JPH0236029Y2 - - Google Patents

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JPH0236029Y2
JPH0236029Y2 JP10338384U JP10338384U JPH0236029Y2 JP H0236029 Y2 JPH0236029 Y2 JP H0236029Y2 JP 10338384 U JP10338384 U JP 10338384U JP 10338384 U JP10338384 U JP 10338384U JP H0236029 Y2 JPH0236029 Y2 JP H0236029Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、ハウジングの開口部内に設けられた
複数枚の羽根を首振り運動せしめて、所定の方向
に風を吹き出させるようにした自動風向調整装置
に係り、特に、かかる自動風向調整装置におい
て、羽根の揺動中心を変更して風の吹き出し方向
を移動せしめる揺動中心変更機構に関するもので
ある。
従来技術 従来より、車両用空気調和装置等に使用されて
いる自動風向調整装置、所謂オートレジスタとし
て、所定の風が吹き出されるべきハウジングの開
口部内に互に平行に且つそれぞれ回動可能に設け
られた複数枚の羽根を、それらに連結せしめた連
結部材によつて連動させつつ、駆動機構によつて
自動的に首振り運動せしめて、所定の方向に風を
吹き出させるようにしたものが提案されている。
そして、このような自動風向調整装置は、一般
に、前記駆動機構によつて所定のアーム部材を往
復移動せしめ、この往復移動を利用することによ
り、目的とする羽根の首振り運動を自動的に行わ
しめるようになつているのであるが、その駆動機
構をアーム部材の移動方向へ移動せしめてアーム
部材の往復移動中心を変更することにより、羽根
の揺動中心すなわち首振り運動範囲の中心を移動
させるようにした装置が、例えば特公昭54−
24642号公報に開示されている。このような装置
によれば、所望する方向を中心として羽根が首振
り運動せしめられるため、例えば前記車両用空気
調和装置に採用すると、運転席或いは助手席側へ
のみ風を吹き出させることができるようになり、
自動風向調整装置の効果的な使用が可能となる。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記の如く羽根の揺動中心を変
更するために駆動機構を移動させる構成とする
と、装置が複雑かつ大掛りとなり、例えば前記車
両用空気調和装置のように比較的狭い空間内に装
置を組み付ける必要がある場合には、採用するこ
とが困難なのであつた。また、羽根の自動的な首
振り運動を停止して手動(マニユアル)にて羽根
を回動せしめ、風の吹き出し方向を変更する際に
も、駆動装置をアーム部材と共に移動させて羽根
を回動させることとなるが、それら駆動装置とア
ーム部材との連結状態によつて羽根の回動範囲が
制約される不都合がある。特に、この場合には、
アーム部材に作動的に連結されている全ての羽根
が同一方向へ回動せしめられるため、複数枚の羽
根のうちの一部のみを別々の方向へ回動させるこ
とはできなかつたのである。
問題を解決するための手段 ここにおいて、本考案は、かかる問題を解決す
るために為されたものであり、前記自動風向調整
装置における羽根の揺動中心変更機構であつて、
駆動機構にて長手方向に直線的に往復動せしめら
れるアーム部材に対して、羽根の枢軸若しくは前
記連結部材を、所定の摩擦力の下に運動伝達を実
現するクラツチ機構を介して接続せしめ、そのア
ーム部材の前記駆動機構による作動ストローク範
囲内において自動的に複数枚の羽根を首振り運動
せしめる一方、かかる羽根の少なくとも一枚に係
合して、その首振り運動の両端を規制する係合部
を有する、羽根の回動作用にて受ける力よりも大
なる力で所定の静止部材に保持された移動可能な
揺動中心変更手段を設け、その揺動中心変更手段
の所定位置への移動によつて、その係合部による
前記羽根に対する係合位置を変化せしめて、その
係合部にて規制される運動端を変え、羽根の首振
り運動範囲を移動せしめるようにしたのである。
作 用 以上のように構成された揺動中心変更機構を有
する自動風向調整装置においては、駆動機構によ
つて往復動せしめられるアーム部材の運動が、所
定の摩擦力の下に運動伝達を実現するクラツチ機
