JP2544658B2 - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents
密閉型電動圧縮機Info
- Publication number
- JP2544658B2 JP2544658B2 JP63289367A JP28936788A JP2544658B2 JP 2544658 B2 JP2544658 B2 JP 2544658B2 JP 63289367 A JP63289367 A JP 63289367A JP 28936788 A JP28936788 A JP 28936788A JP 2544658 B2 JP2544658 B2 JP 2544658B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- stator
- peripheral surface
- compressor
- fixed
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、空気調和機や冷蔵庫などに用いられ、冷
媒ガスを圧縮する密閉型電動圧縮機に関するものであ
る。
媒ガスを圧縮する密閉型電動圧縮機に関するものであ
る。
［従来の技術］ 第３図は例えば特開昭57−40351号公報に示された従
来の密閉型電動圧縮機の縦断面図である。第３図におい
て、１は密閉容器、２は密閉容器１内に収納された圧縮
機本体、３は圧縮機本体２を密閉容器１に弾性支持する
ばねであり、圧縮機本体２は次のように構成されてい
る。すなわち、４は電動機、4aは電動機４のロータ、4b
は電動機４のステータ、５は上記ロータ4aと焼き嵌めな
どで固定されたクランク軸、６はクランク軸５を軸支す
る軸受、７はクランク軸５の回転により駆動される圧縮
機構部であり、上記軸受６には上記ステータ4bがロータ
4aの軸芯と一致するようにボルト（図示省略）などによ
って固定されている。また、軸受６には、軸受部6aの他
に、軸受６とステータ4bとの結合部6bおよび軸受６を上
記ばね３で支持するばね取付部6cが設けられている。
来の密閉型電動圧縮機の縦断面図である。第３図におい
て、１は密閉容器、２は密閉容器１内に収納された圧縮
機本体、３は圧縮機本体２を密閉容器１に弾性支持する
ばねであり、圧縮機本体２は次のように構成されてい
る。すなわち、４は電動機、4aは電動機４のロータ、4b
は電動機４のステータ、５は上記ロータ4aと焼き嵌めな
どで固定されたクランク軸、６はクランク軸５を軸支す
る軸受、７はクランク軸５の回転により駆動される圧縮
機構部であり、上記軸受６には上記ステータ4bがロータ
4aの軸芯と一致するようにボルト（図示省略）などによ
って固定されている。また、軸受６には、軸受部6aの他
に、軸受６とステータ4bとの結合部6bおよび軸受６を上
記ばね３で支持するばね取付部6cが設けられている。
次に、以上のように構成された従来の密閉型電動圧縮
機の動作について説明する。電動機４の駆動による回転
トルクをクランク軸５が圧縮機構部７に伝え、圧縮機構
部７の作動によって圧縮機構部７に冷媒ガスを吸い込ん
で圧縮し、高圧ガスとして吐出する。
機の動作について説明する。電動機４の駆動による回転
トルクをクランク軸５が圧縮機構部７に伝え、圧縮機構
部７の作動によって圧縮機構部７に冷媒ガスを吸い込ん
で圧縮し、高圧ガスとして吐出する。
［発明が解決しようとする課題］ 従来の密閉型電動圧縮機は、以上のように構成されて
いるので、軸受と電動機のステータとの固定をボルトな
どで行う必要があり、ロータと上記ステータとの同軸度
を高めるには、所定のエアギャップを保つための特殊な
治具をステータとロータの間に配置してボルト締めを行
わなければならず、作業性が悪く、また軸受にばねを取
り付けて密閉容器内に圧縮機本体を弾性支持しているの
で、軸受は形状が複雑になって高価になるという問題点
があった。
いるので、軸受と電動機のステータとの固定をボルトな
どで行う必要があり、ロータと上記ステータとの同軸度
を高めるには、所定のエアギャップを保つための特殊な
治具をステータとロータの間に配置してボルト締めを行
わなければならず、作業性が悪く、また軸受にばねを取
り付けて密閉容器内に圧縮機本体を弾性支持しているの
