JPH02308806A - ポリフルオロオレフィン―ポリオルガノシロキサングラフト共重合体およびその製造方法 - Google Patents

ポリフルオロオレフィン―ポリオルガノシロキサングラフト共重合体およびその製造方法

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JPH02308806A
JPH02308806A JP1132086A JP13208689A JPH02308806A JP H02308806 A JPH02308806 A JP H02308806A JP 1132086 A JP1132086 A JP 1132086A JP 13208689 A JP13208689 A JP 13208689A JP H02308806 A JPH02308806 A JP H02308806A
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polyorganosiloxane
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modified polyorganosiloxane
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JP1132086A
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Makoto Matsumoto
誠 松本
Hirofumi Yoshida
吉田 洋文
Junichiro Watanabe
純一郎 渡辺
Yuichi Funahashi
裕一 舟橋
Yoshiaki Zama
義明 座間
Itsuki Umeda
梅田 逸樹
Seizo Katayama
片山 誠三
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JSR Corp
Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、ポリオルガノシロキサンにフルオロオレフィ
ンモノマーをグラフト重合させて成るポリフルオロオレ
フィン−ポリシロキサングラフト共重合体とその製造方
法に関する。
(従来の技術) 耐熱、耐油、耐寒の三特性を兼ね備えたエラストマーに
対する市場の要求は大きく、たとえばフッ化ビニリデン
−へキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−プロピレン共重合体、テトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体、フッ
化ビニリデン−へキサフルオロプロピレン−テトラフル
オロエチレン共重合体などの含フツ素エラストマーは、
優れた耐熱性、耐油性を有するか、耐寒性が不充分であ
る。一方、ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキ
サンなどを主成分とするシリコン系エラストマーは優れ
た耐熱性、耐寒性を示すが、耐油性が不充分である。そ
して、メチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシロ
キサンを主成分とするフルオロシリコーン系エラストマ
ーやフルオロフォスフアゼン系エラストマーが前記の緒
特性を満たすエラストマーとして開発されているか、極
めて高価であるために、市場の要請に充分応じていると
は言えない。
耐熱、耐油性に優れた含フツ素エラストマーと、耐熱、
耐寒性に優れたシリコーン系エラストマーとをブレンド
することによって、両者の長所を併有させ、欠点を補な
わせようとする試みは既に知られている。しかし、この
ような試みは含フツ素エラストマーとシリコーン系エラ
ストマーの相溶性の欠除などによって実用的には成功し
ていない。
このような事情から前記各エラストマーのベースポリマ
ーとなるポリフルオロオレフィンとポリオルガノシロキ
サンの両ポリマーを化学的に結合させる試みがなされて
いる。たとえば特開昭63−95207号公報には片末
端2−フルオロアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキ
サンと2−フルオロアクリル酸エステルをラジカル重合
して成る共重合体が開示されている。しかし、含フツ素
モノマーと共重合性の点で使用てきるのは低重合度ポリ
シロキサンに限られ、シリコーンゴムとしての一般的な
機能乃至特性を付与するのに必要となる高重合度シロキ
サンの適用か困難である。特開昭62−280225号
公報には、光照射でラジカルを発生する反応性基を両端
末に有するポリオルガノシロキサンとフルオロオレフィ
ンを、光照射下、溶液中でラジカル重合を行なうことに
より熱可塑性エラストマー状のABA型ブロック共重合
体を得ることが記載されている。しかし、この両端末反
応性基含有シロキサンの合成はきわめて繁雑であり、ま
た重合条件も光照射、溶液中に限られてしまうなど、工
業的に多くの問題点かある。しかも、生成物はブロック
共重合体であるため、ポリオルガノシロキサン、ポリフ
ルオロオレフィン双方の特性を充分に引き出すことがで
きない。また、特開昭68−108029号公報には、
それぞれに水酸基を含有したポリオルガノシロキサンと
、含フツ素エポキシド開環重合体とのポリイソシアネー
ト化合物を介したカップリング反応により、含フツ素ブ
ロック共重合体を製造し、この共重合体を繊維処理に用
