JP2520532Y2 - スクロール形流体機械 - Google Patents

スクロール形流体機械

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JP2520532Y2
JP2520532Y2 JP1988121930U JP12193088U JP2520532Y2 JP 2520532 Y2 JP2520532 Y2 JP 2520532Y2 JP 1988121930 U JP1988121930 U JP 1988121930U JP 12193088 U JP12193088 U JP 12193088U JP 2520532 Y2 JP2520532 Y2 JP 2520532Y2
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岡田  聡
仁 田中
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、冷凍装置の圧縮機などとして使用されるス
クロール形流体機械に関する。
(従来の技術) 従来、この種スクロール形流体機械は、例えば特開昭
59−183091号公報に記載され、かつ第5図に示したごと
く、密閉ケーシング(A)の内方上部に、固定スクロー
ル(B)と可動スクロール(C)とを架構(D)を介し
て上下対向状に支持し、かつ前記ケーシング(A)の下
部側にモータ(E)を配設すると共に、該モータ(E)
に結合した駆動軸(F)を前記架構(D)に設けた軸受
(G)で支持する一方、前記駆動軸(F)の上端部に設
けた偏心部(H)を、前記可動スクロール(C)に設け
た嵌合部(I)に嵌合させて、前記モータ(E)に伴う
前記駆動軸(F)の回転により、前記可動スクロール
(C)を固定スクロール(B)に対し公転させて、これ
ら両スクロール(B)(C)間で流体の圧縮を行うよう
にしている。
また、前記駆動軸(F)の偏心部(H)と前記可動ス
クロール(C)の嵌合部(I)との間には、該可動スク
ロール(C)の熱膨張などを考慮して、若干の軸方向隙
間(T)を形成している。
(考案が解決しようとする課題) 所で、以上のスクロール形流体機械では、前記駆動軸
(F)が前記架構(D)に軸受(G)を介して支持され
ているだけであるから、輸送時などに、前記架構(D)
に対し前記駆動軸(F)が軸方向隙間(T)において移
動され、これに伴い前記可動スクロール(C)が固定ス
クロール(B)側に押動され、これら両スクロール
(B)(C)に設けられた高精度部品である渦巻体や鏡
板などを損傷したりすることがあった。
本考案は以上のような問題に鑑みてなしたもので、そ
の目的は、輸送時などに、例えば駆動軸が軸方向に移動
することがあっても、両スクロールの渦巻体や鏡板など
の損傷を防止することができるスクロール形流体機械を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案は、ケーシング
(1)の一側に、架構(4)を介して固定スクロール
(2)と可動スクロール(3)とを対向状に組合せて配
設し、その他側にモータ(5)を配設して、前記架構
(4)に設ける軸受(7)に、前記モータ(5)のロー
タ(52)に結合した駆動軸(6)を支持すると共に、該
駆動軸(6)の軸端部に設ける偏心部(61)を、前記可
動スクロール(3)に設ける嵌合部(31)に嵌合したス
クロール形流体機械において、前記駆動軸(6)におけ
る前記ロータ(52)と軸受(7)との中間部位に、前記
偏心部(61)で偏心回転される前記可動スクロール
(3)の遠心力に対抗するバランスウエイト(8)を一
体的に設けると共に、前記偏心部(61)もしくは前記嵌
合部(31)の端面と、この端面に対向する前記可動スク
ロール(3)もしくは前記駆動軸(6)の端面との間
に、前記駆動軸(6)の可動スクロール(3)に対する
軸方向移動を許容する軸方向隙間(T1)を設ける一方、
前記バランスウエイト(8)を、前記軸受(7)を保持
する架構(4)の端面に対し、前記軸方向隙間(T1)よ
り小さいクリアランス(T2)を置いて対向させたことを
特徴とするものである。
(作用) 前記バランスウエイト(8)と架構(4)の端面との
間には、前記偏心部(61)もしくは前記嵌合部(31)の
端面と、この端面に対向する前記可動スクロール(3)
もしくは前記駆動軸(6)の端面との間に設けた軸方向
隙間(T1)よりも小さいクリアランス(T2)が形成され
ているため、輸送時などに、前記駆動軸(6)が軸方向
移動したときには、前記バランスウエイト(8)が前記
架構(4)の端面に当接して、前記駆動軸(6)のそれ
以上の移動が阻止されるものであり、換言すれば、前記
駆動軸(6)の移動は、前記軸方向隙間(T1)よりも小
さい前記クリアランス(T2)の範囲において行われるも
のであり、従って、前記駆動軸(6)の移動に伴い前記
可動スクロール(3)が固定スクロール(2)側に押動
されたりすることがなくなって、これら両スクロール
(2)(3)に形成された渦巻体や鏡板の損傷が阻止さ
れるのである。
(実施例) 実施例について、図面を参照して説明する。
第4図に示したスクロール形流体機械は、密閉ケーシ
ング(1)の内方上部に、鏡板(2a)及び渦巻体(2b)
をもつ固定スクロール(2)と、同じく鏡板(3a)及び
渦巻体(3b)をもつ可動スクロール(3)とを、それぞ
