JPH02309940A - 使い捨ておむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は使い捨ておむつ、特に柔軟性および通気性に加
え防水性をも兼ね備えたパンツ型の使い捨ておむつに関
する。

〔従来の技術〕

通常、パンツ型使い捨ておむつには、当初から立体的に
パンツ形状としたものおよび平面形状で構成しておいて
、着用することによりパンツ形状になるものとが含まれ
るが、そのいずれもが、基本的にはパンツ全体を透水性
を有するトップシート、吸収体、および防水性を付与し
た紙またはポリエチレンフィルム製のバックシートから
成る三層構造によって構成されている。しかしながら、
この構造のパンツ型おむつは股部のみならず、腹部およ
び背部の胴囲り全体を防水紙または防水布で密閉包囲す
る。そのために通気性は極めて悪く、肌のむれ、かぶれ
の原因となっている。通気性のあるおむつに対する母親
のニーズは高い。通気性を改善するために防水性フィル
ムに微孔あるいは小孔を設けた使い捨ておむつも出現し
ている。

これらのフィルムは圧力下では通気性を有するものの自
然の換気にはほど遠く未だ満足できる充分な通気性をお
むつに与えるに至っていない。

また、この防水紙または防水フィルムを使ったおむつは
ガサガサと音がするほど硬く、ゴワゴワと肌ざわりが悪
く、柔軟な触感性に欠け、かつ冷やかな怒触を与えるの
で、はき心地が悪い。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明はこれらの欠点を解決し、併せて適度の強度と通
気性、防水性さらににじみ漏れ防水性を持つ使い捨てお
むつを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明における使い捨ておむつは、設けられた少なくと
も吸収層の範囲に尿透過性を有し、その周辺は撥水性で
ある不織布をトップシートとすると共に、全体に撥水性
不織布からなるバックシートの少なくとも体圧のかかる
部分、尿吸収の多い中央部分に、防水補強フィルム層を
設けてなることを特徴とするものである。

本発明の使い捨ておむつは、該防水補強フィルム層がバ
ックシート側の吸収層面に接着されてなること、さらに
より充分な尿のにじみ漏れを未然に防止するため、少な
くともトップシートに設けられた尿透過性域及び吸収層
の範囲より広範囲に防水補強フィルム層を設けてなる。

また、不織布がポリオレフィン系繊維からなることが好
ましい。

以下、本発明の一実施態様を示す添付図面により本発明
の使い捨ておむつを更に詳細に説明する。

第１図において、本発明に係る使い捨ておむつ（以下、
おむつという）１はバックシート２と、その中心上に帯
状に設けた吸収層６及び少なくとも吸収層の範囲に尿透
過性を有し、周辺が撥水性であるトップシート７、さら
に防水補強フィルム８から構成されている。

バックシート２は実質的に全体が少なくとも１枚の薄い
不織布により形成されている。この不織布は撥水性であ
れば特に限定されるものではないが吸収された尿のにじ
み出し防止等の点から防水性の不織布が好ましい。例え
ばスパンボンド法により溶融紡糸された連続長繊維をウ
ェブとし、これを接合することにより形成されている。

ウェブの接合には接着剤を用いて接合する、低融点繊維
、複合繊維により接合するまたはバインダーをウェブ形
成中に散布して溶融接合する、またはニードルパンチ、
水流等で繊維を交絡する等の方法も可能であるが、シー
トの強度および柔軟性をより高めるために部分熱圧着に
よりシート化するのが好ましい。部分熱圧着は超音波法
により、または加熱エンボスロール間にウェブを通して
行なうことができ、これにより、例えば、ピンポイント
状、矩形状等の浮沈模様がシート全面に散点する。

スパンボンド法による不織シートは、繊維長が長いため
に通気性に優れ、実用上の強度を有し、かつ湿式法また
は乾式法による場合と異なり油剤処理等を行なうことな
く繊維がそのままシート化されているので繊維特有の撥
水性等の性質が生かされる。

いわゆるカーディング、抄紙法等による短繊維のウェブ
も同様に接合され用いられるが、この際も澄水処理剤、
防水剤を付与した撥水性、防水性のものがより好ましい
。

不織シートに使用される繊維としてはポリプロピレン、
ポリエチレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレン
テレフタレート繊維、ポリアミド繊維等が疎水性、強度
あるいは可撓性の観点から好適である。

疎水性の点からはポリオレフィン系繊維が特に好ましい
、必要に応じて、これらの複合繊維、混合繊維、さらに
はセルロース系繊維その他特殊機能を持つ繊維との混合
も有効である。

繊維の太さは０．１〜５デニールのものが好ましく、ソ
フト化、カバー性からは細い０．１〜３デニールが特に
好ましい。

不織シートの目付は使用する繊維により異なるが約５〜
５０ｇ／ｒｄが好ましい。この目付で得られる不織布の
厚みは約０．１〜０．５　ｍｍである。

このような不織布によって形成されているバックシート
２の漏水防止に関し、特にスパンボンド法によるポリオ
レフィン系繊維によるバックシートでは紡糸及びカード
油剤の付与もなく繊維特有の撥水性が発渾されるので目
付ｉｔ（ｇ／ｒｒｒ）の調整により十分に漏水が防止さ
れ、従って敢えて防水加工をする必要はない。しかし、
ナイロン繊維、エステル繊維等からなるバックシートに
は、その撥水性を高めるために撥水処理をしてもよい。

撥水処理は浸漬法によってもよいが、メルトコーティン
グ、？８剤コーティングまたはエマフレジョンコーティ
ング等により行なうことができる。活性剤等の撥水性を
疎外しやすいものの含まれるエマルジョンコーティング
よりもメルトコーティングまたは溶剤コーティングが好
ましい。不織シートの柔らかい風合をより生かすには片
面コーティングにより片面繊維を残すことも有効である
。また、カードウェブ等短繊維不織布では工程上その繊
維の各種油剤が付与されるのが通常で、この際に撥水性
の油剤を選定するのが好ましいが、必要に応じて接合後
、上記同様に撥水、防止処理を行なえばよい。

撥水剤として、シリコン系またはフッ素系の加工剤を使
用してもよいが、コスト、性能面からは石油系天然ワッ
クスが好ましく、またシートに可撓性をＩす与する点か
らパラフィン−ポリエチレン配合等の混合ワックスが特
に好ましい。塩水剤の使用量には格別の限定はなく、防
水可能な範囲で適宜調整されうる。

このような不織布を用いることによって、従来の防水フ
ィルム等を使用したおむつに比べはるかに通気性を有し
、ムレ、カブレなどをおこすことはないばかりか、布的
な感触でフィルム特有の冷たさ、ガサガサ音等も軽減さ
れる。

しかし、そのままでも幾分かの防水効果を有するものの
吸収層の容量との関連で尿の吸収が一部に集中したり、
吸収した部分に体圧が集中した場合等漏水することがあ
る。このため、通気性を生かしたまま、防水性を補強す
る方法として、バックシートにあるいは、吸収層のバン
クシートの間に防水補強フィルム８を設けることによっ
て、おむつ全体としての充分な通気性を有するばかりで
なく、特殊な条件下にも漏水することのないおむつを得
ることができる。

防水補強フィルム７はポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン系、ＥＶＡ等のポリオレフィン共重合
系、ポリアミド系、ポリエステル系の極力薄いフィルム
が使用できるが、実用的には８μ〜２５μ程度のポリエ
チレン及びその共重合物のフィルムが柔軟でかつ安価な
ものとして有用なものである。また、これらはフィルム
単体であってもよく、またティシュや不織布等とラミネ
ートされたもの、さらに異和感をなくするためクレープ
加工等の柔軟処理されたものも好ましい。

防水補強フィルムの大きさは、吸収層に合わせた大きさ
でも、また尿の集中するおむつ中央部分を補強した第１
図に示すようなもの、また吸収体への体圧の集中し易い
部分を補強した第２図に示すようなものがよい。

男女差によって、その吸収部位、放尿時及びその後の体
位での圧力の加わり方が変わることから、吸収層に合わ
せた大きさあるいは若干広い範囲にすることが好ましい
。

なお、これらの防水補強フィルムの固定は吸収層あるい
はバンクシートに接着することによるのが一般的であり
、バックシートの必要部分へ押出ラミネート、また、接
着剤による接着、吸収層のティシュにラミネートしたも
のが有効である。風合の硬化、ガサガサ音の発生には充
分注意が必要である。

通気性の点からその周辺部をおむつ周辺部として固定し
てしまうことは好ましくないことは言うまでもなく、で
きるだけ防水補強フィルムの大きさを小さく用いること
が重要である。

ハックシートの外側に防水補強フィルム層を接着するこ
とにより、おむつ全体をパンツ型に装着固定する粘着テ
ープの止着するターゲント部分として活用することもで
きる。当然、強度面、フィルム厚さを厚目に、また表面
離型処理をしておくことがより好ましい。

さらに、本発明者らは好ましい使用形態としてトップシ
ートとの関連について検討を進めた結果、トップシート
の尿透過性の親水性は透過した尿または一旦吸収された
尿の量によって吸収層に向は透過した範囲よりにじみ現
象等により濡れ拡がることがあり、特に体圧がかかった
際には、透過範囲以上に温めることがある。この際、吸
収層の端部で、吸収層がなく、防水補強フィルム層がな
い状態では体圧のかかった部分はバックシートを通って
尿かにじみ出す、このため、少なくとも吸収層の範囲以
外及び、あるいは防水補強フィルム層の範囲以外には親
水性を有しないトップシートを組合せることがより好ま
しい。

トップシートの製造方法及び使用材ネ４は特に限定され
るものではないが、尿透過性部分以外の撥水性の付与の
容易な不織布が好ましい。例えば、先に述べた各種接着
法によるスパンボンド不織布、短繊維不織布が用いられ
る。

スパンボンド法による不織シートは、繊維長が長いため
に、実用上の強度を有し、かつ湿式法または乾式法によ
る場合と異なり油剤処理等を行なうことなく繊維がその
ままシート化さているので、尿透過性の必要な部分に透
水処理剤を付与することで、その周辺は繊維特有の撥水
性等の性質が生かされる。

カーティング法等による短繊維ウェブによる不織布では
、先に述べたように各工程での油剤を付与していること
から、これらの油剤を親水性にするか撥水性のものを選
定することで必要な第一の性能を付与し、接合後第二の
性能の周辺の撥水性あるいは中央部の尿透過性を付与す
ることで達成できる。透水処理剤としてはアルキルアル
コール、アルキルフェノール、高級脂肪酸のエチレンオ
キサイド付加物その他各種のノニオン系、アルキル硫酸
エステル塩、アルキルリン酸エステル塩、その他各種の
アニオン系等の界面活性剤が一般的であり、必要に応じ
て混合したものも用いられる。

尿透過性部分の拡さは吸収層の範囲内であることが好ま
しい。トップシートとしての処理上タテストライプ状に
設けた第１図に示すようなものも有効であるが、この場
合、防水補強フィルム層をその尿透過性部分に合わせて
用いることが重要である。

第１図に一実施例として示すおむつ１においてバックシ
ート２及びトップシート７は股部５を中心として腹部４
，４′および背部３，３′の双方向に向って概ね扇形に
広げた平面形状のパンツ型に形成されている。バンクシ
ート２の中心部には腹部４．４′から背部３．３′にわ
たる帯状の吸収層６が設けられている。この吸収層６の
幅は股部５の股間幅より狭く、腹部４および背部３．３
′の胴囲り線４０，３０より短い方が漏れ防止およびは
き心地の観点から好ましい。トップシート７は第１図、
第２図の斜線で示す透水性を有する部分７１とその周辺
の撥水性を有する部分７２を設けた、例えば短繊維また
は長繊維の不織布である。当然それぞれ透水性あるいは
撥水性不織布を必要部接着したものでもよい。

吸収層６は吸収体６２をティシュ６１でカバーしたもの
である。

防水補強フィルム層８は第２図のようにバンクシート外
側に、あるいは第４図のように吸収層６とバックシート
２の間に尿の吸収の多い部分また体圧のかかり易い中央
部分を中心に任意の形で設けられる。トップシート側と
バックシート側への空気の流通がスムースなように工夫
することも重要である。

トップシート７とバックシート２、また吸収層６はホッ
トメルト剤を使用して、またはヒートシール法によって
互いに部分的に接着されている。

吸収体６２に使用する材料としてはパルプクラシュ、高
吸水性ポリマーの粉状またはこれらを組合わせて使用す
ることができる。

バンクシート２の背部３の両端部３Ｌ３１’には第１図
に示すようにパンツとして止着できるように接着テープ
が貼付されている。また、股ぐり部には１〜数本のウレ
タン、生ゴム等のフオーム、糸状弾性体９．９がトップ
シートとバックシートとの間に接着されていて、脚にフ
ィツトするようになっている。

第６図に示すように、トップシートの一部として、その
疎水性部分をあるいは別の疎水性不繊布を立体的に突き
出し弾性体を包み込ませ、より脚にフィツトさせると共
に漏れ止め強化することも好ましい。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例により説明する。

実施例１ スパンボンド法により得たポリプロピレンウェブ（目付
２５ｇ／ｎ（）を加熱したエンボスロール間に通し、部
分熱圧着してビンポイント状の散点模様を有する不織布
を得た。得られた不織布の平均厚みは０．２５　ｍｍで
あり、フラジール型通気試験機での通気度は３３０ｃｃ
／ｃｎｔ／ｓｅｃであった。

この不織布布を第１図及び第２図に示すように、その中
央部１１ｃｍ幅にノニオン系界面活性剤、アルキルフェ
ノールエチレンオキサイド付加工物を０．５％付与し、
透水性を有する部分７１とし、その周辺は全く処理剤の
付けないまま撥水性部分７２とし、トップシートとした
。

次に、同じスパンボンド法で得たポリプロピレンウェブ
（目付３０ｇ／％）をエンボスロール間でピンポイント
状の模様に、部分熱圧着した。この不織布の厚みは０．
３０で通気度は２５０　ｃｃ／ｃｆｆｌ／ｓｅｃであっ
た。この不織布に第１図及び第２図に示すように、その
中央部に１５ｃｍ幅で厚さ２０μのポリエチレンフィル
ムを押出しラミネートした。フィルム側を外側に、この
ラミネートシートをバックシートとし、その中央部に幅
１３ｃｍの吸収層６を重ね、トップシートと組み合せ各
層間はホットメルト剤に相互に接着し使い捨ておむつと
した。なお、吸収層は約５ｇ／１枚になるよう高吸水性
ポリマーを含ませたパルプ層をティシュで包む込み５０
０ｇ／　ｒｄとし、これを断裁して用いた。

製作したおむつは、全体として布惑触でソフトであり、
適度の強力、通気性、防水性を有しているものであった
。

トップシートの性能及び尿漏れテスト、実用テストを下
記の方法で実施した。

まず、トップシートの性能としておむつ上で生理食塩水
１滴を落とした時のトップシート表面での液のにじみ拡
さく透水部タテ×ヨコ（ｍｍ））、また尿漏れテストと
して７０ｃｃの生理食塩水をトップシート中央から吸収
させ、吸収部分に２．５　ｋｇ／１０ｃｍ角の体圧に相
当する荷重を１０分間かける。その後、さらに７０ｃｃ
吸収させ同様の操作を計３回くり返し、この時のバック
シート外側への漏れ、湿り程度を観察した。実用テスト
は実際におむつとしての装着テストをおこない、装着具
合、尿の漏れを観察した。その結果を第１表に示す。

また、本実施例では装着時の固定用粘着テープをラミネ
ートフィルム上に止着し、何回か止着し直しながら用い
ることも可能であった。

比較例１ 実施例１においてトップシートを全面透水処理した不織
布を用い、またバックシートとして厚さ３０μの乳白ポ
リエチレンフィルムを用いて、おむつを作った。このも
のは従来タイプの代表的な使い捨ておむつである。その
結果を第１表に示す。

比較例２ 実施例１においてトップシートを全面透水処理した不織
布にして、その他はそのままでおむつを作成した。バッ
クシートに部分防止補強フィルム層を設けた場合の効果
の差をみた。その結果を第１表に示す。

比較例３ 実施例１において、バックシートを比較例Ｉと同様に乳
白のポリエチレンフィルムとしたおむつを作成した。ト
ップシートの部分透水処理効果をつかむことにした。そ
の結果を第１表に示す。

比較例４ 実施例１において、バックシートに防水補強フィルム層
を設けないままの溌水性不襟布を使用した。部分防水補
強フィルム層の効果を明確にすることにした。その結果
を第１表に示す。

実施例２ 実施例１においてトップシートとして、ポリエチレン−
ポリプロピレン複合繊維、（３ｄＸ５４ｍｍ長）のカー
ドウェブを１５０°Ｃの熱風ボンディングした不織布（
２５ｇ／％）を用いた。この不織布の中央部にはアニオ
ン系透水処理剤が０．４％付与されており、またその周
辺は短繊維ウェブ製造のための紡糸油剤、カーディング
油剤として、シリコンオイル系等の撥水性の油剤を使用
し、撥水性を有する。このトップシートを用い実施例１
と同様に使い捨ておむつを作成した。得られたおむつは
、全体として布感触のソフトさがあり、がっ、通気性、
防水性を兼ね備え、にじみ漏れないものであった。その
評価結果を第２表に示す。

