JP2003265520A - 使い捨て紙おむつおよび使い捨て紙おむつの製造方法 - Google Patents
使い捨て紙おむつおよび使い捨て紙おむつの製造方法Info
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Abstract
い捨て紙おむつおよび使い捨て紙おむつの製造方法を提
供する。 【解決手段】バックシート20の前胴周り部20aおよ
び後胴周り部20cに、糸ゴム25が接着剤により固定
されるパンツ型の使い捨て紙おむつ100において、バ
ックシート20の胴周り部全体に接着剤を塗布すること
なく、糸ゴム25の略全周囲に接着剤を塗布してバック
シート20に貼り付けることにより、バックシート20
と糸ゴム25との固着部Aにのみ接着剤Bが付着された
紙おむつ100を製造する。
Description
に関する。
つという。)は、透液性のトップシートと、不透液性の
バックシートと、これらの間に介装される吸収体とで構
成される紙おむつ本体を備えて構成されている。このよ
うな紙おむつにおいて、トップシートやバックシートに
適宜糸ゴム等の弾性部材を設けて紙おむつに伸縮性を持
たせることにより、胴周りや脚周りなど、着用者の体形
に合わせて紙おむつをフィットさせることができるよう
にしたものがある。
プシートやバックシートを構成する不織布等の部材を二
枚重ねにしたり、或いは折り返したりするとともに、そ
れらの間に糸ゴム等を挟み込んでホットメルトなどの接
着剤で固着させる方法が行われている。特に紙おむつの
胴周りの部分においては、使用中に紙おむつがずれた
り、ずれ落ちたりすることなく、また一方で、着用者が
紙おむつで締め付けられることがないようにするため
に、紙おむつの胴周りを形成する箇所に所定の間隔で多
数の糸ゴムを設け、紙おむつの胴周り部分を、幅広く、
緩やかに伸縮させるようにしたものが製造されている。
おむつでは、胴周りに多数の糸ゴムを設けるために、胴
周り部分を構成する不織布等に幅広く接着剤を施し、糸
ゴムを挟みこんで固着させるため、製造された紙おむつ
の胴周り部分は伸縮する一方、接着剤によって固くなっ
てしまう。そのため、使用時の感触が悪くなったり、ま
た着用者の胴周り部分におむつ跡がついてしまうなど、
使用感が低下することがあった。また、幅広い部分に多
数の弾性部材を固着させるために、大量に接着剤を使用
するため、紙おむつの製造にもコストがかかっていた。
く、おむつ跡が付くことを防止できるなど使用感が良好
であって、製造コストを削減できる使い捨て紙おむつお
よび使い捨て紙おむつの製造方法を提供することであ
る。
め、請求項1に記載の発明は、例えば、図1,2に示す
ように、胴周り部(前胴周り部20a、後ろ胴周り部2
0c)を形成するシート部材(バックシート20、不織
布21,22)に弾性部材(糸ゴム25)が接着剤によ
り固定される使い捨て紙おむつ(100)において、前
記シート部材の胴周り部には、前記弾性部材との固着部
(A)、固着部の近傍(C)、または固着部から近傍
(C)にかけた部分、のいずれかに、またはに、接着剤
(B)が付着されていることを特徴とする。ここで、固
着部、固着部の近傍、または固着部から近傍にかけた部
分のいずれかに、接着剤が付着されているとは、前記シ
ート部材の胴周り部全体ではなく、前記シート部材と前
記弾性部材とが互いに固着される箇所に、断続的に接着
剤が施されているということである。
材の胴周り部には、接着剤が断続的に施されることによ
り、胴周り部全体に施される場合に比べて、シート部材
が接着剤で硬くなることが低減される。従って、当該シ
ート部材と弾性部材とを有して構成される紙おむつは、
胴周り部分が柔らかく形成されるので、使用時着用者の
胴周り部分の感触が良好となり、着用者の胴周り部分が
紙おむつで擦られたり、おむつ跡が付いたりすることを
防止でき、使用感の良い使い捨て紙おむつを形成でき
る。また、接着剤をシート部材の胴周り部全体に施す場
合よりも、接着剤の量を少なくできるので、紙おむつ製
造においてコストを削減できる。
の使い捨て紙おむつにおいて、前記弾性部材の略全周囲
に接着剤が付着されていることを特徴とする。
の発明の効果を奏することは無論のこと、弾性部材の略
全周囲に接着剤が付着されるので、弾性部材の接着領域
を最大限利用することができることとなって、弾性部材
と胴周り部を形成するシート部材とを、十分な接着力で
接着させることができる。
するシート部材に弾性部材が接着剤により固定されてい
る使い捨て紙おむつの製造方法において、前記弾性部材
の略全周囲に接着剤を塗布する第1の工程と、次いで、
接着剤が塗布された弾性部材を前記シート部材の胴周り
部に固定する第2の工程と、を有することを特徴とす
る。
の胴周り部を形成するシート部材に接着剤を塗布するこ
となく、弾性部材に接着剤を塗布する第1の工程と、弾
性部材をシート部材の胴周り部に固定する第2の工程と
で、使い捨て紙おむつを製造するので、シート部材の胴
周り部に接着剤を施す場合に比べて、胴周り部への接着
剤の塗布面積を小さくできるので、胴周り部の感触が柔
らかい、使用感のよい紙おむつを製造できる。また、胴
周り部全体に接着剤を施す場合よりも、接着剤の塗布面
積を少なくできるとともに、シート部材に接着剤を塗布
する工程を省略することも可能となるので、紙おむつの
製造コストを削減できる。
は、前記弾性部材の略全周囲に接着剤を塗布することを
特徴とする請求項3に記載の使い捨て紙おむつの製造方
法である。
の略全周囲に接着剤を塗布することにより、弾性部材の
接着領域を最大限利用することができることとなって、
シート部材と弾性部材とを十分な接着力で固着させるこ
とができる。従って、胴周り部に対する接着剤の塗布面
積を小さくして、弾性部材をシート部材に好適に固着さ
せることができ、胴周り部の感触が柔らかい紙おむつを
製造することができる。
の形態を説明する。図1は、本発明の一例としての、パ
ンツ型の使い捨て紙おむつ100(以下、紙おむつ10
0と記載する)を示す斜視図であり、図2は、紙おむつ
100の両脇部分を切り離して展開した様子を示す平面
図である。また図3は、図2の使い捨て紙おむつ100
のア−イ断面図である。紙おむつ100は、主に、トッ
プシート10と、バックシート(シート部材)20と、
糸ゴム(弾性部材)25と、吸収体30と、ギャザーシ
ート40と、胴周り漏れ防止シート50と、防水フィル
ム60と、を備えて構成されている。
に、尿等の水様成分を吸収するもので、綿やパルプ等の
吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と
高吸水性樹脂とを組み合わせて形成される吸収部31
と、吸収部31を包含する吸収性不織布または紙等から
なる包装部32とで構成される。吸収体30は、人体の
前胴周りから脚の間を通り後胴周り(後述)に亘る位置
に装着されるように、ある程度の幅と長さを有するよう
に(例えば図2に示すような略長方形状に)形成され
る。
収体30の表面側を覆う形状に形成される。トップシー
ト10を形成する不織布の素材としてとしては、天然繊
維、合成繊維、のいずれを用いてもよい。天然繊維の例
としては、綿、セルロース(木材パルプ)、羊毛、絹等
が挙げられる。また合成繊維としては、ポリプロピレン
(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエステル
(PET等)、アクリル等が挙げられ、またPE /PP混合不
織布、PE /PET混合不織布など、上記素材を適宜組み合
わせたバイコンポーネント繊維(混合繊維)も用いるこ
とができる。
の繊維は、1.0〜4.0d(デニール)のものが好ましい。
綿以外の天然繊維、あるいは合成繊維のいずれを素材と
する場合においても、綿を配合する。綿が配合された不
織布は、綿が無配合の不織布に比べて柔らかく、感触の
よい不織布を形成できるからである。綿を配合する量と
しては、不織布を形成する他の素材の種類によっても異
なるが、繊維性素材の全体に対して、綿が3.0重量%未
満となるようにすると好ましい。3.0重量%以上である
と、綿に吸収された体液等の水分が表面層に逆戻りし、
着用者にじめじめした感覚を与える虞があるためであ
る。
方法としては、公知の方法を適宜用いることができ、例
えば、ケミカルボンド、サーマルボンド、スパンレース
等のいずれの方法を用いてもよく、また合成繊維等で
は、スパンボンド法、メルトブロー法、またこれらと上
記の接着方法の組み合わせ等、いずれの方法を用いて製
造してもよい。
けとしては、18〜30g/m2が好ましい。18g/m2以下である
と、紙おむつ100の使用者の動きによって不織布の耐
久性が低下し、吸収性が低下することがあるからであ
る。また、30g/m2以上であると、不織布製造における操
業性の低下や、製造コストが嵩む等が考えられるためで
ある。
においては、尿等を吸収体30側に浸透させるととも
に、例えば尿等で濡れた際のべたつきを低減させるなど
のため、親水性の素材には適切な程度に疎水加工や撥水
加工等を施すか、或いは、疎水性素材の場合、部分的に
親水化処理を施すなど、適宜加工を施すことが好まし
い。このような加工は、上記の方法により繊維を絡合し
て形成した不織布に公知の加工方法を施して行うことが
できる。
布には、不織布表面から繊維の先端が毛羽立たないよう
に加工して、表面を滑らかにする(以下、スムース加
工、と記載する)。スムース加工としては、本実施の形
態では、不織布表面に圧力を加えることにより、不織布
表面に毛羽立つ繊維を不織布表面にねかせるように押え
付ける方法で行う。不織布表面に圧力を加える方法とし
ては、不織布をローラーの間に挟み込んで表裏両面から
圧力を加える方法が挙げられる。例えば、二本のローラ
ーの間に不織布を挟む、或いは不織布表面にローラーを
転がす、または、板等の二つの面で不織布を挟む等によ
り行うことができる。このスムース加工により、不織布
表面は毛羽立ちが押えられて滑らかとなり、摩擦抵抗が
小さく、感触のよい不織布となる。また、スムース加工
の方法として、毛羽立った表面の繊維をカットして滑ら
かにする方法であってもよい。
ては、摩擦係数の平均偏差(MMD値)において、MD(Mac
hine Direction)は0.01〜0.50、CD(Cross Directio
n)は0.01〜0.70であることが望ましい。MMD値がこれら
の値より大きいと、滑らかさが小さくなり、不織布と接
触する皮膚等が擦られて、赤くなるなど、紙おむつ10
0として使用される際の使用感が悪くなることがあるか
らである。尚、スムース加工は、不織布に疎水加工等施
した後の最終段階で実施してもよく、また繊維を絡合さ
せた後、様々な加工を施す途中段階で行ってもよい。
成される。この防水フィルム60は、製造時、樹脂原料
に炭酸カルシウム等を添加することにより、シート内に
空隙を形成させた多孔性フィルムであって、また疎水加
工もしくは撥水加工が施され、通気性を有する防水フィ
ルムとしての性能を果たすようになっている。
で示すように、吸収体30の裏面側を覆い、トップシー
ト10との間で吸収体30を挟み込むように備えられ
る。また、防水フィルム60の両側部61,61は側方
に延出しており、後述するように、当該両側部61,6
1に沿ってギャザーシート40が設けられるようになっ
ている。
と同様の繊維性素材を用いて、エアスルー方式で製造さ
れたエアスルー不織布で形成される。本実施の形態で用
いられるこのエアスルー不織布は、メルトブロー不織布
に比べて繊維の目が粗く、繊維径も太く、柔らかい性質
を有する。エアスルー不織布は、融点の異なる複数種の
繊維に熱風を吹き付けて一部の繊維を溶融させて絡合さ
せることにより製造する。尚、ギャザーシート40を形
成する不織布においては、疎水性または撥水性が高いほ
うが、尿等の漏れ防止に効果的である。従って、素材の
繊維として疎水性または撥水性の高いものを用いるか、
または不織布(あるいは素材の繊維に)疎水加工もしく
は撥水加工を施すことが望ましい。
フィルム60の両側方61,61のそれぞれに沿って一
つずつ、合計二つ備えられる。ギャザーシート40は、
防水フィルム60の側部61の表裏面に亘って、防水フ
ィルム60を挟み込むようにして、側部61と貼り合わ
され、トップシート10側に張り出すように設けられ
る。そしてギャザーシート40のトップシート10側に
延出した側端部41,41に沿って、糸ゴム43…が備
えられるとともに、図2に示すように、両端部40a…
が折り返されて、トップシート10上にそれぞれ固着さ
れる。
側方からトップシート10側に起立する、ギャザーシー
ト40と防水フィルム60の側部61とで構成された立
体ギャザーが形成される。この、トップシート10と、
防水フィルム60と、吸収体30とで構成される部分
を、吸収部35とする。
液性不織布(シート部材)で形成される。この不透液性
不織布は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(P
E)、ナイロン、ポリエステル(PET等)、アクリル等
や、またPE /PP混合不織布、PE /PET混合不織布など上
記素材を適宜組み合わせたバイコンポーネント繊維(混
合繊維)等を用いて、トップシート10と同様の製法に
よって製造することができるが、不透液性とするため、
疎水性または撥水性の高い素材で形成することが望まし
く、また、不織布には疎水性または撥水性を高くする加
工を施す。
用時、着用者の前胴周りから両脚の間を通り後胴周り部
20cに亘る位置を覆うように、前胴周り部20aと、
股下部20bと、後胴周り部20cと、が形成されてい
る。前胴周り部20aと後胴周り部20cとを、併せて
胴周り部とする。前胴周り部20aと後胴周り部20c
とは、股下部20bよりも幅広く形成され、紙おむつ1
00を形成する際には、前胴周り部20aの側端部と後
胴周り部20cの側端部が、それぞれ固着されて、パン
ツ型の形状を形成するようになっている。
側には、ギャザー押えシート27が貼り合わされ備えら
れる。ギャザー押えシート27は、バックシート20と
同様の繊維性素材を用いて、トップシート10と同様の
製法によって製造される繊維性不織布で形成される。ま
た、ギャザー押えシート27と、バックシート20との
間において、前胴周り部20aと、後胴周り部20cと
の位置には、図2および図3(a)に示すように、使用
時に着用者の胴周りに沿う方向に(胴周りと略平行方向
に)、それぞれ複数本の糸ゴム25が挟まれて固着され
ている。尚、図3(a)では、後胴周り部20cとして
示したが、糸ゴム25と、バックシート20、ギャザー
押えシート27との固定方法、および糸ゴム25を取り
付ける形状に関しては、前胴周り部20aも同様であ
る。
るいは後胴周り部20cに固着させる方法について説明
する。まず、糸ゴム25の略全周に、ホットメルトなど
の接着剤を塗布する(第1の工程)。その後、バックシ
ート20とギャザー押えシート27とを形成する不織布
に、接着剤が塗布された糸ゴム25を貼り付けるように
して、固着させる(第2の工程)。糸ゴム25の略全周
に接着剤を塗布する方法としては、図4(a)に示すよ
うに、V字型の溝を有する部材81を用いて、溝の底部
に接着剤を供給しながら糸ゴムを溝に通すコームガンに
よる塗布方法や、オメガ(Ω)形状のリング部材82を
用いて糸ゴム25に接着剤を塗布するオメガ部材による
塗布方法、また、図4(b)に示すように、曲折する部
材83に糸ゴム25を絡ませながら通過させ、接着剤を
塗布するコントロールシームによる塗布方法等が挙げら
れる。
た糸ゴム25を、バックシート20とギャザー押えシー
ト27とに挟んで貼り付けることで、紙おむつ100の
前胴周り部20aおよび後ろ胴周り部20cを形成する
不織布には、糸ゴム25の固着部、または固着部から近
傍にかけた部分にのみ、接着剤が付着された構成とな
る。固着部とは、不織布21,22に糸ゴム25を接着
させる箇所とし、図2および図3(b)においてAで示
す。尚、固着部Aから近傍(Cで示す)にかけてとは、
糸ゴム25を固定する際に、接着剤Bが固着部Aの周辺
に広がる状態を意味している。接着剤が固着部Aの周辺
に広く分布すると、バックシート20の胴周り部の柔ら
かさが損われるため、固着部近傍Cとは狭いほど望まし
い。このように糸ゴム25がバックシート20の前胴周
り部20aおよび後ろ胴周り部20cを形成する不織布
に備えられることにより、紙おむつ100は、使用時に
着用者の胴周りおよび腰周りで伸縮自在となるように形
成される。
ー押えシート27上には、股下部20bを中心として前
胴周り部20aおよび後胴周り部20cに延在するよう
に、吸収部35が備えられるようになっており、吸収部
35の裏面側(防水フィルム60側)がギャザー押えシ
ート27に固着される。また、バックシート20とギャ
ザー押えシート27との間において、股下部20bの両
側部などの箇所には適宜糸ゴム23…が備えられ、紙お
むつ100使用時に着用者にフィットさせることができ
るようになっている。これらのトップシート10と吸収
体30とを含む吸収部35と、バックシート20とで、
おむつ本体が構成される。また、バックシート20の前
胴周り部20aと後胴周り部20cとで形成される部分
を、紙おむつ100の胴周り部とする。
のトップシート側において、前胴周り部20aの端部2
0aaと後胴周り部20cの端部20caそれぞれか
ら、吸収体30の端部30a,30b上を覆う位置にか
けて、合計二つ設けられる。胴周り漏れ防止シート50
は、図2および図3(a)に示すように、ギャザー押え
シート27上において、前胴周り部20aまたは後胴周
り部20cのそれぞれに固着されるとともに、吸収部3
5の端部上を覆う箇所50a,50bは固着されずに自
由端部とされ、吸収部35の端部30a,30b上にポ
ケットを形成する。このような構成により、胴周り漏れ
防止シート50は、紙おむつ100使用時に、尿等が、
着用者の前胴周りおよび後胴周りの部分から漏れ出すこ
とを防止するようになっている。
は撥水性の高い不織布を用いて形成される。この不透液
性不織布は、トップシート10と同様の繊維性素材を用
いて、トップシート10と同様の製法によって製造する
ことができるが、スパンボンド法で製造されるPE/PPバ
イコンポーネントの不織布を用いると、柔らかい胴周り
漏れ防止シート50を形成できる。また胴周り漏れ防止
シート50は、疎水性または撥水性の高い素材で形成す
ることが望ましく、不織布に疎水性または撥水性を高く
する加工を施すことが望ましい。
れば、バックシート20およびギャザー押えシート27
の前胴周り部20aおよび後胴周り部20cには、糸ゴ
ム25を固定する箇所にのみ接着剤が付着されるので、
接着剤が胴周り部に断続的に付着されることとなって、
接着剤がこれらの胴周り部全体(20a、20c)に施
される場合に比べて、バックシート20が接着剤で硬く
なることが低減される。従って紙おむつ100は、これ
らの胴周り部(20a、20c)が柔らかく形成される
ので、使用時着用者の胴周りにおける紙おむつ100の
感触が良好となる。従って、着用者の胴周り部分が紙お
むつ100で擦られたり、おむつ跡が付いたりすること
を防止できるので、使用感の良い使い捨て紙おむつ10
0を形成できる。また、接着剤をバックシート20の前
胴周り部20aおよび後胴周り部20cの全体に施す場
合よりも、接着剤の量を少なくできるので、紙おむつ製
造においてコストを削減できる。さらに、糸ゴム25の
略全周囲に接着剤が付着されるので、糸ゴム25とバッ
クシート20とを、より強固に接着させることができ
る。
押えシート27の前胴周り部20aおよび20c全体に
接着剤を塗布することなく、糸ゴム25に接着剤を塗布
する第1の工程と、糸ゴム25をバックシート20の胴
周り部(前胴周り部20aおよび後胴周り部20c)に
固定する第2の工程とで、紙おむつ100を製造するの
で、バックシート20の胴周り部全体に接着剤を施す場
合に比べて、胴周り部(20a、20b)への接着剤の
塗布面積を小さくできる。従って、胴周り部(20a、
20b)の感触が柔らかい、使用感のよい紙おむつ10
0を製造できる。また、胴周り部全体に接着剤を施す場
合よりも、接着剤の塗布面積を少なくできるとともに、
接着剤を塗布する工程を省略することができるので、紙
おむつ100の製造コストを削減できる。さらに、接着
剤の塗布量を少なくすることにより、接着剤がバックシ
ート20から染み出すなどの問題も低減され、紙おむつ
100製造において作業性が向上するので好ましい。
塗布することにより、バックシート20と糸ゴム25と
をより強固に接着力で固着させることができる。従っ
て、胴周り部に対する接着剤の塗布面積を小さくして、
糸ゴム25をバックシート20に好適に固着させること
ができる。
ックシートの胴周り部の固着部A、または固着部Aの近
傍C、または固着部Aから近傍Cにかけての部分に接着
剤Bを塗布し、糸ゴムを貼り付けて固定してもよい。こ
のように糸ゴムを固定することにより、バックシートの
胴周り部の固着部或いは該固着部及びその近傍にのみ接
着剤が付着された、胴周りの感触の柔らかい紙おむつを
形成できる。
るものではない。例えば、本実施の形態のような糸ゴム
の固定方法を、前胴周り部あるいは後胴周り部のいずれ
か一方にのみ行ってもよい。また、本発明の使い捨て紙
おむつは、パンツ型の紙おむつの他、使用者の両脇で、
前胴周り部と後胴周り部とを着脱させて使用するタイプ
の紙おむつに適用してもよく、また大人用、子供用のい
ずれに適用してもよい。加えて、胴周り漏れ防止シート
や、ギャザーシートを備えずに構成される紙おむつに、
本発明を適用することも勿論可能である。さらに、吸収
体の裏面側を覆う防水フィルムと、立体ギャザーを構成
する防水フィルムとを別部材とする等も可能である。ま
た、ギャザー押えシート、胴周り漏れ防止シートを形成
する不織布にも、トップシートと同様に、綿が配合され
た(好ましくは3.0%未満配合された)不織布で形成す
ると、感触が柔らかくなり好ましい。また、上記のよう
なスムース加工を施した(好ましくはMMD値において、M
Dが0.01〜0.50、CDが0.01〜0.70となるように加工さ
れた)不織布で製造すれば、感触が滑らかとなり、紙お
むつの使用感が良好となる。
がシート部材の胴周り部全体に施される場合に比べて、
シート部材が接着剤で硬くなることが低減される。従っ
て紙おむつは、胴周り部分が柔らかく形成されるので、
使用時に着用者の胴周り部分の感触が良好となり、着用
者の胴周り部分が紙おむつで擦られたり、おむつ跡が付
いたりすることを防止でき、使用感の良い使い捨て紙お
むつを形成できる。また、接着剤をシート部材の胴周り
部全体に施す場合よりも、接着剤の量を少なくできるの
で、紙おむつ製造においてコストを削減できる。
の発明の効果を奏することは無論のこと、弾性部材の接
着領域を最大限利用することができることとなって、弾
性部材と胴周り部を形成するシート部材とを、十分な接
着力で接着させることができる。
の胴周り部を形成するシート部材に接着剤を塗布するこ
となく、弾性部材に接着剤を塗布する第1の工程と、弾
性部材をシート部材の胴周り部に固定する第2の工程と
で、使い捨て紙おむつを製造するので、シート部材の胴
周り部に接着剤を施す場合に比べて、胴周り部への接着
剤の塗布面積を小さくできるので、胴周り部の感触が柔
らかい、使用感のよい紙おむつを製造できる。また、胴
周り部全体に接着剤を施す場合よりも、接着剤の塗布面
積を少なくできるとともに、シート部材に接着剤を塗布
する工程を省略することも可能となるので、紙おむつの
製造コストを削減できる。
の接着領域を最大限利用することができることとなっ
て、シート部材と弾性部材とを十分な接着力で固着させ
ることができる。従って、胴周り部に対する接着剤の塗
布面積を小さくして、弾性部材をシート部材に好適に固
着させ、胴周り部の感触が柔らかい紙おむつを製造する
ことができる。
す斜視図である。
展開した様子を示す平面図である。
おける断面図、(b)はバックシートと糸ゴムとの固着
部Aを示す断面図である。
図であり、(a)はコームガンによる塗布方法、(b)
はコントロールシームによる方法である。
Claims (4)
- 【請求項1】胴周り部を形成するシート部材に弾性部材
が接着剤により固定される使い捨て紙おむつにおいて、 前記シート部材の胴周り部には、前記弾性部材との固着
部、固着部の近傍、または固着部から近傍にかけた部
分、のいずれかに、接着剤が付着されていることを特徴
とする使い捨て紙おむつ。 - 【請求項2】前記弾性部材の略全周囲に接着剤が付着さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て紙
おむつ。 - 【請求項3】胴周り部を形成するシート部材に弾性部材
が接着剤により固定されている使い捨て紙おむつの製造
方法において、 前記弾性部材に接着剤を塗布する第1の工程と、 次いで、接着剤が塗布された弾性部材を前記シート部材
の胴周り部に固定する第2の工程と、 を有することを特徴とする使い捨て紙おむつの製造方
法。 - 【請求項4】前記第1の工程は、前記弾性部材の略全周
囲に接着剤を塗布することを特徴とする請求項3に記載
の使い捨て紙おむつの製造方法。
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