れ架構(4)を介して上下対向状に支持し、かつ前記ケ
ーシング(1)の下部側に、ステータ(51)とロタ(5
2)とから成るモータ(5)を配設すると共に、該モー
タ(5)のロータ(52)に結合した駆動軸(6)の上部
側に一体形成される径大部(62)を、前記架構(4)に
設けた上部軸受(7)に支持させる一方、前記駆動軸
(6)の上端部で前記径大部(62)より上部側に、該駆
動軸(6)の軸心に対し偏心された偏心部(61)を設け
て、この偏心部(61)を前記可動スクロール(3)の下
面側に設けた嵌合部(31)に嵌合させている。
しかして以上のようなスクロール形流体機械におい
て、第1図で詳しく示したごとく、前記駆動軸(6)の
軸方向中間部位で、前記モータ(5)のロータ(52)と
前記軸受(7)との間に、前記可動スクロール(3)の
遠心力に対抗するバランスウエイト(8)を一体に取付
けると共に、前記駆動軸(6)の偏心部(61)の端面と
該端面に対向する前記可動スクロール(3)の鏡板(3
a)の下面との間、もしくは、前記嵌合部(31)の端面
と該端面に対向する前記駆動軸(6)の径大部(62)の
端面との間に、前記駆動軸(6)の可動スクロール
(3)に対する軸方向移動を許容する軸方向隙間(T1)
を形成して、前記可動スクロール(3)の熱膨張などに
対応可能となす一方、前記バランスウエイト(8)を、
前記軸受(7)を保持する架構(4)の下端面に対し、
前記軸方向隙間(T1)よりも小さいクリアランス(T2)
を置いて対向させたものである。
前記バランスウエイト(8)は、第2図及び第3図で
詳しく示したごとく、前記駆動軸(6)に挿嵌可能な挿
通孔(81)をもった円形の平板部(82)と、該平板部
(82)の上部外周側に半円弧状に突設された重量部(8
3)とから成り、この重量部(83)を前記可動スクロー
ル(3)の遠心力と対抗させて、該可動スクロール
(3)の回転バランスをとるようになすと共に、前記平
板部(82)を前記架構(4)の下端面と対向させて、こ
れら両者間に、前記軸方向隙間(T1)よりも小とされた
前記クリアランス(T2)を確保するのである。
また、前記バランスウエイト(8)を取付けるにあた
っては、第1図で明らかにしたごとく、前記駆動軸
(6)における径大部(62)の下部側で前記駆動軸
(6)上に、前記バランスウエイト(8)の挿通孔(8
1)を挿通させて、このバランスウエイト(8)を前記
径大部(62)の下面側に形成される段部(63)に係止さ
せ、前記バランスウエイト(8)の位置決めを行うよう
になすのである。
以上の構成とすることにより、前記スクロール形流体
機械の輸送時などに、前記駆動軸(6)が上方側に移動
されたようなときには、前記バランスウエイト(8)の
平板部(82)が、前記架構(4)の下端面に当接され
て、前記駆動軸(6)のそれ以上の上動が阻止されるの
であり、従って、前記駆動軸(6)の上動に伴い前記可
動スクロール(3)が固定スクロール(2)側に押動さ
れたりすることがなくなって、これら両スクロール
(2)(3)に形成された鏡板(2a)(3a)や渦巻体
(2b)(3b)の損傷事故が確実に防止されるのである。
尚、以上の実施例では、第4図に示すように、前記ケ
ーシング(1)の内方下部側に支持体(9)を配設し
て、この支持体(9)に設けた下部軸受(10)と、前記
架構(4)の上部軸受(7)とを介して、前記駆動軸
(6)を両持ち状に軸受支持させている。
また、第1図及び第4図においては、前記固定スクロ
ール(2)の中央部位に、上方に向かって突出する突出
部(21)を一体に設け、該突出部(21)を支持板(11)
を介して吐出チャンバー(12)に臨ませるようにしてい
る。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のスクロール形流体機械
では、駆動軸(6)の中間部位で、モータ(5)のロー
タ(52)と架構(4)に設ける軸受(7)との間に、可
動スクロール(3)の遠心力に対抗するバランスウエイ
ト(8)を一体に設けると共に、前記駆動軸(6)の偏
心部(61)もしくは前記可動スクロール(3)の嵌合部
(31)の端面と、この端面に対向する前記可動スクロー
ル(3)もしくは前記駆動軸(6)の端面との間に、前
記駆動軸(6)の可動スクロール(3)に対する軸方向
移動を許容する軸方向隙間(T1)を設ける一方、前記バ
ランスウエイト(8)を、前記軸受(7)を保持する架
構(4)の端面に対し、前記軸方向隙間(T1)より小さ
いクリアランス(T2)を置いて対向させるようにしたか
ら、輸送時などに、前記駆動軸(6)が軸方向に移動す
ることがあっても、前記両スクロール(2)(3)の渦
巻体や鏡板などの損傷を確実に防止できるに至ったので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるスクロール形流体機械の要部を
示す断面図、第2図はバランスウエイトの正面図、第3
図は第2図X−X線の断面図、第4図はスクロール形流
体機械の全体構造を示す縦断面図、第5図は従来例を示
す断面図である。 (1)……ケーシング (2)……固定スクロール (3)……可動スクロール (31)……嵌合部 (4)……架構 (5)……モータ (52)……ロータ (6)……駆動軸 (61)……偏心部 (7)……軸受 (8)……バランスウエイト (T1)……軸方向隙間 (T2)……クリアランス

