JPH02300326A - 白色度の改良されたアクリル系繊維の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は白色度の極めて優れたアクリル系繊維の製造法
に関する。

〔従来の技術〕

アクリル系繊維の欠点の１つは熱に対する安定性が悪く
、重合体の溶解、繊維の乾燥、緩和などの加熱を伴う工
程において黄変しやすいため、白色度の優れた繊維を得
ることが困難であった。このため、従来より重合体の組
成、製造条件を改良して白色度を向上させる方法、繊維
製造工程における熱履歴をできるだけ低減する方法、さ
らに紡糸１ｇ液に種々の安定剤を添加する方法などが試
みられてきたが、なお充分なものとけいｂ賠いのが現状
である。

一方、アクリル系繊維の白色度を後処理で向上させる方
法として酸性次亜塩素酸ソーダ漂白及び蛍光増白剤処理
が知られている。これらの処理によれ一白色度はかなり
向上するものの、得られた繊維の風合いが悪−という欠
点がある。

その他、蛍光増白剤を紡糸原液に混入させて白色度を向
上させる方法も試みられているが、紡糸時に蛍光増白剤
が放置浴中に溶出し溶剤回収に悪影響を及ぼすという欠
点があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は優れた風合と白色度をもつアクリル系繊
維を製造する方法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の要旨とするところは、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド及びジメチルスルホキシドからな
る群より選ばれる少なくとも１種を紡糸原液の溶媒とし
てアクリロニトリルを５０重ｔ４以上含むアクリロニト
リル系重合体を湿式紡糸し、水洗後、３倍を超えな込範
囲で延伸されたゲル状繊維に、次式（＋）で示すベンズ
イミダゾール誘導体蛍光染料の水溶液を含浸して該染料
を乾燥繊維に換算してα０５０５重量上付与した後、乾
燥、延伸、熱緩和することを特徴とする白色度の改良さ
れたアクリル系繊維の製造法にある。

ＣＨ鵞 Ｃ６穐 本発明で用いるアクリロニトリル系重合体はアクリロニ
トリルを５０重′！＃壬以上含むものであって、その他
共重合成分として含まれ得る不飽和ビニル化合物として
は特に限定されるものではないが、例えばアクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カル
ボン酸及びこれらの塩、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル
酸エステル、メチルビニルケトン、φ酸ビニル、酢酸ビ
ニル等のビニルエステル、メチルビニル主−テル等のビ
ニルニーデル、アクリルアミド及びそのアルキル置換体
、ビニルスルホン酸、メタクリルスルホン酸等の不飽和
スルホン酸及びそれらの塩、スチレン、α−メチルスチ
レン等のスチレン及びそのアルキル又はハロゲン置換体
、アクリルアルコール及びそのエステル又はエーテル、
塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル又は
ビニリデン等が挙げられろ。

湿式紡糸して得られる水洗後のゲル状繊維の延伸倍率は
３倍を超えないことが必要で、３倍を超えると、蛍光染
料がゲル状ｆｉｌ維に入りにくくなり、従って得られる
線維の白色度向上効果が少なく好ましくない。

本発明で用いる蛍光染料は前記式（１）で示されてベン
ズイミダゾール誘導体であることが必要であり、従来使
用されてｂるナフタルイミド銹導体、クマリン誘導体の
蛍光染料では充分な白色度向上効果が得られない。蛍光
染料は乾燥繊維に対して１０５重り：憾以上になるよう
にゲル状繊維に付着せしめるが、上限は１５重量繋であ
ることが好ましく、０５重量幅を超えると白色度の向上
率が飽和するのでコストの上で不利となる。

前記穴（１）で示される蛍光染料を付着させたゲル状繊
維は通常の延伸、乾燥が行なわれた後に、熱緩和が施さ
れる。

〔発明の効果〕

このようにｌ−て得られた本発明の線維は、従来の後処
理による方法で得られる繊維に較らべ非常に優れた白色
度及び風合を有し、かつ本発明は従来の蛍光増白剤を紡
糸原液に添加する方法とけ異なり溶剤回収へ悪影響を及
ぼすことがない方法である。

〔実施例〕

以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。

実施例におけ′る白色度の判定はＬｂ値で行った。使用
した機器は東京重色ＴＯ−５Ｄ型であり、ｂ値、　　ｂ
値を測定し、下記式よりＬｂ値を算出した。

本実施例で用いる蛍光染料は次式（＋）で示すものであ
り 嘗 ＯＨ。

Ｃ６ＨＩ＋ 比較として式（ロ）で示されるクマリン誘導体、（■）
）で示されるナフタルイミド誘導体を用いた。

実施例１ アク１１０ニトリル９五１重を憾、酢酸ビニル６９重情
憾からなる重合体を濃度２５重＋ｔｈ優となるようにジ
メチルアセトアミドに溶解し、濾過、脱泡を行って紡糸
原液とした。この紡糸原液を孔径αＤ７ｍ、孔数３００
０の口金を周込て５０重量優、ジメチルアセトアミド水
溶液からなる凝固浴中に湿式紡糸し、得られた糸状体を
沸水中で洗浄、２．０倍に延伸したゲル状繊維を式（１
）の蛍光染料２．０９／１％ｐＨ４，５，８０℃の水溶
液を浸ｙｔ透過させた後、延伸、乾燥を行ない１３０℃
で湿熱緩和を行な−、白色蛍光を有する繊維を得た。得
らｔ’ｌｌ＃＊雑の白色度を第１表に示す。

比較例１ 実施例１におりて式（１）である蛍光染料の代わりに式
（［ｌ）である蛍光染料を用する以外は実施例１と全く
同じようにして得た繊維の白色度を第１表に示す。

比較例２ 実施例１において式ｍである蛍光染料の代わりに式（Ｉ
ＩＩ）である蛍光染料を用いる以外は実施例１と全く同
じようにして得た繊維の白色度を第１表に示す。

比較例３ 実施例１において蛍光染料を添加しないで繊維を製造し
虎。得られた繊維の白色度を第１表に示す。

比較例４ 比較例３で得た繊維を精練した後、式（１）で示す蛍光
染料α５重ｊ＋ｆ　４、蓚酸１ｑ／ｌ、ソジウムへキサ
メタホスフェートＣＬ　２５　ｆ／ｌ、　酸性次亜硫酸
ナトリウム０．１２５　ｆ／ｌ、　ｐＨ４，２の水溶液
に浸漬し、９５℃で３０分間の漂白を行なつ第１表 注１）繊維をジメチルアセトアミドに溶解後、比色法に
より定量した。

注２）手触わりにより判定した。

実施例２ アクｑロニト＋フル５９重′＃Ｌ４Ｊ及び塩化ビニリデ
ン４０＠ｉ４及びメタリルスルホン酸ナトリウム１重′
ｌ−憾の組成の重合体をジメチルホルムアミドに溶解し
て得た紡糸原液を孔径α０６■、孔数３０００の口金を
用いて６０重ｉ［ジメチルホルムアミド水溶液からなる
凝固浴中に湿式紡糸し、得られた糸状体を水染し、式（
１）の蛍光染料２．５　ｔ／ｌ、　ｐａ　ａ、　ｓ、６
０ｙ）水溶液を浸漬通過させた後、延伸、乾燥を行ない
、加熱スチームを含む熱板上で緩和させて連続的に白色
蛍光を有する繊維を得た。

得られた繊維の蛍光染料固着量けα５０重量優であり、
ＩＩｂ値５．０で、ブランクのＬｂ値９．０に対して白
色度が非常に改善されたものであった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド及びジメ
   チルスルホキシドからなる群より選ばれる少なくとも、
   種を紡糸原液の溶媒としてアクリロニトリルを５０重量
   ％以上含むアクリロニトリル系重合体を湿式紡糸し、水
   洗後、３倍を超えない範囲で延伸されたゲル状繊維に、
   次式（ I ）で示すベンズイミダゾール誘導体蛍光染料
   の水溶液を含浸して該染料を乾燥繊維に換算して０．０
   ５重量％以上に付与させた後、乾燥、延伸、熱緩和する
   ことを特徴とする白色度の改良されたアクリル系繊維の
   製造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・（ I ）