JPH02295736A - 熱溶融接着用積層フィルム - Google Patents

熱溶融接着用積層フィルム

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JPH02295736A
JPH02295736A JP1116931A JP11693189A JPH02295736A JP H02295736 A JPH02295736 A JP H02295736A JP 1116931 A JP1116931 A JP 1116931A JP 11693189 A JP11693189 A JP 11693189A JP H02295736 A JPH02295736 A JP H02295736A
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JP
Japan
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film
polyolefin
laminated
heat
modified
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Application number
JP1116931A
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English (en)
Inventor
Katsumi Okuyama
奥山 克己
Makoto Morikoshi
誠 森越
Sadao Higuchi
樋口 貞雄
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐熱性の熱溶融接着用積層フィルムに関し、特
に、金属とポリオレフィン樹脂等との貼り合わせに適し
た耐熱性に優れる熱溶融接着用積層フィルムに関するも
のである. [従来の技術] 従来、金属とポリオレフィンフィルム又はポリオレフィ
ン成型物とを融着フィルムによって熱溶融接着(以下、
単に接着という)する場合、融着フィルムとして変性ポ
リオレフィンを金属にラミネートしたフィルム積層金属
シートを用いるか,或は変性ポリオレフィンフィルム単
層を金属とポJ才レフィンフィルムあるいはポリ才レフ
ィン成型物との間に介在させて、金属側から変性ポリオ
レフィンの融点以上に加熱して圧着していた.[発明が
解決しようとする課題1 このような方法の場合、加熱加圧により溶融した変性ポ
リオレフィンフィルムが周囲に流れ出して接着層の厚み
が変化し、接着方向の寸法精度が出ないという問題があ
り、更に,変性ポリオレフィン層の厚みが薄くなること
により接着強度が不十分になるという問題がある.また
、例えば、底と蓋のない枠体であるポリオレフィン成型
物と、底及び蓋となる変性ポリオレフィンで被覆された
金属板とを、中に固型物を配置した形で接着した、薬品
を充填させて用いる容器を製作する場合、金属板を被覆
した変性ポリオレフィンを溶融状態で接着するため、該
固型物が溶融している変性ポリオレフィンに接触して、
変性ポリオレフィン層に孔があき、このような容器に薬
品を充填すると金属板が腐食したり、金属板と固型物と
の間が絶縁不良になったりするという問題があった. [課題を解決するための手段] 本発明者等は従来のかかる問題点を解決すべく、鋭意検
討の結果,耐熱性樹脂フィルムの一方の面に架橋ポリオ
レフィンを,もう一方の面に変性ポリオレフィンを積層
した複合フィルムを用いて溶融接着することにより、金
属とポリオレフィンフィルム等の貼り合わせにおいて、
寸法精度及び接着強度が良好となることを見出し,本発
明を完成したものである. すなわち、本発明は、200℃で変形しない耐熱性樹脂
フィルムの一方の面にゲル分率が5%以上の架橋ポリオ
レフィン層を、そして、もう一方の面に不飽和カルボ酸
又はその無水物で変性した変性ポリオレフィン層を積層
して成ることを特徴とする熱溶融接着用積層フィルムを
提供するものである. (a)耐熱性樹脂フィルム 本発明にいう200℃以上の耐熱性樹脂フィルムとして
は,200℃以上の融点か或はガラス転移点を有するフ
ィルムであって、このようなフィルムとしては、ナイロ
ン、ポリエチレンテレフクレー}− (PET) .ポ