いた場合、柔軟性、撥水、撥油性が付与できる旨開示さ
れている。しかし、含フツ素重合体はエポキシドの開環
重合体に限られ、フルオロオレフィン重合体については
何等触れられていない。
さらに、特開昭56−28219号公報には、側鎖にエ
ポキシ基を含んだフルオロオレフィン重合体と、アミノ
基含有ポリオルガノシロキサンとのカップリング反応に
より、グラフト共重体の得られることが記載されている
。しかし、この場合には予め、繁雑な方法によってそれ
ぞれの重合体を合成しておく必要があるし、また、カッ
プリング反応に際して反応の円滑有利な進行、均一な反
応などを考慮すると溶液反応に限られてしまうなど問題
点が多い。また、このグラフト共重合体には、アミノ基
およびヒドロキシル基が、残存するため、耐候性、耐薬
品性に劣る。
前記カップリング法に変わるグラフト共重合体の構築方
法として、特開昭50−109282号公報には、ビニ
ル基またはアリル基含有ポリオルガノシロキサンのエマ
ルジョン中でビニル系モノマーをレドックス開始剤を用
いて重合することにより、種々の樹脂の耐衝撃強度を改
善することが記載されている。しかし、ビニル基または
アリル基含有ポリオルガノシロキサンとビニルモノマー
との共重合性を充分に改善するには至らず、またゴム状
弾性体への適用も難しいという問題があり、本目的のポ
リフルオロオレフィン−ポリシロキサン共重合体の合成
に適用することは困難である。
(発明が解決しようとする課題) 上記詳説したように耐熱性、耐油性および耐寒性などを
兼備したエラストマーの開発がいろいろ試みられている
が、特性的な面や製造上繁雑な工程を要するなどの問題
点があり、実用上満足し得る状態とは言い難たい。
本発明はこのような従来技術の課題に対処してなされた
もので、耐油性、耐寒性、耐熱性、耐候性ならびに耐薬
品性に優れた新規なポリフルオロオレフィン−ポリオル
ガノシロキサングラフト共重合体およびその製造方法を
提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は (A)平均組成式 %式% (式中、R1は置換または非置換の11tlliの有機
基を、aは1.80〜2.02の数を示し、R1のうち
002%〜10%はエチレン性不飽和基を含む基である
)で表され、かつけい素原子数が100〜]、0.00
0の範囲の変性ポリオルガノシロキサン5〜80重量%
に、(B)不飽和結合を形成している炭素原子上にフッ
素原子が結合したフルオロオレフィンモノマー、必要に
応じてこの(B)成分の一部(フルオロオレフィンモノ
マー成分中の60モル%以下)をその他の共重合性モノ
マーで置換したモノマー成分95〜2Offi量%をグ
ラフト重合させたこと乃至させることを骨子としている
本発明に係るポリフルオロオレフィン−ポリオルガノシ
ロキサングラフト共重合体を成す一力の成分、つまり(
A、 )成分の変性ポリオルガノシロキサンは、エチレ
ン性不飽和基を含む基をケイ素原子に結合した有機基の
総量に対して、0.02〜10%の範囲で併せ有するも
のである。
このエチレン性不飽和基としては、 一般式: CH2=CII O(CH) n−・・・(
1)一般式: C112−C−C−0−R’−・・・(
m)]1 で表わされるものが例示される。その他、エチレン性不
飽和基を含む是として、 一般式 CH2= CI−(Ct(2)。−・・・(I
V)が例示される。ただし、上記式中用は1〜6の整数
、nは0〜10の整数を表わす。
上記(1)式で表わされるエチレン性不飽和基含む基と
しては、ビニロキシプロピル基、ビニロキシエトキシプ
ロピル基5、ビニロキシエチル基、ビニロキシエトキシ
エチル基などが例示され、好ましくはビニロキシプロピ
ル基、ビニロキシエトキシプロピル基である。
エチレン性不飽和基が上記(II)式で表される場合、
R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、好ま
しくは水素原子または炭素数1〜2のアルキル基、さら
に好ましくは水素原子またはメチル基である。この(I
I)式で表される基としては、ビニルフェニル基、イソ
プロペニルフェニル基などが例示され、好ましくはビニ
ルフェニル基である。またこれら(II)式で表される
エチレン性不飽和基を含む基としては、ビニルフェニル
基、]、−(ビニルフェニル)エチル基、2−(ビニル
フェニル)エチル基、(ビニルフェニル)メチル基、イ
ソプロペニルフェニル基、2−(ビニルフェノキシ)エ
チル基、8−(ビニルベンゾイルオキシ)プロピル基、
3−(イソプロペニルベンゾイルアミノ)プロピル基な
どが例示され、好ましくはビニルフェニル基、2−(ビ
ニルフェニル)エチル基、1−(ビニルフェニル)エチ
ル基である。
エチレン性不飽和基が上記(m)式で表される場合、1
ン3は水素原子またはメチル基である。またl? ’は
炭素原子数か1〜6個のアルキレン基、−〇−、−S−
または R5 −N−R’ で示される基であり、R5は炭素数1〜6個の1価の炭
化水素基もしくは(メタ)アクリロイル基、R6は炭素
数1〜6個のアルキレン基である。この(m)式で表さ
れるエチレン性不飽和基を含む基としては、γ−アクリ
ロキシプロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基、N
−メタクリロイル−N−メチル−γ−アミノプロピル基
、N−メタクリロイル−N−メチル−γ−アミノプロピ
ル基、N−アクリロイル−N−メチル−γ−アミノプロ
