JPH0234706A - 薄片状粉末 - Google Patents

薄片状粉末

Info

Publication number
JPH0234706A
JPH0234706A JP63183098A JP18309888A JPH0234706A JP H0234706 A JPH0234706 A JP H0234706A JP 63183098 A JP63183098 A JP 63183098A JP 18309888 A JP18309888 A JP 18309888A JP H0234706 A JPH0234706 A JP H0234706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
melt
thickness
cooling body
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63183098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2544963B2 (ja
Inventor
Takeshi Masumoto
健 増本
Akihisa Inoue
明久 井上
Masahiro Oguchi
小口 昌弘
Yoshio Harakawa
原川 義夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TPR Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Piston Ring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Piston Ring Co Ltd filed Critical Teikoku Piston Ring Co Ltd
Priority to JP63183098A priority Critical patent/JP2544963B2/ja
Priority to US07/261,972 priority patent/US4891068A/en
Priority to AU24407/88A priority patent/AU613288B2/en
Priority to CA000582072A priority patent/CA1308275C/en
Priority to DE68916591T priority patent/DE68916591T2/de
Priority to EP89302353A priority patent/EP0345921B1/en
Priority to US07/419,153 priority patent/US5013346A/en
Publication of JPH0234706A publication Critical patent/JPH0234706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2544963B2 publication Critical patent/JP2544963B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、塗料用の顔料あるいはプラスチック用のフィ
ラーとして好適に使用される粉末の製造ン去に関する。
「従来の技術」 従来より、耐食性、耐候性を要求される分野に使用され
る塗料として、硝子、金属などからなる粉末を混合した
ものが使Iすされている。これらの粉末は、■硝子粉末
、ステンレス粉末のように。
粉末自体が耐食性を有しており、粉末によって塗面を覆
うことにより耐食性を付与するもの、■亜鉛粉末のよう
に、粉末が犠牲電極となることにより塗面の腐食を防I
トするもの、■アルミニウム粉末のように、メタリック
塗装を施して耐候性を向−ヒさせるものなどに分類する
ことができる。
このような粉末のうち、硝子粉末としては、ガラスバル
ーンを割った球面のかけらのようなものが使用されてい
る。
また、ステンレス粉末としては、ステンレスの圧延材を
粒界腐食して物理的に粉砕したものや、ステンレスの溶
湯を水アトマイズして粉末を作り、この粉末をスタンプ
ミルなどで物理的に扁平化したものなどが使用されてい
る。
さらに、亜鉛粉末としては、亜鉛の溶湯なガスアトマイ
ズして得られた球状粉末や、この粉末をスタンプミルな
どで物理的に扁平化したものなどが使用されている。ア
ルミニウム粉末としても同様なものが使用されている。
一方、各種プラスチックにおいても、電磁シールド、磁
気シールドなどの作用を付与するために導電性フィラー
を添加したり、あるいはプラスチックを強化するために
強化用フィラーなどを添加したものが知られている。特
に導電性フィラーとしては、銅、ニッケル、銀などの金
属フィラーが用いられている。
これらの金属フィラーとしては、旋盤を用いたとビリ振
動法により金属を削って作った繊維状または樹枝状のも
のがよく使用されている。
「発明が解決しようとする課題」 塗料用の粉末としては、一般に薄片状のものが好ましい
とされている。すなわち、粉末を塗料用の樹脂に混合し
て刷毛塗り、スプレー等で塗布したとき、樹脂の硬化時
に生じる表面張力によって粉末が塗面と平行に41層し