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング(1)の一側に、架構(4)を
    介して固定スクロール(2)と可動スクロール(3)と
    を対向状に組合わせて配設し、その他側にモータ(5)
    を配設して、前記架構(4)に設ける軸受(7)に、前
    記モータ(5)のロータ(52)に結合した駆動軸(6)
    を支持すると共に、該駆動軸(6)の軸端部に設ける偏
    心部(61)を、前記可動スクロール(3)に設ける嵌合
    部(31)に嵌合したスクロール形流体機械であって、前
    記駆動軸(6)における前記ロータ(52)と軸受(7)
    との中間部位に、前記偏心部(61)で偏心回転される前
    記可動スクロール(3)の遠心力に対抗するバランスウ
    エイト(8)を一体的に設けると共に、前記偏心部(6
    1)もしくは前記嵌合部(31)の端面と、この端面に対
    向する前記可動スクロール(3)もしくは前記駆動軸
    (6)の端面との間に、前記駆動軸(6)の可動スクロ
    ール(3)に対する軸方向の移動を許容する軸方向隙間
    (T1)を設ける一方、前記バランスウエイト(8)を、
    前記軸受(7)を保持する架構(4)の端面に対し、前
    記軸方向隙間(T1)より小さいクリアランス(T2)を置
    いて対向させていることを特徴とするスクロール形流体
    機械。
JP1988121930U 1988-09-16 1988-09-16 スクロール形流体機械 Expired - Lifetime JP2520532Y2 (ja)

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JPS61169691A (ja) * 1985-01-23 1986-07-31 Hitachi Ltd 冷凍装置用密閉形スクロ−ル圧縮機
JPS6213789A (ja) * 1985-07-12 1987-01-22 Hitachi Ltd スクロ−ル圧縮機

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