で、軸受は形状が複雑になって高価になるという問題点
があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためにな
されたもので、ロータとステータとの同軸度を容易に向
上させることができ、また軸受の形状を単純にし、安価
に提供できる密閉型電動圧縮機を得ることを目的とする
ものである。
されたもので、ロータとステータとの同軸度を容易に向
上させることができ、また軸受の形状を単純にし、安価
に提供できる密閉型電動圧縮機を得ることを目的とする
ものである。
［課題を解決するための手段］ 上記目的を達するために、外側の密閉容器１と、この
密閉容器内に収納される圧縮機本体２と、この圧縮機本
体２を上記密閉容器に弾性支持するためのばね３と、上
記圧縮機本体のクランク軸５を支持する軸受６と、上記
クランク軸と固定されたロータ4a及びその外側のステー
タ4bを有する電動機４と、この電動機及び上記軸受の外
側に設けられる円筒状パイプ材８と、圧縮機構部７とを
有する密閉型電動圧縮機において、上記軸受６を上記パ
イプ材８よりも十分厚く形成し、この軸受の端面と上記
パイプ材８の端面が面一となるように（第２図）上記軸
受６の外周面を上記パイプ材の一端部内周面に嵌合し
て、焼き嵌めまたは溶接によって固定し、上記面一とな
った上記軸受６の端面と上記パイプ材８の端面に上記圧
縮機構部７を設け、上記パイプ材８の他端部内周面に上
記ステータの外周面を焼き嵌めによって固定したことを
特徴とする密閉型電動圧縮機を提供しようとするもので
ある。
密閉容器内に収納される圧縮機本体２と、この圧縮機本
体２を上記密閉容器に弾性支持するためのばね３と、上
記圧縮機本体のクランク軸５を支持する軸受６と、上記
クランク軸と固定されたロータ4a及びその外側のステー
タ4bを有する電動機４と、この電動機及び上記軸受の外
側に設けられる円筒状パイプ材８と、圧縮機構部７とを
有する密閉型電動圧縮機において、上記軸受６を上記パ
イプ材８よりも十分厚く形成し、この軸受の端面と上記
パイプ材８の端面が面一となるように（第２図）上記軸
受６の外周面を上記パイプ材の一端部内周面に嵌合し
て、焼き嵌めまたは溶接によって固定し、上記面一とな
った上記軸受６の端面と上記パイプ材８の端面に上記圧
縮機構部７を設け、上記パイプ材８の他端部内周面に上
記ステータの外周面を焼き嵌めによって固定したことを
特徴とする密閉型電動圧縮機を提供しようとするもので
ある。
［作 用］ この発明における密閉型電動圧縮機は、軸受の外周面
にパイプ材を焼き嵌めまたはアーク溶接などの溶接によ
って固定し、上記パイプ材の内周面にステータを焼き嵌
めによって固定したので、上記３部材の固定がねじを用
いずにでき、軸受とステータとの同軸度を高めることが
従来のような治具を用いずにでき、また軸受は従来のス
テータとの結合部およびばね取付部のない単純な形状に
することができる。
にパイプ材を焼き嵌めまたはアーク溶接などの溶接によ
って固定し、上記パイプ材の内周面にステータを焼き嵌
めによって固定したので、上記３部材の固定がねじを用
いずにでき、軸受とステータとの同軸度を高めることが
従来のような治具を用いずにでき、また軸受は従来のス
テータとの結合部およびばね取付部のない単純な形状に
することができる。
［実施例］ 以下、この発明の一実施例を第１図，第２図について
説明する。
説明する。
第１図，第２図において、第３図と同一符号は相当部
分を示し、８は円筒状のパイプ材であり、パイプ材８の
上端部内周面が軸受６の外周面に焼き嵌めまたはアーク
溶接などの溶接によって固定され、これらによってフレ
ームが構成される。上記パイプ材８の下端部内周面には
電動機４のステータ4bが焼き嵌めによって固定され、パ
イプ材８の上端部外周面にはばね取付部8aが適宜の手段
で設けられ、ばね取付部8aがばね３によって密閉容器１
のシェルに取り付けられている。なお、軸受６は、クラ
ンク軸５を軸支する筒状の軸受部6aを円板状部6dから突
出させたもので、従来のもののようなステータとの結合
部およびばね取付部がない単純な形状に構成されてい
る。なお、この実施例の上述した以外の構成は第３図に
示す従来の密閉型電動圧縮機と同様である。
分を示し、８は円筒状のパイプ材であり、パイプ材８の
上端部内周面が軸受６の外周面に焼き嵌めまたはアーク
