JPH0232903Y2 - - Google Patents

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JPH0232903Y2
JPH0232903Y2 JP1984141930U JP14193084U JPH0232903Y2 JP H0232903 Y2 JPH0232903 Y2 JP H0232903Y2 JP 1984141930 U JP1984141930 U JP 1984141930U JP 14193084 U JP14193084 U JP 14193084U JP H0232903 Y2 JPH0232903 Y2 JP H0232903Y2
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JP
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thin
cylindrical body
elastic
cylinder
walled
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JP1984141930U
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JPS6155533U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は薄肉をなし両側の端板部で固定又は任
意に着脱自在に支持されて高速で回転せしめられ
る中空の薄肉円筒体例えばグラビア印刷機用版胴
が高速回転時に円筒部に振動が発生するのを防止
する回転振動防止体に関する。
【従来の技術】
グラビア印刷機の版胴は高速で回転させると円
筒部の表面に振動が発生し、多色刷ではこれが色
ズレの原因となることはよく知られている。 また、版胴の円筒部表面の研磨加工の際にも該
表面が振動が発生して、版胴の円筒部表面を鏡面
仕上げすることができない場合が屡々起る。 一方、印刷の加工速度を上げることが要求され
てきて版胴の回転数はも早や500回/分を超えて
いる。 また、速度上昇化に伴つて版胴の交換頻度が増
大する傾向にあり、従つて版胴の取付作業の能率
を改善するために版胴の軽量化が望まれるように
なり、版胴の円筒部分の肉厚をより薄くすること
や、円筒部の素材を鋳鉄からアルミニウムなどの
非常金属に変えることが試みられているなどの点
によつて、回転振動が頻発する傾向にある。 このように薄肉円筒体の質量が減少し、かつ回
転速度が上昇すると、円筒体の表面は1/10mm以下
の微小振巾の振動を生じ易くなる。 そこで従来は第5図及び第6図に例示している
ように、版胴3の円筒部3aの内壁に沿わせてゴ
ムリング5を軸方向に積層挿入し、振動の発生を
防止する工夫が成されている。
【考案が解決しようとする問題点】
ところで、前記従来装置は版胴3の内径寸法に
よつてゴムリング5の大きさも決定してしまい、
従つて版胴3の径が変る毎にそれに対応したサイ
ズのゴムリング5が必要で、多種のゴムリング5
を常備させなければならない問題があつた。 また、多数個のゴムリング5を版胴3内に整列
して挿入したり、これを1個ずつ抜き取つたりす
る作業には可成りの時間と労力を消費する難点も
ある。 なお、このように作業に時間と労力が消費され
るのは、版胴3の両端部にはテーパ面3cを有す
る孔4が穿設された端板3bが溶接固着されてい
て版胴3の筒内で部材を組付けたり分解したりす
るのが容易でないからである。 本考案はかかる従来の装置がいずれも作業性に
問題があり、さらに薄肉円筒体の内壁に全巾及び
全周にわたつて一様に密着させるのが困難である
点に着目して成されたものであつて、薄肉円筒体
への挿入、抜き取りが簡単かつ迅速に行えると共
に、密着性も良好であつて、しかも一種類で径寸
法が若干異なる薄肉円筒体に共用し得る汎用性を
備えた新規な装置を提供することによつて、回転
振動の防止を低コストでかつ合理的に果させ得る
ようにすることを本考案は目的とするものであ
る。
【問題点を解決するための手段】
しかして本考案は両側の端板部で支持され高速
で回転せしめられる薄肉円筒体の円筒部内側に、
該内壁に密着させ挿入して用いる回転振動防止体
において、中実の棒状又は中空の管状をなし連続
するゴム状弾性体を間隙が殆ど存しなく密ならせ
ん状に巻回せしめて、前記薄肉円筒体の内径寸法
に比しやや大きい外径寸法を有する弾性筒体に形
成されてなることを特徴とする。
【作用】
かかる特徴を有する本考案は、薄肉円筒体内に
挿入する際は、前記弾性筒体のらせん状をなすゴ
ム状弾性体のらせんをねじるようにしてらせん状
筒状体の径を縮めて該ゴム状弾性体を端から順に
挿し込んでゆけばよく、挿入後はその弾性により
自動的に元の径の筒状体に復元しようとすること
から、自ら内壁に弾接しながらせん状をなす弾性
筒体を形成してゆくので、薄肉円筒体内での整列
も外部から殆ど手を加える必要がない。 また、前記弾性筒体は薄肉円筒体の内径寸法に
比しやや大きい外径寸法を有する弾性筒体に形成
させているので、半径方向の反力があることによ
つて薄肉円筒体の内壁に確実に密着させ得る。 そして、このように薄肉円筒体に挿入された回
転振動防止体は、ゴム状弾性体がらせん形状であ
るため薄肉円筒体内で該らせんを構成する各リン
グが斜めに傾斜して配位され、薄肉円筒体の高速
回転に伴う微小振巾の振動が生じても、この傾斜
が多少角度を変えることによる変形で上記振動を
吸収することができる。
【実施例】
以下、グラビア印刷機等のシヤフトレス版胴
【薄肉回転体】に対する振動防止体を示す実施例
について詳述する。 版胴3は、一般に第1図に示すように円筒部3
aの両端に対してテーパ面3cを有する孔4を中
心部に有する端板3bが溶接固着されている。 この版胴3は、普通は、ハンドル等により前後
進される挾持体
【押しカツプと称される】で、前
記テーパ面3cに対称させた角度のテーパ面を有
する截頭円錐状をなす挾持体を軸線方向に前進さ
せ、両側から版胴3を挾持した状態で印刷機に組
付けられる。 このようにして組付けを行う作業の前に回転振
動防止体1を版胴3の内部に挿入した後、版胴3
の円筒部3aの内壁に密着整列していることを確
めて組付けを行うものである。 上記回転振動防止体1は、第3図イ,ロに示す
中実の丸棒状、角棒状をなし、あるいは第4図
イ,ロに示す中空の丸管状、角管状をなして連続
するゴム状弾性体2例えば未加硫ゴムを押出成形
機により連続押出し成形すると共にマンドレル等
の円柱体に間隙が殆ど存しないように密ならせん
状に巻回して加硫することによつて容易に得るこ
とができる。 此の場合のゴム状弾性体2の材料としては、天
然ゴム、合成ゴム、軟質塩化ビニール樹脂等が選
ばれ、JIS規格のゴム硬度計
【Aタイプ】で測定
した硬度が40゜乃至70゜の範囲のものが好適であ
る。また、比重が0.3乃至1.5の範囲のものでよ
い。 また、断面形状についても第3図及び第4図の
例に限定されなく多角形状等各種の変型は可能で
あるが、例示してなる形状が弾性筒体を形成する
に際して適当していると云える。 しかして、上述の手段により得られる弾性筒体
は、版胴3の円筒部3aにおける内径寸法に比し
て僅かに大きい外径寸法を基準寸法として有する
ように成形することが必要である。 なお、弾性筒体を形成する前記ゴム状弾性体2
としては、例えば内径が100mm以上の薄肉円筒体
3に使用するものの場合は、第3図及び第4図に
示す如く外径寸法D,Lが10mmよりも大きく、さ
らに中空構造のものでは肉厚
【D−d/2】,
【L−l/2】が5mmよりも大きいことが機械強度、 弾性等の点を考慮して好ましいものである。 しかして、上記回転振動防止体1は前述の要領
で組付けるに際し、薄肉円筒体3よりも軸方向長
が長い場合は、該円筒体3内に収納し得る長さに
切断し、逆に短い場合は前記円筒部3の長さに比
し2/3以下であれば追加して挿入するようにすれ
ばよく、薄肉円筒体3の内壁に密着して軸方向に
も移動することがなく安定し、該円筒部3と一体
となつて回転し均斉した防振機能を発揮する。
【考案の効果】
本考案は以上の説明によつて明らかなように、
ゴム状弾性体2を予めらせん状に巻回せしめて弾
性筒体に形成した回転振動防止体であるので、薄
肉円筒体3内への挿着に際しては端から順に挿し
込んでゆけばよく、一方、取り出しの場合も端か
ら引き出してゆけばよくて、しかも前記挿着の場
合は順に挿し込んでゆくだけで前記円筒部3の内
壁に密着する弾性筒体が自動的に形成されるので
容易かつ迅速に着脱処理することが可能となり、
組付け作業に要する時間と労力を大巾に節減する
ことができると共に、更にゴム状弾性体からせん
形状であることから、薄肉円筒体の振動をらせん
の傾斜角度を変えることにより吸収しうる顕著な
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例に係る薄肉円筒体の
断面示正面図、第2図は第1図におけるA−A線
矢視断面図、第3図イ,ロ及び第4図イ,ロは本
考案の各例に係るゴム状弾性体の拡大断面図、第
5図は従来の回転振動防止体を備えた薄肉円筒体
の断面示正面図、第6図は第5図におけるB−B
線矢視断面図である。 1……回転振動防止体、2……ゴム状弾性体、
3……薄肉円筒体、3a……円筒部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両側の端板3b部分で支持され高速で回転せし
    められる薄肉円筒体3の円筒部3a内側に、該内
    壁に密着させ挿入して用いる回転振動防止体1に
    おいて、中実の棒状又は中空の管状をなし連続す
    るゴム状弾性体2を間隙が殆ど存しなく密ならせ
    ん状に巻回せしめて、前記薄肉円筒体3の内径寸
    法に比しやや大きい外径寸法を有する弾性筒体に
    形成されてなることを特徴とする薄肉円筒体の回
    転振動防止体。
JP1984141930U 1984-09-19 1984-09-19 Expired JPH0232903Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984141930U JPH0232903Y2 (ja) 1984-09-19 1984-09-19

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JP1984141930U JPH0232903Y2 (ja) 1984-09-19 1984-09-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6155533U JPS6155533U (ja) 1986-04-14
JPH0232903Y2 true JPH0232903Y2 (ja) 1990-09-05

Family

ID=30700267

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JP1984141930U Expired JPH0232903Y2 (ja) 1984-09-19 1984-09-19

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5629019B2 (ja) * 1973-02-24 1981-07-06

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55146322U (ja) * 1979-04-10 1980-10-21
JPS6030247Y2 (ja) * 1979-08-14 1985-09-11 横浜ゴム株式会社 防音ロ−ル

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5629019B2 (ja) * 1973-02-24 1981-07-06

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Publication number Publication date
JPS6155533U (ja) 1986-04-14

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