JPH0229871B2 - Shujikuokatamochishijishitakaitenshabanshikiatsushukuki - Google Patents

Shujikuokatamochishijishitakaitenshabanshikiatsushukuki

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JPH0229871B2
JPH0229871B2 JP62002631A JP263187A JPH0229871B2 JP H0229871 B2 JPH0229871 B2 JP H0229871B2 JP 62002631 A JP62002631 A JP 62002631A JP 263187 A JP263187 A JP 263187A JP H0229871 B2 JPH0229871 B2 JP H0229871B2
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swash plate
thrust
rotor
needle bearing
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Haruo Takahashi
Hideharu Hatakeyama
Shuzo Kumagai
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Sanden Corp
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Publication date
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Priority to MYPI88000019A priority patent/MY103170A/en
Priority to GB8800497A priority patent/GB2200172B/en
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Priority to US07/142,694 priority patent/US4870893A/en
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転斜板式圧縮機に関し、特に、主軸
を片持支持した構造のこの種圧縮機の改良に関す
るものである。
〔従来技術〕
主軸を片持支持した構成の回転斜板式圧縮機は
米国特許第3552886号や第3712759号、実公昭58−
1671号や特開昭55−29040号等で公知である。
第6図を参照して、この種の圧縮機の典型的な
構造を説明する。
第6図において、円筒状のケーシング10は一
端に嵌合固定されたシリンダブロツク11と他端
に固定されたフロントハウジング12との間に、
潤滑油の貯留室を兼ねたクランク室13を形成し
ている。このクランク室13内に配置された回転
斜板であるくさび形のロータ14は、フロントハ
ウジング12の中央部にラジアルニードル軸受1
5を介して回転自在な状態で挿通された主軸16
に固定され、かつフロントハウジング12にスラ
ストニードル軸受17をして対向している。
クランク室13内にはまた、ロータ14の傾斜
面14aにスラストニードル軸受18を介して対
向したリング状の揺動板19が配置されており、
この揺動板19は揺動中心軸体20の先端に、回
転自在な鋼球21を介して揺動自在に受けられて
いる。揺動中心軸体20はシリンダブロツク11
の中央孔22に嵌合されたもので、軸方向では可
動であるが回転は阻止されており、穴20aに嵌
合されたばね23によつて揺動板19に向けて付
勢されている。このときのばね23の付勢力は、
中央孔22にねじ込まれたねじ体24を回すこと
によつて調整されうる。
揺動中心軸体20はまた先端に傘歯車20bを
有しており、この傘歯車20bが揺動板19に固
着された傘歯車25に噛合うことにより、揺動板
19の回転を阻止している。
