JPH0230609A - 三弗化窒素ガスの精製方法 - Google Patents

三弗化窒素ガスの精製方法

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JPH0230609A
JPH0230609A JP17916388A JP17916388A JPH0230609A JP H0230609 A JPH0230609 A JP H0230609A JP 17916388 A JP17916388 A JP 17916388A JP 17916388 A JP17916388 A JP 17916388A JP H0230609 A JPH0230609 A JP H0230609A
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gas
fluoride
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container
aqueous solution
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JP17916388A
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English (en)
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Isao Harada
功 原田
Toshihiko Nishitsuji
西辻 俊彦
Tokuyuki Iwanaga
岩永 徳幸
Nobuhiko Koto
信彦 古藤
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は三弗化窒素ガスの精製方法に関する。
更に詳しくは、三弗化窒素ガス中の二弗化二窒素、四弗
化二窒素及び二弗化酸素を予め除去した後、ゼオライト
層に通気させて含有する亜酸化窒素及び二酸化炭素を除
去する方法に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕三弗化
窒素(NF3)ガスは、半導体のドライエツチング剤や
CVD装置のクリーニングガスとして近年注目されてい
るが、これらの用途に使用されるNFsガスは、高純度
のものが要求されている。
NF、ガスは、酸性弗化アンモニウムまたは弗化アンモ
ニウムと弗化水素を原料とするNHnF−xHFを電解
分解するいわゆる溶融塩電解法や、アンモニアと弗素を
反応させる方法など、種々の方法で製造されるが、何れ
の方法で得られたNFffガスもほとんどの場合、亜酸
化窒素Lo) 、二酸化炭素(Cot) 、二弗化二窒
素(N!Fffi)、窒素<Nt)、メタン(CH4)
 、−酸化炭零(CO)、酸素(0,)、未反応の弗化
水素(IF)などの不純物を比較的多量に含んでいるの
で、上記用途としての高純度のNFSガスを得るために
は精製が必要である。
NPxガス中のこれらの不純物を除去する精製方法とし
ては、ゼオライトなどの吸着剤を用いて不純物を吸着除
去する方法等が、最も効率がよく簡便な方法の一つとし
てよく知られている〔ケミカル・エンジニアリング(C
hews、 Eng、) 84.116゜(1977)
等〕、シかしながら、この吸着による精製方法では、N
F、ガス中にNzFtが存在すると次のような弊害が生
ずる。即ち、 1)Nibが存在すると、他の不純物であるNxOやC
O,などの吸着能力が極端に小さくなる。
2)Nzhが存在すると、NF、も吸着剤に吸着され易
くなり、従ってNF3ガスの損失を招く。
3)吸着剤に吸着し−i*mされたNzhは、分解して
熱を発し易く、著しい場合には爆発を引き起こす。
従って、ゼオライト等の吸着剤を使用してNF。
ガス中の不純物を吸着除去する方法を採用する場合には
、それに先立って予めNtFtを除去しておく必要があ
る。
Nthを予め除去した後吸着剤に通気する方法として、
NzFzを含有するNF3ガスを、加熱した不銹鋼、炭
素鋼、銅、アルミニウム、亜鉛、鉛、ニッケル、鉄等の
金属片と接触させる方法が知られている(特開昭54−
161588号公報)。
しかしながら本発明者等の実験によれば、この方法によ
りNF3ガス中のNthを予め除去すると相当の効果が
あり、吸着剤層での爆発の頻度も減少するものの、N2
F□のみを予め除去しただけではこの爆発を完全に防止
することはできないことが判明した。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、この爆発の原因がNF、ガス中のNtF
t以外の不純物にも起因するものと推察し種々検討した
ところ、NF、ガス中に不純物として四弗化二窒素(N
2F、)及び二弗化酸素(op、)もそれぞれ数百pp
m含有していることを確認し、このNtFa及びOF、
が上記爆発の原因であることを糾明した。
そこで吸着剤としてゼオライトを使用してNF。
ガス中のN□o及びCO!を除去するに当たり、予めN
xPtのみならずNzP4及びOFt も除去した後ゼ
オライト層に通気すれば、ゼオライト層での爆発を完全
に防止することができ、更にはN20及びCO□のゼオ
ライト層での除去能力も向上することを見い出し、本発
明を完成するに至った。
即ち本発明の三弗化窒素ガスの精製方法は、三弗化窒素
ガス中に不純物として含有する二弗化二窒素、四弗化二
窒素及び二弗化酸素を予め除去した後、該三弗化窒素ガ
スをゼオライト層に通気することを特徴とするものであ
る。
〔発明の詳細な開示〕
以下本発明の詳細な説明する。
本発明では、NF、ガスはゼオライト層に通気する前に