構を介して羽根の枢軸若しくは連結部材に伝達さ
れ、複数枚の羽根が自動的に首振り運動せしめら
れる。ここで、かかる羽根の首振り運動の両端
は、揺動中心変更手段の係合が羽根に係合せしめ
られることによつて規制されているため、上記羽
根の首振り運動はアーム部材の作動ストローク範
囲内において為されるとともに、揺動中心変更手
段を移動することによつて羽根の首振り運動端が
変化せしめられ、クラツチ機構に滑りが生じて首
振り運動範囲が移動させられる。すなわち、揺動
中心変更手段は、上記クラツチ機構を介して伝達
される運動力によつて首振り運動せしめられる羽
根の回動作用にて受ける力よりも大なる力でハウ
ジング等の所定の静止部材に保持されているた
め、その係合部に羽根が係合せしめられると、羽
根のそれ以上の回動が阻止されてクラツチ機構に
滑りが生じ、アーム部材の運動位置に対する羽根
の回動位置が変化せしめられ、これにより、羽根
の首振り運動の中心すなわち揺動中心が変更され
ることとなるのである。
一方、かかる自動風向調整装置において、羽根
の回動位置すなわち風の吹き出し方向を手動(マ
ニユアル)操作で変更する際には、上記クラツチ
機構の摩擦力に抗して羽根を回動せしめれば良
く、この時揺動中心変更手段の係合部と羽根とが
係合する場合には、その揺動中心変更手段をも移
動させることにより、広範囲にわたる羽根の回動
操作が可能となる。また、複数枚の羽根を2個或
いは3個以上の連結部材で連結せしめるように構
成すれば、羽根の回動位置を手動操作で変更する
場合に、1個の連結部材で連結せしめられている
羽根毎に別々の回動位置へ操作することもでき
る。
実施例 次に、本考案を更に具体的に明らかにするため
に、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説
明することとする。
先ず、第1図および第2図は本考案が適用され
た車両用空気調和装置の自動風向調整装置を示す
斜視図および縦断面図であり、これらの図におい
て、ハウジング10には、所定の風が吹き出され
るべき二つの開口部12および14が左右に設け
られている。それら開口部12,14内には、そ
れぞれ3枚の横羽根16および複数枚の縦羽根1
8が配設されている。横羽根16は互いに平行に
且つ水平方向に図示しない枢軸を介して回動可能
に取り付けられており、縦羽根18はその横羽根
16よりも内部側に、互いに且つ垂直方向に枢軸
20を介して回動可能に取り付けられている。こ
れら横羽根16、縦羽根18は、それぞれ連結バ
ー22,24にて相互に連結せしめられており、
横羽根16は操作ノブ26によつて上下方向に連
動して回動せしめられ、以て開口部12,14か
ら吹き出される風の吹出し方向をマニユアル操作
にて変更し得るようになつている。また、この操
作ノブ26の先端は、縦羽根18の一枚にも係合
せしめられており、その水平方向の移動によつて
一枚の縦羽根18を枢軸20まわりに回動せしめ
ることにより、連結バー24にて連結された複数
枚の縦羽根18が同時に所定の方向へ回動せしめ
られ、以て左右方向における風の吹出し方向をマ
ニユアル操作にて変更し得るようになつている。
両開口部12,14内に配設された複数枚の縦
羽根18のうちの一枚、すなわち本実施例では上
記操作ノブ26が係合せしめられた縦羽根18の
枢軸20には、その枢軸20の軸線と直角な方向
へ延び出す回動レバー28を取り付けるべき取付
軸30が立設されて、ハウジング10の上方へ突
き出している。回動レバー28には取付軸30を
相対回転可能に挿通する挿通孔32が設けられて
おり、回動レバー28は、その挿通孔32内に取
付軸30を挿通した状態で、枢軸20と取付軸3
0との間の段部に当接せしめられた受け板34上
に位置せしめられている。また、回動レバー28
の上面には挿通孔32と同心的に円形の凹部36
が形成されて、取付軸30の先端に設けられたば
ね押え38との間に、皿ばね40が配設されてい
る。そして、この皿ばね40の付勢力に基づく摩
擦力によつて、回動レバー28と取付軸30とが
連結され、回動レバー28と取付軸30、さらに
は縦羽根18とが一体となつて回動せしめられる
のである。
前記ハウジング10の上面には、アーム部材4
2が左右方向に移動可能に、二本のピン44にて
取り付けられている。アーム部材42の前記回動
レバー28の先端が位置する部分には、それぞれ
前後方向に長い長孔46が形成され、この長孔4
