JP2607361Y2 - スプルーブッシュ - Google Patents

スプルーブッシュ

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JP2607361Y2
JP2607361Y2 JP1993060382U JP6038293U JP2607361Y2 JP 2607361 Y2 JP2607361 Y2 JP 2607361Y2 JP 1993060382 U JP1993060382 U JP 1993060382U JP 6038293 U JP6038293 U JP 6038293U JP 2607361 Y2 JP2607361 Y2 JP 2607361Y2
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保雄 横塚
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有限会社横塚製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、固定金型の方に装着さ
れるスプルーブッシュに関し、さらに具体的に云えばそ
の略中心部に金型のキャビテイに向かってテーパ状に順
次拡径された湯道が形成され、該湯道を通して溶融状態
の樹脂が金型のキャビテイに射出されるようになってい
るスプルーブッシュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形用の金型装置は、文献名を挙げ
るまでもなく従来周知で、固定金型、可動金型、型締機
構、エジェクタ機構等から構成されている。そして固定
金型と可動金型のパーティングラインには、溶融樹脂が
射出されるキャビテイが形成されている。固定金型の方
に装着されるスプルーブッシュも従来周知である。そし
てこのスプルーブッシュの略中心部には、軸方向に湯道
が形成されている。湯道は、キャビテイ側に向かってテ
ーパ状に順次拡径され、その断面形状は円形になってい
る。一方、射出機構は射出シリンダと、該射出シリンダ
内で回転方向と軸方向とに駆動されるスクリュウとを備
えている。そして射出シリンダの前方には溶融した樹脂
を金型へ射出するためのノズルが設けられている。した
がって、上記金型装置と射出機構とにより合成樹脂の成
形品を得ることができる。すなわち可動金型を固定金型
に対して型締めする。一方、スクリュウを回転駆動する
と、樹脂材料はスクリュウの回転作用で送られる過程
で、外部から加えられる熱と、スクリュウの回転による
剪断作用、摩擦作用等により生じる熱とにより溶融す
る。そこでノズルをスプルーブッシュにタッチし、スク
リュウを軸方向に駆動すると、溶融樹脂はスプルーから
ランナを通って、ゲートから金型のキャビテイへ射出さ
れる。
【0003】金型のキャビテイへ射出された溶融樹脂の
冷却固化を待って、可動金型を開くと、エジェクタ機構
により成形品が取り出される。この時きスプルーブッシ
ュの湯道は、キャビテイの方へ向かってテーパ状に順次
拡径されているので、スプルーがスプルーブッシュから
抜け、成形品にゲート、ランナーおよびスプルーが付い
た状態で取り出される。そこでゲートをカットして製品
を得る。ところで、最近になって上記のようなゲートの
カットを、射出製品を能率的に得るために成形品取出機
上で自動的に行われるようになっている。すなわち自動
成形品取出機には、チャックが備わっているが、このチ
ャックによってスプルーが掴み代として把持され切断装
置例えばエアニッパの所まで移動され、成形品のゲート
がニッパの刃に位置するように位置決めされ、そしてゲ
ートがカットされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】以上のように、溶融樹
脂を金型に射出して成形品を得るときは、スプルーブッ
シュが使用されているので、成形品にはスプルーが付い
ている。したがって、このスプルーを成形品取出機のチ
ャックで把持し、そしてニッパの刃に対して位置決め
し、ゲートをカットをすることはできる。しかしなが
ら、従来のスプルーの形状は、チャックの掴み代とする
上で問題あるいは欠点がある。すなわち、成形品取出機
の一方のチャックには、V字形の溝が設けられているの
で、この溝に嵌った状態でスプルーを把持することはで
きるが、従来のスプルーブッシュの湯道の断面は円形で
あるので、この湯道で成形されたスプルーの断面も円形
で、スプルーを把持したとき線接触することになり、成
形品を切断装置まで移動するとき、成形品がスプルーの
軸を中心として回転することがある。回転すると、ゲー
トと切断装置との位置がズレれることになる。この位置
のズレに対して、切断装置にはズレた位置を修正する手
段が講じられてはいる。しかしながら、修正量は一般に
小さいので、修正可能な範囲を越えてズレるとカットで
きないようになる、あるいはカット不良を起こすことに
なる。そこで位置がズレると、人手で位置を正すかある
いは人手によってカットしなければならず、結果的に自
動カットができなくなり成形品のコストアップになって
しまう。したがって、本考案は正確なゲートの位置決め
に利用できるスプルーが得られる、スプルーブッシュを
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、その略中心に金型のキャビティに向かって
テーパ状に順次拡径された湯道が形成され、該湯道を通
して溶融状態の樹脂が金型のキャビティに射出されるよ
うになっているスプルーブッシュであって、前記湯道の
断面は、三角形または五角形に形成されている。また請
求項2記載の考案は、その略中心部に金型のキャビティ
に向かってテーパ状に順次拡径された湯道が形成され、
該湯道を通して溶融状態の樹脂が金型のキャビティに射
出されるようになっているスプルーブッシュであって、
前記スプルーブッシュの少なくとも頭部の外形は、平面
的に見て四角形等の多角形に形成されていると共に、前
記湯道の断面三角形または五角形に形成され、該湯道
の少なくとも1辺は、前記スプルーブッシュの頭部の1
辺に平行に形成されている。
【0006】
【作用】本考案は、次のように作用する。すなわち
えば従来周知の固定取付板にスプルーブッシュを挿入固
定する。そうすると、スプルーブッシュの湯道はランナ
に開口する。この時、請求項2記載の考案の場合は、例
えば固定取付板にスプルーブッシュの外形が嵌る多角形
の穴を明けておき、この穴で位置決めする。従来周知の
可動金型を固定金型に対して型締めする。そうして射出
機構を駆動して溶融樹脂を射出する。溶融樹脂はスプル
ーブッシュの湯道からランナを通り、そしてゲートから
キャビテイに充填される。冷却固化を待って可動金型を