くこれをリーフィング現象という)、粉末による連続し
た被膜が形成され、素材を外気から遮断してより良好な
耐食性。
耐候性を付与するからである。また、粉末の厚さが厚く
なると、塗膜の平滑度が悪くなるという問題も生じる。
さらに、長径があまり大きくなると塗膜のひび割れ、剥
離等が生じやすくなり、塗膜の強度が低下する傾向があ
る。
ところが、硝子バルーンを割って作った硝子粉末は、球
面のかけらのようなものであるから、完全な平面とはな
らず、上記リーフィング現象を良好に起こすことができ
ず、耐食性を充分に付与することができなかった。
また、圧延材を粒界腐食して物理的に粉砕したステンレ
ス粉末や、アトマイズにより作った粉末をスタンプミル
などで物理的に扁平化したステンレス、亜鉛、アルミニ
ウム粉末などにおいては、その形状が不規則なものとな
りやす(、充分に薄い扁平なものか得られなかった。こ
のため、やはり上記リーフィング現象を良好に起こすこ
とができず、充分な耐食性を付与できなかった。
一方、従来のプラスチック用の金属フィラーは、その殆
どが繊維状または樹枝状のものであるため、これをプラ
スチックに混合したとき、フィラーとフィラーの間に多
数の隙間が形成され、特に電磁シールド、磁気シールド
などの目的で使用される導電性フィラーの場合には、そ
の効果が充分に得られない傾向があった。
本発明は、上記のような従来技術の間居点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、塗料用の顔料や、プラス
チック用のフィラーとして好適な薄片状の粉末を高収率
で得られるようにした粉末の製造法を提供することにあ
る。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明による粉末の製造法は
、硝子、亜鉛、ステンレス、アルミニウム、銅、ニッケ
ル、銀から選ばれた一種を溶融し、この溶融物をノズル
がら流出させ、溶融物にガスを噴霧することにより溶融
物の液滴を生成させ5この液滴流方向に配置された傘型
またはホーン型の回転冷却体の表面に、 iii記液面
を凝固しないうちに衝突させて冷却凝固させることを特
徴とする。
また、本発明の好ましい態様においては、前記凝固粉末
より、厚さ0.5〜5μm、短径および長径5〜500
μm、アスペクト比(厚さに対する長径の比)5以上の
ものを分取する。
r作用] 本発明者らは、塗料用顔料あるいはプラスチック用フィ
ラーとして好適な粉末を得るため、硝子、金属などの溶
融物にガスを噴霧することにより液滴を形成し、この液
滴な種々の回転冷却体に衝突させて冷却凝固させる実験
を行なった。その結果、従来よりアモルファス合金など
のH37,に用いられている円筒状の回転冷却体に従来
の方法で液滴を衝突させても、厚さが不揃いでしかも不
定形な粉末が多く形成されてしまい、目的とする薄片状
の粉末を効率的に(することができなかった。
ところが、溶融物の液滴を傘型またはホーン型の回転冷
却体に衝突させると、厚さが薄い木の葉形をなす1片状
の粉末が極めて高収率で得られることがわかった。
この理由は、傘型またはホーン型の回転冷却体を用いる
ことにより、冷却体表面が液滴流方向に対して傾斜して
配置されることになり、液滴が傾斜した冷却体表面に衝
突すると冷却体の回転方向に広がると共に傾斜面に沿っ
ても広がることになり、その結果、液滴がより大きく広
げられて薄い木の葉形の薄片状粉末になると考えられる
こうして得られた薄片状の粉末は、塗料用顔料としたと
き、塗膜の乾燥中に塗布と平行に配列するリーフィング
現象が良好に起こり、塗面を隙間なく覆って良好な耐食
性、耐候性を付与することができる。また、厚さが充分
に薄いので、塗膜の平滑度が良好となり1表面歪みなど
の応力に対して割れを生じにく(なる。
また、こうして得られた薄片状の粉末をプラスデック用
フィラーとしたときには、プラスチックを例えばプレス
成形するときに、プレスの圧力によって粉末が互いに平
行になるように配向する傾向がある。その結果、粉末の
平面が同一方向を向くように配列され、特定の方向に対
して粉末が隙間なく和ぶことになる。したがって、従来
の繊維状または樹枝状のフィラーを用いた場合に比べる
と、電磁シールド、fa気シールドなどの特性を向上さ
せることができる。
なお、凝固粉末より、厚さ0.5〜5μm、短径および
長径5〜500μm、アスペクト比(厚さに対する長径
の比)5以七のものを分取すれば、塗料用顔料あるいは
プラスチック用フィラーとしてより好適なものが得られ
る。特に塗料用顔料として使用する場合、上記厚さが0
.5μm未満では長期間に亙る耐食性の維持に問題があ
り、厚さが5μmを超えるとrJi膜のモ滑度が恋くな
る。また、短径が5μm以下では粉末相互の重なりが不
均一となり、長径が500μmを超えると塗膜の強度が
劣化する。さらに、アスペクト比が5未満だとリーフィ
ング現象が起こりにくくなる。なお、短径と長径の比は
、1〜10程度が好ましく、lOを超えると粉末どうし
の間に隙間が生じやすくなり、目的とする特性を効果的
に付与できなくなる。
なお1本発明で得られた粉末を塗料用顔料としで使用す
る場合、塗料中への粉末の混合量は。
5〜20 vo1%程度が好ましい、粉末の含有量が5
 vo1%未満では、塗布の際に塗膜内において基材!
