JPH0236512A - 積層セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

積層セラミック電子部品の製造方法

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JPH0236512A
JPH0236512A JP63187226A JP18722688A JPH0236512A JP H0236512 A JPH0236512 A JP H0236512A JP 63187226 A JP63187226 A JP 63187226A JP 18722688 A JP18722688 A JP 18722688A JP H0236512 A JPH0236512 A JP H0236512A
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JP
Japan
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ceramic
sheet
electrode
raw
ceramic raw
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JP63187226A
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English (en)
Inventor
Keiichi Nakao
恵一 中尾
Masahiro Kato
昌弘 加藤
Yasutaka Horibe
堀部 泰孝
Hikoharu Okuyama
彦治 奥山
Hideyuki Okinaka
秀行 沖中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビデオテープレコーダ、液晶テレビ、0ム機
器等の電気製品に広く用いられている積層セラミックコ
ンデンサ等の積層セラミック電子部品の製造方法に関す
るものであり、他にも、広く多層セラミック基板、積層
バリスタ、積層圧電素子等の積層セラミック電子部品を
製造する際においても、利用可能なものである。
従来の技術 近年、電子部品の分野においても、回路部品の高密度化
にともない、積層セラミックコンデンサ等のますますの
微小化及び高性能化が望まれている。ここでは、積層セ
ラミックコンデンサを例に採り説明する。
第7図は、積層セラミックコンデンサの一部を断面にて
示す図である。第7図において、1はセラミック誘電体
層、2は内部電極、3は外部電極である。前記内部電極
2は、2ケの外部電極3に交互に接続されている。
最近、電子部品のチップ化は著しく、前述した通りこの
ような積層セラミックコンデンサにおいても微小化が望
まれている。この積層セラミックコンデンサにおいて、
単なる面積の小型化はそのまま電気的容量の減少につな
がってしまう。このため積層セラミックコンデンサの小
型化と同時に高容量化が行われなくてはならない。
そして、積層セラミックコンデンサの高容量化の方法と
して、誘電体の高誘電率化の他に、誘電体層の薄層化、
誘電体層及び内部電極の多層化が考えられている。
まず、誘電体層の薄層化について説明する。この誘電体
層の薄層化は、非常に難しい。まず、積層セラミックコ
ンデンサの製造方法について簡単に説明する。ここで、
初めにセラミック生シートの製造方法について説明する
。この積層セラミックコンデンサを製造する際に使われ
るセラミック生シートは、誘電体となる金属酸化物粉末
をポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ポリ
アクリロイド等の樹脂をキシレン等の溶剤中に溶解して
作ったビヒクル中に均一に分散させ、これをスラリーと
した後、連続的に高速でキャスチング法(溶液流延)f
I:用いて、十数ミクロンから数十ミクロンの厚さのセ
ラミック生シートとして成膜する。ここで用いられてい
るキャスチング法とは、金属またはポリエチレンテレフ
タレートフィルム(以下、PETフィルムと呼ぶ)等の
有機フィルムを支持体とし、この支持体の上にスラリー
をドクターブレード等を用いて、均一な膜厚に塗布し、
スラリー中の溶剤を温風乾燥もしくは自然乾燥により蒸
発させ、セラミック生シートとするものである。
