JPH02312049A - 回転ヘッド式磁気記録再生装置のトラッキング制御方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は回転ヘッド式ディジタルオーディオテープレコ
ーダー（Ｒ−ＤＡＴ）等パイロット信号及び同期信号（
以下シンク信号という）を用いてトラッキング制御を行
うヘリキャルスキャン方式回転ヘッド式磁気記録再生装
置に関するものである。

従来の技術 従来、回転ヘッド式ディジタルオーディオテープレコー
ダー（Ｒ−ＤＡＴ）のトラッキング制御はエリア分割型
ＡＴＦを採用しており、具体的には回転ヘッドにてヘリ
キャルスキャンされるテープの各トラックのトレース始
端部とトレース終端部とに各々トラッキング領域を形成
し、このトラッキング領域にトラッキング制御のための
パイロット信号が記録されるパイロットエリアとこのパ
イロット信号のサンプリングのタイミングを設定するた
めのシンク信号が記録されるシンクエリアとを各々設け
、このシンク信号の周波数を奇遇数のトラックで区別し
且つそのエリア長も２トラツク毎に区別する４トラツク
完結型にしている。即ち、この４トラツク完結型のテー
プパターンは第１図のようになっており、ｆｌは１３０
．６７ＫＨｚのパイロット信号、ｆ２はは５２２．６７
のシンク信号、ｆ３は７８４　ＫＨｚのシンク信号、ｆ
４は１．５６８Ｍ）ｈの消去信号で、これらシンク信号
はＡトラックを基準としてフレーム（２トラツク）毎に
０．５．１ブロツクとそのエリア長が変更されている。

従って、この様なテープパターンが記録されたテープを
、ヘッド幅がトラック幅より大きい２個の回転ヘッド（
Ａ、Ｂヘッド）により再生した場合、その回転ヘッドの
再生出力からシンク信号が検出されるタイミングに基づ
き左右の隣接トラックのパイロットエリアより再生され
る２つのパイロット信号のクロストーク成分をサンプリ
ングして、この両クロストーク成分のレベルを比較検出
して、そのレベル差をトラッキングエラー信号としてキ
ャプスタン制御部に提供する事で、通常の再生時のトラ
ッキング制御を行う。

この様に、通常の再生時のトラッキング制御は行われる
が、ここで再生されるテープが、オーバーライトされた
テープである場合前回の消し残りのシンク信号が本来シ
ンク信号が記録されるべきエリア以外の場所に残ってい
ることが考えられこの様な場合１１所のＡＴＦエリアで
複数個のシンク信号が検出される。

発明が解決しようとする課題 このように複数個のシンク信号が検出された場合、その
複数個のシンク信号が検出される毎に隣接トラックより
再生されるパイロット信号のクロストーク成分をサンプ
リングする。しかし本来のシンク信号エリア以外の場所
で検出されたシンク信号のタイミングによって得られた
トラッキングエラー信号は、その隣接トラックにパイロ
ット信号が記録されたエリアを持たないため本来のトラ
ックからのヘッドのずれ量を表すトラッキングエラー信
号ではない。そのためオーバーライトを何回でも重ねた
ようなテープを再生させた場合、そのオーバーライトの
状態に応じて正しいトラッキングエラー信号をサンプル
できる回数が減少し、トラッキング制御ループのゲイン
が下がり、トラックジャンプを起こす恐れがあった。

課題を解決するための手段 本発明は上記した問題点を解決するために消去ヘッドを
持たずオーバーライトによって記録を行ない、回転ヘッ
ドにてヘリキャルスキャンされるテープの各トラックの
トレース始端部とトレース終端部とに夫々トラッキング
領域を形成し、この各トラッキング領域にパイロット信
号が記録されるパイロットエリアとシンク信号が記録さ
れるシンクエリアとを各々設け、トラックのトレース始
端部及び終端部から検出される２つのシンク信号に基づ
いて左右の隣接トラックからのパイロット信号のクロス
トーク成分を交互にサンプリングし、これら両クロスト
ーク成分の差をトラッキングエラー信号として用いる回
転ヘッド式磁気記録再生装置において、オーバーライト
の影響により１箇所のＡＴＦエリアより複数個のシンク
信号が検出された場合、そのシンク信号とパイロット信
号のテープに書き込まれるフォーマットに応じて決定さ
れるシンク信号選択回路によって選択されるシンク信号
を用いて一方の隣接トラックがらのクロストーク成分と
、他方の隣接トラックがら得られるパイロット信号のク
ロストーク成分との差をトラッキングエラー信号として
用いるようにしたものである。

作用 上記した本発明のトラッキング制御方式によれば、オー
バーライトによって生じるシンク信号の誤検出によるト
ラッキング制御ループのゲインの低下を防ぐことができ
る。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面と共に説明する。

即ち、オーバーライトによって前回記録されたトラック
の上から再度信号を記録した場合、そのシステムのトラ
ックの縦方向の位置を決定するシリンダーＰＧの位置の
ばらつき等の結果、前回記録したトラックに対するオー
バーライトしたトラックの位置関係は非同期となる。そ
の結果新しく書き込まれたトラック上にあるシンク信号
及びパイロット信号に前回記録されたシンク信号及びパ
イロット信号が重畳される。ここで、オーバーライトに
より前回の記録信号が残るのは、つまり消去率が低いも
のは最も低い周波数の１３０．６７ＫＨ７のパイロット
信号であり、その結果、オーバーライトされたトラック
を再生した場合、第２図のようにパイロットエリアの部
分に前回記録したシンク信号が存在した場合、シンク信
号の誤検出が発生しくＡ）点、（Ｂ）点、（Ｃ）点、（
Ｄ）点の４箇所でトラッキングエラー電圧をサンプルす
る。この時正しいシンク信号は（Ａ）点と（Ｄ）点の２
箇所なのでこのシンク信号によってサンプルされたトラ
ッキングエラー信号Ｅｌ、Ｅ２．Ｅ３．Ｅ４のうち正し
くトラックのずれ量を表しているのはＥｌとＥ４だけで
ある。Ｅ２．Ｅ３のエラー量はこの時サンプルされるパ
イロット信号が存在しないためほぼエラー〇となるはず
である。又（Ａ）点と（Ｂ）点の時間間隔と（Ｃ）点と
（Ｄ）点の時間間隔は非常に短いため、トラッキング制
御系に関与しない。この結果、本来１トラツクに２箇所
のトラッキングエラー電圧を発生するものがオーバーラ
イトにより１回しか正規のエラー電圧を発生しなくなる
。ここで複数個発生するシンク信号に対して常に正しい
シンク信号を選択することについて考える。第１図によ
ればシンク信号とパイロット信号の位置関係には常に規
則性があることがわかる。即ちＡヘッドのトレース始端
部とＢヘッドのトレース終端部は、ホームトラックのパ
イロット信号エリアの後にシンク信号エリアがあり、Ａ
ヘッドのトレース終端部とＢヘッドのトレース始端部は
、ホームトラックのパイロット信号エリアの前にシンク
信号エリアがある。ここで各チャンネルの判定とトレー
スの始端部とトレースの終端部を判定し検出されたシン
ク信号を選択するシステムを付加することにより常に正
しいトラッキングエラー電圧を得ることができる。本発
明はこの点に着目してなされたものである。

具体的に、このトラッキング制御回路は第３図に示すよ
うな構成になっており、まず第１図に示ｔＲ−ＤＡＴの
記録フォーマットのＡチャンネルの記録パタ７ン上をＡ
ヘッドがトレースした場合、この再生ヘッド出力は第３
図の再生アンプ１によって増幅された後ローパスフィル
タ（以下り、Ｐ、Ｆ、という）２とイコライザ（以下Ｅ
。

Ｑ、という）６に供給される。このり、Ｐ、Ｆによって
得られるパイロット信号成分はトレースするホームトラ
ックのパイロット信号成分と隣接する左右のトラックか
らのパイロット信号のクロストーク成分からなり、即ち
第１図のフォーマットによれば第４図（ア）の様な波形
となる。この様に再生ヘッド信号よりり、Ｐ、Ｆ、２に
よって抽出されたパイロット信号は全波整流回路３によ
りエンベロープ検波された後第１のサンプルホールド回
路４と第２のサンプルホールド回路５に供給される。一
方、Ｅ、Ｑ、６に供給されたＡチャンネルのヘッド出力
はＥ、Ｑ、６によって波形整形された後コンパレーター
７によってディジタル信号に変換される。そして、ロジ
ック回路８はこの信号をディジタル処理しシンク信号を
検出し第１図からも分かるように右側にある隣接トラッ
クからのパイロット信号のクロストーク成分をサンプル
するためのサンプリングパルスＳＰＩ’とその２ブロツ
ク後にある左隣のパイロット信号のクロストーク成分を
サンプルするためのサンプリングパルスＳＰ２’をサン
プリングパルス選択回路９に供給する。ことでサンプリ
ングパルス選択回路９はロジック回路８からシンク信号
を検出する度に供給されるサンプリングパルスＳＰＩ’
　、ＳＰ２’がＩＮ所のＡＴＦエリアに複数個入力され
た場合はサンプリングパルス選択回路９に入力されるＡ
チャンネルロチヤンネル選択信号及びトレース始端部終
端部選択信号よりサンプリングパルスを選択して第一の
サンプルホールド回路４、第二のサンプルホールド回路
５へ供給する。ここで第４図の場合のように正規のサン
プルホールドパルスだけが供給された場合全く同じサン
プリングパルスＳＰＩ、ＳＰ２がサンプルホールド回路
４，５に供給される。この為第１のサンプルホールド回
路４では第１のサンプルホールドパルスＳＰ１により左
側の隣接トラックのパイロット信号のクロストーク信号
がサンプルホールドされ第２のサンプルホールド回路５
では第２のサンプリングパルスＳＰ２により右側の隣接
トラックのパイロット信号のクロストーク信号がサンプ
ルホールドされる。次にこのサンプルホールドされた両
隣接トラックのパイロット信号のクロストーク信号成分
は引算器１０に入力される。この引算器１０の出力は両
隣接トラックのパイロット信号のクロストーク量の差で
あり、つまりトラックのセンターに対するトラックをト
レースするヘッドのセンターのずれ量、つまりトラッキ
ング制御系に於けるトラッキングエラー信号である。こ
のトラッキングエラー信号によりキャプスタンモーター
の速度をコントロールすることにより常にヘッドをトラ
ックのセンターに制御することができる。

次に、オーバーライトによりパイロット信号が前回同じ
位置に記録されたシンク信号の消し残りの影響で、本来
のシンク信号エリア以外にホームトラックのパイロット
信号エリアにおいてもシンク信号が検出される場合、第
５図にあるサンプリングパルスＳＰＩ’　、ＳＰ２’の
ように１箇所のＡＴＦエリアで２個ずつロジック回路８
で発生したサンプリングパルスがサンプリングパルス選
択回路に入力される場合、サンプリングパルス選択回路
９ではＡチャンネルのトレース始端部とＢチャンネルの
トレース終端部ではロジック回路８により発生するサン
プリングパルスをそのままサンプルホールド回路４，５
に供給し、Ａチャンネルのトレース終端部とＢチャンネ
ルのトレース始端部ではロジック回路８により発生する
サンプリングパルスの最初の１パルスだけをサンプルホ
ールド回路４，５に供給する。結果第５図の（オ）。

（力）のサンプリングパルスによって得られるトラッキ
ングエラー信号は（キ）にあるように正しくトラッキン
グエラー信号を得ることができる。

次に第３図におけるサンプリングパルス選択回路９の具
体例について第６図に基づき説明を行なう。第６図にお
けるＡ／Ｂ選択信号はそのシステムにおけるヘッドの切
り換え信号などで代用できる。又始端終端選択信号は各
トラックの始端位置よりカウンターを起動することによ
り容易に作成することができる。又この図にあるＡＴＦ
−ＯＮ信号はトラックの始端部および終端部にあるＡＴ
Ｆエリア付近でハイレベルとなる信号でこれも各トラッ
クの始端部より起動するカウンターを用いることで容易
に作成できる。ここで以上の様にして入力されるＡ／Ｂ
選択信号および始端終端選択信号はエクスクル−シブオ
ア回路９１に入力されその出力信号はＡチャンネルの終
端部とＢチャンネルの始端部を選択する信号となる。こ
の信号はＡＮＤ回路９５によってＡＴＦ−ＯＮ信号でマ
スクをかけられＤ−ＦＦ９３のリセット端子に入力され
る。つまりＤ−ＦＦ９３はＡチャネルの終端部とＢチャ
ンネルの始端部でのみ動作する。一方ＡＮＤ回路９２に
第３図におけるロジック回路８により検出されるＳＰ２
’が入力される。ＡＮＤ回路９２のもう一方の入力端子
はＤ−ＦＦ９３の出力に接続されており初期状態におい
てはハイレベルである。よってＳＰ２’信号はこのＡＮ
Ｄ回路９２を通過し、インバーター９４により反転され
Ｄ−ＦＦ９３のクロック端子に入力される。

Ｄ−ＦＦ９３はクロック端子が立ち上がることによりセ
ットされＡＮＤ回路９２のゲートを閉じる。ここでこの
回路の出力信号ＳＰ２はＡチャンネルの終端部とＢチャ
ンネルの始端部では入力されるＳＰ２’の最初の１パル
スのみ出力しＡチャンネルの始端部とＢチャンネルの終
端部では入力されるＳＰ２’をそのままＳＦ３に出力す
るように動作し、前述したサンプリングパルス選択回路
９の動作を実現する。以上述べた回路は本発明の−構成
例を示すものに過ぎない。

発明の効果 上述したごとく本発明のトラッキング制御方式によれば
、簡単なオーバーライトによってホームトラック信号エ
リアに於いてシンク信号を過検出しても正しいトセッキ
ングエラー信号を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はトラッキング制御のためのテープパターン図、
第２図は従来のトラッキング制御方式によって得られる
トラッキング制御エラーを示す波形図、第３図は本発明
であるトラッキング制御回路の構成例を示すブロック図
、第４図はオーバーライトがない場合のパイロット信号
とサンプリングパルスの波形図、第５図はオーバーライ
トがある場合のパイロット信号とサンプリングパルスの
波形図、第６図は本発明に於けるサンプリングパルス選
択回路の一例を示すブロック図である。 １・・・・・・再生アンプ、２・・・・・・Ｌ、Ｐ、Ｆ
、、３・・・・・・全波整流回路、４，５・・・・・・
サンプルホールド回路、６・・・・・・Ｅ、Ｑ、　、７
・・・・・・コンパレーター、８・・・・・・ロジック
回路、９・・・・・・パルス選択回路、１０・・・・・
・引算器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 消去ヘッドを持たずオーバーライトによって記録を行な
   い、回転ヘッドにてヘリキャルスキャンされるテープの
   各トラックのトレース始端部とトレース終端部とに夫々
   トラッキング領域を形成し、この各トラッキング領域に
   パイロット信号が記録されるパイロットエリアと周期信
   号が記録されるシンクエリアとを各々設け、トラックの
   トレース始端部及び終端部から検出される２つの同期信
   号に基づいて左右の隣接トラックからのパイロット信号
   のクロストーク成分を交互にサンプリングし、これら両
   クロストーク成分の差をトラッキングエラー信号として
   用いる回転ヘッド式磁気記録再生装置において、再生時
   にオーバーライトの影響でトラックの各始端部及び終端
   部から複数個の同期信号が検出された際、同期信号及び
   パイロット信号の記録されるフォーマットによって複数
   個検出された同期信号を選択し、その選択されたシンク
   信号に基づいて得られるパイロット信号のクロストーク
   成分によりトラッキングエラー信号を得、トラッキング
   制御を行うことを特徴とする回転ヘッド式磁気記録再生
   装置のトラッキング制御方式。