i!料のみの部分が多くなり、粉末混入の効果が充分に
でない、また、20 vo1%を超えると、塗膜の強度
が弱くなり、クラックや剥離などを起こしたり、加工密
着性が恋くなる傾向がある。ただし、この量は、使用す
る粉末や塗料の種類によって適宜変更されるものである
塗11のバインダー成分としては、塗料に用いられる各
種の合成樹脂が自由に使用できるが、例えばビニル樹脂
、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂など
が好ましく用いられる。ただし、ここで塗料用バインダ
ー成分とは、塗布した後に硬化させるものにおいては、
それらの樹脂の千ツマ−やオリゴマーを含む意味である
この塗料中には、上記粉末と塗料バインダー成分の他に
、必要に応じて溶剤、硬化剤、顔料、増粘剤1分散剤、
安定剤などを自由に添加することができる。溶剤は、使
用する樹脂に応じて適宜選択されるか1例えばキシレン
、トルエン、アルコール、アセトン、酢酸エチルなどが
用いられる。また、塗料の形式としても、溶剤型、エマ
ルジョン型、無溶剤型、粉体型など各種のものを採用す
ることができる。
また、塗料用バインダー成分として、無機バイングーを
用いることもできる1例えばけい酸ソーダ水溶液に少量
の1炭酸ソーダを加^たものをバインダーとして使用し
、塗布した後にリン酸水溶液をかけて硬化させるような
塗料である。
このrli料は、例えば刷毛塗り法、スプレー法などの
各種の方法で塗布することができる。この場合、粉末を
分散させて良好に密着させるために。
塗布に先立って界面活性剤、カバーリング剤等の表面処
理剤、表面改質剤を用いて表面処理を施してもよい。
また、本発明で得られた粉末をプラスチック用フィラー
として用いる場合、プラスチック中への粉末の混合量は
、10〜60m砥%とすることが好ましい、10重量%
未満では、粉末を混合した効果が充分に得られず、60
重量%を超えると、プラスチックの外観や強度に悪影響
を与える傾向がある。
プラスチックとしては、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性
樹脂や、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタンなどの熱硬化性樹脂など、各
種の樹脂が自由に使用できる。また、必要に応じて、硝
子繊維などの補強材、可塑剤、安定剤、着色剤などを添
加することも自由である。
プラスチックの成形方法としては、粉末を同一方向に配
向させるという理由からプレス成形が最も好ましいが、
射出成形、押出し成形などの他の成形方法も採用できる
。電磁シールド、磁気シールド特性を向上させるために
は、粉末を同一方向に配向させる方が好ましいが、粉末
がランダムに配列されていたとしても、本発明で得られ
る粉末は薄片状でその表面積が大きいので、従来の繊維
状または樹枝状のフィラーよりは優れた特性を付与する
ことができる。
「実施例」 第1図には、本発明を実施するための装置の一例が示さ
れている。
粉末化する材料は、高周波溶解炉、抵抗炉などの装置を
用いて溶融される。なお、溶融温度は、材料の融点+5
0〜300℃程度とすればよい。この溶融物1を流出す
るノズル2が設置されており。
落下する溶融物lに対して高圧の噴射ガスを吹き付ける
噴霧化ノズル3が設置されている。噴霧化ノズル:3は
、ノズル2を囲むように例えば円形に配置され、多数の
噴出口から溶?!jlの流れに向けて高速ガスを噴出す
る構造となっている。ノズル2のF方には、傘をの回転
冷却体4がその回転軸をノズル2の直下からやや横方向
にずらして配置されている。
したがって、ノズル2から流出し落下する溶融物1の流
れに対して、噴霧化ノズル3から高圧の噴出ガスが吹き
