JPH0231625B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、鋳造工場におけるコアマスク、型板
（コアプレート）、および型箱（コアボツクス）部
分のような、重量のある、移動可能でかつ交換可
能な部品の形態の負荷を自動的に取扱う装置に関
する。

背景技術 自動コア送り用運転装置の種々の形状は例えば
英国特許第1057548号明細書、同第114598号明細
書およびデンマーク特許第144847号明細書から知
られている。デンマーク特許第125776号明細書は
金型部分を作るための自動機における型板交換に
使用するトラツクを開示している。これらの公知
の装置はそれぞれの特別な機能を達成するように
それぞれ単能機として設計されている。

発明の開示 本発明は、コア送り、コアマスクの交換および
型板の交換のごとき、自動鋳造工場プラントの操
作における種々の機能が多くの類似点を有し、こ
れらの類似点を利用することにより鋳造工場プラ
ントおよびその操作をある程度簡単化できるとい
う点に基礎を置いており、そして本発明の目的は
このように簡単化されたプラントを提供すること
にある。

この目的は、装置によつて運搬される部品の
各々が、該部品の同一側に配置された少なくとも
２つのキヤリアピンを備え、そして顎部が停止位
置から作動位置への運動時にこのキヤリアピンに
衝接し、部品を保持するためのピンのグリツプを
確実に行なうように設計され、かつこの顎部には
キヤリアピンと係合する切欠又は凹所を形成する
ことによつて達成される。

所定の結合に関連のあるプラントの凡ての部品
を運搬の対象物として均一な結合部材によつて供
給することにより可能となつた標準化により、凡
ての部品を同じ運搬手段で処理することができる
ようになつた。

本発明はまたスライドに回転可能にかつ摺動可
能に取り付けられ、かつ運搬さるべき負荷を構成
するプラントの部品上で、その部品上のキヤリア
ピンと協働するような係合部材を備えた顎部を有
するグリツパからなり、顎部がピストン／シリン
ダ装置によつて停止位置と作動位置との間にスラ
イド又はキヤリツジ上のそれぞれの軸のまわりに
摺動可能である鋳造工場プラントに使用する運搬
装置に関する。

この装置は各顎部がリンクを介してそのピスト
ン／シリンダ装置に接続されている。リンクの端
部はピストン／シリンダ装置のピストンロツドの
自由端に回転可能に接続され、そしてピストンロ
ツドに接続されるリンクの端部は顎部の作動位置
における負荷からの推力によつてカム手段の阻止
部分に係合するようになつている。この阻止部分
との係合は、リンクとピストンロツドを回転可能
に連結する軸に設けられたカムローラによつて具
合よく得られる。そしてこの顎部の作動位置への
係止は、前記のカム面上で、阻止部分と、残りの
部分との間に、バネで付勢されたボールによつて
形成される突出部を設けることによつて確実性を
増すことができる。

運搬装置は、シリンダ構体、カム手段が配置さ
れる好ましくは箱形状のグリツパハウジング、お
よび同一平面内に配置されそしてそれらがグリツ
パハウジング内に位置決めされる停止位置と、係
合部材が互いに向う合う負荷のキヤリアピンに係
合する作動位置との間に枢動可能である顎部を有
するとき、好ましい運搬状態が得られる。運搬さ
るべき種々の部品を貯蔵所から顎部と係合する位
置までコンベアベルトのごとき他の搬送手段に近
接して動かされることができるグリツプハウジン
グ内に顎部は停止時に正しく折り畳まれる。

特別な実施例において、運搬さるべき部品上の
キヤリアピンは内方に向つて一点に集まる側壁に
より台形断面の環状溝を形成し、そして長方形プ
レートの形をした顎部上の係合部材はピンを収納
するようにされた縁部切欠によつて構成され、そ
して切欠の縁部はキヤリアピンの形状に対応して
面取りされる。それらの寸法を適当にすることに
より、この実施例の係合部材は、比較的大きな接
触面および堅固でかつ確実な把持を与える一定の
クサビ効果を得ることができる。

発明を実施するための最良の形態 第１図ないし第３図の運搬装置はコーナーポス
ト１０、上方長手方向梁１１および上方横方梁１
２と１３を備えたキヤリヤフレームを有してい
る。長手方向梁１１と平行にかつそれから短かい
間隔において延びる２つの筒状ガイド１５は、そ
のうちの２つがコーナーポスト１０にかつ他の２
つが横方向梁１３に固定される４つのプラケツト
１４間に固着される。キヤリツジ１７は支持ブラ
ケツト１６によつてガイドから懸架されそしてそ
れぞれ第１図および第２図に実線および点線で示
されるガイドのそれぞれの端部の２つの位置間で
摺動可能である。これらの摺動運動はブラケツト
１９によつて１つの長手方向梁１１に固定された
２つの油圧シリンダ１８によつて行なわれ、該シ
リンダ１８はこれらの間に回転可能な垂直軸２０
に固定される扇形歯輪（図示せず）と係合される
歯付きラツク（図示せず）を固定する。軸の下方
端はキヤリツジ１７の走行長さの半分に対応する
長さのアーム２１を取り付ける。アーム２１はそ
の外方端上にガイド１５に対して垂直方向に２つ
の支持ブラケツト１６の頂部に置かれかつそれら
の間に延びるピン（図示せず）を支持する。アー
ム２１が第２図に示された一方の端位置から他方
の端位置へ180゜の角度を通つて枢動されるとき、
そのピンはしたがつて案内路２２内で往復動し、
キヤリツジ１７を第２図に実線で示した端位置か
ら点線で示した端位置に移動する。

キヤリツジ１７は２つの下向きの側部フランジ
１７ａおよび１７ｂを有し、第１のフランジ１７
ａは他方のフランジより幾らか高くなつている。
２つの筒状横方向ガイド２３はこれらのフランジ
間に締め付けられかつ角度的スライド２４の上方
水平部２４ａに摺動可能に取り付ける。スライド
の長方形の垂直部２４ｂの下方隅部近傍にはグリ
ツパ２６を支持しかつ垂直スライド部２４ｂに収
容された一般に公知の型の油圧式、空気式または
電気式移動機構（図示せず）によつて回転される
ことができる堅固な短軸２５が回転可能に軸支さ
れている。

スライド２４の頂部には互いに背中合わせにか
つ同軸的にそしてガイド２３と平行に、異なる長
さの２つの油圧シリンダ２７および２８が取り付
けられる。短かいシリンダ２７のピストンロツド
２９の自由端はキヤリツジ１７の高いフランジ１
７ａに固定され、そして長いシリンダ２８のピス
トンロツド３０の自由端は、その脚部がスライド
２４に固定されるＵ形状のヨーク３１の基部に固
定される。したがつて、短かいシリンダ２７の活
動は第３図に示した位置からガイド２３上のこの
シリンダのストロークに対応する距離にスライド
２４を変位し、そして長いシリンダ２８の活動時
スライドはさらにキヤリツジ１７の走行路を横切
つてこのシリンダのより大きなストロークに対応
する距離に変位される。両シリンダの逆活動は示
された他の２つのスライド位置を結果として生じ
る。

第４図に最良に示されるように、グリツパ２６
は比較的狭い箱として形成されるハウジング３２
を有しかつその中に長手形プレートの形の２つの
同一平面上の顎部３３および３４がこの平面に対
して直角である軸のまわりに枢動可能に軸支され
る。２つの顎部は同一の形態で構成されかつ作動
するそれぞれの作動および制御機構を有し、それ
ゆえ、第１図および第４図において上方の顎部３
３と連係する機構のみを以下に詳述する。

顎部３３は回転可能な軸３５に固着される。又
顎部３３から軸方向に少しはなれてアーム３６が
軸３５に取り付けられている。そして顎部３３と
アーム３６の間でリンク３８が一端をアーム３６
に設けられたピン３７に、又他端をピストン／シ
リンダ装置のピストンロツド４１の自由端上のク
ロスヘツド４０に取り付けた枢軸３９にそれぞれ
回動可能に取り付けられている。なおピストン／
シリンダ装置の油圧シリンダ４２は支持ブラケツ
ト４３の中間に揺動可能に枢着されている。

枢軸３９はハウジング３２に固定されるカム板
４５と協働するカムローラ４４を回転可能に取り
付ける。顎部３３は第４図において、外方に向け
て設けられた側縁の切欠４６が例えば運搬さるべ
きコアマスクなどを表す長方形のプレート４８と
して示される物品上のピン４７に係合する作動位
置において実線で示されている。この位置におい
て負荷４８（即ち運搬さるべき部品）はリンク３
８がカム板４５のカム縁５０の下端にある阻止部
分４９とカムローラ４４と係合させるように、顎
部３３に時計方向（第４図）のトルクを生じさせ
るようにその重力によつて顎部を推している。こ
の阻止部分４９と、カム縁５０の残りの部分との
間に圧縮螺旋ばね５４で外方に押されるローラ５
２によつて形成される小突起５１があり、カム縁
５０のカムローラの阻止部分４９と他の部分とが
分けられている。

油圧シリンダ４２がピストンロツド４１を押し
出すと、カムローラ４４は阻止部分４９からはな
れて上昇し、ばね５４に反してボール５２を内方
に押圧し、カムローラ４４が固定ガイド手段（図
示せず）に達するまでリンク３８を枢軸３７のま
わりに回転しつつ上昇し、ピストンロツド４１が
その端位置に達するまでカムの縁部分５０に沿つ
て移動する。これは顎部３３の重量と、シリンダ
４２が支持ブラケツト４３のところで揺動しうる
こと、とにより可能である。このカムローラ４４
の上昇によつて、顎部３３はリンク３８を介して
引つぱられ、第１図の右側の部分で実線で示した
作動位置からグリツプハウジング３２内に完全に
収納された点線で示した停止位置に移動する。ア
ーム３６は、顎部の作動位置に向つての外向きの
枢動運動を制限するように固定ストツパ５９と協
働する調整可能なストツパ手段５８支持している
後方延長部分５７を有している。

また、他方の顎部３４は実線での作動位置及び
破線の停止位置において示される。２つの顎部は
同一平面上にあるので、各々の駆動シリンダは、
上方の顎部３３が下方の顎部３４より前に引き込
まれるように制御されねばならない。

図示の構造においては、カム板４５は枢軸６０
に数着されかつ固定ストツパ６２に係合してい
る。そしてカム板の位置は固定ストツパ６２の止
めネジ６１によつて調節される。

第５図は顎部３３の係合部材の別な実施例を示
すもので、係合部材４７は型板６３の孔に固定さ
れた筒状軸部６４および台形断面の環状溝６６を
備えたシリンダ６５の形状をしている。切欠４６
を画成する顎部３３の縁部分は筒状ピン６５の溝
６６と同一断面を有するように符号６７で示され
るごとく面取りされる。

顎部３３と３４は、負荷（第４図の運転さるべ
き物品４８など）に直面する方の側に２つの平ら
なボス６８を有しており、それらは部品を把持す
る作動位置において、負荷のピン４７を有する平
面と係合し、顎部に対して負荷が安定するのに役
立つている。

係合ピン４７はまた、第５図に符号６９で示し
たような、外側から係合ピンに衝接する適宜な保
持手段によつて型板やコアマスクなどを収納箱中
に固定するのにも用いられる。

第１図においてキヤリツジ１７およびグリツパ
２６は図の右方において、符号７０で略示された
自動型製作機によつて新たに製作された型へコア
を供給するために用意されたコアマスク４８をグ
リツパが保持する位置にあることが示されてい
る。次いでコア送りはシリンダ２７および２８の
一方又は両方の作動により横方向ガイド２３上の
スライド２４の変位によつて行なわれる。キヤリ
ツジ１７が第１図で破線で示した位置（図の左
方）にあるとき、スライド運動はコアマスク、型
板、さらにいえば個々の大きなコアをも収納箱か
ら取り出したり、それへ供給したりするのに使用
されることができる。グリツパ２６が軸２５の軸
線のまわりに回転させられる状況下では又それを
コアマスク等を、横になつて運ばれてくるベルト
コンベアから拾い上げ、自動的にコア供給位置を
とるようにさせるために用うることを可能にす
る。逆にコアマスク等をさらに搬送するためにコ
ンベアベルト上に置くことももちろん可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

以下に本発明を図面に基づいて説明する。第１
図、第２図、および第３図は、本発明の運搬装置
を略示するそれぞれ部分断面側面図、上面図、お
よび部分断面端面図であり、第４図は、グリツパ
を詳細に示す側面図、第５図は係合部材およびそ
れと協働する保持手段を有する型板の一部を示す
垂直断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 鋳造工場プラントにおけるコアマスク、型
   （パターンプレート）、型箱部分のような、重量の
   ある、移動可能でかつ交換可能な部品４８の形態
   をしている負荷を自動的に取扱う装置であつて、
   この装置はスライド２４に回転と摺動が可能なよ
   うに取りつけられ、少なくとも二つの顎部３３，
   ３４をもつグリツパー２６よりなり、かつこの顎
   部は支持体上で夫々軸３５のまわりを停止位置と
   作動位置との間でピストン−シリンダ装置によつ
   て回転しうるようなものにおいて、 各々の顎部はリンク３８を介してピストン−シ
   リンダ装置に連結され、リンク３８の両端はシリ
   ンダ４２が回動可能に支持されているピストン−
   シリンダ装置中のピストンロツド４１の自由端
   と、前記の顎部とに夫々回転可能に接続され、そ
   してピストンロツドに連結されたリンク端は、顎
   部の作動位置における負荷からの推力により該リ
   ンク３８の一端が作動位置に対応してカム板上の
   阻止部分４９と係合する端位置をとるようにカム
   板４５によつて制御されることを特徴とする負荷
   を自動的に取扱う装置。 ２ 装置によつて取り扱われるべき部品４８の
   各々は、部品の同じ側に配置された少くとも二つ
   の係合ピン４７を備え、かつ顎部３３，３４は、
   保持状態を作り上げるために停止位置から作動位
   置への移動によつて係合ピンと衝接するよう設計
   され、かつ係合ピン４７を受け入れるための切欠
   ４６が形成されていることを特徴とする前記特許
   請求の範囲第１項記載の負荷を自動的に取扱う装
   置。 ３ 前記のリンクの制御されている端部の上に、
   リンク３８とピストンロツド４１の間で回転しう
   るように共軸的に位置するカムローラ４４は、顎
   部の作動位置におけるカムローラのための阻止部
   分４９を形成されているカム板４５と係合してい
   ることを特徴とする前記特許請求の範囲第１項又
   は第２項記載の負荷を自動的に取扱う装置。 ４ カム板４５は顎部３３の作動位置に対応する
   端部分４９と、その他の部分との間で低い突出形
   状をなし、その頂部はカム表面に対してスプリン
   グで押されているボール５２によつて形成されて
   いることを特徴とする前記特許請求の範囲第３項
   記載の負荷を自動的に取扱う装置。 ５ 内部にピストン−シリンダ装置とカム板４５
   を有する箱状のハウジング３２と、二つの顎部３
   ３，３４とからなり、前記の顎部３３，３４は一
   つの平面に配置され、ハウジング３２中にならん
   で位置する停止位置と、その係合用切欠４６は負
   荷の係合用ピン４７の側面に係合している作動位
   置との間で回動しうるように成したことを特徴と
   する前記特許請求の範囲第１項ないし第４項の何
   れか１項に記載の負荷を自動的に取扱う装置。 ６ 取り扱わるべき係合ピン４７は内方に収斂し
   ている側壁を有する台形断面の環状溝６６を形成
   され、又長方形の顎部３３，３４上の係合部材は
   ピンを受け入れるための切欠４６によつて形成さ
   れ、切欠の縁は係合ピン中の溝の形に応じて傾斜
   していることを特徴とする前記特許請求の範囲第
   １項ないし第５項の何れか１項に記載の負荷を自
   動的に取扱う装置。