溶接などの溶接によって固定され、これらによってフレ
ームが構成される。上記パイプ材８の下端部内周面には
電動機４のステータ4bが焼き嵌めによって固定され、パ
イプ材８の上端部外周面にはばね取付部8aが適宜の手段
で設けられ、ばね取付部8aがばね３によって密閉容器１
のシェルに取り付けられている。なお、軸受６は、クラ
ンク軸５を軸支する筒状の軸受部6aを円板状部6dから突
出させたもので、従来のもののようなステータとの結合
部およびばね取付部がない単純な形状に構成されてい
る。なお、この実施例の上述した以外の構成は第３図に
示す従来の密閉型電動圧縮機と同様である。
上記のように構成された密閉型電動圧縮機は、動作が
従来のものと同様であり、クランク軸５は軸受６の軸受
部6aで支持されているが、軸受６の外周面とパイプ材８
の上端部内周面とが焼き嵌めまたは溶接によって固定さ
れ、またパイプ材８の下端部内周面にステータ4bが焼き
嵌めによって固定されているので、軸受6,クランク軸５
およびステータ4bの３者がボルトなどのねじを用いるこ
となく固定され、軸受６の形状が従来のものに比べて単
純になっている。さらに、パイプ材８にステータ4bを焼
き嵌めしているので、従来のように、ステータとロータ
との間に特殊な治具を配置した状態でステータを軸受に
固定しなくても、電動機４のステータ4bとロータ4aとの
同軸度を容易に高めることができる。
従来のものと同様であり、クランク軸５は軸受６の軸受
部6aで支持されているが、軸受６の外周面とパイプ材８
の上端部内周面とが焼き嵌めまたは溶接によって固定さ
れ、またパイプ材８の下端部内周面にステータ4bが焼き
嵌めによって固定されているので、軸受6,クランク軸５
およびステータ4bの３者がボルトなどのねじを用いるこ
となく固定され、軸受６の形状が従来のものに比べて単
純になっている。さらに、パイプ材８にステータ4bを焼
き嵌めしているので、従来のように、ステータとロータ
との間に特殊な治具を配置した状態でステータを軸受に
固定しなくても、電動機４のステータ4bとロータ4aとの
同軸度を容易に高めることができる。
［発明の効果］ 以上説明したよう、この発明によれば、第２図に図示
されているように、上記軸受６を上記パイプ材８よりも
十分厚く形成し、この軸受６の端面と上記パイプ材８の
端面が面一となるようにし、その面一となった上記軸受
６の端面と上記パイプ材８の端面に上記圧縮機構部７を
設けたから、圧縮機の縦方向の長さを減少できコンパク
トで、しかも上記圧縮機構部７の取付けが安定した堅固
な圧縮機を得ることができ、また、クランク軸の軸受の
外周面にパイプ材の内周面を焼き嵌または溶接によって
固定し、上記パイプ材の内周面にステータの外周面を焼
き嵌めによって固定したので、上記ステータとロータと
の同軸度を容易に高めることができ、組立時の作業性が
よく、また軸受の形状を単純にでき、これを成形する型
の形状も単純になり、したがって、軸受，ステータおよ
びパイプ材の３者からなる部分が従来の軸受とステータ
とからなる部分に比べ安価に提供できるという効果があ
る。
されているように、上記軸受６を上記パイプ材８よりも
十分厚く形成し、この軸受６の端面と上記パイプ材８の
端面が面一となるようにし、その面一となった上記軸受
６の端面と上記パイプ材８の端面に上記圧縮機構部７を
設けたから、圧縮機の縦方向の長さを減少できコンパク
トで、しかも上記圧縮機構部７の取付けが安定した堅固
な圧縮機を得ることができ、また、クランク軸の軸受の
外周面にパイプ材の内周面を焼き嵌または溶接によって
固定し、上記パイプ材の内周面にステータの外周面を焼
き嵌めによって固定したので、上記ステータとロータと
の同軸度を容易に高めることができ、組立時の作業性が
よく、また軸受の形状を単純にでき、これを成形する型
の形状も単純になり、したがって、軸受，ステータおよ
びパイプ材の３者からなる部分が従来の軸受とステータ
とからなる部分に比べ安価に提供できるという効果があ
る。
第１図はこの発明の一実施例による密閉型電動圧縮機を
示す縦断面図、第２図は同軸受とパイプ材とが結合した
状態を示す縦断面図、第３図は従来の密閉型電動圧縮機
を示す縦断面図である。 １……密閉容器、２……圧縮機本体、３……ばね、４…