リエーテエルサルホン7PES) .ポリエーテルイミ
ド[PEIl .ポリフエニレンサルファイド(PPS
I .ポリテトラフル才口エチレンfPTFE)、ポリ
エーテルエーテルケトン(PEEKI、ポリアミドイミ
ド(PAII .ポリイミド(Pll、ポリメチルペン
テン−1などが挙げられる. (b)架橘ポリオレフィン ー ボリオレフ ン 本発明で用いる架橋ポリオレフィンにおいて、架橋され
るけるポリオレフィンとしては,エチレン単独重合体、
主成分のエチレンとエチレン以外のα−オレフィンやビ
ニルエステル(例えば酢酸ビニル)又は不飽和カルボン
酸エステル(例えばエチルアクリレート)との共重合体
、ブロビレン単独重合体、主成分のブロビレンとブロビ
レン以外のα−オレフィン(エチレンを含む)との共踵
合体等が挙げられる.これらは二種以上を併用しても構
わない. 1班方恭 ポリオレフィンの架橋方法としては,通常の有機過酸化
物等ラジカル発生剤による方法、放射線照射による方法
、エチレン性不飽和シラン化合物を側鎖ないし主鎖に有
するシラン含有ポリオレフィンを予め製造し、該シラン
含有ポリオレフィンを水分と接触させることにより架橋
する方法を採ることが可能である.しかし.これら架橋
方法のうち、ラジカル発生剤による方法は、フィルム成
形時に局部的な早期架橋によるフィッシュアイが発生し
易い傾向があるので,あまり好ましい方法ではない.ま
た、放射線照射による方法は、空気雰囲気中での照射時
の成形体の表面の酸化、接着層である変性ポリオレフィ
ンの変質等の問題が発生し易い傾向にあることから.、
架橋条件が制約され、かつ緻密な制御が必要となるので
,やはりあまり好ましい方法とはいい難い.一方、前記
シラン含有ポリオレフィンによるシラン架橋方法は、他
架橋方法における上述の欠点がな《好ましい方法である
. シラン架橋ポリオレフィンフィルムは,先ずシラン含有
ポリオレフィンフィルムを作り、その後にシラノール縮
合触媒の存在下に水分と接触させることにより好適に得
られる. このシラン含有ポリオレフィンは、加水分解可能な有機
基を有するエチレン性不飽和シラン化合物を後記のとお
り共重合させたポリ才レフィンを製造することによって
得られる. エチレン    ンフノ 上記の加水分解可能な有機基を有するエチレン性不飽和
シラン化合物とは、一般式 RSiR’nYs〜,l (ここで.Rはエチレン性不飽和ハイドロカーボン基、
ハイドロカーボン才キシ基又はハイドロカルボキシル残
基、R゜は脂肪族飽和ハイドロカーボン基,Yは加水分
解可能な有機基を表わし、nはO,!又は2を表わす.
)で表わされるシラン化合物をいい、具体的には,Rが
例えばビニル、アリル,インブロペニル、ブテニル、シ
クロへキセニル、R゜がメチル、エチル、プロビル,デ
シル、フエニル、Yがメトキシ,エトキシ、ホルミル才
キシ、アセトキシ、プロビオノキシ、アルキルないしア
リールアミノであるものである.好ましいシラン化合物
としては、 CHi”CHSj (OAI s (ここで、Aは炭素vi1〜8のハイドロカーボン基で
ある.) で表わされる化合物、例えば、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン及びCH2:C Ic}
l−) COOC−11asi tOA)s  (ここ
でAは上記と同じ)で表わされる化合物、例えばγ−メ
タクリ口イルオキシブ口ビルトリメトキシシラン,γー
メタクリ口イル才キシブ口ビルトリエトキシシランなど
である.特にビニルトリメトキシシラン,γ−メタクリ
口イル才キシブ口ビルトリエトキシシランが好ましい.
これらのシラン化合物は二種以上を併用できる. シラン  ポリオレフイン 前記シラン化合物を共重合してなるシラン含有ポリオレ
フィンとは.前記シラン化合物を側鎖ないし主鎖に有す
るボリ才レフインをいう.例えば,特公昭48−171
1号明細書に開示されている如く、前記シラン化合物を
、ジクミルペルオキシド、ペンゾイルペル才キシド等の
ラジカル発生剤の存在下に,グラフト共重合してなるポ
リオレフィンであり,また、米国特許第3225018
号明細書に開示されている如《、前記シラン化合物と例
えばエチレンとの通常のランダム共重合体であって,低
密度ポリエチレンにおける通常の高圧重合条件下にラジ
カル共重合させることにより得られる共重合体である.
