JPH0234742Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は固定シヤフトの周囲にロータリ式の第
１スイツチとモーメンタリ式の第２のスイツチと
が周方向に所定角度ずれた状態で一つの円周上に
重なり合うように配設されたスイツチ装置に関す
る。

〔従来技術〕

従来、例えば自動車用のスイツチ装置におい
て、固定シヤフトの周囲に回動操作によつて回動
される操作ノブを設け、この操作ノブの回動に応
じて可動コンタクトが回動されてスイツチの切換
状態が変化されるロータリ式のスイツチが供され
ている。

しかしながら、近時、機能が関連した複数個の
スイツチを近接させて配設することにより操作性
を向上させたり、或いは、設置スペースの減少化
を図ることが要望されており、上記したロータリ
式のスイツチと同一の円周上にモーメンタリ式の
スイツチを設けることが考えられている。

〔考案の目的〕

本考案は、上記事情に鑑みてなされてもので、
その目的は、固定軸の周囲に同一円周上に位置さ
せて機能の異なる２個のスイツチを配設すること
により、操作性の向上或いは設置スペースの減少
化を図り得るようにしたスイツチ装置を提供する
にある。

〔考案の要約〕

本考案は固定シヤフトの外周囲に回動可能に挿
入される第１の挿入孔を備えた１個の第１の支持
部を有する第１の可動コンタクトホルダを設け、
この第１の可動コンタクトホルダの回動に節度感
を与える節度機構を設け、前記第１の支持部を両
側から挟むように２個の第２の支持部を有する二
股状に形成されるとともに前記固定シヤフトの外
周囲に回動可能に挿入される第２の挿入孔が夫々
形成された第２の可動コンタクトホルダを設け、
この第２の可動コンタクトホルダを常に元位置に
自動復帰させる復帰機構を設け、前記第１及び第
２の可動コンタクトホルダに夫々配設された第１
及び第２の可動コンタクトを設け、これら第１及
び第２の可動コンタクトに夫々対向するように第
１及び第２の固定コンタクトを配設したところに
特徴を有する。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例について図面を参照して
説明する。１は筒状の固定シヤフトで、これに中
空な筒状で中間部に端面部２を有するプラスチツ
ク製のボデイ３が挿入固定されいる。そして、こ
のボデイ３の外周部には端面部２に隣接させて２
個の開口部３ａ，３ａが固定シヤフト１を挟んで
互いに対向するように開口されており、また、ボ
デイ３には開口部３ａ，３ａを挟んで端面部２に
所定の間隔を存して対向するプリント基板からな
るインシユレータ４が装着されている。５はプラ
スチツクで一体成形された第１の可動コンタクト
ホルダで、これに１個の第１の支持部６が一体に
突設されて、そこに形成された第１の挿入孔７が
固定シヤフト１の外周部に回動可能に挿入されて
おり、該第１の可動コンタクトホルダ５が端面部
２とインシユレータ４との間に位置されて一方の
開口部３ａに対向されている。８はインシユレー
タ４に対向させて第１の可動コンタクトホルダ５
に装着された金属性の第１の可動コンタクトで、
インシユレータ４にはプリントパターンによつて
第１の可動コンタクト８に対向する第１の固定コ
ンタクト９が形成されている。１０は第１の可動
コンタクトホルダ５にボデイ３の端面部２に対向
するように形成された横孔で、ここに節度機構１
１を構成するデイテントピース１２とコイルばね
１３が挿入されており、また、ボデイ３の端面部
２にはデイテントピース１２に対向する節度用の
２個の凹部１４，１４が形成されている。１５は
プラスチツクで一体成形された第２の可動コンタ
クトホルダで、これに２個の第２の支持部１６が
二股状に一体に突設され、該第２の支持部１６に
形成された第２の挿入孔１７，１７が固定シヤフ
ト１の外周部に回動可能に挿入されて、第１の支
持部６が２個の第２の支持部１６，１６間に位置
されており、以て、該第２の可動コンタクトホル
ダ１５がボデイ３の端面部２とインシユレータ４
との間に位置されて他方の開口部３ａに対向位置
されている。１８はインシユレータ４に対向させ
て第２の可動コンタクトホルダ１５に装着された
金属製の第２の可動コンタクトで、インシユレー
タ４には同じくプリントパターンによつて第２の
可動コンタクト１８に対向する第２の固定コンタ
クト１９が形成されている。一方、２０は第２の
可動コンタクトホルダ１５にボデイ３の端面部２
に対向するように形成された横孔で、ここに復帰
機構２１を構成するデイテントピース２２とコイ
ルばね２３が挿入されており、また、ボデイ３の
端面部２側にはデイテントピース２２に対向する
復帰移動用の傾斜面２４ａ，２４ａを有する凹部
２４が形成されている。一方、２５及び２６は
夫々プラスチツクの一体成形で製作された操作ノ
ブで、これらには夫々２個の連結脚２５ａ，２５
ａ及び２６ａ，２６ａが突設されており、連結脚
２５ａ，２５ａが一方の開口部３ａを介してボデ
イ３内に挿入されて該連結脚２５ａ，２５ａで第
１の可動コンタクトホルダ５を挟持するようにし
て連結されており、また、連結脚２６ａ，２６ａ
が他方の開口部３ａを介してボデイ３内に挿入さ
れて該連結脚２６ａ，２６ａで第２の可動コンタ
クトホルダ１５を挟持するようにして連結されて
いる。

