JPH02308145A - カメラシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンパクトなカメラ、特にその光学系に関する
。

〔従来技術〕

従来のカメラシステムはファインダー形式の観点から大
きく分けて２つに分類出来る。１つはＴＴＬ（Ｔｈｒｏ
ｕｇｈ　　Ｔｈｅ　　Ｌｅｎｓ）ファインダ一方式のい
わゆる一眼レフカメラであり、もう一方はファインダー
系を撮影系と別々に備えた主にレンズシャッターカメラ
と呼ばれるものがある（後者は二眼レフカメラ等も含ま
れる。）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前者の特徴は、撮影系とファインダー系の光軸が一致し
ているためバララックスがなく、ファインダー視野その
ままを常にフィルムに写し込むことが出来る。しかしな
がら、そのためには撮影レンズ系と結像面の間には観察
系へ光路を導びくクイックリターンミラー等の光路折り
曲げ部材が必要となって（る。従ってこの箇所には撮影
系のレンズを配置することは出来ず、所定の空間を確保
しなければならない。例えば３５ミリフイルム使用のカ
メラにおいては通常３７〜４０　ｍ　ｍ程度の光軸上の
空間が必要となる。

このため撮影レンズ系を含めたカメラ全体のコンパクト
化には相当な制約が加わっている。

一方、後者はバックフォーカスを前述した程確保する必
要はなく、ただ、フィルムと最終レンズと接触しない程
度に空間を保っていれば良いからコンパクト化には有利
となる反面、観察系が撮影系と光軸と異にするためパラ
ラックスが存在する。

特に近年、高変倍比を持つズームレンズを搭載したカメ
ラが要求されているが、こうしたズームレンズでは焦点
距離が長く、しかも物体距離が近い撮影状態においては
バララックスが極めて大きくなってしまい、焦点距離、
可能撮影距離範囲に制約が出来て（る。

本発明は上述した問題点に鑑みて、撮影レンズの像を観
察でき、パララックスの発生を防止したカメラであって
、比較的小型化を図ることのできる、特に、像面までを
含む撮影系全長の短縮化を図ったカメラシステムを提供
することにある。

〔問題点を解決するための手段及び構成〕そこで本発明
は、撮影光学系を通過した光束を、光路折り曲げ部材を
用いて観察用接眼レンズへ導び（ための前記撮影光学系
を含む第１の観察系と、前記撮影光学系とは別の光学系
を通過した光束を前記観察用接眼レンズへ導び（ための
前記別の光学系を含む第２の観察系を具備したことにあ
る。

そして特に第１の観察系の領域が第２の観察系の領域よ
り小さく中央部に配置されるよう各光学部材の大きさ及
び位置を決定した。

〔実施例〕

以下図面に基づいて本発明の詳細な説明する。

ｌａ、　ｌｂ、　ｌｃは順に、負、正、負の屈折力を有
し、撮影光軸０゜上に沿って各々移動してズーミングを
行うレンズ群でズームレンズを構成する。２はハーフミ
ラ−から成るクイックリターンミラーで、その背後には
焦点状態を検出する周知の焦点状態検出装置４へ軸上の
光束を導（サブミラー３が配設されている。

尚、後述する通り、このミラー２は撮影視野の全域にわ
たって光束を反射させるミラーではな（、可能な限り像
面側へ近づけて測距エリアを中心とした一部の領域、特
に画面中央部の領域の光束を反射させるだけの面積を持
てばよいからコンパクト化には非常に都合がよい。５は
フォーカルプレーンシャッタ、Ｆは撮像面で、フィルム
や固体撮像素子が置かれる。６は撮像面Ｆと共役な位置
関係にある焦点板で、視野の中央部を占めスプリットプ
リズムで構成されている。７は外部ファインダー系を構
成する１次結像レンズ、８は２次結像レンズ、尚、この
結像レンズ７．８はズームレンズのズーミング時に一体
的に移動する。９は２次結像レンズ８が形成する像面位
置に配置される光学部材であって、視野の中央部を遮光
し、視野周辺部を素通しにするよう構成されている。又
、この光学部材は視野枠を形成する一方で、測距エリア
を形成し、更に輝度情報、あるいはフラッシュマーク等
の撮影情報を表示する表示マークを視野内に見えるもの
とする。

