JPH0235095A - 微生物によるラクトシュークロースの製造方法 - Google Patents

微生物によるラクトシュークロースの製造方法

Info

Publication number
JPH0235095A
JPH0235095A JP18654888A JP18654888A JPH0235095A JP H0235095 A JPH0235095 A JP H0235095A JP 18654888 A JP18654888 A JP 18654888A JP 18654888 A JP18654888 A JP 18654888A JP H0235095 A JPH0235095 A JP H0235095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactosucrose
sucrose
lactose
culture
rahnella
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18654888A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2681131B2 (ja
Inventor
Tadashi Kanematsu
兼松 正
Osamu Ozawa
小澤 修
Shiro Hino
日野 志朗
Kotaro Otsuka
大塚 耕太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seito KK
Original Assignee
Nisshin Seito KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Seito KK filed Critical Nisshin Seito KK
Priority to JP18654888A priority Critical patent/JP2681131B2/ja
Publication of JPH0235095A publication Critical patent/JPH0235095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2681131B2 publication Critical patent/JP2681131B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、Galβ1−4(ilcctl−2βFru
 (以トラクトシュークロースと省略)よりなる抗う触
性、ビフィズス菌選択糖源の製造法に関し、より詳しく
は、微生物によるラクトースとシュークロースからのラ
クトシュークロースの製造方法に関する。
[従来技術とその問題点] ラクトシュークロースは、Gal β1−4G1cα1
−2β Fru  からなる三糖類で、抗う触性を有し
、またビフィズス菌選択的増殖因子として有効な糖であ
る。
現在、ラクトースとシュクロースの溶液にバチルス(B
aa i l tus)属菌起源のレバンシュークラー
ゼを作用させてラクトシュークロースを合成する方法(
特開昭59−39287号)や、エアロバクター(Ae
rabactar)属菌起源のレバンシュークラーゼを
作用させてラクトシュークロースを合成する方法(特開
昭55−118369号)A4が開発され、開示されて
いる。
しかし、これらの方法ではラクトシュークロース以外に
数種類以上のオリゴ糖が生成し、ためにラクトシューク
ロースのみを分離することは極めて難しく、また収率も
他いため、工業上の菫産は事実上不可部で、実用性に乏
しいという問題があった。
[本発明の目的] 本発明の目的は、微生物の使用により分離、除去の町俺
な原料たるラクトースとシュークロースは残留するが、
分離、除去の困難なオリゴ糖の生成量は極めて少なく、
生成過程においてラクトシュークロースを容易に抽出し
て量産化でき、採算ベースに乗れるラクトシュークロー
スの製造方法を提供できるようにしたことにある。
[問題を解決するための手段] 上記目的を達成するために1本発明者らは種々、多数の
微生物につき研究したところ。
ローネラ属の微生物がラクトシュークロースを大量に生
成することを突きWめて、を発明方法を開発するに至っ
た。
しかして本発明に係るラクトシュークロースの製造方法
は、 (+)ラクトースとシュークロースを主要原料とする培
地で、ローネラ(Rabne l la )属を好気条
件下で培養してラクトシュークロースを生成、Jaさせ
、これを採取すること(以下培養法という) (2)ラクトースとシュークロースを含む液に培養によ
って得られたローネラ(Rahnella)属の菌体お
よび菌体処理物を反応させてラクトシュークロースを生
成せしめ、これを採取すること、 を特徴とする。
本発明において使用されるローネラ属の微生物としては
、たとえばローネラ・アクアティリス(Rabnell
a aquatilis; J[J−11383)か挙
げられる。
なお、ローネラ属のラクトシュークロース生産能につい
ては未だ知られていなかった。
上述した方法において、培養法におけるラクトシューク
ロース生成に用いる培地のラクトースとシュークロース
は、濃度がそれぞれ1〜20%、成分比が1:10〜1
0:1の割合の範囲で使用することができるが、好まし
くはラクトース、シュークロースの比が1:1で、それ
ぞれ10%程度の濃度のものが適当である。
培地には、その細微生物の増殖に必要な窒素化合物、た
とえばペプトン、アミノ酸、硫酸アンモニウム、塩化ア
ンモニウム等のいずれを加えてもよく、さらに酵母エキ
スや燐酸塩等を加えて使用してもよい。
このように調製した培地に、予め培養しておいたローネ
ラ・アクアティリス属の微生物を接種し、20〜37℃
4好ましくは30℃の温度の好気的条件下において1〜
7日間、好ましくは2〜3日間振どう培養すると、培地
中にラクトシュークロースが蓄積される。
このようにして得られたラクトシュークロースを含有す
る培養液は、第1図に4<すように、原料であるラクト
ース、シュークロースと、生成物であるラクトシューク
ロースと副生成物であるグルコースとフラクトースが歩
積蓄積されたものであり、その他のオリゴ糖の生成が極
めて少ない。
したがって1通常の分離、精製、固形化手段により単一
物質としてのラクトシュークロースを効率よく得ること
ができる。
また、培養によって得られたローネラ・アクアティリス
の菌体および菌体処理物によるラクトシュークロースの
生成は、ラクトースとシュークロースの濃度がそれぞれ
1〜40%で、成分比が1=10〜10:1の割合のか
なり広い範囲で使用することができるが、好ましくはラ
クトース、シュークロースの成分比がl:1で、それぞ
れ濃度が20%程度のものが適当である。
反応に使用する菌体はグルコースやシュークロース又は
他の単糖類、二糖類を炭素源とし、それに微生物の増殖
に必要な窒素化合物(たとえばペプトン、アミノ酸、硫
酸アンモニウム、塩化アンモニウム等)やミネラルを含
む培地で増殖させた菌体を使用することができる。
反応に使用する菌体処理物としては、上記方法で培養し
菌体の抽出物、およびたL記方法で得られた菌体および
菌体抽出物をアルギン酸カルシウムやカラギナンなどの
通常の方法で固定化したものなどを使用することができ
る。
培養液または菌体反応液を遠心分離やケイ藻上濾過など
の手段によって除去し、得られた一ヒ澄み液または濾液
を通常の手段を適宜利用してラクトシュクロースを精製
することができる。
たとえば、前述した上澄み液を減圧濃縮しそのIH縮液
をカーボン・セライトカラム(成分比1:1 )に通し
て吸着させ、水で十分に洗浄することによりグルコース
等の単糖を除去する。
次ぎに、エタノールを5%含む溶出液でシュークロース
とラクトースを溶出させ、引き続きエタノールlO%を
含む溶出液でラクトシュークロースを溶出させる。
かくして得られたラクトシュークロース溶出液を減圧濃
縮した後、真空乾燥法、凍結乾燥法等により固形化せし
める。
この固形物は、薄層クロマトグラフィーや高速液体クロ
マトグラフィーなどにより分析したところ単一物質であ
った。
またこの固形物は還元性を示さないこと。
インベルターゼ〔シグマ製、グレードX、300〜50
0 units/mg 5olid、 キャンディダ・
ニーティリス(Candida utilis)由来〕
によりラクトースとフラクトースに加水分解され、また
β−ガラクトシダーゼ(ベーリンガー・マンハイム製、
300 units/mg  蛋白、大1揚菌由来)に
よりガラクトースとシュークロースに加水分解されるが
、α−グルコシダーゼ〔フナコシ酸、800 unit
s/mg 5olid、サツカロミセス(Saccha
romyces)属〕では加水分解されないこと、さら
に第2図に示される赤外吸収スペクトル分析結果などか
らしてガラクトースグルコースとフラクトースからなる
三糖であること、またその結合様式はガラクトースとグ
ルコースβI−4結合、グルコースとフラクトースはα
12結合とわかり、ラクトシュークロースと断定できた
[実施例] 以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。
実」L且」エ ラクトース    ・・・・5.0% シュークロース  ・・・・5.0% 硫酸アンモニウム ・・・・0.2% 酵母エキス    ・・・・0.02%KH2PO11
・・−0、2% Na2HPOaA2H20−・・−0、8%Mg5Oa
iH20−0、05% pH・・・・7.0 上記組成の培jlj4100m文を500m文容三角フ
ラスコにとり、別に前培養しておいたローネラ壷アクア
ティリスの培養液1膳立を接種し、30℃で3日間ロー
タリーシェーカーで振とぅ培!(18orpm)を行っ
た。
高速液体クロマトグラフィーにより生Itsしたラクト
シュークロースを測定したところ、3.9gのラクトシ
ュークロースが生成されていた。
なお、ラクトシュークロースの定量は、高速液体クロマ
トグラフィー〔ポンプは日立製作所製855型、検出器
は昭和電工製5E−51,カラムはLichrosor
b−MH2(5g m) C1ca Merk製、溶媒
はアセトニトリル:水= 70:30を用い(流速は1
.01文/鵬in) )を実施し、ピーク面積値より求
めた。
得られた培養液100m文を遠心分子i(回転数150
0Orpm)により菌体を除去し、上澄み液を減圧′a
縮した。この濃縮液をカーボン・セライトカラム(成分
比 l:1)へ通液し、水4文を750m1 /hrの
流速で流し、また5%エタノール6文(流速750m!
/hr)でシュークロースとラクトースの単糖に溶出さ
せた後、10%エタノール6文(流速 750m1/h
r)を流し、活性炭に吸着されているラクトシュークロ
ースを溶出させた。
このラクトシュークロースを含む溶出液をさらに減圧a
縮した後、凍結乾燥を行うことにより白色粉末のラクト
シュークロース361gを得た。
実施例2 実施例1で用いた培地100mJlを500m lll
容三角フラスコにとり、別に前培養しておいたローネラ
eアクアティリスの培養液1mlを接種し、30℃で1
日間ロータリーシェーカーで振とう培’?j(1BOr
pm)を行った。
培養終了後、遠心分離機にて遠心分離 (15000rpm) L、、菌体を回収した。
回収した菌体を蒸留水50■見で2回洗浄した後、蒸留
水50 m文に懸濁した。
この菌体懸濁液(0口bbo = 20 )にラクトー
ス、シュークロース各々10g含む1/15M燐酸緩衝
液(pH7,0)50■見を加え、30℃で24時間反
応を実施した。
反応終了液中のラクトシュークロースの量は、高速液体
クロマトグラフィーで測定した結果6.7gであった。
[効 果] 本発明方法によれば、ラクトシュークロースを含有する
培養液は、前述したごとく原料であるラクトース、シュ
ークロースと生成物であるラクトシュークロースが蓄積
されたものであり、その他のオリゴ糖の生成が極めて少
ないため、通常の分離、精製、固形化1段等により単一
物質としてのラクトシュークロースを効率よく採取でき
る。
したがって、抗う蝕にして低カロリーのラクトシューク
ロース甘味料の製造を、量産により採算ベースに乗れる
工業化できるに至った。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた培養液の糖組成を示す高速
液体クロマトグラフ、第2図は実施例1で得られた白色
粉末ラクトシュークロースの赤外吸収スペクトルを示す
グラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ラクトースとシュークロースを主要原料とする培
    地で、ローネラ(Rahnella)属を好気条件下で
    培養してラクトシュークロースを生成、蓄積させ、これ
    を採取することを特徴とする微生物によるラクトシュー
    クロースの製造方法。
  2. (2)ラクトースとシュークロースを含む液に、培養に
    よって得られたローネラ(Rahnella)属の菌体
    および菌体処理物を反応させてラクトシュークロースを
    生成せしめ、これを採取することを特徴とする微生物に
    よるラクトシュークロースの製造方法。
JP18654888A 1988-07-26 1988-07-26 微生物によるラクトシュークロースの製造方法 Expired - Fee Related JP2681131B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18654888A JP2681131B2 (ja) 1988-07-26 1988-07-26 微生物によるラクトシュークロースの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18654888A JP2681131B2 (ja) 1988-07-26 1988-07-26 微生物によるラクトシュークロースの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0235095A true JPH0235095A (ja) 1990-02-05
JP2681131B2 JP2681131B2 (ja) 1997-11-26

