JPH0231163Y2 - - Google Patents

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JPH0231163Y2
JPH0231163Y2 JP11154883U JP11154883U JPH0231163Y2 JP H0231163 Y2 JPH0231163 Y2 JP H0231163Y2 JP 11154883 U JP11154883 U JP 11154883U JP 11154883 U JP11154883 U JP 11154883U JP H0231163 Y2 JPH0231163 Y2 JP H0231163Y2
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は銅帯等の連続的な焼き入れ等に用いら
れる冷却用ノズルの改良に関するものであり、特
にノズルヘツダ内に邪魔板を複数枚挿入し、かつ
これら邪魔板の間隔を幅方向に局部的に調節可能
にすることによつて、流量分布を自由に変えられ
るノズルを提供するものである。
従来のスリツトノズル装置においての流量分布
は、スリツトノズルを製作したときのノズルヘツ
ダへの流体供給構造、ヘツダ構造、スリツトノズ
ル構造により、ノズル吐出全流量が一定であれば
不変であり、流量分布の調節は不可能であつた。
先に本考案者等が提案した金属ストリツプ等の
急速冷却装置(特願昭58−25864号)においても、
工業的にはノズルから吐出した冷却水がストリツ
プ垂直方向の2次元流れとなつているため、当初
の目的は十分果されているが、その後の検討によ
ると後記第1図に示す流量分布の傾向が定性的に
あることが確認された。
これはヘツダ内に供給される流体の履歴がスリ
ツトから吐出するときに残り、スリツトからの吐
出流体は、本来スリツトノズルで得られるべき平
行流にはならず、方向性をもつた流れになりやす
く、また、ノズルヘツダ容量がスリツトと比べて
比較的小さいためにノズルヘツダ内の流速が高く
なり静圧分布を生じ、ひいては流量分布を生じさ
せたものである。
これを第1図にて説明すると、まず第1図aは
ノズルへの供給配管をヘツダ中央部1ヶ所にした
場合である。このときは流入口A付近において
は、流入した流体がノズルヘツダ端B部分に向つ
て流れることになり、そのためのノズルヘツダ長
手方向の流速分布は流入口A付近では流速が高
く、またノズルヘツダ端B付近では流速が低くな
る。このため、ノズルヘツダ内の静圧分布はベル
ヌーイの定理からも明らかなように、Aの付近で
は低くなり、Bの付近では高くなる。
そして、ノズルから吐出する流速は、すなわ
ち、ノズルヘツダ内静圧とノズル出口の静圧の差
の平方根に比例するから、A付近では吐出速度は
低くなり、B付近では高くなる。結局、流量分布
もスリツト短辺長さは一定であるために吐出速度
と同じ分布となり、またAを中心とし外方へ向う
方向性をもつた流れとあわせて第1図aに示す流
量分布になるものである。
第1図bは第1図aと異なり、ヘツダの両側か
ら等流量を供給する供給配管を設けた場合であ
る。このときは第1図aと逆にヘツダ両端から流
入した流体はヘツダ中央C部に流れるため、ヘツ
ダ内の横方向の流速は流入口付近A部では最も高
く、ヘツダ中央部Cでは最小になる流速分布とな
る。
それに伴い流量分布は前述と同じ理由により、
また、流入口を中心とする方向性流れのために、
得られる流量分布は流入口付近A部の流量が最小
となりノズル中央C部の流量が最大となるような
流量分布(第1図b)になつたと考える。
一方、ノズルヘツダ容量を変化した時の流量分
布の一例を第2図に示す。第2図aはヘツダ内径
が100mm、ヘツダ内に幅80mmの邪魔板20を挿入
した場合のものである。尚、スリツト長辺長さは
600mm、短辺長さは3mmである。
この場合はノズルヘツダ内に供給された流体の
スリツト長手方向に流れる速度が小さいためにス
リツト長手方向の静圧分布は比較的一様なものと
なり、スリツトから吐出される流体の速度も一様
となり均一流量分布となる。
第2図bはヘツダ内径が50mm、ヘツダ内に同じ
く幅40mmの邪魔板21を挿入した場合のものであ
る。スリツトは第2図aのものと同じである。こ
の場合はノズルヘツダ内のスリツト長手方向に流
れる流体の速度は流体流入口A部では大きくな
り、流入口から離れるに従つて小さくなるため
に、ノズルヘツダ内の静圧分布は前述の第1図a
と同様にAでは低く、Bでは高くなる分布とな
る。これにより結局、第2図bに示すような流量
分布となる。
つまり、第2図aのヘツダ容量の大きいスリツ
トノズルを使用すれば流量分布一定、ひいては高
温材を均一に冷却することが可能になるが、装置
の都合上、ノズルヘツダ容量が大きくとれない場
合は第2図bのような流量分布となり、ひいては
冷却不均一をまねいていた。
このような流量分布は、高温材を冷却する場合
に冷却ムラを生じ、特に2.0〜0.3mm厚、板幅800
〜1600mm程度の薄銅板を冷却する際は板幅方向の
材質ムラを生じ、かつ急冷過程で幅方向に生じる
温度差に起因する熱応力から甚だしく板の形状が
くずれ通板不可能となることもあつた。
本考案はこのような従来の不利欠点を解決する
ために検討の結果、提案されたものであり、ノズ
ルヘツダ1内の長手方向に沿つて、ノズル10と
流体流入口2間に位置するような邪魔板X1〜Xn
を複数枚平行に設け、且つ複数枚の邪魔板X1
Xnの間隔をノズルヘツダ長手方向において局部
的に調整し得るよう、少なくとも1の邪魔板を他
の邪摩板方向に対して変位可能に構成し、該邪魔
板を変位させるための調整機構Yを設けたことを
その特徴とする。
これにより、ヘツダ断面を小さくとらざるを得
ない場合でもノズル長手方向に均一な流量分布を
得ることができるようになり、また、吐出全流量
に応じてヘツダ内邪魔板の間隔を調節することに
より常に均一な流量分布を得ることができるよう
になる。
以下、本発明の具体的実施例を、第3図から第
6図を参考にして説明する。
まず第3図は本考案をスリツトノズルに適用し
たもので、断面正方形のノズルヘツダ1の中央部
に流体流入口2を連結するとともに、ノズルヘツ
ダ1の内部には長辺方向に延びる2枚の邪魔板
X1,X2を設けている。そして、一方の邪魔板X1
はノズルヘツダ1に対して完全に固定し、また他
方の邪魔板X2は中央部Pの位置を硬質ゴムや波
形銅板等によつてベローズ構造5とし、フレキシ
ブルになるようにしており、両端部Qをノズルヘ
ツダ1にヒンジ等を介して枢着固定しているもの
である。
こうした邪魔板X1,X2はR位置に設けられた
たとえば第3図cに示すような調整機構Yにより
その間隔dが調節できるようになつている。
即ち、第3図cの調整機構Yは、ボルト6の頭
部を邪魔板X2にフランジ7,8で固定するとと
もに、邪魔板X1を貫通させ、ボルト6のネジ部
をヘツダ1に螺入させたものである。そしてヘツ
ダ1の外側において、ナツト等を回転させること
により、邪魔板X2を邪魔板X1側に引き寄せたり、
引き離したりし、両板X1,X2の間隔dを調節し
ているものである。
なお、第3図に示すスリツトノズル10は、ス
リツト長辺長さ600mm、スリツト短辺長さは3mm、
ノズルヘツダ1における断面形状の一辺の長さは
60mmである。また邪魔板X1,X2は板厚3.2mm、板
幅50mm、長さ600mmである。
第4図は本考案の他の実施例を示したものであ
り、流体流入口2をノズルヘツダ1の両側部に連
結するとともに、邪魔板X1,X2の間隔調整機構
Yを中央部Pの位置に設けるようにしたものであ
る。この場合、ボルト6はたとえば第4図cに示
すように、ベローズ5の中央部に取付板9を設
け、この取付板9に第3図と同じ手段でボルト6
の頭部を固定すればよい。
その他の構成は上記第3図と同様である。
上記した各実施例では、いずれもヘツダ内の邪
魔板を2枚設置した場合を示したが、要はヘツダ
内で、流体が流動することによつて受ける抵抗
を、ヘツダ長手方向に調整するための実用的手段
を提供するのが、本考案の骨子であり、ヘツダ内
邪魔板の設置枚数は2枚であることにこだわる必
然性は無く、邪魔板枚数や邪魔板間隔の調節には
多くのバリエーシヨンが考えられるよう。また、
流体流入口から流入する流体に対する邪魔板Xの
角度は、圧損を与えるという意味では直角が最も
効率が良いが、上記したと同様の趣旨から、その
角度は必ずしも直角に限定されるものではなく、
上述した邪魔板としての機能を果たす限度におい
て、ノズルヘツダ断面方向で適当な角度を持たせ
てもよい。また同様に、流体流入口2のノズルヘ
ツダ1に対する設け方も、第3図に示されるよう
にノズル10と180の関係で向き合うようにする
必要は必ずしもなく、ノズルヘツダ断面方向にお
いて、ノズルヘツダへの流体流入方向がノズル噴
射方向に対し適当な角度をもつようにして流体流
入口2を設けてもよい。また、この場合にも、上
述したと同様、流入する流体に対する邪魔板Xの
角度は直角に限定されるものではない。また、上
記実施例ではすべて供給側に近い方を固定邪魔板
としたが、これは逆でも良く、あるいは2枚の邪
魔板を共に可動できるよう固定しなくてもよいこ
とはいうまでもない。
さらに本考案は実施例に示したスリツトノズル
に限られるものでなく、円管ノズルまたはフラツ
トプレーノズル等を一つのヘツダーに多数、直線
状に並べたノズル装置においても適用できるもの
である。
さらにまた上記実施例においては、ボルトを使
用した手動で、その調節を行なつているが、油圧
シリンダ等を用いて自動的に行なわせることによ
り調節を行なつてもよく、何ら問題はない。
次に上記第3図及び第4図に示すスリツトノズ
ルでの流量分布を第5図及び第6図に示す。
第3図に示すスリツトノズルにおいては、邪魔
板X1,X2の間隔dとしてPの位置よりQの位置
の方を広くした場合、もしくは同じ程度にした場
合には第5図のCに示す流量分布となり、またR
の位置での間隔dを大きくするにつれ流量分布は
第5図のAとなり、なおも大きくするとBの流量
分布となる。
一方、第4図に示すスリツトノズルにおいては
間隔dがPの位置よりQの位置の方がせまい場
合、もしくは同じ程度の場合には第5図のBの流
量分布になるが、間隔dを小さくするにつれAと
なり、Cになることがわかり、適当な間隔dを選
べはスリツトノズル長手方向に均一な流量分布
(第4図のAに相当)が得られることがわかつた。
次に流体流入口が2ヶ所でスリツトノズル長辺
長さ1200mmの場合の実施例を第6図に示す。使用
したスリツトノズルはヘツダは50mm口、スリツト
短辺長さ2mmで、邪魔板は45mm幅、3.2mm厚の銅
板を使用した。邪魔板の間隔dを調整する方法に
ついては第3図で述べたものと同じメカニズムで
ある。間隔dをすべての場所で10mmにした場合の
流量分布を第6図のaに表わす。
前述した通り流入口付近(第6図のB,D)で
は流量が少なく流入口間中央(第6図のc)およ
びスリツトノズル端(第6図のA,E)では流量
が多くなつている。そこで第6図のA,C,Eの
位置にある調節用ボルトで、その各位置での間隔
dを3mmにまでしたところ、流量分布は第6図の
bに示す非常に均一なものとなつた。
また、本考案を先に本考案者が提案した薄銅板
の連続的急冷装置(特願昭58−25864号)に適用
してみた。
この場合は、装置構成の必要上、各スリツトノ
ズルのヘツダー断面積を十分大きくとれない例で
あるが、本考案を適用したところ、第6図の如
く、スリツトノズルの長手方向(つまりストリツ
プの板巾方向)にきわめて均一な流速分布(流量
分布)の吐出流が得られ、本考案適用前に生じて
いた流量分布の不均一性からくるストリツプ巾方
向の冷却能力分布の不均一に起因する、ストリツ
プ巾方向温度差による熱応力が著しく緩和され、
急冷却後のストリツプの形状がきわめて良好なも
のとなつた。
以上に述べた如く、本考案はノズルから吐出す
る流量分布を自由に設定できるものであり、これ
により得られる工業的な価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは従来のノズルの流量分布図、第
2図a,bはヘツダ容積による流量分布の比較
図、第3図及び第4図はいずれも本考案の一実施
例を示すもので、それぞれaは平面概略図、bは
A−A断面図、cは邪魔板の間隔調節装置の拡大
図、第5図及び第6図は本考案を用いたスリツト
ノズルの流量分布パターンを示した図である。 図中1はノズルヘツダ、2は流体流入口、X1
X2は邪魔板、5はベローズ、6はボルト、7,
8はフランジ、9は取付板である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ノズルヘツダ1内の長手方向に沿つて、ノズル
    10と流体流入口2間に位置するような邪魔板
    X1〜Xnを複数枚平行に設け、且つ複数枚の邪魔
    板X1〜Xnの間隔をノズルヘツダ長手方向におい
    て局部的に調整し得るよう、少なくとも1の邪魔
    板を他の邪魔板方向に対して変位可能に構成し、
    該邪魔板を変位させるための調整機構Yを設けて
    なる流量分布可変型ノズル。
JP11154883U 1983-07-20 1983-07-20 流量分布可変型ノズル Granted JPS6021355U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11154883U JPS6021355U (ja) 1983-07-20 1983-07-20 流量分布可変型ノズル

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11154883U JPS6021355U (ja) 1983-07-20 1983-07-20 流量分布可変型ノズル

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Publication Number Publication Date
JPS6021355U JPS6021355U (ja) 1985-02-14
JPH0231163Y2 true JPH0231163Y2 (ja) 1990-08-22

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ID=30258959

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11154883U Granted JPS6021355U (ja) 1983-07-20 1983-07-20 流量分布可変型ノズル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1156631A (ja) * 1997-08-25 1999-03-02 Fujimori Kogyo Kk 蒸し加工装置

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JPS6021355U (ja) 1985-02-14

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