開く。そうすると、成形品はスプルー、ランナ、ゲート
が付いた状態で固定金型から抜ける。例えば成形品取出
機のチャックでスプルーを把持する。そしてスプルー、
ランナ、ゲートが付いた状態の成形品を切断装置まで移
動してゲートを切断して成形品を得る。上記のようにゲ
ートを切断あるいはカットしている間に次の射出サイク
ルを行う。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明する。図1に示
されているように本実施例に係わるスプルーブッシュ
は、固定側取付板に装着される所定厚さの頭部1と、こ
の頭部1と一体的に形成されている断面が円形の筒部1
0とから構成されている。頭部1の平面形は、図1の
(ロ)に示されているように、4個の辺2〜5からなる
四角形に形成されている。したがって、固定側取付板に
も四角形の取付用の浅い穴を明け、この穴に頭部1を装
着すると、スプルーブッシュは固定側取付板に位置決め
され状態で装着されることになる。頭部1の、筒部10
と反対側の面6にはノズルタッチ用の凹部7が形成され
ている。そしてこの凹部7の略中心部から筒部10の方
に向かって湯道11が明けられている。
【0008】筒部10は、所定長さを有し、その先端部
12は組み立てたときランナに達する。そしてこの筒部
10にも軸方向に湯道11が明けられているが、この湯
道11は、頭部1の湯道11と連通している。湯道11
は、図1の(イ)に示されているように、ノズルタッチ
用の凹部7から先端部12に向かってテーパ状に拡径さ
れ、その湯道11の断面は、図1の(ロ)に示されてい
るように、三角形に形成されている。そしてその1辺1
3は、頭部1の1つの辺2と平行になっている。
【0009】次に上記実施例の作用について説明する。
図には示されていないが、従来周知の固定金型が取り付
けられている固定側取付板にも、スプルーブッシュの頭
部1が嵌る四角形の穴を明けておく。そうして、スプル
ーブッシュを筒部10の先端部12の方から挿入する。
そうすると、スプルーブッシュは、その頭部1が固定側
取付板の四角形の穴に嵌り、位置決め固定される。位置
決めされると、スプルーブッシュの先端部12はランナ
に達し、湯道11はランナに開口する。可動金型を固定
金型に対して型締めして、従来周知の射出機構のノズル
をスプルーブッシュの凹部7に当接する。そして、スク
リュウを軸方向に駆動して溶融樹脂を射出する。溶融樹
脂はスプルーブッシュの湯道11からランナを通り、そ
してゲートから例えば複数個のキャビテイに射出充填さ
れる。
【0010】冷却固化を待って可動金型を開く。そうす
ると、複数個の成形品SH、SH、…群は、図2の
(ロ)に示されているように、スプルーR、ランナL、
ゲートG、G、…が付いた状態で固定金型から抜ける。
さらに開くと、エジェクタ機構のピンが突き出て、成形
品SH、SH、…群が可動金型から突き出される。成形
品取出機のチャックTは、図2の(イ)に示されている
ように、固定把持部Kと、エアシリンダAで駆動される
移動把持部Hとから構成され、移動把持部HにはV字形
の溝Mが設けられているので、チャックTを実線矢印方
向に駆動して、エアシリンダAによりスプルーRを把持
する。把持すると、三角形のスプルーRの1個の角Cが
V字形の溝Mに嵌る。把持した状態でチャックTを、図
に示されていない切断装置まで移動して、ゲートG、
G、…を刃に位置させ次々に切断して製品を得る。上記
のようにゲートG、G、…をカットしている間に次の射
出サイクルを行う。
【0011】以上のように、本実施例によると、スプル
ーRの断面が三角形であるので、チャックTでスプルー
Rを把持するとき、移動把持部HのV字形の溝Mにスプ
ルーRの角部が嵌る。したがって、成形品SH、SH、
…群を切断装置の方へ移動するとき、成形品SH、S
H、…群はスプルーの軸を中心として点線で示すような
回転はしない。またスプルーの軸に直角方向に揺動する
ようなこともない。すなわち、本実施例によると、V字
形の溝Mが設けられている既存のチャックTを利用し
て、成形品SH、SH、…に付いているゲートG、G、
…は、切断装置に正確に位置決めされ、そして切断され
る。また、本実施例によると、スプルーRの1辺は、ス
プルーブッシュの頭部1の四角形の1辺2に対して平行
であるので、チャックTでスプルーRを把持すると、成
形品SH、SH、…群はチャックTに対して平行にな
る、あるいは成形品SH、SH、…群に対して特定の位
置関係になる。したがって、位置決めが正確にでき、ゲ
ートのカット不良を起こすことはなく、高品質の成形品
を安価に成形することができる。
【0012】本考案は、上記実施例に限定されることな
く、色々な形で実施することができる。例えばスプルー
ブッシュの湯道は、断面形を五角形等でも実施できる。
さらにはスプルーブッシュの頭部の外周部形状は、固定
金型に対する位置合わせの容易さから平面形状を四角形
で実施した例が示されているが、他の形状で実施できる
ことは明らかである。なお、本実施例によると、スプル
ーブッシュの湯道11の断面は、三角形になっている
が、三角形の湯道11も当技術分野で多用されている放
電加工により容易に加工することができる。また電鋳加
工を適用すると、量産も可能となり、安価に提供でき
る。スプルーブッシュの外形は、従来周知の手段で加工
することができることは明らかである。
【0013】
【考案の効果】以上のように、本考案によると、溶融状
態の樹脂が金型へ射出されるスプルーブッシュの湯道の
断面は、三角形または五角形に形成されているので、ス
プルーも三角形または五角形に形成され、ゲートカット
時のスプルーの把持が確実、且つ位置決めが正確でゲー
トのカット不良を起こすことがないという、本考案
有の効果が得られる。また、請求項2記載考案による
と、上記の効果が得られると共に、スプルーブッシュの
少なくとも頭部の外形は、平面的にみて四角形等の多角
形に形成されていると共に、湯道の断面も三角形または
五角形に形成され、該湯道の少なくとも1辺は、スプル
ーブッシュの頭部の1辺に平行であるので、成形品ある
いはゲートとスプルーとの位置関係が特定され、ゲート
の位置決めが一層確実になる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す図で、その(イ)はその
正面図、その(ロ)は図1において矢印ローロ方向に見
た側面図である。
【図2】本実施例の作用を示す図で、その(イ)はチャ
ックのエアシリンダ部分を断面にして示す平面図、その
(ロ)は金型から取り出された状態の成形品の一部を断
面にして示す平面図である。
【符号の説明】 1 頭部 2 頭部の1辺 10 筒部 11 湯路 13 湯道の1辺