このラジカル共重合の場合,酢酸ビニルやアクリル酸、
メタクリル酸及びそれらのエステル等をさらに共重合し
てもよい.これら共重合体中のシラン化合物単位の含量
は、0.01〜15重量%であり,好ましくは0.1〜
5重量%である. 本発明で用いられるシラン含有ポリオレフィンは、シラ
ン化合物単位の含量が適当であれば二種以上のシラン含
有ポリオレフィンをブレンドしたもの、又は,シラン含
有ポリオレフィンとポリオレフィンとをブレンドしたも
のも用いられる.z±2里j シラン含有ポリオレフィンフィルムの架橋はシラノール
縮合触媒の存在下に水分と接触させることにより行なう
. シラノール縮合触媒としては、前述の特開昭56−82
56号明細書に開示されている如く、例えば,ジブチル
錫ジラウレート,ジブチル錫ジアセテート、ジオクチル
錫ジラウレート等であり、前述変性ポリオレフィン中に
予め配合するか,又は,溶液又は分散液として前記フィ
ルム成形品に塗布又は含浸させることにより用いられる
.水分との接触は,常温〜2ロ0℃程度、通常は常温〜
100℃程度の水(液状又は蒸気状)とlθ秒〜1週間
程度、通常は1分〜1日程度にわたって行なえばよい. 本発明におけるゲル分率とは,キシレン沸点にて10時
間抽出を行なった時の不溶出重量分率をいい,本発明の
積層フィルムにおけるシラン架橋ポリオレフィンのゲル
分率は5%以上である必要がある.ゲル分率が5%より
小さいと、融着時の加熱加圧による流動の発生を充分に
抑制し得ないからであり,好ましくはゲル分率は10%
以上がよい.また、フィルム成形時における局部的な早
期架橋によるフィッシュアイの発生を防止し,良好な融
着強度を得るためには、ゲル分率が80%以下であるこ
とが好まし《、更に好まし《は70%以下である. tC)変性ポリオレフィン 一方、本発明で用いる不飽和カルボン酸又はその無水物
で変性したポリオレフィンの製造は、通常これらの化合
物をポリオレフィンとグラフト反応に付すことにより行
なわれる. ′゛ ボリ才レフ ン このような変性ポリオレフィンの製造に用いられるポリ
オレフィンとしては,エチレン単独重合体、主成分のエ
チレンとエチレン以外のα−オレフィンや酢酸ビニル、
(メタ)アクリル酸及びそのエステル等との共重合体、
ブロビレン単独重合体、主成分のブロビレンとブロビレ
ン以外のa−オレフィン(エチレンを含む)との共重合
体等が挙げられる. 支江舅 また,これらのポリオレフィンと共にグラフト反応に付
す不飽和カルボン酸又はその無水物としては、アクリル
酸,メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、シト
ラコン酸、無水シトラコン酸,イタコン酸、無水イタコ
ン酸等が挙げられる.中でもアクリル酸,無水マレイン
酸が好ましく、特に無水マレイン酸が最も好ましい.支
血方菰 上記した原料ポリオレフィンとグラフト反応を生起させ
る方法としてはスラリー法であってもよいが、経済的に
は溶液法又は溶融混線法であることが好ましい. 溶融混線法による場合には、常法に従い原料ボリオレフ
ィンの粉末又はベレットに不飽和カルボン酸又はその無
水物及び必要により有機過酸化物、アゾビス化合物のよ
うなラジカル反応開始剤を所定の配合比でヘンシエルミ
キサー等でドライブレンドするか,もしくは有機溶剤に
不飽和カルボン酸又はその無水物及び必要により開始剤
を溶解し、ポリオレフィンの粉末又はベレットに噴霧し
,ヘンシエルミキサー等でブレンドする.この配合した
ポリオレフィンの粉末もしくはペレットを系内を窒素ガ
ス置換された混線機、例えばバンバリーミキサー、ダブ
ルスクリューミキサー等に投入し、温度120〜300
℃で,0.1〜30分溶融混練することにより上記した
変性ポリオレフィンが得られる. ここで、開始剤の量はポリオレフィンに対し0.1重量
%以下,好ましくは0.001〜0。05重量%の範囲
である.上記開始剤として使用される有機過酸化物とし
ては、ペンゾイルベル才キシド,アセチルペルオキシド
、ジーし−プチルベルオキシド、t−プチルペルオキシ
ラウレート,ジクミルペルオキシド,a.α゜−ビスー
L−プチルペル才キシーp−ジイソブ口ビルベンゼン、
2.5−ジメチル−2.5−ジーt−プチルペル才キシ
ヘキサン、2.5−ジーし−プチルベルオキシヘキシル
、し−プチルペル才キシベンゾエート、ローブチルー4
.4−ビスーt−プチルペルオキシパレート、オクタノ
イルペルオキシド,p−メンタンヒド口ベルオキシド等
を挙げることができ、またアゾビス化合物としては、ア
ゾビスイソブチロニトリル,2.2−アゾビス(2.4
.4−トリスメチルバレロニトリル)、2.2−アゾビ
ス(2−シクロプロビルブロビオニトリル)等が挙げら
れる. 本発明でいう変性ポリオレフィン樹脂とは、上記のよう
にして得た変性ポリオレフィンの単体若しくは二種以上
のブレンド物又は上記に示すポリオレフィン樹脂と上記
のようにして得た変性ポリオレフィン樹脂とのブレンド
物を言う.このようにして得られた変性ポリオレフィン
に含有されている不飽和カルボン酸又はその無水物の量
は0.Ol〜3重量%、好ましくは0,02〜2゛重量
%、特に好ましくは0.05〜1重1%の範囲である.
