JPH0231209Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、鋼材の孔明け工具に係り、例えば
建築物の間柱として使用される溝形鋼のごとき鋼
材を貫通せしめてケーブルや電線管等を配線、配
管するに際し、あるいは配線ボツクスその他の電
設資材を設置するための横バーを間柱間に架装す
るに際し、前記鋼材に設置孔を開穿させるために
用いられる、鋼材の孔明け工具に関するものであ
る。

従来技術 この種の孔明け工具として、出願人は先に実公
昭59−5460号公報開示の考案を提示した。

本考案が解決しようとする問題点 しかし、この機構では達成倍率が小さいため、
その倍率を上げるためには操作ハンドルを長くす
るしか方法はないが、これだと工具全体が極めて
大きくかつ重くなり、収納・持ち運び、および操
作性に問題ができという不都合な点があつた。

問題を解決するための手段およびその作用 本考案は上記のような問題点に鑑も考案された
もので、前記実公昭59−5460号開示の機構に加
え、操作ハンドルと切刃台との間に、連結杆を介
して本体上部にその一端を枢支したテコ杆を介在
させることにより、小型・軽量でかつ高倍率の孔
明け工具を提供しようとするものである。

実施例 以下図面に従い詳細に説明する。

本体１は、貫通孔を有する支持部１ａと、設置
部１ｂと、前記支持部１ａと設置部１ｂとを連結
する立脚部１ｃとからなり、これらは略コの字形
に一体的に形成されている。設置ハンドル２は、
本体１の設置部１ｂ後端から延設されている。円
筒上のダイ３は、設置部１ｂに立設固定されてい
る。左右一対の連結杆４は、その一端を立脚部１
ｃの上部にピンにより枢支され、その他端にはテ
コ杆５がピンにより枢支されている。操作ハンド
ル６は、その端部に切溝状枢支部６ａが設けられ
ている。この切溝状枢支部６ａには、前記テコ杆
５の他端がピンにより枢支されている。一対の揺
支アーム７は、本体１の設置部１ｂの奥部位両側
と操作ハンドル６の切溝状枢支部６ａの上部両側
に各々ピンにより枢支されている。切刃台８は、
本体１の支持部１ａに設けられた貫通孔に上下摺
動自在に嵌挿され、その上部の二股部８ａは、前
記テコ杆５にピンにより枢支されている。この切
刃台８のテコ杆５への枢支位置関係は、連結杆４
までの距離の方が操作ハンドル６までの距離より
小さいように設定されている。また切刃台８の下
端には切刃９が装着され、操作ハンドル６の開閉
により切刃９がダイ３内に嵌入することにより、
鋼材の孔明けを行なうものである。

考案の効果 以上の構成による本考案によれば、本体上に、
一対の連結杆を介して枢支したテコ杆のテコ作用
により、操作ハンドルに加わる力が従来のものよ
り強力に増幅されるため、小型・軽量でかつ高倍
率の孔明け工具が、簡単にしかも安価に提供でき
るという、その実用的効果には絶大なるものがあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の正面図、第２図は同断面図で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下方向で相対向した支持部と設置部とを立脚
   部を介して側面略コの字形に一体成形することで
   本体を形成し、設置部端からは設置ハンドルを延
   設する一方、設置部奥部位両側に枢着させた左右
   一対の揺支アームを操作ハンドル端に枢支し、ま
   たこの操作ハンドルの切溝状枢支部内にはテコ杆
   の一方を枢支し、かつその他方は一端を本体上部
   に枢支した左右一対の連結杆の他端に枢支し、更
   に前記テコ杆の連結杆寄りには下端に切刃を装着
   した切刃台の上部二股部を枢支し、一方設置部に
   はダイを立設し、操作ハンドルを設置ハンドルに
   対して開閉操作することによつて、前記切刃がダ
   イ内に嵌入するようにしたことを特徴とする、鋼
   材の孔明け工具。