（以下余白） 実施例３ 実施例１と同様の材料を用い、第３図および第４図、第
５図に示すような使い捨ておむつを作成した。

なお、防水補強フィルム層８はフィルム厚さ２０μで吸
収層６の表面を包むティシュ６１と合せ、吸収層の側面
をも被うように設けた。吸収層は股部を若干狭くしたタ
イプとした。バックシートは実施例１のスパンボンド法
によるポリプロピレン製不織布（３０ｇ／ｒｄ）をフィ
ルムラ°ミネートすることなく、そのまま用いた。

さらに、腰部３及び腹部４には、第３図及び第５図に示
すように長さ約３ｃｍのポリプロピレンフィルム１０．
１０’をトップシートとバックシートの間に設けおむつ
の長さ方向のにじみ漏れ防止用とした。得られたおむつ
は感触がソフトで、優れた通気性を有し、にじみ漏れの
ないものであった。

実施例４ 実施例１において、第６図に示すように、トップシート
両端に設けた疎水性部分を立体的に突き出させ弾性体９
を包み込ませた。

また、立体的に突き出させる部分だけ別に疎水性不織布
を用い、第２図のトップシート疎水性部分に貼り合せ、
第６図のような形態としたおむつも作成した。出来上っ
たおむつは全体に柔軟であって、尿の漏れはもちろん、
にじみ漏れもないものであった。

実施例５ 実施例１のトップシートの透水性を有する部分をおむつ
の吸収層６の広さに対し約５　ｍｍ小さい広さとして、
プリント状に処理剤を付与した。トップシートの疎水性
部分が股部、背部、ａ部のおむつ全周辺に形成され尿の
にじみ漏れのないものとなった。

本発明の実施例にあたっては、各実施例ばかりでなく、
これらの組合せにより、より効果を上げ得るばかりでな
く、意匠的にも有効なものにすることができた。

〔発明の効果〕

本発明の使い捨ておむつは、そのバックシ一トが撥水性
不織布を主体としてできているために布的な怒触柔軟性
および通気性に極めて優れ、従って、肌荒れを未然に防
止でき、また従来の全面フィルムタイプに比べ、冷たさ
がなく、またガサガサ音がすることも少ない。

さらに本発明のおむつはトップシートとして少なくとも
設けられた吸収層の範囲に尿透過性を有し、その周辺は
撥水性である不織布を用いると共に全体に撥水性不織布
をバックシートとし、このバックシートの少なくとも体
圧のかかる部分、尿吸収の多い中央部分、トップシート
に設けられた尿透過性域及び吸収層の範囲より広範囲に
防水補強フィルム層を設けるため、従来の全面フィルム
または単に不織布と防止フィルムをラミネートした通気
性の全くないものをバックシートとしたものとは全く異
なりおむつの通気性を持たせ得ると共にバックシートの
撥水性と合わせて尿の漏れを防止するばかりでなく、親
水性のトップシートをったって、吸収された尿かにじみ
出すことが防止され、吸収層のない部分でのにじみ漏れ
も完全に防止する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第３図は本発明による使い捨ておむつの正面図
、第２．４．６図は部分拡大横断面図の例、第５図は第
３図の部分拡大縦断面図である。 １・−パンツ型おむつ、２−バックシート、３−・−背
部、３１・−装着固定用粘着テープ、４−腹部、５−腹
部、６−吸収層、７−・トップシート、７１−尿透過部
（透水部）、７２−・・撥水部（疎水部）、６１・−テ
ィシュ、６２−吸収体、８−防水補強フィルム、９−弾
性体、１０−にじみ防止フィルム。 特許出願人　　旭化成工業株式会社 ｊ（、ｒ！１人　弁理士　　渡　辺　−雄第１図 第３図 第５図 第２図 第４図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．設けられた少なくとも吸収層の範囲に尿透過性を有
   し、その周辺は撥水性である不織布をトップシートとす
   ると共に全体に撥水性不織布からなるバックシートの少
   なくとも体圧のかかる部分、尿吸収の多い中央部分に、
   防水補強フィルム層を設けてなることを特徴とする使い
   捨ておむつ。