…電動機、4a……ロータ、4b……ステータ、５……クラ
ンク軸、６……軸受、７……圧縮機構部、８……パイプ
材、8a……ばね取付部。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
示す縦断面図、第２図は同軸受とパイプ材とが結合した
状態を示す縦断面図、第３図は従来の密閉型電動圧縮機
を示す縦断面図である。 １……密閉容器、２……圧縮機本体、３……ばね、４…
…電動機、4a……ロータ、4b……ステータ、５……クラ
ンク軸、６……軸受、７……圧縮機構部、８……パイプ
材、8a……ばね取付部。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
フロントページの続き (72)発明者 山本 隆史 静岡県静岡市小鹿３丁目18番１号 三菱 電機株式会社静岡製作所内 (72)発明者 前山 英明 静岡県静岡市小鹿３丁目18番１号 三菱 電機株式会社静岡製作所内 (56)参考文献 特開 昭52−1509（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】外側の密閉容器１と、この密閉容器内に収
納される圧縮機本体２と、この圧縮機本体２を上記密閉
容器に弾性支持するためのばね３と、上記圧縮機本体の
クランク軸５を支持する軸受６と、上記クランク軸と固
定されたロータ4a及びその外側のステータ4bを有する電
動機４と、この電動機及び上記軸受の外側に設けられる
円筒状パイプ材８と、圧縮機構部７とを有する密閉型電
動圧縮機において、上記軸受６を上記パイプ材８よりも
十分厚く形成し、この軸受６の端面と上記パイプ材８の
端面が面一となるように上記軸受６の外周面を上記パイ
プ材の一端部内周面に嵌合して、焼き嵌めまたは溶接に
よって固定し、上記面一となった上記軸受６の端面と上
記パイプ材８の端面に上記圧縮機構部７を設け、上記パ
イプ材８の他端部内周面に上記ステータの外周面を焼き
嵌めによって固定したことを特徴とする密閉型電動圧縮
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63289367A JP2544658B2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 密閉型電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63289367A JP2544658B2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 密閉型電動圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02136578A JPH02136578A (ja) | 1990-05-25 |
| JP2544658B2 true JP2544658B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=17742291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63289367A Expired - Fee Related JP2544658B2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 密閉型電動圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2544658B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS521509A (en) * | 1975-06-24 | 1977-01-07 | Hitachi Ltd | Total sealing type electric comprssor |
-
1988
- 1988-11-16 JP JP63289367A patent/JP2544658B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02136578A (ja) | 1990-05-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |