JPH0236002Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 一般にガスこんろのバーナの外方に吹出す火焔
は小形の煮炊具に於ては底にあたらずに外方に放
出されて上昇し、瓦斯の浪費となる。又大形の煮
炊具に於ては底にあたるが火焔が底に斜めにあた
り熱効率が悪い。

本考案は小さい煮炊具でも全部の火焔が底に、
しかも直角にあたり瓦斯の熱エネルギをきわめて
有効に使用せんとしたものである。

本考案は外輪１より短かく下すぼみ状に形成し
た内輪２の上端と外輪１の上端間に環状板３を形
成する様外輪と内輪を一体に形成し、内輪２に多
数の火焔吹出孔４を設けて火焔集中器Ａを形成
し、中央にバーナー嵌め口５を設けその外方に順
次汁受け溝６及び火焔集中器Ａの外輪の下端受け
段７を設け、この受け段の外側に断面形の足付
きつば８を設けて受板Ｂを形成し、受板Ｂに設け
た受け段７に火焔集中器Ａの外輪１の下端を載せ
て成るガスこんろ用火焔集中加熱器に関するもの
である。Ｃは五徳で環状板３を挾む様設けた内輪
９、外輪１０にまたがつて四方に煮炊具受片１１
が設けてある。この五徳Ｃを火焔集中器Ａの上端
の環状板３上に載置する。Ｄは上ひろがり状のガ
ス熱放散防止用の円輪で火焔集中器Ａの外側にこ
の円輪Ｄの下端受用の突起１２が３〜４個設けて
ある。尚受け段７の四隅は三角形状となり広くな
つている。１３はガスこんろである。

本考案の火焔集中加熱器はガスこんろの五徳を
載せる孔に断面形のつば８の足を嵌め、孔の縁
に受板Ｂのつば８の平板部をのせ、受板Ｂの上に
順次火焔集中器Ａ、五徳Ｃ、ガス熱放散防止用円
輪Ｄを載せて使用する。

本考案によればこんろのバーナーより外方に吹
出していた火焔は受板Ｂ上に載置した火焔集中器
Ａの外輪１にあたり上昇して内輪２の火焔吹出孔
４より吹出して上昇し、バーナーの内方に吹出し
た火焔と合流し、小さい煮炊器でもバーナーより
吹出す全火焔が煮炊器の底にあたり瓦斯の熱エネ
ルギが有効に使用出来る。又火焔集中器Ａの内輪
２の火焔吹出口４より吹出す火焔とバーナーの内
方より吹出し上昇する火焔が衝突し、更に該部に
バーナーの中央部の孔を通り上昇する二次空気が
送られ、しかも内輪２は上程広がつていて空気と
の接触もよく、完全燃焼する。従つて熱効率もよ
い。又外輪も内輪も火焔により熱せられて熱源と
なり、こんろ上の煮炊器は火焔による対流熱と外
輪、内輪の熱による副射熱により熱せられるので
能率の良い煮炊が出来る。又外輪も、内輪も熱容
量が大きく、消火した後の保熱時間が永く、煮炊
物を蒸らすのに好適である。又火焔は外輪に囲ま
れているので風による立消えもなく、火災発生の
心配も無用である等の効果がある。

尚火焔集中器Ａにガス熱放散防止用の円輪Ｄを
載せると瓦斯の燃焼熱は煮炊器の側面に接して上
昇し煮炊効果を一層高めることが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は縦断面図、第２図は平面図である。 １……火焔集中器の外輪、２……同内輪、３…
…環状板、４……火焔吹出孔、５……受板のバー
ナー嵌め口、６……汁受け溝、７……受け段、８
……足付きつば、９……五徳の内輪、１０……同
外輪、１１……煮炊具受。Ａ……火焔集中器、Ｂ
……受板、Ｃ……五徳、Ｄ……ガス熱放散防止用
円輪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外輪１より短かく下すぼみ状に形成した内輪２
   の上端と外輪１の上端を両方の上端間に環状板３
   を形成する様外輪と内輪を一体に形成し、内輪２
   に多数の火焔吹出孔４を設けて火焔集中器Ａを形
   成し、中央にバーナー嵌め口５を設け、その外方
   に順次汁受け溝６及び火焔集中器Ａの外輪の下端
   受け段７を設け、この受け段の外側に断面形の
   足付きつば８を設けて受板Ｂを形成し、受板Ｂの
   前記外輪の下端受け段７に火焔集中器Ａの外輪１
   の下端を載せて成るガスこんろ用火焔集中加熱
   器。