そして、積層セラミックコンデンサを製造する場合は、
次にこのセラミック生シートを所定の大きさに切断した
後、電極をセラミック生シート上に印刷し、この印刷し
たセラミック生シートヲ含む複数枚のセラミック生シー
トを積層圧着、切断、焼成の工程を経て作製されること
となる。
ここで、誘電体層を薄層化するためには、セラミック生
シートの薄層化が必要になるが、セラミック生シート上
薄層化するほど、セラミック生シートにピンホール等が
発生しやすぐなる。このためにセラミック生シートの薄
層化により、急激に積層セラミックコンデンサの歩留9
′f:落としてしまう。また、電極インキもセラミック
生シートも同じように樹脂を溶剤中に溶解してたものが
ビヒクルとなっている。このため、セラミック生シート
上に電極インキを印刷すると、電極インキ中の溶剤がセ
ラミック生シートの樹脂を溶解してしまう。このため、
セラミック生シート上に印刷した電極インキがセラミッ
ク生シートを侵食し、膨潤を起こしてしまい、ショート
を起こしやすくなる。
これを、以下に第8図を用いて説明する。
第8図は、セラミック生シート上に電極インキをスクリ
ーン印刷方法により印刷している様子を示す図である。
第8図において、4はスクリーン枠、6はスクリーン、
6は電極インキ、7はスキージ、8は台、9はベースフ
ィルム、1oはセラミック生シート、11は前記セラミ
ック生シート1o上に印刷された電極インキである。第
8図において、スクリーン枠4に張られたスクリーン5
全通して、電極インキ6がスキージ7によって、台8の
上に固定されたベースフィルム9表面のセラミック生シ
ート1o上に印刷される。この時、印刷された電極イン
キ11がセラS ツタ生シート1oに染み込み、ショー
トラ起こしゃすぐなる。
これに対してセラミック生シート中の樹脂の種類、量等
を変えて、侵食、膨潤の少ない組合せが検討されている
が、セラミック生シートの厚みが例えば30ミクロン以
下のように薄くなると、侵食、膨潤の起こらない組合せ
はほとんどない。また、侵食、膨潤の起こりにくいセラ
ミック生シートの組合せも、電極インキを印刷する時に
インキの乾燥が早すぎて、印刷時での作業性が悪かった
り、電極インキが印刷後の乾燥工程中にクラックを生じ
たり、あるいは圧着した積層体を焼結した時にクラック
が発生する等の現象を生じ、実用になる組合せを得るこ
とは難しい状態にある。
このために実用的には、誘電体層及び内部電極の多層化
が行われている。しかし、従来の積層方法では、多層化
した時に内部電極における部分的な積層数の違いによる
部分的な厚みムラあるいは段差が発生してしまう。この
厚みムラによる凹凸により、積層セラミックコンデンサ
としての均一な厚みの積層ができず、デラミネーシヨン
(層間剥離)やクラック(割れ)等の問題を発生してし
まう問題がある。
第9図は、多積層化した時の積層セラミックコンデンサ
の断面図である。この第9図より積層セラミックコンデ
ンサの中心部(内部電極2の積層数が多い)の厚みムに
比べ、周辺部(内部電極2の積層数が少ない)の厚みB
が小さいことが解る。
m10図は、積層数に対する中心部と周辺部の厚みの差
を説明する図である。ここで、用いたセラミック生シー
トの厚みは20ミクロン、内部電極の厚みは4ミクロン
である。第10図より、積層数が10層を超えると中心
部と周辺部の厚みの差が20ミクロン、つまシ用いたセ
ラミック生シートの厚みを超えてしまうことが解る。
従来より、この問題に対して、いくつかのアプローチが
採られていた。まず、特開昭52−135050号公報
、特開昭62−133553号公報では、段差部つまり
周辺部に新しく内部電極の分だけ取り除いたセラミック
生シートを介挿し、これを積層後、焼成する方法が提案
されている。しかし、この方法によるとセラミック生シ
ートを精度よく、例えば3.5 X 1 、Oミリメー
トルの大きさに数百側以上取り除く必要がある。特に、
セラミック生シート単体では、その薄さ、やわらかさ等
により、機械的に覗り扱うことはほとんどできない。た
とえ、取り扱えたとしても、精度良くパンチング等で切
抜き加工することは難しい。
同様に、特開昭61−102719号公報のように、セ
ラミック生シート及び電極シートの両方をパンチングで
打ち抜き、順次積層するという積層セラミックコンデン