尚、この中央部の遮光部分は、撮影レンズｌの像が形成
される焦点板６の有効領域面積に対応した面１２はファ
インダー光軸Ｏｒに対して傾斜したハーフミラ−１１３
は接眼レンズである。１１はダハミラーで、焦点板６か
ら射出した光束を傾斜したハーフミラ−１２へ導いてい
る。尚、焦点板６、ダハミラーは前述した通り、一部の
撮影領域の光束を透過あるいは反射させているだけであ
るからコンパクト化には有利である。そして、最終的に
各ミラー（２，１０，１２）を通じて折曲された撮影光
軸Ｏ０がファインダー光軸Ｏｔと一致するように構成さ
れている。

尚、本実施例に於いては２つのファインダー系とも実像
式のファインダーを形成して、観察しやすいファインダ
ー像を得ている。

以上の構成のもとで、接眼レンズを通して観察できる視
野を第２図に示す。

５０は外部ファインダー系で形成されるファインダー視
野領域で、５１は撮影レンズ系で形成された視野領域を
示す。

前述した通りファインダー視野の中央領域は、外部ファ
インダー系の光学部材９で外部ファインダー光が遮光さ
れている一方で、焦点板６上に形成された像が対応して
位置することになる。従ってこの視野全域に対する中央
部は撮影像に対し、バララックスが生じることなく、撮
影者の意図とする被写体を正確にとられることができる
。特に、本実施例のように焦点状態検出装置を配置した
場合、意図とする被写体に対して正確に測距することが
可能となる。

尚、以上の実施例に於いては外部ファインダー系と撮影
ファインダー系とのファインダー倍率と同一としている
が、第３図に示す通り撮影ファインダー系の倍率を外部
ファインダーのファインダー倍率より幾分高くすると調
節し易くてよい。

次に本発明の第２実施例を第４図をもとに説明する。尚
、図番ｌ〜６の部材は、第１実施例とほぼ同一機能を果
たすのでその説明は省略する。まず２０は外部ファイン
ダー系を構成する１次結像レンズ、２］、、２２は２次
結像レンズで、特に結像レンズ２０゜２１はズーミング
の際に移動する撮影レンズｌ系に連動してファインダー
光軸Ｏｒに沿って移動する。

２３は２次結像面に配置され、視野領域の中央領域に接
眼レンズ側に鏡面を向け、傾斜した反射面２３ａを持つ
ガラスブロックである。尚、このガラスブロック２３に
は視野枠が形成されるとともに、輝度情報やフラッシュ
マーク等の撮影情報を表示する表示部材が形成されてい
る。

２５は焦点板６に形成された像を外部ファインダー系の
２次結像面と同一位置に再結像させる再結像レンズであ
る。尚、反射面２３ａを反射した後の撮影光軸とファイ
ンダー光軸Ｏｒは一致するよう構成している。

尚、この実施例で示す焦点状態検出装置は、広視野測距
を可能にするため、例えば画面中央部のエリアとこの画
面中央部を挟んで対称な箇所の三つのエリアを測距する
ために、ハーフミラ−２、サブミラー３、更に焦点板６
、反射ミラー２３ａの各々を第４図が示す図面の垂直方
向の寸法が長（なるように構成している。一方、焦点状
態検出装置は言うまでもな（各測距エリアに対応するよ
う配列している。

かかる構成のもとでは、ミラー３を配置するために設け
られる撮影レンズのバックフォーカスは焦点状態検出装
置を１個配列した装置と基本的に同等となる。

尚、焦点板６と反射面２３ａは各測距エリアに合わせて
図面と垂直方向へ方法を長（している。

以上、第２実施例の構成に基づいて得られるファインダ
ー視野を第５図に示す。５０は外部ファインダー視野の
領域、５２は焦点板上に形成された視野の領域で、５３
ａ、５３ｂ、５３ｃはそれぞれ測距エリアを示す。