Family

ID=16190437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18654888A Expired - Fee Related JP2681131B2 (ja) 1988-07-26 1988-07-26 微生物によるラクトシュークロースの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2681131B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0447125A1 (en) * 1990-03-08 1991-09-18 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Process for preparing lactosucrose high-content powder and use of said powder

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0447125A1 (en) * 1990-03-08 1991-09-18 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Process for preparing lactosucrose high-content powder and use of said powder
US5130239A (en) * 1990-03-08 1992-07-14 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Process for preparing lactosucrose high-content power
US5296473A (en) * 1990-03-08 1994-03-22 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Process for preparing a powder having a high concentration of lactosucrose and use of said powder

Also Published As

Publication number Publication date
JP2681131B2 (ja) 1997-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4356262A (en) Process for the production of high fructose syrups and ethanol
JPH029796B2 (ja)
JPH0235095A (ja) 微生物によるラクトシュークロースの製造方法
JP2000232878A (ja) フラクトシル転移酵素、並びに該酵素を用いた1−ケストース及びニストースの分別製造方法
JPH02257888A (ja) 微生物によるパラチノース、トレハルロースの製造方法
JP3635133B2 (ja) トレハロースホスホリラーゼおよびその調製法
JPH03160995A (ja) トレハルロースの製造法
JPH03180172A (ja) パラチノースおよびトレハルロースの製造法
JPS61236790A (ja) ガラクトオリゴ糖の製造法
JPH04200386A (ja) β―フラクトフラノシダーゼ及びその製造方法
JPH029386A (ja) 微生物によるキシロシュークロースの製造方法
Serrat et al. Production and purification of rhamnose from microbial polysaccharide produced by Klebsiella sp. I-714
JPH04103593A (ja) 新規オリゴ糖及びその製造方法
JP3030916B2 (ja) βーグルコオリゴ糖の製造方法
JPH0317839B2 (ja)
JPH0998779A (ja) トレハロース合成酵素、その製法及びそれを用いたトレハロースの製造法
US4877734A (en) Microbiologically produced α-acetylamino cinnamic acid acylase, method of its production and its use
JP2614460B2 (ja) ジ‐d‐フラクトシルフラノース2,6′:6,2′ジアンハイドライドの製造法
RU2230119C1 (ru) Способ получения дисахарида
JPH0823989A (ja) パノース含量の高いオリゴ糖の製造方法
JPH05137590A (ja) 微生物によるラクトシルフラクトシドの精製法
JP2666068B2 (ja) ローネラ属によるキシリトールの製造方法
Serrat et al. Production and purification of rhamnose produced by Klebsiella sp. 1-714
JPH08168393A (ja) ガラクトオリゴ糖の製造方法
JPH0269186A (ja) ローネラ属によるアラビトールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees