JPH02303937A - 動力ユニットの制御装置 - Google Patents

動力ユニットの制御装置

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JPH02303937A
JPH02303937A JP1124689A JP12468989A JPH02303937A JP H02303937 A JPH02303937 A JP H02303937A JP 1124689 A JP1124689 A JP 1124689A JP 12468989 A JP12468989 A JP 12468989A JP H02303937 A JPH02303937 A JP H02303937A
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switching
valve
valve operating
engine
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隆 青木
Yasuo Konoma
康夫 木間
Tsuneo Konno
常雄 今野
Tadashi Hanaoka
正 花岡
Junichi Miyake
三宅 準一
Noriyuki Kishi
岸 則行
Yoshikazu Ishikawa
義和 石川
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ1発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、バルブ作動特性が切換自在となったエンジン
と、このエンジン出力軸に連結された変速機とから構成
される動力ユニットに関する。
なお、バルブ作動特性の切換とは、吸気バルブもしくは
排気バルブの開閉時期および開放期間とバルブリフト量
との両方あるいは一方を切り換えることを言い、工気笥
内の複数の吸気バルブまたは排気バルブの少なくとも1
つのバルブの開放期間を実質的に零にしてこれを閉弁状
態に切り換えることも含む。
(従来の技術) 従来、特公昭49−33289号公報により、吸気バル
ブと排気バルブとの少なくとも一方のバルブ作動特性を
、低回転領域に適した低速バルブ作動特性と、高回転領
域に適した高速バルブ作動特性とに切換自在とするエン
ジンが知られている。このエンジンにおいては、エンジ
ンの回転数が所定値以下で且つ吸気負圧が所定圧以下(
真空側)の領域で低速バルブ作動特性に切り換え、他の
領域では高速バルブ作動特性に切り換えるようにしてい
る。
このバルブ作動特性の切換はこのような条件下でのみ可
能である訳ではなく、例えば、両件動特性でのエンジン
出力が等しくなる時点において切換を行わせても良い。
エンジン出力が等しくなる時点においては、エンジン出
力トルクも等しくなるため、このような切換を行うと、
切換時でのエンジントルク変動がなく、滑らかな切換を
行わせることができるという利点がある。また、ニシジ
ンの燃費という点に鑑みれば、各バルブ作動特性毎での
エンジン燃料消費率が等しくなる時点において、切換を
行わせるようにしても良い。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、バルブ作動特性の切換を、エンジン出力
トルクを重視して行ったり、エンジンの燃費を重視して
行ったりする場合、このエンジンに連結された変速機の
制御、例えば、変速制御や、ロックアツプ作動制御等も
この切換に合わせて最適化することが望まれる。
また、変速機として無段変速機が用いられる場合も同様
な配慮が要求される。無段変速機の変速制御としては、
運転者の加・減速意志を示す指標(例えば、アクセル開
度)に対応して目標エンジン回転数を設定し、エンジン
回転数をこの目標エンジン回転数に一致させるように変
速比の制御を行うことが知られている(例えば、特開昭
56−95722号公報に開示の制御)。この場合に、
バルブ作動特性が切り換えられると、アクセル開度に対
するエンジン出力特性がことなるため、目標エンジン回
転数を各バルブ作動特性に合わせて設定しなければ、所
望の制御を行うことが難しいという問題がある。
本発明は以上のような事情に鑑みたもので、バルブ作動
特性の切換マツプに合わせて変速機の制御特性を設定し
たり、バルブ作動特性毎に無段変速機制御のための目標
エンジン回転数特性を設定したりして、常に最適な制御
を行わせることができるような動力ユニット制御装置を
提供することを目的とする。
口0発明の構成 (課題を解決するための手段) 上記目的達成のための1つ手段として、本発明に係る動
力ユニットの制御装置では、バルブ作動特性切換手段に
より、複数のバルブ作動特性切換マツプからいずれか1
つのバルブ作動特性切換マツプを選択するとともにこの
選択した切換マツプに基づいてバルブ作動特性の切換を
行い、一方、変速機の制御を行う変速機制御手段は、上
記複数のバルブ作動特性切換マツプにそれぞれ対応した
複数の制御特性マツプを有し1.上記バルブ作動特性切
換手段により選択されたバルブ作動特性切換マツプに対
応する制御特性マツプを選択するとともにこの選択され
た制御特性マツプに基づいて変速機の制御、を行うよう
になっている。
また、もう1つの本発明に係る制御装置では、変速機が
無段変速機であり、バルブ作動特性切換手段によりバル
ブ作動特性の切換が行われるのであるが、変速制御手段
は各バルブ作動特性毎に設定した複数の目標エンジン回
転マツプを有しており、上記バルブ作動特性切換手段に
より切換設定されたバルブ作動特性に対応する目標エン
ジン回転マツプを用いて無段変速機の変速制御を行うよ
うになっている。
(作用) 上記構成の制御装置を用いると、バルブ作動特性切換マ
ツプとして、エンジン出力が等しくなる時点で前記バル
ブ作動特性の切換を行わせる等出力切換マツプおよびエ
ンジンの燃料消費率が等しくなる時点で前記バルブ作動
特性の切換を行わせる等燃費切換マツプを設定し、且つ
、変速機の制御のための制御特性マツプとして、上記等
出力切換マツプおよび等燃費切換マツプに対応する変速
マツプを設定し、等出力切換マツプが選択された場合に
は走行特性重視の変速マツプを泪いて走行特性に優れた
制御を行い、一方、等燃費切換マツプが選択された場合
には燃費重視の変速マツプを用いて経済性に優れた制御
を行うというようなことができる。
また、無段変速機が用いられる場合には、各バルブ作動
特性に最適な目標エンジン回転マツプを用い、常に、最
適な制御がなされる。
(実施例) 以下、図面に基づいて本発明の好ましい実施例について
説明する。
第1図は本発明に係る駆動ユニットを示し、この駆動ユ
ニットは、可変バルブタイミングφリフト機構VTを有
するエンジンEと、油圧コントロールバルブCVにより
制御される自動変速機ATとから構成される。ここで可
変バルブタイミング・リフト機構VTは、エンジンEの
吸気バルブの開閉時期、開放期間およびリフト量を、低
回転領域に適した低速バルブ作動特性と、高回転領域に
適した高速バルブ作動特性とに切り換える機構であり、
この切換は、後述するように、ンレノイドバルブ91の
ON・OFF作動による所定油圧の給排により行われる
。また、油圧コントロールバルブCvは、自動変速機A
T内のロックアップクラッチの係合制御および変速クラ
ッチの作l制御等を行うバルブであり、この作動制御は
、後述するように、リニアツレメイドバルブ136およ
びソレノイドバルブ251,252,253,255に
よりなされる。
上記ソレノイドバルブ91,136,251゜252.
