JPH0233943Y2 - - Google Patents
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- JPH0233943Y2 JPH0233943Y2 JP1980113809U JP11380980U JPH0233943Y2 JP H0233943 Y2 JPH0233943 Y2 JP H0233943Y2 JP 1980113809 U JP1980113809 U JP 1980113809U JP 11380980 U JP11380980 U JP 11380980U JP H0233943 Y2 JPH0233943 Y2 JP H0233943Y2
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- JP
- Japan
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- crankshaft
- rotating body
- eccentric pin
- planetary gear
- degrees
- Prior art date
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 15
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 63
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Press Drives And Press Lines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案はトランスフアプレスのフイードバーに
アドバンス、停止、リターン、停止の間欠往復運
動、すなわちアドバンス・リターン運動を与える
ために用いるアドバンス・リターン機構に関する
ものである。
アドバンス、停止、リターン、停止の間欠往復運
動、すなわちアドバンス・リターン運動を与える
ために用いるアドバンス・リターン機構に関する
ものである。
[従来の技術]
従来、トランスフアプレスで加工すべき素材を
型から型へと移送するためにフイードバーにアド
バンス・リターン運動、クランプ・アンクランプ
運動及びリフト・ダウン運動をさせているが、こ
れらの運動はプレスのクランクシヤフトの回転で
昇降駆動されるスライドが、下降してプレス加工
を終わつてから次のプレス加工までの間に、フイ
ードバーは素材をクランプ・リフトした後アドバ
ンスして次の型に送り、ダウン・アンクランプし
て素材を型の上に置いた後にリターンするという
順序で行なわれる。
型から型へと移送するためにフイードバーにアド
バンス・リターン運動、クランプ・アンクランプ
運動及びリフト・ダウン運動をさせているが、こ
れらの運動はプレスのクランクシヤフトの回転で
昇降駆動されるスライドが、下降してプレス加工
を終わつてから次のプレス加工までの間に、フイ
ードバーは素材をクランプ・リフトした後アドバ
ンスして次の型に送り、ダウン・アンクランプし
て素材を型の上に置いた後にリターンするという
順序で行なわれる。
かかる従来のアドバンス・リターン機構には、
種々の型式があるが、その一つに太陽歯車機構を
利用した首振運動方式が知られている。例えば、
実公昭55−12984号を挙げることができる。
種々の型式があるが、その一つに太陽歯車機構を
利用した首振運動方式が知られている。例えば、
実公昭55−12984号を挙げることができる。
すなわち、クランクシヤフトの回転と一定の関
係をもつて回転する第1の回動体と径方向に延る
長溝を有する第2の回動体(アーム形状とするの
が経済的である。)とを太陽歯車を固定した軸に
それぞれ回転可能に装着し、第1の回動体には太
陽歯車と噛合う遊星歯車を有するクランク軸を回
転可能に設け、かつクランク軸には第2の回動体
の長溝に嵌挿する偏心ピンを設ける。
係をもつて回転する第1の回動体と径方向に延る
長溝を有する第2の回動体(アーム形状とするの
が経済的である。)とを太陽歯車を固定した軸に
それぞれ回転可能に装着し、第1の回動体には太
陽歯車と噛合う遊星歯車を有するクランク軸を回
転可能に設け、かつクランク軸には第2の回動体
の長溝に嵌挿する偏心ピンを設ける。
ここに、第1の回動体を例えば左回転させる
と、第2の回動体は、遊星歯車とクランク軸に設
けられた偏心ピンとの協働により首振運動を行な
う。
と、第2の回動体は、遊星歯車とクランク軸に設
けられた偏心ピンとの協働により首振運動を行な
う。
つまり、第2の回動体を第1の回動体が所定回
転する間にその当初と終了時付近において相対的
に遅れさせて回転させることができる。
転する間にその当初と終了時付近において相対的
に遅れさせて回転させることができる。
そこで、第2の回動体の上記長溝と180度反対
側に駆動ピンを設け、この駆動ピンをガイドロツ
ドに摺動自在に支持されたスライダの溝に嵌挿さ
せる構成としている。
側に駆動ピンを設け、この駆動ピンをガイドロツ
ドに摺動自在に支持されたスライダの溝に嵌挿さ
せる構成としている。
この構成によれば第1の回動体を回転させて第
2の回動体を首振運動させることにより、スライ
ダすなわちフイードバーを間歇往復運動させるこ
とができる。
2の回動体を首振運動させることにより、スライ
ダすなわちフイードバーを間歇往復運動させるこ
とができる。
[考案が解決しようとする課題]