さらにシリンダブロツク11には複数のシリン
ダ26が形成されており、それらのシリンダ26
の夫々にはピストン27が摺動自在に夫々挿入さ
れている。そしてこれらのピストン27をロツド
28にて揺動板19の周辺近傍部分に連結してあ
る。なおロツド28と揺動板19との結合、およ
びロツド28とピストン27との結合は、いずれ
も球関節継手にて行わせてある。
またシリンダブロツク11の一端にはガスケツ
ト(図示せず)および弁板アセンブリ29を介し
てシリンダヘツド30が重ね合わされ、かつボル
ト31によつてそこに固定されている。シリンダ
ヘツド30は、外周辺近傍部分に吸入室32を、
中央部に吐出室33を有している。弁板アセンブ
リ29は、シリンダ26の夫々を吸入室32に連
通させる吸入口34とシリンダ26の夫々を吐出
室33に連通させる吐出口35とを有する弁板、
吸入口34のシリンダ26側に設けた可撓性の吸
入弁、および吐出口35の吐出室33側に設けた
可撓性の吐出弁を、固定ボルト36にて一体に固
定したものである。なお37は吐出弁の過度な撓
みを防止する弁押えであつて、これも固定ボルト
36にて弁板アセンブリ29に一体に固定されて
いる。
上述した構造において、主軸16を適当な回転
駆動手段にて回転させると、クランク室13内で
ロータ14が回転し、このロータ14の傾斜面に
従つて揺動板19が鋼球21を中心として回転す
ることなく揺動するため、それに基いて複数のピ
ストン27がシリンダ26内で時差をもつて往復
摺動し、その結果として吸入室32の流体を吸入
口34を通してシリンダ26内に吸込みかつ吐出
口35を通して吐出室33に排出する。実際に
は、シリンダヘツド30に設けた吸入ポート38
と吐出ポート(図示せず)との間に冷却回路を接
続して使用されるため、この冷却回路中の冷媒が
凝縮・蒸発を繰返しつつ循還することとなる。
なお、ばね23の付勢力は、スラスト軸受1
7、ローラ14、スラスト軸受18、揺動板1
9、傘歯車25、鋼球21、揺動中心軸体20の
それぞれの間に適当な軸方向すきまを保証するよ
うにねじ体12で調整されるとともに、温度変化
による寸法変化や各部品の加工寸法誤差による各
部品の軸方向移動を吸収する作用をなす。
〔発明が解決すべき問題点〕
上述した構成の回転斜板式圧縮機は、例えば、
カークーラー用の冷媒圧縮機として用いられ、通
常の使用においては、充分な寿命を達成してい
る。しかしながら、酷暑下での長時間運転のよう
な過酷な条件下での使用においては、転動部ある
いは摺動部の焼付き現象が発生して、充分な長寿
命が保証できないという欠点が有る。
この焼付きの原因の究明にあたつたところ、主
軸16のラジアルニードル軸受の当り面およびロ
ータ14のスラストニードル軸受の当り面に剥離
が生じており、その破片が転動部や摺動部に損傷
を与え、最終的にクラツチ摺動部や転動部の焼付
きに至ることが判明した。
第7図は、主軸16の軸受当り面の展開図で、
同図において、領域Aで剥離が生じており、領域
Bは軸受と接触したことを示す。光沢面となつて
いた。即ち、主軸16は軸受と一様に接触せず、
偏当りとなつていることが判明した。
このような偏当りは次のような原因によるもの
と考えられる。
ロータ14に作用する外力は、ピストン27に
よる圧縮にもとづく、総ガス圧F1と、ばね23
による付勢力F2である。総ガス圧F1は、第8図
に示すように、上死点にあるピストンのピストン
ロツド28との接続点近傍のA点で作用する。即
ち、ロータ14の軸方向厚みの大の方の外周部近
傍である。このロータのA点側をロータの上死点
側と呼ぶことにする。付勢力F2はロータ14の
中心に加わる。
ところが総ガス圧F1および付勢力F2はともに
ロータの傾斜面に作用しているので、ロータの上
死点側の方向即ち径方向の分力F3,F4をそれぞ
れ生ずることになる。
軸方向の押し付力(F1+F2)に抗してスラス
ト軸受17から反作用力F5が発生して、軸方向
の力は釣合うが、径方向の合力(F3+F4)に釣
合う力は無いので、ロータ14は上死点側に押さ
れるとともにスラスト軸受17との接点Bの周り
に第8図で左周りのモーメントを受ける。この結
