JPH023539B2 - - Google Patents

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JPH023539B2
JPH023539B2 JP56022740A JP2274081A JPH023539B2 JP H023539 B2 JPH023539 B2 JP H023539B2 JP 56022740 A JP56022740 A JP 56022740A JP 2274081 A JP2274081 A JP 2274081A JP H023539 B2 JPH023539 B2 JP H023539B2
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JP
Japan
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silicon substrate
surface layer
defects
substrate
heat treatment
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JP56022740A
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Shigenobu Akyama
Takeshi Ishihara
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は半導体装置の製造方法、とくにCZ法
によつて育成されたシリコン基板を用いる半導体
装置の製造方法において出発材料である上記シリ
コン基板の前処理方法に関するものである。
シリコン半導体装置特にICにおいては、シリ
コン基板としてCZ法(チヨクラルスキー法)で
育成されたシリコン基板が使われている。CZ法
で育成されたシリコン基板には通常およそ1×
1018atoms/cm3の酸素が含まれている。通常の半
導体装置の製造工程における1000℃近辺の熱処理
では、シリコン中の上記溶存酸素は過飽和になつ
ており、熱処理による酸素析出に伴う欠陥が多数
発生し、素子の電気特性を劣化させることはよく
知られている。
近年CZシリコン基板中に含まれる酸素の熱的
挙動についてはよく知られるようになり、CZシ
リコン基板全体に適当な熱処理を施すことによつ
て、第1図の熱処理後のシリコン基板の断面図に
示すようにシリコン基板11の表面層すなわち表
面より数ミクロンから数10ミクロンに亘つて欠陥
の少ない領域12が形成され、シリコン基板11
の深い部分13には多数の欠陥が発生する。この
ような基板表面に形成された素子の電気特性はす
ぐれていることが知られている。これは、シリコ
ン基板内部の欠陥領域13が、その後の半導体素
子製造工程で生じる表面層12の不純物や欠陥を
ゲツタリングすることに起因すると考えられてい
る。
ところで上記の欠陥の少ない領域12を形成す
るには、まず欠陥の発生のもとになる酸素を少な
くするため、あらかじめシリコン基板11の深さ
方向の酸素濃度分布を第2図に示すごとく、表面
層では5×1017atoms/cm3以下にし、深い部分で
は1×1018atoms/cm3以上にせしめたのち、650
℃〜800℃程度の低温熱処理と900℃〜1100℃の高
温熱処理を連続的に実施すればよい。このように
して、第1図に示すごとき欠陥分布が形成できる
が、ここでシリコン基板11中の酸素濃度を上記
第2図のような分布に形成するために、通常基板
全体に1100℃以上の高温熱処理を実施してシリコ
ン基板中の酸素を外向拡散させる方法が用いられ
る。
しかるに、上述した基板表面の酸素濃度を低下
させる熱処理方法では、表面層の欠陥を完全にな
くすことは困難で、結晶育成直後に存在している
と思われる表面層の欠陥核のごくわずかなものは
成長し、かつこれは素子形成後まで残存し、電気
特性の劣化をもたらす。さらにこの基板全体の高
温熱処理によつてシリコン基板11の深い部分で
の欠陥発生が抑制され易く、その後の素子形成工
程で生じる表面層の不純物や欠陥のゲツタリング
能力が低下する。すなわち、従来の方法では表面
層の欠陥を完全になくすることは困難である。さ
らに従来の方法では、第2図に示すごとく酸素濃
度の低下される表面層が20μm程度に深く形成さ
れる。通常の半導体素子の深さは10μm程度以内
であり、この領域の直下近傍に酸素濃度を低下さ
せて欠陥の少ない領域を形成することは、その後
の素子装造工程で表面層に生じる欠陥のゲツタリ
ング作用を生じさせるためには好ましくない。
本発明はこのような問題の検討のもとになされ
たもので、シリコン基板の内部を熱処理せずに所
望の表面層のみ酸素濃度を低下させる方法を用
い、必要な基板表面層のみ欠陥を十分になくする
もので、電気的特性の良好な素子の形成を可能と
するものである。すなわち、本発明は、通常のデ
バイス製造工程の前に上記シリコン基板の表面層
のみを真空中又は不活性ガス雰囲気中でレーザ、
あるいは電子ビーム等の高エネルギー密度のビー
ムで照射することにより、所定のシリコン基板表
面層の酸素を蒸発せしめて欠陥をなくし、その後
のデバイス製造の通常工程の熱処理による欠陥発
生を上記シリコン基板の表面層から除去し、その
表面層に形成した素子の電気特性を向上せしむる
ものである。
本発明の方法は、上記第2図のような酸素濃度
分布を形成する場合、高エネルギービーム例えば
レーザ照射を用いることにより基板の表面層のみ