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その略中心部に金型のキャビティに向か
    ってテーパ状に順次拡径された湯道が形成され、該湯道
    を通して溶融状態の樹脂が金型のキャビティに射出され
    るようになっているスプルーブッシュであって、 前記湯道の断面は、三角形または五角形に形成されてい
    ることに特徴を有するスプルーブッシュ。
  2. 【請求項2】 その略中心部に金型のキャビティに向か
    ってテーパ上に順次拡径された湯道が形成され、該湯道
    を通して溶融状態の樹脂が金型のキャビティに射出され
    るようになっているスプルーブッシュであって、 前記スプルーブッシュの少なくとも頭部の外形は、平面
    的に見て四角形等の多角形に形成されていると共に、前
    記湯道の断面三角形または五角形に形成され、該湯道
    の少なくとも1辺は、前記スプルーブッシュの頭部の1
    辺に平行であることに特徴を有するスプルーブッシュ。
JP1993060382U 1993-10-15 1993-10-15 スプルーブッシュ Expired - Fee Related JP2607361Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180110896A1 (en) * 2015-04-14 2018-04-26 Savarè I.C. S.r.l. Wetness indicator compositions comprising leuco dyes

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180110896A1 (en) * 2015-04-14 2018-04-26 Savarè I.C. S.r.l. Wetness indicator compositions comprising leuco dyes

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JPH0726115U (ja) 1995-05-16

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