果、ロータ14は、その上死点側と中心に関して
反対側の下死点側でスラスト軸受17から、浮き
上がる。このロータ14の上死点側への移動と、
下死点側の浮き上がり、ロータと主軸特にその結
合点の比較的小さな剛性の故に主軸16は図示の
ように傾斜して、ラジアル軸受のC点とD点で偏
当りすることになる。このとき主軸の傾きはθで
あり、これは、ラジアル軸受の軸方向長さと、ラ
ジアルクリアランスによつて定まる。この状態
で、ラジアル軸受15から、反作用力F6,F7
主軸に作用し、F3+F4=F6−F7で釣合い、各寸
法l1〜l4、r1、r2を第8図のとおり定めると、モ
ーメントも次のような釣合い状態に保たれる。
F3l1+F4l2+F6l3−F1(r2−r1) −F2r2−F7l4=0 こうして、主軸16は傾き、θをもつて、ラジ
アル軸受と偏当りしながら回転することになる。
これによつて、前述した剥離が生ずるものと考え
られる。この傾きθにより、ラジアル軸受から主
軸に作用する反作用力F6,F7は、総ガス圧F1
よつて変化し、高負荷運転の際に大となり、従つ
て前述の過酷な条件下で剥離が生じ易くなる。も
ちろん、このθはラジアル軸受と主軸とのクリア
ランスにもよるが、通常のクリアランスで約約0゜
〜0.04゜程度である。
前述のように、ロータ14がモーメントによ
り、下死点側でスラスト軸受17から浮き上がる
ことによつて、そのスラスト面も少なくともθだ
けスラスト軸受面に対して傾斜することになる。
この結果、ロータの上死点側におけるスラストレ
ース面の径方向側がスラストニードル軸受のクラ
ウン部に当る。この当接力も総ガス力F1が大と
なると大きいので、圧縮機の高負荷運転によつて
剥離が生じ易くなる。
本発明は、このような知見にもとづいて、過酷
な条件下での圧縮機の運転においても、主軸とそ
れを支持するラジアル軸受の偏当りがなく、また
ロータとスラスト軸受の偏当りもなく、主軸及び
ローターがそれぞれの軸受けに一様な面接触をも
つて支持され、これによつて過酷な条件下での使
用においても充分な寿命を実現できる圧縮機を提
供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、フロントハウジングにラジアルニー
ドル軸受を介して回転可能に主軸を支持し、主軸
のクランク室内の端部にくさび形回転斜板を取り
付け、該回転斜板をフロントハウジング内面にス
ラストニードル軸受を介してスラスト支持し、該
回転斜板の傾斜面上に相対回転可能に軸方向押圧
力をもつて押圧された揺動板を介してピストンを
往復動させるようにした主軸を片持支持した回転
斜板式圧縮機において、上記主軸は上記回転斜板
にそのスラスト支持面に対して上記ピストンの上
死点側に微小角度θ1(ただし、ラジアル軸受の軸
方向長さをl、主軸とのクリアランスをcとし、
θ=tan-1(c/l)としたとき、θ1>θに選ばれ
る)だけ傾けて取付けられており、しかも、上記
回転斜板の上記スラストニードル軸受に当接する
レース面が少なくともピストンの上死点側に対応
する部分において外側に向つて該スラスト支持面
から離れるようし微小角度θ2(θ1>θ2)だけ傾斜
したテーパー面として形成されており、しかも該
ロータと主軸は、上記軸方向押圧力によつて、該
主軸の中心軸線が上記ラジアルニードル軸受の中
心軸線に関して上記上死点側にわずかな角度θ
(θ1−θ2>θ)だけ傾いているとともに上記テー
パ面がスラストニードル軸受に接触するようにし
て取付けられていることを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
本発明によれば、圧縮機が動作して、ガス圧が
回転斜板に加わると、ガス圧の回転斜板の傾斜面
での分力により主軸が、回転斜板と共にその上死
点側に押される。このため、主軸が回転斜板に対
して変位し、その変位により、回転斜板と主軸と
の結合剛性にもとづき作用モーメント分の変位角
を生じ、その結果主軸の外面はラジアルニードル
軸受の上死点側の面に一様に接触することにな
る。また回転斜板の上死点側において、傾斜した