ピル基、N、N−ビス(メタクリロイル)γ−アミノプ
ロピル基、などが例示され、好ましくはN−メタクリロ
イル−N−メチル−γ−アミノプロピル23、N−アク
リロイル−N−メチル−γ−アミノプロピル基である。
また、エチレン性不飽和基を含む基か上記(IV)式で
示される場合、nは0〜10の整数である。この(IV
)式で表わされるエチレン性不飽和基を含む基としては
、ビニル基、アリル基、ホモアリル基、5−へキセニル
基、7−オクテニル基などが例示−11= され、好ましくはビニル基、アリル基である。
本発明において、これらのエチレン性不飽和基を含む基
の含有量かケイ素原子に結合した有機基の総量に対して
0.02%未満では、変性ポリオルガノシロキサン(A
)とフルオロオレフィンモノマー(B)とのグラフト重
合において、高いグラフト率が得られず、その結果、変
性ポリオルガノシロキサン(A)とグラフト重合された
、ポリフルオレフィン間の界面接着力か低下し、機械的
特性、耐油性、耐寒性、耐熱性に優れたポリフルオロオ
レフィン−ポリシロキサングラフト共重合体が得られな
い。
一方、エチレン性不飽和基を含む話の含有量がケイ素原
子に結合した有機基の総量に対して10%を超えると、
フルオロオレフィンモノマー(B)のグラフト率は増大
するが、逆にグラフトされたポリフルオロオレフィンが
低重合度となるため、充分なゴム強度が得られない。
さらに、本発明においてポリオルガノシロキサンは、ケ
イ素原子数が100〜10,000の範囲のものか選ば
れる。つまり、けい素原子数が100未満であると得ら
れるゴム組成物の低温衝撃強度や脆化温度が不満足とな
り、1.0.000を超えると合成が困難になるととも
に加工性が低下する。
本発明に係るポリフルオロオレフィン−ポリオルガノシ
ロキサングラフト共重合体における前記(A)成分の変
性ポリオルガノシロキサンは(a)一般式: R’  
5i01j     −(V)b  λ (式中R4は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
bは0〜3の整数を示す) で表わされる構造単位を有するポリオルガノシロキサン
と、(b)エチレン性不飽和基を含む基およびアルコキ
シシリル基を分子中に併せ有するシラン化合物もしくは
これを加水分解したシロキサン化合物であるところのグ
ラフト交叉剤とを、触媒の存在下に重縮合させることに
よっても得られる。
本発明に使用される前記(a)成分のポリオルガノシロ
キサンは、上記(V)式で表される構造単位を有するも
のであり、この構造は直鎖状、分=  13 − 枝状または環状など特に限定はないが、環状構造を有す
るポリジオルガノシロキサンが好ましい。
また、この(a)成分のポリオルガノシロキサンが有す
る置換または非置換の1価の炭化水素基としては、たと
えばメチル基、エチル基、プロピル基、ビニル基、フェ
ニル基、およびそれらをハロゲン原子またはシアノ基で
置換した置換炭化水素基などを挙げることかできる。こ
のような(a)成分のポリオルガノシロキサンとしては
、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシ
クロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキ
サン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリメチ
ルトリフェニルシクロトリシロキサンなどの環状化合物
が例示されるが、この他面鎖状あるいは分岐状のオルガ
ノシロ十サンを用いてもよい。
なお、(a)成分のポリオルガノシロキサンは、あらか
じめ重縮合された、たとえばポリスチレン換算の重量平
均分子量か500〜10,000程度のポリオルガノシ
ロキサンであってもよい。また、このような場合、ポリ
オルガノシロキサンの分子鎖末端は、たとえば水酸基、
アルコキシ基、トリメチルシリル基、ジメチルビニルシ
リル基、メチルフェニルビニルシリル基、メチルジフェ
ニルリシル基などで封鎖されているものでもよい。
上記した(b)成分のグラフト交叉剤は、エチレン性不
飽和基を含む基とアルコキシシリル基とを合わせ持つシ
ラン化合物もしくはこれを加水分解したシロキサン化合
物である。このようなグラフト交互剤としては、具体的
には、(ビニロキシプロピル)メチルジメトキシシラン
、(ビニロキシエトキシプロビル)メチルジメトキシシ
ラン、p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン、l
−(m−ビニルフェニル)メチルジメチルイソプロポキ
シシラン、2−(p−ビニルフェニル)エチルメチルジ
メトキシシラン 3−(p−ビニルフェフノキシ)プロ
ピルメチルジェトキシシラン、 3−(p−ビニルベン
ゾイロキシ)プロピルメチルジメトキシシラン、1−(
p−ビニルフェニル)エチルメチルジメトキシシラン、
1−(0−ビニルフェニル) −1,1,2−トジメチ
ル−2,2−ジメトキシジシラン、1−(p−ビニルフ
ェニル)−1,1−(ジフェニル−3−エチル−3,3
−ジェトキシジシロキサン、m−ビニルフェニル[3−
(トリエトキシシリル)プロビルコジフェニルンラン、
[3−(p−イソプロペニルベンゾイルアミノ)プロピ
ル]フェニルジプロポキシシラン、γ−アクリロキシプ
ロピルメチルジェトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、N−メタクリロイル−N−
メチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
N−アクリロイル−N−メチル−γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、N、N−ビス(メタクリロイル
)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N、N
−ビス(アクリロイル)γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N−メタクリロイル−N−メチル−γ−
アミノプロピルフェニルジエトキシシラン、■−メタク
リロキシプロピルー1.1.3−1−ジメチル−3,3
−ジメトキシジシロキサン、ビニメチルジメトキシシラ
ン、ビニルエチルジイソプロポキシシラン、ビニルジメ
チルエトキシシラン、アリルメチルジメトキシシラン、
5−へキセニルメチルジエトキシシラン、7−オクチニ
ルエチルジエトキシシランなどのシラン化合物およびこ
れを加水分解したシロキサン化合物が例示され、これら
を単独あるいは2$f1以上の混合物として用いる。
なお、上述したグラフ1−交叉剤として好ましいものは
、(ビニロキシプロピル)メチルジメトキシシラン、(
ビニロキシエトキシプロビル)メチルジメトキシシラン
、p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン、2−(
p−ビニルフェニル)エチルメチルジメトキシシラン、
3−(p−ビニルベンゾイロキシ)プロピルメチルジメ
トキシシラン、1−(p−ビニルフェニル)エチルメチ
ルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、N−メタクリロイル−N−メチル
−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−ア
クリロイル−N−メチル−γ−アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、アリ
ルメチルジメ]・キシシランであり、さらに好ましくけ
(ビニロキシプロピル)メチルジメトキシシラン、p−
ビニルフェニルメチルジメトキシシラン、N−メタクリ
ロイル−N−メチル−γ−アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、ビニルメチルジメトキシシランなどのシラ
ン化合物およびこれを加水分解したシロキサン化合物で
ある。
この(b)成分のグラフト交互剤の使用量は、エチレン
性不飽和基の瓜として、得られる変性ポリオルガノシロ
キサン(A)の置換または非置換の1価の有機基R1の
総量に対して0.02%〜lO%、好ましくは0.1%
〜3%がエチレン性不飽和基を含む基となるように選択
される。また、変性ポリオルガノシロキサン(A)の分
子中に、エチレン性不飽和基を含む基を少なくとも2個
導入することが好ましい。
上記(A)の変性ポリオルガノシロキサンは、上記した
(a)成分のオルガノシロキサンと(b)成分のグラフ
ト交叉剤とを、たとえばアルキルベンゼンスルホン酸、
アルキル硫酸などの触媒の存在下にホモミキサーなどを
用いて、せん断混合し、重縮合させることによって得る
ことができる。ここで用いた触媒は、オルガノシロキサ
ンの重合触媒として作用するほか、縮合開始剤となる。
この触媒の使用量は、(a)成分のポリオルガノシロキ
サンおよび(b)成分のグラフト交叉剤の合計量に対し
て、0.1〜5重1%程度、好ましくは0゜3〜3重量
%である。
なお、この際の水の使用量は、(a)成分のオルガノシ
ロキサンおよび(b)成分のグラフト交叉剤の合計量1
00重量部に対して、通常、100〜500重量部、好
ましくは200〜400重量部である。
また、縮合温度は通常、5〜100℃である。
また、この変性ポリオルガノシロキサン(A)の製造に
際し、得られるポリマーの機械的特性を向上させるため
に、第3成分として架橋剤を添加することもできる。こ
の架橋剤としては、たとえばメチルトリメトキシシラン
、フェニルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ランなどの3官能性架橋剤、テトラエトキシシランなと
の4官能性架橋剤を挙げることができる。この架橋剤の
添加量は、(a)成分のオルガノシロキサンおよび(b
)成分のグラフト交叉剤の合計量に対して、10重量%
以下程度、好ましくは5重量%以下である。
こうして得られるポリオルガノシロキサンのエマルジョ
ンは、乳化剤として用いた有機スルホン酸により酸性と
なっているため、用途に応じてアルカリで中和する必要
がある。
このアルカリとしてはたとえば水酸化すトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ト
リエタノールアミン、トリエチルアミンなどが用いられ
る。
このようにして得られる(A)成分の変性ポリオルガノ
シロキサンは、エチレン性不飽和基を含む基をケイ素原
子に結合した有機基の総量に対して0.02〜10%の
範囲で有しており、ポリスチレン換算重量平均分子量は
、通常1万〜100万、好ましくは5万〜30万である
。すなわち、けい素原子数として、100〜10.00
0を含んでいる。
次に、このようにして製造された(A)成分の変性ポリ
オルガノシロキサンと、(B)成分のフルオロオレフィ
ンモノマーをあるいは必要に応じて(B)成分の一部を
その他の共重合性モノマー(C)で置き換えたものをグ