含有するNth、NtFn、OFtを除去しなければな
らない、しかして上記不純物を除去する順序は特に限定
されるものではないが、この中で先ずN、F、及びNx
F4を除去した後OF2を除去するのが好ましい、その
理由は、N、F、及びN、F、は後記する如<N!と弗
素(F、)に分解するので、この分解して生じたFtは
本発明ではOF2を除去する工程において共に除去され
るからである。
NF3ガス中のNオF8の除去方法は、l)従来公知の
技術である、150〜300°C程度の温度に加熱した
不銹鋼(StainlessSteel)、モネル等の
金属製の管または容器にNFsガスを通気する方法(i
、lustig:Inorg、Chew、+4+ 10
4+(1965)、 H,Roesky、 O,GIe
−113er1 0.Bormann:Angew、C
hem、、76.713.(1964)。
Angew、Edit、3,701.(1964) )
等、2)本発明者等が先に出願した、内壁を弗化ニッケ
ルでコーティングされた容器中で、あるいはこの容器に
弗化ナトリウム(NaF)等の固体弗化物を充填した状
態で、NF、ガスを160〜600°Cの温度に加熱す
る方法(特願昭63−87208号及び特願昭63−8
7210号)、3)内壁をNaF等の固体弗化物でライ
ニングされた容器中で、あるいはこの容器にNaF等の
固体弗化物を充填した状態で、NFffガスを160〜
600°Cの温度に加熱する方法(特願昭63−872
09号及び特願昭63−90032号)で実施すること
ができる。
本発明においてNtFtの除去に上記2)の方法を採用
する場合、NFsガスの入口管と出口管を備えた内壁を
弗化ニッケルでコーティングされた容器が必要である。
このような容器は、ニッケル製の容器あるいは例えば鉄
製などの容器の内面をニッケル鍍金したものを、30〜
200°C程度の温度に加熱した状態で、10分間〜1
0時間好ましくは30分間〜5時間程度F2ガスを通気
することにより、あるいはN2ガス、ヘリウム(He)
ガス等の不活性ガスで希釈されたP2ガスを通気するこ
とによりニンケルとF、ガスが反応し弗化ニッケルの皮
膜を形成するので簡単に得ることができる。この際のニ
ッケルとF、ガスの反応は、最初に不活性ガスで希釈さ
れた低濃度のPtガスで行ない、Ptガスの濃度を次第
に高くして最終的には100%のF2ガスとするのが好
ましい、尚、上記容器の形)kは特に限定はなく、箱形
、円筒形等何れの形状でもよい。
また、上記2)の方法において、内壁を弗化ニッケルで
コーティングされた容器に固体弗化物を充填する場合の
該固体弗化物は以下の通りである。
即ち、本発明ではNFffガスは上記の容器内で最高6
00°Cまで加熱されるので、本発明で使用する固体弗
化物は融点が600’Cを越えるものが好ましい。この
ような固体弗化物を例示すると、弗化リチウム(Lid
) 、弗化ナトリウム(NaF) 、フッ化カリウム(
にF)、弗化ルビジウム(1?bF) 、弗化セシウム
(CsF)等のIA属の金属弗化物;弗化ベリリウム(
BeFz)、弗化マグネシウム(Mgh)、弗化カルシ
ウム(Cart)、弗化ストロンチウム(SrFz)、
弗化バリウム(Bar□)等のITA属の金属弗化物;
弗化アルミニウム(A 1 h) 、弗化ガリウム(G
aF s)、弗化インシジウム(InFi)等のIff
A属の金属弗化物;弗化アルミニウムナトリウム(Na
JRPJ の如き複塩が挙げられる。また、これらの混
合物でも差支えない。
尚、上記以外の例えば融点が600℃以下の固体弗化物
であっても、350℃程度以上の融点のものであればそ
の融点未満の温度で本発明を差支えな〈実施することが
できる。
本発明では、前記容器に充填する固体弗化物の形状は粒
状のものが好ましいが、粉状のものであってもこれを打
錠機等で錠剤化すれば好適に使用することができる。
NFsガス中のhatの除去に前記3)の方法を採用す
る場合は、内壁を固体弗化物でライニングされた容器が
必要である。この容器の形状は必ずしも円筒形である必
要はないが、容器そのものの制作及び固体弗化物のライ
ニング加工が容易である点と、該ライニング層の強度、
使用中におけるライニング層への亀裂の発生の防止など
の面で円筒形が好ましい、ライニング層の厚みは特に限
定はないが、あまり薄いとライニング加工が技術的に困
難であり、また、円筒容器の内壁に完全にライニングさ
れず一部円筒容器の金属面が露出する惧れがある。逆に
厚くなり過ぎると、本発明では円筒容器の加熱を該円筒
容器の外部からヒーター等で加熱する方法で行うので、
該加熱の際の伝熱効率が低下し、熱エネルギーの損失と
なるので好ましくなく、従って、ライニング層の厚みは
1〜51111程度で実施される。
円筒容器の内壁にライニングする固体弗化物としては、
上記2)の方法で充填物として例示した固体弗化物が使
用される。ライニングの方法は、上記固体弗化物の中で
も比較的融点の低い、例えばIA属の元素の弗化物を使
用する場合には、焼結法を採用することができる。
即ち、第1図に示す如く、円筒容器1の内径よりやや小
さい外径の内筒3を、円筒容器1内に間怠になるように
挿入する0次に、上記円筒容器1と内筒3の間隙に粉状
の固体弗化物4を充填した後、圧入管5に荷重を加えて
固体弗化物4を圧縮成形する。この固体弗化物4の充填
及び圧縮成形を繰り返し行い、円筒容器1の内壁全面に
固体弗化物4の圧縮成形層を形成する。しかる後内筒3
をゆっくりと引き抜き、この円筒容器lを窒素(Nt)
、ヘリウム(He)等の不活性ガス雰囲気下で徐々に固
体弗化物4の軟化点まで昇温したのち徐冷することによ
り、容易に円筒容器1の内壁に固体弗化物4をライニン
グすることができる。
この場合、固体弗化物は水分を2〜3重景重量存させて
おくと、上記の圧縮成形がより容易であるので好ましい
、このことは後記する高圧プレス法によろうイニングの
場合も同様である。
尚、内筒3には予めその表面に潤滑剤を塗布しておくと
、円筒容器lの表面に固体弗化物4の圧縮成形層形成後
の、内筒3の引き抜きが容易であるので好ましい。
融点が比較的高い固体弗化物を円筒容器の内壁にライニ
ングする場合には、高圧プレス法が適当である。即ち、
焼結法の場合と同様に、第1図に示す円筒容器1と内筒
3の間隙に固体弗化物4を充填した後、圧入管5に荷重
を加えて固体弗化物4の圧縮成形を繰り返すことにより
、円筒容器1内の内壁全面に固体弗化物4のライニング
層を形成した後、内筒3をゆっくり引き抜くことにより
実施することができる。
また、内筒3には焼結法の場合と同様に、予めその表面
に潤滑剤を塗布しておけば、円筒容器1の内面に固体弗
化物のライニング層形成後における内筒3の引抜きが容
易であるので好ましい。ただしこの場合、潤滑剤は固体
弗化物のライニング層形成後に、加熱等により蒸発除去
する必要がある。
尚、強固なライニング層を形成するためには、圧入管3
に加える荷重は2を以上が必要である。
更に本発明においては、円筒容器の内壁へ固体弗化物を
ライニングする方法として、上記方法の他に、第1図の
円筒容器1と内筒3の間隙に溶融した固体弗化物を流入
した後、冷却固化させるなどの方法を採用することもで
きる。
上記容器に充填する固体弗化物は、1)の方法と同様上
記のライニングに使用する固体弗化物と同一のものが使
用される。
本発明ではNF3ガス中のN、F、の除去は、■)の方
法では不銹鋼、モネル等の金属製の容器を150〜30
0°C程度の温度に加熱した状態で、2)の方法では内
壁を弗化ニッケルでコーティングされた容器またはこの
容器に固体弗化物を充填した後、150〜600℃の温
度に加熱した状態で、3)の方法では内壁を固体弗化物
をライニングされた容器またはこの容器に固体弗化物を
充填した後、150〜600°Cの温度に加熱した状態
で、それぞれNPsガスを該各容器に通気する方法で実
施される。該各容器の加熱は、該容器を外部からヒータ
ー等で加熱する方法で簡単に実施することができる。
本発明ではNP、ガスの加熱温度は上記の通りであるが
、NF、ガスの通気温度が上記温度の下限未満ではNt
hを殆ど分解除去できない、逆に上限を越える温度では
NJtはほぼ完全に除去できるものの、エネルギーの損
失であると共に、2)及び3)の方法においては容器の
コーティング層またはライニング層が熱膨張率の差によ
って亀裂が生ずる惧れがあるので不都合である。尚、上
記加熱温度において、NxFiの分解速度は非常に速い
ので通気させるNF、ガスの容器内での滞留時間は短く
てかまわないが、通常5〜1000秒程度の範囲で実施
される。
本発明では一1上記容器に通気するNFsガスは、単独
で供給してもかまわないが、N2、lle等の不活性ガ
ス等で希釈したものでも差支えない、また、通気ガスの
圧力については特に制限はないが、通常、0.3〜5 
kg/c+s”−Gの圧力が操作し易いので好ましい。
NFsガス中のMtFaはNtFzの除去方法と同一の
方法で除去できることが判った。従って、本発明ではN
zFiとN、F、は上記方法により同時に除去すること
ができる。
尚、−言付言するならば、NF、ガス中のNtFz及び
NaF4は加熱によりN□とF、に分解するのである。
以上の如くしてNtFz及びNaF4を除去されたNF
xガスは次にHF8を除去するが、本発明ではNF、ガ
ス中のOF、は後記する如く、ガススフラッパーやバブ
リング槽を用いてチオ硫酸ソーダ(NatSzOz)、
コラ化カリウム(Kl)、亜硫酸ソーダ(NaxSOs
)、ヨウ化水素(Hl)、硫化ナトリウム(NagS)
の一種以上の水溶液に接触させて除去する。
従って、NFsガスに含まれる未反応のHFは上記OF
zの除去に先立って除去しておくのが好ましい、その理
由は、NPxガス中にHFが含有されていると、水溶液
中のNa25zOs等と)IFが反応してNaF等の弗
化物を生成するので水溶液中のNa25zO,等の濃度
が希薄となり、このためOF、の除去効率が阻害される
という問題がある。また、この生成した弗化物がガスス
フラッパーやバブリング槽の配管の閉塞等を引き起こす
という問題もある。
NFIガス中のIPの除去方法は特に限定されるもので
はないが01本発明者が先に出願した特願昭63−13
5061号に記載した方法で実施するのが簡便で好まし
い、またOFtの除去も、上記の特願昭6313506
1号に記載した方法で実施される。
即ちHPの除去は第2図に示すようなガススフラッパー
を用いて、このガススフラッパーに水または水酸化ナト
リウム等のアルカリ水溶液を循環させ、NF3ガスをこ
の水またはアルカリ水溶液に接触させてHPを水または
上記水溶液に吸収させ除去する方法(この場合、アルカ
リ水溶液の濃度は通常 0.1〜1重量%で実施される
)や、NaF等の化合物を吸着剤として使用し、この吸
着剤とNFSガスを100″C程度の温度で接触させて
IPを吸着除去する方法等を採用することができる。こ
のIPを除去する工程では、Nhガス中のHFは極力除
去しておくことが好ましく、少なくとも1100pp以
下まで除去する。
かくしてHPを除去されたNF3ガスは、次いでNaz
SzOs 、KI、NagSO,、旧、NazSの一種
以上の水溶液に接触させて含有するOFKを除去する。
本発明で使用するNatS*03 、Kl、Na1SO