付けられ、これによって溶融物1の液滴5が形成される
。この液滴5は、下方に向けて広がりながら飛散し・1
回転冷却体4の円錐面に衝突して冷却凝固し、扁平化さ
れた薄片状の粉末6が形成される。なお、この実施例に
おいては、回転冷却体4として第2図fatに示すよう
な傘型のものが用いられているが、第2図fblに示す
ようなホーン型のものでもよい。
なお、噴霧化ノズル3からの噴射ガス圧は、好ましくは
40kg/cm”以上とされる。また、噴射ガスとして
は、例えばアルゴン、ヘリウム、窒稟、空気あるいは混
合ガスなど各種のものが使用可能である。さらに、回転
冷却体4は、例えば水冷などの手段によって少なくとも
400℃以下に冷却され1回転数は1000〜2000
Qrpmとされることが好ましい。
実施例1 第1図に示した装置を用い、ソーダガラス500gを黒
鉛製のルツボに入れ、1500℃で溶融させて溶融物l
とした。この溶融物lをノズル2から流出滴下させ、滴
下する溶融物1に対して噴霧化ノズル3よりアルゴンガ
スを100kg/cm”の圧力で吹き付け、液滴5を形
成した。この液滴5をロール径300mmφ5円錐角1
20°1回転数7200rpn+の傘型回転冷却体に衝
突させ、木の簗If;の薄片状粉末を(すたに の粉末を分級し、厚さ0.5〜5 rim (゛F均2
Hzm1.短径および長径5〜500μm、アスペクト
比5以−E(″PP2O3、短径と長径の比1−10の
形状特性を有するものを分取した6得られた粉末の収率
は68%であった。
比較例1 ソーダガラスでできたバルーン(中空球)を機械的にわ
)砕し、硝子粉末を11だ、この硝子粉末を分級し、厚
さ2〜5μm(嘔均3μm)、短径および長径lO〜I
UOgm、平均アスペクト比13.短径と長径の比1−
10のものを得た。
なお、顕微鏡観察した結果、実施例1で得られた粉末は
第3図に示すような形状をなし、比較例1で11)られ
た粉末は第4図に示すような形状をなしていることがわ
かった。
試験例1 ポリ酢酸ビニル系樹脂85 vo1%、実施例1または
比較例1の粉末15 vo1%を混合し、これに希釈剤
として5%の消削を加えて、実施例1の粉末を含む塗料
と、比較例1の粉末を含む塗料をそれぞれ調製した。
厚さ3.2s+m 、幅20mm、長さ50m+mの5
S41W4板を用意し、サンドブラスト処理した後、ト
リクレン中で超音波洗浄した後、上記で調製したそれぞ
れの塗料を虜膜の厚さが100μm前後になるように刷
毛塗り塗装した8 乾燥後、塗膜状態を観察すると共に、耐食性テストを行
なった。耐食性テストは、20℃の王水中に浸漬して母
材が溶出する時間を調べることによって行なった。この
結果を第1表(後頁に記載する)に示す。
実施例2 第1図に示した装置を用い、 99.99%の亜鉛40
0gをアルミナ製のルツボにセットし、550℃でlδ
融させて溶融物lとした。この溶融物lをノズル2から
流出滴下させ1滴下する溶融物1に対しT: fin 
霧化ノズル3より7 JL/ コニ/ i スを80k
g/c+++”(7)圧力で吹き付け、液iQ5を形成
した。この液滴5をロール径300mmφ1円錐角12
0°、回転数7200rpmの傘を回転冷却体に衝突さ
せ、木の葉形の1片状粉末を得た。
この粉末を分級し、厚さ0.5〜5μm、短径および長
径5〜500ILm、アスペクト比5以上、短径と長径
の比1−10の11a状特性を有するものを分取した。
得られた粉末の収率は81%であった。
比較例2 市販されている気相法で得られた亜鉛の球状粉を用意し
た。この球状粉は、99.99%以上の純度の亜鉛から
なり、モ均粒径25μmである。
試験例2 無機質バインダーとして、けい酸ソーダ水溶液に少■1
の重炭酸ソーダを加えたものを使用し、これに実施例2
または比較例2の亜鉛粉末を21遣で[i5.70.?
