JPH02296540A - 4輪駆動車の制御装置 - Google Patents
4輪駆動車の制御装置Info
- Publication number
- JPH02296540A JPH02296540A JP11668189A JP11668189A JPH02296540A JP H02296540 A JPH02296540 A JP H02296540A JP 11668189 A JP11668189 A JP 11668189A JP 11668189 A JP11668189 A JP 11668189A JP H02296540 A JPH02296540 A JP H02296540A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- wheel drive
- gear
- drive mode
- switching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 claims abstract description 25
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 4
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 abstract description 31
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 17
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 4
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 2
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、4輪駆動モードと2輪駆動モードとの切換を
アクチュエータにより行い、且つ2輪駆動モードから4
輪駆動モードへの切換えを同期噛合装置を介して行うよ
うにした4輪駆動車の制御装置に関する。
アクチュエータにより行い、且つ2輪駆動モードから4
輪駆動モードへの切換えを同期噛合装置を介して行うよ
うにした4輪駆動車の制御装置に関する。
(従来の技術)
エンジン出力により前輪及び後輪を駆動するようにした
4輪駆動車としては、例えば特開昭6317120号公
報に記載されているように、前輪及び後輪を駆動する4
輪駆動モードと、前輪または後輪のいずれか一方のみを
駆動する2輪駆動モードとの切換えを可能とすると共に
、この駆動モードの切換えを運転者によるスイッチ操作
によりアクチュエータを介て行うようにしたものがある
。
4輪駆動車としては、例えば特開昭6317120号公
報に記載されているように、前輪及び後輪を駆動する4
輪駆動モードと、前輪または後輪のいずれか一方のみを
駆動する2輪駆動モードとの切換えを可能とすると共に
、この駆動モードの切換えを運転者によるスイッチ操作
によりアクチュエータを介て行うようにしたものがある
。
また、このように4輪駆動モードと2輪駆動モードとの
切換えを可能とした4輪駆動車においては、前輪または
後輪のうちの2輪駆動モードで従動輪となる車輪への動
力伝達経路に該経路を断接する切換機構が備えられるが
、この切換機構は、該経路の駆動側(エンジンないし変
速機側)に設けられたクラッチハブにスライド可能にス
プライン嵌合されたスリーブと、該経路の従動側(車輪
側)に設けられたギヤスプラインとを備え、2輪駆動モ
ードから4輪駆動モードへの切換時に、上記スリーブを
スライドさせてギヤスプラインに係合させることにより
当該車輪に動力を伝達するように構成される。その場合
に、上記公報にも示されているように、スリーブとギヤ
スプラインとの係合を円滑に行わせるため、スリーブに
加えられる操作力によりシンクロナイザリングをギヤス
プライン側に押し付けて、当該駆動系統の駆動側と従動
側との回転を同期させる同期噛合装置が設けられるのが
通例である。
切換えを可能とした4輪駆動車においては、前輪または
後輪のうちの2輪駆動モードで従動輪となる車輪への動
力伝達経路に該経路を断接する切換機構が備えられるが
、この切換機構は、該経路の駆動側(エンジンないし変
速機側)に設けられたクラッチハブにスライド可能にス
プライン嵌合されたスリーブと、該経路の従動側(車輪
側)に設けられたギヤスプラインとを備え、2輪駆動モ
ードから4輪駆動モードへの切換時に、上記スリーブを
スライドさせてギヤスプラインに係合させることにより
当該車輪に動力を伝達するように構成される。その場合
に、上記公報にも示されているように、スリーブとギヤ
スプラインとの係合を円滑に行わせるため、スリーブに
加えられる操作力によりシンクロナイザリングをギヤス
プライン側に押し付けて、当該駆動系統の駆動側と従動
側との回転を同期させる同期噛合装置が設けられるのが
通例である。
(発明が解決しようとする課M)
ところで、上記のように駆動モードの切換えをアクチュ
エータにより行うようにしたものにおいては、切換操作
時にアクチュエータに過負荷が作用することを回避し、
また上記同期噛合装置におけるシンクロナイザリングの
牽耗を防止するため、さらには各切換え操作が適度な操
作力により良好に行われるようにするため、スリーブに
加えられる操作力が設定値以上となったときにリミット
スイッチを作動させて切換動作を一旦停止させ、その後
、改めて該動作を続行させるように構成することがある
。しかし、このようにした場合、特に2輪駆動モードか
ら4輪駆動モードへの切換えを同期噛合装置を介して行
うようにしたものにあっては、切換動作が停止したとき
のスリーブの位置によって次のような不具合が発生する
場合がある。
エータにより行うようにしたものにおいては、切換操作
時にアクチュエータに過負荷が作用することを回避し、
また上記同期噛合装置におけるシンクロナイザリングの
牽耗を防止するため、さらには各切換え操作が適度な操
作力により良好に行われるようにするため、スリーブに
加えられる操作力が設定値以上となったときにリミット
スイッチを作動させて切換動作を一旦停止させ、その後
、改めて該動作を続行させるように構成することがある
。しかし、このようにした場合、特に2輪駆動モードか
ら4輪駆動モードへの切換えを同期噛合装置を介して行
うようにしたものにあっては、切換動作が停止したとき
のスリーブの位置によって次のような不具合が発生する
場合がある。
つ吐り、第8図に示すように、2輪駆動モードから4輪
駆動モードへの切換操作時におけるスリーブの動作位置
を、該スリーブのスプライン1がシンクロナイザリング
のスプライン2に噛み合うまでの初期領域Aと、スリー
