JPH0234997Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案が属する技術分野） 本考案は、トラツク用防水シートカバーに関す
るものである。

（考案の課題とその特徴点） 従来のトラツク用防水シートカバーは、長方形
に形成されているが、トラツクの荷台に積み荷を
平積みする場合は、積み荷が前方に片寄り、積み
荷の状態が前高、後低になることが多く、この場
合に、長方形の防水シートカバーでは、前方側部
で裾が寸足らずになるのに、後方部では裾が余り
過ぎて折り込む必要があるとか、後方に強力に引
つ張らないと、積み荷の上方中間部に弛みが生じ
て雨水が溜るとか、の不都合が生じ易い。

本考案は、前述のような問題点がある従来のト
ラツク用防水シートカバーの改良を目的している
ものであつて、その構成上の特徴点は実用新案登
録請求の範囲に記載したとおりである。

（実施例） 本考案の一実施例の説明図である第１〜３図に
おいて、１はトラツク用防水シートの本体であつ
て、前広、後狭の台形に形成されている。

本体１の側縁２，３と後縁４の折り返し部５に
ロープ６が挿入され、また、この折り返し部５に
は適宜間隔で多数の鳩目７が固着されている。

本体１の表側において、側縁２，３から若干距
離内側のところには、長さ方向に適宜間隔で鳩目
８を固着した帯体９が、その一辺で側縁２，３と
平行に縫着１０して取り付けられており、また、
後縁４から若干距離内側のところには、中央部に
鳩目１１を固着した三角状片１２が、後縁４に平
行な方向に適宜間隔で一辺を縫着して取り付けら
れている。

本体１の前縁１３の折り返し部１５には、両端
が側縁２，３から延長・突出１４′する絞りロー
プ１４が挿入され、また、前縁１３の中央部に
は、前垂れ１６の後縁部１７が縫着１８されてい
る。

そして、前垂れ１６の側縁１９，２０の折り返
し部２２にも、鳩目２３，２４，２５，２６が固
着されている。

以上のような本考案のトラツク用防水シートカ
バーを使用する場合は、トラツクの荷台の積み荷
の上に本体１を広げるとともに、前垂れ１６を荷
の前方の枠に被せて、積み荷を覆い、絞りロープ
１４の延長・突出端部を荷台の前方下部に縛りつ
けるとともに、本体１と前垂れ１６の周縁の鳩目
に通したロープで本体と前垂れ１６との合わせ
目、および、本体１と荷台の下部との合わせ目を
閉じ、さらに、帯体９と三角状片１２の鳩目に通
したロープで本体１の裾部を引つ張つて、本体１
を張つた状態にする（第４図参照）。

なお、第５図は、従来の防水シートカバーの使
用状態を示しており、２７はシートカバーの後方
裾部の折り返し、２８はシートカバーの上面の弛
みである。

（考案の効果） 本考案のトラツク用シートカバーは、前述のよ
うに、本体を前広、後狭の台形に形成するととも
に、その前縁の中央部に前垂れを突設しているの
で、荷台上の積み荷をシートカバーに過不足が生
じない状態で効果的に覆うことができ、シートカ
バーの面積も従来のものより少なくて済むことか
ら、コスト的にも有利であり、また、シートカバ
ーの後方裾部を折り込む必要がないことから、取
り付け作業が容易であるとともに、取り付け後の
体裁も良好であり、さらに、側縁から若干距離内
側のところに設けた鳩目が帯体に取り付けられて
いるので、これら鳩目に通したロープで本体の両
側の裾部を平均的に引つ張ることができる、等の
諸効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図と
第３図は第１図の一部拡大断面図、第４図は本考
案品の使用状態を示す側面図、第５図は従来品の
同上図である。 １……本体、７，８……鳩目、９……帯体、１
１……鳩目、１２……三角状片、１４……絞りロ
ープ、１６……前垂れ、２３，２４，２５，２６
……鳩目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前広、後狭の台形に形成した本体の前縁の中央
   部に、前垂れを突設し、本体の前縁に沿つて、両
   端部が側方に延長・突出する絞りロープを取り付
   けるとともに、本体の両側縁部と後縁部、および
   前垂れの両側縁部に、適宜間隔で鳩目を固着し、
   また、本体の表側において、側縁から若干距離内
   側のところには適宜間隔で鳩目を固着した帯体を
   取り付け、後縁から若干距離内側のところには鳩
   目を固着した三角状片を適宜間隔で取り付けたこ
   とを特徴とするトラツク用防水シートカバー。