サの製造方法もあるが、これも量産性に問題がある。例
えば、−度に多数パンチングすることは、印刷するより
、コスト的にも精度的にも不利である。さらに、電極シ
ートの厚さを6ミクロン以下にした場合、電極シートの
物理的な強度がパンチングやハンドリングに耐えられな
いことにもなる。
また、特開昭52−135051号公報では、セラミッ
ク生シート上にまず内部電極インキを塗布し、さらに内
部電極インキを塗布した残りの部分に誘電体インキを塗
布し、これを内部電極インキの取シ出し位置?異ならせ
、積み重ね、加圧、焼成する方法が提案されている。し
かし、この場合には、新しく印刷した誘電体インキに含
まれる溶剤により、下の積層体が侵される問題が残る。
このために、セラミック生シートが薄いほど、ショート
や耐電圧特性を劣化させやすい。
また、電極インキに溶剤を用いない方法として、特開昭
53−51458号公報等の電極形成方法がある。また
、特開昭57−102168号公報のように活性化ペー
ストを用いた無電解メツキ法による方法もあるが、電極
形成を無電解メツキ技術を用いて行うために、セラミッ
ク生シートラメツキ液に浸すことから、新たな問題が発
生する。
他にも、特開昭53−42353号公報のようにセラミ
ック生シートを部分的に打ち抜くが、凹状に加工するこ
とも考えられているが、実用的ではない。
また、特開昭56−94719号公報も同様なものであ
り、積層体上に生じた段差の箇所にセラミック生シート
を形成しようとするもので、量産性が良いとは考えにぐ
い。
その他にも電極インキ中の溶剤のセラミック生シートへ
の悪影響を防止するために、いくつかの方法が提案され
ている。
例えば、特開昭56−106244号公報のように、ベ
ースフィルム上に電極のみをまず印刷形成しておき、次
にこの上にキャスチング法でセラミック生シートを形成
する方法がある。また、特公昭40−19975号公報
のように、電極ペイントを塗布、乾燥後、連続的に誘電
体スラリーを塗布し、これを支持体から剥離することに
より、電極付きセラミック未焼成薄膜を得る方法がある
しかし、これらの方法により作った電極埋め込みセラミ
ック生シートは、膜厚が5〜20ミクロン程度まで薄く
なると、機械的強度が極端に減少するために、もはやそ
れ自体で取9扱いできなくなる。このために、20ミク
ロン以下の薄層化は行えなかった。
発明が解決しようとする課題 したがって、前記のような積層セラミックコンデンサの
構成では、セラミック生シート上に電極を印刷する積層
セラミックコンデンサの製造方法では、電極インキ中に
含まれる溶剤によシセラミック生シートが侵食、膨潤を
起こしてしまい、セラミック生シートが薄くなるほどシ
ョートしやすくなる。一方、電極をセラミック生シート
に埋め込み、この電極埋め込みセラミック生シートe用
いる積層セラミックコンデンサの製造方法では、前記電
極埋め込みセラミック生シー)1−支持体上より剥離し
て用いることにより、薄層化に限度があっ友。また、特
に誘電体層及び内部電極の多層化を行う場合においては
、積層セラミックコンデンサの中心部と周辺部とでの、
内部電極により発生する段差を取り除くことはできない
という問題点を有していた。
本発明は、前記問題点に鑑み、電極が乾燥されているこ
とにより、ショートを起こしに〈<、電極をセラミック
生シート中に埋め込むことにより、誘電体層及び内部電
極の多層化された積層セラミックコンデンサを製造する
際に用いても、積層セラミックコンデンサの中心部と周
辺部とでの内部電極によシ発生する段差を低減し、20
ミクロン程度以下の薄いセラミック生シートにおいても
機械的強度を保ちながら取り扱いでき、電極の埋め込ま
れたセラミック生シート(第1のセラミック生シート)
の表面に接着性の良いセラミック生シート(第2のセラ
ミック生シート)を形成しておくことにより、簡単に転
写することができる積層セラミック電子部品の製造方法
を提供するものである。
課題を解決するための手段 前記問題点を解決するために本発明の積層セラミック電
子部品の製造方法は、乾燥された電極が形成されてなる
第1の支持体上に、第1のセラミックスのスラリーを塗
布した後、前記第1のセラミックスのスラリ、−全乾燥
させ、前記第1の支持体上に前記電極を埋め込んだ第1
のセラミック生シーi作り、次に第2の支持体上に乾燥
後に熱可塑性樹脂が10重量%以上40重量%以下にな
るように配合した第2のセラミックスのスラリーを塗布
した後、前記第2のセラミックスのスラリーを乾燥させ
、第2のセラミック生シートを作り次に前記電極を埋め
込んだ第1のセラミック生シートの上に前記第2のセラ
ミック生シートを転写した後、前記第2の支持体を剥離
し、前記第1の支持体の上に前記第2のセラミック生シ
ート及び前記電極を埋め込んだ第1のセラミック生シー
トを形成し、次に前記電極を埋め込んだ第1のセラミッ
ク生シート及び第2のセラミック生シーIf前記第1支
持体より剥離することなく、他のセラミック生シートも
しくは他の電極の上に熱圧着させた後、前記第1の支持
体のみを剥離し、前記電極を埋め込んだ第1のセラミッ
ク生シート及び第2のセラミック生シートを前記他のセ
ラミック生シートもしくは他の電極上に転写するという
構成を備えたものである。
作用 本発明は前記した構成によって、電極が乾燥されている
ことにより、電極インキ中に含まれる溶剤によってセラ
ミック生シートが侵食、膨潤を起こし、ショートすると
いったことが低減され、多層化された積層セラミックコ
ンデンサを製造する際に用いても、電極をセラミック生
シートに埋め込むことにより、電極により発生する段差
を低減することができることになる。また、電極の埋め
込まれたセラミック生シーH−1支持体より剥離するこ
となく、また前記電極の埋め込まれたセラミック生シー
トの表面に接着性の良いセラミック生シートヲ形成して
おき、他のセラミック生シートもしくは他の電極の上に
熱圧着させた後、支持体のみを剥離し、前記電極埋め込
みセラミック生シートを転写することになる。
実施例 以下、本発明の一実施例の積層セラミックコンデンサの
製造方法及び積層方法について、図面を参照しながら説
明する。
第1図、第2図及び第3図は、本発明の第1の実施例に
おける電極埋め込みセラミック生シートを積層する様子
を説明するための図である。第1図、第2図、第3図に
おいて、2oは台、21゜21aldベースフイルム、
22はセラミック生積層体、23.231Lは電極、2
4は第1のセラミック生シートであり、電極231L’
j(埋め込んで形成されている。25は第2のセラミッ
ク生シートであり、熱可塑性樹脂が10重量%以上40
重量%以下含まれている。2eはヒータ、27は黙然、
28は転写された第2のセラミック生シート、29は転
写された第1のセラミック生シート、3oは電極23&
が転写されてできた電極である。
また、矢印は黙然27の勤〈方向を示す。
まず、第1図を用いて説明する。まず、ベースフィルム
211Lの電極231L及びセラミック生シー)24.
25が形成されていない側に、ヒータ26により加熱さ
れた黙然27を置く。一方、ベースフィルム21&の電
極23&及びセラミック生シート24.25の形成され
た側に、台20上に固定したベースフィルム21及びセ
ラミック生積層体22を置く。この時、セラミック生積
層体22の表面に転写、印刷等の適宜の方法により電極
23を形成しておく。ここで、セラミック生積層体22
の表面には必ずしも電極23が形成されている必要はな
い。次に、この第1図に示す状態から、第2図に示す状
態のように黙然27によりセラミック生積層体220表
面に、ベースフィルム21&の表面に形成された電極2
3&及びセラミック生シート24.25’i加熱圧着さ
せる。
次に、第3図を用いて説明する。この第3図は、第1図
に示す第1.第2のセラミック生シート24゜26を転
写した後の図である。すなわち、第2図のように、黙然
27によってベースフィルム21&上の第1.第2のセ
ラミック生シート24.25は、セラミック生積層体2
20表面に転写され、これにより転写された第1のセラ
ミック生シート2e、転写された第2のセラミック生シ
ート28及び転写された電極3oが形成される。
また、第4図は、電極231Lの埋め込まれた第1のセ
ラミック生シート24の表面に、第2のセラミック生シ
ート26を転写する様子を説明するための図である。第
4図において、21bはベースフィルム、31は熱ロー
ラであり、ヒータ26aによって一定の温度に呆持され
ている。第4図のようにして、ベースフィルム21bの
上に形成されていたセラミック生シート25aは、熱ロ
ーラ31によって、第1のセラミックシート24の表面
