JPH02311603A - 橋梁床版の水平方向の切断方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の目的） （産業上の利用分野） 本発明は、老朽化等により改築の必要となった橋梁床版
を低公害、かつ、経済性を備えて撤去することのできる
橋梁床版の水平方向の切断方法に関する。

（従来の技術） 高架道路等におレプる橋梁床版は、年月の経過により老
朽化したり、損傷したりし、改築の必要が生じ、改築の
際には、その橋梁床版を形成づ−る床版コンクリートを
撤去する必要が生じる。

通常行われている撤去の仕方は、第１５図に示すように
床版コンクリートをコンクリートカッターを用いて橋桁
に沿ってその両側を上下方向に切断するとともに前か後
に長さ方向に適当な間隔をもって幅員方向も上下方向に
切断１ノ、コンクリートブロックとし、第１６図に示す
ように大型クレーン等を用いて切断したコンクリートブ
ロックを吊り込み撤去する。コンクリートブロック撤去
後は、第１７図に示寸ように橋桁上の残コンクリートを
（ａ）人力ブレーカ−や（ｂ）大型油圧ブレーカ−を用
いて破砕したり、（Ｃ）油圧圧砕機により圧砕する。そ
の後第１８図に示すように床版定着アンカーをガス切断
器等により切断したり床版破砕屑をベルトコンベア等に
より回収する。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような撤去工法は、種々の問題を生
じる。

まず、床版コンクリートの橋梁幅員方向の切断は当然と
して橋桁方向の両側も上下方向に切断しな【プればなら
ず、切断そのものもかなりの時間を要する。そのうえ、
橋桁上の残コンクリートをブレーカーにより破砕したり
するため、騒音、振動、粉塵公害が著しく、市街地作業
に不適であるばかりでなく、橋桁の損傷をも招くことに
なる。しかも、床版コンクリートの撤去後も床版定着ア
ンカーの切断作業、コンクリート破砕屑の回収作業等２
次的な作業を余儀なくされる。

本発明は、このような点に鑑み、以下に述べるところに
より、低公害で経済性を備えた橋梁床版の撤去工法に適
した橋梁床版の床版コンクリートと橋桁との接触部の床
版コンクリートの水平方向の切断方法を提供しようとす
るものである。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 床版コンクリートの橋桁との接触部の床版コンクリート
及び床版定着アンカーを水平方向に切断するとともに幅
員方向を上下方向に切断してコンクリートブロックを作
り、この橋桁より切り離されたコンクリートブロックを
撤去することにより、上記問題点を解決するものであり
、詳しくは、橋桁と接触する床版コンクリートと橋桁と
の接触部の床版コンクリートの切断線方向にソーイング
ワイヤーを沿わせ、このソーイングワイヤーを橋桁と接
触する床版コンクリートの橋桁方向両側の床版コン）リ
ート裏面に床版コンクリートの水平方向の切断線位置に
合せて切断線方向に適当な間隔で取り付りた回転保持装
置に保持せしめ、かつ、途中に設レノられた方向転換用
滑車を用いて方向転１％　ｔ　Ｌめ、駆動装置移動レー
ルを介して移ａする駆動装置の回転体にエンドレス状に
して回転可能にし、このソーイングワイヤーを回転体の
回転により回転させ、駆動装置移動レールを介して駆動
装置を移動させることにより、ソーイングワイヤーによ
って床版コンクリート及び床版定着アンカーを水平方向
に切断するというものである。

（作用） 上記構成において、床版コンクリートは床版コンクリー
トとともに橋桁の接触部において、床版定着アンカーと
ともに水平方向に切断され、かつ、幅員方向を上下方向
に切断されるので容易に撤去しやすい大きさのコンクリ
ートブロックが形成される。

水平方向の切断は、ソーイングワイヤーを用いて行われ
、ソーイングワイヤーは移動レールを介して移＃Ｊνる
駆動装置の回転体の回転により回転して切断を進行し、
切断の進行に伴い、駆動装置はレールを介して移動し、
ソーイングワイヤーの張力を保つ。またソーイングワイ
ヤーは回転保持装置に保持されて目標とする切断線を正
確に保持する。

（実施例） つぎに、本発明の実施例を図面に填いて説明する。

第１図乃至第３図は、切断方法を示す概略説明図で、そ
れぞれ側面、平面、第１図のＡ−Ａ断面を示す。

図面において、１は橋梁床版、２は橋桁、３は床版定着
アンカー、４はソーイングワイヤー、５は方向転換滑車
、６は駆動装置、７は駆動装置移動レール、８は挿通孔
、９は回転保持装置である。

橋梁床版１は、橋桁２に載置されて床版定着アンカー３
によって定着されている。床版定着アンカー３は、たと
えば、第１０図に示すように鋼板と鉄筋の組み合せ（ａ
）、スタットジベル（ｂ）、鉄筋又は蹄鉄（Ｃ）、角鋼
と鉄筋（ｄ〉、鉄筋（ｅ　）のようなものがあり、橋桁
２の７ランジ２ａと橋梁床版１のハンチ部分１ａとを強
固に定着し又いる。

このようにしてなる橋梁床版１に必って、橋桁との接触
部の床版コンクリートであるハンチ部分１ａを床版定着
アンカー３とともに水平方向に切断し、また橋梁床版１
の幅員方向を上下方向に切断（ノコンクリートブロック
とし、橋梁床版１と橋桁２とを切り１１ｔｔ。水平方向
の切断と幅員方向の上下方向の切断とは前後してもよい
。

水平方向の切断は、ソーイングワイヤー４を切断個所に
当て、ソーイングワイヤー４を回転させながら水平方向
に移動して行う。

一般に用いられているソーイングワイヤー４は第１１図
及び第１２図に示すように複数のダイヤモンドビーズ４
ａにワイヤー４ｂを通してエンドレスに形成されている
。

ソーイングワイｒ−４はｍ２床版１のハンチ部分１ａの
橋桁２の直角方向に室孔した挿通孔８に挿通され、ハン
チ部分１ａの橋軸方向両側の床版コンクリート裏面に、
ハンチ部分１ａの水平方向切断位置に取り付けた回転保
持装置９に移動可能に保持されて目標とする切断線を正
確に保持する。

ソーイングワイヤー４はハンチ部分１ａの端部、たとえ
ば伸縮継手位置では、挿通孔を設けることなく、その端
面に沿わせるとともに両側切断線方向に沿わせればよい
。

回転保持装置９は第４図及び第５図に示すＪ：うにハン
チ部分１ａの切断線位置に合せ、切断長さに見合う水平
方向に、橋梁床版１の裏面にハンチ部分１ａをはさんで
適宜の間隔で取り付けられる。

取り付は方法の一例は一軸又は二軸のローラ又は滑車か
らなる回転保持装置９をソーイングワイヤー４を保持し
て回転可能に補助部材１０に取り付け１１して、この補
助部材１０をアンカー止め１２丈ることにより取り付け
られる。

この回転保持装置９は、たとえば第６図乃至第９図に示
づ′ような手段が考えれる。第６図は二軸のローラータ
イプ、第７図は一１柚のローラータイプ、第８図はロー
ラーと滑車の組み合１タイプ、第９図は一軸の滑車タイ
プである。、なお、回転保持装置９は、橋梁床版１裏面
に取り付【ジなくても他の手段をもって、水平方向の切
断線位置に合わせてよいこともちろんである。

このようにして仕る回転保持装置９に保持されて水平方
向［７７断線に沿ねされたソーイングワイへツー４は水
平方向切断線途中に設（プられた方向転換滑車５により
方向転換させられる。この実施例においては、切断線方
向の両側に取り付けた方向転換滑車５を介して下方へ方
向転換し、さらに下方の方向転換滑車５により水平方向
に方向転換している。この方向転換は、切断の進行に伴
って、ソ　。

−イングワイヤー４を切断方向に移動させるための移動
空間を保つことができる。下方には駆動装置６を移動さ
せる移動レール７が敷設され駆動装置６が位置している
。方向転換したソーイングワイヤー４は、下方に敷設し
た駆動装置移動レール７を介して移！ｌＩする駆動装置
６の回転体に回転体の回転により回転可能にエンドレス
状にして巻かれている。駆動装置６は回転体の回転によ
り、ソーイングワイヤー４を回転させ、ソーイングワイ
ヤー４により橋梁床版１のハンチ部分１ａを切断し、切
断の進行に伴い、移動レール７を介して駆動装置６が移
動し、ソーイングワイヤー４の張力を一定に保つように
なっている。

しかして、ソーイングワイヤー４をハンチ部分１８の切
断線方向に沿わせ、回転保持装ｕ９に保持させ、方向転
換滑車５を経て、方向転換し、駆動装置６の回転体にエ
ンドレス状に巻いた状態で駆動装置６の回転体を駆動層
るとエンドレス状になったソーイングワイヤー４は張力
ある状態で回転し、挿通孔８の内面を切断する。そして
、切断の進行に伴い、駆動装置６を移動レール７に泊っ
て移動づるとソーイングワイヤー４は回転保持装置９の
回転に案内されて目標の切断線を保持しながら水平方向
に切断を進行し、橋梁床版１のハンチ部分１ａを床版定
着アンカーとともに橋桁２より切り離り′。

しかるのち、適当間隔で幅員方向に上下方向の切断を行
ってコンクリートブロックとする。なお、幅員方向に上
下方向の切断は、水平方向の切断より先に行ってもよく
、この場合、切断部をソーイングワイヤー４の挿通孔８
としてもよい。

ついで、切断されたコンクリートブロックは公知の方法
たとえば第１５図乃至第１６図に示すように大型クレー
ン等を使用して吊り込み撤去される。　　− 〔発明の効果〕 本発明は、上述のようにしてなるので、つぎの効果を有
する。

床版コンクリートと橋桁との接触部のコンクリート及び
床版定着アンカーを水平方向に切断するので両側の上下
方向を切断することなく、幅員方向の上下方向を適宜の
間隔で切断するだけで、橋桁より切り離されたコンクリ
ートブロックが形成される。

したがって、■床版コンクリートの切断個所が少くて済
み、そのうえ、床版コンクリートを床版アンカーととも
に橋桁より切り離すので橋桁上の残コンクリートの破砕
作業、床版定着アンカーのガス切断作業、コンクリート
屑の回収作業を省略できることにより、全体の作業時間
を短縮することができる、■橋桁上の残コンクリートの
破砕作業を要υず、ブレーカ−１油圧圧砕機等を使用し
ないので、騒音、振動、粉塵の発生がきわめて少く、ま
た、橋桁への損傷の影響が少い、■床版定着アンカーの
ガス溶断を伴わないので熱影響による橋桁の逆そり等悪
影響が避けられる、■床版コンクリートと橋桁との接触
部の切断は、水平方向に対するものであるので、交通を
止めることなく行うことができる、■全体として時間短
縮ができるので、一般交通への影響を少くすることがで
きる等の利点を有する。

そのうえ、ソーイングワイヤーを橋桁方向両側の床版コ
ンクリート裏面に床版コンクリートの水平方向の切断線
位置に合せて、切断線方向に適当な間隔で取り付けた回
転保持装置に保持せしめたので正確な切断線を保つこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は、床版コンクリートの切断における
実施例を示す概略図で、第１図は側面図、第２図は平面
図、第３図は第１図のＡ−Ａ断面図、第４図は回転保持
装置を示す断面図、第５図は同平面図、゛第６図乃至第
９図は、回転保持装置の他の実施例図、第１０図は床版
定着アンカーを例示した概略斜視図、第１１図及び第１
２図は、ソーイングワイヤーの実施例を示す概略図で、
第１１図は平面図、第１２図は断面図、第１３図及び第
１４図は、コンクリート床版の撤去の実施例を示す概略
図で、第１３図は幅員方向の概略図、第１４図は長手方
向の概略図、第１５図乃至第１８図は、従来例を示す概
略図である。 図面において、１は橋梁床版、２は橋桁、３は床版定着
アンカー、４はソーイングワイヤー、５は方向転換滑車
、６は駆動“装置、７は駆動装置移動レール、８は挿通
孔、９は回転保持装置である。 特許出願人　ショーボンド建設株式会社はか１名 代理人弁理士　　宇　　野　　晴　　海第１図 第２図 第３図 第５図 第６図　　第７図 第８図　　　第９図 （α）　　（ｂ）　　　（α）（ｂ） 第１０図 （ａ）　　　（ｂ）　　　（ｃ） （ｄ）　　　（ｅ） ′　第１３図 第１５図 １　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　　１第
１６図 第１７図 第１ε、図 作業足場

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 橋桁と接触する床版コンクリートと橋桁との接触部の床
   版コンクリートの切断線方向にソーイングワイヤーを沿
   わせ、このソーイングワイヤーを橋桁と接触する床版コ
   ンクリートの橋桁方向両側に床版コンクリートの水平方
   向の切断線位置に合せて切断線方向に適当な間隔で取り
   付けた回転保持装置に保持せしめ、かつ、途中に設けら
   れた方向転換滑車を用いて方向転換せしめ、駆動装置移
   動レールを介して移動する駆動装置の回転体にエンドレ
   ス状にして回転可能にし、このソーイングワイヤーを回
   転体の回転により回転させ、駆動装置移動レールを介し
   て駆動装置を移動させることにより、ソーイングワイヤ
   ーによつて床版コンクリート及び床版定着アンカーを水
   平方向に切断することを特徴とする橋梁床版の水平方向
   の切断方法。