JPH0236568Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0236568Y2 JPH0236568Y2 JP1983002762U JP276283U JPH0236568Y2 JP H0236568 Y2 JPH0236568 Y2 JP H0236568Y2 JP 1983002762 U JP1983002762 U JP 1983002762U JP 276283 U JP276283 U JP 276283U JP H0236568 Y2 JPH0236568 Y2 JP H0236568Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pile
- base fabric
- piles
- fabric
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 16
- 230000008929 regeneration Effects 0.000 claims description 8
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- 239000000470 constituent Substances 0.000 claims description 6
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 6
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- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 3
- 238000009940 knitting Methods 0.000 claims description 3
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Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
- Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は自動再生型空気清浄機に使用するフ
イルターに関するものである。
イルターに関するものである。
従来、自動再生型空気清浄機に使用されるフイ
ルターとしては電気植毛を利用して粗目の基布に
パイルを植毛し、パイルに方向性をもたせたもの
(実公昭47−7354号公報参照)および繊維を互に
連結しながら基布に編み込み、基布表面に突出し
た繊維束ループの一部を切断して刷子状としたも
の(実開昭55−159718号公報参照)などが知られ
ている。前者のフイルターはパイルに方向性があ
つて捕集した粉塵の吸引再生が良好に行えるこ
と、また比較的パイル密度が高くて粉塵の捕集効
率がすぐれていることなどの利点があるが、一般
に電気植毛法では植毛できるパイル長と繊度に限
界があり、ある限度以上に長いパイルや細いパイ
ルを高密度に植毛することが難しく、したがつて
現状以上に捕集効率を向上させることが困難であ
つた。
ルターとしては電気植毛を利用して粗目の基布に
パイルを植毛し、パイルに方向性をもたせたもの
(実公昭47−7354号公報参照)および繊維を互に
連結しながら基布に編み込み、基布表面に突出し
た繊維束ループの一部を切断して刷子状としたも
の(実開昭55−159718号公報参照)などが知られ
ている。前者のフイルターはパイルに方向性があ
つて捕集した粉塵の吸引再生が良好に行えるこ
と、また比較的パイル密度が高くて粉塵の捕集効
率がすぐれていることなどの利点があるが、一般
に電気植毛法では植毛できるパイル長と繊度に限
界があり、ある限度以上に長いパイルや細いパイ
ルを高密度に植毛することが難しく、したがつて
現状以上に捕集効率を向上させることが困難であ
つた。
一方、後者のフイルターではパイルの繊維束を
構成する単繊維の繊度が50〜60デニール程度でパ
イル長が長く、しかも構成本数がそれ程多くない
のでパイルの腰が弱く、したがつて捕集粉塵を吸
引除去しつゝフイルターを再生する際にパイルが
片寄つてしまい基布の網目が部分的に露出して捕
集効率が急激に低下する欠点があつた。またパイ
ルは繊維束ループを切断したままであるから1本
1本の繊維が曲がつていて、方向性がアトランダ
ムで、しかも粉塵がフイルターの内部に浸入する
ので吸引再生が困難であつた。
構成する単繊維の繊度が50〜60デニール程度でパ
イル長が長く、しかも構成本数がそれ程多くない
のでパイルの腰が弱く、したがつて捕集粉塵を吸
引除去しつゝフイルターを再生する際にパイルが
片寄つてしまい基布の網目が部分的に露出して捕
集効率が急激に低下する欠点があつた。またパイ
ルは繊維束ループを切断したままであるから1本
1本の繊維が曲がつていて、方向性がアトランダ
ムで、しかも粉塵がフイルターの内部に浸入する
ので吸引再生が困難であつた。
さらにはパイル構成繊維として50〜60デニール
の比較的太い繊維を使用しているので過面が緻
密でなく微細な粉塵の捕集が困難であつた。
の比較的太い繊維を使用しているので過面が緻
密でなく微細な粉塵の捕集が困難であつた。
この考案は上記の欠点を改良するためのもの
で、基布の編目が粗く、基布構成繊維の繊度が比
較的小さく、パイルの繊維長も比較的長いパイル
編物に樹脂加工して基布およびパイルを硬化し、
結束パイルの基布との傾斜角を15゜〜60゜の範囲に
立毛させ、その根本部に空間を設ける様にパイル
の根本から約1/3を残して先端まで毛割加工して
その毛割部分によつて基布の編目を覆いつくして
なるもので高捕集効率及び低圧力損失をもつて粉
塵を過することができ、しかも捕集した粉塵の
吸引除去が容易で再生が効果的に行える自動再生
型空気清浄機用フイルターを提供することを目的
としている。
で、基布の編目が粗く、基布構成繊維の繊度が比
較的小さく、パイルの繊維長も比較的長いパイル
編物に樹脂加工して基布およびパイルを硬化し、
結束パイルの基布との傾斜角を15゜〜60゜の範囲に
立毛させ、その根本部に空間を設ける様にパイル
の根本から約1/3を残して先端まで毛割加工して
その毛割部分によつて基布の編目を覆いつくして
なるもので高捕集効率及び低圧力損失をもつて粉
塵を過することができ、しかも捕集した粉塵の
吸引除去が容易で再生が効果的に行える自動再生
型空気清浄機用フイルターを提供することを目的
としている。
次に、この考案を図面に示す実施例にもとづい
て説明する。
て説明する。
第1図および第2図はこの考案のフイルターの
素地となるパイル編物の編上りの状態(生機)を
示し、このパイル編物6はウエール(以下経糸1
と称す)とコース(以下緯糸2と称す)からなる
基布の経糸1に繊維束のパイル5を搦ませて編成
したもので、ここにおいて、繊維束としては単繊
維の繊度が5〜45デニール(好ましくは20〜40デ
ニール)のものを少なくとも20本集束したマルチ
フイラメント、基布3のメツシユは5〜16メツシ
ユでパイル5の長さを5〜25mmとしたダブルラツ
セル編によるパイル編物6である。かかるパイル
編物6は編目4が粗くパイル5が細く長いので編
上りのままでは第1図示のごとく、基布3面を平
面的に被覆するよう全てのパイル5が方向性をも
つて倒伏してしまうので、これをそのままフイル
ターとして使用した場合に圧力損失が高く(風速
2.5m/secで290mmH2Oの圧力損失)、フイルター
として使用不可能なものである。そこで基布3の
裏面側から合成樹脂7を塗布浸透させて乾燥熱処
理することにより第3図、第4図のごとく、合成
樹脂7がパイル5の先端付近まで付着して基布3
およびパイル5を硬化し、結束した状態にする。
素地となるパイル編物の編上りの状態(生機)を
示し、このパイル編物6はウエール(以下経糸1
と称す)とコース(以下緯糸2と称す)からなる
基布の経糸1に繊維束のパイル5を搦ませて編成
したもので、ここにおいて、繊維束としては単繊
維の繊度が5〜45デニール(好ましくは20〜40デ
ニール)のものを少なくとも20本集束したマルチ
フイラメント、基布3のメツシユは5〜16メツシ
ユでパイル5の長さを5〜25mmとしたダブルラツ
セル編によるパイル編物6である。かかるパイル
編物6は編目4が粗くパイル5が細く長いので編
上りのままでは第1図示のごとく、基布3面を平
面的に被覆するよう全てのパイル5が方向性をも
つて倒伏してしまうので、これをそのままフイル
ターとして使用した場合に圧力損失が高く(風速
2.5m/secで290mmH2Oの圧力損失)、フイルター
として使用不可能なものである。そこで基布3の
裏面側から合成樹脂7を塗布浸透させて乾燥熱処
理することにより第3図、第4図のごとく、合成
樹脂7がパイル5の先端付近まで付着して基布3
およびパイル5を硬化し、結束した状態にする。
こうして結束されたパイル5は樹脂加工により
剛直性を有するので基布3に対してある角度θを
なして立毛するようになる。
剛直性を有するので基布3に対してある角度θを
なして立毛するようになる。
ここにパイルの傾斜角度θは合成樹脂7の粘
度、塗布量および乾燥熱処理の温度によつて決定
され、これらを変化させることにより基布3に対
して15゜〜60゜の範囲に調整することができる。こ
の様にして基布の上面に生ずる空間率を変化させ
ることによつて目的に合致した空間を得る。な
お、傾斜角度θは圧力損失及び捕集効率に影響す
ることが実験的に確められており、好ましくは30
〜45゜の範囲がよく、この場合の圧力損失は2.5
m/secの風速下で10mmH2O以下である。
度、塗布量および乾燥熱処理の温度によつて決定
され、これらを変化させることにより基布3に対
して15゜〜60゜の範囲に調整することができる。こ
の様にして基布の上面に生ずる空間率を変化させ
ることによつて目的に合致した空間を得る。な
お、傾斜角度θは圧力損失及び捕集効率に影響す
ることが実験的に確められており、好ましくは30
〜45゜の範囲がよく、この場合の圧力損失は2.5
m/secの風速下で10mmH2O以下である。
この考案ではさらに圧力損失を上昇させずに捕
集効率をよくするために結束しているパイルの根
本部分8を残してパイルの先端までを針布によつ
て毛割加工するもので、この場合、毛割部分9の
長さはパイル長lの少なくとも2/3位が好ましい
(第4図参照)。この加工によりパイル5が一定の
方向性を保持しつゝ毛割部分9によつて基布の編
目4を3次元的に覆いつくした状態となり(第3
図参照)、低い圧力損失(2.5m/secの風速下で
10〜12mmH2O)と高捕集効率を達成することが
できる。
集効率をよくするために結束しているパイルの根
本部分8を残してパイルの先端までを針布によつ
て毛割加工するもので、この場合、毛割部分9の
長さはパイル長lの少なくとも2/3位が好ましい
(第4図参照)。この加工によりパイル5が一定の
方向性を保持しつゝ毛割部分9によつて基布の編
目4を3次元的に覆いつくした状態となり(第3
図参照)、低い圧力損失(2.5m/secの風速下で
10〜12mmH2O)と高捕集効率を達成することが
できる。
以上のごとく、この考案によるフイルターは編
目の粗い基布の構成糸に5〜45デニールの繊維を
所定本数に集束した繊維束を搦ませ編成してなる
パイル編物であつて、上記基布及びパイルの根本
が合成樹脂の塗布浸透によつて硬化され、結束さ
れており、しかも該パイルは基布構成糸の経また
は緯方向に沿つて並列し、基布面と15〜60゜の角
度で傾斜されていて、かつ、上記の結束したパイ
ルは根本部分を残して先端まで毛割されており、
該毛銭割部分によつて編目が一様に覆いつくされ
てなるものであるから、目の粗い基布の編目上を
比較的細い繊維が一様に3次元的に覆つていて、
しかも表面が緻密であつて、粗い粉塵から微細な
粉塵まで効率よく捕集することができる。またパ
イルは根本部分を結束したまま基布に強固に固着
されているからパイルの傾斜状態及び方向性が一
定に保持されてパイルは全く倒伏することなく基
布の上面に高度の空間率を保有することとなり、
したがつて過の際の圧力損失が低くなり再生も
容易となる。
目の粗い基布の構成糸に5〜45デニールの繊維を
所定本数に集束した繊維束を搦ませ編成してなる
パイル編物であつて、上記基布及びパイルの根本
が合成樹脂の塗布浸透によつて硬化され、結束さ
れており、しかも該パイルは基布構成糸の経また
は緯方向に沿つて並列し、基布面と15〜60゜の角
度で傾斜されていて、かつ、上記の結束したパイ
ルは根本部分を残して先端まで毛割されており、
該毛銭割部分によつて編目が一様に覆いつくされ
てなるものであるから、目の粗い基布の編目上を
比較的細い繊維が一様に3次元的に覆つていて、
しかも表面が緻密であつて、粗い粉塵から微細な
粉塵まで効率よく捕集することができる。またパ
イルは根本部分を結束したまま基布に強固に固着
されているからパイルの傾斜状態及び方向性が一
定に保持されてパイルは全く倒伏することなく基
布の上面に高度の空間率を保有することとなり、
したがつて過の際の圧力損失が低くなり再生も
容易となる。
さらにまた、基布が樹脂で硬化しているから寸
法安定性にすぐれていて自動再生型空気清浄機に
装着した場合にフイルターがたるんで含塵空気が
リークしたり、あるいは吸引再生の際にしわを生
じたり損傷したりすることがなくなるなど、各種
の利点がある。
法安定性にすぐれていて自動再生型空気清浄機に
装着した場合にフイルターがたるんで含塵空気が
リークしたり、あるいは吸引再生の際にしわを生
じたり損傷したりすることがなくなるなど、各種
の利点がある。
第1図はこの考案に使用するパイル編物(生
機)を示す一部切欠斜視図、第2図はその部分拡
大組織図、第3図はこの考案によるフイルターを
示す一部切欠斜視図、第4図はそのA−A方向に
おける部分拡大断面図である。 1……経糸、2……緯糸、3……基布、5……
パイル、6……パイル編物(生機)、7……合成
樹脂、8……結束根本部分、9……毛割部分。
機)を示す一部切欠斜視図、第2図はその部分拡
大組織図、第3図はこの考案によるフイルターを
示す一部切欠斜視図、第4図はそのA−A方向に
おける部分拡大断面図である。 1……経糸、2……緯糸、3……基布、5……
パイル、6……パイル編物(生機)、7……合成
樹脂、8……結束根本部分、9……毛割部分。
Claims (1)
- 編目の粗い基布の構成糸に太さ5〜45デニール
の繊維を所定本数集束してなる繊維束を搦ませて
編成してなるパイル編物であつて、上記基布及び
パイルが合成樹脂の塗布、浸透、熱処理によつて
硬化結束されており、しかも該パイルは基布構成
糸の経糸または緯糸方向に沿つて並列し、基布面
と15゜〜60゜の角度で傾斜しており、該パイルは基
布から約1/3の長さを残してパイルの先端までを
毛割されていて、根本部が基布表面と空間部を構
成し、かつ、該毛割部によつて編目が一様に覆い
つくされていることを特徴とする自動再生型空気
清浄機用フイルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP276283U JPS59110013U (ja) | 1983-01-14 | 1983-01-14 | 自動再生型空気清浄機用フイルタ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP276283U JPS59110013U (ja) | 1983-01-14 | 1983-01-14 | 自動再生型空気清浄機用フイルタ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59110013U JPS59110013U (ja) | 1984-07-25 |
JPH0236568Y2 true JPH0236568Y2 (ja) | 1990-10-04 |
Family
ID=30134415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP276283U Granted JPS59110013U (ja) | 1983-01-14 | 1983-01-14 | 自動再生型空気清浄機用フイルタ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59110013U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS477354U (ja) * | 1971-02-23 | 1972-09-27 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4832975U (ja) * | 1971-08-21 | 1973-04-20 |
-
1983
- 1983-01-14 JP JP276283U patent/JPS59110013U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS477354U (ja) * | 1971-02-23 | 1972-09-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59110013U (ja) | 1984-07-25 |
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