スラストレースのテーパ面もスラストニードル軸
受に一様に接触した状態に保たたれる。この結
果、過酷な条件下でも、主軸および回転斜板のラ
ジアルニードル軸受およびスラストニードル軸受
との偏当りがなくなり、従来のような剥離現象が
防止される。
〔実施例〕
以下に、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
第1図は、本発明の実施において用いられるロ
ータ14と主軸16との組立体を示しており、フ
ロントハウジングへ組込む前の状態を示す断面図
である。
同図を参照して、主軸16は、ロータ14に対
して傾けて取り付けられている。即ち、ロータ1
4のスラスト支持される方の面(これをスラスト
支持面と呼ぶ)をSTとし、このスラスト支持面
STに直角な軸線をOR(以下ロータの中心軸線と
呼ぶ)とすると、主軸16は、その中心軸線OS
が、従来ではORと平行になるように取付けられ
ていたのに対し、この実施例では、図示のとおり
ORからローターの上死点側(即ち、ロータの厚
みの大きな方へ)へθ1だけ傾いた状態で取付けら
れている。
このθ1は、ラジアル軸受(第2図および第4図
15)の軸方向長さをl、主軸とのクリアランス
をcとするθ1>tan-1(c/l)に選ばれる、θ1
は、ほぼ0.5゜程度となる。
また、ロータ14には第6図に関して説明した
スラスト軸受17と当接するリング板状のスラス
トレースが設けられているが、そのスラストレー
ス面は、上死点側において、半径方向外向きに角
度θ2をもつて下り勾配となるように傾斜したテー
パ面14aに形成されている。この角度θ2はθ1
り小さく選ばれる。より具体的には、前述の
tan-1(c/l)をθとしたときθ1−θ2θとなる
ように選ばれる。好ましくは、θ1−θ2>θに選ぶ
と良い。
なおスラストレース面は上死点側のみテーパ面
14aとせずに、全面にわたつてテーパ面として
も良い。
第2図は、第1図のロータおよび主軸の組立体
を圧縮機に組込んだときの状態を示す断面図で、
ロータ14、主軸16の外にはフロントハウジン
グ12、ラジアル軸受15、スラスト軸受17を
示すのみで、他の部品および関連構成は第6図と
同様であるので、図示を省略する。
第2図を参照して、フロントハウジング12の
ラジアル軸受15に、主軸16を挿入し、第6図
で示したアジヤストスクリユー24の調節によつ
て、スプリング23の付勢力と、主軸16とロー
タ14の結合剛性による変位角分の軸方向付勢力
とを調整し、第3図に拡大して示すようにロータ
14のスラストレースのテーパ面14aがスラス
ト軸受17に面当りするようにする。このときの
スプリング23および主軸16とロータ14の結
合剛性による変位角分の軸方向付勢力をF2とす
る。即ち、この付勢力F2により、ロータ14と
主軸16との主に結合部の剛性に打ち勝ち、ロー
タ14の下死点側がフロントハウジング12の方
へ接近するように押される。この結果、F2を加
える前に比して、ロータ中心軸線ORはOR′の位
置に角度Φだけ移動する。このとき、ラジアル軸
受15の中心軸線OBとOR′のなす角はθ2であり、
主軸16の中心軸線OSとラジアル軸受の中心軸
線とのなす角は前述のとおり、θ=tan-1c/lで
ある。即ち、付勢力F2により、主軸16はロー
タ14に対する第1図の取付角度から、Φ=θ1
(θ+θ2)だけ偏位された状態に維持される。こ
の結果、ロータ14と主軸16との結合部の剛性
係数をkとすると、MS=kΦなる第2図で右回り
のモーメントが主軸16に作用することになる。
第2図の状態で、力とモーメントのバランスは次
の式で表わされる。
F4+F6=F7 F2=F5 F5・R+F6l2−F4l1−F7(l2+l3)=0 MS=kΦ=F7(l2+l3)−F6l2 ここで、l1、l2、l3、Rは第2図に示したよう
な各部寸法を表わし、F2、F4、F5、F6、F7は第
2図に示すように作用する力である。即ち、 F2:スプリングとシヤフトとロータの結合剛性
に基づく変位角分の軸方向付勢力 F4:F2のロータ傾斜面での分力(ロータ傾斜面