特に本実施例では測距エリアを中心とした焦点板上に形
成された中央の領域５２を決定するのは主に反射面２３
ａであるから、第１実施例で焦点板６の大きさが遮光部
に合わせて制限を加えられたのに比べると比較的楽に製
作できる。又、外部ファインダー系と撮影レンズが形成
するファインダー系の凸像はともに２次結像系で形成さ
れるとともに、各光路長を合せやすいので視度調整のマ
ツチングが楽である。

ところで本実施例のシステムを適用する際に、コンパク
ト化及び観察しやすいファインダー像を得るためには、
外部ファインダーの中央部を含めたファインダー視野率
を７０％以上にする一方で、撮影系の方で形成する中央
部の領域面積を外部ファインダーが形成する視野領域に
対して２〜６０％程度になるよう、ミラー２あるいは焦
点板６の大きさを決定するとよい。

２％以下になると、小型化しやすい反面パララックスの
ない中央領域５２が小さくなり視認しすら（なって（る
。

一方６０％を越えると、ミラー及び焦点板、更にその後
に続くミラー、更には撮影系の光学全長も大型化してく
るので望ましくない。

尚、本実施例のミラー２、あるいはサブミラ−３グ方式
より、各図面に対して上下方向ヘシフトする方式が、コ
ンパクト化には望ましい。あるいは図面と垂直方向への
シフトも言うまでもなく可能である。

又、場合によって焦点状態検出装置が撮影光路中に位置
する時には、この焦点状態検出装置とミラーあるいはサ
ブミラーを一体的にパッケージして退避させてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明した通り本発明によれば、撮影レンズ後方に位
置するミラーを像面側へ近ずけるにつれ、ミラー更には
撮影レンズ自体の光学全長の小型化が図れる一方で、ま
た撮影レンズ後方の空間を従来の一眼レフレックスカメ
ラに比べ短縮でき、カメラ本体の小型化も図れる。そし
て且つパララックスが原理的には発生しない正確なファ
インダー像を観察できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に関する光学系の側面図、第２図は第１
図で示すファインダー光学系を用いたファインダー像の
状態を示す図、 第３図は本発明に関するファインダー像を示す図、第４
図は本発明に関する第２の実施例を示す光学系の側面図
、 第５図は第４図に示す光学系で観察した場合のファイン
ダー像を示す図である。 ■ｌ＋−山 電ぢ口

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）撮影光学系を通過した光束を観察用接眼レンズへ
   導びくための、前記撮影光学系を含む第１の観察系と、
   前記撮影光学系とは別の光学系を通過した光束を前記観
   察用接眼レンズへ導びくための、前記別の光学系を含む
   第２の観察系を具備したことを特徴とするカメラシステ
   ム。
2. （２）前記第１の観察系の視野領域を、前記第２の観察
   系の視野領域より小さくするとともに前記第２の観察系
   の中央部に配置したことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載のカメラシステム。
3. （３）前記第１の観察系のファインダー倍率と前記第２
   の観察系のファインダー倍率とは略同一としたことを特
   徴とする特許請求の範囲第２項記載のカメラシステム。
4. （４）前記第１の観察系のファインダー倍率は前記第２
   の観察系のファインダー倍率より大きいことを特徴とす
   る特許請求の範囲第２項記載のカメラシステム。
5. （５）前記第２観察系は２次結像方式の実像式ファイン
   ダー光学系であることを特徴とする特許請求の範囲第２
   項記載のカメラシステム。
6. （６）前記撮影光学系はズームレンズであることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のカメラシステム。
7. （７）撮影光学系を通過した光束を、光路折り曲げ部材
   を用いて観察用接眼レンズへ導びくための前記撮影光学
   系を含む第１の観察系と、前記撮影光学系とは別の光学
   系を通過した光束を前記観察用接眼レンズへ導びくため
   の前記別の光学系を含む第２の観察系を備えて、前記第
   １の観察系の視野領域を前記第１の観察系の視野領域よ
   り小さくするとともに前記第２の観察系の中央部に配置
   するよう前記光路折り曲げ部材の大きさを決定したこと
   を特徴とするカメラシステム。
8. （８）前記第２の視野領域の面積に対して、第１の視野
   領域の面積が２〜６０％を占めるように前記光路折り曲
   げ部材の大きさを決定したことを特徴とする特許請求の
   範囲第７項記載のカメラシステム。