ラフト共重合させることによって、本発明のポリフルオ
ロオレフィン、ポリシロキサングラフト共重合体が得ら
れる。
上記(B)成分のフルオロオレフィンモノマーとは、不
飽和結合炭素原子上に少くとも1フツ素原子が直接結合
した化合物であり、たとえばフッ化ビニリデン、フッ化
ビニル、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレ
ン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロ
ピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、などの
1種または2種以上を挙げることができる。
また、(C)成分のその他の共重合性モノマーとしては
、ハイドロペンタフルオロアセトン、ヘキサフルオロア
セトン、クロロペンタフルオロアセトン、エチレン、プ
ロピレン、イソブチレン、ブテン、メチルビニルエーテ
ル、(メタ)アクリル酸、エチル(メタ)アクリレート
のような(メ夕)アクリ酸エステル、塩化ビニルなどの
単量体の1種または2種以上が例示される。
なお、(A)成分の変性ポリオルガノシロキサンに、(
B)成分のフルオロオレフィンモノマーを重合する際の
使用割合は、(A)成分5〜80重瓜%雪皿して(B)
成分95〜20重量%てあり、好ましくは(A)成分1
0〜65重量%に対し、(B)成分90〜35重量%で
ある(ただし、(A)成分と(B)成分の合計量を10
0重量%とする)。または(C)成分を(B)成分の置
き換えて使用する場合、(B)成分の60モル%以下で
あり、好ましくは50モル%以下である(ただし、(A
)成分と(B)成分と(C)成分の合計量を100重量
%とする)。(A)成分の変性ポリオルガノシロキサン
が5重量%未満では充分な耐寒性が得られず、80重量
%を超えると、充分な耐油性が得られない。
本発明のポリフルオロエチレン−ポリシロキサングラフ
ト共重合体を製造するに際しては、変性ポリオルガノシ
ロキサン(A)にフルオロオレフィンモノマー(B)と
その他の共重合性モノマー(C)を通常のラジカル重合
開始剤でグラフト重合することによって行われる。
また、ラジカル重合開始剤としては、たとえばクメンハ
イドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンセンハイド
ロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイ
ドなどの有機/’%イドロバーオキサイド類からなる酸
化剤と、含糖ピロリン酸鉄処方、スルホキシレート処方
、含糖ピロリン酸鉄処方/スルホキシ1ノート処方の混
合処方などの還元剤との組み合せによるレドックス系の
開始剤;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過
硫酸塩;アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−2,
2′−アゾビスイソブチレート、2−カルバモイルアザ
イソブチロニトリルなどのアゾ化合物;ベンゾイルパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどの有機過酸
化物などを挙げることかでき、好ましいものはレドック
ス系の開始剤である。
これらのラジカル重合開始剤の使用量は、使用されるビ
ニルモノマー100重量部に対して、通常0.5〜5重
二重量度である。なお、この際のラジカル重合は、乳化
重合あるいは溶液重合によって実施することが好ましい
。乳化重合に際しては、公知の乳化剤、上述したような
ラジカル重合開始剤、連鎖移動剤などが使用される。
ここで乳化剤としては、各種界面活性剤か採用可能であ
り、通常は多部素化脂肪族カルボン酸の水溶性塩類、多
部素化塩素化脂肪族カルボン酸の水溶性塩類、多部素化
脂肪族アルコールの燐酸エステル塩もしくは硫酸エステ
ル塩等従来公知乃至周知の多部素化或いは多部素化塩素
化アルキル系の界面活性剤が好ましく使用される。又、
通常の界面活性剤、特にオレフィンを乳化させるのに好
適な水溶性脂肪族アルコールの硫酸エステル塩或いは芳
呑族スルホン酸塩等も使用可能であり、これらの界面活
性剤を単独或いは併用しても良い。
これらの界面活性剤を使用する場合には、通常水性媒体
に対して0.001〜10重間%の割合で使用すること
ができるが、経済性などを考慮した場合0.001〜5
重ユ%程度の使用が好ま1.い。その他、例えば三弗化
三塩化エタン、液状塩素化炭化水素、= 24− 液状飽和炭化水素の如き分散安定剤、p++調整剤、p
l+緩衝剤、重合促進剤などを適宜添加併用し得るもの
である。また、分子量調節のために、必要に応じて連鎖
移動剤の添加が可能である。連鎖移動剤としては、例え
ば四塩化炭素のペンタン、n−へキサン、イソペンタン
、トリクロロフルオロメタン、メタノール等が、フルオ
ロオレフィンモノマーに対して0.02〜1重量%使用
される。
しかして、重合反応は、(A)成分の変性ポリオルガノ
シロキサンと(B)成分および(C)成分のモノマー合
計量100重量部に対して、通常、水を100〜100
0重量部使用し、重合温度−20〜100℃、圧力5〜
200 kg/ cl、重合時間0.1〜10時間の条
件で行なわれる。
なお、乳化重合の場合は、(a)成分のオルガノシロキ
サンと(b)成分のグラフト交叉剤との縮合によって得
られる(A)成分の変性ポリオルガノシロキサンを含有
