JPH0230332Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両荷台長手方向に側煽を有し、その
上部をＬ型屋根で覆つた側部全開式貨物車両、い
わゆるウイング車両における側煽の上部をＬ型屋
根側壁下端との重ね合わせ部のシール構造の改良
に関するものである。

ウイング車両は第１図に示すように、荷台床
（図示せず）の前後端に立設した前壁２と後壁３
の上部中央間に渡架した支軸４に左右のＬ型屋根
６，６が複数個の蝶番５を介してとりつけられて
いる。７は荷台床にとりつけられた側煽が、Ｌ型
屋根６を完全に閉めたときその側壁下端が側煽の
上部に重なるようになつている。

従来、この種車両におけるＬ型屋根の側壁と側
煽との重ね合せ部のシール構造は第２図に示す如
く、Ｌ型屋根の側壁下端枠材８に、単にパツキン
９を貼着したものであつた。この為、該パツキン
９が劣化、破損したときの取替作業は、その剥
離、前処理等に思わぬ時間がかかり、構造改善が
望まれていた。本考案は上記の問題点を解決する
のを目的とするものである。

上記目的を達する構成を要約すると次の通りで
ある。即ちＬ型屋根の側壁下端枠材を押出型材製
とし、この枠材は上部にはＬ型屋根の側壁に嵌め
る凹部を、又下部にはパツキンを嵌める溝を設け
て、パツキンの着脱取換えを容易にしたものであ
る。

以下この実施例を説明する。さて、側壁下端枠
部８′は第４図に示すように外板１０と、この外
板１０に直角、かつ一体に設けた中空部１１と外
板１０に平行で中空部１１の上面に外板１０と平
行に設けた垂直フランジ１２と中空部１１の下部
に、前記中空部１１と同一巾に設けた〓型溝１３
及び外板１０の下端に内向きに設けたＬ状部１４
とで構成されている。

又パツキン９′は第５図に示す如く、Ｉ型の基
部１５と、該基部１５の片側に第１舌部１６が他
の側に垂直片１７が設けられている。垂直片１７
にはその下部に第１舌部１６に対する第２舌部１
８が設けられている。１９は垂直片１７の下端に
設けた下向凹溝である。

以上の構成であるから、第４図の如く、パツキ
ン９′は側壁下端枠材８′の前記〓型凹溝１３にＩ
型基部１５を挿入してとりつける。そして下向凹
溝１９を側壁下端枠材８′のＬ状部１４と係合さ
せれば簡単にとりつけることができる。側壁下端
枠材８′の外板１０とフランジ１２間に側壁の骨
材２０及びこれにとりつけたパネル２１を嵌入し
固定する。

本考案によればＬ型屋根の側壁下端枠材に叙上
のごとくパツキンを簡単に着脱できるようにした
ので、パツキンの補修作業が容易となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のウイング車の斜視図、第２図は
第１図のウイング車におけるＬ型屋根の側壁下端
部の詳細図、第３図は本考案に係るウイング車に
おける側壁下端部の詳細図、第４図は側壁下端枠
材の断面図、第５図はパツキンの断面図、第６図
は枠材とパツキンを組立てた状態の断面図。 図において、１……ウイング車両、２……前
壁、３……後壁、４……支軸、５……蝶番、６…
…Ｌ型屋根、７……側煽、８，８′……側壁下端
枠材、９，９′……パツキン、１０……外板、１
１……中空部、１２……垂直フランジ、１３……
〓型溝、１４……Ｌ状部、１５……Ｉ型基部、１
６……第一舌部、１７……垂直片、１８……第二
舌部、１９……下向凹溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 荷台床の前、後に立設した前壁と後壁、前記前
   壁と後壁の間で前記荷台床両側に回動可能に蝶着
   した側煽、前記前壁と後壁を含み前記側煽の上部
   をＬ型屋根で、開閉可能に覆つた側部全開式貨物
   車両において、 前記Ｌ型屋根の側壁下端は、外板１０の内側に
   外板１０に対し直角、かつ一体に設けた中空部１
   １を有し、該中空部１１の上面に外板１０と平行
   に設けた上部垂直フランジ１２を、又中空部１１
   の下部には中空部１１と一体に設けた〓型溝１３
   を有し、さらに外板１０の下端にはＬ状部１４を
   有する押出型材製の側壁下端枠材８′と、該側壁
   下端枠材８′に嵌合されるパツキン９′とで構成さ
   れ、該パツキン９′は前記〓型溝１３に嵌着され
   るＩ型基部１５と、該Ｉ型基部１５の一端に第一
   舌部１６が、又他端に垂直片１７が連設され、さ
   らに該垂直片１７にはその下端に前記Ｌ状部１４
   に嵌着される下向凹溝１９を有する第２舌部１８
   が形成されており、さらに前記第一舌部１６と第
   二舌部１８は相対向して設けられていることを特
   徴とする煽戸を有する側部全開式貨物車両のシー
   ル構造。