 0.01重量%以下或は3重量%以上では充分な接着
強度は得られない. (d)積層方法 本発明の積層シートは,好適には、200℃で変形しな
い耐熱性樹脂フィルムの一方の面に少な《ともシラン架
橋ポリオレフィン層が,もう一方の面に無水マレイン酸
変性ポリオレフィン層がそれぞれ、接着剤を塗布するド
ライラミネート法により積層されている.架橋ポリオレ
フィン層の外側に更に変性ポリオレフィン層を積層して
もよい. 本発明で得られる熱溶融接着用積層フィルム全体の厚み
は、接着強度及び寸法精度の点から,望ましくはl龍以
下であり、特に0.5+nn+以下が好ましい.各層の
厚みは、架橋ポリオレフィンと変性ポリオレフィンはそ
れぞれ5〜500■で、かつ,その厚さの比は1:50
〜50:!、特に1:10〜lO:!が好ましい. 200℃以上の耐熱性樹脂フィルムの厚みは2〜200
 H.特に4〜loOumが好ましい.(e)接着剤 接着剤は酢酸ビニル系,塩化ビニル系,ポリウレタン系
を採用できるが、ポリウレタン系が好適である.ポリウ
レタン系にはタイプとしてポリエーテル型とポリエステ
ル型があり、それぞれl液型と2液型があり,これらを
採用できるが,ポリエステル型でかつ2液型が好適であ
る。塗布量は2〜10g/が、好ましくは3〜7g/m
”である. 塗布量が2g/m”より少なくなると均一な接着強度が
得られなくなり, log/m”を越えると接着剤の溶
剤の乾燥がしにくくなり、生産性が著しく低下してしま
う. また、接着剤の貯蔵剛性率(E゜)は200’Cにおい
て. E’ > IO’dyn/cm”.好ましくはE
’ > lO’dyn/c+m’である.E゜が10’
dyn/cm”より小さくなると、金属とボリ才レフイ
ンを熱溶融させて接着する際に接着剤が流れだし,十分
な接着強度が得られなくなる.E゜は、レ才メトリック
ス社製メカニカルスベクトロメーターRIJS 605
により、試料25 m+++φ×1.55 mmtをパ
ラレルプレート法によりlHzで測定することにより求
められる. 用途 本発明の熱溶融接着用積層フィルムは,金属とポリオレ
フィン樹脂との接着に用いられる他、金属面にラミネー
トして、樹脂ラミネート金属を得ることができる. :′ラミネート  の゜″ 本発明の複合フィルムを金属にラミネートするには、複
合フィルムの変性ポリオレフィン側を金属面にラミネー
トする.具体的方法としては、金属、複合フィルム、複
合フィルムに非接着なフィルムの順で積層し、金属側か
ら加熱して融着させた後、非接着フィルムを剥離する.
