JPH0232397B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0232397B2
JPH0232397B2 JP63035890A JP3589088A JPH0232397B2 JP H0232397 B2 JPH0232397 B2 JP H0232397B2 JP 63035890 A JP63035890 A JP 63035890A JP 3589088 A JP3589088 A JP 3589088A JP H0232397 B2 JPH0232397 B2 JP H0232397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latex
cord
glass fiber
treatment agent
twisting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63035890A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01213478A (ja
Inventor
Koji Nagai
Hiroyuki Ookawa
Takahide Mizuno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Belting Ltd filed Critical Mitsuboshi Belting Ltd
Priority to JP63035890A priority Critical patent/JPH01213478A/ja
Publication of JPH01213478A publication Critical patent/JPH01213478A/ja
Publication of JPH0232397B2 publication Critical patent/JPH0232397B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は接着処理を施したガラス繊維コード及
びこれを用いた歯付ベルトに係り、特にフイラメ
ント群の結束力を高めると共に接着力も高め、歯
付ベルトとして好適なガラス繊維コード及びこれ
を用いた歯付ベルトに関する。 (従来技術) 一般にOHC駆動に使用される歯付ベルトは高
負荷で且つ多軸で使用されるため、屈曲疲労を受
けやすく、また伸ばされやすい環境下におかれて
いる。このような環境下で使用される歯付ベルト
は、約0.1%以上伸ばされるとプーリとの噛み合
いが悪くなつてジヤンピングを起し易い傾向があ
る。ここで使用されている抗張体はガラス繊維ロ
ープからなり、この構成はECG150−3/13、下
撚り数4.0回/25mm、上撚り数2.1回/25mmもしく
は下撚り数2.1回/25mm、上撚り数2.1回/25mmで
下撚りと上撚り方向が逆になつている。 また、このガラス繊維コードは、その製造例と
した例えばマーブル法があり、この方法ではまず
ストランドを紡糸し、ストランドを2〜3本合わ
せてデイツプ処理(RFL処理)した後、下撚り
し、これを数本合糸して上撚りを施し、最終的に
ガラス繊維コードとして作成していたが、歯付ベ
ルトの性能向上及び用途拡大のため、上撚り後の
コードをゴム糊によるソーキング処理も行なわれ
ている。 また、最近ではガラス繊維ストランドを複数本
合糸としてデイツプ処理した後、ゴム糊でソーキ
ング処理し、下撚り、次いで上撚りを施すもの
で、ガラス繊維コードの撚糸に先立ちソーキング
処理が行なわれている。 (発明が解決ようとする問題点) しかし、前記のガラス繊維コードは下撚り及び
上撚りにより緊密に係合されているために、ソー
キング処理中にガイドロール、テンシヨンロール
等から摩耗を受けてロープの強力低下が発生して
いた。また、ゴム糊がロープの表面だけを被覆す
るため、漏れが悪くなつたり、まだらに付着して
接着性、耐水性等の効果が充分得られない問題が
あり、そのため歯付ベルトの抗張体としては不適
当であつた。 また、後記のガラス繊維コードはこのような問
題点が多少改善されるが、歯付ベルトを高温下で
長時間走行されるとガラス繊維コードとベルト本
体のゴムとの接着力が低下し、更にストランドを
構成しているフイラメント群の結束力が弱くなる
ため、フイラメント同士の摩擦摩耗によつてコー
ドの強力が低下し、またフイラメント間の隙間に
空気あるいは水分が侵入しやすくなつてコード及
びこれを使用した歯付ベルトが伸びやすくなる問
題があつた。 本発明はこのような問題点を改善するものであ
り、ストランド内のガラスフイラメント群の結束
力を高めてこれを長時間維持でき、またゴムとの
接着力を向上させたガラス繊維コードを提供し、
更にこのガラス繊維コードをベルト抗張体として
耐熱性、耐水性に優れる歯付ベルトを提供するこ
とを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 即ち、本発明の特徴とするところはガラス繊維
ストランドもしくはこれを合糸してなるストラン
ド群に、クロロスルフオン化ポリエチレンラテツ
クス、水添化NBRラテツクス、あるいはエピク
ロルヒドリンラテツクスから選ばれてなる少なく
とも一種のラテツクスを含んだ耐熱性に優れる第
1処理剤のレゾルシン・ホルマリン・ラテツクス
(RFLと称する)を含浸して付着させ、その上に
ビニルピリジンラテツクス、天然ゴムラテツク
ス、SBRラテツクス、クロロプレンゴムラテツ
クス、あるいはオレフイン−ビニルエステル共重
合体ラテツクスから選ばれてなる少なくとも一種
のラテツクスを含んだ第1処理剤と異なる第2処
理剤のRFLを被覆し、これを下撚り、上撚りし
てなるガラス繊維コードにある。 また、本発明は一定ピツチで片面もしくは両面
に歯部を有し、ピツチライン上に抗張体を埋設し
た歯付ベルトにおいて、この抗張体としてガラス
繊維ストランドもしくはこれを合糸したストラン
ド群に耐熱性に優れる第1処理剤のRFLを含浸
付着させ、その上に第1処理剤と異なる第2処理
剤のRFLを被覆し、これを下撚りして子なわと
し、この子なわの複数本を下撚りと逆方向に上撚
りしてなるコードを用いた歯付ベルトにある。 以下、本発明のガラス繊維コードの構成につい
て説明する。 本発明のガラス繊維コードに用いられるストラ
ンドは直径9μもしくは9〜10μの無アルカリガラ
スフイラメントを200〜600本引揃えたもの、もし
くはこれを複数本合糸したものであつて第1処理
剤のRFLを含浸させた状態で被覆し、更にその
表面に第2処理剤のRFLを被覆した状態になつ
ている。 ここで使用する第1処理剤のRFLはレゾルシ
ンとホルマリンの初期縮合物をラテツクスと混合
したものであり、この場合レゾルシンとホルマリ
ンのモル比は1:0.5〜3にすることが接着力を
高める上で好適である。また、レゾルシンとホル
マリンの初期縮合物はこれをラテツクスのゴム分
100重量部に対してその樹脂が2〜30重量部にな
るようにラテツクスと混合した上、全固形分濃度
を5〜40%濃度に調節される。この第1処理剤の
RFLは耐熱性を有する固形分になることが必要
であり、そのためラテツクスとしてクロロスルフ
オン化ポリエチレンラテツクス、水添化NBRラ
テツクスあるいはエピクロルヒドリンラテツクス
等がある。 また、第2処理剤のRFLのうちレゾルシンと
ホルマリンの初期縮合物は第1処理剤と同じであ
り、またこの初期縮合物とラテツクスの混合はラ
テツクスのゴム分100重量部に対してその縮合物
の樹脂分が2〜30重量部になり、全固形分濃度を
5〜40%濃度に調節される。ここで使用するラテ
ツクスはビニルピリジンラテツクスを初めとして
天然ゴムラテツクス、SBRラテツクス、クロロ
プレンゴムラテツクス、オレフイン−ビニルエス
テル共重合ラテツクス等である。 このようにして処理されたストランド又はこれ
を2〜5本寄せ集めたストランド群を撚り数1.2
〜5回/25mmで下撚りして子なわとする。この子
なわを6〜20本集めて撚り数1.0〜2.5回/25mmで
上撚りして総デニール数10000〜13000に構成され
たコードになる。この場合、下撚り方向と上撚り
方向を互いに逆にしてコードの結束力を強くし、
水分のロープ内への侵入を阻止することが望まれ
るが、本発明では目的に応じて同方向に撚ること
も可能である。 (作用) 本発明のガラス繊維コードによれば、ストラン
ドまたはストランド群は耐熱性に優れるラテツク
スからなる第1処理剤のRFLを含浸した状態で
付着し、且つその表面に接着性に優れる第2処理
剤のRFLを被覆しているため、ストランド内の
フイラメント群は第1処理剤のRFLによつて充
分に保護されているために結束力が高くてフイラ
メント間の摩擦摩耗も生じにくく、高温下でも充
分に結束力が維持される。更に、外側のRFL層
はゴムとの接着力に優れる。 また、このコードを歯付ベルトの抗張体として
使用すると、高温下での走行後及び注水走行後も
高水準のベルト強力を保持し、耐熱性及び耐水性
に優れた歯付ベルトが得られる。 次に以上の構成を有するコードを使用した歯付
ベルトの実施例ならびに性能について以下に示
す。 (実施例) ECG−150からなるストランド(直径が呼称9μ
mである長繊維の無アルカリガラスフイラメント
からなる15000ヤード/ポンドのストランド)を
3本合わせたものを第1表に示される第1処理剤
のRFL液及び第2処理剤のRFL液に第2表に示
される組合せによつて夫々浸漬した後、下撚り数
4回/25mmで下撚りして子なわとし、この子なわ
を13本集めて下撚りと逆方向に上撚り数2回/25
mmで上撚りしてECG150−3/13の構成を有する
ガラス繊維コードを製造した。 また、このコードを用いて歯付ベルトを製造し
た。このベルトは下カバーとしてナイロン帆布、
ゴムとしてクロロスルフオン化ポリエチレンが使
用され、歯のピツチ9.52mm、歯数83、ベルト巾19
mmそして歯形ZAであつた。ベルトの如硫条件は
160℃で30分であつた。
【表】
【表】 次にこのベルトにおけるコードとゴムとの接着
剥離力、コードの引抜力、ベルトの引張強度、耐
熱走行後の引張強度、そして注水走行後の引張強
度を夫々測定し、その結果を第2表に併記する。 尚、耐熱性走行試験は駆動プーリ(歯数18)、
従動プーリ(歯数36)そしてテシンヨンプーリ
(52φ)からなる走行試験機に前記歯付ベルトを
取り付け、駆動プーリを7200rpm、負荷5ps、環
境温度90℃で走行させて、1000時間走行後のベル
ト引張強度を求めた。 また、注水走行試験は前述の走行試験に歯付ベ
ルトに取り付け、駆動プーリを7200rpm、環境温
度室温、注水量11/hrで走行させ、24時間走行後
のベルト引張強度を求めた。 この結果より、本発明のガラス繊維コードを抗
張体として用いたベルトは、耐熱走行試験及び注
水試験の結果でも高水準の強力を保持しているこ
とが判る。 (効果) 以上のように本発明のガラス繊維コードによれ
ば、ガラスフイラメント群の内部に耐熱性に優れ
る第1処理剤であるRFLが侵入し、またこの
RFLの表面に接着力に優れる第2処理剤である
RFLが被覆されているため、ガラスフイラメン
ト群の結束力が大きく、高温下においてもこれを
維持し、ゴムとの接着力にも優れる。 また、このコードを歯付ベルトの抗張体に用い
ると、高温下での走行後及び注水走行後でも高水
準のベルト強力を保持することが明らかになり、
歯付ベルトの耐熱性及び耐水性を改善できる効果
を有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ガラス繊維ストランドもしくはこれを合糸し
    てなるストランド群に、クロロスルフオン化ポリ
    エチレンラテツクス、水添化NBRラテツクス、
    あるいはエピクロルヒドリンラテツクスから選ば
    れてなる少なくとも一種のラテツクスを含んだ耐
    熱性に優れる第1処理剤のレゾルシン・ホルマリ
    ン・ラテツクスを含浸して付着させ、更にその上
    にビニルピリジンラテツクス、天然ゴムラテツク
    ス、SBRラテツクス、クロロプレンゴムラテツ
    クス、あるいはオレフイン−ビニルエステル共重
    合体ラテツクスから選ばれてなる少なくとも一種
    のラテツクスを含んだ第2処理剤のレゾルシン・
    ホルマリン・ラテツクスを被覆し、これを下撚
    り、上撚りしてなることを特徴とするガラス繊維
    コード。 2 一定ピツチで片面もしくは両面に歯部を有
    し、ピツチライン上に抗張体を埋設した歯付ベル
    トにおいて、前記抗張体としてガラス繊維ストラ
    ンドもしくはこれを合糸してなるストランド群
    に、クロロスルフオン化ポリエチレンラテツク
    ス、水添化NBRラテツクス、あるいはエピクロ
    ルヒドリンラテツクスから選ばれてなる少なくと
    も一種のラテツクスを含んだ耐熱性に優れる第1
    処理剤のレゾルシン・ホルマリン・ラテツクスを
    含浸して付着させ、更にその上にビニルピリジン
    ラテツクス、天然ゴムラテツクス、SBRラテツ
    クス、クロロプレンゴムラテツクス、あるいはオ
    レフイン−ビニルエステル共重合体ラテツクスか
    ら選ばれてなる少なくとも一種のラテツクスを含
    んだ第2処理剤のレゾルシン・ホルマリン・ラテ
    ツクスを被覆し、これを下撚りして子なわとし、
    この子なわの複数本を下撚りと逆方向に上撚りし
    てなるコードを使用することを特徴とする歯付ベ
    ルト。 3 前記コードの下撚り数は1.2〜5回/25mmで
    あり、他方上撚り数は1.0〜2.5回/25mmである請
    求項2記載の歯付ベルト。
JP63035890A 1988-02-17 1988-02-17 ガラス繊維コード及びこれを用いた歯付ベルト Granted JPH01213478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63035890A JPH01213478A (ja) 1988-02-17 1988-02-17 ガラス繊維コード及びこれを用いた歯付ベルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63035890A JPH01213478A (ja) 1988-02-17 1988-02-17 ガラス繊維コード及びこれを用いた歯付ベルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01213478A JPH01213478A (ja) 1989-08-28
JPH0232397B2 true JPH0232397B2 (ja) 1990-07-19

Family

ID=12454616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63035890A Granted JPH01213478A (ja) 1988-02-17 1988-02-17 ガラス繊維コード及びこれを用いた歯付ベルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01213478A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3009427B2 (ja) * 1990-06-13 2000-02-14 ユニッタ株式会社 歯付きベルト
JP2869025B2 (ja) * 1995-07-24 1999-03-10 バンドー化学株式会社 ベルト用抗張体及びベルト
JPH10141445A (ja) * 1996-11-05 1998-05-29 Bando Chem Ind Ltd ベルト用抗張体及び伝動ベルト
CN103790028B (zh) * 2014-01-02 2017-01-04 芜湖华烨工业用布有限公司 耐高温工业帆布的浸渍液、浸渍液生产方法及浸渍工艺

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940625A (ja) * 1972-08-23 1974-04-16
JPS6175836A (ja) * 1984-09-20 1986-04-18 日本硝子繊維株式会社 ガラス繊維コ−ド
JPS61207442A (ja) * 1985-03-12 1986-09-13 Nippon Zeon Co Ltd ゴム配合物と繊維との接着方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940625A (ja) * 1972-08-23 1974-04-16
JPS6175836A (ja) * 1984-09-20 1986-04-18 日本硝子繊維株式会社 ガラス繊維コ−ド
JPS61207442A (ja) * 1985-03-12 1986-09-13 Nippon Zeon Co Ltd ゴム配合物と繊維との接着方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01213478A (ja) 1989-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3025618B2 (ja) 動力伝達ベルト、およびこの動力伝達ベルトに用いる心線と帆布
EP0672716B1 (en) Synchronous belt
EP1167814A1 (en) Power transmission belt with fabric material on a surface thereof
JPH08233037A (ja) 搬送用歯付ベルト
US5250010A (en) V-ribbed belt
JPH0772578B2 (ja) アラミド繊維コード及びこれを用いた動力伝動用ベルト
JPH071054B2 (ja) 歯付ベルト
JPH04341639A (ja) 歯付ベルト
JP2869025B2 (ja) ベルト用抗張体及びベルト
JPH0232397B2 (ja)
JPH034782B2 (ja)
JP2000240730A (ja) 歯付ベルト
JPH0657568A (ja) 補強用繊維コード及びそれを用いたゴム−コード複合体
JPH0250224B2 (ja)
JPH048947A (ja) 歯付ベルト
JP3070613B2 (ja) アラミド繊維コード及びこれを用いた歯付ベルト
JPH09210139A (ja) 伝動ベルト
JP3190819B2 (ja) Vリブドベルト
JP2918826B2 (ja) ベルト用抗張体の製造方法
JP2616855B2 (ja) 歯付ベルト
JPS6376935A (ja) 動力伝動用ベルト
JP2869029B2 (ja) 伝動ベルト
JPH0771535A (ja) 補強用繊維コードおよびそれを用いたゴム−コード複合体
JP2000199181A (ja) ゴム組成物分散用短繊維およびこれを用いた動力伝動ベルト
JPH0811974B2 (ja) 歯付ベルト