5.80.85.90%加えてそれぞれの塗料を調製し
た。
厚さ3.2+++m 、幅20IIIm、長さ50m+
mの5S41鋼板を用意し、サンドブラスト処理した後
、トリクレン中で超音波洗浄した後、上記で調製したそ
れぞれの塗料を塗膜の厚さが100μm前後になるよう
に刷毛塗り塗装した。その後、リン酸水溶液をかけて硬
化させた。
φnqを乾燥させた後1食塩水中における耐食性試験を
行なった。耐食性試験は、を校に十字状の切りきずを入
れて3%の食塩水に浸漬し、切りきすからの腐食の進行
による塗IIのみ(れや、鉄の溶出を調べて行なった。
食塩水の温度は25±2℃とした。この結果を第2表(
後頁に記載する)に示す。
実施例3 第1図に示した装置を用い、ステンレス(SO331G
)の鋳塊500gをアルミナ製のルツボにセットし、1
550℃で溶融させて溶融物lとした。この溶融物lを
ノズル2から流出滴下させ、滴下する溶融物lに対して
噴霧化ノズル3よりアルゴンガスを80kg/cm2の
圧力で吹き付け、液滴5を形成した。この液滴5をロー
ル(蚤:ll10mmφ1円錐角+20 ” 、回転数
720叶pmの傘型回転冷却体に衝突させ、木の葉形の
薄片状粉末を得た。
この粉末を分級し、厚さ0.5〜5μm、短径および長
径5〜500μm、アスペクト比5以上、短径と長径の
比1−10の形状特性を有するものを分取した。(1ら
れた粉末の収率は72%であった。
比較例3 市販のステンレス(SUS31G+粉末を用意した。こ
の粉末は、ステンレスfsUs3161の溶湯を水アト
マイズ法により不規則粉末とし、この粉末を焼鈍する。
そのとき、ステアリン酸亜鉛を5%添加し。
ボールミル中で粉末を扁平化することにより得られたも
のである。この粉末は、不規則形状をしており、厚さ1
−10μm、短径および長径5〜500μm、アスペク
ト比10〜100である。
試験例3 実施例3で得られたステンレス粉末と、比較例3のステ
ンレス扮末について、2N−H(:l中に浸漬したとき
の状態、スキマ腐食特性、形状について調査した。その
結果を第3表(後頁に記載する)に示す。
また、ポリ酢酸ビニル系樹脂85 vo1%、実施例3
または比較例3の粉末15 vo1%を混合し、これに
希釈剤として5%の溶剤を加えて、実施例3の粉末を含
む塗料と、比較例3の粉末を含む塗料をそれぞれ調製し
た。
厚さ3.2+u+ 、幅2km、長さ50m+mの55
41m板を用意し、サンドブラスト処理した後、トリク
レン中で超音波洗浄した後、l記で、mS7したそれぞ
れの塗料を塗膜の厚さが100+Lm前後になるように
刷毛塗り塗装した。
乾燥後、塗膜状態を観察すると共に、耐食性テストを行
なった。耐食性テストは、20℃の王水中に浸漬して母
材が溶出する時間を調べることによって行なった。この
結果を第4表(後頁に記載する)に示す。
実施例4 第1図に示した装置を用い、99%の銅の鋳造塊500
gを黒鉛のルツボにセットし、 1250℃で溶融させ
て溶融物1とした。この溶融物1をノズル2から流出滴
下させ1滴下する溶融物lに対して噴霧化ノズル3より
窒素ガスを80kg/cm”の圧力で吹き付け、液滴5
を形成した。この液滴5をロール径300n+mφ1円
錐角45′5回転数11000Orpの傘型回転冷却体
に衝突させ、木の葉形の薄片状粉末を得た。
この粉末を分級し、厚さ0.5〜5μm、短径および長
径5〜500μm、アスペクト比5以上、短径と長径の
比1〜IOの形状特性を有するものを分取した。得られ
た粉末の収率は75%であった。
比較例4 市販の3!4類の銅粉末を用意した。すなわち。
電解粉(P4枝状1粒径lO〜40μm)と、電解粉を
破砕した扮(片状、粒径lO〜40μm)と、アl−マ
イズ粉(球状、粒径10〜40um)である。
試験例4 無機質バインダーとして、けい酸ソーダ水溶液に少量の
重炭酸ソーダを加えたものを使用し、これに実施例4ま
たは比較例4の銅粉末を、40重1%加えてそれぞれの
塗料を調製した。
厚さ31I園、縦150−■、横75Iw11のケイ酸
カルシウム板に、上記で調製したそれぞれのす科を塗膜
厚さが100μmになるように刷毛塗り塗装した。この
あと、リン酸水溶液をかけて硬化させた。
塗膜を乾燥させた後、アトバンチツク法でrjtill
lの電気抵抗および100MIlz電磁シールド効果を
測定した。この結果を第5表(後頁に記載する)に示す
実施例5 第1図に示した装置を用い、99.9%のアルミニウム
の鋳塊200gを黒鉛のルツボにセットし、800℃で
溶融させて溶融物Iとした。この溶融物lをノズル2か
ら流出滴下させ、滴下する溶融物l&こ対して噴霧化ノ
ズル3より窒素ガスを80kg/cm”の圧力で吹き付
け、液滴5を形成した。この液滴5をロール径:100
mm * 、円錐角90°1回転数7200rp−の傘
型回転冷却体に衝突させ、木の葉形の薄片状粉末を得た
この粉末を分級し、厚さ0.5〜5μm、短径および長
径5〜500μm、アスペクト比5以上、短径と長径の
比1−I11の形状特性を有するものを分取した。(1
られた粉末の収率は76%であった。
比較例5 市販のアルミニウム扁平粉末を用意した。この粉末は、
純度99.9%のアルミニウムからなり、厚さ0.5〜
20μm、短径および長径5〜500μm、アスペクト
比IO〜100である。
試験例5 ヤシ油変性類油性アルキド樹脂ワニス42重M%、ブヂ
ル化メラミン樹脂ワニス15重遣%、溶剤■重り【%に
対して、実施例5または比較例5のアルミニウム粉末を
32屯量%混合してそれぞれの塗事ミ1を調製した。
厚さ3.2a+m 、幅200111 、高さ500m
mの5PC−1鋼扱に、下地処理として薄膜型リン酸亜
鉛化成被膜処理をした後、1!膜厚さが50μmとなる
ように刷毛塗りし、110〜130℃で焼付は塗装した
こうしてfqられた塗膜について、断面を観察して顔料
であるアルミ扮の配向性を調査した。その結果、実施例
5の粉末を含有するものは良好な配向性を有しており、
比較例5の粉末を含有するものは配向性がやや劣ってい
た。
また、それぞれの塗膜について鏡面反射率を測定したと
ころ、実施例5の粉末を含有するものは90%以上であ
り、比較例5の粉末を含有するものは約85%であった
。このように、メタリック塗装においても本発明で得ら
れた粉末は、優れた特性を有している。
(以下、余白) 第1表(試験例1) 第2表(試験例2) (ただし、表中の評価は、×・・・塗膜のふ(れが認め
られる、△・・・鉄の溶出が認められる。0・・・鉄の
溶出なし、という基準である。)第3表(試験例3) 第4表(試験例3) 第5表(試験例4) 「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、硝子。
亜鉛、ステンレス、アルミニウム、銅、ニッケル、銀か
ら選ばれた一種の溶融物にガスを噴霧することにより液
滴を形成し、この液滴を傘をまたはホーン型の回転冷却
体に衝突させて冷却凝固させることにより、上記材質か
らなる木の僕形状の薄片状粉末を得ることができる。こ
の粉末は、塗料用顔料としたとき、塗膜の乾燥中に字面
と平行に配列するリーフィング現象が良好に起こり、字
面を隙間なく覆って良好な耐食性、耐候性を付与するこ
とができる。また、この粉末をプラスチック用フィラー
としたときには、良好な電磁シールド、磁気シールド特
性を得ることができる。なお、凝固粉末より、厚さ0.
5〜5μm、短径および長径5〜500μm、アスペク
ト比5以上のものを分取すれば、塗料用顔料あるいはプ
ラスチック用フィラーとしてより好適なものが得られる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための装置の一例を示す概略
断面図、第2図1a1.  (blは本発明を実施する
ための装置で用いられる回転冷却体のそれぞれ異なる例
を示す図、第3図は従来方法で得られた硝子粉末を示す
模式図、第4図は本発明の方法で得られた硝子粉末を示
す模式図である。 図中、Iは溶融物、2はノズル、3は噴霧化ノズル、4
は回転冷却体、5は液滴、6は粉末である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)硝子、亜鉛、ステンレス、アルミニウム、銅、ニ
    ッケル、銀から選ばれた一種を溶融し、この溶融物をノ
    ズルから流出させ、溶融物にガスを噴霧することにより
    溶融物の液滴を生成させ、この液滴流方向に配置された
    傘型またはホーン型の回転冷却体の表面に、前記液滴を
    凝固しないうちに衝突させて冷却凝固させることを特徴
    とする粉末の製造法。
  2. (2)前記凝固粉末より、厚さ0.5〜5μm、短径お
    よび長径5〜500μm、アスペクト比(厚さに対する
    長径の比)5以上のものを分取する請求項1記載の粉末
    の製造法。
JP63183098A 1988-05-12 1988-07-22 薄片状粉末 Expired - Fee Related JP2544963B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63183098A JP2544963B2 (ja) 1988-07-22 1988-07-22 薄片状粉末
US07/261,972 US4891068A (en) 1988-05-12 1988-10-24 Additive powders for coating materials or plastics
AU24407/88A AU613288B2 (en) 1988-05-12 1988-10-26 Additive powders for coating materials or plastics
CA000582072A CA1308275C (en) 1988-05-12 1988-11-03 Additive powders for coating materials or plastics
DE68916591T DE68916591T2 (de) 1988-05-12 1989-03-09 Pulverförmige Additive zum Beschichten von Substanzen oder von Kunststoffen.
EP89302353A EP0345921B1 (en) 1988-05-12 1989-03-09 Powder additives for coating materials or for plastics
US07/419,153 US5013346A (en) 1988-05-12 1989-10-10 Method of making additive powders for coating materials or plastics

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63183098A JP2544963B2 (ja) 1988-07-22 1988-07-22 薄片状粉末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0234706A true JPH0234706A (ja) 1990-02-05
JP2544963B2 JP2544963B2 (ja) 1996-10-16

Family

ID=16129732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63183098A Expired - Fee Related JP2544963B2 (ja) 1988-05-12 1988-07-22 薄片状粉末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2544963B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02194040A (ja) * 1989-01-24 1990-07-31 Asahi Chem Ind Co Ltd 導電性の樹脂組成物
JPH0593091A (ja) * 1991-09-30 1993-04-16 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd メタリツク感を有する熱可塑性樹脂組成物
JPH0566027U (ja) * 1992-02-20 1993-08-31 帝国ピストンリング株式会社 扁平金属粉末製造装置の溶湯ノズル
WO1993019015A1 (en) * 1992-03-18 1993-09-30 Hazama Corporation Method of preventing deterioration of concrete, mortar, or polymeric material
GB2272694A (en) * 1992-03-18 1994-05-25 Hazama Gumi Method of preventing deterioration of concrete,mortar,or polymeric material
JP2011026407A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Sakura Color Products Corp 防錆クレヨン
CN102161098A (zh) * 2011-03-29 2011-08-24 长沙拓智金属材料科技有限责任公司 超高压水气组合雾化制备低氧含量微细预合金粉末的方法
CN102528035A (zh) * 2011-12-31 2012-07-04 西北工业大学 一种两级雾化喷射成形圆盘类零件的系统及成型方法
JP2017507251A (ja) * 2014-01-27 2017-03-16 ロバルマ, ソシエダッド アノニマRovalma, S.A. 鉄系合金の遠心噴霧法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5256061A (en) * 1975-11-04 1977-05-09 Nissan Motor Method and device to manufacture metal powder
JPS5370966A (en) * 1976-12-07 1978-06-23 Nippon Steel Corp Lengthened and flat minute piece manufacturing process and device
JPS5770206A (en) * 1980-10-20 1982-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd Preparation of metal alloy powder
JPS59159903A (ja) * 1983-03-01 1984-09-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 金属粉末の製造方法及びその製造装置
JPH01287209A (ja) * 1988-05-12 1989-11-17 Takeshi Masumoto 耐食性塗料用非晶質合金粉末の製造法
JPH01287201A (ja) * 1988-05-12 1989-11-17 Takeshi Masumoto 耐食性塗料用非晶質合金粉末および耐食性塗料
JPH01319606A (ja) * 1988-06-17 1989-12-25 Takeshi Masumoto 塗料用合金粉末の製造法
JPH024902A (ja) * 1988-06-17 1990-01-09 Takeshi Masumoto 塗料用アルミニウム合金紛末および塗料

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5256061A (en) * 1975-11-04 1977-05-09 Nissan Motor Method and device to manufacture metal powder
JPS5370966A (en) * 1976-12-07 1978-06-23 Nippon Steel Corp Lengthened and flat minute piece manufacturing process and device
JPS5770206A (en) * 1980-10-20 1982-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd Preparation of metal alloy powder
JPS59159903A (ja) * 1983-03-01 1984-09-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 金属粉末の製造方法及びその製造装置