の傾斜角をαとすると、F4=F2・tanα) F5:スラストベアリング17からの抗力 F6:ラジアルベアリングからの抗力 F7:ラジアルベアリングからの抗力 なお、この第2図のセツテイング状態におい
て、付勢力F2は前述のようにモーメントMSを発
生させるに充分な大きな力でロータ14を押圧し
ているので、ロータ14、スラスト軸受(第6図
18)、揺動板(第6図、19)、傘歯車(第6
図、25)、鋼球(第6図、21)および揺動中
心軸体(第6図、20)の間の軸方向すきまは存
在しないことになる。
この状態で、圧縮機が動作すると、第4図を参
照してガス圧F1がロータ14の上死点側A点に
加わると、その上死点側方向の分力F3により、
ロータ14が上死点側に移動する。このとき、主
軸16は、前述のとおり、モーメントMSを受け
てラジアル軸受15の外方端部Bに当接させてい
るので、主軸16はB点を支点としてロータ側が
上支点側に移動して、第4図のとおり、軸受15
の上死点側内面に一様に接触するようになる。即
ち、主軸16は第2図の状態から、更にθだけ、
即ち第1図のロータ14への取付け傾斜角θ1から
(θ+Φ)だけ変位され、主軸16の中心軸線OS
は軸受15の中心軸線OBと平行になる。
また、前述のようにロータ−スラスト軸受−揺
動板−傘歯車−鋼球−揺動中心軸体(第6図で1
4−18−19−25−21−20)の間の軸方
向すきまはないので、ロータ14の下死点側の浮
き上がりが阻止される。即ち、ロータ14に加わ
る軸方向付勢力はF2からロータの浮き上がり力
を阻止する力だけ増加した力F2′となる。これに
より、F2′の分力F4も第2図のF4だけ大となる。
こうして、圧縮機の動作中は第4図の状態でバ
ランスされており、ロータの上死点側のスラスト
レースのテーパー面14aは、第5図に示すよう
に、第2図と同様にスラスト軸受17に一様に接
触した状態に保たれる。
このバランス状態を、力のバランスとモーメン
トのバランスの式で示すと次のとおりである。
F3+F4=F6 F1+F2′=F5 F5・U−F4′・l1−F1R′−F6(l2+l4)=0 MS′=k(Φ+θR)=F6(l2+l4) ここで、l1、l2、l3、R、R′は、第4図に示し
た寸法で、F2′、F4′、F1、F3は前述のとおりの力
であり、F5はスラスト軸受17からの抗力、F6
はラジアル軸受15からの抗力、MS′は、主軸が
ロータ14への取付傾斜角θ1から(Φ+θ)だけ
変位したことによる主軸に加わる右回りのモーメ
ントである。
こうして、圧縮機の動作中は、主軸16は、ラ
ジアル軸受15に、ローラストレース面はそのテ
ーパ面14aでスラスト軸受17に、それぞれ偏
当りなく一様に接触することになる。これによ
り、剥離が防止される。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、フロント
ハウジングにラジアルニードル軸受を介して回転
可能に主軸に支持し、主軸のクランク室内の端部
にくさび形回転斜板を取り付け、該回転斜板をフ
ロントハウジング内面にスラストニードル軸受を
介してスラスト支持し、該回転斜板の傾斜面上に
相対回転可能に軸方向圧力をもつて押圧された揺
動板を介してピストンを往復動させるようにした
主軸を片持支持した回転斜板式圧縮機において、
上記主軸は上記回転斜板にそのスラスト支持面に
対して上記ピストンの上死点側に微小角度θ1(た
だし、ラジアル軸受の軸方向長さをl、主軸との
クリアランスをcとし、θ=tan-1(c/l)とし
たとき、θ1>θに選ばれる)だけ傾けて取付けら
れており、しかも、上記回転斜板の上記スラスト
ニードル軸受に当接するレース面が少なくともピ
ストンの上死点側に対応する部分において外側に
向つて該スラスト支持面から離れるように微小角
度θ2(θ1>θ2)だけ傾斜したテーパ面としており、
しかも、該斜板と主軸は、上記軸方向押圧力によ
つて、該主軸の中心軸線が上記ラジアルニードル
軸受の中心軸線に関して上記上死点側にわずかな
角度θ(θ1−θ2>θ)だけ傾いているとともに上
記テーパ面がスラストニードル軸受けに接触する
ようにして取付けた構造であるので、圧縮機運転
時に回転斜板に加わるガス圧により回転斜板が上
死点側の方へ向いた径方向の力を受ける。従つ
て、この力に基づくモーメントがロータに作用
し、シヤフトとロータの結合剛性に基づいた変位
角を生じることになる。そこで、主軸がラジアル
ニードル軸受面の上死点側に偏当りなく一様に当
接する。また回転斜板のスラストレースのテーパ
面も、スラストニードル軸受けに一様に押圧接触
する。それ故本発明の回転斜板圧縮機では、過酷
な条件下での使用においても、主軸やロータのス
ラストレース面に剥離が発生せず、長寿命化が図
られる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における主軸とロータとの組
立体の断面図、第2図は本発明の一実施例におけ
る要部断面図、第3図は、第2図のT部の拡大
図、第4図は圧縮機の動作状態Fにおける様子を
示す第2図と同様の要部の断面図、第5図は、第
4図のT部の拡大図、第6図は、主軸を片持支持
した回転斜板式圧縮機の従来例の断面図、第7図
は従来例における長期使用後の主軸の軸受に支持
された外面の展開図、第8図は従来例におけるロ
ータに加わる力とそれによるロータとおよび主軸
の様子を示す説明図である。 12……フロントハウジング、13……クラン
ク室、14……ロータ(回転斜板)、15……ラ
ジアルニードル軸受、16……主軸、17……ス
ラストニードル軸受、19……揺動板、27……
ピストン、14a……スラストレースのテーパ
面、ST……スラスト支持面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フロントハウジングにラジアルニードル軸受
    を介して回転可能に主軸を支持し、主軸のクラン
    ク室内の端部にくさび形回転斜板を取り付け、該
    回転斜板をフロントハウジング内面にスラストニ
    ードル軸受を介してスラスト支持し、該回転斜板
    の傾斜面上に相対回転可能に軸方向押圧力をもつ
    て押圧された揺動板を介してピストンを往復動さ
    せるようにした主軸を片持支持した回転斜板式圧
    縮機において、上記主軸は上記回転斜板に、その
    スラスト支持面に対して上記ピストンの上死点側
    に微小角度θ1(ただし、ラジアル軸受の軸方向長
    さをl、主軸とのクリアランスをCとし、θ=
    tan-1(C/l)としたとき、θ1>θに選ばれる)
    だけ傾けて取付けられており、しかも、上記回転
    斜板の上記スラストニードル軸受に当接するレー
    ス面が、少なくともピストンの上死点側に対応す
    る部分において外側に向かつて該スラスト支持面
    から離れるように微小角度θ2(θ1>θ2)だけ傾斜
    したテーパ面として形成されており、しかも該ロ
    ータと主軸は、上記軸方向押圧力によつて、該主
    軸の中心軸線が上にラジアルニードル軸受けの中
    心軸線に関して上記上死点側にわずかな角度θ
    (θ1−θ2θ)だけ傾いているとともに、上記テ
    ーパ面がスラストニードル軸受けに接触するよう
    にして取付けられていることを特徴とする主軸を
    片持支持した回転斜板式圧縮機。
JP62002631A 1987-01-10 1987-01-10 Shujikuokatamochishijishitakaitenshabanshikiatsushukuki Expired - Lifetime JPH0229871B2 (ja)

Priority Applications (8)

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US07/142,694 US4870893A (en) 1987-01-10 1988-01-11 Wobble plate type compressor with a drive shaft attached to a cam rotor at an inclincation angle

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