6に回動レバー28の先端に立設された突起48
が遊嵌せしめられている。また、アーム部材42
のハウジング10から左方に延び出した端部に
も、同じく前後方向に長い長孔50が形成されて
いて、ハウジング10の側部に固定されている減
速機付モータ52の出力軸に取り付けられた、偏
心カム54のピン56が遊嵌せしめられている。
したがつて、モータ52が作動させられ、偏心
カム54のピン56がモータ52の出力軸まわり
に所定の速度で回転せしめられると、そのピン5
6に係合されているアーム部材42はその長手方
向(左右方向)へ往復動させられる。そして、こ
のアーム部材42の往復動は、第3図にも示され
ているように回動レバー28によつて回動運動に
変換され、且つ皿ばね40の付勢力に基づく摩擦
力によつて一枚の縦羽根18の枢軸20に伝達さ
れることにより、連結バー24によつて連結され
ている複数枚の縦羽根18が自動的に首振り運動
せしめられる。すなわち、上記モータ52は縦羽
根18を自動的に首振り運動せしめる駆動機構を
成しているのであり、前記回動レバー28、ばね
押え38および皿ばね40等は、アーム部材42
に対して縦羽根18の枢軸20を接続せしめ、所
定の摩擦力の下に運動伝達を実現するクラツチ機
構を構成しているのである。
一方、ハウジング10の両開口部12,14の
下方には、それぞれ縦羽根18の首振り運動の両
端を規制し、且つその運動範囲を移動せしめる揺
動中心変更手段58が配設されている。揺動中心
変更手段58には、係合部としての二本のストツ
パピン60,62が所定の距離を隔てて立設され
ており、それら二本のストツパピン60,62は
複数枚の縦羽根18のうちの一枚、すなわち本実
施例では第2図および第3図から明らかなよう
に、上記クラツチ機構を介してアーム部材42に
接続された縦羽根18に係合して、その縦羽根1
8の首振り運動の両端を規制するようになつてい
る。この揺動中心変更手段58は、第4図の底面
図に示されているように、その操作ノブ64がハ
ウジング10の前面パネル66に形成された左右
方向に長い短形の切欠68に嵌合されるととも
に、後端部がハウジング10の下方に突設された
ガイド部材70に係合せしめられることによつ
て、左右方向への移動可能にハウジング10に保
持されている。なお、ハウジング10の底面に
は、前記二本のストツパピン60,62を挿通
し、且つそれらの左右方向への移動を許容する切
欠72が形成されている。
また、揺動中心変更手段58には、左右に二本
の弾性体製の係合片74が突設されていて、その
係合片74の先端はハウジング10の前面パネル
66の裏面に設けられた節度溝76に係合せしめ
られており、揺動中心変更手段58は係合片74
の弾性力に基づく摩擦力によつて、左右方向への
移動が規制されている。この摩擦力は、前記クラ
ツチ機構を介して伝達される運動力によつて首振
り運動せしめられる縦羽根18が、ストツパピン
60,62と係合することにより揺動中心変更手
段58を左右方向に移動させるように作用する力
よりも大きくなるように、クラツチ機構の摩擦
力、縦羽根18の回動抵抗、縦羽根18とストツ
パピン60,62との係合位置、さらには操作ノ
ブ64の操作性等を考慮して設定されている。す
なわち、ハウジング10は揺動中心変更手段58
を保持する静止部材をも兼ねているのである。
したがつて、縦羽根18がストツパピン60も
しくは62に係合せしめられると、その縦羽根1
8のそれ以上の回動は阻止されてクラツチ機構に
滑りが生じ、回動レバー28のみがアーム部材4
2によつて回動せしめられ、縦羽根18は前記ア
ーム部材42の作動ストローク範囲内において首
振り運動させられることとなる。また、縦羽根1
8の首振り運動端がこのようにストツパピン6
0,62との係合によつて規制されるところか
ら、操作ノブ64を操作して揺動中心変更手段5
8を左右方向の所定の位置へ移動することによよ
り、ストツパピン60,62による縦羽根18に
対する係合位置が変化せしめられ、クラツチ機構
に滑りが生じて回動レバー28と縦羽根18との
相対的な回動位置が変更されることによつて縦羽
根18の揺動中心が変更され、その縦羽根18の
首振り運動範囲が移動せしめられるのである。
ここで、本実施例では、上記のように回動レバ
ー28と縦羽根18との相対的な回動位置を変更
することによつて揺動中心が変更されるようにな
つているため、縦羽根18の首振り運動端を規制