次に上記構成の作用について説明する。操作ノ
ブ２５を矢印Ａ又は矢印Ｂ方向に操作すると、第
１の可動コンタクトホルダ５が固定シヤフト１を
中心として同方向に回動され、その回動に応じて
デイテントピース１２がいずれかの凹部１４に選
択的に係合するから、第１の可動コンタクト８が
第１の固定コンタクト９のいずれかに選択的に接
触され、操作後に該操作ノブ２５及び第１のコン
タクトホルダ５は操作された位置に静止される。
また、操作ノブ２６を矢印Ａ又は矢印Ｂ方向に操
作すると、第２の可動コンタクトホルダ１５が固
定シヤフト１を中心として同方向に回動され、そ
の回動に応じてデイテントピース２２が凹部２４
のいずれかの傾斜面２４ａを摺動移動してコイル
ばね２３を圧縮変形させるから、該第２の可動コ
ンタクトホルダ１５が夫々反矢印Ａ又は反矢印Ｂ
方向に付勢された状態になり、従つて、操作ノブ
２６に対する操作力を取除くと該操作ノブ２６が
元の中立状態に復帰移動される。そして、操作ノ
ブ２６及び第２の可動コンタクトホルダ１５の回
動状態に応じて第２の可動コンタクト１８と第２
の固定コンタクト１９の接触状態が変化される。

上記構成では、操作ノブ２５及び２６並びに第
１及び第２の可動コンタクトホルダ５及び１５が
固定シヤフト１を中心とした同一円周上に配設さ
れているから、設置スペースが最少源で済むとと
もに操作性も向上される。また、第２の可動コン
タクトホルダ１５は復帰機構２１を有するために
コイルばね２３のばね力が比較的大に設定され、
このために操作ノブ２６が回動操作された時に該
第２の可動コンタクトホルダ１５が傾き易い傾向
に有るが、第２の可動コンタクトホルダ１５が２
個の第２の支持部１６で固定シヤフト１に回動可
能に支持されているから、該第２の可動コンタク
トホルダ１５が回動操作時に傾くことが極力防止
され、安定性に優れたものとなる。

〔考案の効果〕

本考案は以上の説明から明らかなように、回定
軸の周囲に同一円周上に位置させて機能の異なる
２個のスイツチを配設するようにしたから、操作
性の向上或いは設置スペースの減少化を図り得る
という実用的な効果を奏するスイツチ装置を提供
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は縦断面図、第２図は正面図、第３図は分解斜視
図、第４図は第１図の−線に沿う断面図、第
５図は第１図の−線に沿う断面図である。 図面中、１は固定シヤフト、３はボデイ、５は
第１の可動コンタクトホルダ、６は第１の支持
部、７は第１の挿入孔、８は第１の可動コンタク
ト、９は第１の固定コンタクト、１１は節度機
構、１５は第２の可動コンタクトホルダ、１６は
第２の支持部、１７は第２の挿入孔、１８は第２
の可動コンタクト、１９は第２の固定コンタク
ト、２１は復帰機構、２５及び２６は操作ノブで
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定シヤフトと、この固定シヤフトの外周囲に
   回動可能に挿入される第１の挿入孔を備えた１個
   の第１の支持部を有する第１の可動コンタクトホ
   ルダと、この第１の可動コンタクトホルダの回動
   に節度感を与える節度機構と、前記第１の支持部
   を両側から挟むように２個の第２の支持部を有す
   る二股状に形成されるとともに前記固定シヤフト
   の外周囲に回動可能に挿入される第２の挿入孔が
   夫々形成された第２の可動コンタクトホルダと、
   この第２の可動コンタクトホルダを常に元位置に
   自動復帰させる復帰機構と、前記第１及び第２の
   可動コンタクトホルダに夫々配設された第１及び
   第２の可動コンタクトと、これら第１及び第２の
   可動コンタクトに夫々対向するように配設された
   第１及び第２の固定コンタクトとを具備してなる
   スイツチ装置。