JPH0233965Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0233965Y2
JPH0233965Y2 JP8496984U JP8496984U JPH0233965Y2 JP H0233965 Y2 JPH0233965 Y2 JP H0233965Y2 JP 8496984 U JP8496984 U JP 8496984U JP 8496984 U JP8496984 U JP 8496984U JP H0233965 Y2 JPH0233965 Y2 JP H0233965Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
product
slide core
fixed
movable mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8496984U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS614858U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP8496984U priority Critical patent/JPS614858U/ja
Publication of JPS614858U publication Critical patent/JPS614858U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0233965Y2 publication Critical patent/JPH0233965Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は内壁面にねじ等のアンダーカツトを有
する雌ねじ等の製品を鋳造成形するダイカスト金
型に関する。
「従来の技術」 従来、雌ねじを製造する方法としては、ネジ加
工による機械的切削加工法と、ダイカスト成形に
よる製造方法とがある。前者の機械的加工法では
加工経費が高く、しかも多量生産ができにくとい
う欠点がある。後者のダイカスト成形による製造
方法によれば、安価かつ多量生産が可能であるの
で、この製品の方が機械的切削加工製品に比し安
価となる。しかしながら、ダイカスト成形によつ
て締付けナツトを製造する場合、例えばその溶融
温度が高い(約350℃〜380℃)ため熱膨張の影響
により、 (1) 製品の寸法精度が出にくい。
(2) 金型のスライド部がカジリ、摩耗しやすい。
(3) 製品と金型との瘉着が発生しやすい。
等々の問題がある。また、できるだけ型構造を
簡素化しなければ量産できない、という要請があ
ることもダイカスト技術において知られている。
しかるに、ナツトをダイカスト成形によつて製
造しようとするする場合には、ネジ山に内装する
中子型をスクリユーアウトによつて抜出さなけれ
ばならない。これがために、付帯設備として、中
子型の一端にモーター等を取付けておき、被加工
ナツトが鋳造され、それが冷却された状態におい
て、中子型と付帯設備とを、ナツトの中心軸に沿
つて上下方向に移動しうるように設備し、かつモ
ーター等の回転によつて中子型を回転させた際、
ナツトが一緒に回転しないようにナツトの一部分
をなんらかの方策によつておさえておかなければ
ならない等の配慮を必要とするものである。
したがつて、この方法では複雑な型構造とな
り、その型構造のために付帯設備は高価なものと
ならざるを得ない。しかし、鋳造品は冷えるにし
たがつて収縮していくので中子型を簡単に抜取る
ようにするためには (A) ネジ溝の入口部分と反対側の出口部分との間
に抜き勾配を付けること。
(B) 中子型の材質を選択して回転摩耗を防ぐ。
等が要求される。
しかし、上記(A)項の対策を採るとすれば、その
抜き勾配のためにネジ溝の径の寸法精度が減ずる
こととなり、また、ネジ山の数が多くなる程抜き
勾配は大きくなつてしまい、増々寸法精度は低下
することとなる。さらに、抜き勾配を付けるとネ
ジの内径、外径、有効径の寸法精度が増々出しに
くくなるとともに、ネジの山形が端部と奥部とで
所定の形状にはならなくなり不都合となる。(B)項
の対策を採用すれば、中子型自体の製造費が高ま
り、これも不都合となる。
このように、従来のダイカスト成形によつてナ
ツトを得ることは、技術的には可能であるもの
の、その製造設備の点において多くの経費を要
し、また多量生産の面で困難性を伴つていたので
ある。
「本考案が解決しようとする問題点」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、雌ね
じ等の内壁面にアンダーカツトを有する鋳造成形
品を金型より容易にかつ確実に外すことのできる
内壁面にアンダーカツトを有する製品を鋳造する
ダイカスト金型を得るにある。
「問題点を解決するための手段」 本考案は型開き時に第1のスライド中子を内側
方向へスライドさせて第1のスライド中子と鋳造
製品とを外した後、第2のスライド中子を内側方
向へスライドさせて鋳造製品を第1のスライド中
子に当接させて第2のスライド中子と鋳造製品と
を外せるようにして可動金型移動とスライド中子
のスライドだけによつて鋳造製品を型より外せる
ようにしたものである。
「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細
に説明する。
第1図ないし第7図の実施例において、1は固
定金型で、この固定金型1は固定金型本体2と、
この固定金型本体2の略中央部に形成された凹部
3内に複数個のセツトボルト(図示せず)によつ
て取替え可能に固定された固定金型部材4とから
構成されている。前記固定金型部材4には内壁面
にアンダーカツトを有する製品の外周部を形成す
ることのできる凹部5が形成されている。また、
前記固定金型本体2と固定金型部材4とには溶湯
供給装置(図示せず)のノズル6が挿入されるノ
ズル挿入孔7が形成されている。
8,9は前記固定金型1に型締め型開き可能に
備えられた第1・第2の可動金型で、この第2の
可動金型9は該第2の可動金型9を型締め型開き
方向に移動させる移動装置(図示せず)によつて
移動する第2の可動金型本体10と、この第2の
可動金型本体10に固定された前記固定金型部材
4の凹部5内の先端部が入り込む先端部が小径の
テーパーピン11とから構成されている。また、
前記第1の可動金型8は前記第2の可動金型9に
複数個のピン12によつて、該第2の可動金型9
が所定量型開き方向に移動した後に移動するよう
に取付けられた第1の可動金型本体13と、この
第1の可動金型本体13の略中央部に形成された
前記テーパーピン11が貫通するピン挿入孔14
と、前記第1の可動金型本体13に前記第1の可
動金型8の型開き方向に対し直角方向にスライド
可能に取付けられた第1・第2のスライド中子1
5,16とから構成されている。前記第1のスラ
イド中子15は前記第1の可動金型本体13にス
ライド可能に取付けられた第1のスライド中子本
体17と、この第1のスライド中子本体17と一
体成形された前記固定金型部材4の凹部5内へ入
つて鋳造される製品18のアンダーカツト19を
有する内壁面の一部を形成するアンダーカツト形
成部材20と、鋳造された製品18を所定位置で
停止させる前記第1のスライド中子本体17の下
面に形成したストツパー片21と、前記第1のス
ライド中子17の外周部寄りの位置に形成した傾
斜ピン挿入孔22とから構成されている。
また、前記第2のスライド中子16は前記第1
の可動金型本体13にスライド可能に取付けられ
た第2のスライド中子本体23と、この第2のス
ライド中子本体23と一体成形された前記固定金
型部材4の凹部5内へ入つて鋳造される製品18
のアンダーカツト19を有する内壁面の一部を形
成するアンダーカツト形成部材24と、前記第2
のスライド中子本体23を常時所定位置方向へス
プリング25,25によつて付勢する付勢ピン2
6とから構成されている。
27は前記第1の可動金型本体13に取付けら
れた前記第2のスライド中子16をスライド方向
にスライドさせる作動装置である。28は前記第
1のスライド中子15の傾斜ピン挿入孔22に挿
入され該第1のスライド中子15を型開き時に内
側方向へスライドさせる前記固定金型1に固定さ
れた傾斜ピンである。
上記構成のダイカスト金型にあつては、型締め
時には第1図に示すように第1・第2の可動金型
8,9が固定金型1に所定の圧力で押し圧された
状態となつている。また第1・第2のスライド中
子15,16のアンダーカツト形成部材20,2
4およびテーパーピンは固定金型部材4の凹部5
内へ入つて製品を形成するキヤビテイ29を形成
する。この状態で、溶湯供給装置(図示せず)か
らノズル6を介してキヤビテイ29内へ溶湯を供
給して凝固させる。
次に移動装置(図示せず)によつて第2の可動
金型9を第3図に示すように型開き方向に移動さ
せる。この第2の可動金型9の型開き方向の移動
によつてテーパーピン11も凹部5より抜出る。
さらに第2の可動金型9が型開き方向に移動す
ると、ピン12と第2の可動金型9との遊びがな
くなり、第2の可動金型9と第1の可動金型8と
が一体的になつて第4図に示すように型開き方向
へ移動する。この第1の可動金型8の型開き方向
の移動によつてキヤビテイ29内で鋳造された製
品18は固定金型部材4の凹部5より抜出される
とともに、第1のスライド中子15が傾斜ピン2
8の傾斜に沿つて内側方向へスライドする。この
第1のスライド中子15のスライドによつて鋳造
された製品18と第1のスライド中子15のアン
ダーカツト成形部材20とが外れる。
次に作動装置27が作動して、第2のスライド
中子16を内側方向へスライドさせる。この第2
のスライド中子16の内側方向のスライドによつ
て鋳造された製品18も同方向に移動するが、製
品18は所定量移動した所で、第1のスライド中
子15のストツパー片21と当接してそれ以上移
動できなくなるが、第2のスライド中子16はさ
らに同方向へスライドするため、鋳造された製品
18と第2のスライド中子16のアンダーカツト
形成部材24とが外れる。このため、鋳造された
製品18は型より完全に外れ、外へ取出すことが
できる。
次に型締め動作は前述の型開き動作の逆動作と
なり、第1図に示す状態となる。
「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案にあつ
ては、次に列挙する効果がある。
(1) テーパーピンと第1・第2のスライド中子の
移動によつて内壁面に雌ねじ等のアンダーカツ
トを形成した鋳造製品を押出しピン等を用いる
ことなく、効率良く鋳造成形することができ
る。
(2) テーパーピンと第1のスライド中子は第1・
第2の可動金型の移動によつて自動的に移動さ
せることができるので、特別な移動装置を用い
ることなく移動させることができ、安価に金型
を作ることができる。
(3) 内壁面にアンダーカツトを形成した鋳造製品
を第1・第2の可動金型の型開き動作に応じて
自動的に第1・第2のスライド中子が移動して
型より鋳造された製品を外すことができるの
で、製品を短時間に効率良く鋳造成形すること
ができる。したがつて、コストの低減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略断面図、
第2図は第1図の可動金型の説明図、第3図、第
4図、第5図は動作状態を示す説明図、第6図は
第1の可動金型第1とスライド中子との係合状態
の説明図、第7図は第1の可動金型と第2のスラ
イド中子との係合状態を示す説明図である。 1:固定金型、2:固定金型本体、3:凹部、
4:固定金型部材、5:凹部、6:ノズル、7:
ノズル挿入孔、8:第1の可動金型、9:第2の
可動金型、10:第2の可動金型本体、11:テ
ーパーピン、12:ピン、13:第1の可動金型
本体、14:ピン挿入孔、15:第1のスライド
中子、16:第2のスライド中子、17:第1の
スライド中子本体、18:鋳造された製品、1
9:アンダーカツト、20:アンダーカツト形成
部材、21:ストツパー片、22:傾斜ピン挿入
孔、23:第2のスライド中子本体、24:アン
ダーカツト形成部材、25:スプリング、26:
付勢ピン、27:作動装置、28:傾斜ピン、2
9:キヤビテイ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋳造する製品の外周部を形成することのできる
    凹部が形成された固定金型と、この固定金型に型
    締め型開き可能に備えられた第1の可動金型と、
    この第1の可動金型を型締め型開き可能に備えら
    れた第2の可動金型と、この第2の可動金型に固
    定された先端が前記第1の可動金型のピン挿入孔
    を通つて前記固定金型の凹部内へ先端部が入り込
    む先端部が小径のテーパーピンと、前記第1の可
    動金型に該第1の可動金型の型開き方向と直角方
    向にスライド可能に取付けられた鋳造する製品の
    内壁部の一部を形成する第1のスライド中子と、
    この第1のスライド中子を型開き時に鋳造された
    製品の内側方向へスライドさせることのできる前
    記固定金型に固定された傾斜ピンと、前記第1の
    可動金型に該可動金型の型開き方向と直角方向に
    スライド可能に取付けられた鋳造する製品の内壁
    部の一部を形成する第2のスライド中子と、この
    第2のスライド中子を常時所定位置に付勢し、型
    開き時に鋳造された製品の内側方向へスライドさ
    せる移動装置とからなり、型開き時に、まず第2
    の可動金型を型開き方向へ移動させて固定金型の
    凹部よりテーパーピンを抜出した後、第1の可動
    金型を型開き方向へ移動させて固定金型の凹部よ
    り鋳造された製品を抜出すとともに、第1のスラ
    イド中子を内側方向へスライドさせて製品と第1
    のスライド中子とを外した後、第2のスライド中
    子を内側方向へスライドさせて製品を第1のスラ
    イド中子に当接させ製品と第2のスライド中子と
    を外し型より製品を自動的に外せるようにしたこ
    とを特徴とする内壁面にアンダーカツトを有する
    製品を鋳造するダイカスト金型。
JP8496984U 1984-06-08 1984-06-08 内壁面にアンダ−カツトを有する製品を鋳造するダイカスト金型 Granted JPS614858U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8496984U JPS614858U (ja) 1984-06-08 1984-06-08 内壁面にアンダ−カツトを有する製品を鋳造するダイカスト金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8496984U JPS614858U (ja) 1984-06-08 1984-06-08 内壁面にアンダ−カツトを有する製品を鋳造するダイカスト金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS614858U JPS614858U (ja) 1986-01-13
JPH0233965Y2 true JPH0233965Y2 (ja) 1990-09-12

Family

ID=30634935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8496984U Granted JPS614858U (ja) 1984-06-08 1984-06-08 内壁面にアンダ−カツトを有する製品を鋳造するダイカスト金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS614858U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS614858U (ja) 1986-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0252716A (ja) 光ディスク基板成形用金型
CH671185A5 (ja)
JPH0233965Y2 (ja)
JPS60210348A (ja) ダイカスト機用ノズル
JPH07100211B2 (ja) 羽根状回転体の成形型
JPH0310015Y2 (ja)
JPH0133262Y2 (ja)
US20020098260A1 (en) Die unit for injection molding
JP2707676B2 (ja) 成形金型
JPS6242773B2 (ja)
JPH0136583Y2 (ja)
JPH0375258B2 (ja)
JPH0126423Y2 (ja)
JPH0780222B2 (ja) ねじを有する合成樹脂製のキャップと栓を射出成形するための装置
JPH0738506B2 (ja) タッピン用下穴を有する成形フレーム及びその成形金型
JPH0756183Y2 (ja) 射出成形金型
JPH0224522Y2 (ja)
JPS63295224A (ja) 樹脂成形金型装置
JPH0233963Y2 (ja)
JPH0732018Y2 (ja) 射出成形用金型
JP2607361Y2 (ja) スプルーブッシュ
JPH0231235Y2 (ja)
JP3125468B2 (ja) 射出成形金型
JPH0347857Y2 (ja)
JP3299368B2 (ja) テープカセット用リール