に転写され、第2のセラミック生シート26となる。こ
こで、第1図、第2図、第3図の工程を繰り返すことで
多層にわたり積層することも可能である。
次に、さらに詳しく説明する。まず、電極を形成するた
めの電極インキとしては、パラジウム粉末を用いた電極
インキを作成した。これは、粒径0.3ミクロンのパラ
ジウム粉末60.0重量部、樹脂としてのエチルセルロ
ース5.0重量部、分散剤0.1重量部に対して、適当
な粘度になるように溶剤としてブチルカルピトールを加
えた後、3本ロールミルを用いて充分分散させ、もう−
度3本ロールミル上でブチルカルピトールを加え、粘度
が10Oボイズになるまで分散させながら希釈した。
次に、電極23a(及び第1のセラミック生シート24
)用のベースフィルム21&として、フィルム幅2oO
ミリメートル、フィルム膜厚76ミクロ/、中心コア径
3インチ、長さ約1ooメートルのロール状のポリエチ
レンテレフタレートフィルム(以下、PICTフィルム
と呼ぶ)を用いて、この上に乳剤厚10ミクロン、40
0メツシユのステンレススクリーンを用いたスクリーン
印刷法により、前記の電極インキを一定間隔を空けなが
ら連続的に印刷した。ここで、電極の形状は3.5×1
.0ミリメートルのものを用いた。そして、印刷後の電
極インキの乾燥は、印刷機の次に約125℃に加熱した
遠赤外のベルト炉を接続し、電極インキ中の溶剤を蒸発
させ、これを電極23&とした。さらに、この電極23
1Lの上にチタン酸バリウムを主成分とするセラミック
のスラリーを均一に塗布して、電極23&i埋め込んだ
第1のセラミック生シート24とした。
次に、第2のセラミックスのスラリーの作り方について
説明する。まず、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学
株式会社製、BL−2ブチラール樹脂)6゜0重量部を
、フタル酸ジプチル0.6重量量部、エチルアルコール
26.0重量部、トルエン36.0重量部よりなる樹脂
溶液中に、粒径1ミクロンのチタン酸バリウム粉宋31
.0重量部と共に加え、よく攪拌した。次に、これ全ポ
リエチレン製の瓶に入れ、ジルコニアビーズを加え、適
当な分散状態になるまで混合分散した。次に、これを仮
口過した後、10ミクロンのメンブレンフィルタを用い
て加圧ろ過して、第2のセラミックスのスラリーとし念
次に、この第2のセラミックスのスラリーをアプリケー
タを用いて、ベースフィルム21b上に連続的に塗布し
た。次に、これを乾燥させセラミック生シート251L
とし、マイクロメータで膜厚を測定したところ、膜厚は
8ミクロンであった。
この後、第4図のように熱ローラによシ、電極231L
(i−埋め込んだ第1のセラミック生シート24の上に
、前記のセラミック生シート25aLi転写し、これを
第2のセラミック生シート26とした。また、このよう
にして作製された電極埋め込みセラミック生シートの電
極を含まない部分の厚みは18ミクロンであった。ここ
で、電極埋め込みセラミック生シートは、電極23&及
び第1のセラミック生シート24及び第2のセラミック
生シート25より構成されている。
さらに、以上のようにして作製した電極埋め込みセラミ
ック生シートを用いた積層セラミックコンデンサの製造
方法について説明する。まず、厚み2ooミクロンの電
極の形成されていないセラミック生積層体22を、ベー
スフィルム21ごと第1図の台2o上に固定した。この
上に第2図及び第3図のように、必要な積層数だけ電極
埋め込みセラミック生シートを転写した。ここで、転写
は温度180’C1圧力15キログラム毎平方センチメ
ートルの条件下で、ベースフィルム21aの側から黙然
27を用いて行い、電極埋め込みセラミック生シート’
を転写した後、ベースフィルム21a’i剥して行った
。この後、さらに第1図のようにこの上に電極(23,
232L)を一定のピッチだけ交互にずらせ、次の電極
埋め込みセラミック生シートヲ、黙然27を用いてベー
スフィルム側から加熱することにより積層を繰り返した
以下、これを繰り返し電極が第7図のように交互にずれ
るようにし、電極を51層になるようにした。そして、
最後に焼成時のソリや機械的強度を上げるために、厚み
2oOミクロンの電極が形成されていないセラミック生
シートを転写した。