ブとギヤスプラインとが同期して上記両スプライン1,
2が噛み合った後、スリーブのスプライン1がギヤスプ
ライン3に噛み合うまでの中間領域Bと、さらにこれら
のスプライン1,3が噛み合った後の最終領域Cとに区
分した場合、特に当該切換機構の伝達トルクが大きいと
きには、上記中間領域Bでスリーブとシクロナイザリン
グとの摺動抵抗により該スリーブの作動が停止すること
があるが、この場合、シクロナイザリングをギヤスプラ
インに押し付ける力が一旦解消するため、該スリーブと
ギヤスプラインとの間で相対回転が生じ、いわゆる同期
崩れの状態となる。そして、この状態から次にスリーブ
の作動を再開させたときに、該スリーブのスプライン1
はギヤスプライン3に対して同期していない状態で係合
しようとすることになり、そのため該スリーブのスプラ
イン1の歯先とギヤスプライン3の歯先とが激しく干渉
して所謂ギヤ鳴りが発生するのである。
駆動モードへの切換操作時におけるスリーブの動作位置
を、該スリーブのスプライン1がシンクロナイザリング
のスプライン2に噛み合うまでの初期領域Aと、スリー
ブとギヤスプラインとが同期して上記両スプライン1,
2が噛み合った後、スリーブのスプライン1がギヤスプ
ライン3に噛み合うまでの中間領域Bと、さらにこれら
のスプライン1,3が噛み合った後の最終領域Cとに区
分した場合、特に当該切換機構の伝達トルクが大きいと
きには、上記中間領域Bでスリーブとシクロナイザリン
グとの摺動抵抗により該スリーブの作動が停止すること
があるが、この場合、シクロナイザリングをギヤスプラ
インに押し付ける力が一旦解消するため、該スリーブと
ギヤスプラインとの間で相対回転が生じ、いわゆる同期
崩れの状態となる。そして、この状態から次にスリーブ
の作動を再開させたときに、該スリーブのスプライン1
はギヤスプライン3に対して同期していない状態で係合
しようとすることになり、そのため該スリーブのスプラ
イン1の歯先とギヤスプライン3の歯先とが激しく干渉
して所謂ギヤ鳴りが発生するのである。
そこで、本発明は、上記のように2輪駆動モードから4
輪駆動モードへの切換時において、その切換動作が一旦
停止した後、再び作動を開始させる場合のギヤ鳴りを防
止することを課題とする。
輪駆動モードへの切換時において、その切換動作が一旦
停止した後、再び作動を開始させる場合のギヤ鳴りを防
止することを課題とする。
(課題を解決するための手段)
上記課題を解決するため、本発明に係る4輪駆動車の制
御装置は次のように構成したことを特徴とする。
御装置は次のように構成したことを特徴とする。
すなわち、本発明は、前輪または後輪のいずれか一方の
みを駆動する2輪駆動モードと前輪及び後輪を駆動する
4輪駆動モードとの切換えをアクチュエータにより行い
、且つ2輪駆動モードから4輪駆動モードへの切換えを
同期噛合装置を介して行うようにした4輪駆動車におい
て、2輪駆動モードから4輪駆動モードへの切換時に、
上記同期噛合装置におけるスリーブとギヤスプラインと
の係合前に該スリーブの動作が停止する状態を検出する
スリーブ動作停止検出手段と、該検出手段により上記状
態を検出したときに、スリーブを少なくとも同期動作の
開始位置まで一旦戻した上で、再び同期動作を行わせる
切換制御手段とを設けたことを特徴とする。
みを駆動する2輪駆動モードと前輪及び後輪を駆動する
4輪駆動モードとの切換えをアクチュエータにより行い
、且つ2輪駆動モードから4輪駆動モードへの切換えを
同期噛合装置を介して行うようにした4輪駆動車におい
て、2輪駆動モードから4輪駆動モードへの切換時に、
上記同期噛合装置におけるスリーブとギヤスプラインと
の係合前に該スリーブの動作が停止する状態を検出する
スリーブ動作停止検出手段と、該検出手段により上記状
態を検出したときに、スリーブを少なくとも同期動作の
開始位置まで一旦戻した上で、再び同期動作を行わせる
切換制御手段とを設けたことを特徴とする。
(作 用)
上記の構成によれば、2輪駆動モードから4輪駆動モー
ドへの切換時において、同期噛合装置におけるスリーブ
とシンクロナイザリングとの摺動抵抗等により該スリー
ブに加えられる操作力が大きくなり、そのため該スリー
ブがギヤスプラインに係合される前、具体的には第8図
に示ず中間領域Bでその動作が停止される状態となった
とき、切換制御手段の作用によって該スリーブが少なく
とも同期動作の開始位置まで一旦戻され、その後、改め
て同期動作ないしスリーブとギヤスプラインとの噛み合
わせ動作が行われることになる。
ドへの切換時において、同期噛合装置におけるスリーブ
とシンクロナイザリングとの摺動抵抗等により該スリー
ブに加えられる操作力が大きくなり、そのため該スリー
ブがギヤスプラインに係合される前、具体的には第8図
に示ず中間領域Bでその動作が停止される状態となった
とき、切換制御手段の作用によって該スリーブが少なく
とも同期動作の開始位置まで一旦戻され、その後、改め
て同期動作ないしスリーブとギヤスプラインとの噛み合
わせ動作が行われることになる。
従って、上記の中間領域でスリーブが一旦停止し、その
ために同期崩れが生じた状態のままスリーブをギヤスプ
ラインに噛み合わせようとすることによるギヤ鳴りが防
止される。
ために同期崩れが生じた状態のままスリーブをギヤスプ
ラインに噛み合わせようとすることによるギヤ鳴りが防
止される。
(実 施 例)
以下、本発明の実施例について説明する。
まず、第1図により本実施例に係る4輪駆動車の概略の
構成とその制御システムを説明すると、この実施例に係
る4輪駆動車には、変速機(図示せず)を介してエンジ
ン出力が入力されるトランスファ装置10が備えられ、
該装置10に前方へ突出する第1出力軸11と、後方へ
突出する第2出力軸12とが設けられている。そして、
第1出力軸11は、プロへラシャフト13、前輪用差動
装置14及び左右の前車軸15.16を介して前輪に至
り、また、図示しないが、第2出力軸12もプロペラシ
ャフト、後輪用差動装置及び左右の後車軸を介して後輪
に至っている。
構成とその制御システムを説明すると、この実施例に係
る4輪駆動車には、変速機(図示せず)を介してエンジ
ン出力が入力されるトランスファ装置10が備えられ、
該装置10に前方へ突出する第1出力軸11と、後方へ
突出する第2出力軸12とが設けられている。そして、
第1出力軸11は、プロへラシャフト13、前輪用差動
装置14及び左右の前車軸15.16を介して前輪に至
り、また、図示しないが、第2出力軸12もプロペラシ
ャフト、後輪用差動装置及び左右の後車軸を介して後輪
に至っている。
上記トランスファ装置10は、主たる構成要素として、
副変速機20と、センタデフ30と、切換装置40とを
有する(第2図参照)。そして、このトランスファ装置
10は、上記副変速機20からの動力を第2出力軸12
から後輪側へのみf公達する2輪駆動モードと、第1、
第2出力軸1】、12から前輪側及び後輪側へそれぞれ
出力する4輪駆動モードとの切換えが可能とされ、また
4輪駆動モードにおいては、上記センタデフ30を差動
動作させて前、後輪間の回転速度差の発生を許容するセ
ンタデフフリーの状態と、該センタデフ30の差動動作
を阻止して前、後輪を均等に駆動するセンタデフロック
の状態との切換えが可能とされ、これらの切換えを上記
切換装置4oによって行うようになっている。
副変速機20と、センタデフ30と、切換装置40とを
有する(第2図参照)。そして、このトランスファ装置
10は、上記副変速機20からの動力を第2出力軸12
から後輪側へのみf公達する2輪駆動モードと、第1、
第2出力軸1】、12から前輪側及び後輪側へそれぞれ
出力する4輪駆動モードとの切換えが可能とされ、また
4輪駆動モードにおいては、上記センタデフ30を差動
動作させて前、後輪間の回転速度差の発生を許容するセ
ンタデフフリーの状態と、該センタデフ30の差動動作
を阻止して前、後輪を均等に駆動するセンタデフロック
の状態との切換えが可能とされ、これらの切換えを上記
切換装置4oによって行うようになっている。
また、この4輪駆動車には、上記トランスファ装置10
における切換装置40の作動を制御するコントローラ5
0が備えられ、このコントローラ50に、センタデフ3
0のロック、フリーの切換えを行うスイッチ(センタデ
フ切換スイッチ)51からの信号aと、2輪駆動、4輪
駆動の切換えを行うスイッチ(2−4切換スイツチ)5
2がらの信号すと、上記切換装置40の状態を検出する
ポジションスイッチやリミットスイッチ等からの信号C
とが入力されると共に、該コントローラ50から、上記
切換装置40のアクチュエータに制御信号dが出力され
るようになっている。
における切換装置40の作動を制御するコントローラ5
0が備えられ、このコントローラ50に、センタデフ3
0のロック、フリーの切換えを行うスイッチ(センタデ
フ切換スイッチ)51からの信号aと、2輪駆動、4輪
駆動の切換えを行うスイッチ(2−4切換スイツチ)5
2がらの信号すと、上記切換装置40の状態を検出する
ポジションスイッチやリミットスイッチ等からの信号C
とが入力されると共に、該コントローラ50から、上記
切換装置40のアクチュエータに制御信号dが出力され
るようになっている。
次に、第2図により上記トランスファ装置10の構造に
ついて説明する。
ついて説明する。
上記のように、このトランスファ装置10は、エンジン
出力が変速機により変速段に応じて減速された上で入力
される副変速機20と、該副変速機20の出力を前輪側
と後輪側とに分割するセンタデフ30とを有する。
出力が変速機により変速段に応じて減速された上で入力
される副変速機20と、該副変速機20の出力を前輪側
と後輪側とに分割するセンタデフ30とを有する。
このセンタデフ30はプラネタリギヤ機構で構成され、
上記副変速20がらの動力を入力する入力軸21が該プ
ラネタリギヤ機構のピニオンキャリヤ31に連結されて
いると共に、リングギヤ32が後輪側へ動力を出力する
上記第2出力軸12に連結されている。また、該プラネ
タリギヤ機構のサンギヤ33は、上記切換装置40を構
成するクラッチ機構41と、上記入力軸21と第1出力
軸11との間に設けられたチェーン式伝動機構3椙成す
る駆動側スプロケット61、チェーン62及び従動側ス
プロケット63とを介して、上記第1出力軸11に連結
されるようになっている。
上記副変速20がらの動力を入力する入力軸21が該プ
ラネタリギヤ機構のピニオンキャリヤ31に連結されて
いると共に、リングギヤ32が後輪側へ動力を出力する
上記第2出力軸12に連結されている。また、該プラネ
タリギヤ機構のサンギヤ33は、上記切換装置40を構
成するクラッチ機構41と、上記入力軸21と第1出力
軸11との間に設けられたチェーン式伝動機構3椙成す
る駆動側スプロケット61、チェーン62及び従動側ス
プロケット63とを介して、上記第1出力軸11に連結
されるようになっている。
一方、切換装置40は、上記のクラッチ機ff141と
、これを操作する操作機yi42と、アクチュエータと
してのモータ43と、該モータ43による操作力を設定
する操作力設定機構44とで構成されている。
、これを操作する操作機yi42と、アクチュエータと
してのモータ43と、該モータ43による操作力を設定
する操作力設定機構44とで構成されている。
これらのうち、クラッチ機構41は、上記センタデフ3
0におけるサンギヤ33の延長部に結合されたクラッチ
ハブ71と、リングギヤ32に−体的に設けられた第1
ギヤスプライン72と、上記チェーン式伝動機構の駆動
側スプロケット61に一体的に設けられた第2ギヤスプ
ライン73と、これらに跨ってスライド可能にスプライ
ン嵌合された切換スリーブ74とで構成されている。
0におけるサンギヤ33の延長部に結合されたクラッチ
ハブ71と、リングギヤ32に−体的に設けられた第1
ギヤスプライン72と、上記チェーン式伝動機構の駆動
側スプロケット61に一体的に設けられた第2ギヤスプ
ライン73と、これらに跨ってスライド可能にスプライ
ン嵌合された切換スリーブ74とで構成されている。
そして、上記クラッチハブ71と第2ギヤスプライン7
3との間に、キー76とシンクロナイザリング77等で
なる同期噛合装置75が設けられ、スリーブ74が第2
ギヤスプライン73側にスライドするときに、上記キー
76を介してシンクロナイザリング77が第2ギヤスプ
ライン73に設けられた円錐面に押し付けられることに
より、該スリーブ74の回転と第2ギヤスプライン73
との回転とが同期されるようになっている。
3との間に、キー76とシンクロナイザリング77等で
なる同期噛合装置75が設けられ、スリーブ74が第2
ギヤスプライン73側にスライドするときに、上記キー
76を介してシンクロナイザリング77が第2ギヤスプ
ライン73に設けられた円錐面に押し付けられることに
より、該スリーブ74の回転と第2ギヤスプライン73
との回転とが同期されるようになっている。
ここで、このクラッチfiffI41における切換スリ
ーブ74の位置と駆動モードとの関係を説明すると、ま
ず、スリーブ74が図示のように右側のストローク端に
位置するときは、該スリーブ74がクラッチハブ71と
第1ギヤスプライン72のみに跨って嵌合した状態とな
って、センタデフ30のリングギヤ32とサンギヤ33
とが結合されることにより、該センタデフ30がロック
されると共に、上記クラッチハブ71と第2ギヤスプラ
イン73との結合が解除される。そのため、センタデフ
30からチェーン式伝動機構及び第1出力軸11を介し
ての前輪側への動力の伝達が遮断されて、後輪側へのみ
動力が伝達される2輪駆動モード(以下、2Wと記す)
となる。
ーブ74の位置と駆動モードとの関係を説明すると、ま
ず、スリーブ74が図示のように右側のストローク端に
位置するときは、該スリーブ74がクラッチハブ71と
第1ギヤスプライン72のみに跨って嵌合した状態とな
って、センタデフ30のリングギヤ32とサンギヤ33
とが結合されることにより、該センタデフ30がロック
されると共に、上記クラッチハブ71と第2ギヤスプラ
イン73との結合が解除される。そのため、センタデフ
30からチェーン式伝動機構及び第1出力軸11を介し
ての前輪側への動力の伝達が遮断されて、後輪側へのみ
動力が伝達される2輪駆動モード(以下、2Wと記す)
となる。
次に、この状態から上記スリーブ74が図面上、左側へ
一定量だけスライドされたストローク中間位置において
は、該スリーブ74により上記クラッチハブ71とその
両側の第1、第2ギヤスプライン72.73の3者が結
合されることにより、センタデフ30のリングギヤ32
から出力される動力が当該クラッチ機構41、上記チェ
ーン式伝動機構及び第1出力軸11を介して前輪側へも
伝達されることになり、これにより前輪及び後輪が駆動
される4輪駆動モードとなる。その場合に、センタデフ
30においては、上記の場合と同様に、リングギヤ32
とサンギヤ33とが結合されることにより、これらの差
動動作が阻止されて、前、後輪が均等に駆動されるセン
タデフロックの4輪駆動モード(以下、4WLと記す)
となる。
一定量だけスライドされたストローク中間位置において
は、該スリーブ74により上記クラッチハブ71とその
両側の第1、第2ギヤスプライン72.73の3者が結
合されることにより、センタデフ30のリングギヤ32
から出力される動力が当該クラッチ機構41、上記チェ
ーン式伝動機構及び第1出力軸11を介して前輪側へも
伝達されることになり、これにより前輪及び後輪が駆動
される4輪駆動モードとなる。その場合に、センタデフ
30においては、上記の場合と同様に、リングギヤ32
とサンギヤ33とが結合されることにより、これらの差
動動作が阻止されて、前、後輪が均等に駆動されるセン
タデフロックの4輪駆動モード(以下、4WLと記す)
となる。
さらに、切換スリーブ74が左側のストローク端までス
ライドされると、クラッチハブ71と第2ギヤスプライ
ン73とが結合された状態で、該クラッチハブ71と第
1ギヤスプライン72との結合が解除されることになる
。そのため、上記センタデフ30におけるサンギヤ33
とリングギヤ32との相対回転が許容されて、前、後輪
間の回転速度差の発生が可能なセンタデフフリーの4輪
駆動状態(以下、4WFと記す)となる。
ライドされると、クラッチハブ71と第2ギヤスプライ
ン73とが結合された状態で、該クラッチハブ71と第
1ギヤスプライン72との結合が解除されることになる
。そのため、上記センタデフ30におけるサンギヤ33
とリングギヤ32との相対回転が許容されて、前、後輪
間の回転速度差の発生が可能なセンタデフフリーの4輪
駆動状態(以下、4WFと記す)となる。
一方、このクラッチ機構41を作動させる操作機構42
は、モータ43により上記操作力設定機n444を介し
て回転される円筒カム81と、該カム81のカム涌81
aに係合されたフォロワー82を有するシフトロッド8
3と、該シフトロッド83に固設されて上記クラッチ機
構41における切換スリーブ74に係合されたシフトフ
ォーク84とで構成されている。そして、上記モータ4
3による円筒カム81の回転により、シフトロッド83
及びシフトフォーク84を介して切換スリーブ74が上
記のように左右のストローク端とその中間位置とにスラ
イドされるようになっている。
は、モータ43により上記操作力設定機n444を介し
て回転される円筒カム81と、該カム81のカム涌81
aに係合されたフォロワー82を有するシフトロッド8
3と、該シフトロッド83に固設されて上記クラッチ機
構41における切換スリーブ74に係合されたシフトフ
ォーク84とで構成されている。そして、上記モータ4
3による円筒カム81の回転により、シフトロッド83
及びシフトフォーク84を介して切換スリーブ74が上
記のように左右のストローク端とその中間位置とにスラ
イドされるようになっている。
次に、第3〜6図により、切換装置40における上記操
作力設定機構44について説明する。
作力設定機構44について説明する。
この操作力設定機71!44は、第3図に示すように、
上記モータ43の回転軸上のギヤ91に噛み合わされた
絶縁体でなる駆動ギヤ92と、該ギヤ92と同軸上で互
いに対向状に配置され且つ減速ギヤ93.94を介して
上記円筒カム81の回転軸81b上のギヤ95に連結さ
れた同じく絶縁体でなる従動ギヤ96とを有すると共に
、第4図に示すように、該駆動ギヤ92と従動ギヤ96
との間には、これらのギヤ92.96の共通の軸97に
巻回され、且つ両端の脚部98a、98aが駆動ギヤ9
2における従動ギヤ96との対向面に突設された一対の
ビン92a、92aにそれぞれ係止されたコイルスプリ
ング98が備えられている。そして、従動ギヤ96にお
ける駆動ギヤ92との対向面にも一対のビン96a、9
6aが突設されて、上記コイルスプリング98の脚部9
8a 98aにそれぞれ当接されており、上記駆動ギ
ヤ92が回転したときに、該コイルスプリング98のい
ずれか一方の脚部98aが従動ギヤ96側の一方のビン
96aを押すことにより、該コイルスプリング98の弾
性力を介して従動ギヤ96に回転力が伝達されるように
なっている。そのとき、従動ギヤ96側の負荷に応じて
コイルスプリング98が撓むことにより、該負荷に対応
する景だけ駆動ギヤ92と従動ギヤ96とが相対回転す
る。
上記モータ43の回転軸上のギヤ91に噛み合わされた
絶縁体でなる駆動ギヤ92と、該ギヤ92と同軸上で互
いに対向状に配置され且つ減速ギヤ93.94を介して
上記円筒カム81の回転軸81b上のギヤ95に連結さ
れた同じく絶縁体でなる従動ギヤ96とを有すると共に
、第4図に示すように、該駆動ギヤ92と従動ギヤ96
との間には、これらのギヤ92.96の共通の軸97に
巻回され、且つ両端の脚部98a、98aが駆動ギヤ9
2における従動ギヤ96との対向面に突設された一対の
ビン92a、92aにそれぞれ係止されたコイルスプリ
ング98が備えられている。そして、従動ギヤ96にお
ける駆動ギヤ92との対向面にも一対のビン96a、9
6aが突設されて、上記コイルスプリング98の脚部9
8a 98aにそれぞれ当接されており、上記駆動ギ
ヤ92が回転したときに、該コイルスプリング98のい
ずれか一方の脚部98aが従動ギヤ96側の一方のビン
96aを押すことにより、該コイルスプリング98の弾
性力を介して従動ギヤ96に回転力が伝達されるように
なっている。そのとき、従動ギヤ96側の負荷に応じて
コイルスプリング98が撓むことにより、該負荷に対応
する景だけ駆動ギヤ92と従動ギヤ96とが相対回転す
る。
また、駆動ギヤ92における従動ギヤ96との対向面に
は、半径方向に位置を異ならせて第1、第2ブラシ99
a、99bが取り付けられていると共に、第5図に示す
ように、従動ギヤ96における駆動ギヤ92との対向面
には、上記ブラシ99a 99bとでリミットスイッ
チを構成する導板100が貼り付けられている。そして
、この導板100には、上記両ギヤ92.96間に相対
回転がないときに上記ブラシ99a、99bが位置する
中立位置を中心とし且つ半径方向外側の第1ブラシ99
aに対応する幅の狭い第1切欠き部100aと、上記中
立位置を中心とし且つ半径方向内側の第2ブラシ99b
に対応する幅の広い第2切欠き部100bとが設けられ
ており、また該導板100は所定の電位(電源のプラス
電位もしくはマイナス電位)に保持されている。これに
より、第1ブラシ99aと第1切欠き部100aとで構
成されて、駆動ギヤ92と従動ギヤ96との相対回転に
対応する上記モータ43による操作力が比較的小さな第
1設定値(例えば40Kg)以上で導通する第1リミツ
トスイツチ101と、第2ブラシ99bと第2切欠き部
100bとで構成されて、上記操作力が大きな第2設定
値(例えば80Kg)以上で導通ずる第2リミツトスイ
ツチ102とが構成されている。
は、半径方向に位置を異ならせて第1、第2ブラシ99
a、99bが取り付けられていると共に、第5図に示す
ように、従動ギヤ96における駆動ギヤ92との対向面
には、上記ブラシ99a 99bとでリミットスイッ
チを構成する導板100が貼り付けられている。そして
、この導板100には、上記両ギヤ92.96間に相対
回転がないときに上記ブラシ99a、99bが位置する
中立位置を中心とし且つ半径方向外側の第1ブラシ99
aに対応する幅の狭い第1切欠き部100aと、上記中
立位置を中心とし且つ半径方向内側の第2ブラシ99b
に対応する幅の広い第2切欠き部100bとが設けられ
ており、また該導板100は所定の電位(電源のプラス
電位もしくはマイナス電位)に保持されている。これに
より、第1ブラシ99aと第1切欠き部100aとで構
成されて、駆動ギヤ92と従動ギヤ96との相対回転に
対応する上記モータ43による操作力が比較的小さな第
1設定値(例えば40Kg)以上で導通する第1リミツ
トスイツチ101と、第2ブラシ99bと第2切欠き部
100bとで構成されて、上記操作力が大きな第2設定
値(例えば80Kg)以上で導通ずる第2リミツトスイ
ツチ102とが構成されている。
さらに、第3図に示すように、上記円筒カム81の回転
軸81bには絶縁体でなる円板110が固着されて、該
円板110上に複数の円弧状導板111a、112a、
113aが上記軸81bを中心として3重に貼付けられ
ていると共に、これらの導板にそれぞれ対応させて3つ
のブラシ111b、112b、113bが設けられ、こ
れらによって円筒カム81の回転角、つまり上記クラッ
チ機[41における切換スリーブ74の位置を検出する
第1〜第3ポジシヨンスイツチ111,112.113
が構成されている。これらのポジションスイッチ111
〜113は、円板110の回転角に応じたON、OFF
の組合わせにより、第6図に示すように、上記スリーブ
74の右側のストローク端の2重位置、ストローク中央
の4WL位置、及び左側のストローク端の4WF位置の
3ポジシヨンと、上記2重位置と4WL位置の間の第1
作動領域α及び4WL位置と4WF位置との間の第2作
動領域βとを検出することができるようになっていると
共に、さらに第1作動領域αについては、2重位置から
4WL位置への動作中における切換スリーブ74のスプ
ラインが第2ギヤスプライン73に係合するまでの中間
領域Bと、これらが係合した後の最終領域Cとを識別で
きるようになっている。ここで、これらの領域B、Cは
前述の第8図に示す中間領域B及び最終領域Cと同じも
のである。
軸81bには絶縁体でなる円板110が固着されて、該
円板110上に複数の円弧状導板111a、112a、
113aが上記軸81bを中心として3重に貼付けられ
ていると共に、これらの導板にそれぞれ対応させて3つ
のブラシ111b、112b、113bが設けられ、こ
れらによって円筒カム81の回転角、つまり上記クラッ
チ機[41における切換スリーブ74の位置を検出する
第1〜第3ポジシヨンスイツチ111,112.113
が構成されている。これらのポジションスイッチ111
〜113は、円板110の回転角に応じたON、OFF
の組合わせにより、第6図に示すように、上記スリーブ
74の右側のストローク端の2重位置、ストローク中央
の4WL位置、及び左側のストローク端の4WF位置の
3ポジシヨンと、上記2重位置と4WL位置の間の第1
作動領域α及び4WL位置と4WF位置との間の第2作
動領域βとを検出することができるようになっていると
共に、さらに第1作動領域αについては、2重位置から
4WL位置への動作中における切換スリーブ74のスプ
ラインが第2ギヤスプライン73に係合するまでの中間
領域Bと、これらが係合した後の最終領域Cとを識別で
きるようになっている。ここで、これらの領域B、Cは
前述の第8図に示す中間領域B及び最終領域Cと同じも
のである。
以上の構成により、この切換装置40によれば、センタ
デフ切換スイッチ51と2−4切換スイツチ52の操作
に応じてモータ43が作動して、クラッチ機構41の切
換スリーブ74が左右にスライドすることにより、当該
トランスファ装置10ないし4輪駆動車の駆動モードが
2輪駆動モード2Wと、センタデフ30がロックされた
4輪駆動モード4WLと、センタデフ30がフリーな4
輪駆動モード4WFとに切換えられる。その場合に、上
記切換スリーブ74の各駆動モードに対応する位置の間
の第1作動位置α及び第2作動位置βにおいては、第1
リミツトスイツチ101もしくは第2リミツトスイツチ
102の作動により、設定値以上の操作力が検出された
ときに当該切換動作が一旦停止されて、上記モータ43
が過負荷から保護され、また各切換操作に応じた最適な
操作性が得られることになる。なお、2W位置から4W
L位置へのスリーブ74の作動時には、第2リミツトス
イツチ102により第2設定値以上の操作力が検出され
たときに、また4WL位置から2W位置への作動時には
、第1リミットスイッチ101により第1設定値以上の
操作力が検出されたときに、それぞれモータ43が停止
されるようになっている。
デフ切換スイッチ51と2−4切換スイツチ52の操作
に応じてモータ43が作動して、クラッチ機構41の切
換スリーブ74が左右にスライドすることにより、当該
トランスファ装置10ないし4輪駆動車の駆動モードが
2輪駆動モード2Wと、センタデフ30がロックされた
4輪駆動モード4WLと、センタデフ30がフリーな4
輪駆動モード4WFとに切換えられる。その場合に、上
記切換スリーブ74の各駆動モードに対応する位置の間
の第1作動位置α及び第2作動位置βにおいては、第1
リミツトスイツチ101もしくは第2リミツトスイツチ
102の作動により、設定値以上の操作力が検出された
ときに当該切換動作が一旦停止されて、上記モータ43
が過負荷から保護され、また各切換操作に応じた最適な
操作性が得られることになる。なお、2W位置から4W
L位置へのスリーブ74の作動時には、第2リミツトス
イツチ102により第2設定値以上の操作力が検出され
たときに、また4WL位置から2W位置への作動時には
、第1リミットスイッチ101により第1設定値以上の
操作力が検出されたときに、それぞれモータ43が停止
されるようになっている。
そして、2輪駆動モードから4輪駆動モードへの切換時
においては、操作力が上記第2設定値以上となって切換
スリーブ74の動作が一旦停止された場合における同期
噛合装置75のギヤ鳴りを防止するため、コントローラ
50により所定のギヤ鳴り防止制御が行われる。
においては、操作力が上記第2設定値以上となって切換
スリーブ74の動作が一旦停止された場合における同期
噛合装置75のギヤ鳴りを防止するため、コントローラ
50により所定のギヤ鳴り防止制御が行われる。
次に、このギヤ鳴り防止制御を含む2輪駆動モードから
4輪駆動モードへの切換制御を第7図に示すフローチャ
ートに従って説明する。
4輪駆動モードへの切換制御を第7図に示すフローチャ
ートに従って説明する。
今、2輪駆動モードに設定されている状態で24切換ス
イツチ52が操作されると、コントローラ50は、まず
ステップS1でモータ43が所定の方向に回転するよう
に制御信号を出力し、これにともなって操作力設定機j
R44及び操作機142を介してクラッチ機構41の切
換スリーブ74が2W位置から4WL位置側へ向かって
スライドを開始する。そして、該スリーブ74が2W位
置と4WL位置との間の第1作動領域αにおける噛合動
作の中間領域Bに到達するまでの間、つまりスリーブ7
4のスプラインがシンクロナイザリング77のスプライ
ンに係合するまでの間になんらかの原因で負荷が大きく
なり、第2リミツトスイツチ102がONとなったとき
には、ステップS2からステップS3を実行してモータ
43を一旦停止させる。
イツチ52が操作されると、コントローラ50は、まず
ステップS1でモータ43が所定の方向に回転するよう
に制御信号を出力し、これにともなって操作力設定機j
R44及び操作機142を介してクラッチ機構41の切
換スリーブ74が2W位置から4WL位置側へ向かって
スライドを開始する。そして、該スリーブ74が2W位
置と4WL位置との間の第1作動領域αにおける噛合動
作の中間領域Bに到達するまでの間、つまりスリーブ7
4のスプラインがシンクロナイザリング77のスプライ
ンに係合するまでの間になんらかの原因で負荷が大きく
なり、第2リミツトスイツチ102がONとなったとき
には、ステップS2からステップS3を実行してモータ
43を一旦停止させる。
一方、上記中間領域Bに到達するまでに上記のような大
きな負荷が作用せず、或はこれが解消れな上で該中間領
域Bに移行した場合、つまりスリーブ74と第2ギヤス
プライン73とが同期して該スリーブ74のスプライン
とシンクロナイザリング77のスプラインとが噛み合っ
た場合は、ステップS4からステップS、を実行して、
クラッチ機構41の伝達トルクTを算出し、次いでステ
ップS6でこのトルクTが設定値Toより大きいか否か
を判定する。その場合に、上記伝達トルクTは、アクセ
ル開度もしくはこれに対応するエンジンのスロットル開
度と、そのときの変速機の変速段に応じた減速比とに基
いて算出される。
きな負荷が作用せず、或はこれが解消れな上で該中間領
域Bに移行した場合、つまりスリーブ74と第2ギヤス
プライン73とが同期して該スリーブ74のスプライン
とシンクロナイザリング77のスプラインとが噛み合っ
た場合は、ステップS4からステップS、を実行して、
クラッチ機構41の伝達トルクTを算出し、次いでステ
ップS6でこのトルクTが設定値Toより大きいか否か
を判定する。その場合に、上記伝達トルクTは、アクセ
ル開度もしくはこれに対応するエンジンのスロットル開
度と、そのときの変速機の変速段に応じた減速比とに基
いて算出される。
また、上記設定値T。は、切換スリーブ74に対する操
作力が第2リミツトスイツチ102がONとなる第2設
定値をクラッチ機構41の伝達トルクとして換算した値
に設定されている。従って、クラッチ機構41の伝達ト
ルクTが大きいため切換スリーブ74に対する操作力も
大きくなり、そのため上記第2リミツトスイツチ102
がONとなってモータ43が停止されるような場合に、
このステップS6でT>Toと判定されることになる。
作力が第2リミツトスイツチ102がONとなる第2設
定値をクラッチ機構41の伝達トルクとして換算した値
に設定されている。従って、クラッチ機構41の伝達ト
ルクTが大きいため切換スリーブ74に対する操作力も
大きくなり、そのため上記第2リミツトスイツチ102
がONとなってモータ43が停止されるような場合に、
このステップS6でT>Toと判定されることになる。
そして、まず伝達トルクTが設定値To以下の場合は、
次にステップS7で切換スリーブ74の位置が第1作動
頭域αにおける噛合動作の最終領域Cに移行したか否か
、つまり該スリーブ74と第2ギヤスプライン73とが
係合したか否かを判定し、未だ係合していない場合は、
ステップS8によってモータ43の回転を継続しながら
上記ステップS、〜S7を繰り返し実行する。そして、
上記最終領域Cに移行した後は、ステップS、でさらに
モータ43を同方向に回転させると共に、大きな負荷に
よりステップSIOで第2リミツトスイツチ102がO
Nとなったことを判定すれば、ステップSl+でモータ
43を一旦停止させ、また該スイッチ102がONとな
らず或は−旦ONとなった後OFFに復帰すれば、ステ
ップS1□でスリーブ74が4WL位置に到達したか否
かを判定し、該位置に到達するまで上記ステップS、を
繰り返し実行してモータ43の回転を継続させる。
次にステップS7で切換スリーブ74の位置が第1作動
頭域αにおける噛合動作の最終領域Cに移行したか否か
、つまり該スリーブ74と第2ギヤスプライン73とが
係合したか否かを判定し、未だ係合していない場合は、
ステップS8によってモータ43の回転を継続しながら
上記ステップS、〜S7を繰り返し実行する。そして、
上記最終領域Cに移行した後は、ステップS、でさらに
モータ43を同方向に回転させると共に、大きな負荷に
よりステップSIOで第2リミツトスイツチ102がO
Nとなったことを判定すれば、ステップSl+でモータ
43を一旦停止させ、また該スイッチ102がONとな
らず或は−旦ONとなった後OFFに復帰すれば、ステ
ップS1□でスリーブ74が4WL位置に到達したか否
かを判定し、該位置に到達するまで上記ステップS、を
繰り返し実行してモータ43の回転を継続させる。
そして、該スリーブ74が4WL位置に到達すればステ
ップS13でモータ43の作動を停止させる。これによ
り、2輪駆動モードから4輪駆動モードへの切換えが完
了する。
ップS13でモータ43の作動を停止させる。これによ
り、2輪駆動モードから4輪駆動モードへの切換えが完
了する。
一方、上記切換スリーブ74が中間領域Bにある状態で
、ステップS6でクラッチ機tli41の伝達トルクT
が設定値Toより大きくなったことを判定したときは、
コントローラ50はステップS14でモータ43を反対
方向、つまり2W位置へ戻す方向に駆動するように制御
信号を出力する。そのため、スリーブ74は、4WL位
置側へのスライドが停止されて、当初の2W位置側へ一
旦戻されることになる。その場合に、この戻し方向への
動作中においては、操作力が第1設定値以上となって第
1リミツトスイツチ101がONとなったときに、ステ
ップS15.S16でモータ43を一旦停止させると共
に、該スイッチ101がONとならず或はOFFに復帰
したときには、ステップS17でスリーブ74が2W位
置に戻ったことを判定するまで2W位置側ヘモータ43
を作動させる。そして、この2W位置にスリーブ74が
戻れば、上記ステップSl以降を改めて実行することに
より、2W位置から4WL位置への操作を再度行う。
、ステップS6でクラッチ機tli41の伝達トルクT
が設定値Toより大きくなったことを判定したときは、
コントローラ50はステップS14でモータ43を反対
方向、つまり2W位置へ戻す方向に駆動するように制御
信号を出力する。そのため、スリーブ74は、4WL位
置側へのスライドが停止されて、当初の2W位置側へ一
旦戻されることになる。その場合に、この戻し方向への
動作中においては、操作力が第1設定値以上となって第
1リミツトスイツチ101がONとなったときに、ステ
ップS15.S16でモータ43を一旦停止させると共
に、該スイッチ101がONとならず或はOFFに復帰
したときには、ステップS17でスリーブ74が2W位
置に戻ったことを判定するまで2W位置側ヘモータ43
を作動させる。そして、この2W位置にスリーブ74が
戻れば、上記ステップSl以降を改めて実行することに
より、2W位置から4WL位置への操作を再度行う。
このようにして、2輪駆動モードから4輪駆動モードへ
の切換操作時において、切換スリーブ74が中間領域B
に位置するとき、つまり同期噛合装置75による該スリ
ーブ74と第2ギヤスプライン73との同期が完了した
後、これらが係合する前に、スリーブ74とシンクロナ
イザリング77との摺動抵抗等により第2リミツトスイ
ツチ102がONとなるような大きなトルクが作用した
一知 とに、上記スリーブ74が一旦2W位置側に戻された上
で、この2W位置から改めて同期動作ないし切換動作が
行われることになる。従って、上記中間領域Bでスリー
ブ74が一旦停止し、これにともなって該スリーブ74
と第2ギヤスプライン73との同期崩れが生じた状態で
該スリーブ74をさらに4WL位置側へ作動させること
によるギヤ鳴りが防止されることになる。
の切換操作時において、切換スリーブ74が中間領域B
に位置するとき、つまり同期噛合装置75による該スリ
ーブ74と第2ギヤスプライン73との同期が完了した
後、これらが係合する前に、スリーブ74とシンクロナ
イザリング77との摺動抵抗等により第2リミツトスイ
ツチ102がONとなるような大きなトルクが作用した
一知 とに、上記スリーブ74が一旦2W位置側に戻された上
で、この2W位置から改めて同期動作ないし切換動作が
行われることになる。従って、上記中間領域Bでスリー
ブ74が一旦停止し、これにともなって該スリーブ74
と第2ギヤスプライン73との同期崩れが生じた状態で
該スリーブ74をさらに4WL位置側へ作動させること
によるギヤ鳴りが防止されることになる。
なお、この実施例においては、中間領域Bでクラッチ機
構41の伝達トルク′1゛が所定値T。より大きくなる
場合には、第2リミツトスイツチ102がONとなるの
に先立って切換スリーブ74を2W位置側に戻すように
したから、実際に該スイッチ102がONとなってから
スリーブ74を戻す場合に比較して、該スリーブ74の
4WL位置側への作動を早期に且つ手前位置で停止させ
ることができ、従って2W位置への戻しないし再動作が
速かに行われることになる。また、第4図に示すコイル
スプリング98の撓み量が比較的小さな状態でスリーブ
74が戻されるから、上記スプリング98の弾性復帰に
よるスリーブ74の前進によりギヤ鳴りが発生するとい
ったことがない。
構41の伝達トルク′1゛が所定値T。より大きくなる
場合には、第2リミツトスイツチ102がONとなるの
に先立って切換スリーブ74を2W位置側に戻すように
したから、実際に該スイッチ102がONとなってから
スリーブ74を戻す場合に比較して、該スリーブ74の
4WL位置側への作動を早期に且つ手前位置で停止させ
ることができ、従って2W位置への戻しないし再動作が
速かに行われることになる。また、第4図に示すコイル
スプリング98の撓み量が比較的小さな状態でスリーブ
74が戻されるから、上記スプリング98の弾性復帰に
よるスリーブ74の前進によりギヤ鳴りが発生するとい
ったことがない。
(発明の効果)
以上のように本発明によれば、駆動モードの切換えをア
クチュエータにより行い、且つ2輪駆動モードから4輪
駆動モードへの切換えを同期噛合装置を介して行う4輪
駆動車において、2輪駆動モードから4輪駆動モードへ
の切換時における同期噛合装置のスリーブとギヤスプラ
インとの係合前に該スリーブの動作が停止する場合に、
該スリーブを少なくとも同期動作の開始位置まで一旦戻
した上で、再び同期動作を行わせるようにしたから、該
スリーブとギヤスプラインとの同期崩れが生じた状態で
該スリーブをさらに4輪駆動側へ作動させることによる
ギヤ鳴りが防止されることになり、このような同期崩れ
時の再動作が良好に行われるようになる。
クチュエータにより行い、且つ2輪駆動モードから4輪
駆動モードへの切換えを同期噛合装置を介して行う4輪
駆動車において、2輪駆動モードから4輪駆動モードへ
の切換時における同期噛合装置のスリーブとギヤスプラ
インとの係合前に該スリーブの動作が停止する場合に、
該スリーブを少なくとも同期動作の開始位置まで一旦戻
した上で、再び同期動作を行わせるようにしたから、該
スリーブとギヤスプラインとの同期崩れが生じた状態で
該スリーブをさらに4輪駆動側へ作動させることによる
ギヤ鳴りが防止されることになり、このような同期崩れ
時の再動作が良好に行われるようになる。
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は4輪駆動
車の切換制御システム図、第2図は該4輪駆動車におけ
るトランスファ装置の要部断面図、第3図は操作力設定
機構の斜視図、第4図は該機構の要部斜視図、第5図は
該機構における従動ギヤの正面図、第6図はポジション
スイッチの作動説明図、第7図は2輪駆動モードから4
輪駆動モードへの切換時の制御動作を示すフローチャー
ト図である。また、第8図は同期噛合装置の作動領域を
示す説明図である。 43・・・アクチュエータ(モータ)、50・・・切換
制御装置(コントローラ)、73・・・ギヤスプライン
、74・・・スリーブ、75・・・同期噛合装置。 第 図 第 図 第 6図 第 図
車の切換制御システム図、第2図は該4輪駆動車におけ
るトランスファ装置の要部断面図、第3図は操作力設定
機構の斜視図、第4図は該機構の要部斜視図、第5図は
該機構における従動ギヤの正面図、第6図はポジション
スイッチの作動説明図、第7図は2輪駆動モードから4
輪駆動モードへの切換時の制御動作を示すフローチャー
ト図である。また、第8図は同期噛合装置の作動領域を
示す説明図である。 43・・・アクチュエータ(モータ)、50・・・切換
制御装置(コントローラ)、73・・・ギヤスプライン
、74・・・スリーブ、75・・・同期噛合装置。 第 図 第 図 第 6図 第 図
Claims (1)
- (1)前輪または後輪のいずれか一方のみを駆動する2
輪駆動モードと前輪及び後輪を駆動する4輪駆動モード
との切換えをアクチュエータにより行い、且つ2輪駆動
モードから4輪駆動モードへの切換えを同期噛合装置を
介して行う4輪駆動車において、2輪駆動モードから4
輪駆動モードへの切換時に、上記同期噛合装置における
スリーブとギヤスプラインとの係合前に該スリーブの動
作が停止する状態を検出するスリーブ動作停止検出手段
と、該検出手段により上記状態を検出したときに、スリ
ーブを少なくとも同期動作の開始位置まで一旦戻した上
で、再び同期動作を行わせる切換制御手段とを設けたこ
とを特徴とする4輪駆動車の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11668189A JPH02296540A (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | 4輪駆動車の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11668189A JPH02296540A (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | 4輪駆動車の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02296540A true JPH02296540A (ja) | 1990-12-07 |
Family
ID=14693243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11668189A Pending JPH02296540A (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | 4輪駆動車の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02296540A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002264685A (ja) * | 2001-03-07 | 2002-09-18 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 不整地走行車の二駆四駆切換制御方法 |
-
1989
- 1989-05-09 JP JP11668189A patent/JPH02296540A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002264685A (ja) * | 2001-03-07 | 2002-09-18 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 不整地走行車の二駆四駆切換制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4577902B2 (ja) | 4輪駆動車用駆動力配分装置 | |
JPH0131058B2 (ja) | ||
JP2000291796A (ja) | 車両用変速機の自動シフト装置 | |
JPH03121373A (ja) | 変速機の歯車打音防止装置 | |
JPH07259990A (ja) | トランスミッション用シフト制御機構 | |
JPH02296540A (ja) | 4輪駆動車の制御装置 | |
JP2002349707A (ja) | 手動変速機の後進変速機構 | |
JP3513135B2 (ja) | 車両用変速装置 | |
JP2762419B2 (ja) | 4輪駆動車のセンタデフロック切換制御装置 | |
JPH0538289Y2 (ja) | ||
JPH0379850A (ja) | 変速機の制御装置 | |
JPH051059U (ja) | 変速機のギヤ鳴り防止装置 | |
JP2017159763A (ja) | トランスファ装置 | |
JPS6350215B2 (ja) | ||
JPS645158Y2 (ja) | ||
JPH04125318A (ja) | シンクロ機構 | |
JP2536316B2 (ja) | センタ―デフ付きトランスファ― | |
JPH083736Y2 (ja) | 自動変速機付き車両の制御装置 | |
JPH01115733A (ja) | 4輪駆動車の切換装置 | |
JPH04300426A (ja) | ドグクラッチ装置 | |
JP2692000B2 (ja) | 4輪駆動車の2―4切換制御装置 | |
JPH05215151A (ja) | 変速機のシンクロメッシュ装置 | |
JPH1148818A (ja) | ハブクラッチ | |
JP2691999B2 (ja) | 4輪駆動車の2―4切換制御装置 | |
JP2859020B2 (ja) | 手動式変速機のギヤ鳴り防止機構 |