するエマルジョンに直接、(B)および(C)成分のモ
ノマーとラジカル重合開始剤を仕込むことによって実施
することもできる。一方、溶液重合の場合は、(A)成
分の変性ポリオルガノシロキサンを有機溶媒に溶解し、
(B)、(C)成分のモノマー、ラジカル開始剤、必要
に応じて連鎖移動剤、各種添加剤を仕込んでラジカル重
合させる。この溶液重合に使用される有機溶媒としては
、例えば、ドルクロロフルオロメタン、ジクロロジフル
オロメタン、ジクロロフルオロメタン、クロロジフルオ
ロメタン、l−リフルオロメタン、トリクロロI・リフ
ルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン、クロロ
ペンタフルオロエタン、ジフルオロエタンなとのクロロ
フルオロアルカン類か特に好ましい。また、有機溶媒の
蛍は、(A)成分の変性ポリオルガノシロキサンと(B
)および(C)成分のモノマー100重量部に対して8
0〜500重量部使用し、重合温度−40℃〜+150
℃、圧力1〜50 K g / cl、重合時間1〜1
0時間の条件下で溶液重合される。この溶液重合の方法
によれば、乳化重合の場合よりも不純物を著しく減少さ
せることかできる。
こうして合成したグラフト共重合体の粕製は、= 26
− 乳化重合法により合成した場合、塩凝固法により凝固さ
せ、充分に水洗したのち、乾燥することなどによって行
い、溶液重合法によって合成した場合は、水蒸気蒸溜に
よって未反応のモノマーと有機溶媒を留去したのち、得
られたポリマーの塊を乾燥することなどにより行う。
(作 用) 本発明に係るポリフルオロオレフィン−ポリオルガノシ
ロキサングラフト共重合体は、フルオロオレフィン単量
体と高い共重合性を持つエチレン性不飽和基を含有した
シリコーン幹分子に、フルオロオレフィン単量体をグラ
フト共重させた分子構造を採っている。したがって高い
グラフト率(効率)が達成されており、ポリフオロオレ
フィンとポリオルガノシロキサン双方のセグメントの特
性を充分に引出せる結果、耐熱性、耐薬品性、耐油性、
耐寒性など各種性能が優秀であり、加硫物乃至製品の強
度、硬度、伸びなど機械的性質も良好である。故に、か
かる性能を利用して、各種分野で広範囲な用途、目的に
適用し得る。さらに、 27一 本発明に係るグラフト共重合体は、非粘着性、潤滑性、
低硬度、柔軟性、高充填性など従来のフッ素ゴムに見ら
れなかった特徴的な性質も有している。また、内部可塑
効果によって、コンパウンドムーニーが低下し、成形性
が著しく向上する。しかして、これらの特徴的な性質を
利用して、各種シール材例えばスチームレール、オイル
シール、0−リングおよびバッキングをはじめ、引布、
耐食コート、非粘着・測滑コート、耐油コートなどに利
用できる。特に、従来のフッ素ゴムにない高充填性が付
与されている為、高速躍動部におけるシール材として有
用である。また、成形品あたりのコストの低下という経
済的な利点も有している。
(実施例) 以下、本発明の詳細な説明する。なお、実施例中の部お
よび%は、特に断らない限り、重量部および重量%を示
す。
先ず、変性ポリオルガノシロキサンの合成について説明
する。
合成例1 p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン2.0部と
オクタメチルシクロテトラシロキサン98.0部とを混
合し、これをドデシルベンゼンスルホン酸2.0部を溶
解した汰溜水300部中に加え、ホモミキサーにより3
分間攪拌して乳化分散させた。
この混合分散液を、コンデンサー、チッ素導入口および
攪拌機を備えたパラプルフラスコに移し、攪拌混合しな
がら90℃で6時間加熱し、5℃で24時間冷却するこ
とによって縮合を完結させ、変性ポリオルガノシロキサ
ンを生成させた。
(以下余白) 上記によって得た変性ポリオルガノシロキサン中のオク
タメチルシクロテトラシロキサンの縮合率は90.3%
であった。
そして、この変性ポリオルガノシロキサンエマルジョン
を炭酸ナトリウム水溶液でpH7に中和して、変性ポリ
オルガノシロキサンエマルジョン(E−1)を得た。な
お、E−1ついて生成したポリマーを塩析してml+定
したところ、平均重合度はけい素原子数で5,200 
、ポリマーの有機基中のp−ビニルフェニル基の割合は
0.38%であった。
合成例2 p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン3.0部、
オクタメチルシクロテトラシロキサン96.4部メチル
トリメトキシシラン0.5部、ヘキサメチルジシロキサ
ン0.1部を混合し、これをドデシルベンゼンスルホン
酸2.0部を溶解した蒸溜水300部中に加え、ホモミ
キサーにより3分間攪拌して乳化分散させた。
この混合分散液を用いて、加熱後の冷却を20°Cで行
う以外は合成例1の場合と同一条件で変性ポリオルガノ
シロキサンを生成させた。fL4られた変性ポリオルガ
ノシロキサン中のオクタメチルシクロテトラシロキサン
の縮合率は926%であった。
次いで、この変性ポリオルガノシロキサンエマルジョン
を炭酸ナトリウム水溶液でp117に中和して、変性ポ
リオルガノシロキサンエマルジョン(E −2)を得た
。なお、E−2より生成したポリマーを塩析してal1
1定したところ、平均重合度はけい素原子数で2.80
0 、ポリマーの有機基中のp−ビニルフェニル基の割
合は0.57であった。
合成例3 テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン0.
6部とオクタメチルシクロテトラシロキサン99.4部
とを混合し、これをドデシルベンゼンスルホン酸2.0
部を溶解した蒸溜水300部中に加え、ホモミキサーに
より3分間攪拌して乳化分散させた。
この混合分散液を用い、合成例1の場合と同一条件で変
性ポリオルガノシロキサンを生成させた。
得られた変性ポリオルガノシロキサン中のオクタメチル
シクロテトランロキサンの縮合率は91,6%であった
次いで、この変性ポリオルガノシロキサンエマルジョン
を炭酸すトリウム水溶液でp H7に中和して、変性ポ
リオルガノシロキサンエマルジョン(E −3>を得た
。なお、E−3より生成したポリマーを塩析してi++
定したところ、平均重合度はけい素原子数で4,300
 、ポリマーの有機基中のビニル基の割合は0.51%
であった。
合成例4 (ビニロキシエトキシプロビル)メチルジメトキシシラ
ン5・、0部とオクタメチルシクロテトラシロキサン9
5.0部とを混合し、これをドデシルベンゼンスルホン
酸2.0部を溶解した蒸溜水300部中に加え、ホモミ
キサーにより3分間攪拌して乳化分散させた。
この混合分散液を用い、合成例1の場合と同一条件で変
性ポリオルガノシロキサンを生成させた。
得られた変性ポリオルガノシロキサン中のすクタメチル
シクロテトラシロキサンの縮合率は92,3%であった
次いで、この変性ポリオルガノシロキサンエマルジョン
を炭酸すトリウム水溶液でp117に中和して、変性ポ
リオルガノシロキサン(E−4)を得た。なお、E−4
より生成したポリマーを塩析して測定したところ、平均
重合度はけい素原子数で5.100 、ポリマーの有機
基中のビニロキシエトキシプロビル基の割合は0.57
%であった。
合成例5 N−メタクリロイル−N−メチル−γ −アミノプロピ
ルメチルジメトキシシラン4.0部およびオクタメチル
シクロテトラシロキサン96.0部を混合し、これをド
デシルベンゼンスルホン酸20部を溶解した蒸溜水30
0部中に加え、ホモミキサーにより3分間攪拌して乳化
分散させた。
この混合分散液を用い、合成例1の場合と同一条件で変
性ポリオルガノシロキサンを生成させた。
得られた変性ポリオルガノシロキサン中のオクタメチル
シクロテトラシロキサンの縮合率は89.6%であった
次いで、この変性ポリオルガノシロキサンエマルジョン
を炭酸すトリウム水溶液でpl+7に中和して変性ポリ
オルガノシロキサン(E−5)を得た。
なお、E−5より生成したを塩析して測定したところ、
平均重合度はIJい素原子数で4.800 、ポリマー
の有機基中のN−メタクリロイル−N−メチル−γ−ア
ミノプロピル基の割合は0.72%であった。
合成例6(比較用) p−ビニルフェニルメチルジノ1〜キシシラン0,05
部およびオクタメチルシクロテトラシロキサン99.9
5部とした以外は、合成例1の場合と同一条件で変性ポ
リオルガノシロキサンエマルジョン(E −6)を得た
。なお、E−6より生成したポリマーを塩析して41す
定したところ、平均重合度はけい素原子数で5+500
 、ポリマーの有機基中のp−ビニルフェニル基の割合
は0.01%であり、またポリマー1分子中のp−ビニ
ルフェニル基の個数は2個未満であった。
次に、以上の合成例1〜6てそれぞれ11jた本発明に
係る変性ポリオルガノシロキサンを用い、本発明のポリ
フルオロオレフィンーポリンロキサングラフト共重合体
を製造した例について説明する。
実施例1 電磁攪拌機付きの内容i500mlのステンレス型オー
トクレーブに、先ず合成例1で147だ変性ポリオルガ
ノシロキサンエマルジョン(E−1)flog(固形分
25g)と、脱イオン脱酸素水140g、過硫酸アンモ
ニウム0.80g 、重亜硫酸ナトリウム0.15g1
リン酸ナトリウム2水塩5g1パーフルオロオクタン酸
アンモニウム1.25gを仕込み、系内を充分に窒素置
換した。
次いで、前記オートクレーブにテトラフルオロエチレン
(モノマー)14gを仕込み30(lrpmで攪拌しな
がら、80℃に昇温しで、重合反応を開始した。
そして反応開始時の圧力を一定に保つため、反応中、テ
トラフルオロエチレンの補給を行なった。
重合反応は6時間を要して行なった。
上記反応後、内容物を室温まで冷却し、未反応のテトラ
フルオロエチレンガスをυ1出した後、エマルジョン状
の内容°物を取り出した。次いで、塩化カルシウム水溶
液を加えてエマルジョンを凝固させ、得られたポリマー
を水洗した後、50°C1減圧下で乾燥し、目的とする
ポリフルオロオレフィン−ポリオルガノシロキサングラ
フト共重合体を得た。この共重合体は四塩化炭素CC1
,で抽出されるものが、はとんどない黄白色均一なポリ
マーであった。
また、元素分析、’ HSC,F−NMR分十りの結果
、ポリフルオロエチレン単位の含量は59%であった。
上記で得た共重合体2gをアルミシャーレに採り、これ
を300°Cのギヤ一式老化試験機で20時間加熱処理
し、質量変化を4I11定した。また、この共重合体1
gをイソオクタン50g中に浸漬し、25℃にて8時間
振とうした後、イソオクタンを除去して不溶物の重量を