このようにして得た積層体’52,4X16ミリメード
ルのチップ状に切断した後、1300℃で1時間焼成し
た。
比較のために、従来法として前述と同じ組成、厚みから
なるセラミック生シート上に同じ電極全直接第8図のよ
うにスクリーン印刷法によシ内部電極として形成し、そ
の上にセラミック生シートを、膜厚が同じになるように
転写し、以下これ金繰り返した。なお、積層時の圧力、
切断、焼成等の各条件はすべて前述と同じにした。
ここで、試料数は、n==100とした。次に、外部電
極を通常の方法を用いて形成し、ショート発生率を調べ
た。その結果を下記の第1表に示す。
〈第1表〉 以上のように、本発明による積層セラミックコンデンサ
の製造方法を用いれば、ショート発生率、デラミネーシ
ョン発生率ともに、従来法に比較して大きく改善されて
いることが解る。ここで、本発明におけるショート発生
の原因を調べると、その多くは、セラミック生シートの
ピンホールによるものと考えられた。また同時に、本発
明では電極をセラミック生シート中に埋め込んだために
、積層セラミックコンデンサの中心部と周辺部とでの厚
みの差が大幅に改善されており、これがデラミネーショ
ンの発生率を低下させていると推測された。
なおここで、本発明に用いた電極埋め込みセラミック生
シートの転写性は、優れた接着性を有する第2のセラミ
ック生シートに依存する。このため、以下に第2のセラ
ミック生シートについて説明する。ここで、接着層とし
て働く第2のセラミック生シート部は、それ自体に含む
ポリビニルブチラール樹脂の性質により熱による転写性
を有する。ま之、この熱による転写性は、セラミック生
シート中に含まれているポリビニルブチラール樹脂(以
下、PVB樹脂と呼ぶ)が少ないほど、転写性が悪くな
り、逆に含まれているPVB樹脂の量が多いほど、転写
性が良くなる。ここで用いたセラミック生シート中に含
まれるPVB樹脂は、セラミック粉末100グラムに対
し、20グラム程度含まれているものが転写性が良かっ
た。しかし、ここで転写に必要なPvB樹脂量は、スラ
リー原料のセラミック粉末の粒径によっても、PVB樹
脂の重合度、種類等によっても、あるいは転写時の温度
によっても、転写に必要な樹脂量は変化すると考えられ
る。そして、樹脂量が不足すると、転写温度を上げる必
要がある。
次に、実験に用いた粒径のチタン酸バリウム粉末につい
て、第2のセラミック生シート中に含まれる樹脂量と、
転写性について実験した結果を下記の第2表に示す。こ
こで、第2のセラミック生シートは前述のようにチタン
酸バリウム粉末、可塑剤としての7タル酸ジプチル、及
びPV]3樹脂よシできており、ここに含まれるPVB
樹脂の重量パーセンIf変化させ友場合の転写性を調べ
た。
ここで、第2のセラミック生シート中に加えたフタル酸
ジプチルの量は、PVB樹脂の10重量%と固定した。
また、第2のセラミック生シートの転写性については、
第1図のように表面に電極が形成されたセラミック生積
層体の上に、第2のセラミック生シートが表面にあるよ
うはした電極埋め込みセラミック生シートヲ転写するこ
とで実験した。また、転写はベースフィルム側から、転
写圧力15キログラム毎平方センナメートルの圧力で、
温度180℃に加熱した黙然を押し当てるこトチ行った
。また、PVB樹脂量は、第2のセラミック生シート中
の重量%で表した。
(以 下金 白) く  第  2  表  〉 次に、前記第2表の第2のセラミック生シートを用い、
前記第1表の場合の実施例と同じようにして、積層セラ
ミックコンデンサを製造した。この時の第2のセラミッ
ク生シート中に含まれるPVB樹脂量とデラミネーショ
ンの発生率との関係を下記の第3表に示す。
(以 下 余 白) く第3表〉 この第3表より、PVB樹脂量は10〜40重量%程度
のものがデラミネーションを起こしにぐいことが解る。
以上より、PVB樹脂量はセラミック生シートの10〜
40重量%、特に16重量%前後のものが転写性も良く
、デラミネーションの発生も少ないことが解る。
ここで、PVB樹脂のような転写性を有する樹脂として
は、他にもアクリル樹脂、ビニル樹脂、セルロース誘導
体樹脂等の熱可塑性樹脂がある。
また、熱可塑性樹脂以外に、硬化型樹脂、重合型樹脂で
あっても、その硬化条件、重合条件を適当にし、例えば
ゴム状にし熱軟化性とすることで、表面に粘着性を持た
せることによって転写でき、セラミック生シート用の樹
脂として用いることができる。
以上のように、例えば第1のセラミック生シート24に
、チタン酸バリウム1oo重量部に対して、樹脂が5重
量部程度しか含まれていない転写性のないセラミック生
シートを用いても、表面に転写性の優れた第2のセラミ
ック生シート25全形成しておくことで転写の問題なく
積層することができる。
次に、第5図は本発明の第2の実施例における熱ローラ
を用いて電極埋め込みセラミック生シートを転写する方
法を説明するための図である。第2図において、31は
熱ローラであシ、ヒータ261Lにより一定温度に設定
されている。そして、電極埋め込みセラミック生シート
がセラミック生積層体22と熱ローラ31の間を通るこ
とにょって、電極埋め込みセラミック生シートの転写を
連続的に行うことができる。
次に、第6図は電極を第1のセラミック生シート中に埋
め込む方法の一例を説明するための図である。第3図に
おいて、32はアプリケータ、33は第1のセラミック
スのスラリーであり、アプリケータ32の中にセットさ
れている。また、矢印はベースフィルム21&の勤〈方
向を示す。
第3図において、予め電極23!Lが形成されたベース
フィルム211Lが、セラミックスのスラリー33のセ
ットされたアプリケータ32によって、表面に処1のセ
ラミックスのスラリー33が塗布され、第1のセラミッ
ク生シート24を形成する。
ここで、アプリケータ32は、6〜20ミクロン程度の
塗膜を形成できるものが良い。また、ベースフィルム2
1&を固定しておいて、アプリケータ32を動かしても
良い。
なお、本発明において、転写時には熱、光、電子線、マ
イクロウェーブ、X線等を使用して転写を行っても良い
。また、pvB樹脂の種類、可塑剤の種類や添加量を変
えることにより室温での転写も可能である。
さらに、本発明方法は、前記実施例で述べた積層セラミ
ックコンデンサに適用する以外に、多層セラミック基板
、積層バリスタ等のその他の積層セラミック電子部品に
おいても適用できるものである。
発明の効果 以上のように本発明は、乾燥された電極が形成されてな
る第1の支持体上に、第1のセラミックスのスラリーを
塗布した後、前記第1のセラミックスのスラリーを乾燥
させ、前記第1の支持体上に前記電極を埋め込んだ第1
のセラミック生シートを作り、次に第2の支持体上に乾
燥後に熱可塑性樹脂が10重量%以上40重量%以下に
なるように配合した第2のセラミックスのスラリーを塗
布した後、前記第2のセラミックスのスラリーを乾燥さ
せ、第2のセラミック生シートを作り、次に前記電極を
埋め込んだ第1のセラミック生シートの上に前記第2の
セラミ・ンク生シートを転写した後、前記第2の支持体
を剥離し、前記第1の支持体の上に第2のセラミック生
シート及び前記電極を埋め込んだ第1のセラミック生シ
ート’を形成し、次に前記電極を埋め込んだ第1のセラ
ミック生シート及び第2のセラミック生シートを前記第
1支持体より剥離することなく、他のセラミック生シー
トもしくは他の電極の上に熱圧着させた後、前記第1の
支持体のみを剥離し、前記電極を埋め込んだ第1のセラ
ミック生シート及び第2のセラミック生シートを前記他
のセラミック生シートもしくは他の電極上に転写するこ
とにより、電極が乾燥されていることにより、電極イン
キ中に含まれる溶剤の悪影響を極力少なくし、またセラ
ミック生シートを支持体と共に取扱うために取扱時に破
損することなく、電極金塊め込むことにより内部電極に
よる凹凸の発生を低減しながら、歩留り良く積層セラミ
ックコンデンサ等の積層セラミック電子部品を製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図及び第3図は本発明の第1の実施例に
おける電極埋め込みセラミック生シートを積層する様子
を説明するための図、第4図は本発明において電極の埋
め込まれた第1のセラミック生シートの表面に第2のセ
ラミック生シートを転写する様子を説明するための図、
第5図は本発明の第2の実施例における熱ローラを用い
て電極埋め込みセラミック生シーIf転写する方法を説
明するための図、第6図は従来例において電極埋め込み
セラミック生シートの製造方法の一例ヲ説明するための
図、第7図は積層セラミックコンデンサの一部を断面に