1、II、NazSの水溶液(以下、単に水溶液と略記
する)は、通常市販の工業用のこれらの化合物を水に溶
解させることによって簡単に得ることができる。
そして本発明ではこの水溶液は、0.1規定程度から飽
和溶解度近くの濃度で実施できるが、好ましくは0.5
規定〜2規定である。水溶液の濃度が0.1規定未満で
はOF、の除去速度が非常に遅くなり、従ってOhを十
分に除去することができない、逆に、水溶液の濃度が飽
和溶解度付近では、経済的に得策でなく、また、本発明
では後記する如<、NPsガスと水溶液の接触をガスス
フラッパーやバブリング槽を使用して行なうので、これ
らの装置の配管の閉塞を惹起する等のトラブルの原因と
なるので好ましくない。
Nhガスと水溶液を接触させる際の温度は特に限定はな
いが、水溶液と接触後のNF3ガス中の水分を極力少な
くすることが、その後の他の不純物の除去精製の操作が
容易である。従って、上記接触温度は操作に支障のない
範囲で低温である程好ましく、通常0〜20℃程度の温
度で実施される。
本発明ではNFsガスを水溶液に接触させる方法として
は、第2図に示す如きガススフラッパーを使用して、該
ガススフラッパーに上記の水溶液を循環させながらこの
ガススフラッパーにNFsガスを通気させる方法や、第
3図に示す如きバブリング槽へ上記水溶液を充たし、こ
の水溶液中にNhガスをバブリングさせる方法等が好適
に使用される。
ガススフラッパーを使用する方法では、該ガススフラッ
パー中にラッシヒリング、ナツシュリング、テラレット
等を充填した充填物層を設けておくと、NF、ガスと循
環する上記水溶液の接触を良好なからしめるため好まし
い。
また、この方法ではNF、ガス中のOFz +4度の変
化に対応して、上記水溶液の循環量や濃度を変えること
ことにより効率よ(OF□を除去できるという長所があ
る。
バブリング槽を使用する方法では、水溶液を充たしたバ
ブリング槽にバブリング管を使用して、NFsガスをバ
ブリングさせるという掻めて簡単な方法であるので、装
置が安価であるという長所がある。
しかしこの方法では、バブリング管よりNFsガスをバ
ブリングさせるためには、NFSガスはある程度の圧力
が必要となるが、製造したNFffガスの圧力が低い場
合にはそのまま適用できないという欠点がある。
水溶液とNF3ガスの接触時間は、水溶液の濃度や循環
量、NF、ガス中のOF、含有量によって異なってくる
が、接触時間は約2〜1000秒程度で含有するOF2
を好適に除去することができる。
ガススフラッパーやバブリング槽へ通気するNF、lガ
スの圧力は、特に高くする必要はなく、ガススフラッパ
ーやバブリング槽へ通気可能な圧力であれば、なるべく
低圧の方が操作しやすく好ましい。
かくしてNzFt、NオF1、optを除去されたNF
Sガスは、次にゼオライト層へ通気して含有するNよ0
及びCO,を除去する。
本発明において使用するゼオライトは、特に限定はなく
通常市販のものが何れも使用可能であるが、粒状かつ高
表面積のものがより好ましく、かつ、250〜900℃
、好ましくは250〜600 ”Cの温度に加熱して脱
水処理したものが使用される。
上記加熱温度が250°C未満ではゼオライト中に水分
が残存し、該ゼオライト層へNF3ガスを通気した際に
NtO及びC02の除去能力が低下する。逆に必要以上
の高温はエネルギーの損失のみならず、ゼオライトの加
熱処理容器、例えばカラムの腐食などの問題が生ずるの
で好ましくない。
ゼオライトの加熱による脱水処理は空気中で行なっても
よいが、該加熱はゼオライト中に含有する水分を気化逸
散させるために行なうので、水分を含有しない例えば窒
素ガスのような不活性ガスの気流中で行なうのがよく、
またガスを吸引しながら減圧下で行なうことも好ましい
加熱時間は上記の加熱温度及び雰囲気において30分以
上であればよいが、念のために通常1〜2時間行なわれ
る。
加熱により脱水処理されたゼオライトは、放冷または強
制冷却によって常温以下に冷却されるが、この場合には
水分の混入を回避しなければならない。従って、その方
法として上記ゼオライトの加熱による脱水処理を、例え
ばカラム等にゼオライトを充填した状態で行ない、脱水
処理後これを冷却し、しかるのち引続きこのゼオライト
層へNF□ガスを通気する方法が好ましい。
この際の通気温度は低温はど好ましく、通常0°C以下
の温度で行なわれる。しかし、NFaの沸点は一129
℃であるので、この温度以下では操作が事実上困難であ
る。従ってNF、ガスの通気温度は、本発明では0〜−
125°Cの範囲で実施される。
通気時のNPIガスの圧力は特に限定はないが、例えば
O〜5 kg/cd−G程度の圧力が操作しやすいので
好ましい。
尚、本発明の実施により精製されたNF、+ガスは液体
窒素で冷却された捕集容器に導き、ここでNhガスを冷
却液化させ捕集する。
捕集された液化NF3は、捕集容器内を真空排気するこ
とによりCH4、CO等の不純物が除去され、また、N
□、0□もほとんど除去される。
更には、この液化されたNPsへ本発明者等が先に提案
した特願昭62−138972号の方法、即ちNFSよ
り低沸点でかつNFiと相互溶解性のない第三成分、例
えばヘリウム(tl e )ガスをバブリングさせるこ
とにより、含有する残余のNz、 O*も実質的に完全
に除去することができ、半導体のドライエツチング剤や
CVD装置のクリーニングガスとして好適な高純度のN
Faガ、スを容易に得ることが可能となるのである。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。尚
、以下において%及びppmは特記しない限り容量基準
を表す。
実施例1〜3 内径6mm、長さ400m+*のニッケル製の容器(カ
ラム)を予め100度に加熱しながら、これにN2ガス
で希釈された濃度25%のFオガスを1時間通気し11
次いでF!ガスの濃度を50%に上昇して1時間通気し
、更に100%のFtガスを1時間通気して、カラムの
内壁を弗素化処理し弗化ニッケルの皮膜を形成せしめた
このカラムに第1表に示す条件でN2F!、NzFa、
OF! 、)IP、 NtO、COi 、Nt及び鵠を
含有するNF3ガスをほぼ同容積のHeガスで希釈して
各6011d/慇in、の流量で通気した。
通気後のガスは第2図に示すガススフラッパーに通気し
て含有するIIFを除去した。即ち、貯槽15に水を充
たし、この水をポンプ18にて60m/ll1n。
の流量で配管19を経て散水管20よりガススフラッパ
−8へ散水した。また、ガススフラッパー8内の水9は
、ポンプ14にて配管16及び排出管21を経て系外へ
排出した。また貯槽15へはこの排出分だけ補給管22
より水を補給して、ガススフラッパー8内の水面を一定
に保った。尚、ガススフラッパー8は高さ8m、内径5
0a+mで充填物層lOにはテフロン製のナツシュリン
グを5001+iの高さに充填した。
この状態で上記のNtFt及びN2F4を除去されHe
ガスで希釈されたNPffガスをガススフラッパー8内
−5通気し、NF、ガス出口管12より取り出しNF+
ガス中のIIFを除去した。
11F除去後のガスは第3図に示す内容積51でこの中
に濃度3.0重量%のNaxSiOs水溶液3.51 
(実施例1)、濃度1.0重量%のKl水溶液3.5 
N (実施例2)、濃度2.0重量%のNazS水溶液
3.51(実施例3)の入ったバブリング槽23に通し
、バブリングさせてOF、を除去した。
バブリング後のガスは一80’Cに冷却したトラップに
通して含有する水分を除去した後、液体窒素で冷却され
た捕集ボンベに導きNF3を液化させ捕集した。 NF
ffガスの通気停止後は上記のNF、の捕集ボンベ内を
真空排気しHeガスを除去した。
弗化ニッケルでコーティングされた容器への通気前のN
Fsガスの組成及びバブリング槽通気後の捕集ボンベ内
のNFsの組成をガスクロマトグラフィーにより分析し
た。その結果は第1表に示す通りNzFt、 NtPa
及びOFgは高い除去率であり、またNF3の損失も殆
どなかった。
第1表においてN2ガスの含有量が通気後の方が多いこ
とは加熱によりNxFt及びNtPaがN、とF2に分
解したものと考えられる。
尚、上記においてOFtの分析は次の方法によった。
NFsガス中のOFtは、低温用ガスクロマトグラフィ
ーを使用して分析する。
即ち、低温用ガスクロマトグラフィーのカラムの充填材
にシリカゲルを用い、該カラムの温度を一80″C程度
に冷却する。しかる後、optを含有するNFsガスを
上記低温用ガスクロマトグラフィーのカラムに注入した
後、該カラムを5℃/■in、の速度でで昇温してい(
、いわゆる、低温からの昇温分析法である。この方法に
より得られるクロマトグラフはN!、ops 、NF2
更にはN*F!、COt 。
Nzoの順にピークが検出される。従ってこの検出され
たピークと標準試料のピークから面積百分率よって、I
P2の含有量を定量することができる。
またNPsガス中のNxPnも低温用ガスクロマトグラ
フィーを使用して、J、 of Gas Chroma
tographyVo! 6.July、196Bに記
載の方法で分析することができる。
即ち、直径6−1長さ2.1−のモネル製カラムを使用
し、該カラムを液体窒素で一196℃に冷却した後該カ
ラムにNF、ガスを注入する。注入2分間後lO°C/
sin、の速度で昇温する。この方法で得られるクロマ
トグラフはFt、Nh 、NJz、N!F、、IPの順
にピークが検出される。従ってこの検出されたピークと
標準試料のピークから面積百分率よって、NtFaの含
有量を定量することができる。
第  1 表 次に内径10a+mのガラスカラムに粒径が24〜48
メツシユの第2表に示す種類の粒状ゼオライトを充填(
充填量50d)した後、該ゼオライトの加熱による脱水
処理を第2表に示す条件で行なった後、捕集ボンベに捕
集したNF、を気化させて、上記の脱水処理を行なった
ゼオライト層へ第2表に示す条件で各5時間通気した。
尚、NF、ガスのゼオライト層への通気に当たっては、
ゼオライト層出口に温度計を設けて温度を測定したが、
NF2ガスの温度上昇もなく、また爆発もなかった。
NF、ガスのゼオライト層への通気後のNhガスをガス
クロマトグラフィーにて分析した。
その結果は第2表に示す通りであり、本発明の方法で精
製すればNFsガス中のNth、 NxF、、OF2、
 NtO、COiは極めて良好に除去される。またNF
、の損失もないことが分かる。
第  2  表 実施例4〜6 実施例1〜3で使用した内壁を弗化ニッケルでコーティ
ングされたカラムに、第3表に示す種類の粒径が24〜
48メツシユの固体弗化物を充填(充填高さ 250f
ia+) j、た後、200°Cの温度に加熱した状態
でN2ガスを100Nd/sin、の流量で1時間通気
して固体弗化物中の水分を除去した。
次にこの固体弗化物を充填したカラムに第3表に示す条
件で、実施例1〜3と同様にNxFt、 NtFs、O
Fi 、HF、 NxO、Co□、N2及び0□を含有
するNF3ガスをほぼ同容積のHeガスで希釈して各6
ONI11/sin、の:fL量で通気してNxFt及
びNxF4を除去した。
通気後のガスは実施例1〜3と同一条件で第2図に示す
ガススフラッパーに通してIIFを除去した後、更に実
施例1〜3と同様に濃度3.0重世%のNa1S20.
水溶液3.5 ffi (実施例4)、濃度1.0重量
%のに■水溶液3.5 ffi (実施例5)、濃度2
.0重量%のNagS水溶液3.5 ffi (実施例
6)の入った、内容積5I!、の第3図に示すバブリン
グ槽23に通しバブリングさせてOF、を除去した。
以後実施例1〜3と同様にして、冷却したトラップに通
して含有する水分を除去した後捕集ボンベに導きNF3
を液化させ捕集し、捕集ボンベ内を真空排気してlie
ガスを除去した。
弗化ニッケルでコーティングされた容器へ通気前のNF
、ガスの組成及びバブリング槽通気後の捕集ボンベ内の
NFsの組成をガスクロマトグラフィーにより分析した
。その結果は第3表に示す通りNzh、NzFa及びO
hは高い除去率であり、また、NF3の損失も殆どなか
った。
次に内径10m−のガラスカラムに粒径が24〜48メ
ツシユの第4表に示す種類の粒状ゼオライトを充填(充
填高さ 200■−)した後、該ゼオライトの加熱によ
る脱水処理を第4表に示す条件で行なった後、捕集ボン
ベに捕集したllhを気化させて、上記の脱水処理を行
なったゼオライト層へ第4表に示す条件で通気した。尚
、通気中のNFsガスは実施例1〜3と同様に温度上昇
も爆発もなかった。
NFsガスのゼオライト層への通気後のNFSガスをガ
スクロマトグラフィーにて分析した。
その結果は第4表に示す通りであり、本発明の方法で精
製すればNFffガス中のNzh、N1F4、OF。
、NzO、Cogは極めて良好に除去される。またNF
、の損失もないことが分かる。
第 表 第 表 実施例7〜9 内径10mm、長さ400mmのステンレス製の円筒容
器(カラム)lに、第1図に示すように表面に潤滑剤と
してステアリン酸を塗布した外径がE++s、長さ40
0mmの内筒3をカラム1と間怠に挿入した後、該カラ
ム1と該内筒3の間隙に水分含有量が3重量%の弗化ナ
トリウム粉末4を少しずつ充填した後、上記間隙に外径
9.6+++−内径6.5m−の圧入管5を挿入し、こ
の圧入管5に3tの荷重を加えて該粉末4を圧縮成形し
た。この粉末4の挿入、圧縮成形の操作を繰り返し行い
カラム1の内壁全面に弗化ナトリウムの圧縮成形体を形
成し、しかる後内筒3をゆっくり抜き出した。
次に、このカラム1をNtガス雰囲気下の電気炉内にて
200℃/hの昇温速度で850°Cまで昇温し、85
0°Cの温度に1時間保持した後電気炉内で自然放冷に
より常温まで冷却して、厚さ2mmの弗化ナトリウム層
で内壁を全面にライニングされたカラム1を得た。
このカラム1に第5表に示す条件で、実施例1〜3と同
様にNih、NtF、、Oh 、HF、 NzO、Co
t、N8及びOlを含有するNF、ガスをほぼ同容積の
Heガスで希釈して各6ONd/+*in、の流量で通
気した。
通気後のガスは実施例1〜3と同一条件で第2図に示す
ガススフラッパーに通気して肝を除去した後、更に実施
例1〜3と同様に濃度3.0重量%のNazS103水
溶液3.5 ffi (実施例7)、濃度1.0重量%
のKI水溶液3.511(実施例8)、濃度2.0重量
%のMass水溶液3.51 (実施例9)の入った内
容積51の第3図に示すバブリング槽23に通し、バブ
リングさせてOF、を除去した。
以後実施例1〜3と同様にして、冷却したトランプに通
して含有する水分を除去した後補集ボンベに導きNF、
を液化させ捕集し、捕集ボンベ内を真空排気してHeガ
スを除去した。
固体弗化物でライニングされたカラムへ通気前のNF、
ガスの組成及びバブリング槽通気後の捕集ボンベ内のN
F、の組成をガスクロマトグラフィーにより分析した。
その結果は第5表に示す通りNtFz、 NtFa及び
OF、は高い除去率であり、また、NFxの損失も殆ど
なかった。
次に内径10+u+のガラスカラムに粒径が24〜48
メツシユの第6表に示す種類の粒状ゼオライトを充填(
充填量50d) した後、該ゼオライトの加熱による脱
水処理を第6表に示す条件で行なった後、捕集ボンベに
捕集したNFsを気化させて、上記の脱水処理を行なっ
たゼオライト層へ第6表に示す条件で通気した。尚、通
気中のNF、ガスは実施例1〜3と同様に温度上昇も爆
発もなかった。
NF、ガスのゼオライト層への通気後のNF、ガスをガ
スクロマトグラフィーにて分析した。
その結果は第6表に示す通りであり、本発明の方法で精
製すればNP、ガス中のN、F、、NzF4、OF2、
N20、Cotは極めて良好に除去される。またNF3
の損失もないことが分かる。
第  5 表 第  6 表 実施例1O〜12 実施例7〜9で使用した内壁を弗化ナトリウムでライニ
ングされたカラムに、第7表に示すmsの粒径が24〜
48メツシユの固体弗化物を充填(充填1t50d) 
した後、実施例4〜6と同様に200°Cの温度に加熱
した状態でN2ガスを100Nd/sin、の流量で1
時間通気して固体弗化物中の水分を除去した。
次にこの固体弗化物を充填したカラムに第7表に示す条
件で、実施例1〜3と同様にNJz、 NtPa、Oh
 、HP、 NtO、GO宜、 Nt及び0□を含有す
るNF。
ガスをほぼ同容積のHeガスで希釈して各6ONd/s
in、の流量で通気した。
通気後のガスは実施例1〜3と同一条件で第2図に示す
ガススクラツバーに通気してIIFを除去した後、更に
実施例1〜3と同様に濃度3.0重量%のNa1Sz0
2水溶液3.5 A (実施例10) 、fi度1.0
重世%のKl水溶液3.5 β(実施例11)、濃度2
.0重量%のNa、S水溶液3.5 ff (実施例1
2)の入った内容積5Nの第3図に示すバブリング槽2
3に通し、バブリングさせてOFzを除去した。
以後実施例1〜3と同様にして、冷却したトラップに通
して含有する水分を除去した後補集ボンベに導きNhを
液化させ捕集し、捕集ボンベ内を真空排気してHeガス
を除去した。
固体弗化物でライニングされた容器へ通気前のNhガス
の組成及びバブリング槽通気後の捕集ボンベ内のNhの
組成をガスクロマトグラフィーにより分析した。その結
果は第7表に示す通りNzFt、NtFa及びOPtは
高い除去率であり、またNFzの損失も殆どなかった。
次に内径10s+sのガラスカラムに粒径が24〜48
メンシユの第8表に示す種類の粒状ゼオライトを充填(
充填高さ 200mm) した後、該ゼオライトの加熱
による脱水処理を第8表に示す条件で行なった後、捕集
ボンベに捕集したNF、を気化させて、上記の脱水処理
を行なったゼオライト層へ第8表に示す条件で通気した
。尚、通気中のNF3ガスは実施例1〜3と同様に温度
上昇も爆発もなかった。
Nhガスのゼオライト層への通気後の゛NF、ガスをガ
スクロマトグラフィーにて分析した。
その結果は第8表に示す通りであり、本発明の方法で精
製すればNhガス中のToFz、NzF4、opz、N
20、COtは極めて良好に除去される。また、NFよ
の損失も殆どないことが分かる。
第  7 表 第  8 表 比較例1 実施例1と同一条件で、加熱処理したゼオライトの一種
であるモレキュラシーブ4Aを充填したガラスカラム(
カラムの大きさ及びモレキュラシーブ4Aの充填量は実
施例1と同じ)に、実施例1〜3で使用したNtFa、
NtFa、OF、 、IIP、 N、01CO!を含存
するNF3ガス中のNzFt、NzFa、OFzを予め
除去することなく、実施例1と同一条件で該NF、ガス
とHeガスの混合ガス(NF、ガスとlieガスの混合
割合は容量比で約1:1)を通気した。
通気開始約1時間後にガラスカラムのNFSガス出口温
度が上昇し始め、爆発の危険が予想されたので、Nhガ
スの通気を急遁停止しlleHeガス通気した。
比較例2 実施例1〜3で使用した不純物としてN、F、、NtF
a、Oh 、l(P、 NxQ 、 Cotを含有する
NF3ガスをほぼ同容積のHeガスで希釈して、実施例
1〜3で使用した内壁を弗化ニッケルでコーティングさ
れた容器に、実施例2と同一条件で通気してNzh及び
NzFaを除去した。
通気後のガスはHF及びOF、を除去することなく、実
施例1〜3と同様に液体窒素で冷却した捕集ボンベに導
きNFsを液化させ捕集した。NP、ガスの通気停止後
は上記NF3の捕集ボンベ内を真空排気しHeガスを除
去した。
通気後の捕集ボンベ内のNF、の組成を、ガスクロマト
グラフィーにより分析した。その結果は第9表に示す通
りであった。
次に実施例1と同一条件で、加熱処理したモレキュラシ
ーブ4Aを充填したガラスカラム(カラムの大きさ及び
モレキュラシープ4Aの充填量は実施例1と同じ)に、
上記捕集ボンベで液化したNF、を気させ、この気化さ
せたNP、ガスを実施例1と同一条件で通気した。
通気開始約4時間後にガラスカラムのNP、ガス出口温
度が上昇し始め、爆発の危険が予想されたので、Nhガ
スの通気を急遁停止しIleHeガス通気した。
尚、モレキュラシーブ4Aへの通気開始2時間後のNF
、ガスを分析したが、その結果は第9表に示す通りであ
り、Nto及びCOlの除去率が低下する。
第9表 参考例1(特願昭62−138972号の方法)実施例
1でNtFt、NtPa、HF、 OF、 、Nto 
、GO□を除去されたNF3ガスを、第4図に示す装置
を用いて深冷蒸留により更に精製した。
即ち液体窒素32を満たした保冷容器31中に捕集容器
27(内容積1ffi)を浸漬して捕集容器27を冷却
した後、該捕集容器27に実施例1で得られたNF、ガ
スをNF、ガスフィード管28より50*ffi/si
n。
の流量で10時間フィードして捕集容器27で液化捕集
した。
Nhガスのフィード停止後、弁38及び水シール槽33
に至る弁42を閉じ弁43を開いて、真空ポンプ34に
て捕集容器27内のガスを排気しながら、この液化させ
たNF2中にl(eガスフィード管29及び挿入管37
よりHeガスを100111/m3n、の流量でフィー
ドしバブリングさせた。この時の捕集容器27内の圧力
は1抛−Hg  abs、にした、30分間後に弁39
を閉じてHeガスのフィードを止め、更に30分間捕集
容器27内を真空排気した後、弁41を閉じて捕集容器
27を常温に戻し捕集客器27内の液化NF3をガス化
して、ガスクロマトグラフィーにて分析した。
その結果は、不純物の含有量は第10表に示す如く微量
で、得られたNF、lガスは純度99.995%以上と
橿めて高純度であった。
第10表 〔発明の効果〕 以上詳細に説明したように本発明はNFsガスを精製を
する方法において、NP、ガス中に含有する不純物のう
ちNIFt、NzFa及びOFtを除去した後、ゼオラ
イト層に通気して含有するNeo及びCotを除去する
という方法であり、本発明の方法によりゼオライ)7m
への通気時の温度上昇及び爆発を完全に防止することが
可能となった。また本発明の方法は実施例が示す如(N
F3の損失も殆どない。
更に、本発明の方法で精製したNF、ガスを、本発明者
が先に提案した特願昭62−138972号の方法で更
に精製すれば、参考例1が示す如く極めて高純度のNF
sガスを得ることができるのである。
更にまた、本発明の方法で精製したNFsガスはOF、
の如き含酸素化合物やNIF!、NzF4の如き不安定
な化合物が実質的に完全に除去された極めて高純度であ
るので、半導体のドライエツチング剤やCvD装置のク
リーニングガスとして使用する場合、安全でかつ極めて
好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例において、円筒容器(カラム)
の内壁に固体弗化物をライニングする状態を示す図、第
2図及び第3図は、本発明でのIIP、op、の除去に
好適な装置の一例を示す図、第4図は参考例1で使用し
た精製装置を示す図である。 図において、 1−−−−−一金属製の円筒容器(カラム)、2−・−
・−N F 、ガス出口管、 3−−−−−一内筒、     4−−−−−−−−一
固体弗化物、5−・−・−圧入管、   6−・−・・
−・・補助円筒管、7−・・−・−・一定盤、 8−・−一一一一一一ガススクラッパー9−−−−−・
−・・・−水または水溶液、10・−・・−・・・・・
・充填物層、i t−−−−・・−−〜−−N F 、
lガス入口管、12−・・・−−−−NF3ガス出口管
、13.16.17.19・−・・−配管、14.18
−・・・−ポンプ、  1520−・・−−−一−−・
・散水管、 21・−・・・−・・−排出管、 23−−・・・・−バブリング槽、 2t−−−−−−一・−N F 3ガス入口管、25−
・−−−−−−−バブリング管、26−−−−−−・−
・NF3ガス出口管、27−−・・・・・・・捕集容器
、 28−・・−・−・−NF、ガスフィード管、29−−
−−−−−一・−Heガスフィード管、30−−−−−
−−・−排気管、   3 t−・−・32−−−−−
一・・液体窒素、  33−・−−−−一34−−−−
−一真空ボンブ、 35 3G−・−−一−−−−−−真空排気管、 37−−−
−−・・−22−・・・−・・・−補給管、 貯槽、 保冷容器、 水シール槽、 常圧排気管、 挿入管、 38.39.40.41.42.43−−−・−・・−
・弁、を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)三弗化窒素ガス中に不純物として含有する二弗化
    二窒素、四弗化二窒素及び二弗化酸素を予め除去した後
    、該三弗化窒素ガスをゼオライト層に通気することを特
    徴とする三弗化窒素ガスの精製方法。
JP17916388A 1988-07-20 1988-07-20 三弗化窒素ガスの精製方法 Pending JPH0230609A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0791951A1 (en) * 1996-02-22 1997-08-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. A semiconductor treating method
KR100432593B1 (ko) * 2001-09-07 2004-05-24 주식회사 소디프신소재 삼불화 질소 가스의 정제 방법
US8078215B2 (en) 2005-09-19 2011-12-13 Becker Charles D Waveguide-based wireless distribution system and method of operation

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