JPH0232625B2 - - Google Patents

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JPH0232625B2
JPH0232625B2 JP59109544A JP10954484A JPH0232625B2 JP H0232625 B2 JPH0232625 B2 JP H0232625B2 JP 59109544 A JP59109544 A JP 59109544A JP 10954484 A JP10954484 A JP 10954484A JP H0232625 B2 JPH0232625 B2 JP H0232625B2
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JP
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toner
wax
acid
fixing
binder resin
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JP59109544A
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JPS60254153A (ja
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Hiroyuki Takagiwa
Jiro Takahashi
Akizo Shirase
Kunio Akimoto
Masafumi Uchida
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Priority to DE8585303876T priority patent/DE3582521D1/de
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Priority to US07/191,790 priority patent/US4877704A/en
Publication of JPH0232625B2 publication Critical patent/JPH0232625B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電印刷法、静電記録
法などにおいて形成される静電荷像を現像するた
めのトナーに関するものである。 〔従来技術〕 例えば電子写真法においては、通常、光導電性
感光体よりなる静電荷像支持体に帯電、露光によ
り静電潜像を形成し、ついでこの静電潜像を、バ
インダー樹脂よりなる微粒子体中に着色剤などを
含有せしめて形成されるトナーによつて現像し、
得られたトナー像を転写紙等の支持体に転写した
後、加熱、加圧などによつて定着して可視画像を
形成する。 このような静電荷像を経由する可視画像の形成
はもちろん高速で達成されることが好ましく、こ
の点から従来においては定着プロセスにおいて熱
効率が高くて他の方式に比して有利な熱ローラ定
着方式が広く採用されている。 しかるに最近においては、更に一層の高速化が
強く要請されており、これを達成するためには、
トナー像の定着を高速化することが必須の条件で
ある。 しかして、熱ローラ定着方式においてトナー像
の定着を高速で行うためには、現像に供されるト
ナーが良好な低温定着性を有することが要求さ
れ、そのためにはトナーを構成するバインダー樹
脂の軟化点を低下させる必要がある。しかしなが
ら、トナーのバインダー樹脂の軟化点を低下させ
ると、定着時に像を構成するトナーの一部が熱ロ
ーラの表面に転移し、これが次に送られて来る転
写紙等に再転移して画像を汚す、いわゆるオフセ
ツト現象を生じやすくなる傾向がある。 以上のオフセツト現象の発生を防止するため
に、従来種々の提案がなされ、一部実用化されて
いる。その一つは、熱ローラの表面にシリコンオ
イル等の離型油を塗布しながら定着を行なうもの
であり、他はトナーそれ自体に離型性を付与して
オフセツト防止性能を有せしめるものである。後
者の手段は、シリコンオイル塗布機構等が不要で
あるために定着器の構造が簡単となり、シリコン
オイルの補給等のメンテナンスも不要である等の
点で優れている。そして、トナーそれ自体にオフ
セツト防止性能を有せしめる手段としては、(イ)ト
ナーのバインダー樹脂として高分子量の重合体を
用いる方法、(ロ)トナー中に離型性を有するワツク
スを含有せしめる方法などが知られている。 しかしながら上記(イ)の高分子量の重合体を用い
る方法においては、トナーの非オフセツト性は向
上するが、同時に軟化点の上昇によつて低温定着
を達成することが困難となる。 ところで、軟化点の低いバインダー樹脂として
ポリエステル樹脂が注目されている。ポリエステ
ル樹脂は、低分子量のものを比較的容易に得るこ
とができるので、これをバインダーとして用いて
軟化点の低いトナーを得ることができ、また、例
えばバインダーとして多用されているビニル系重
合体をバインダーとしたトナーに比して、溶融し
たときの転写紙等の支持体に対する「濡れ」が良
く、ほぼ等しい軟化点を有するビニル系重合体に
よるトナーに比して、より低い温度で十分な定着
を行なうことができるなどの利点を有する。 一方、前記(ロ)のワツクスをトナーに含有せしめ
る方法としては、特公昭52−3304号公報および特
公昭52−3305号公報に開示されているように、ワ
ツクスとしてポリプロピレンワツクス、ポリエチ
レンワツクス等のポリオレフインワツクスを使用
する方法が提案されている。このようなワツクス
を用いることは有効ではあるが、非オフセツト性
が大きくて十分広い実用定着温度域を有するトナ
ーとするためには、当該ワツクスのトナーにおけ
る含有割合を相当大きくしなければならない。 しかしながら、トナーにおけるワツクスの含有
割合が大きくなると、これに伴つて粉体としての
トナーの流動性が低下するようになり、この結
果、定着性能は満足されても良好な現像が困難と
なつて一般に高い画像濃度が得られなくなる。 また、ポリオレフインワツクスを含有するトナ
ーを用いる場合には、現像すべき静電荷像を支持
する光導電性感光体等の静電荷像支持体、現像器
の現像スリーブ、二成分系現像剤として用いられ
る場合におけるキヤリア等の特性が比較的早期に
劣化し、長い有効寿命を得ることができない欠点
がある。これは、トナーにおけるワツクス成分が
付着するいわゆるフイルミング現象を生ずるから
である。その現因は、ワツクスの添加による効果
を確実に得るためには当該ワツクスの含有割合を
相当に大きくする必要がある上、トナーのバイン
ダー樹脂におけるワツクスの分散性が低くてトナ
ーにおけるワツクスのドメインが大きいことによ
つて、トナー粒子においてワツクスがいわば相分
離の状態で存在するからであると考えられる。 〔発明の目的〕 本発明は以上のような背景のもとになされたも
のであつて、その目的は、十分な非オフセツト性
を有し、最低定着温度が低く、しかも流動性及び
非凝集性が高く、長期間に亘つて常に安定して良
好な可視画像を形成することができ、高速定着に
好適な静電荷像現像用トナーを提供するにある。 〔発明の構成〕 以上の目的は、(a)エーテル化ビスフエノール単
量体、ジカルボン酸単量体ならびに3価以上の多
価アルコール単量体および/または3価以上の多
価カルボン酸単量体を含む単量体成分より得られ
る非線状共重合体であつて、その側鎖に炭素数3
〜22の不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリエ
ステル樹脂と、(b)カルナウバワツクスおよび/ま
たはキヤンデリラワツクスとを含有することを特
徴とする静電荷像現像用トナーによつて達成され
る。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の静電荷像現像用トナーは、エーテル化
ビスフエノールとジカルボン酸とのエステル構造
を基本骨格に有する非線状共重合体であつて、側
鎖に炭素数3〜22の不飽和の脂肪族炭化水素基を
有するポリエステル樹脂をバインダー樹脂として
用い、その粒子中に、着色剤、その他必要に応じ
て添加されるトナー成分とともに、針入度が4以
下、融点が60〜110℃のカルナウバワツクスおよ
び/またはキヤンデリラワツクスを含有せしめて
構成される。 以上においてワツクスの針入度は、JISK2235
−1980に規定された試験方法に準拠して得られる
値をいう。即ち試料ワツクスを加熱溶融して試料
容器にとり、放冷した後、恒温水浴中で温度25℃
の一定温度に保ち、質量の合計を100gに規定し
た針を試料ワツクス中に垂直に5秒間進入させ
て、針の進入した深さを0.1mmまで測定し、これ
を10倍した数値を針入度とする。 また融点は、示差走査熱量測定法(DSC)に
よつて求められる。即ち、数mgの試料を一定の昇
温速度(10℃/min)で加熱したときの融解ピー
ク値を融点とする。 本発明においてバインダーを構成するポリエス
テル樹脂(非線状共重合体)の合成に用いられる
単量体成分は、 (イ) 共重合体の基本骨格を構成する成分として
の、エーテル化ビスフエノールを主体とする2
価のアルコール単量体および2価のカルボン酸
単量体、 (ロ) 共重合体の非線状化、すなわちブランチ化な
いしは網状化に関与する3価以上の多価アルコ
ール単量体および/または3価以上の多価カル
ボン酸単量体、 (ハ) 共重合体の側鎖、すなわち基本骨格(主鎖)
に結合しているブランチ状の原子鎖として炭素
数3〜22の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水
素基を導入するための、当該炭化水素基を有す
る2価以上のアルコール単量体および/または
当該炭化水素基を有する2価以上のカルボン酸
単量体、より構成され、必要に応じ他の単量体
を含むことができる。 上記(イ)のエーテル化ビスフエノールとしては、
ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフエニル)プロパン、ポリオキ
シエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
エニル)プロパン、ポリオキシピロピレン(6)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロ
パン、ポリオキシプロピレン(1,3)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン、等
を例示することができる。その他の2価のアルコ
ール単量体としては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール等
のジオール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサン、及びビスフエノールA、水
素添加ビスフエノールA等を例示することができ
る。 また、2価のカルボン酸単量体としては、マレ
イン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン
酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカル
ボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マ
ロン酸、これらの酸の無水物、低級アルキルエス
テルとリノレイン酸の二重体、その他の2価の有
機酸単量体等を例示することができる。これら2
価のカルボン酸単量体の使用量は、酸成分全体に
対し10〜90モル%、好ましくは20〜60モル%含有
される。 上記(ロ)の3価以上の多価アルコール単量体とし
ては、例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘ
キサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリ
ペンタエリスリトール、蔗糖、1,2,4−ブタ
ントリオール、1,2,5−ペンタントリオー
ル、グリセロール、2−メチルプロパントリオー
ル、2−メチル−1,2,4−ブタントリオー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼ
ン、その他を挙げることができる。これら、多価
アルコールの使用量は、アルコール成分全体に対
し5〜50モル%、好ましくは10〜40モル%であ
る。使用量が50モル%を越えるとトナーの定着性
が不十分となり、5モル%未満では共重合体の非
線状化が不足してトナーの非オフセツト性が不十
分となる。 また、3価以上の多価カルボン酸単量体として
は、例えば1,2,4−ベンゼントリカルボン
酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,
2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,
5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4
−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタ
ントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカ
ルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル
−2−メチレンカルボキシルプロパン、テトラ
(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,
8−オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量
体酸、及びこれらの酸無水物、その他を挙げるこ
とができる。これらの多価カルボン酸単量体の使
用量は、酸成分全体に対し5〜50モル%、好まし
くは10〜40モル%である。使用量が50モル%を越
えるとトナーの定着性が不十分となり、使用量が
5モル%未満では共重合体の非線状化が不足して
トナーの非オフセツト性が不十分となる。 上記(ハ)の炭素数3〜22の飽和もしくは不飽和の
炭化水素置換基を有する2価以上のアルコール単
量体ならびに2価以上のカルボン酸単量体として
は、上述した(イ)および(ロ)におけるものを用いるこ
とができ、特にn−ドデセニルこはく酸、イソド
デセニルこはく酸等を好適なものとして例示する
ことができる。これら炭化水素置換基を有する2
価以上のアルコール単量体および2価以上のカル
ボン酸単量体の使用量は両者の合計で単量体成分
全体に対し1〜50モル%、好ましくは10〜30モル
%である。使用量が50モル%を越えるとトナーの
非凝集性が不十分となり、使用量が1モル%未満
であるとトナーの低温定着性が不十分となる。 本発明トナーに含有されるワツクスは、カルナ
ウバワツクスおよび/またはキヤンデリラワツク
スであり、その具体例としては、第1表に掲げた
ものを挙げることができる。
〔発明の効果〕
本発明の静電荷像現像用トナーは、特定の構造
を有するポリエステル樹脂をバインダーとして用
い、しかもカルナウバワツクスおよび/またはキ
ヤンデリラワツクスを含有してなり、両者の相乗
的作用により以下のような作用効果を有する。 (1) 優れた低温定着性ならびに非オフセツト性を
有し、広い実用定着温度域を有する。 その理由としては、以下の点が考えられる。 (イ) バインダー樹脂が、エーテル化ビスフエノ
ールとジカルボン酸とのエステル構造を骨格
とする非線状共重合体より構成され、側鎖に
特定の脂肪族炭化水素基を含んでいて低い軟
化点を有するポリエステル樹脂であつて、そ
れ自体非オフセツト性を有する低温定着可能
な樹脂であること。 (ロ) 特定の特性を有するワツクスを含有し、こ
れによつてトナーに優れた離型性が付与さ
れ、十分な非オフセツト性が得られるととも
に、このワツクスは比較的低融点でしかも溶
融化したときの粘性が小さいためにトナーの
低温定着化に大きく寄与すること。 (2) 優れた流動性を有する。 その理由としては、ワツクスはカルナウバワ
ツクスおよび/またはキヤンデリラワツクスで
あるのでポリエステルより成るバインダーに対
する相溶性が高く、従つてワツクスが小さなド
メインでトナー中に均一に分散されるようにな
り、その結果ワツクスがトナーの表面に遊離し
て存在するようなことがなく、ワツクスとして
ポリオレフインワツクスのみを用いた場合に比
してワツクス成分によるトナーの流動性の低下
が抑止されることによると考えられる。 そして、本発明のトナーは上述のような優れ
た流動性を有するため、必要な流動性を得るた
めに疎水性シリカ微粉末などの流動性向上剤の
添加が不要となり或いは添加が必要とされる場
合であつてもその添加量が僅少量で十分であ
り、従つて疎水性シリカ微粉末を多量に添加す
ることによる幣害、例えば硬度の大きいシリカ
微粉末による静電荷像支持体の損傷、クリーニ
ングブレードの摩耗などの問題を回避すること
ができる。 しかも、ワツクスは針入度が4以下と硬いも
のであるので耐久性が大きく、リサイクルシス
テムに供されたときにも流動性が低下する等特
性が劣化することがない。 (3) 高い非フイルミング性を有する。 すなわち、本発明のトナーにおいては、上述
したようにワツクスの分散性が高く、そのワツ
クス成分が遊離した状態で存在することがない
ため、当該ワツクス成分が静電荷像支持体、現
像器の現像スリーブ、二成分系現像剤として用
いられる場合におけるキヤリア等に付着するこ
とが抑止される。 以上のように、本発明のトナーは、高い流動性
を有することから良好な現像を達成することがで
きるとともに、優れた低温定着性ならびに非オフ
セツト性を有することから熱ローラ定着による良
好な高速定着を達成することができ、この結果、
画像濃度が高くて優れた可視画像を、常に安定し
てしかも高速で形成することができる。加えて、
本発明のトナーは最低定着温度が低いものである
ので定着時にトナー像支持体である紙を高温に曝
すことが回避され、このためシワの発生が抑制さ
れるので当該支持体の両面にトナーによる可視画
像を形成することが実用上十分に可能となる。 〔実施例〕 以下本発明の実施例について説明するが、本発
明がこれらに限定されるものではない。なお、
「部」は重量部を表わす。 バインダー樹脂の製造 1 バインダー樹脂A ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン 700g フマル酸 150g n−ドデセニル無水こはく酸 55.4g ハイドロキノン 0.1g 以上の物質を、温度計、ステンレススチール製
撹拌器、ガラス製窒素ガス導入管及び流下式コン
デンサを備えた容量1の丸底フラスコ内に入
れ、このフラスコをマントルヒーターにセツト
し、窒素ガス導入管より窒素ガスを導入してフラ
スコ内を不活性雰囲気に保つた状態で温度250℃
に昇温せしめ、撹拌下において反応を行なつた。
反応により生成する水が流出しなくなつた時点で
酸価を測定すると1.5であつた。 さらに1,2,4−ベンゼントリカルボン酸の
無水物65.4gを加えて約8時間にわたつて反応さ
せ、酸価が20になつた時点で反応を終了させた。
このようにして得られたポリエステル樹脂の環球
法(JISK 2531−1960の方法による。以下におい
て同じ。)による軟化点は120℃であつた。このポ
リエステル樹脂を「バインダー樹脂A」とする。 2 バインダー樹脂B ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)プロパン 650g フマル酸 120g イソドデセニル無水こはく酸 55.4g 以上の物質を、樹脂Aの場合と同様の装置を用
いて温度220℃において反応せしめた。反応によ
り生成する水が流出しなくなつた時点で酸価を測
定すると1.5であつた。 さらに、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸
の無水物79gを加え、温度200℃において反応さ
せ、環球法による軟化点が120℃に達した時点で
反応を終了させた。このようにして得られたポリ
エステル樹脂を「バインダー樹脂B」とする。 3 バインダー樹脂C(比較用) ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン 211g テレフタル酸 299g ペンタエリスリトール 28g 以上の物質を、樹脂Aの場合と同様の装置を用
いて昇温し、さらにジブチル錫オキシド0.05gを
加えて温度200℃において反応せしめ、環球法に
よる軟化点が131℃に達した時点で反応を終了さ
せた。このようにして得られたポリエステル樹脂
を「バインダー樹脂C」とする。 ワツクス 1 ワツクスa 「カルナウバワツクスNo.1」(野田ワツクス社
製、エステル含有率80〜85重量%、針入度1以
下、融点83℃) 2 ワツクスb 「キヤンデリラワツクスNo.2」(野田ワツクス
社製、エステル含有率24〜30重量%、針入度2、
融点64℃) 3 ワツクスc(比較用) 合成ワツクス(脂肪酸エステル含有率10重量
%、針入度1、融点64℃) 4 ワツクスd(比較用) 「ヘキストワツクスGL−3」(ヘキストジヤパ
ン社製、パラフインワツクス、針入度1、融点74
℃) 5 ワツクスe(比較用) 「ビスコール660P」(三洋化成社製、ポリプロ
ピレンワツクス、針入度1.5、融点142℃) 6 ワツクスf(比較用) 「ライスワツクスF−1」(野田ワツクス社製、
脂肪酸エステル含有率93〜96重量%、針入度6、
融点79℃) 各実施例及び比較例においては、示された処方
の材料を、エクストルーダーにより混練し、冷却
後粉砕し、分級する方法により、平均粒径11μm
の粒子よりなるトナー粉末を得、これに0.8重量
%の疎水性シリカ微粉末を添加してトナーを製造
した。 実施例 1 バインダー樹脂A 100部 ワツクスa 3部 カーボンブラツク「モーガルL」(キヤボツト
社製) 10部 実施例 2 バインダー樹脂A 100部 ワツクスa 6部 カーボンブラツク「モーガルL」 10部 実施例 3 バインダー樹脂A 100部 ワツクスb 3部 カーボンブラツク「モーガルL」 10部 実施例 4 バインダー樹脂B 100部 ワツクスa 3部 カーボンブラツク「モーガルL」 10部 実施例 5 バインダー樹脂A 48部 ワツクスa 3部 磁性体粉末「BL−100」(チタン工業社製)
52部 ニグロシン染料「ニグロシンベースEX」オリ
エント化学社製) 1部 比較例 1 バインダー樹脂A 100部 ワツクスc 3部 カーボンブラツク「モーガルL」 10部 比較例 2 バインダー樹脂A 100部 ワツクスd 3部 カーボンブラツク「モーガルL」 10部 比較例 3 バインダー樹脂A 100部 ワツクスe 3部 カーボンブラツク「モーガルL」 10部 比較例 4 バインダー樹脂A 100部 ワツクスf 3部 カーボンブラツク「モーガルL」 10部 比較例 5 バインダー樹脂C 100部 ワツクスa 3部 カーボンブラツク「モーガルL」 10部 比較例 6 バインダー樹脂A 100部 カーボンブラツク「モーガルL」 10部 以上の実施例1〜実施例5で得られたトナーを
それぞれ「トナー1」〜「トナー5」とし、比較
例1〜比較例6で得られたトナーをそれぞれ「比
較トナー1」〜「比較トナー6」とし、これらの
トナーの各々について流動性を調べた。即ち、流
動性の高い粉粒体ほど圧縮度が小さいことを利用
して直径28mm、容積100mlの容器に上方から100メ
ツシユの篩を通して試料を疎充填し、重量を測定
して静カサ密度を求めた。 またトナー5以外の上記トナーの各々と、樹脂
被覆が施された鉄粉より成るキヤリアとを混合し
てトナー濃度が2重量%の現像剤を調製し、その
各々により、トナーのリサイクルシステムを有す
る電子写真複写機「U−Bix4500」(小西六写真
工業社製)を用いて静電荷像の現像、転写紙への
トナー像の転写及びトナー像の熱ローラ定着器に
よる定着の工程による実写テストを6万回に亘つ
て行ない、得られた複写画像の初期の画像濃度及
び6万コピー後の画像濃度を測定した。また6万
コピー後におけるトナーの各々の静カサ密度を求
めた。そして6万コピー後においてキヤリアの表
面、感光体ドラムの表面及び現像スリーブの表面
のトナーによる汚染(フイルミング)の程度を調
べた。 更にすべてのトナーの各々について、その最低
定着温度、オフセツト発生温度を求めた。 最低定着温度については、表層がテフロン(デ
ユポン社製ポリテトラフルオロエチレン)で形成
した熱ローラと、表層を、シリコンゴム「KE−
1300RTV」(信越化学工業社製)で形成した圧着
ローラとより成る定着器により、64g/m2の転写
紙に転写せしめた試料トナーによるトナー像を線
速度200mm秒で定着せしめる操作を、熱ローラの
設定温度を100℃より5℃づつ段階的に高くした
各温度において繰り返し、形成された定着画像に
対してキムワイプ摺擦を施し、十分な耐摺擦性を
示す定着画像に係る最低の設定温度をもつて最低
定着温度とした。なおここに用いた定着器はシリ
コンオイル供給機構を有さぬものである。 またオフセツト発生温度の測定は、最低定着温
度の測定に準じて、トナー像を転写して上述の定
着器により定着処理を行ない、次いで白紙の転写
紙を同様の条件下で定着器に送つてこれにトナー
汚れが生ずるか否かを観察する操作を、前記定着
器の熱ローラの設定温度を順次上昇させた状態で
繰り返すことにより行い、トナー汚れの生じた最
低の設定温度をもつてオフセツト発生温度とし
た。 以上の結果を第2表に示す。
【表】 第2表の結果から明らかなように、本発明のト
ナーによれば、評価項目の全搬にわたつて良好な
結果が得られたが、比較例においてはいずれかの
評価項目において不十分な結果が得られた。すな
わち、比較トナー1においては、脂肪酸エステル
の含有率が過小なワツクスを用いているため、静
カサ密度が小さくて流動性に劣り、画像濃度が低
く、またトナーによる汚染が生じた。比較トナー
2および比較トナー3においては、脂肪酸エステ
ル成分を含まないパラフインワツクスおよびポリ
プロピレンワツクスを用いているため、流動性な
らびに画像濃度の点で不十分であり、さらにトナ
ーによる汚染が著しい。また比較トナー3におい
ては最低定着温度が高い。比較トナー4において
は、針入度が過大なワツクスを用いているため、
流動性ならびに画像濃度の低下が著しく、またト
ナーによる汚染が著しかつた。比較トナー5にお
いては、バインダー樹脂が側鎖に特定の炭化水素
基を有さぬポリエステル樹脂であるため、最低定
着温度が高い。比較トナー6においては、ワツク
スを含有しないため最低定着温度が高く、しかも
オフセツト発生温度が低く、実用定着温度域がき
わめて狭い。さらに定着用下ローラにトナーによ
る汚染がみられた。 以上の結果から明らかなように、本発明による
トナーは、優れた非オフセツト性を有すると共に
最低定着温度が非常に低く、従来のオフセツト防
止剤を含有するトナーに比して実用定着温度域が
広く、その上、流動性が高くて現像性及び転写性
も優れており、常に安定して良好な可視画像を形
成することができ、熱ローラを用いた高速定着に
好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (a)エーテル化ビスフエノール単量体、ジカル
    ボン酸単量体ならびに3価以上の多価アルコール
    単量体および/または3価以上の多価カルボン酸
    単量体を含む単量体成分より得られる非線状共重
    合体であつて、その側鎖に炭素数3〜22の不飽和
    の脂肪族炭化水素基を有するポリエステル樹脂
    と、(b)カルナウバワツクスおよび/またはキヤン
    デリラワツクスとを含有することを特徴とする静
    電荷像現像用トナー。
JP59109544A 1984-05-31 1984-05-31 静電荷像現像用トナ− Granted JPS60254153A (ja)

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