する揺動中心変更手段を、例えば縦羽根18の枢
軸20まわりに回動可能に取り付ければ、縦羽根
18の揺動中心を枢軸20まわりの如何なる方
向、すなわち360゜の範囲に亘つて変更し得ること
となり、実質的に風を吹き出させ得る範囲が拡大
されるのである。因に、前記特公昭54−25642号
公報に開示されている装置においては、駆動機構
たるモータの移動によつて揺動中心を変更する如
何に拘らず、その機構上の制約から羽根の首振り
運動し得る範囲が制限されるのである。
次に、以上のように構成された自動風向調整装
置の作動を説明する。
先ず、ハウジング10の前面パネル66に設け
られたスイツチ78をONとすると、モータ52
が作動を開始し、アーム部材42がその長手方向
へ所定の作動ストロークで往復動させられる。こ
のため、そのアーム部材42の長孔46と係合せ
しめられている二個の回動レバー28は、それぞ
れ取付軸30まわりに回動せしめられ、さらに、
皿ばね40の付勢力に基づく摩擦力によつてその
回動レバー28に接続された一枚の縦羽根18
も、回動レバー28と一体となつて回動せしめら
れる。これにより、開口部12および14内にそ
れぞれ配設され、連結バー24によつて互に連結
さている複数枚の縦羽根18は、同時に首振り運
動せしめられるのであるが、その首振り運動範囲
の両端は揺動中心変更手段58のストツパピン6
0および62によつて規制される。第5図の実線
および一点鎖線は、揺動中心変更手段58が中央
に保持されれて、縦羽根18の揺動中心すなわち
首振り運動範囲の中心がハウジング10の真正面
とされている場合の、縦羽根18の運動端を示し
たものである。
ここで、ストツパピン60と62との間の前記
所定の距離を、アーム部材42の全作動ストロー
クに対応する縦羽根18の全回動運動を許容する
寸法に設定すれば、縦羽根18が最初にストツパ
ピン60もしくは62と当接した時にのみ、クラ
ツチ機構に滑りが生じて縦羽根18の揺動中心が
変更されるが、それ以後は、クラツチ機構に滑り
を生じさせることなく、円滑に縦羽根18が首振
り運動せしめられる。また、ストツパピン60と
62との間の距離を、縦羽根18の全回動運動を
許容し得ない寸法に設定して、その首振り運動範
囲を比較的狭くすることも勿論可能であるが、そ
の場合には縦羽根18がストツパピン60,62
に当接する度にクラツチ機構に滑りが発生する。
そして、上記縦羽根18の首振り運動範囲を移
動したい場合には、前面パネル66から突き出す
操作ノブ64を操作して、揺動中心変更手段58
をその摩擦力に抗して右もしくは左方向へ移動さ
せる。例えば、運転者が一人だけで乗車していて
運転席側へのみ風を吹き出させたいような場合に
は、揺動中心変更手段58をその運転席側(通常
は右側)へ移動させることにより、第6図に示す
ようにストツパピン60,62と縦羽根18との
係合位置が右方向へ移動せしめられ、縦羽根18
の揺動中心が右向きに変更されるのである。な
お、このようにストツパピン60,62が移動せ
しめられることにより、縦羽根18の首振り運動
範囲は、前記第5図に示す場合に比較して僅かに
狭くなるが、前記ストツパピン60と62との間
の距離を、揺動中心変更手段58が最も右もしく
は左側へ移動せしめられた状態において、アーム
部材42の全作動ストロークに対する縦羽根18
の全回動運動を許容する寸法に設定すれば、揺動
中心変更手段58が如何なる位置に移動させられ
ても、最初に縦羽根18とストツパピン60もし
くは62とが当接させられて縦羽根18の揺動中
心が変更された後は、クラツチ機構に滑りが発生
することはない。
一方、スイツチ78がOFFとされて自動風向
調整装置が作動していない状態においては、操作
ノブ26をマニユアル操作することによつて、開
口部12および14内に配設されている縦羽根1
8の回動位置をそれぞれ変更することができる。
すなわち、クラツチ機構の摩擦力に抗して操作ノ
ブ26を左右方向へ移動させ、縦羽根18を所望
する位置まで回動させれば良いのである。この場
合に、その後再びスイツチ78がONとされる
と、縦羽根18は操作ノブ26の位置に拘らず揺
動中心変更手段58のストツパピン60,62に
よつて規制される範囲で首振り運動せしめられ
る。すなわち、操作ノブ26の左右方向の摩擦力
は非常に小さく、縦羽根18との係合によつて移
動せしめられるのである。なお、縦羽根18をマ
ニユアル操作する場合、縦羽根18を回動させ得
