JPH02307653A - 双ロール式連続鋳造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、圧延排出される鋳片の幅方向の板厚分布を均
一にするようにした双ロール式連続鋳造方法に関する。

［従来の技術］ 双ロール式連＠機は、特開昭５９−１３７１６２号公報
等に示されるように所定の間隙を隔てて平行に配設され
た一対の回転する冷却ロール間に、上方から溶融金属を
供給１．て溶融プールを形成しつつ、その溶融金属をロ
ール間で急冷固化及び圧延して下方から帯状の鋳片を連
続＠遣するようしている。

そして、この双ロール式連鋳機のロールは、熱負荷によ
りロール面か凸状に変形することを考慮して予め凹面状
に形成され、稼働時には丁度ロール面が平坦になって鋳
片の巾方向の板厚分布が均一になるようにしていた。

［発明が解決しようとする課！！ｌｉ］しかしながら、
かかる双ロール式連鋳機においては、ロール表面が溶融
、金属の高熱に接し、ロール内面は冷却されるなめ、そ
の熱負荷によりロール面が凸に変形する。一方、キス点
において凝固シェルを圧延しているなめ、その反力によ
りロール面は凹に変形してしまう。このようにロール面
が凹凸に変形すると、鋳片の中方向の板厚分布を均一に
して製造することが難しいという問題があった。

そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、鋳片の巾
方向の板厚分布を均一に維持することができる双ロール
式連続銃遣方法を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明は、回転する冷却双ロ
ール間上に溶融金属を供給して溶融プールを形成しつつ
、これを固化圧延して帯状の鋳片を製造する方法におい
て、上記双ロールの軸方向適宜の位置の外径をロール変
形装置で可変させて鋳片の幅方向の板厚分布を制御する
に際し、上記鋳片をカメラで撮像して鋳片の温度分布を
輝度分布として検出し、この輝度分布を画像処理装置に
入力して輝度分布を板厚分布に変換し、この板厚分布に
より上記双ロール間の間隙を推定すると共にこの推定値
に基いて鋳片の幅方向の板厚分布を均一にすべく上記ロ
ール変形装置でロールの外径を可変させるようにしたも
のである。

［作用］ 上記構成によれば、圧延排出される鋳片は板厚の厚いも
のと薄いものとでは、熱容量が異なるので、同じように
冷却されても温度か異なるため板厚変化は温度変化とし
て現れる。したがって、鋳片の幅方向の温度分布を計測
すればその板厚分布を検出することが可能である。これ
により、温度変化を捕らえるカメラで撮影すると温度分
布は、高温部分はど明るい輝度で得られるので、温度分
布が輝度分布として検出することができる。この検出し
た輝度分布を画像処理装置に入力すると、輝度値は板厚
に比例しているので、その変換値をあらかじめ定めてお
けば、輝度分布を板厚分布に変換できる。したがって、
板厚分布でロール間隙か適正かどうか判断でき、この判
断によりロール゛　　　変形装置を作動してロールの外
径を変形させて均一なロール間隙に調整することができ
る。

これにより、圧延排出される鋳片の幅方向の板厚分布を
適正板厚で均一にすることができる。

［実施例〕 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて詳述する
。

第１図は、本発明方法を実施するための双ロール式連鋳
機の一例を示すもので、１は双ロール連鋳機である。双
ロール式連鋳機１は、所定の間隙を隔てて平行に配設さ
れた一対の回転ロール２゜３を備え、両ロール２．３は
内部の冷却手段（図示せず）により冷却されると共に、
駆動装置（図示せず）によって矢印方向に回転駆動され
るように構成されている。

ロール２，３間の上方には、ロール２．３間に溶融金属
４を供給して溶融プール５を形成するためのタンディツ
シュ６が配置され、このタンディツシュ６には、その底
部に溶融金属４を溶融ブール５内に供給ずｔなめの中子
７が設けられている。

ロール２，３の両端部には、ロール２，３間に溶融金属
４を貯留して溶融プール５を形成するためのサイド堰８
が配置され、溶融プール５の溶融金属４がロール２．３
間で急冷固化（凝固）されると共に圧延されて下方から
帯状の鋳片９が製造排出されるようになっている。

このように構成されている双ロール式連鋳機１には、両
ロール２，３の軸方向の適宜位置の外径を可変させるた
めのロール変形装置１０が設けられている。本実施例に
あって、このロール変形装置１０は、作動油で伸縮する
複数の押圧シリンダ１１が用いられ、この押圧シリンダ
１１は、図示するように、両ロール２．３の上方に、軸
方向に沿って適宜間隔を隔てて設けられている。この押
圧シリンダ１１は、後述するロール変形制御装置１２の
信号により、作動油の油圧回路が作動されて伸縮ロード
１３が伸縮移動するようになっており、伸縮ロッド１３
の先端には、ロール２，３に当接させたときに回転する
ローラ１４が設けられている。

双ロール式連鋳機１には、両ローラ２，３で圧延排出さ
れる鋳片９を撮影してその温度差を捕らえるカメラ１５
か設けられている。このカメラ１５は、鋳片９から放射
される赤外線の強弱を撮影し、これを温度差として捕ら
えることのできる赤外線カメラ、サーモカメラあるいは
赤外線テレビカメラ等が用いられる。カメラ１５は、圧
延排出される鋳片９の幅方向の温度分布を輝度分布とし
て検出し、画像処理装置１６に入力するようになってい
る。

画像処理装置１６は、カメラ１５で検出した鋳片９の幅
方向の輝度分布を画像処理し、輝度分布を板厚分布に変
換できるようになっており、この板厚分布により側ロー
ル２，３間の間隙を判断して上記ロール変形制御装置１
２を作動するようになっている。

ロール変形制御袋？？！’　１２は、画像処理装置１６
から入力された上記両ロール２．３間の間隙値に基づい
て、両ロール２．３間の間隙を均一にすべく、所望の上
記押圧シリンダ１１の伸縮ロッド１３を伸縮させる油圧
回路の作動を制御するようになっている。

上記実施例において、ロール変形装置１０は、ロール２
．３を上方から押圧する複数の押圧シリンダ１１を設け
たものを示したが、これに限らず、ロール２．３の内面
を押圧してロール２，３の外径を可変させるように押圧
シリンダ１１をロール２．３内に設けてもよく、また、
ロール２．３の内面を圧力流体で押圧してロール２，３
の外径を可変にするようにしてもよい。

次に上述の双ロール式連鋳機を用いて本発明方法の実施
例を説明する。

先ず、第１図において、タンディシュ６の溶融金属４は
、中子７を介して溶融プール５に供給される。溶融プー
ル５に供給された溶融金属４は、側ロール２，３間で急
冷固化（凝固）されると共に圧延されて下方から帯状の
鋳片９となって排出される。このとき、ロール変形装置
１０としての押圧シリンダ１１はロール２，３間の間隙
を均一に保持すべくロール２．３の軸方向の適宜位置を
外側から押圧しての外径を変形させている。

このようにして圧延排出される鋳片９は、板厚の厚いも
のと薄いものとでは、熱容量が異なるので、同じように
冷却されても温度が異なるため板厚変化は温度変化どし
て現れる。したがって、鋳片９の幅方向の温度分布を計
測ずれはその板厚分布を検出することか可能である。こ
れにより、温度変化を捕らえるカメラ１５で撮影すると
温度分布は、高温部分はど明るい輝度で得られるので、
温度分布か輝度分布とじ二検出することかできる。

この検出した輝度分布を画像処理装置１６に人力すると
、輝度値は板厚（、：、比例しているので、その変換値
をあらかじめ定めておけは、輝度分布から板厚分イ１ｊ
に変換でき　、。このように変換された板厚分布′ＣＪ
、第２図ｃ：’　、ずように、Ｘ軸がロールの長さ、Ｑ
　、　Ｙ軸が板厚ｔにする曲線Ａか得られ、この曲線へ
の板厚分！［１−、ロール２，３の間Ｕ（：＋（か適正
かどうかの判断ができ５３と共に、曲線Ａからロール２
，３の軸方向のＪり［相形状は、第３図に示す−−８（
□、。

ような曲線Ｂの形状であることが判断できる。

この判断に基づいて画像処理装置１６は、鋳片９の幅方
向の板厚分布を均一な正規の板厚分布（第２図おいて２
点鎖線で示す）にすべく、ロール２，３の外径を変形さ
せるようにロール変形制御装置１２を作動させる。

これにより、ロール変形装置１２は、該当する押圧シリ
ンダ１１の油圧回路を作動し、伸縮ロッド１３を伸縮さ
せてロール２，３を、第３図２点鎖線で示すように適正
な状態に変形させ、ロール２．３間を適性な間隙に調整
する。すなわち、ロール２，３間の間隙が広い箇所は、
第４図に示すよフに、押圧シリンダ１１を伸長させてロ
ール２゜３を図中２点鎖線で示すように押汗変形させて
ロール２，３間の間隙を狭くし、反対にロール２゜３間
の間隙が狭い箇所は、押圧シリンダ１１を短縮させてロ
ール２，３の間隙を広くするように変形させて適性な間
隙に調整する。

このようにして、ロール２．３間を均一な間隙に調整す
ることにより、圧延排出される鋳片９は、その幅方向の
板厚分布を適正板厚で均一に分布されて製造される。

［発明の効果］ 以上要するに本発明によれば、ロール間から圧延排出さ
れる鋳片の幅方向の温度分布を輝度分布として検出し、
この輝度分布を鋳片の板厚分布に変換して、ロール間の
間隙が適正かどうかを判断してロール間の間隙を調整す
るので、極めて容易に鋳片の板厚分布を適正板厚で均一
に維持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を実施するための双ロール式連鋳
機を示す概略斜視図、第２図は板厚分布を示す曲線図、
第３図は第２図に対応するロールの表面形状を示す図、
第４図はロール変形装置の作用を示す図である。 図中、２，３はロール、４は溶融金属、５は溶融プール
、９は鋳片、１０はロール変形装置１５はカメラ、１６
は画像処理装置である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、回転する冷却双ロール間上に溶融金属を供給して溶
   融プールを形成しつつ、これを固化圧延して帯状の鋳片
   を製造する方法において、上記双ロールの軸方向の適宜
   位置の外径をロール変形装置で可変させて鋳片の幅方向
   の板厚分布を制御するに際し、上記鋳片をカメラで撮像
   して鋳片の温度分布を輝度分布として検出し、この輝度
   分布を画像処理装置に入力して輝度分布を板厚分布に変
   換し、この板厚分布により上記双ロール間の間隙を推定
   すると共にこの推定値に基いて鋳片の幅方向の板厚分布
   を均一にすべく上記ロール変形装置でロールの外径を可
   変させるようにしたことを特徴とする双ロール式連続鋳
   造方法。