JP2737529B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JP2737529B2
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順一 大野
雄二 泉
裕司 加藤
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール型圧縮機に
係り、詳しくはスクロール型圧縮機構とこれを駆動する
電動機構とを収納した密閉型式のスクロール型圧縮機に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に密閉形式のスクロール型圧縮機
は、冷媒ガスの機外漏出がないという利点を有する反
面、この利点を確保する機体の完全密閉構造が要求され
る。かかる要求に応える密閉構造の一形態として特開平
1ー138389号公報に記載の発明は、圧縮機構を組
込んだケ−シングと電動機構を組込んだケ−シングとを
溶接によって結合した構造を開示している。ところが、
かかる溶接結合を採用した構成のものでは、例えば試験
結果を確認するための分解、再組立が全く不可能に近い
という決定的な不具合がある。
【0003】一方、分解、再組立の容易化と密閉精度の
確保を解決課題とした特開昭63ー235682号公報
開示の発明も知られている。同発明は簡略的に表した図
2に示すように、固定スクロール要素aをもつ第1のカ
ップ部材bと、可動スクロール要素cを備えた第1の中
間板体dとを締結して第1のハウジングを構成し、回転
子e及びクランクを有する主軸fを第2の中間板体g及
び支持板体hで回転可能に支持すると同時に、固定子i
を同第2の中間板体gと支持板体hとで挟持固定して駆
動部を構成し、同第2の中間板体gを圧入することによ
り同駆動部を第2のカップ部材jに固定して第2のハウ
ジングを構成したのち、これら第1のハウジングと第2
のハウジングとを締結して密閉型機体を完成させたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た後者の密閉構造は、圧縮機構部と駆動機構部とをそれ
ぞれ独立して組立てたのち、これらを改めて結合させる
という構成を採用し、第1のカップ部材bと第1の中間
板体dとの締結、第2の中間板体gと支持板体hとの締
結並びに第2のカップ部材jと第1の中間板体dとの締
結という3箇所に及ぶ締結部を有しているため、多くの
部品点数とこれに付随する相当数の締結具を必要とし、
当然ながら組立作業時間の浪延化も免れない。加えて上
記駆動部の構成要素である第2の中間板体gは第2のカ
ップ部材jに圧入固定されるため、締代の精度管理がこ
とのほか難しく、加工費に及ぼす影響も決して少なくな
い。
【0005】本発明は、各構成要素の多機能化を図って
部品点数を可及的に省減し、密閉型機体の簡潔性を向上
させることを解決すべき技術課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題解決の
ため、固定スクロール要素を含むヘッド部材と、回転子
が装着された主軸を支持し、これに自転防止機構を含む
可動スクロール要素を組込んだ中間部材と、固定子を収
納した有底筒状部材とからなる3部材を共締めすると同
時に、上記固定子を上記中間部材と有底筒状部材とで挟
持固定してなる新規な技術手段を講じている。
【0007】本発明の好適な形態として、収納された固
定子の外周面を通しボルトと係合させることにより、至
極簡単に固定子の回り止めを果すことができる。
【0008】
【作用】したがって、本発明になる圧縮機では、主軸及
び回転子を支承した中間部材上に自転防止機構を含む可
動スクロール要素を組込み、固定子を収納した有底筒状
部材に対して、主軸先端部の嵌合と延出する固定子外周
面との嵌合を介して上記中間部材を整合させ、次いで固
定スクロール要素と可動スクロール要素とを噛合わせて
ヘッド部材を更に該中間部材と整合させ、しかるのち整
合したこれら3部材を複数個の通しボルトによって共締
めすることにより、一挙に密閉型機体の結合化を達成す
ることができる。また、上記共締めの際、固定子の両端
面は中間部材と有底筒状部材双方に形成された段差部に
よって同時に挟着され、しかも該固定子の外周面に形成
された欠円条溝と通しボルトとの係合により回転方向の
移動も巧みに防止される。
【0009】
【実施例】以下、図に基づいて本発明の実施例を具体的
に説明する。図1において、11はそれ自体が外郭部を
有し、かつフランジ部11aが一体的に形成された固定
スクロールで、渦巻体11bの中心部と吐出室12とは
側板11cに貫設された吐出口11dによって連通さ
れ、該吐出室12はこれを覆閉する蓋板13の吐出ポー
ト13aと連なっている。なお、14は吐出口11dを
開閉する吐出弁であって、これらの固定スクロール要素
及び上記蓋板13を含んでヘッド部材10が構成されて
いる。
【0010】20は、主軸受21を保持し、かつ上記フ
ランジ部11aと接合する端壁20a備えた筒状の中間
部材で、該主軸受21には電動機構の回転子22を装着
した主軸23が嵌着され、該主軸23の基端から延出す
る偏心ピン部23aには駆動輪24及びカウンタウェィ
ト25が取付けられる。そして該駆動輪24には軸受2
6を介して可動スクロール27が嵌着される一方、該可
動スクロール27の側板27aと上記端壁20aとの間
には自転防止機構28が介装される。なお、20bは該
端壁20aの外周方向に開口する吸入ポートで、該吸入
ポート20bは上記自転防止機構28部分を経由する正
規の吸入経路へ連通されると同時に、電動機構を収納し
た駆動室29とも導通されている。
【0011】30は、底壁30aの中心部に副軸受33
を保持し、かつその内周壁及び段差部30bで電動機構
の固定子31を収納支承する有底筒状部材で、筒壁の複
数箇所には上記中間部材20をも通貫して軸方向に延び
るボルト孔が穿設され、該ボルト孔に挿通される通しボ
ルト32は収納された上記固定子31と相互干渉を生じ
る位置関係を有しており、該固定子31はその外周面に
形成された図示しない欠円条溝が該通しボルト32と係
合することによって、回転方向の移動が拘束されるよう
になされている。なお、40は電動機構に結ばれる給電
線で、有底筒状部材30の底壁30a部分から導出され
ている。
【0012】上述したように、本圧縮機は組立の過程に
おいて、固定スクロール要素を含むヘッド部材10と、
回転子22が装着された主軸23を支持し、これに自転
防止機構28を含む可動スクロール要素を組込んだ中間
部材20と、固定子31を収納した有底筒状部材30と
に大別される。すなわち、中間部材20に保持された主
軸受21に、回転子22が装着された主軸23を嵌着
し、該中間部材20の端壁20aと可動スクロール27
の側板27aとの間に自転防止機構28を介装させなが
ら、該主軸23の基端部分に各可動スクロール要素を組
上げる。一方、有底筒状部材30にはその内周壁と段差
部30bとで支持され、かつ仮挿入された通しボルト3
2との係合によって回り止めされた固定子31が、該有
底筒状部材30の開口側に延在して収納されており、上
記可動スクロール要素を含む中間部材20のうち、該中
間部材20の筒内壁と固定子31との嵌合及び通しボル
ト32とボルト孔との符合を果しながら、主軸23の先
端部を副軸受33に嵌入させる。なお、この時点で中間
部材20の筒内壁に形成された段差部と固定子31の端
面との間には、例えば軟質金属からなるシム41が介装
されている。
【0013】このように有底筒状部材30と整合された
中間部材20に対して、ヘッド部材10として組上った
固定スクロール11を可動スクロール27に噛合わせ、
ねじ孔の符合又は独立した位置決め手段を介してヘッド
部材10を更に中間部材20と整合させる。そして完全
に整合されたこれら3部材10、20、30は、仮挿入
されている通しボルト32を上記フランジ11a上のね
じ孔に螺合させることによって共締めされ、固定子31
の挟着と同時に密閉型機体の結合化が一挙に達成され
る。なお、各部材相互の結合端面がシール要素の介在に
よって厳重に封止されていることは改めて述べるまでも
ない。
【0014】したがって、電動機構への通電が開始され
ると主軸23が回転し、この回転力が駆動輪24を介し
て可動スクロール27に伝達され、可動スクロール27
は自転防止機構28によって自転を拘束されながら円軌
道運動を行う。これにより吸入ポート20bから吸入さ
れた冷媒ガスは、自転防止機構28を含む伝動系の潤滑
冷却を果しながら可動スクロールの外周域に形成された
吸入室(図示せず)に導入され、両スクロール11、2
7間の密封空間に取込まれた冷媒ガスは圧縮されながら
順次中心方向に移動し、吐出口11dから吐出室12及
び吐出ポート13aを経由して外部冷凍回路へと送出さ
れる。この間、上記吸入ポート20bから導入された冷
媒ガスの一部は駆動室29にも流入することとなるの
で、電動機構はもとより主軸受21の潤滑冷却にも一層
有効に作用する。
【0015】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、圧縮機
の組立過程において大別された固定スクロール要素を含
むヘッド部材と、回転子が装着された主軸を支持し、こ
れに自転防止機構を含む可動スクロール要素を組込んだ
中間部材と、固定子を収納した有底筒状部材とを整合さ
せて一挙に共締めし、固定子の挟着と密閉型機体の結合
化を同時に達成するようにしたものであるから、分解、
再組立が容易となるばかりでなく、各構成要素の多機能
化を通じて部品点数及び組立時間を大幅に省減しうるの
で、とくに密閉式スクロール型圧縮機の簡潔性を格段と
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスクロール型圧縮機を
示す断面図
【図2】従来のスクロール型圧縮機を示す断面図
【符号の説明】
10はヘッド部材、11は固定スクロール、20は中間
部材、21は主軸受 22は回転子、23は主軸、27は可動スクロール、3
0は有底筒状部材、31は固定子、32は通しボルト、
33は副軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−235682(JP,A) 特開 平5−118292(JP,A) 特開 平2−64283(JP,A) 実開 平3−68583(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定スクロール要素を含むヘッド部材と、
    回転子が装着された主軸を支持し、これに自転防止機構
    を含む可動スクロール要素を組込んだ中間部材と、固定
    子を収納した有底筒状部材とからなる3部材を共締めす
    ると同時に、上記固定子を上記中間部材と有底筒状部材
    とで挟持固定したことを特徴とするスクロール型圧縮
    機。
JP9109892A 1992-04-10 1992-04-10 スクロール型圧縮機 Expired - Fee Related JP2737529B2 (ja)

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