る範囲は揺動中心変更手段58によつて規制され
るが、操作ノブ26をさらに強く操作して揺動中
心変更手段58をも同時に移動せしめるか、或い
は操作ノブ64を操作して揺動中心変更手段58
を移動した後操作ノブ26を操作して縦羽根18
を回動させることにより、揺動中心変更手段58
が設けられていない場合と殆ど同様にマニユアル
操作できるのである。
また、本実施例においては、二箇所の開口部1
2および14から風が吹き出されるように構成さ
れて、それぞれの開口部12,14内に配設され
た縦羽根18が別個のクラツチ機構を介してアー
ム部材42に接続されているため、例えば開口部
14内の縦羽根18を運転席側へ回動操作する一
方、開口部12内の縦羽根18を助手席側へ回動
操作するなど、それらを別々の回動位置へマニユ
アル操作することもできる。
なお、横羽根16については、自動風向調整装
置の作動、非作動に拘らず、操作ノブ26の上下
方向への回動操作によつて、常時所望する回動位
置へ操作することができる。
このように、本実施例の自動風向調整装置によ
れば、単に揺動中心変更手段58を移動すること
により、クラツチ機構に滑りが生じて縦羽根18
の揺動中心が変更せしめられるように構成されて
いるため、従来の駆動機構全体を移動させる場合
に比較して、装置が簡単かつコンパソトに構成さ
れ得る。特に、本実施例では回動レバー28と縦
羽根18との相対的な回動位置が変更されること
によつて、縦羽根18の揺動中心が変更されるよ
うになつているため、実質的に縦羽根18の首振
り運動範囲が拡大され得て、風が広範囲に亘つて
吹き出され得るようになる利点がある。
また、縦羽根18の回動位置をマニユアル操作
によつて変更する際にも、上記縦羽根18の揺動
中心を変更する機構が設けられているにも拘ら
ず、その縦羽根18を回動させ得る範囲が規制さ
れず、好適な回動操作が可能とされる。
さらに、従来の駆動機構を移動せしめて羽根の
揺動中心を変更する場合には、マニユアル操作時
においても、その駆動機構によつて駆動される全
ての羽根の回動位置が一律に規制されるのに対し
て、本実施例の如く縦羽根18の首振り運動端を
規制して揺動中心を変更する場合には、一個の駆
動機構(モータ52)によつて駆動される縦羽根
18のうちの一部、すなわち開口部12内の縦羽
根18と開口部14内の縦羽根18とを、別々の
方向へ回動操作することが可能となるのである。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明したが、本考案はその他の態様においても
実施できる。
例えば、上記実施例では縦羽根18の枢軸20
とアーム部材42とがクラツチ機構を介して接続
されているが、複数枚の縦羽根18を互に連結す
る連結バー24とアーム部材42とを、所定の摩
擦力の下に運動伝達を実現するクラツチ機構を介
して接続することも可能である。
また、上記実施例では揺動中心変更手段58に
二本のストツパピン60,62が立設されて縦羽
根18と係合し得るようにされているが、揺動中
心変更手段をコの字形状の部材によつて構成し、
そのコの字状の内部に縦羽根18の端部を収容し
てその首振り運動の両端を規制するようにしても
良い。なお、縦羽根18の首振り運動範囲をアー
ム部材42の作動ストロークによつて規制すると
ともに、揺動中心変更手段には一本のストツパピ
ン60または62のみを立設して、縦羽根18の
一方の首振り運動端のみを規制することにより、
縦羽根8の揺動中心を変更することもできる。こ
の場合には、ストツパピン60または62は、そ
の両側に位置する二枚の縦羽根18と係合して、
揺動中心を変更することとなる。
さらに、上記実施例では揺動中心変更手段58
がハウジング10の左右方向へ直線的に移動せし
められるようになつているが、前述のように縦羽
根18の枢軸20まわりに回動せしめられるよう
にしても良い。このようにすれば、揺動中心変更
手段の係合部と縦羽根18との位置関係が一定の
状態に維持されるため、揺動中心変更手段の移動
に拘らず、係合部との係合によつて規制される縦
羽根18の首振り運動範囲が一定とされる。
さらにまた、上記実施例においては、本考案の
揺動中心変更機構が車両用空気調和装置の自動風
向調整装置に適用された場合について説明した
が、本考案がその他の自動風向調整装置にも同様
に適用し得ることは勿論である。
なお、上述したのは飽くまでも本考案の一例で
