JPH0231594Y2 - - Google Patents

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JPH0231594Y2
JPH0231594Y2 JP10427082U JP10427082U JPH0231594Y2 JP H0231594 Y2 JPH0231594 Y2 JP H0231594Y2 JP 10427082 U JP10427082 U JP 10427082U JP 10427082 U JP10427082 U JP 10427082U JP H0231594 Y2 JPH0231594 Y2 JP H0231594Y2
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cylinder
pin
rotor
side block
pin hole
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JP10427082U
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JPS599194U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は気体圧縮機において、特にシリンダ
に両サイドブロツクを設置することにより起こる
シリンダの変形を防止するよう構成された気体圧
縮機に関する。
〔従来の技術〕
一般にロータリコンプレツサと称する回転形の
圧縮機は、第1図に示すように円筒形ケーシング
1内に装着される内周楕円筒状をなすシリンダ2
の両側にフロント及びリアサイドブロツク(図示
略)を取付けることによりシリンダ室2aを形成
し、そのシリンダ室2aの短径とほぼ等しい径の
円筒状ロータ3を横架して該シリンダ室2aを三
日月形の小室に2分割するとともに、上記ロータ
3にはその半径方向に適宜の位相をもつてスリツ
トを形成し、そのスリツト内に、ベーン4,4…
…を半径方向に進退可能に配置してシリンダ室2
a内を更に複数の作業域に仕切る構造となつてお
り、シリンダ2に設けられた給気ポート5,5よ
り各作業域内に入つたガスはロータ3の回転に伴
い圧縮されて高圧ガスとなり、吐出ポート6,6
の逆止弁7,7を押開いて排出されるようになつ
ている。
このような構成の気体圧縮機において、上記シ
リンダ2を各サイドブロツクに取付けるには上記
シリンダ2の長径方向に形成された一対のピン穴
2b,2bに夫々平行ピン8,8を打込むことに
よつて各サイドブロツクをシリンダ2に位置決め
して三者の芯出し固定を行なうようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、サイドブロツクと平行ピン8との寸法
公差は実測にして±0.010mm、またシリンダ2と
平行ピン8との寸法公差も同じく±0.010mmであ
るために、最高±0.020mmの寸法差が生ずる。そ
れ故に特に+側に片寄つたピンをシリンダ2内に
打込んだ場合には、シリンダ2自体を変形させて
しまうことになり、さらに、またシリンダ、サイ
ドブロツクのそれぞれのピン穴間隔が寸法差を持
つている場合も同様に変形させてしまうことにな
る。
しかしてこのような傾向は小形化されたもの程
顕著になるとともに、特にこの変形はシリンダ2
の最も肉厚の薄い短軸方向に及び、シリンダ室2
aの短軸側を拡開または縮小させることになり、
圧縮効率を低下(拡開した場合)させるかあるい
はロータ4とシリンダ室2aの短軸側との摺動摩
擦抵抗を増大(縮小した場合)させる原因となつ
ていた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこでこの考案は、上記したシリンダの変形が
防止された気体圧縮機を提供するため、断面が略
楕円形の内空部を有するシリンダと、このシリン
ダの両側に取付けられたフロント及びリアサイド
ブロツクとによつて構成される略楕円筒状のシリ
ンダ室内に、その半径方向に摺動可能なベーンを
有するロータを回転自在に横架してなる気体圧縮
機において、上記シリンダと、フロント及びリア
サイドブロツクのいずれかもしくは両方が夫々一
対の平行ピンにより上記シリンダの長軸方向で固
定されるとともに、この一対の平行ピンのうち一
方は、打込先端部両側が外周を残して切欠かれ、
かつ残された外周部をシリンダの短軸方向となる
ようにして上記先端部がシリンダのピン穴に挿入
されている気体圧縮機とした。
〔作用〕
このように構成したので、この考案の気体圧縮
機においては、シリンダとサイドブロツクとのピ
ン打込みによる位置ズレ、及びピン穴同志の位置
ズレを、比較的位置精度のゆるい長軸方向で、ピ
ン先端部の切欠きと、ピン穴との空間で吸収する
ようにしたので、短軸方向のシリンダの変形が防
止される。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。但しこの考案の要部以外は従来と同
一なので、その同一部分には同一符号を緩用して
説明を行なう。
第2図はシリンダ2に対するフロントサイドブ
ロツク10の取付構造を示すもので、該フロント
サイドブロツク10はその中央に上記ロータ3の
ロータ軸の軸受部11を形成するとともに、180゜
対向位置に上記給気ポート5,5に連通する給気
孔12,12を開口せしめ、更にその上下部には
上記ピン穴2b,2bに一致するピン穴4a,4
aを形成したものである。
そしてこれら各ピン穴4a,4aには第1、第
2の平行ピン14,15が夫々挿通され、その打
込先端部をシリンダ2側に形成された各ピン穴2
b,2bに打込まれ、これによつてフロントサイ
ドブロツク10をシリンダ2に装着するととも
に、この状態において両者間の位置決めを行うよ
うにしている。
そして、第1の平行ピン14は従来と同様丸棒
状をなし、主として上記フロントサイドブロツク
10をシリンダ2の端面に位置決めする機能を有
し、シリンダのピン穴2bに打込まれる。
また第2の平行ピン15は主として両者の固定
を行うものであつて、上記第1の平行ピン14と
同様に丸棒状をなし、かつその打込先端部両側に
は切欠き15a,15aが形成され、シリンダ2
内に打込まれた場合にはこの部分のみがシリンダ
2のピン穴2bに埋設されることになる。
第3図は上記第2の平行ピン15の打込先端部
をピン穴2bに埋設した状態を示す。
このように気体圧縮機が構成されているので、
平行ピン15の外径がピン穴2bより僅かに径大
であると両者の嵌合はしばり嵌め状態となり、そ
の外周部は矢印イ,イ方向にシリンダ2を押圧
し、これに歪みを与えようとするが、その両側部
の切欠き15aとピン穴2b間には空間が形成さ
れるため、たの応力はピン穴2の内周部を矢印
ロ,ロ方向に変形させるように作用する。
またシリンダのピン穴2b,2b間と、フロン
トサイドブロツクのピン穴4a,4a間とに、寸
法差があつても、切欠きとピン穴とに空間が形成
されているので、シリンダの長軸方向のズレはこ
の空間で吸収される。
その結果、寸法差による歪みはこの空間部分に
吸収され、他部、すなわちシリンダ2の短軸方向
に対してこれを変形させることなく、所期の寸法
精度を得られることになるのである。
要するに、長軸方向の多少の位置ズレは容認で
きても、短軸方向は変形し易く、またロータとシ
リンダの位置精度を要するため、前述のような気
体圧縮機の構成にすることにより、シリンダ内空
部の変形が防止され、ロータとシリンダ壁との短
軸方向で特に精度のよい構造となる。
尚、リアサイドブロツクも上記フロントサイド
ブロツクと同様な取付構造となるのでその説明は
省略する。
〔考案の効果〕
以上実施例により詳細に説明したようにこの考
案にあつては、上述の如く各サイドブロツクのシ
リンダに対する芯出しを行う一対の平行ピンの一
方の打込先端部両側を切欠いてなるものであるか
ら、寸法公差等に伴う平行ピン打込みによるシリ
ンダの局部歪みがなく、これによつて特に薄肉部
分であるシリンダの短軸方向におけるシリンダ室
内面とロータ外周間の接触を所期の寸法精度に維
持でき、歪みによる摺動摩擦抵抗の増大や、圧縮
効率の低下等を機構的に防止できる等の利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図はロータリー式気体圧縮機の断面図、第
2図はこの考案に係る気体圧縮機の構造を示す分
解斜視図、第3図は同構造におけるピンとピン穴
との関係を示す説明用断面図である。 2……シリンダ、2a……シリンダ室、2b…
…ピン穴、3……ロータ、4……ベーン、10…
…フロントサイドブロツク、10a……ピン穴、
14……第1の平行ピン、15……第2の平行ピ
ン、15a……切欠き。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 断面が略楕円形の内空部を有するシリンダと、
    このシリンダの両側に取付けられたフロント及び
    リアサイドブロツクとによつて構成される略楕円
    筒状のシリンダ室内に、その半径方向に摺動可能
    なベーンを有するロータを回転自在に横架してな
    る気体圧縮機において、 上記シリンダと、フロント及びリアサイドブロ
    ツクのいずれかもしくは両方が、夫々一対の平行
    ピンにより、上記シリンダの長軸方向で固定され
    るとともに、上記一対の平行ピンのうち一方は、
    打込先端部両側が外周を残して切欠かれ、かつ残
    された外周部をシリンダの短軸方向となるように
    して上記先端部がシリンダのピン穴に挿入されて
    いることを特徴とする気体圧縮機。
JP10427082U 1982-07-09 1982-07-09 気体圧縮機の組立構造 Granted JPS599194U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10427082U JPS599194U (ja) 1982-07-09 1982-07-09 気体圧縮機の組立構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10427082U JPS599194U (ja) 1982-07-09 1982-07-09 気体圧縮機の組立構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS599194U JPS599194U (ja) 1984-01-20
JPH0231594Y2 true JPH0231594Y2 (ja) 1990-08-27

Family

ID=30244904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10427082U Granted JPS599194U (ja) 1982-07-09 1982-07-09 気体圧縮機の組立構造

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JPS599194U (ja) 1984-01-20

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