に高温処理を施し、酸素濃度分布のシリコン基板
の表面付近での急峻な変化を形成する。このとき
表面付近下の基板の内部は熱処理が行われず基板
内の酸素濃度は低下しない。この後、上記の低
温、高温連続熱処理を適用しシリコン基板の表面
層に無欠陥領域を、また酸素が高濃度に残存して
いる内部に高密度の欠陥領域を得るものである。
したがつてシリコン基板内部の欠陥領域による表
面層の有効なゲツタリングを起こせしめ、素子の
電気特性に一層の改善が見られるものである。
次に本発明の実施例を図面にもとづき説明す
る。CZシリコン基板として例えばP型面方位1
00酸素濃度1.0×1018atoms/cm3の単結晶基板2
1を用いる。第3図のaは真空中又は不活性ガス
雰囲気中でレーザーを照射する工程を示す。すな
わち、シリコン基板21を350℃の基板加熱をし
ながら、14watt、ビーム径150μmのCWレーザ光
20にてシリコン基板の表面全体を1cm/secの
速度で走査する。このときシリコン基板21の浅
い表面層0.5〜0.6μmの領域32は約1400℃の高
温になり、この領域22の欠陥核は全て消滅す
る。基板21の表面から深い部分23は基板加熱
温度350℃程度であり、この部分23の酸素濃度
は変化しない。1400℃におけるシリコン中の酸素
の拡散係数は1100℃におけるそれの50〜100倍程
度であり拡散長Lは、拡散係数をD、時間をtと
すればL∝√である。前述した1100℃、4時
間の熱処理ではLはおよそ25μmであるから、本
発明のこの実施例のごとく1400℃、1秒ではLは
1〜2μmに小さいものとなる。
したがつて、第3図aの処理後のシリコン基板
の表面からの酸素濃度分布は、第4図のようにシ
リコン基板21の0.5μmの薄い表面層22におい
て酸素濃度が急激に小さくなる。
次に第3図bに示すように650℃〜800℃たとえ
ば700℃の低温熱処理を16時間行つて、表面層2
2下の基板21の深い部分23に溶存酸素を析出
させて欠陥の核を形成し、900℃〜1100℃たとえ
ば1000℃の高温の熱処理を6時間施し、欠陥24
を基板の深い部分23に形成する。したがつて、
このときシリコン基板21の断面の欠陥分布は、
0.5〜0.6μmの表面層22の領域では無欠陥とな
り、深い領域23では非常に高密度の欠陥が発生
している。
以上のようなシリコン基板の前処理を施した
後、表面層22に例えば通常のMOS型素子を形
成すれば、第3図cのように、MOS素子のチヤ
ネル部分22′は、シリコン基板の深い領域23
に発生した欠陥によるゲツタリング効果により、
無欠陥領域となり、素子の電気特性は極めて良好
になる。第3図cにおいて、25はフイールド酸
化膜、26はゲート酸化膜、27はゲート電極、
28,29はソース、ドレイン領域である。
第3図に示した方法によれば、レーザー等の高
エネルギー密度のビームにて基板の表面層のみに
熱処理を加え、表面層のみの酸素濃度を低減させ
てこの領域の欠陥をほぼ完全になくすことができ
る。そして、欠陥のない表面層の厚さを素子形成
に必要なものにすることができ、素子形成時に生
じる欠陥のゲツタリング効果を向上させることが
可能となる。なお、表面層の欠陥をほぼ完全にな
くすためには、表面層の温度をレーザー等にて
1200℃以上にすることが望ましい。
以上のように、本発明をMOSICやCCD等の素
子形成の半導体基板の前処理として適用すること
により、素子の活性領域である半導体基板の極く
表面層を無欠陥にするとともに、半導体へ、基板
板内部には非常に多数の欠陥を発生せしめ、従来
では得られない有効なゲツタリングを起こさせる
ことができる。したがつて、素子の電気特性を著
しく向上せしむることができるとともに、表面層
の無欠陥化を達成できるために歩留りが飛躍的に
向上するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は通常の方法にて表面層に無欠陥領域が
形成されたシリコン基板の断面欠陥分布を示す
図、第2図は1100℃、4時間熱処理後のシリコン
基板の深さ方向酸素濃度分布を示す図、第3図a
〜cは本発明の一実施例にかかる半導体装置の製
造工程の概略図、第4図は第3図aの時のシリコ
ン基板の深さ方向酸素濃度分布を示す図である。 21……CZシリコン基板、22……表面層無
欠陥領域、23……シリコン基板内部欠陥発生領
域、20……レーザ光。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 チヨクラルスキー法により育成されたシリコ
    ン基板を、真空中又は不活性ガス雰囲気中にて、
    前記シリコン基板の表面温度が1200℃以上になる
    ように、エネルギービームで照射する工程と、前
    記工程の後、前記シリコン基板に650℃〜800℃の
    低温の第1の熱処理と900℃〜1100℃の高温の第
    2の熱処理をこの順序で施す工程と、前記工程の
    後、前記シリコン基板に半導体素子を形成する工
    程とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
JP56022740A 1981-02-18 1981-02-18 Manufacture of semiconductor device Granted JPS57136334A (en)

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