JPH01287209A (ja) * 1988-05-12 1989-11-17 Takeshi Masumoto 耐食性塗料用非晶質合金粉末の製造法
JPH01287201A (ja) * 1988-05-12 1989-11-17 Takeshi Masumoto 耐食性塗料用非晶質合金粉末および耐食性塗料
JPH01319606A (ja) * 1988-06-17 1989-12-25 Takeshi Masumoto 塗料用合金粉末の製造法
JPH024902A (ja) * 1988-06-17 1990-01-09 Takeshi Masumoto 塗料用アルミニウム合金紛末および塗料

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02194040A (ja) * 1989-01-24 1990-07-31 Asahi Chem Ind Co Ltd 導電性の樹脂組成物
JPH0593091A (ja) * 1991-09-30 1993-04-16 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd メタリツク感を有する熱可塑性樹脂組成物
JPH0566027U (ja) * 1992-02-20 1993-08-31 帝国ピストンリング株式会社 扁平金属粉末製造装置の溶湯ノズル
WO1993019015A1 (en) * 1992-03-18 1993-09-30 Hazama Corporation Method of preventing deterioration of concrete, mortar, or polymeric material
GB2272694A (en) * 1992-03-18 1994-05-25 Hazama Gumi Method of preventing deterioration of concrete,mortar,or polymeric material
GB2272694B (en) * 1992-03-18 1996-09-04 Hazama Gumi Method for preventing deterioration of concrete, mortar or polymer material
JP2011026407A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Sakura Color Products Corp 防錆クレヨン
CN102161098A (zh) * 2011-03-29 2011-08-24 长沙拓智金属材料科技有限责任公司 超高压水气组合雾化制备低氧含量微细预合金粉末的方法
CN102528035A (zh) * 2011-12-31 2012-07-04 西北工业大学 一种两级雾化喷射成形圆盘类零件的系统及成型方法
JP2017507251A (ja) * 2014-01-27 2017-03-16 ロバルマ, ソシエダッド アノニマRovalma, S.A. 鉄系合金の遠心噴霧法
US10273567B2 (en) 2014-01-27 2019-04-30 Rovalma, S.A. Centrifugal atomization of iron-based alloys

Also Published As

Publication number Publication date
JP2544963B2 (ja) 1996-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5198042A (en) Aluminum alloy powders for coating materials, and coating materials containing the alloy powders
US5424101A (en) Method of making metallized epoxy tools
US4891068A (en) Additive powders for coating materials or plastics
JPS62502478A (ja) 金属粉末の製造方法
JPH0234706A (ja) 薄片状粉末
DE68904267T2 (de) Konduktive metallpulver, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung.
JPH0293007A (ja) 粉末の製造法
DE69504346T2 (de) Verfahren zur zerstäubung einer dispergierbaren flüssigkeit
JPH01287201A (ja) 耐食性塗料用非晶質合金粉末および耐食性塗料
DK2689873T3 (en) Process for preparing a powder of a metal alloy
JPH07116482B2 (ja) 塗料用アルミニウム合金紛末および塗料
US3532775A (en) Method for producing aluminum particles
JP2617377B2 (ja) 水中防汚塗料用顔料及び水中防汚塗料組成物
JP2582621B2 (ja) 耐食性塗料用非晶質合金粉末の製造法
US5840095A (en) Method and apparatus for producing flat metal powder directly from melt
JP2534354B2 (ja) 塗料用着色合金粉末およびその製造法
JP2824085B2 (ja) アルミニウムまたはその合金のフレーク状粉末の製造方法、製造装置およびフレーク状金属粉末
JPH07145407A (ja) 意匠塗料用扁平粉末の製造方法
JPH01319606A (ja) 塗料用合金粉末の製造法
JPS60155607A (ja) 急冷凝固金属フレ−クの製造方法
JPH064886B2 (ja) クリーム半田の製造方法
JPH05295402A (ja) 扁平状Fe基軟磁性合金粉末、その製造法及びそれを含む磁気シールド塗料
WO1993013898A1 (en) Production of atomized powder of quenched high-purity metal
KR100236725B1 (ko) 이종입자가 분산된 금속복합분말 제조방법
JPH04276003A (ja) 意匠塗料用アモルファス鉄合金顔料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees