JPH0230979Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、折りたたみ自在の分割テーブルに関
する。

〔従来の技術〕

従来には、展開すると４角形となる甲板を３角
状の両甲板に分割して、一方のみを使用状態にし
て他方を折りたたんだり、また、両方を平行に折
りたたんだりして全体を薄形にして収納に好適と
なるようにしたりできるような簡易構造のものは
なかつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は、そのように一方のみを使用状態にし
て部屋の隅部に合わせて使用したり、両甲板を平
行にして全体を薄形に折りたたんでスペースをと
らないで良好に収納することができ、いずれの状
態に変えるのも簡単な操作で行なうことができ、
しかも、いずれの使用状態でも安定良く支持でき
る構造にすることができ、簡単な構造にして製作
も容易となり好適に実施できるよう提供するもの
である。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため、本考案では、中心よりそれぞれ反対
方向に延出する起立した口状の両固定脚の上方一
方側に３角状主甲板の内方端部を回動可能に枢着
するとともに、他方側には主甲板に連接できる３
角状従甲板の内方端部を回動可能に枢着し、中心
の両側に固設した垂直の両支持パイプの上下には
主甲板および従甲板をそれぞれ載置することがで
きるコ状の両可動脚の両端屈折端部をそれぞれ回
動自由に嵌合して構成したものである。

〔作用〕

この構成により、両可動脚を固定脚に対し90
度、回動させて両可動脚の上方に主甲板および従
甲板を載置すると、平面４角のテーブルにするこ
とができ、一方の可動脚を回動させて従甲板を垂
直に吊下げるよう折りたたむと、部屋の隅部に合
わせて良好に使用できる３角状のテーブルにする
ことができ、また、両可動脚を両固定脚側に平行
となるようにそれぞれ回動させて両甲板を平行状
に垂下するよう折りたたむと、全体が薄形となる
よう折りたたむことができることになる。

〔実施例〕

次に、図面に示す実施例について説明する。

Ａは３角状主甲板で、ａは３角状従甲板である
が、主甲板Ａは隣り合う角部間の内方端縁が少し
く出張つて従甲板より大形となるように形成し、
両甲板Ａ，ａを接合させると４角状の甲板となる
ように形成する。

中心となる垂直の芯軸７の両側には起立した口
状の両固定脚１，２の内方起立部を、両固定脚
１，２が平面において平行となるようにしてそれ
ぞれ固着し、芯軸７の他の両側には固定脚１，２
の横方向に並ぶようにして短い支持パイプ３，４
を垂直にそれぞれ固着し、前記固定脚１，２と略
同じ大きさに形成したコ状の両可動脚５，６の両
端屈折端部５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂには第１０図
に示すように支持パイプ３，４の上下に嵌入でき
る小径軸部８をそれぞれ形成するが、第１１図に
示すように、その小径軸部８に周溝９を形成し、
支持パイプ３，４側にはその周溝９に係合できる
Ｕ状のスプリングピン１０を係合させる切欠部１
１，１１を両側に切欠形成して構成することもで
きる。

第７図に示すように、両端に突部１２ａ，１２
ａを有するヒンジ板１２を一方の固定脚１の上面
上に２個、他方の固定脚２の上面上に１個、それ
ぞれ直交方向にして固着し、主甲板Ａの内方側下
面には一端に２叉部１３ａを有する３個のヒンジ
板１３をねじ１４により固定するとともに、各ヒ
ンジ板１３の２叉部１３ａと各ヒンジ板１２の突
部１２ａにはそれぞれスプリングピン１５を嵌挿
して枢着し、従甲板ａの内方側下面には一端に２
叉部１６ａを有する３個のヒンジ板１６をその２
叉部１６ａが突出するようにしてねじ１７により
固定するとともに、各ヒンジ板１２の他方側突部
１２ａと各ヒンジ板１６の２叉部１６ａにはそれ
ぞれスプリングピン１５を嵌挿し枢着するが、第
８図に示すように、両平蝶番１８，１９を介して
枢着するように構成することもできる。

したがつて、両可動脚５，６を固定脚１，２に
対し90度、回動させて、可動脚５の上方に主甲板
Ａを、可動脚６の上方に従甲板ａをそれぞれ載置
すると、第１図ないし第４図に示すように両甲板
Ａ，ａの接合により４角形のテーブルに展開でき
ることになる。

また、第１２図に示すように、一方の可動脚６
を一方の固定脚２に並接するように90度、回動さ
せて、第１３図および第１４図に示すように、従
甲板ａを垂下させて折りたたむと、主甲板Ａのみ
の３角テーブルにすることができて、部屋の隅部
に合わせて使用することもできることになる。

全体を折りたたむ場合には、さらに他方の可動
脚５を第１５図に示すように90度、回動させて、
第１６図および第１７図に示すように、主甲板Ａ
を垂下させて折りたたむと、全体を薄形に折りた
たむことができることになる。

〔考案の効果〕

このように本考案は、両可動脚５，６により支
持するようにして主甲板Ａと従甲板ａを同一平面
に接合させると４角形のテーブルにすることがで
き、一方の可動脚６を固定脚２側に90度、回動さ
せて従甲板ａを垂下状に折りたたむと、例えば部
屋の隅部に合わせて良好に使用できる３角テーブ
ルにすることができ、また、他方の可動脚５を固
定脚１側に90度、回動させて主甲板Ａを垂下状に
折りたたむと、全体を薄形に折りたたむことがで
きてスペースをとらないで収納することができる
ことになり、それらの操作は可動脚を回動させて
甲板を下方に回動させるだけで容易に行なうこと
ができ、いずれの使用状態でも各脚により安定良
く支持でき、簡単な構造にして製作も容易となり
好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の斜視図、第２図はその平面図、
第３図はその正面図、第４図はその底面図、第５
図は第３図の−線における断面図、第６図は
第１図の一部の側断面図、第７図は第６図の一部
の分解斜視図、第８図は他の実施例を示し、第９
図は脚の斜視図、第１０図はその一部の分解斜視
図、第１１図は他の実施例を示し、第１２図、第
１３図および第１４図は第９図、第６図および第
１図の作動説明図をそれぞれ示し、また、第１５
図、第１６図および第１７図は第１２図、第１３
図および第１４図の作動説明図をそれぞれ示す。 １，２……固定脚、Ａ……主甲板、ａ……従甲
板、３，４……支持パイプ、５，６……可動脚、
５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂ……屈折端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブル甲板は略三角形状をする大形主甲板Ａ
   と三角形状の小形従甲板ａとからなるものとし、
   中心よりそれぞれ反対方向に延出する起立した口
   状の両固定脚１，２の上方一方側に３角状主甲板
   Ａの内方端部を回動可能に枢着するとともに、他
   方側には主甲板Ａに連接できる３角状従甲板ａの
   内方端部を回動可能に枢着し、脚部中心の両側に
   固設した垂直の両支持パイプ３，４の上下には主
   甲板Ａおよび従甲板ａをそれぞれ載置することが
   できるコ状の両可動脚５，６の両端屈折端部５
   ａ，５ｂ，６ａ，６ｂをそれぞれ回動自由に嵌合
   して構成したことを特徴とする折りたたみ自在の
   分割テーブル。