JPH02308845A - 熱可塑性エラストマー成形体 - Google Patents

熱可塑性エラストマー成形体

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JPH02308845A
JPH02308845A JP12779689A JP12779689A JPH02308845A JP H02308845 A JPH02308845 A JP H02308845A JP 12779689 A JP12779689 A JP 12779689A JP 12779689 A JP12779689 A JP 12779689A JP H02308845 A JPH02308845 A JP H02308845A
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誠 瀧澤
Toshinori Shiraki
利典 白木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、耐熱変形性に冨み、かつ表面のべたつきかな
いシリコーン含有熱可塑性エラストマー成形体に関する
ものである。
[従来の技術] 熱可塑性エラストマーは加硫を必要としないゴムとして
、近年、自動車部品・家電部品・履物・電線被覆・雑貨
等の分野で使用されている。
このうちスチレン系飽和型熱可塑性エラストマー、例え
はスチレン−ブタジェンブロック共重合体やスチレン−
イソプレンブロック共重合体の水素添加物は、柔軟性に
冨み、常温で良好なゴム弾性を有し、かつ耐熱老化性、
耐候性に優れるため、粘接着剤・シーラントや熱可塑性
樹脂とのコンパウンド等にも幅広く用いられている。
このスチレン系飽和型熱可塑性エラストマーにポリプロ
ピレン等のポリオレフィン、オイル等のゴム用軟化剤、
無機充填剤等を配合して柔軟性、ゴム弾性を更に改良す
る方法は公知であるが、本発明者らは、40℃に於いて
250〜450センチストークスの動粘度を有する比較
的高粘度の非芳香族系ゴム、用軟化剤を含むスチレン系
飽和型熱可塑性エラストマー組成物は、圧縮永久歪が小
さく耐熱変形性に冨む組成物があることを見出した。
しかし、このような比較的高粘度の非芳香族系ゴム用軟
化剤はブリードしやすく、そのような軟化剤を含む組成
物よりなる成形体は表面がべたつくといった欠点があフ
た。
従来、スチレン系熱可塑性エラストマーの表面改質、改
良方法としては、ワックス、高級脂肪酸及びその塩、エ
ステル、アミド類、アルキルアンモニウム塩、ポリグリ
コール等の滑剤、界面活性剤等を添加するといった公知
の方法や、特開昭49−344号公報、特開昭54−1
30656号公報、特公昭60−26508号公報記載
のシリコーン系ポリマーを添加する方法があフた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、滑剤、界面活性剤等を添加する方法では
、熱可塑性エラストマー成形体の表面のべたつきを解決
するためには比較的多量の添加を必要とする。また、そ
の効果は添加剤が表面にブリードして初めて生ずるが、
その際、添加剤が個体の場合では表面の平滑性が失われ
、添加剤が液体の場合では表面にぬめりが生じ、いずれ
にしても表面の感触が極端に悪化する。
一方、特開昭49−344号公報及び特公昭60’−2
6508号公報で開示されている熱可塑性エラストマー
とシリコーンオイルからなる組成物は、表面の平滑性、
加工性、離型性が改良される。しかし、前者の組成物は
、非水添ブロック共重合体を使用しているため耐熱性、
耐候性に劣るという欠点を有する。後者の組成物では、
硫酸バリウムを18重量部添加した組成物が開示されて
いるが、シリコーンオイルを添加することにより組成物
の破断強度が低下するという欠点を有する。また、特開
昭54−130656号公報には医療用シリコーン含有
熱可塑性ポリマーが開示されているが、これはスチレン
系熱可塑性エラストマーと架橋性シリコーンガム等から
なる組成物であり加工性を保つためにエチレン系ポリマ
ーを加える必要があるといった欠点を有する。
[問題を解決するための手段] 本発明者らは、耐熱老化性、耐候性及び耐熱変形性を有
し、表面特性が改良され、かつ強度の低下がない熱可塑
性エラストマー成形体を得るべく鋭意検討した結果、ス
チレン系飽和型熱可娠性エラストマー、比較的高粘度の
非芳香族系ゴム用軟化剤、シリコーンオイル及び比較的
多量の無機充填剤よりなり、純水の接触角が105°以
上となる熱可塑性エラストマー成形体が、表面のへた付
きを改良し、かつシリコーンオイルの添加にょる破断強
度の低下のない成形体となることを見出し本発明に到達
した。
即ち、本発明は、a)少なくとも2個のビニル芳香族化
合物を主体とする重合体ブロックAと、少なくとも1個
の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBより
なるブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロ
ック共重合体及び/又はカルボン酸基又はその誘導体基
を含有する該水添ブロック共重合体変性物100重量部
 b)無機充填剤30〜200重量部 C)ポリオレフ
ィン10〜100重量部 d)40°Cに於いて150
〜450センチストークスの動粘度を有する非芳香族系
ゴム用軟化剤50〜250重量部からなる組成物(I 
)100重量部と室温で50〜1 、 OOO+yブス
トークスの動粘度を有するボワシロキサン(II)0.
5〜30重量部で構成され、純水の接触角が105°以
上となる熱可塑性エラストマー成形体に関するものであ
る。
以下、本発明について詳しく述べる。
かかる( I )−a)成分の一つとして用いうる水添
ブロック共重合体とは、少なくとも2個のビニル芳香族
化合物を主体とする重合体ブロックAと、少なくとも1
個、好ましくは2個以上の共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロックBよりなる構造を有するブロック共重
合体を水素添加して得られるものであり、例えば: A−(B−A)。 、   A−(B−A)。−B 。
B−(A−B)。。、。
[(A−B’)。]。X    、     [(A−
B)。−A]、、X  。
[(B−A)。:]、、X    、    [(B−
A)。−Bコ、X(n≧1.m=2〜10の整数、Xは
カップリング剤又は多官能開始剤の残基) 及びこれらの混合物の水素添加された水添ブロック共重
合体である。また、この水添ブロック共重合体はビニル
芳香族化合物を5〜95重量%含む。かかる水添ブロッ
ク共重合体は、ビニル芳香族化合物の含有量が好ましく
は10〜60重量%、さらに好ましくは15〜45重量
%において、熱可塑性エラストマーとして優れた特性を
示す。さらにブロック構造について言及すると、ビニル
芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAが、ビニル
芳香族化合物重合体ブロック及び/又は、ビニル芳香族
化合物を50重量%をこえ、好ましくは70重量%以上
含有するビニル芳香族化合物と水素添加された共役ジエ
ン化合物との共重合体ブロックの構造を有しており、そ
してさらに、水素添加された共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックBが、水素添加された共役ジエン化
合物重合体ブロック及び/又は、水素添加された共役ジ
エン化合物を50重量%をこえ、好ましくは70重量%
以上含有する水素添加された共役ジエン化合物とビニル
芳香族化合物との共重合体ブロックの構造を有するもの
である。また、これらのビニル芳香族化合物を主体とす
る重合体ブロックA、水素添加された共役ジエン化合物
を主体とする重合体ブロックBは、各々の重合体ブロッ
クにおける分子鎖中の水素添加された共役ジエン化合物
またはビニル芳香族化合物の分布が、ランダム、チーバ
ード(分子鎖に沿ってモノマー分布が増加または減少す
るもの)、一部ブロック状またはこれらの任意の絹合せ
であってもよく、2個以上の該ビニル芳香族化合物を主
体とする重合体ブロックA、2個以上の水素添加された
共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBは、各
ブロックはそれぞれ同一構造であってもよく、異なる構
造であってもよい。
水添ブロック共重合体を構成するビニル芳香族化合物と
しては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、4−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、4−第三ブチルスチレ
ン、1,1′−ジフェニルエチIノンなどの内から1種
または2種以上が選択でき、中でもスチIノンが好まし
い。また、水素添加された共役ジエン化合物を構成する
水素添加前の共役ジエン化合物としては、例えば、ブタ
ジェン、イソフラン、1.3−ペンタジェン、2,3−
ジメチル−1,3−ブタジェン等の内から1種または2
種以上が選択でき、中でもブタジェン、イソプレン及び
これらの絽合せか好ましい。そして、水素添加される前
の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBは、
そのブロック中におけるミクロ構造を任意に選ぶことが
出来るが、良好なゴム弾性を持つためには、例えは、ポ
リブタジェンブロックにおいては1,2−ビニル結合量
が、10〜80%、好ましくは、25〜45%である。
該水添ブロック共重合体の数平均分子量は、5.000
〜1,000,000、好ましくは、lo、ooo〜8
00.000であり、本発明組成物の物性、加工性との
バランスを保持する上からは30.000〜300.0
00が更に好ましい範囲であり、分子量分布〔重量平均
分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と−〇− の比(Mw/1in) )は一般にlO以下である。ざ
らに水添ブロック共重合体の分子構造は、直鎖状、分岐
状、放射状あるいはこれらの任意の組合せのいずれであ
ってもよい。
少なくとも1個の末端に共役ジエン化合物を主体とする
重合体ブロックBを有する構造の水添ブロック共重合体
には、同一のビニル芳香族化合物含有量、ミクロ構造、
分子量及び分子量分布を持ち、両末端にビニル芳香族化
合物を主体とする重合体ブロックAを有する構造の水添
ブロック共重合体と比較()た場合、溶融粘度が低い、
伸びが大きい等といった長所がある。
これらの水添ブロック共重合体の製造方法としては上記
した構造を有するものであれば、どの様な製法で得られ
るものであってもよい。例えば、特公昭40−2379
8号公報に記載された方法により、リチウム触媒などを
用いて不活性溶媒中でビニル芳香族化合物−共役ジエン
化合物ブロック共重合体を合成し、次いで、例えは特公
昭42−8704号公報、特公昭43−6636号公報
に記載された方法、特に好よしくは特公昭63−484
1号公報及び、特公昭63−5401号公報に記載され
た方法により、不活性溶媒中で水素添加触媒の存在下に
水素添加して本発明に供する水添ブロック共重合体を合
成することが出来る。その際、ビニル芳香族化合物−共
役ジエン化合物ブロック共重合体の共役ジエン化合物に
基づく脂肪族二重結合は少なくとも80%を水素添加し
、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックを形態
的にオレフィン性化合物重合体ブロック、Bに変換させ
る。また、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロ
ックA及び、必要に応じて共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロックBに共重合されているビニル芳香族化
合物に基づく芳香族二重結合の水素添加率については特
に制限はないが、水素添加率を20%以下にす3のが好
ましい。
該水添ブロック共重合体中に含まれる未水素添加の脂肪
族二重結合の量は、赤外分光光度計、核磁気共鳴装置な
どにより容易に知ることが出来る。
一方、(I )−a)成分のもう一つとして用いること
が出来る水添ブロック共重合体変性物は、前記した水添
ブロック共重合体にカルボン酸基又はその誘導体基を含
有する分子単位が結合したものである。かかる水添ブロ
ック共重合体変性物は、前記の水添ブロック共重合体に
不飽和カルボン酸又はその誘導体を、溶液状態又は溶融
状態において、ラジカル開始剤を使用しないで、又は使
用して付加することによって得られる。かかる付加変性
に用いうろ水添ブロック共重合体は、前記に規定したも
のであれは゛いずれでも用いることが出来、又、水添ブ
ロック共重合体に付加させる不飽和カルボン酸又はその
誘導体の例としては、マレイン酸、ハロゲン化マレイン
酸、イタコン酸、フマル酸、シトラコン酸、シス−4−
シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、エンド−シス
−ビシクロ−(2,2,1) −5−ヘプテン−2,3
−ジカルボン酸等やこれらジカルボン酸の無水物、エス
テル、アミド、イミド等及び、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、イソクロトン酸、メサコン酸、アンゼ
リン酸等やこれらモノカルボン酸のエステル、例えばメ
タクリル酸メチル、メタクリル酸グリシジルやアミド、
エーテル、ニトリル、チオール等の誘導体が挙げられる
が、これらの中では無水マレイン酸またはメタクリル酸
グリシジルが特に好ましい。
これら水添ブロック共重合体変性物の製造方法に関して
は、本発明においては特に限定はしないが、得られた水
添ブロック共重合体変性物がゲル等の好ましくない成分
を含んだり、その溶融粘度が著しく増大して加工性が悪
化したりする製造方法は好ましくない。好ましい方法と
しては、例えば、押出機中、ラジカル開始剤存在下で、
水添ブロック共重合体と不飽和カルボン酸又はその誘導
体とを反応させる方法がある。
不飽和カルボン酸又はその誘導体の水添ブロック共重合
体への付加量は、水添ブロック共重合体100重量部あ
たり20重量部以下、好ましくは帆05〜20重量部、
更に好ましくは0.1〜10重量部である。
付加量が20重量部を超えても、それ以下に比べて変性
効果の増大は認められない。本発明で用いる不飽和カル
ボン酸又はその誘導体は、一種のみならず二種以上混合
しても使用できる。
−13= 本発明に於てかかる( I )−b)成分として用いら
れる無機充填剤は、ポリシロキサンの添加による成形体
の破断強度の低下を防止するために必須であり、その例
としては、炭酸カルシウム、タルク、カーボンブラック
、酸化チタン、ホワイトカーボン、炭酸マグネシウム、
クレー、硫酸バリウム、ガラス又は金属の粉末等が挙げ
られる。これらの中でも炭酸カルシウムが好ましい。無
機充填剤の使用量は、水添ブロック共重合体100重量
部に対して、30〜200重量部、好ましくは45〜9
5重量部であり、30重垂部未満では、ポリシロキサン
の添加による破断強度低下を防ぐことができず、200
重量部を超えると成形体の硬度が高くなり過ぎ、柔軟性
が失われるので好ましくない。また、無機充填剤の好ま
しい粒径は、1〜10μm、更に好ましくは1.5〜2
.5μmである。1μm未満ではポリシロキサンによる
べたつきの改良効果が不十分であり、10μmを超える
と混合性が悪化するため好ましくない。
本発明に於てかかる( I )−C)成分として用いら
れるポリオレフィンとしては、例えば゛、ポリエチレ=
14− ン、ポリプロピレン、ポリプロピレンとエチレンあるい
は1−ブテン等のα−オレフィンとの共重合体等が挙げ
られるが、ポリプロピレン及びプロピレンとエチレンの
ブロック共重合体が好ましい。ポリオレフィンの使用量
は、水添ブロック共重合体100重量部に対して、10
〜100重量部、好ましくは20〜75重量部であり、
10重量部未満では、耐熱性、破断強度、加工性等が悪
化し、また、100重量部を超えると成形体の硬度が高
くなり過ぎ、柔軟性が失われるので好ましくない。
本発明に於てかかる( I )−cl)成分として用い
られる非芳香族系ゴム用軟化剤は、40°Cに於て15
0〜450+ンチストークス、 好まし く は250
〜400センチストークスの動粘度を有するものであれ
ば、特に限定されるものではなく、例えば、鉱油系軟化
剤で一般にパラフィン系あるいはナフテン系オイルと呼
ばれるものが挙げられるが、中でもパラフィン系オイル
が好ましい。非芳香族系ゴム用軟化剤の使用量は、水添
ブロック共重合体100重量部に対して、50〜250
重量部、好ましくは70〜150重量部である。40°
Cにおける動粘度が150センチスト一クス未満では、
成形体の耐熱変形性が十分でなく、また、45叫ンチス
トークスを超えると成形体からのブリードが生じ、ポリ
シロキサンによるべたつきの改良効果を悪化させるので
好ましくない。一方、使用量が50重量部未満では、成
形体の硬度が高くなり過ぎ、柔軟性が失われ、また、2
50重量部を超えるとやはり成形体からのブリードが生
じ、ポリシロキサンによるべたつきの改良効果を悪化さ
せると同時に、破断強度も悪化するので好ましくない。
本発明に於てかかる(II)成分として用いられるポリ
シロキサンは、成形体表面のへたつきを改良するために
重要な成分であり、室温で50〜1 、000セシチス
トークス、好ま しくは70〜500センチストークス
、 更に好ましくは100〜300センチストークスの
動粘度を有するものであれは、特に限定されるものでは
ない。中でも、一般式: %式%) (R,R’=アルキル基、アリール基2口=整数)で表
されるポリオルガノシロキサンが好ましく、具体的には
、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキ
サン、ポリジメチル−ジフェニルシロキサン等が挙げら
れ、これらの2種以上の混合物であってもよいが、ポリ
ジメチルシロキサンが特に好ましい。このポリシロキサ
ンの使用量は、既に述べた、水添ブロック共重合体、無
機充填剤、ポリオレフィン、非芳香族系ゴム用軟化剤よ
りなる組成物100重量部に対して、0.5〜30重量
部、好ましくは1〜15重量部、更に好ましくは2〜8
重量部である。室温における動粘度が50tンチスト一
クス未満の場合、加工の際に揮発、発泡等の恐れがあり
、また、1 、000センチストークスを超えると成形
体表面のべたつきの改良効果がなくなるので好ましくな
い。一方、使用量が0.5重量部未満では、成形体表面
のへたつきの改良効果がなく、また、30重量部を超え
るとポリシロキサンが成形体表面へ甚だしくブリードし
てぬめりが生じ表面の感触が極端に悪化し、また成形も
困難になるので好ましくない。
以上の成分からなる本発明の成形体は、純水の成形体に
対する接触角が105°、好ましくは110゜以上のも
のである。接触角が105°未溝の場合、成形体表面で
ポリシロキサンによる表面改質効果が発現しておらず、
べた付きが残る。成形体表面の接触角の測定方法につい
ては、「高分子工学講座14高分子材料試験法」(高分
子学会編、地大書館(I963乃記載の方法等があり、
特に限定しないが、表面の液滴を直接観察して接触角を
測定する液滴形状法が、測定の容易さの面で好ましい。
  一本発明の成形体には、ポリスチレン、耐衝撃性ポ
リスチレン、AS樹脂、A、BS樹脂、MMA樹脂、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、エチIノンー酢酸
ビニル共重合体等の汎用熱可塑性樹脂を含んでもよい。
また、本発明の成形体は、必要に応じて、ポリアミド、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキ
サイド等の熱可塑性エンジニアリング樹脂を含んでもよ
い。例えば、ポリアミドを含む成形体では耐熱性、耐油
性の向上が、ポリフェニレンオキサイドを含む成形体で
は耐熱変形性の向上が期待できる。
加えて、本発明の成形体に、通常の樹脂成形体において
行われているように、必要に応じて、顔料、熱安定剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤等を添加することも可能であ
る。
本発明の成形体を得る手段としては、特に限定するもの
ではないが、通常用いられている機械的混合法、例えば
、ロール、ブラベンダー、押出機等による混合法と熱可
塑性樹脂成形法、例えば、射出成形、押8成形、ブロー
成形、カレンダー成形等の組合せが好ましい。
本発明の成形体は、用途は特に限定しないが、中でも、
ゴムらしさと良好な感触を必要とする自動車内装部品、
各種グリップ被覆、各種アイキャップ等に極めて好適に
使用することが出来る。
し発明の効果] 本発明によれば、ゴム弾性・機械的特性・耐候性・耐熱
変形性に優れる水添ブロック共重合体、無機充填剤、ポ
リオレフィン、比較的高粘度のパラフィン系オイルから
なる組成物のべたつきをポリシロキサンによって改良し
た熱可塑性エラストマー成形体を得ることが出来る。
[実施例] 以下、実施例を挙げ本発明を更に具体的に説明するが、
これらの実施例に制限されるものではない。
参考例1 水添ブロック共重合体の合成(I−1)  
特公昭63−4841号公報記載の方法にて、水素添加
されたポリブタジェン−ポリスチレン−水素添加された
ポリブタジェン−ポリスチレンの構造を有し、結合スチ
レン量30%、水素添加前のポリブタジェン部の1,2
−ビニル結合量35%、数平均分子量172,000、
分子量分布1.04、ポリブタジェン部の水素添加率9
9%の水添ブロック共重合体を合成した。
(I−2)  (I−1)と同様にして、ポリスチレン
−水素添加されたホリブタジエンーボリスチレンの構造
を有し、結合スチレン量32%、水素添加前のポリブタ
ジェン部の1,2−ビニル結合量31%、数平均分子f
f1150,000、分子量分布1.06、ポリブタジ
ェン部の水素添加率99%の水添ブロック共重合体を合
成した。
(I−3)  (I−1)と同様にして、水素添加され
たポリブタジェン−ポリスチレン−水素添加されたポリ
ブタジェン−ポリスチレン−水素添加されたポリブタジ
ェンの構造を有し、結合スチレン量33%、水素添加前
のポリブタジェン部の1,2−ビニル結合量35%、数
平均分子量180 、000、分子量分布1.07、ポ
リブタジェン部の水素添加率98%の水添ブロック共重
合体を合成した。
(I−4)  (I−1)と同様にして、(水素添加さ
れたポリブタジェン−ポリスチレン−水素添加されたポ
リブタジェン)4Siの構造を有し、結合スチレン量3
0%、水素添加前のボーリプタジエン部の1,2−ビニ
ル結合量35%、数平均分子量170,000、分子量
分布1.08、ポリブタジェン部の水素添加率97%の
水添ブロック共重合体を合成した。
参考例2 変性水添ブロック共重合体の合成(2−1)
  (I−1)で得られた水添ブロック共重合体100
重量部あたり、無水マレイン酸2重量部、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(第三ブチルパーオキシ)ヘキサン0
.2重量部を混合し、250℃に設定した50mmφ径
の二軸押出機で付加変性反応を行つ・た。得られた変性
水添ブロック共重合体は無水マレイン酸が0.75重量
部付加したものであった。
(2−2)  (I−1)で得られた水添ブロック共重
合体100重量部あたり、メタクリル酸グリシジル2.
5重量部、ジー薙三ブチルパーオキサイド帆5重量部を
混合し、190℃に設定した45mmφのベント付き二
軸押出機で、真空ポンプを用いて強制ベント(減圧度:
 750mmt(gc )を行いながら変性反応を行っ
た。
得られた変性水添ブロック共重合体はメタクリル酸グリ
シジルが1.5重量部付加したものであった。
実施例1〜28及び比較例1〜14 第1表〜5に示す配合割合の各成分を、220°Cに設
定した30mmφ二軸押出機で混練し、厚さ約2mmの
シートに180°Cで圧縮成形した後、以下の試験に供
した。
(I)叫駆」ユ JIS K 6301 r加硫ゴムの物理試験方法」ス
プリング式硬さ試験(A形)。
(2)破 弓 ゛に70m2  び破 伸びχ):JI
S K 6301 r加硫ゴムの物理試験方法」引張試
駆。測定温度は25°C3試験片は3号型。
(3ン而史菩任J≧j萎」コL(λλ工弘JIS K 
6301 r加硫ゴムの物理試験方法」に準じて上記の
圧縮成形したシートを直径3o闘の円盤に打ち抜いたも
のを6枚重ねて、圧縮永久歪試験を行った。
(4)址放九C」二 15°Cにおいて、圧縮成形したシート上に10μmの
純水を滴下し、真横からレンズを通じて液滴の形状を直
接観察することで接触角を測定した。
(5)5た2工島Σ 圧縮成形したシートの感触を判断し、「べたつきなし」
を○、 「へたつきあり」を×とした。
参考例(I−1)の水添ブロック共重合体を主とする組
成物100重量部に200−400セシチストークスの
ポリシロキサンを1.5〜7重量部加えた成形体では、
表面のへた付きが改良された(実施例1〜7)。水添ブ
ロック共重合体のブロック構造が異なる成形体でも同様
の結果となった(実施例8〜14)。また、水添ブロワ
り共重合体変性物を用いた成形体でも、同様にべた付き
が改良された〈実施例15〜28)。
しかし、ポリシロキサンの配合量又は粘度が本発明の範
囲外の成形体では、表面のべた付きが改良されない(比
較例1,3〜4,7.9〜11.13〜14)もしくは
、成形が不可能となった(比較例2,8,1.2)。
また、粘度が本発明の範囲より高いゴム用軟化剤を用い
た成形体では、表面のべた付きが改良されず(比較例6
)、粘度が本発明の範囲より低いゴム用軟化剤を用いた
成形体では、表面のへた付きが改良されるものの圧縮永
久歪が悪化した(比較例5)。
表に間する脚注 1):参考例で合成したエラストマー 2)  : ホワイトシS8 白石カッ1シウム製(平
均粒径1.8μ) 3):旭化成*°!Jl’0M−1600旭化成工業製
4):(A)ターイアナフ加セズオイJLPW〜380
 出光興産製(動粘度(40°C)  381.6セン
チストークス)(B)ターイアナノ0ロセスオイ肝W−
90出光興産製ぐ動粘度(40°C)  95.5セン
チストークス)(C)出光ネ°リフ゛テン15H比光石
油化学製ぐ動粘度(37,8°C)  580セシチス
トークス)5)  : (A)KF96−200信越化
学製(動才占度(25℃)  200セシチストークス
)(B)KF54信越化学製 (動粘度(25℃) 400セシチストークス)(C)
KF96−20信越化学製 (l粘度(25℃) 2oセシチストークス)(D)K
F96〜3000信越化学製 (動粘度(25℃) 3000+ンチストークス)(以
下余白)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、a)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体と
    する重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエン
    化合物を主体とする重合体ブロックBよりなるブロック
    共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体
    及び/又はカルボン酸基又はその誘導体基を含有する該
    水添ブロック共重合体変性物100重量部 b)無機充填剤30〜200重量部 c)ポリオレフィン10〜100重量部 d)40℃に於いて150〜450センチストークスの
    動粘度を有する非芳香族系ゴム用軟化剤50〜250重
    量部からなる組成物( I )100重量部 室温で50〜1,000センチストークスの動粘度を有
    するポリシロキサン(II)0.5〜30重量部 で構成され、純水の接触角が105°以上となる熱可塑
    性エラストマー成形体。
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