ところで、近年、プレス加工に用いる素材の形
状は多様化し、またプレスも高速化されるように
なつた。特殊な素材の形状またはプレスの高速化
によつてクランプ・リフト及びダウン・アンクラ
ンプに要する時間が長くなる傾向がある。
状は多様化し、またプレスも高速化されるように
なつた。特殊な素材の形状またはプレスの高速化
によつてクランプ・リフト及びダウン・アンクラ
ンプに要する時間が長くなる傾向がある。
しかし、上記従来のアドバンス・リターン機構
では、その停止期間がせいぜいクランク角度で60
〜70度位しかとれない。いきおいクランプ・リフ
ト及びダウン・アンクランプ運動を高速化しなけ
ればならないことになり、クランプ・リフト及び
ダウン・アンクランプ運動における加速度が大き
くなり、構造及び動作上不具合を生ずる欠点があ
つた。
では、その停止期間がせいぜいクランク角度で60
〜70度位しかとれない。いきおいクランプ・リフ
ト及びダウン・アンクランプ運動を高速化しなけ
ればならないことになり、クランプ・リフト及び
ダウン・アンクランプ運動における加速度が大き
くなり、構造及び動作上不具合を生ずる欠点があ
つた。
また、上記機構では、偏心ピンの偏心量を大き
くすることにより停止期間を拡大することが考え
られるが、この場合にはスライダがその停止期間
中に往復運動をしてしまうのでクランプ動作の点
から好ましくない。また、偏心ピンの偏心量を大
きくすることにも小型化等構造上の制限がある。
くすることにより停止期間を拡大することが考え
られるが、この場合にはスライダがその停止期間
中に往復運動をしてしまうのでクランプ動作の点
から好ましくない。また、偏心ピンの偏心量を大
きくすることにも小型化等構造上の制限がある。
さらに、第2の回動体は、一般的にアーム形状
とされることからも明らかの通り、駆動ピンをい
わばカンチレバーの先端に設けたことになるの
で、スライダを駆動する力の伝達機構としては不
向きであり、円滑運動し難い。大型機械では一層
不適となる欠点がある。
とされることからも明らかの通り、駆動ピンをい
わばカンチレバーの先端に設けたことになるの
で、スライダを駆動する力の伝達機構としては不
向きであり、円滑運動し難い。大型機械では一層
不適となる欠点がある。
ここに、本考案は、上記従来問題点を解消すべ
く鑑みなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、アドバンス・リターン運動の運動時間には
なお余裕があるので、停止期間を更に延長して各
運動の時間の配分を最適化できるトランスフアプ
レスにおけるアドバンス・リターン機構を提供す
ることにある。
く鑑みなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、アドバンス・リターン運動の運動時間には
なお余裕があるので、停止期間を更に延長して各
運動の時間の配分を最適化できるトランスフアプ
レスにおけるアドバンス・リターン機構を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段]
本考案は、上記従来構造における第2の回動体
の首振運動と、第1の回動体が関与する太陽歯車
の存在に着目し、両回動体の運動を巧に利用して
上記駆動ピン(第2の偏心ピン)にも差動運動を
させて停止期間を一段と延長できるように形成し
たものである。
の首振運動と、第1の回動体が関与する太陽歯車
の存在に着目し、両回動体の運動を巧に利用して
上記駆動ピン(第2の偏心ピン)にも差動運動を
させて停止期間を一段と延長できるように形成し
たものである。
具体的には、太陽歯車と同心の軸に第1の回動
体と第2の回動体とをそれぞれ回転可能に取付
け、 第1の回動体に第1のクランク軸を回転可能に
取付けるとともに第1のクランク軸に太陽歯車と
噛合う第1の遊星歯車と第1の偏心ピンとを設
け、 第2の回動体に第1の偏心ピンを嵌挿させるた
めの径方向に延在する長溝を設けるとともに該軸
を挟み該第1のクランク軸と対向する位置に第2
のクランク軸を回転可能に取付け、かつこの第2
のクランク軸に太陽歯車と噛合う第2の遊星歯車
とガイドロツドに摺動自在に支持されたスライダ
の直角溝に嵌挿させる第2の偏心ピンとを設け、 基点において前記第1の偏心ピンと第2の偏心
ピンとは前記ガイドロツドと平行な軸線上におい
て前記軸に最接近する位置とされ、かつ前記第1
の遊星歯車と第2の遊星歯車との歯数をともに前
記太陽歯車の歯数の1/2とする構成とし、前記目
的を達成する。
体と第2の回動体とをそれぞれ回転可能に取付
け、 第1の回動体に第1のクランク軸を回転可能に
取付けるとともに第1のクランク軸に太陽歯車と
噛合う第1の遊星歯車と第1の偏心ピンとを設
け、 第2の回動体に第1の偏心ピンを嵌挿させるた
めの径方向に延在する長溝を設けるとともに該軸
を挟み該第1のクランク軸と対向する位置に第2
のクランク軸を回転可能に取付け、かつこの第2
のクランク軸に太陽歯車と噛合う第2の遊星歯車
とガイドロツドに摺動自在に支持されたスライダ
の直角溝に嵌挿させる第2の偏心ピンとを設け、 基点において前記第1の偏心ピンと第2の偏心
ピンとは前記ガイドロツドと平行な軸線上におい
て前記軸に最接近する位置とされ、かつ前記第1
の遊星歯車と第2の遊星歯車との歯数をともに前
記太陽歯車の歯数の1/2とする構成とし、前記目
的を達成する。
[作用]
このような構成の本考案では、プレス機械のク
ランクシヤフトにより第1の回動体を回転させる
と、第1の遊星歯車と太陽歯車との協働によつて
第1のクランク軸が自転する。
ランクシヤフトにより第1の回動体を回転させる
と、第1の遊星歯車と太陽歯車との協働によつて
第1のクランク軸が自転する。
第2の回動体は第1の回動体と共に軸を中心に
回転するとともに第1の偏心ピンの長溝内での偏
心回転により首振運動を行う。
回転するとともに第1の偏心ピンの長溝内での偏
心回転により首振運動を行う。
したがつて、第2の回動体の長溝と反対側に設
けられた第2の偏心ピンが嵌挿されたスライダ
は、第1の回動体の回転に拘わらずガイドロツド
上を未だ摺動しない。すなわち、首振運動により
アドバンス運動の停止期間が延長される。
けられた第2の偏心ピンが嵌挿されたスライダ
は、第1の回動体の回転に拘わらずガイドロツド
上を未だ摺動しない。すなわち、首振運動により
アドバンス運動の停止期間が延長される。
さらに、第2の偏心ピンは第2の回動体に設け
られ、第2の回動体は第2の遊星歯車により自転
する。したがつて、スライダは第2の偏心ピンの
直角溝内での偏心回転により、いわゆる差動運動
により、上記首振運動効果による停止期間に加え
て、さらに停止期間を延長することができる。リ
ターン運動についても同様に作用する。
られ、第2の回動体は第2の遊星歯車により自転
する。したがつて、スライダは第2の偏心ピンの
直角溝内での偏心回転により、いわゆる差動運動
により、上記首振運動効果による停止期間に加え
て、さらに停止期間を延長することができる。リ
ターン運動についても同様に作用する。
ここに、首振運動と差動運動との重畳によつ
て、アドバンス・リターン運動の停止期間を大幅
に延長できる。
て、アドバンス・リターン運動の停止期間を大幅
に延長できる。
[実施例]
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
説明する。
この実施例のアドバンス・リターン機構は、第
1図、第2図に示され、遊星歯車機構を利用して
第1の偏心ピン4aで第2の回動体たるアーム7
に首振運動をさせるとともに、アーム7に第1の
偏心ピン4aと対向配設された第2の偏心ピン
(駆動ピン)9aにも偏心運動をさせて、いわゆ
る差動運動を行なわせることによりアドバンス・
リターン(スライダ13の間歇往復運動)の基点
(0度)、終点(180度)における停止期間を大幅
に延長し、また、停止期間をクランク角度で76〜
100度位迄に拡大可能に構成したものである。
1図、第2図に示され、遊星歯車機構を利用して
第1の偏心ピン4aで第2の回動体たるアーム7
に首振運動をさせるとともに、アーム7に第1の
偏心ピン4aと対向配設された第2の偏心ピン
(駆動ピン)9aにも偏心運動をさせて、いわゆ
る差動運動を行なわせることによりアドバンス・
リターン(スライダ13の間歇往復運動)の基点
(0度)、終点(180度)における停止期間を大幅
に延長し、また、停止期間をクランク角度で76〜
100度位迄に拡大可能に構成したものである。
アドバンス・リターン機構は、主に、第1図に
示した如く、大別して太陽歯車2と、ギヤー3a
を有する第1の回動体3に支持された第1のクラ
ンク軸4、第1の遊星歯車5、第1の偏心ピン4
aと、第2の回動体たるアーム7に支持された第
2のクランク軸9、第2の遊星歯車10、第2の
偏心ピン9aと、この第2の偏心ピン9aで駆動
されるスライダ13とから構成されている。
示した如く、大別して太陽歯車2と、ギヤー3a
を有する第1の回動体3に支持された第1のクラ
ンク軸4、第1の遊星歯車5、第1の偏心ピン4
aと、第2の回動体たるアーム7に支持された第
2のクランク軸9、第2の遊星歯車10、第2の
偏心ピン9aと、この第2の偏心ピン9aで駆動
されるスライダ13とから構成されている。
以下、各構成要素について分説する。
太陽歯車2は、プレス機械の機体15に立設さ
れた軸1に同心として固定されている。この太陽
歯車2の歯数はZである。
れた軸1に同心として固定されている。この太陽
歯車2の歯数はZである。
第1の回動体3は、太陽歯車2を包囲する中空
部3bとギヤー3aとを有し、軸1に回転自在に
装着されている。ギヤー3aは、プレス機械の回
転軸18に設けられたギヤーと噛合い、図示しな
い歯車列を介して駆動される。すなわち、第1の
回動体3はプレス機械のクランクシヤフトと等し
い回転数で回転される。
部3bとギヤー3aとを有し、軸1に回転自在に
装着されている。ギヤー3aは、プレス機械の回
転軸18に設けられたギヤーと噛合い、図示しな
い歯車列を介して駆動される。すなわち、第1の
回動体3はプレス機械のクランクシヤフトと等し
い回転数で回転される。
また、この第1の回動体3には、第1のクラン
ク軸4が回転自在に設けられている。第1のクラ
ンク軸4の中間部分には太陽歯車2と噛合う第1
の遊星歯車5が固着されるとともに、その上面に
は突出する第1の偏心ピン4aが設けられてい
る。
ク軸4が回転自在に設けられている。第1のクラ
ンク軸4の中間部分には太陽歯車2と噛合う第1
の遊星歯車5が固着されるとともに、その上面に
は突出する第1の偏心ピン4aが設けられてい
る。
第1の遊星歯車5は、太陽歯車2と同一モジユ
ールであり、その歯数は太陽歯車2の歯数Zの1/
2である。
ールであり、その歯数は太陽歯車2の歯数Zの1/
2である。
したがつて、第1の回動体3を半回転させる
と、第1のクランク軸4は第1の回動体3ととも
に半回転だけ軸1を中心として移動し、かつ1回
転の自転を行なう。6はスベリ子である。
と、第1のクランク軸4は第1の回動体3ととも
に半回転だけ軸1を中心として移動し、かつ1回
転の自転を行なう。6はスベリ子である。
次に、第2の回動体たるアーム7は、第1の回
動体3と同心として軸1に回転自在に装着されて
いる。アーム7の一端側には径方向に延る長溝8
が設けられるとともに、他端側には第2のクラン
ク軸9が回転自在に設けられている。長溝8には
第1の偏心ピン4aが摺動可能に嵌挿される。
動体3と同心として軸1に回転自在に装着されて
いる。アーム7の一端側には径方向に延る長溝8
が設けられるとともに、他端側には第2のクラン
ク軸9が回転自在に設けられている。長溝8には
第1の偏心ピン4aが摺動可能に嵌挿される。
一方、第2のクランク軸9には、その下端部に
太陽歯車2と噛合う第2の遊星歯車10が設けら
れ、上面には突出する駆動ピンとしての第2の偏
心ピン9aが設けられている。
太陽歯車2と噛合う第2の遊星歯車10が設けら
れ、上面には突出する駆動ピンとしての第2の偏
心ピン9aが設けられている。
したがつて、第2のクランク軸9は軸1に対し
てアーム7とともに回動し、かつ第2の遊星歯車
10により自転する。第2の遊星歯車10の歯数
も第1の遊星歯車の歯数と同じく太陽歯車2の歯
数Zの1/2である。なお、11はスベリ子である。
てアーム7とともに回動し、かつ第2の遊星歯車
10により自転する。第2の遊星歯車10の歯数
も第1の遊星歯車の歯数と同じく太陽歯車2の歯
数Zの1/2である。なお、11はスベリ子である。
スライダ13は、図示しないフイードバーにア
ドバンス・リターン動作をさせるもので、その動
作方向(第1図で左右方向)に伸長するガイドロ
ツド12に摺動自在に支持され、下面側にはガイ
ドロツド12の軸線と直交する方向(第1図で紙
面に垂直の方向)に伸る直角溝14が設けられて
いる。直角溝14には第2の偏心ピン9aが摺動
可能に嵌挿される。
ドバンス・リターン動作をさせるもので、その動
作方向(第1図で左右方向)に伸長するガイドロ
ツド12に摺動自在に支持され、下面側にはガイ
ドロツド12の軸線と直交する方向(第1図で紙
面に垂直の方向)に伸る直角溝14が設けられて
いる。直角溝14には第2の偏心ピン9aが摺動
可能に嵌挿される。
ここにおいて、第1のクランク軸4、第2のク
ランク軸9等々の相対位置関係は、第1の回動体
3が回転の基点0度にある状態を現わす第1図に
示す如く決められている。
ランク軸9等々の相対位置関係は、第1の回動体
3が回転の基点0度にある状態を現わす第1図に
示す如く決められている。
すなわち、第1のクランク軸4と第2のクラン
ク軸9とは、軸1を挟み180度づれた対向位置に
ある。ともに軸1の軸線より距離rだけ離隔す
る。さらに、第1の偏心ピン4aの第1のクラン
ク軸4に対する偏心量はeであり、同様に第2の
偏心ピン9aの第2のクランク軸9に対する偏心
量もeである。しかも、第1の偏心ピン4aと第
2の偏心ピン9aとは、基点0度において軸1に
最接近する位置関係にある。
ク軸9とは、軸1を挟み180度づれた対向位置に
ある。ともに軸1の軸線より距離rだけ離隔す
る。さらに、第1の偏心ピン4aの第1のクラン
ク軸4に対する偏心量はeであり、同様に第2の
偏心ピン9aの第2のクランク軸9に対する偏心
量もeである。しかも、第1の偏心ピン4aと第
2の偏心ピン9aとは、基点0度において軸1に
最接近する位置関係にある。
したがつて、第1の回動体3が回転して第1の
クランク軸4が自転すると、第2の回動体たるア
ーム7は第1の偏心ピン4aの偏心量eの2倍に
相当する移動量をもつて軸1を中心に首振運動を
行ない、かつ第1の回動体3とともに公転する。
クランク軸4が自転すると、第2の回動体たるア
ーム7は第1の偏心ピン4aの偏心量eの2倍に
相当する移動量をもつて軸1を中心に首振運動を
行ない、かつ第1の回動体3とともに公転する。
一方、第2のクランク軸9はこのアーム7とと
もに軸1を中心に公転すると同時に、本考案にお
いては第2の遊星歯車10が設けられかつ第2の
クランク軸9は第1の回動体3に取付けられたも
のでないから、アーム7に支持されたまま自転す
ることができる。すると、第2の偏心ピン9a
は、従来のアーム7に固定された駆動ピンである
ならば既に直角溝14内を摺動しつつスライダ1
3をガイドロツド12に沿つて移動させていただ
ろう時点においても、未だスライダ13を移動で
きない方向に回動する。
もに軸1を中心に公転すると同時に、本考案にお
いては第2の遊星歯車10が設けられかつ第2の
クランク軸9は第1の回動体3に取付けられたも
のでないから、アーム7に支持されたまま自転す
ることができる。すると、第2の偏心ピン9a
は、従来のアーム7に固定された駆動ピンである
ならば既に直角溝14内を摺動しつつスライダ1
3をガイドロツド12に沿つて移動させていただ
ろう時点においても、未だスライダ13を移動で
きない方向に回動する。
つまり、アドバンス・リターン運動の停止期間
の延長を、まず第2の回動体たるアーム7の首振
運動により行ない、さらに第2のクランク軸10
の自転を利用して第2の偏心ピン9aに偏心運動
を生じさせることにより、停止期間を一段と延長
することができる。
の延長を、まず第2の回動体たるアーム7の首振
運動により行ない、さらに第2のクランク軸10
の自転を利用して第2の偏心ピン9aに偏心運動
を生じさせることにより、停止期間を一段と延長
することができる。
換言すれば、アーム7に長溝8と180度づれさ
せた位置に第2のクランク軸9を回転自在に設
け、かつ第2のクランク軸9に太陽歯車2と噛合
う第2の遊星歯車10を設けるとともに、基点0
度において第1の偏心ピン4aと最接近対向する
ように第2の偏心ピン9aを設けいわゆる差動機
構を形成し、首振運動による停止期間の延長に、
さらに差動運動による期間延長ができるように構
成しているのである。
せた位置に第2のクランク軸9を回転自在に設
け、かつ第2のクランク軸9に太陽歯車2と噛合
う第2の遊星歯車10を設けるとともに、基点0
度において第1の偏心ピン4aと最接近対向する
ように第2の偏心ピン9aを設けいわゆる差動機
構を形成し、首振運動による停止期間の延長に、
さらに差動運動による期間延長ができるように構
成しているのである。
次に、作用を説明する。
まず、第1図、第2図において、回転の基点0
度にある状態から、ギヤー3aを介し第1の回動
体3が左回転をした場合を考える。
度にある状態から、ギヤー3aを介し第1の回動
体3が左回転をした場合を考える。
すると、第1のクランク軸4は、第1の回動体
3とともに軸1を中心に公転するとともに太陽歯
車2と第1の遊星歯車5との関係から自転(左回
転)する。第1の回動体3が半回転したときに1
回自転する。
3とともに軸1を中心に公転するとともに太陽歯
車2と第1の遊星歯車5との関係から自転(左回
転)する。第1の回動体3が半回転したときに1
回自転する。
ここに、第2の回転体たるアーム7は、全工程
時には第1のクランク軸4、第1の偏心ピン4a
を介して第1の回動体3とともに軸1を中心に回
転するが、部分工程的には第1の偏心ピン4aの
作用により左回転および右回転をする。つまり首
振運動を行なう。
時には第1のクランク軸4、第1の偏心ピン4a
を介して第1の回動体3とともに軸1を中心に回
転するが、部分工程的には第1の偏心ピン4aの
作用により左回転および右回転をする。つまり首
振運動を行なう。
したがつて、基点0度の近傍では、アーム7が
第1の回動体3の左回転とは逆に右回転をする。
第1の回動体3の左回転とは逆に右回転をする。
ここで、アーム7の軸1を挟む長溝8と反対側
に設けられた第2の偏心ピン9aがアーム7に固
定されている場合を考えると、第2の偏心ピン9
aは、スライダ13の直角溝14内を見掛上未だ
ガイドロツド12と直交する方向に摺動しない。
つまり、偏心ピン9aと軸1とのガイドロツド1
2の長手方向の相対位置は変わらない。ここに、
首振運動によるアドバンス運動の停止期間を長く
できることが理解される。
に設けられた第2の偏心ピン9aがアーム7に固
定されている場合を考えると、第2の偏心ピン9
aは、スライダ13の直角溝14内を見掛上未だ
ガイドロツド12と直交する方向に摺動しない。
つまり、偏心ピン9aと軸1とのガイドロツド1
2の長手方向の相対位置は変わらない。ここに、
首振運動によるアドバンス運動の停止期間を長く
できることが理解される。
同様に、第1のクランク軸4が図示状態と180
度反対側にある場合について考察すればリターン
運動の停止期間を延長できることが理解される。
度反対側にある場合について考察すればリターン
運動の停止期間を延長できることが理解される。
ところで、本考案では、駆動ピンとしての第2
の偏心ピン9aがアーム7に固定されているわけ
でなく、アーム7に回転可能に支持された第2の
クランク軸9に取付けられ、かつ第2のクランク
軸9は一体に設けた第2の遊星歯車10により回
転する構成である。
の偏心ピン9aがアーム7に固定されているわけ
でなく、アーム7に回転可能に支持された第2の
クランク軸9に取付けられ、かつ第2のクランク
軸9は一体に設けた第2の遊星歯車10により回
転する構成である。
したがつて、基点0度から第1の回動体3が左
回転を始めると、アーム7は前記の通り右回転
(首振の開始)を行なうが、ここにおいて第2の
クランク軸9は自転(左回転)するから結果とし
て、いま偏心ピン9aが第1図で紙面手前側に直
角溝14内を摺動することによりスライダ13を
アドバンス(図で右方向)運動させると規定した
場合、第2の偏心ピン9aは見掛上、スライダ1
3の直角溝14内を第1図で紙面奥行方向に摺動
する。すなわち、第1の偏心ピン4aとアーム7
との首振運転の停止期間延長に加え、アーム7の
首振運動と第2のクランク軸9の自転運動とによ
り第2の偏心ピン9aは差動的運動を行なう。
回転を始めると、アーム7は前記の通り右回転
(首振の開始)を行なうが、ここにおいて第2の
クランク軸9は自転(左回転)するから結果とし
て、いま偏心ピン9aが第1図で紙面手前側に直
角溝14内を摺動することによりスライダ13を
アドバンス(図で右方向)運動させると規定した
場合、第2の偏心ピン9aは見掛上、スライダ1
3の直角溝14内を第1図で紙面奥行方向に摺動
する。すなわち、第1の偏心ピン4aとアーム7
との首振運転の停止期間延長に加え、アーム7の
首振運動と第2のクランク軸9の自転運動とによ
り第2の偏心ピン9aは差動的運動を行なう。
よつて、基点0度、180度近傍では、第2の偏
心ピン9aは首振運動による停止期間延長効果と
差動的運動による期間延長効果とが重畳され、ス
ライダ13の静止、つまりアドバンス・リターン
運動の停止期間を大幅に延長できるわけである。
心ピン9aは首振運動による停止期間延長効果と
差動的運動による期間延長効果とが重畳され、ス
ライダ13の静止、つまりアドバンス・リターン
運動の停止期間を大幅に延長できるわけである。
なお、90度、270度の前後ではアーム7は進み
方向に差動運動する。
方向に差動運動する。
もとより、本実施例においても、従来の如く第
1の偏心ピン4aの偏心量eや駆動ピンたる第2
の偏心ピン9aの軸1に対する位置を変ることに
より、首振運動による効果内での停止期間の長短
調整ができること明白である。さらに、本考案で
は第2の偏心ピン9aの偏心量eを変えることに
よる上記差動運動による効果内での停止期間の長
短調整もできることが理解される。
1の偏心ピン4aの偏心量eや駆動ピンたる第2
の偏心ピン9aの軸1に対する位置を変ることに
より、首振運動による効果内での停止期間の長短
調整ができること明白である。さらに、本考案で
は第2の偏心ピン9aの偏心量eを変えることに
よる上記差動運動による効果内での停止期間の長
短調整もできることが理解される。
そこで、第1のクランク軸4と第2のクランク
軸9との軸1の軸心からの距離をそれぞれ等しく
rとし、第1の偏心ピン4aと第2の偏心ピン9
aの偏心量をそれぞれ等しくeとし、かつrとe
との比を5:1(r:e=5:1)とした場合に
ついて、第3図、第4図を用いて具体的に説明す
る。
軸9との軸1の軸心からの距離をそれぞれ等しく
rとし、第1の偏心ピン4aと第2の偏心ピン9
aの偏心量をそれぞれ等しくeとし、かつrとe
との比を5:1(r:e=5:1)とした場合に
ついて、第3図、第4図を用いて具体的に説明す
る。
第3図に示す半径rの円18は、第1のクラン
ク軸4および第2のクランク軸9の各軸心の移動
軌跡である。一方、円19は第1の偏心ピン4a
の軸心が偏心量のeの円上を移動する軌跡であ
り、0度は第1の回動体3の回転基点0度を示
す。
ク軸4および第2のクランク軸9の各軸心の移動
軌跡である。一方、円19は第1の偏心ピン4a
の軸心が偏心量のeの円上を移動する軌跡であ
り、0度は第1の回動体3の回転基点0度を示
す。
同様に、円20は、第2の偏心ピン9aの軸心
が偏心量eの円上を移動する軌跡であり、180度
は第1のクランク軸4の軸心が0度にある場合に
おける第2のクランク軸9の軸心の位置を示す。
が偏心量eの円上を移動する軌跡であり、180度
は第1のクランク軸4の軸心が0度にある場合に
おける第2のクランク軸9の軸心の位置を示す。
スライダ13は、第3図で示す距離S′を点Aを
起点として間歇運動(アドバンス・リターン運
動)するものとする。
起点として間歇運動(アドバンス・リターン運
動)するものとする。
ここで、ギヤー3aを介して第1の回動体3が
左回転方向(反時計回転方向)に移動した場合を
10度ごとに示すと、第1のクランク軸4の軸心は
第3図に示す如く、半径rの円上を10゜、20゜、
30゜、40゜、50゜と移動する。これに伴つて第1の偏
心ピン4aの軸心は、太陽歯車2と第1の遊星歯
車5との歯数比(2:1)の関係から、半径eの
円上を1(20゜)、2(40゜)…と移動する。
左回転方向(反時計回転方向)に移動した場合を
10度ごとに示すと、第1のクランク軸4の軸心は
第3図に示す如く、半径rの円上を10゜、20゜、
30゜、40゜、50゜と移動する。これに伴つて第1の偏
心ピン4aの軸心は、太陽歯車2と第1の遊星歯
車5との歯数比(2:1)の関係から、半径eの
円上を1(20゜)、2(40゜)…と移動する。
一方、第2のクランク軸9の軸心は、第1の偏
心ピン4aとアーム7(長溝8)との首振運動効
果により、第1のクランク軸4とは異なり、180
度の点から7.17度14.75度、…と遅れて移動する。
第2の遊星歯車10の働きによりアーム7に支持
されたまま自転しながら移動する。
心ピン4aとアーム7(長溝8)との首振運動効
果により、第1のクランク軸4とは異なり、180
度の点から7.17度14.75度、…と遅れて移動する。
第2の遊星歯車10の働きによりアーム7に支持
されたまま自転しながら移動する。
したがつて、第2の偏心ピン9aの軸心は、半
径eの円上を、上記と同様にその歯数比の関係か
ら、例えば、7.17度が14.24度の如く、それぞれ
倍角ずつ移動してA,B,C,…のように移動す
る。第2のクランク軸9も左回転するから、その
A,B,C,…は、0゜と180゜とを結ぶ軸線に近い
方に傾斜していることがわかる。つまり、アドバ
ンス(リターン)運動の停止期間を延長する方向
に働く。
径eの円上を、上記と同様にその歯数比の関係か
ら、例えば、7.17度が14.24度の如く、それぞれ
倍角ずつ移動してA,B,C,…のように移動す
る。第2のクランク軸9も左回転するから、その
A,B,C,…は、0゜と180゜とを結ぶ軸線に近い
方に傾斜していることがわかる。つまり、アドバ
ンス(リターン)運動の停止期間を延長する方向
に働く。
以上の行程を、第1の回動体3の回転角、すな
わちクランク角度を横軸にとつて示すと第4図の
如く現わすことができる。
わちクランク角度を横軸にとつて示すと第4図の
如く現わすことができる。
なお、Sで示した行程は、本考案でいう第2の
クランク軸9、第2の偏心ピン9aおよび第2の
遊星歯車10を備えない従来のアドバンス・リタ
ーン機構の場合である。
クランク軸9、第2の偏心ピン9aおよび第2の
遊星歯車10を備えない従来のアドバンス・リタ
ーン機構の場合である。
すなわち、第3図、第4図から明らかの通り、
第1の回動体3が38度回転する間スライダ13は
停止している。第1の回動体3の回転角0度(基
点0度)を挟んで前後同形となるので停止期間は
76度となり、従来の60〜70度に比べて停止期間を
一段と延長できる。第1の回動体3の回転角180
度についても同様である。
第1の回動体3が38度回転する間スライダ13は
停止している。第1の回動体3の回転角0度(基
点0度)を挟んで前後同形となるので停止期間は
76度となり、従来の60〜70度に比べて停止期間を
一段と延長できる。第1の回動体3の回転角180
度についても同様である。
なお、第4図の横軸に示した( )内の数値は
プレス機械のクランクシヤフトの上死点を0度と
したクランク角である。第1の回動体3はギヤー
3aを介しクランク軸と90度の位相遅れをもつて
等しい回転数で回転していることがわかる。
プレス機械のクランクシヤフトの上死点を0度と
したクランク角である。第1の回動体3はギヤー
3aを介しクランク軸と90度の位相遅れをもつて
等しい回転数で回転していることがわかる。
しかして、この実施例によれば、第1のクラン
ク軸4、第1の遊星歯車5、第1の偏心ピン4a
と第2の回動体たるアーム7、長溝8とによる首
振運動による効果と、アーム7に回転自在に支持
された第2のクランク軸9、第2の遊星歯車1
0、第2の偏心ピン9aとの差動運動による効果
と、を重畳させる構成であるから、アドバンス・
リターン運動の停止期間を大幅に延長でき、クラ
ンプ・リフト及びダウン・アンクランプ運動を必
要以上に高速化したり、過大な加速度を発生させ
ないで、確実で安定したクランプ・アンクランプ
動作とリフト・ダウン動作を達成するトランスフ
アプレスを確立することができる。生産能率を一
層向上させることができる。
ク軸4、第1の遊星歯車5、第1の偏心ピン4a
と第2の回動体たるアーム7、長溝8とによる首
振運動による効果と、アーム7に回転自在に支持
された第2のクランク軸9、第2の遊星歯車1
0、第2の偏心ピン9aとの差動運動による効果
と、を重畳させる構成であるから、アドバンス・
リターン運動の停止期間を大幅に延長でき、クラ
ンプ・リフト及びダウン・アンクランプ運動を必
要以上に高速化したり、過大な加速度を発生させ
ないで、確実で安定したクランプ・アンクランプ
動作とリフト・ダウン動作を達成するトランスフ
アプレスを確立することができる。生産能率を一
層向上させることができる。
また、本アドバンス・リターン機構は、従来構
造の首振運動効果の有用性を認めた上に、さらに
差動運動効果を与えるものであるから、従来の構
造・機能を巧に利用しつつ第2のクランク軸9、
第2の遊星歯車10、第2の偏心ピン9aを設け
るだけで確立できる。したがつて、小型かつ簡単
な構造で大幅な停止期間の延長ができ、経済的か
つ安定運転が約束される。
造の首振運動効果の有用性を認めた上に、さらに
差動運動効果を与えるものであるから、従来の構
造・機能を巧に利用しつつ第2のクランク軸9、
第2の遊星歯車10、第2の偏心ピン9aを設け
るだけで確立できる。したがつて、小型かつ簡単
な構造で大幅な停止期間の延長ができ、経済的か
つ安定運転が約束される。
また、停止期間の一層の延長は、スライダ13
の軌跡をループ状にすることなく、すなわち局部
的にもスライダ13を往復移動させないで達成で
きる構成であるから、そのシヨツクによりクラン
プした素材を脱落させてしまうような不都合を回
避することができる。
の軌跡をループ状にすることなく、すなわち局部
的にもスライダ13を往復移動させないで達成で
きる構成であるから、そのシヨツクによりクラン
プした素材を脱落させてしまうような不都合を回
避することができる。
さらに、第2の回動体たるアーム7は、その一
端側において第1のクランク軸4、第1の偏心ピ
ン4aが第1の遊星歯車5を介して太陽歯車2に
噛合うのと同様に、他端側においても第2のクラ
ンク軸9が第2の遊星歯車10を介して太陽歯車
2に噛合わされているので、アーム7および第2
の偏心ピン9aは振動等を生ぜずスライダ13へ
の移動力を能率良くかつ安定して伝達することが
できる。
端側において第1のクランク軸4、第1の偏心ピ
ン4aが第1の遊星歯車5を介して太陽歯車2に
噛合うのと同様に、他端側においても第2のクラ
ンク軸9が第2の遊星歯車10を介して太陽歯車
2に噛合わされているので、アーム7および第2
の偏心ピン9aは振動等を生ぜずスライダ13へ
の移動力を能率良くかつ安定して伝達することが
できる。
なお、以上の実施例では、第1のクランク軸4
および第2のクランク軸9と軸1との軸心距離を
それぞれrとし、また、第1の偏心ピン4aおよ
び第2の偏心ピン9aの偏心量をそれぞれeと
し、また、r:e=2:1としたが、これらの絶
対値や比率は任意に選択することができる。出願
人の実験によれば、第1および第2の偏心量eお
よび距離rと偏心量eとの組合せによつて上記停
止期間76度は、さらに100度程度まで拡大できた。
および第2のクランク軸9と軸1との軸心距離を
それぞれrとし、また、第1の偏心ピン4aおよ
び第2の偏心ピン9aの偏心量をそれぞれeと
し、また、r:e=2:1としたが、これらの絶
対値や比率は任意に選択することができる。出願
人の実験によれば、第1および第2の偏心量eお
よび距離rと偏心量eとの組合せによつて上記停
止期間76度は、さらに100度程度まで拡大できた。
[考案の効果]
以上の説明から明らかの通り、本考案は、首振
運動を生じさせる第1のクランク軸、第1の偏心
ピン、第1の遊星歯車、第2の回動体たるアーム
の他に、それら機能をも利用していわゆる差動運
動を生じさせる第2のクランク軸、第2の偏心ピ
ン、第2の遊星歯車を基点0度において軸を中心
に180度反対側に設ける構成としているので、首
振運動効果に差動運動効果を重畳でき、アドバン
ス・リターン運動の停止期間を飛躍的に延長でき
る優れた効果を有する。
運動を生じさせる第1のクランク軸、第1の偏心
ピン、第1の遊星歯車、第2の回動体たるアーム
の他に、それら機能をも利用していわゆる差動運
動を生じさせる第2のクランク軸、第2の偏心ピ
ン、第2の遊星歯車を基点0度において軸を中心
に180度反対側に設ける構成としているので、首
振運動効果に差動運動効果を重畳でき、アドバン
ス・リターン運動の停止期間を飛躍的に延長でき
る優れた効果を有する。
よつて、フイードバーの各運動時間配分を最適
化でき、プレスの高速化を達成しつつ生産性を向
上させるに極めて有効なアドバンス・リターン機
構を提供できる。
化でき、プレスの高速化を達成しつつ生産性を向
上させるに極めて有効なアドバンス・リターン機
構を提供できる。
第1図は本考案の実施例を示す縦断側面図、第
2図は第1図の矢視線−に基づく平面図、第
3図は各クランク軸、偏心ピンの移動軌跡と停止
期間との関係を説明するための図、および第4図
はクランク角度とアドバンス・リターン運動との
関係を本考案と従来例との対比において説明する
ための図である。 1……軸、2……太陽歯車、3……第1の回動
体、3a……ギヤー、4……第1のクランク軸、
4a……第1の偏心ピン、5……第1の遊星歯
車、7……第2の回動体としてのアーム、8……
長溝、9……第2のクランク軸、9a……第2の
偏心ピン、10……第2の遊星歯車、12……ガ
イドロツド、13……スライダ、14……直角
溝。
2図は第1図の矢視線−に基づく平面図、第
3図は各クランク軸、偏心ピンの移動軌跡と停止
期間との関係を説明するための図、および第4図
はクランク角度とアドバンス・リターン運動との
関係を本考案と従来例との対比において説明する
ための図である。 1……軸、2……太陽歯車、3……第1の回動
体、3a……ギヤー、4……第1のクランク軸、
4a……第1の偏心ピン、5……第1の遊星歯
車、7……第2の回動体としてのアーム、8……
長溝、9……第2のクランク軸、9a……第2の
偏心ピン、10……第2の遊星歯車、12……ガ
イドロツド、13……スライダ、14……直角
溝。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 太陽歯車と同心の軸に第1の回動体と第2の回
動体とをそれぞれ回転可能に取付け、 第1の回動体に第1のクランク軸を回転可能に
取付けるとともに第1のクランク軸に太陽歯車と
噛合う第1の遊星歯車と第1の偏心ピンとを設
け、 第2の回動体に第1の偏心ピンを嵌挿させるた
めの径方向に延在する長溝を設けるとともに該軸
を挟み該第1のクランク軸と対向する位置に第2
のクランク軸を回転可能に取付け、かつこの第2
のクランク軸に太陽歯車と噛合う第2の遊星歯車
とガイドロツドに摺動自在に支持されたスライダ
の直角溝に嵌挿させる第2の偏心ピンとを設け、 基点において前記第1の偏心ピンと第2の偏心
ピンとは前記ガイドロツドと平行な軸線上におい
て前記軸に最接近する位置とされ、かつ前記第1
の遊星歯車と第2の遊星歯車との歯数はともに前
記太陽歯車の歯数の1/2とされていることを特徴
とするトランスフアプレスにおけるアドバンス・
リターン機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980113809U JPH0233943Y2 (ja) | 1980-08-13 | 1980-08-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980113809U JPH0233943Y2 (ja) | 1980-08-13 | 1980-08-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5737535U JPS5737535U (ja) | 1982-02-27 |
JPH0233943Y2 true JPH0233943Y2 (ja) | 1990-09-12 |
Family
ID=29474812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980113809U Expired JPH0233943Y2 (ja) | 1980-08-13 | 1980-08-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0233943Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5215074B2 (ja) * | 1972-09-27 | 1977-04-26 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5512984Y2 (ja) * | 1975-07-21 | 1980-03-24 |
-
1980
- 1980-08-13 JP JP1980113809U patent/JPH0233943Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5215074B2 (ja) * | 1972-09-27 | 1977-04-26 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5737535U (ja) | 1982-02-27 |
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