253,255の作動は、コントロールユニットCUか
らの作動信号により制御される。
このため、コントロールユニットCUには、水温センサ
92からのエンジン冷却水温信号、スロットルセンサ9
3からのスロットル開度信号、エンジン回転センサ94
からのエンジン回転信号、変速機回転センサ95からの
変速機出力回転信号等の各種信号が入力されており、こ
れら各種信号に基づいて、コントロールユニットCUか
ら上記各ソレノイドバルブに作動信号が出力される。
まず最初に、可変バルブタイミング・リフト機構VTに
ついて第2図および第3図を参照しながら説明する。エ
ンジンEの各機構毎に一対の吸気バルブla、lbが配
設され、これら一対の吸気バルブla、lbは、エンジ
ンの回転に同期して1/2の回転比で駆動されるカムシ
ャフト2に一体的に設けられた第1低速用カム3.第2
低速用カム3′および高速用カム5と、カムシャフト2
と平行なロッカシャフト6に枢支される第1.第2およ
び第30ツカアーム7.8.9との働きによって開閉作
動される。
カムシャフト2はエンジン本体の上方で回転自在に配設
されており、第1低速用カム3は一方の吸気バルブ1a
に対応する位置でカムシャフト2に一体的に設けられ、
第2低速用カム3′は他方の吸気バルブ1bに対応する
位置でカムシャフト2に一体的に設けられる。また、高
速用カム5は両吸気バルブ1ay1b間に対応する位置
でカムシャフト2に一体的に設けられる。しかも、第1
低速用カム3はエンジンの低速運転時に対応した形状を
有するものであり、カムシャフト2の半径方向に沿う外
方への突出量が比較的小さい高位部3aを有する。また
、高速用カム5はエンジンの高速運転時に対応した形状
を有するものであり、カムシャフト2の半径方向外方へ
の突出量を第1低速用カム3の高位部3aよりも大とし
、且つその高位部3aよりも広い中心角範囲にわたる高
位部5aを有する。さらに、第2低速用カム3′も、エ
ンジンの低速運転時に対応した形状を有するものであり
、カムシャフト2の半径方向に沿う外方への突出量が比
較的小さい高位部3a’を有し、この高位部3a’は前
記高位部3aよりも小さい。
ロッカシャフト6は、カムシャフト2よりも下方で固定
配置される。このロッカシャフト6には第1〜第30ツ
カアーム7〜9がそれぞれ枢支されるが、第1および第
20ツカアーム7.8は基本的に同一形状に形成される
。すなわち、第1および第20ツカアーム7.8は、吸
気バルブ1a、lbに対応する位置で、その基部がロッ
カシャフト6に揺動可能に枢支され、各吸気バルブla
、lbの上方位置まで延設される。また、第10ツカア
ーム7の上部には低速用カム3に摺接するカムスリッパ
10が設けられ、第20ツカアーム8の上部には第2低
速用カム4に当接し得るカムスリッパ11が設けられる
。第1および第20ツカアーム7.8において、各吸気
バルブ1a、lbの上方に位置する端部には、各吸気バ
ルブ1a、1bの上端に当接し得るタペットねじ12.
13が進退可能に螺着される。
一方、両吸気バルブ1a+1bの上部には鍔部14.1
5が設けられており、これらの鍔部14.15とエンジ
ン本体との間には吸気バルブ1a*1bを囲繞するバル
ブばね16.17が介装されており、バルブばねte、
17により、各吸気バルブ1a、lbは閉弁方向すなわ
ち上方に向けて付勢されている。
また、第4図にも示されているように、第30フカアー
ム9は、第1および第20ツカアーム7.8間でロッカ
シャフト8に枢支される。この第30ツカアーム9は、
ロッカシャフト6から両吸気バルブ1a+1b側に僅か
に延出され、その上部には高速用カム5に摺接するカム
スリッパ18が設けられる。また、第30ツカアーム9
の端部下面には、有底円筒状のりフタ19が当接されて
おり、このリフタ19はエンジン本体との間に介装した
りフタばね20により上方に付勢される。これにより、
第30ツカアーム9のカムスリッパ18は高速用カム5
に常時摺接される。
第5図に示すように、第1〜第30ツカアーム7.8.
9は、相互に摺接されており、それらの相対角度変位を
可能とする状態と、各ロッカアーム7〜9を一体的に連
結する状態とを切換可能な連結手段21が第1〜第20
ツカアーム7.8゜9に設けられる。
連結手段21は、第1および第30ツカアーム7.9を
連結する位置およびその連結を解除する位置間で移動可
能な第1ピストン22と、第3および第20ツカアーム
9.8を連結する位置およびその連結を解除する位置間
で移動可能な第2ピストン23と、第1および第2ピス
トン22,23の移動を規制するストッパ24と、第1
および第2ピストン22.23を連結解除位置側に移動
させるべくストッパ24を付勢するばね25とを備える
第10ツカアーム7には、第30ツカアーム9側に向け
て開放するとともにロッカシャフト6と平行な第1ガイ
ド穴26が穿設されており、この第1ガイド穴26の底
部には、段部27を介して小径部28が設けられる。第
1ガイド穴26には第1ピストン22が摺合され、これ
により第1ピストン22と第1ガイド穴26の底面との
間に油圧室29が画成される。また、第10ツカアーム
7には油圧室29に連通する油路30が穿設され、ロッ
カシャフト6内にはソレノイドバルブ91を介して油圧
供給源(図示せず)に通じる油路31が穿設される。さ
らに、両油路30,31はロッカシャフト6の側壁に穿
設された連通孔32を介して、第10ツカアーム7の揺
動状態の如何に拘らず常に連通ずる。
第1ピストン22の軸方向長さは、その一端が段部27
に当接したときに、その他端が第10ツカアーム7の第
30ツカアーム9側に臨む側面から第30ツカアーム9
側に突出しないように設定される。また、第1ガイド穴
26の底部と第1ピストン22との間には、前記ばね2
5よりもばね力の小さなばね33が介装される。
第30ツカアーム9には、第10ツカアーム7の第1ガ
イド穴26に対応するガイド孔34が、両側面間にわた
って穿設されており、このガイド孔34にはガイド孔3
4の全長に対応する長さを有する第2ピストン23が摺
合される。しかもこの第2ピストン23の外径は、第1
ピストン22と同一に設定される。
第20ツカアーム8には、前記ガイド孔34に対応して
、第30ツカアーム9側に向けて開放した第2ガイド穴
35が穿設され、この第2ガイド穴35に円盤状のスト
ッパ24が摺合される。第2ガイド穴35の底部側には
規制段部36を介して小径部37が設けられる、また、
第2ガイド穴35の底部と外側面との間にわたって、第
20ツカアーム8には第2ガイド穴35と間怠で且つ小
径の挿通孔38が穿設されており、ストッパ24に一体
的且つ間怠に設けられた小径の案内棒29が挿通孔38
に挿通される。さらに、ストッパ24と第2ガイド穴3
5の底部との間には、案内棒39を囲繞するコイル吠の
ばね25が介装される。
次に、上記のように構成された可変バルブタイミング・
リフト機構VTの作動について説明する。
エンジンEの低速運転時には、ソレノイドバルブ91が
OFFであり、第5図に示すように油路31と油圧源(
図示せず)との連通が断たれており、連結切換手段21
の油圧室29に油圧が供給されず、ストッパ24はばね
25によって第30ツカアーム9側に押圧される。この
ため第1ピストン22は第2ピストン23を介して段部
27に当接するまで移動している。この状態で、第1ピ
ストン22および第2ピストン23の当接面は、第1お
よび第30ツカアーム7.9の摺接面に対応する位置に
あり、第2ピストン23およびストッパ24の当接面は
第30ツカアーム7および第20ツカアーム8の摺接面
に対応する位置にある。したがって、第1〜第30ツカ
アーム7゜8,9は、第1および第2ピストン22.2
3ならびに第2ピストン23およびストッパ24をそれ
ぞれ摺接させて、相対角変位可能である。
このような連結切換手段21の連結解除状態にあって、
カムシャフト2の回転動作により、第10ツカアーム7
は第1低速用カム3との摺接に応じて揺動し、第20ツ
カアーム8は第2低速用カム3′との摺接に応じて揺動
する。したがって、両吸気バルブla、lbが、第1お
よび第2低速用カム3,3′によって開閉作動する。こ
のとき、第30ツカアーム9は高速用カム5との摺接に
より揺動するが、その揺動動作は両吸気ノくルブla、
1bの作動に何の影響も及ぼさない。
このようにして、エンジンEの低速運転時には、第7A
図において破線3および一点鎖線3′で示すように、一
方の吸気バルブ1aが第1低速用カム3の形状に応じた
タイミングおよびリフト量で開閉作動し、他方の吸気バ
ルブ1bが第2低速用カム3′の形状に応じたタイミン
グおよびリフト量で開閉作動する。したがって低速運転
に適した混合気流人速度が得られ、燃費の低減およびキ
ラキング防止を図るとともに、最適な低速運転、を行わ
せることができる。
なお、低速運転に適した混合気流人速度を得るために、
例えば、第7B図に示すように、第2低速用カム3′の
高位部3a’を低(して低速運転時には吸気バルブ1b
の開放時間e量を極く僅かにするようにしても良く、さ
らには、上記高位部3a’を零にして、低速運転時には
吸気バルブ1bを全く開弁させないようにしてバルブ休
止状態を作り出すようにしても良い。
エンジンEの高速運転に際しては、ソレノイドバルブ9
1がONであり、第6図に示すようにソレノイドバルブ
81により油圧源(図示せず)と油路31とが連通され
ており、連結切換手段21の油圧室29に作動油圧が供
給される。これにより、第6図に示すように、第1ピス
トン22はばね25のばね力に抗して第30ツカアーム
9側に移動し、第2ピストン23は第1ピストン22に
押されて第20ツカアーム8側に移動する。この結果、
ストッパ24が規制段部38に当接するまで、第1およ
び第2ピストン22.23が移動し、第1ピストン22
により第1および第30ツカアーム7.9が連結され、
第2ピストン23により第3および第20ツカアーム9
,8が連結される。
このようにして、第1〜第30ツカアーム7゜8.9が
連結切換手段21によって相互に連結された状態では、
高速用カム5に摺接した第30ツカアーム9の揺動量が
最も大きいので、第1および第20ツカアーム7.8は
第30ツカアーム9とともに揺動する。したがって、エ
ンジンEの高速運転時には、第7A図において実線5で
示すように、両吸気バルブ1allbが、高速用カム5
の形状に応じたタイミングおよびリフト量で開閉作動す
る。この場合のタイミングおよびリフト量は、低速運転
時のそれらより大きく、高速運転に適する吸気が得られ
るようになっており、エンジン出力の向上を図ることが
できる。
以上のような作動において、第1および第2低速用カム
3,3′に基づく吸気/(ルブ1a、1bの開閉タイミ
ングおよびリフト量を低速)<ルブ作動特性と称し、高
速用カム5に基づく吸気ノ旬しブla、lbの開閉タイ
ミングおよびリフト量を高速バルブ作動特性と称する。
両A)レブ作動特性は、低速運転領域と高速運転領域と
に分けて用いられ、このときのエンジン出力トルクとエ
ンジン回転数との関係は第8図のようになる。この図に
おいて、低速バルブ作動特性運転での特性を線して示し
、高速バルブ作動特性運転での特性を線Hで示している
次に、自動変速機ATについて第9図に基づき説明する
この自動変速機ATは、トルクコンバータ40と変速機
機構50とから構成され、トルクコンバータ40はエン
ジン出力軸E。Pに繋がるポンプ46a、出力軸(変速
機構入力軸)61に繋がるタービン48bおよび固定保
持され°るステータ46cからなり、さらに、ポンプ4
8aとタービン46bとを係脱自在なロックアツプクラ
ッチ47を有する。
変速機構50は、トルクコンバータ出力軸と一体の入力
軸61、これと並行なカウンタ軸62および出力軸63
を育する。入力軸61およびカウンタ軸62間には、そ
れぞれ互いに噛合する5組のギヤ列、すなわち、1速ギ
ヤ列51a、51b12速ギヤ列52a、52b、3速
ギヤ列53a v 53 b s 4速ギヤ列54a、
54bおよびリバースギヤ列55 a、55 b+ 5
5 cが配設されている。各ギヤ列の駆動ギヤもしくは
被動ギヤに各ギヤ列を選択するための油圧作動クラッチ
84〜68が配設されており、これら油圧作動クラッチ
64〜θ8を選択作動させることによりいずれかのギヤ
列による動力伝達経路が選択切換され、変速がなされる
カウンタ軸62と出力軸63との間には、アウトプット
ギヤ列59a、59bが配設され、上述のように変速さ
れた動力はアウトプットギヤ列59a、59bを介して
出力軸に伝達される。
なお、1速被動ギヤ51bおよび2速被動ギヤ52bに
は、エンジンからの駆動方向の動力伝達は許容するが、
これと逆方向(エンジンブレーキ作用方向)の動力伝達
は空転して行わせないワンウェイクラッチ58.57が
取り付けられている。1速被動ギヤ51bに取り付けら
れたl速ワンウェイクラッチ56は、入力側が1速被動
ギヤ51bに繋がれ、出力側が2速被動ギヤ52bに取
り付けられた2速ワンウエイクラツチ57の入力側に繋
がれている。2速ワンウエイクラツチ57の入力側はさ
らに、2速被動ギヤ52bに繋がり、出力側はカウンタ
軸62に繋がる。
さらに、これらワンウェイクラッチ58.57をロック
保持するためのエンブレクラッチ69が設けられている
。このエンブレクラッチ69は、1速ワンウエイクラツ
チ56の入力側と2速ワンウエイクラツチ57の出力側
とを係脱するクラッチであり、これがON(係合)の場
合には、1速ギヤ列および2速ギヤ列はエンジンブレー
キの効く動力伝達経路を構成し、これがOFF (非係
合)の場合には、エンジンブレーキの効かない動力伝達
経路を構成する。
上記構成の自動変速機ATにおけるロックアツプクラッ
チ47の作動制御および変速機構50の各クラッチ64
〜89の作動制御は、第10図にその油圧回路を示すコ
ントロールバルブCvにより行われる。
このコントロールバルブ プ130から送られる作動油を所定のライン圧P、に調
圧するレギュレータバルブ132、このライン圧からモ
ジュレート圧PMを作り出すモジュレータバルブ134
およびリニアソレノイドを用いてライン圧PLをスロッ
トル圧Pt□に変換するスロットルバルブ バルブCVはさらに、以下のバルブを有し、上記ライン
圧PLsモジュレート圧PMおよびスロットル圧P□を
適宜用いて、ロックアツプクラッチ47および各クラッ
チの作動制御を行う。
ロックアツプクラッチ47の制御を行うバルブとしては
、L/Cオンオフバルブ140,L/Cシフトバルブ1
42、L/Cコントロールバルブ144、L/Cタイミ
ングバルブ146およびデユーティソレノイドバルブ2
55がある。L/Cオンオフバルブ140は、ライン1
01へのライン圧PLの供給をON−OFF制御するバ
ルブで、これによりロックアツプクラッチ7のON−O
FF制御がなされる。残りのバルブは、L/Cオンオフ
バルブ1401こよりロックアツプクラッチ47がON
にされる場合に、デユーティツレメイドバルブ255の
作動に応じてこのクラッチ47の保合容量を制御するバ
ルブでメる。
次に、変速機構50内の各クラッチ64〜89の作動を
制御して変速を行わせるバルブについて簡単に説明する
このための′/(ルブとしては、まず、運転者によるシ
フトレバ−操作に対応して移動されるスプール151を
有したマニュアルバルブ150がある。このスプール1
51はシフトレバ−ポジションに対応するP,、R,N
,D,3,2.1の7位置に移動可能となっており、各
位置に対応してうイン102からのライン圧PLを所定
のポートに供給する。
1速と2速との変速を制御する1−2シフトノくシブ1
80,2速と3速との変速を制御する2−3シフトバル
ブ162および3速と4速との変速を制御する3−4シ
フトバルブ164もコントロールバルブCVに含まれ、
これらの作動は第1および第2オンオフソレノイドバル
ブ251,252の0N−OFF作動により選択的に供
給されるモジュレート圧PMにより制御される。
さらに、クラッチ圧コントロールノ旬しブ155およ1
54mのオリフイスコントロールノイルブ156〜15
9も有する。クラッチ圧コントロール/イルブ155は
、3速および4速クラツチ66.67の作動圧をスロッ
トル圧PT)Iに対応する圧に変換するバルブである。
オリフィスコントロール/<ルブ156〜159は、変
速時に前段クラッチの油圧開放を後段クラッチの油圧上
昇とタイミングを合わせて行わせるバルブである。
さらに、エンブレクラッチ69の制御とロックアツプク
ラッチ47の制御とを切り換えるスイッチングバルブ1
70と、エンブレクラッチ69の作動制御を行うエンブ
レタイミングバルブ175と、ロックアツプクラッチ4
7およびエンブレクラッチ69の制御に利用される第3
オンオフソレノイドバルブ253も配設されている。
なお、各クラッチ64〜68には、それぞれアキュムレ
ータ81〜85が接続されており、これらクラッチ64
〜68が係合作動されるときでの油圧変動を滑らかにし
てスムーズな変速を行わせるようになっている。
以上のように構成されたコントロールバルブCVにおい
て、シフトレバ−(図示せず)の操作によるマニュアル
バルブ150の作動および第1〜第3ソレノイドバルブ
251,252,253の0N−OFF作動により上記
各バルブが作動されて、各クラッチ64〜69への油圧
供給が制御されて自動変速がなされるとと冠に、ロック
アツプクラッチ47の作動制御がなされる。
なお、シフトレバ−ポジシロンが“D″の場合には、1
速から4速までの間での変速がなされ、“3”の場合に
は1速から3速までの間での変速がなされるようになっ
ている。このため、通常の走行を望むときにはレバーを
Dポジシロンに位置させ、山路走行、加速走行等のよう
な加速感のある走行を望むときにはレバーを3ボジシ1
ンに位置させると良い。すなわち、Dポジシロンでは燃
費等を考慮した経済的な走行が期待され、3ポジシヨン
では駆動トルク重視で加速感のある走行が期待されると
言える。
以上説明したような構成の動力ユニットにおいて、エン
ジンEの可変;イルブタイミングΦリフト機構VTによ
るバルブ作動特性の切換制御と、油圧コントロールバル
ブCVによるロックアツプクラッチ47の作動制御およ
び変速機構50の作動制御とについて、第11図の制御
フローを参照して説明する。
この制御においては、まず、水温センサ92によりエン
ジン冷却水温を、スロットルセンサ93によりエンジン
スロットル開度θTHを、エンジン回転センサ94によ
りエンジン回転数Neをそれぞれ検出するとともに、シ
フトレバ−ポジシロンを検出する(ステップ81)。
そし、て、ステップS2において、エンジン冷却水温T
、が所定温度TLより低温か否か判断する。Tw<Tt
、でエンジンが充分に暖まっていない場合には、バルブ
作動特性の切換を行う制御油温も低温であり、バルブ作
動特性の切換を行わせるために、連結切換手段21の油
圧室29に作動油圧を供給しても作動油の粘度が高く作
動遅れが生じるという問題がある。このため、この場合
には、ステップS10に進み、バルブ作動特性切換マツ
プとして低速バルブ作動特性を保持して高速バルブ作動
特性への切換は行わせない低温用切換マツプを選択す、
る。なお、全く切換を行わせないのでなく、エンジン回
転が所定回転以上の高回転領域においては切換を許容す
るようなマツプを用いても良い。
このように低速バルブ作動特性のみが用いられる場合に
は、変速マツプおよびロックアツプ制御マツプも、この
場合でのエンジン出力に適したマツプを設定中選択する
必要がある。このため、ステップSllおよびステップ
SL2において低温用変速マツプおよび低温用L/Cマ
ツプが選択される。
なお、ここではエンジン冷却水温Twが低温から否かを
判断しているが、制御油温か低温か否かを判断できれば
良いので、この制御油温を直接検出してその温度を判断
したり、エンジンのシリンダブロック温度を検出して温
度判断をするようにしても良い。
T、≧TLの場合には、バルブ作動特性の切換を行って
も上記のような問題は生じないので、ステップS2に進
み、検出されたシフトレバーポジシ1ンから走行(重視
)モードか否かが判断される。例えば、シフトレバ−が
Dポジシロンでマニュアルバルブ150がDレンジであ
る場合には、前述のように燃費を重視した経済的な走行
(燃費モード)が要求されていると考えられるので、ス
テップ84〜S6に進み、一方、例えば、シフトレバ−
が3ポジンaンで3レンジの場合には、走行性重視で加
速感のある走行(走行モード)が要求されていると考え
られるので、ステップ87〜S9に進む。
ステップS4においては、バルブ作動特性の切換を燃費
が等しくなる時点で行う等燃費切換マツプを選択する。
具体的には、第12A図に示すように、正味燃料消費率
(BSFC’)とエンジン回転数Neとの関係を各負荷
毎に示す曲線を各バルブ作動特性毎に求める。そして、
高速バルブ作動特性に係る燃費を示す線(線H)と低速
バルブ作動特性に係る燃費を示す線(線L)との交点、
すなわち、燃費が等しくなる点を各負荷毎に求め、これ
ら交点を結ぶ曲線P1を求める。ここで各負荷はスロッ
トル開度θTHに対応するため、この曲線P、を第12
B図に示すスロットル開度θ7.(とエンジン回転数N
eとの関係を示すグラフ上に線Q1として示す。この線
Q1が低速バルブ作動特性と高速バルブ作動特性との切
換点を示し、この線Q1においてバルブ作動特性の切換
を行わせると、燃費の良い切換制御となる。
ステップS5およびステップSθに詔いては、第12B
図に示すような切換がなされて得られるエンジン出力に
適した変速マツプおよびロックアツプ制御マツプが設定
−選択される。但し、この場合では、燃費を重視したバ
ルブ作動特性切換マツプが設定されているので、これら
変速マツプおよびロックアツプ制御マツプも燃費を重視
したものが設定され、例えば、第12C図および第14
A図に示すようなマツプとなる。
一方、ステップS7に進んだ場合には、バルブ作動特性
の切換をエンジン出力が等しくなる時点で行う等出力切
換マツプを選択する。具体的には、第13A図に示すよ
うに、エンジン出力に対応するエンジン出力トルクとエ
ンジン回転数Neとの関係を各負荷毎に示す曲線を各バ
ルブ作動特性毎に求める。そして、高速バルブ作動特性
に係る出力トルクを示す線(線H)と低速バルブ作動特
性に係る出力トルクを示す線(線L)との交点、すなわ
ち、エンジン出力トルクが等しくなる点をを各負荷毎に
求め、これら交点を結ぶ曲線P2を求める。そしてこの
曲線P、を第13B図に示tスロットル開度θTHとエ
ンジン回転数Neとの関係を示すグラフ上に線Q2とし
て示す。この線Q2が低速バルブ作動特性と高速バルブ
作動特性との切換点を示し、この線Q2においてノくル
ブ作動特性の切換を行わせると、利用可能最大トルクを
用いることができるとともにトルク変動のないスムーズ
な切換が行われる。
また、ステップS8およびステップ$9においては、第
13B図に示すような切換がなされて得られるエンジン
出力に適した変速マツプおよびロックアツプ制御マツプ
が設定・選択される。但し、この場合では、トルクを重
視したバルブ作動特性切換マツプが設定されているので
、これら変速マツプおよびロックアツプ制御マツプも走
行トルクを重視したものが設定され、例えば、第13C
図および第14B図に示すようなマツプとなる。
この場合に、シフトレバ−が3ポジシ!ンであるため、
第13C図のマツプでは1速から3速までの変速である
が、各変速線U 1 t、U 12は、第12C図での
対応する変速線Ul、U2より高速側に設定されており
、高車速領域まで大きな駆動トルクを得ることができる
ようにして、走行重視の変速を行うようになっている。
同様な理由から、第14B図のロックアツプ切換線RQ
は第14A図に示すロックアツプ切換線R1より高車速
側に設定されており、高車速領域までトルクフンバータ
を利用するようになっている。
以上のようにして、シフトレバ−ポジシロンに応じて、
バルブ作動特性切換マツプ、変速マツプおよびロックア
ツプ制御マツプの選択がなされると、次いで、ステップ
813に進み、スロットル開度θア□とエンジン回転数
Neとで定まる状態が、ステップS4もしくはステップ
S7において選択した切換マツプに詔いて低速バルブ作
動特性領域(線Q、もしくはQ2より左側の領域)にあ
るか否かの判断を行う。
これが低速バルブ作動特性領域にある場合には、ステッ
プ815に進んでバルブ作動特性を低速バルブ作動特性
に設定する。すなわち、可変バルブタイミング・リフト
機構VTにおける連結手段21の油圧室29への油圧供
給は行わず、これを連結解除状態にする。一方、低速バ
ルブ作動特性領域でない場合には、ステップ814に進
んで高速バルブ作動特性に設定する。すなわち、油圧室
2θへ作動油圧を供給し、これを連結状態にする。
このようにして、ステップS4,87もしくはステップ
S10において選択されたバルブ作動特性切換マツプに
基づいて、バルブ作動特性の設定がなされる。これと平
行して、上述のように選択された変速マツプおよびロッ
クアツプマツプに基づいて変速制御およびロックアツプ
係合制御がなされる(ステップ516)。
以上の制御を行うと、シフトレバーポジシーンおよびエ
ンジン冷却水温等に応じて、等燃費切換マツプ、等出力
切換マツプもしくは低温用切換マツプのいずれかが選択
され、各選択されたマツプに対応して変速制御マツプお
よびロックアツプ制御マツプが選択される。このため、
バルブ作動特性の切換がなされても、常にこのときでの
エンジン出力に合った適切な変速およびロックアツプ制
御がなされる。
なお、以上の例においては、シフトレバ−ポジションに
対応して、バルブ作動特性の切換マツプを選択するよう
になっているが、本発明はこれに限られないことは無論
である。例えば、運転席の操作ボタンにより、エコノミ
ーモードおよびノーマルモード(もしくはスポーティモ
ード)の切換を可能となっているような場合に、このモ
ード切換に対応してバルブ作動特性切換マツプの選択を
行わせるとともに、これに対応した変速マツプおよびロ
ックアツプ制御マツプの選択を行わせるようにしても良
い。
次に、変速機として無段変速機が用いられる場合につい
て説明する。
第15図は本発明に係る油圧式無段変速機の油圧回路を
示し、無段変速機Tは、入力軸301を介してエンジン
Eにより駆動される定吐出量型油圧ポンプPと、車輪W
を駆動する出力軸302を有する可変容量型油圧モータ
Mとを存している。
これら油圧ポンプPおよび油圧モータMは、ポンプPの
吐出口およびモータMの吸入口を連通させる第1油路L
aとポンプPの吸入口およびモータMの吐出口を連通さ
せる第2油路Lbとの2本の油路により油圧閉回路を構
成して連結されている。
さらに、エンジンEにより駆動されるチャージポンプ3
10の吐出口がチェックバルブ311を有するチャージ
油路Lhおよび一対のチェックバルブ303を有する第
3油路Lcを介して閉回路に接続されており、チャージ
ポンプ310によりオイルサンプ315から汲み上げら
れチャージ圧リリーフバルブ31.2により調圧された
作動油がチェックバルブ303の作用により上記2本の
油路La*Lbのうちの低圧側゛の油路に供給される。
高圧および低圧リリーフバルブ308,307を存して
オイルサンプ315に繋がる第5および第8油路L e
 w L fが接続されたシャトルバルブ304を有す
る第4油路Ldが上記閉回路に接続されている。このシ
ャトルバルブ304は、2ポ一ト3位置切換弁であり、
第1および第2油路L a y L bの油圧差に応じ
て作動し、第1および第2油路La、t、bのうち高圧
側の油路を第5油路Leに連通させるとともに低圧側の
油路を第6油路Lfに連通させる。これにより高圧側の
油路のリリーフ油圧は高圧リリーフバルブ306により
調圧され、低圧側の油路のIJ IJ−フ油圧は低圧リ
リーフバルブ307により調圧される。
さらに、第1および第2油路L a + L b間には
、両部路を短絡する第7油路Lgが設けられており、こ
の第7油路Lgにはこの油路の開度を制御する可変絞り
弁からなるクラッチ弁305が配設されている。このた
め、クラッチ弁306の絞り量を制御することにより油
圧ポンプPから油圧モータMへの駆動力伝達を制御する
クラ・ツチ制御を行わせることができる。
エンジンEにより油圧ポンプPを駆動し、この油圧ポン
プPからの油圧により油圧モータMが回転駆動され、こ
の回転が出力軸302を介して車輪Wに伝達され、車輪
Wの駆動がなされるのであるが、油圧モータMは、例え
ば斜板アキシャルピストンモータであり、アクチュエー
タ320によりこの斜板の角度を制御して、変速機Tの
変速比を無段階に変化させることができる。
このアクチェエータ320による斜板の角度は、スロッ
トル開度に対応した目標エンジン回転数Neoを設定し
、実エンジン回転数Neをこの目標エンジン回転数Ne
oに一致させるように制御される。
このため具体的な例として、例えば、この無段変速機を
搭載した車両が停止した状態から、スロットル開度がθ
1になるまでアクセルペダルが踏み込まれて車両が発進
する場合を考えてみる。
この場合には、第18図において、線aで示すようにま
ずクラッチ弁305が閉じられてクラッチが繋がれる。
次いで、実エンジン回転数が、スロットル開度θ1に対
応する目標エンジン回転数N1になるまで、変速比最大
のまま線すに沿ってエンジン回転が上昇し、実エンジン
回転数Neが目標エンジン回転数N1に一致すると、こ
のエンジン回転数N、を維持したまま変速比が小さくな
るようにアクチュエータ320により変速比が制御され
、線Cに沿ってエンジン回転が一定のまま加速される。
そして、駆動馬力と走行抵抗が一致する車速v1におい
て、定常走行となり、このとき、変速比は図示のように
Mとなる。
なお、アクセルペダルの踏み込みが変化してスロットル
開度が変化すると、目標エンジン回転数NeOもこれに
対応して変化し、この場合には、この変化した目標エン
ジン回転数に実エンジン回転数が一致するようにアクチ
ュエータ320による変速比の制御がなされる。
このような変速制御がなされる場合において、目標エン
ジン回転数はスロットル開度に対応して一義的に設定さ
れる。この設定は、例えば、燃費を最小とするようにな
されるのであるが、可変バルブタイミング番リフト機構
VTによりバルブ作動特性が切り換えられた場合には、
スロットル開度が同じでもエンジン出力特性が異なるた
め、目標エンジン回転数の設定は、このバルブ作動特性
の切換を考慮する必要がある。
このため、本発明においては、第17図のフローに示す
ような制御がなされる。
この制御では、まず、水温センサ92によ、リエンジン
冷却水温を、スロットルセンサ93によりエンジンスロ
ットル開度θTHを、エンジン回転センサ94によりエ
ンジン回転数Neをそれぞれ検出するとともに、シフト
レバ−ポジシロンを検出する(ステップ821)、次い
で、ステップS22において、検出されたシフトレバ−
ポジシロンがDポジシーンであるか否か、すなわち、シ
フトレバ−に連動して作動されるマニュアルバルブ15
0がDレンジになっているか否か判断される。
これがDレンジの場合には、燃費を重視した経済的な走
行が要求されていると考えられるので、ステップ823
に進んで等燃費切換マツプを選択する。−4、Dレンジ
ではない場合(例えば、3レンジの場合)には、走行性
重視で加速感−のある走行が要求されていると考えられ
るので、ステップ824に進んで等出力切換マツプ選択
する。これら切換マツプは前述のものと同じである。
以りのようにして、シフトレバ−ポジションに応じて、
バルブ作動特性切換マツプの選択がなされると、次いで
、ステップS25に進み、エンジン冷却水温T、が所定
温度Ti、より低温か否か判断する。Tw<Ti、でエ
ンジンが充分に暖まっていない場合には、ステップ82
9に進み、上記において選択されたバルブ作動特性切換
マツプの如何に拘らず低速バルブ作動特性を保持し、高
速バルブ作動特性への切換は行わせない。
T、≧T Lの場合には、ステップS26に進み、スロ
ットル開度θTllとエンジン回転数Neとで、定まる
状態が6ステツプ823もしくはステップS24におい
て選択した切換マツプにおいて低速バルブ作動特性領域
にあるか否かの判断を行う。
これが低速バルブ作動特性領域にある場合には、ステッ
プS29に進んでバルブ作動特性を低速バルブ作動特性
に設定する。すなわち、可変バルブタイミング・リフト
機構VTにおける連結手段21の油圧室29への油圧供
給は行わず、これを連結解除状態にする。一方、低速バ
ルブ作動特性領域でない場合には、ステップ827に進
んで高速バルブ作動特性に設定する。すなわち、油圧室
29へ作動油圧を供給し、これを連結状態にする。
このようにして、バルブ作動特性切換マツプに基づいて
、バルブ作動特性の設定がなされると、各バルブ作動特
性に対応する目標エンジン回転数Neoが算出される。
この算出について第18A図および第18B図を用いて
説明する。第18図は横軸にエンジン回転数Ne1縦軸
にエンジン出力Psを示し、実線WOTがスロットル全
開時のエンジン出力特性、複数の一点鎖線が等燃費曲線
、実線FEが最小燃費曲線をそれぞれ示している。変速
制御においては、エンジン出力を最小燃費曲線FEに沿
って制御し、燃費の良い特性を得るのが望ましい。この
ため、例えば、所定のエンジン馬力Ps1に対応する最
小燃費曲線FE上のエンジン回転数N1を読み取り、こ
の所定のエンジン馬力P8□に対応するスロットル開度
θ1とエンジン回転数N、との関係を第18B図に示す
ように予めプロットしておく。そして、制御時に、スロ
ットル開度θTHが良く込まれると、これに対応する目
標エンジン回転数NeOを第18B図から読み取れば、
目標エンジン回転数Neoの算出ができる。
このようにして目標エンジン回転数Neoの算出がなさ
れるのであるが、バルブ作動特性が異なると、第18A
図に示すエンジン出力特性も異なる。このため、本例に
おいては、高速バルブ作動特性および低速バルブ作動特
性のそれぞれに対応して第18A図および第18図に相
当するグラフの設定を行っている。そして、ステップ8
27において高速バルブ作動特性が設定された場合には
、この高速バルブ作動特性でのエンジン出力に対応する
グラフから目標エンジン回転数を読み取り(ステップ8
28)、ステップ829において低速バルブ作動特性が
設定された場合には、この低速バルブ作動特性でのエン
ジン出力に対応するグラフから目標エンジン回転数を読
み取る(ステップ530)。
こうして目標エンジン回転数Neoが算出されると、実
エンジン回転数Neをこの目標エンジン回転数Neoに
一致させるように、アクチュエータ320による変速制
御がなされる(ステップ531)。
このようにして変速制御を行うと、いずれのバルブ作動
特性が設定された場合でも、常に最小燃費曲線に沿った
エンジン出力を利用した変速制御となり、燃費の鳥い変
速制御が得られる。
なお、以上の例においては、油圧式無段変速機の例を示
したが、本発明に係る制御はこのような油圧式無段変速
機に限られるものでなく、他の形式の無段変速機にも用
いることができるのは熱論のことである。
ハ1発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、バルブ作動特性切
換手段により選択されたバルブ作動特性切換マツプに対
応する変速機の制御特性マツプを選択するとともにこの
選択された制御特性マツプに基づいて変速機の制御を行
うようになっているので、例えば、バルブ作動特性切換
マツプとして、エンジン出力が等しくなる時点でバルブ
作動特性の切換を行わせる等出力切換マツプおよびエン
ジンの燃料消費率が等しくなる時点でバルブ作動特性の
切換を行わせる等燃費切換マツプを設定し、且つ、変速
機の制御のための制御特性マツプとして、上記等出力切
換マツプおよび等燃費切換マツプに対応する変速マツプ
を設定し、等出力切換マツプが選択された場合には走行
特性重視の変速マツプを用いて走行特性に優れた制御を
行い、一方、等燃費切換マツプが選択された場合には燃
費重視の変速マツプを用いて経済性に優れた制御を行う
というようなことができ、バルブ作動特性の切換がなさ
れても、常に最適制御を行うことができる。
また、もう1つの本発明においては、変速機が無段変速
機であり、変速制御手段は各バルブ作動特性毎に設定し
た複数の目標エンジン回転マツプを有しており、バルブ
作動特性切換手段により切換設定されたバルブ作動特性
に対応する目標エンジン回転マツプを用いて無段変速機
の変速制御を行うようになっているので、バルブ作動特
性が切り換えられても、各バルブ作動特性に最適な目標
エンジン回転マツプを用い、常に、最適な制御を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る動力ユニットを示す概略図、 第2図は上記動力ユニットを構成するエンジンに用いら
れる可変バルブタイミング・リフト機構の断面図、 第3図はこの機構の平面図、 第4図〜第6図はこの機構の断面図、 第7A図および第7B図は吸気バルブの開閉作動特性を
示すグラフ、 第8図は上記エンジンの出力トルクと回転数との関係を
示すグラフ、 第9図は上記駆動ユニットを構成する自動変速機の動力
伝達系を示す概略図、 第10図はこの自動変速機の制御を行うコントロールバ
ルブの油圧回路図、 第11図は本発明に係る動力ユニットにおける制御を示
すフローチャート、 第12A図および第13A図はそれぞれ、正味燃料消費
率(BSFC)およびエンジン出力トルクとエンジン回
転数との関係を示すグラフ、第12B図および第13B
図はそれぞれ、エンジンスロットル開度とエンジン回転
数との関係からバルブ作動特性切換マツプを示すグラフ
、第12C図および第13C図は変速マツプを示すグラ
フ、 第14A図および第14B図はロックアツプクラッチの
保合制御用のマツプを示すグラフ、第15図は油圧式無
段変速機の油圧回路図、第16図はエンジン回転数と車
速との関係から上記無段変速機の制御特性を示すグラフ
、第17°図は上記無段変速機を用いた動力ユニットの
制御を示すフローチャート、 第18A図および第18B図は、エンジン出力特性およ
び目標エンジン回転数マツプを示すグラフである。 3.3′・・・低速用カム 5・・・高速用カム6・・
・ロッカシャフト  21・・・連結手段22.23・
・・ビスhン 29・・・油圧室47・・・ロックアツ
プクラッチ 50・・・変速機構    63・・・変速機入力軸9
2・・・水温センサ   93・・・スロットルセンサ
94・・・エンジン回転センサ 95・・・変速機回転センサ CU・リコントロールユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)吸気バルブと排気バルブとの少なくとも一方のバ
    ルブ作動特性を切換自在なエンジンと、このエンジンの
    出力軸に連結された変速機とからなる動力ユニットにお
    いて、 前記バルブ作動特性の切換制御用のバルブ作動特性切換
    マップを複数有し、いずれか1つのバルブ作動特性切換
    マップを選択するとともにこの選択した切換マップに基
    づいてバルブ作動特性の切換を行うバルブ作動特性切換
    手段と、 前記複数のバルブ作動特性切換マップにそれぞれ対応し
    て前記変速機の制御を行わせるための複数の制御特性マ
    ップを有し、前記選択されたバルブ作動特性切換マップ
    に対応する前記制御特性マップを選択するとともにこの
    選択された制御特性マップに基づいて前記変速機の制御
    を行う変速機制御手段とからなることを特徴とする動力
    ユニットの制御装置。
  2. (2)前記バルブ作動特性切換マップとして、エンジン
    出力が等しくなる時点で前記バルブ作動特性の切換を行
    わせる等出力切換マップおよびエンジンの燃料消費率が
    等しくなる時点で前記バルブ作動特性の切換を行わせる
    等燃費切換マップを有していることを特徴とする請求項
    第1項記載の制御装置。
  3. (3)前記バルブ作動特性切換マップとして、エンジン
    温度が低温のときに選択され、前記バルブ作動特性の1
    つを選択するとともにこれをエンジン回転の全領域もし
    くは所定回転に至るまでの領域内で保持する低温用切換
    マップを有していることを特徴とする請求項第1項もし
    くは第2項記載の制御装置。
  4. (4)前記変速機が自動変速機であり、前記制御特性マ
    ップがこの自動変速機の変速を制御するための変速マッ
    プであることを特徴とする請求項第1項記載の制御装置
  5. (5)前記変速機が自動変速機であり、前記制御特性マ
    ップがこの自動変速機におけるトルクコンバータの入力
    側と出力側とを係脱するロックアップクラッチの作動制
    御用のロックアップ制御マップであることを特徴とする
    請求項第1項記載の制御装置。
  6. (6)前記自動変速機におけるシフトレンジの切換に対
    応して、前記バルブ作動特性切換マップおよび前記制御
    特性切換マップの選択を行わせることを特徴とする請求
    項第3項もしくは第4項に記載の制御装置。
  7. (7)吸気バルブと排気バルブとの少なくとも一方のバ
    ルブ作動特性を切換自在なエンジンと、このエンジンの
    出力軸に連結され、このエンジンの出力回転を無段階に
    変速可能な無段変速機とからなる動力ユニットにおいて
    、 前記バルブ作動特性の切換を行わせるためのバルブ作動
    特性切換マップを有し、このバルブ作動特性切換マップ
    に基づいてバルブ作動特性の切換を行うバルブ作動特性
    切換手段と、 前記バルブ作動特性のそれぞれに対応して、運転者の加
    ・減速意志を示す指標と目標エンジン回転数との関係を
    示す目標エンジン回転マップを有し、前記バルブ作動特
    性切換手段により切換設定されたバルブ作動特性に対応
    する前記目標エンジン回転マップを用いて前記無段変速
    機の変速制御を行う変速制御手段とからなることを特徴
    とする動力ユニットの制御装置。
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