測定し、不溶率をδI11定した。一方、前記共重合体
1gを5%1I2so4水溶液に浸漬し、25°Cにて
24時間放置した後の共重合体の性状(耐薬品性)を黙
視にて観察した。さらに、前記共重合体を一20℃の恒
温槽に4時間放置した後の共重合体の性状を指触にて観
察し耐寒性を調べた。これらの結果を表−3に他の実施
例などの場合とともに示した。
実施例2〜10.比較例1 表−1に示した仕込量で、上記各合成例で得た変性ポリ
オルガノシロキサンエマルジョンE−2〜6と、モノマ
ーおよびモノマー混合物を用いた以外は実施例1の場合
と同様に重合反応を行なった。つまり、前記変性ポリオ
ルガノシロキサンエマルジョンE−2〜6と、(B)成
分としてのテトラフルオロエチレン(B−1) 、フッ
化ビニリデン(B−2)と、(C)成分としてのプロピ
レン(C−1)とを表−1の組成比に選び反応温度80
℃、反応時間6時間にそれぞれ設定して反応を行なった
。この反応で得たポリフルオロオレフィン−ポリオルガ
ノシロキサングラフト共重合体の収量および生成共重合
体の構成、つまりポリオルガノシロキサン(S)、オレ
フィン化合物(前記B−1、B−2、C−1)の組成の
分析結果を表−2に示す。なお、反応中、系の圧力を一
定に保つため仕込みモノマ−あるいは仕込みと同一モル
比のモノマー混合物を補給した。また前記変性ポリオル
ガノシロキサンエマルジョンの成分比は固形分として表
示した。
また、生成した共重合体の外観は、実施例1〜5.8.
10の場合黄白色均一であり、実施例6.7.9の場合
は白色均一であった。一方比較例の場合は白色不均一で
相分離が起っていた。
上記によってで得た各共重合体について、実施例1の場
合と同じ条件で質量変化率やイソオクタンに対する溶解
性などを測定乃至観察評価した結果を表−3に合せて示
した。(以下余白)表−1 (以下余白) −39= 表−2 −4n   − 表−3 [発明の効果] 上記の虹く本発明に係るポリフルオロオレフィン−ポリ
オルガノシロキサングラフトノ1重合体は、高い共重合
性を有するエチレン性不飽和基を含有したポリオルガノ
シロキサンとフルオロオレフィン単二体とを必須成分と
して合成されてている。
このため高いグラフト率を保持しており、ポリオルガノ
シロキサンおよびポリフルオロ第1ノフイン双方のセグ
メントの特性が十分に発揮される。つまり、前記共重合
体はすぐれた耐熱性、耐薬品性。
耐油性および耐寒性などを保持8発揮するばかりてなく
、強度、硬度、伸びなど良好な機械的特性を有している
。しかも成形性も良くかつ、製造に繁雑な操作、工程を
要しないので前記各種特性の良好さと相俟って、各種(
)1!造利料などとして実用上多くの利点をもたらすも
のと言える。
出願人 東芝シリコーン株式会社 同   日本合成ゴム株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)平均組成式 R^1_aSiO〔(4−a)/2〕 (式中、R^1は置換または非置換の1価の有機基を、
    aは1.80〜2.02の数を示し、R^1のうち0.
    02%〜10%はエチレン性不飽和基を含む基である)
    で表され、かつけい素原子数が100〜10,000の
    範囲の変性ポリオルガノシロキサン5〜80重量%に、
    (B)不飽和結合を形成している炭素原子上にフッ素原
    子が結合したフルオロオレフィンモノマー95〜20重
    量%をグラフト重合させて成ることを特徴とするポリフ
    ルオロオレフィンポリオルガノシロキサングラフト共重
    合体。
  2. (2)請求項1において、前記ポリフルオロオレフィン
    −ポリシロキサングラフト共重合体中のフルオロオレフ
    ィンモノマー成分の60モル%以下が他の共重合性モノ
    マーで置換されていることを特徴とするポリフルオロオ
    レフィン−ポリオルガノシロキサングラフト共重合体。
  3. (3)(A)平均組成式 R^1_aSiO〔(4−a)/2〕 (式中、R^1は置換または非置換の1価の有機基を、
    aは1.80〜2.02の数を示し、R^1のうち0.
    02%〜10%はエチレン性不飽和基である)で表され
    、かつけい素原子数が100〜10,000の範囲の変
    性ポリオルガノシロキサン5〜80重量%と、(B)不
    飽和結合を形成している炭素原子上にフッ素原子が結合
    したフルオロオレフィンモノマー95〜20重量%とを
    ラジカル重合開始剤によって、グラフト重合させること
    を特徴とするポリフルオロオレフィン−ポリオルガノシ
    ロキサングラフト共重合体の製造方法。
JP1132086A 1989-05-25 1989-05-25 ポリフルオロオレフィン―ポリオルガノシロキサングラフト共重合体およびその製造方法 Pending JPH02308806A (ja)

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