て示す図、第8図は従来例においてセラミック生シート
上に電極インキをスクリーン印刷方法により印刷してい
る様子を示す図、第9図は同じく多積層化した時の積層
セラミックコンデンサの断面図、第10図は同じく積層
数に対する中心部と周辺部の厚みの差を説明する図であ
る。 2o・・・・・・台、21・・・・・・ベースフィルム
、21J21b・・・・・・ベースフィルム(第1.第
2の支持体)、22・・・・・・セラミック生積層体、
23,23L・・・・・・電極、24・・・・・・第1
のセラミック生シート、25・・・・・・第2のセラミ
ック生シート、251L・・・・・・セラミック生シー
ト、26.26&・・・・・・ヒータ、27・・・・・
・黙然、28・・・・・・転写された第2のセラミ1.
り生シート、29・・・・・・転写された第1のセラミ
ック生シート、3o・・・・・・転写された電極、31
・・・・・・熱ローラ、32・・・・・・アプリケータ
、33・°・・・・・第1のセラミックスのスラリー 代理人の氏名 弁理士 粟 野 重 孝 ほか1名菓 図 π−臼 21.2/L−ペースフィルへ 22°“−セラミック積層イネ 23、23山−・−電極 24・−第1のセラミラグ生シート 訪−@2のセラミック生シート あ−ヒータ 27−!!s X。 第 図 第 図 第 図 衣冠 第 第 図 図 、9? 第 第 図 図 ! 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  乾燥された電極が形成されてなる第1の支持体上に、
    第1のセラミックスのスラリーを塗布した後、前記第1
    のセラミックスのスラリーを乾燥させ、前記第1の支持
    体上に前記電極を埋め込んだ第1のセラミック生シート
    を作り、次に第2の支持体上に乾燥後に熱可塑性樹脂が
    10重量%以上40重量%以下になるように配合した第
    2のセラミックスのスラリーを塗布した後、前記第2の
    セラミックスのスラリーを乾燥させ、第2のセラミック
    生シートを作り、次に前記電極を埋め込んだ第1のセラ
    ミック生シートの上に前記第2のセラミック生シートを
    転写した後、前記第2の支持体を剥離し、前記第1の支
    持体の上に前記第2のセラミック生シート及び前記電極
    を埋め込んだ第1のセラミック生シートを形成し、次に
    前記電極を埋め込んだ第1のセラミック生シート及び第
    2のセラミック生シートを前記第1支持体より剥離する
    ことなく、他のセラミック生シートもしくは他の電極の
    上に熱圧着させた後、前記第1の支持体のみを剥離し、
    前記電極を埋め込んだ第1のセラミック生シート及び第
    2のセラミック生シートを前記他のセラミック生シート
    もしくは他の電極上に転写することを特徴とする積層セ
    ラミック電子部品の製造方法。
JP63187226A 1988-07-27 1988-07-27 積層セラミック電子部品の製造方法 Pending JPH0236512A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203185A (ja) * 2004-12-24 2006-08-03 Kyocera Corp セラミック電子部品の製造方法
JP2006310805A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Kyocera Corp 電子部品の製造方法
JP2007201273A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Kyocera Corp 電子部品の製造方法ならびに導体層付きセラミックグリーンシート用導体ペースト。

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JP2007201273A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Kyocera Corp 電子部品の製造方法ならびに導体層付きセラミックグリーンシート用導体ペースト。

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