あり、本考案はその精神を逸脱することなく、当
業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した
態様で実施し得るものである。
考案の効果 以上詳記したように、本考案にかかる揺動中心
変更機構おいては、揺動中心変更手段を移動して
羽根の首振り運動の両端を規制することにより、
クラツチ機構に滑りを生じさせて羽根の揺動中心
を変更するものであるため、従来の駆動機構を移
動して揺動中心を変更する場合に比較して、自動
風向調整装置が簡単かつコンパクトに構成され
得、車両用空気調和装置のように比較的狭い空間
内に組み付けるものに対しても、好適に適用し得
るのである。
しかも、羽根の回動位置をマニユアル操作によ
つて変更する際にも、上記揺動中心変更機構が設
けられているにも拘らず、その羽根の回動範囲が
制限されず、好適な回動操作が可能とされる。
さらに、従来の駆動機構を移動せしめて羽根の
揺動中心を変更する場合には、マニユアル操作時
においても、その駆動機構によつて駆動される全
ての羽根の回動位置が一律に規制されるのに対し
て、本考案の揺動中心変更機構は羽根の首振り運
動端を規制して揺動中心を変更するものであるた
め、一個の駆動機構によつて駆動される羽根のう
ちの一部、すなわち連結部材で連結されている羽
根毎に別々の方向へ回動操作することが可能とな
るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る揺動中心変更機構が車両
用空気調和装置の自動風向調整装置に適用された
場合の一例を示す斜視図である。第2図は第1図
の装置の縦断面図である。第3図は第1図の装置
に備えられている揺動中心変更機構の要部を示す
斜視図である。第4図は第1図の装置の部分底面
図である。第5図および第6図はそれぞれ第1図
の装置の異なる作動状態における羽根の首振り運
動を説明する図で、第5図は揺動中心変更手段が
中央に保持された場合であり、第6図は揺動中心
変更手段が右側に保持された場合である。 10:ハウジング、12,14:開口部、1
8:縦羽根(羽根)、20:枢軸、24:連結バ
ー(連結部材)、{28:回動レバー、38:ばね
押え、40:皿ばね}(クラツチ機構)、42:ア
ーム部材、52:モータ(駆動機構)、58:揺
動中心変更手段、60,62:ストツパピン(係
合部)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 所定の風が吹き出されるべきハウジングの開口
    部内に互に平行に且つそれぞれ回動可能に設けら
    れた複数枚の羽根を、それらに連結せしめた連結
    部材によつて連動させつつ、駆動機構によつて自
    動的に首振り運動せしめて、所定の方向に風を吹
    き出させるようにした自動風向調整装置におい
    て、 前記駆動機構にて長手方向に直線的に往復動せ
    しめられるアーム部材に対して、前記羽根の枢軸
    若しくは前記連結部材を、所定の摩擦力の下に運
    動伝達を実現するクラツチ機構を介して接続せし
    め、該アーム部材の前記駆動機構による作動スト
    ローク範囲内において自動的に前記複数枚の羽根
    を首振り運動せしめる一方、かかる羽根の少なく
    とも一枚に係合して、その首振り運動の両端を規
    制する係合部を有する、該羽根の回動作用にて受
    ける力よりも大なる力で所定の静止部材に保持さ
    れた移動可能な揺動中心変更手段を設け、該揺動
    中心変更手段の所定位置への移動によつて、その
    係合部による前記羽根に対する係合位置を変化せ
    しめて、該係合部にて規制される運動端を変え、
    前記羽根の首振り運動範囲を移動せしめるように
    したことを特徴とする自動風向調整装置における
    揺動中心変更機構。
JP10338384U 1984-07-09 1984-07-09 自動風向調整装置における揺動中心変更機構 Granted JPS6117321U (ja)

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JPH086187Y2 (ja) * 1990-04-27 1996-02-21 三菱電機株式会社 風向制御装置

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