複合フィルムとしては変性ポリオレフィン層が片面のみ
のものでも両面に有するものでもよい. 上記の複合フィルムに非接着なフィルム、すなわち複合
フィルム表面の変性ポリオレフィン又はシラン架橋ポリ
オレフィンに非接着なフィルムは、この両種ポリオレフ
ィンより融点或は熱変形温度の高いことが望ましい.こ
のような非接着性フィルムとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ナイロン,ポリエーテルエーテルケトン,
四弗化エチレン重合体、ポリイミド等を挙げることがで
きる. 上記によって得られたラミネート金属は、ラミネート表
面が架橋ポリオレフィンのものは耐食性用途に用いるこ
とができる.両面に変性ポリオレフィン層を有する積層
フィルムをラミネートした場合には、更にその上に金属
やポリオレフィンを熱融着により接着することができる
. [実施例1 実施例l 溶融混線法により無水マレイン酸をグラフトした変性ポ
リエチレン(密度:0.93g/cs3. MFR:3
 g/10分、無水マレイン酸含量二〇.06重量%)
をL/D=25の50ffilIψ押出機にて、押出温
度200℃で、スパイラルインフレーションダイにより
押出し,厚さ101mの変性ポリエチレンフィルムを得
た.シラン含有ポリエチレン(密度:0. 94g/c
m’、MFR:4g/10分、シラン化合物含量=0.
3重量%)をL/D=23の50mmφ押出機にて、押
出温度200℃で,スバイラルインフレーションダイに
より押出し、60μmのシラン含有ポリエチレンフィル
ムを得た.このフィルムをシラノール縮合触媒の存在下
で温度60”C .相対湿度80%の恒温恒温室中に1
2時間放置して架橋させた.得られた栗橋ポリエチレン
フィルムのゲル分率は56%であった.得られた変性ポ
リエチレンフィルム,架橋ポリエチレンフィルムと市販
の12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(以
後PETと呼ぶ)フィルム及び武田薬品工業■製2液型
、ポリエステル型接着剤(タケラックXA−517とタ
ケネートXA−45を10: l重量比で混合,200
℃のE’ = IO’dyn/cm2)を用い,ドライ
ラミネート速度30m/+m、ラミネートニップロール
温度80℃で. IOamの変性ポリエチレン/4g/
がの接着剤/12gmのPET /4g/m2の接着剤
/50gMの架橋ポリエチレンの構成になるようにドラ
イラミネートした後に,40℃で100時間にわたりエ
ージング処理して,全体の厚みが8(Igmの熱溶融接
着用積層フィルムを得た. 得られた熱溶融接着用積層フィルムの変性ポリエチレン
層側に厚さが50μIのSUS 304の金属シート、
架橋ポリエチレン層側に厚さが5hmの四弗化エチレン
フィルムを重ね. SUS側より160℃の温度及び5
kg/cs+”の圧力下でIO秒間にわたり加熱融着さ
せた後に、四弗化エチレンフィルムを剥がし、熱溶融接
着用積層フィルムをラミネートした金属シートを得た. 得られた樹脂ラミネート金属シートの試験片を塩酸に浸
漬してSUS部を溶解し、残ったフィルム片を取り出し
てその断面を顕微鏡写真により厚みを測定したところ、
樹脂フィルム層の厚みは75amであった. 比較例1 実施例lで用いた変性ポリオレフィンを、同じ押出機,
押出温度で、スパイラルインフレーションダイより押し
出し、厚みが80go+の変性ポリエチレンのインフレ
ーションフィルムを成形した.得られた801mのフィ
ルムを用いて、実施例lと同一条件で厚さ50μmのS
OS 304シ一トに加熱融着させて,樹脂ラミネート
金属シートを得た.このシートの樹脂フィルム層の厚み
は30μIであった. 以上の結果から明らかなように、本願発明の複合耐熱性
熱溶融接着用積層フィルムを積層した金属シートの樹脂
層の厚みは殆ど変化しないのに対し、比較例に示す変性
ポリエチレンのみのフィルムを加熱融着した場合には、
樹脂フィルムの厚みが大幅に変化してしまい、厚み精度
の良い樹脂ラミネート金属シートは得られない. 実施例2 実施例lで得た熱溶融接着用積層フィルムを融着させた
ラミネート金属シートの金属側から200℃に加熱し.
 5kg/cm”の圧力で、鉛の金属固型物を入れなが
ら,1カ所に液体を注入する孔のあいたポリエチレンの
枠体に蓋をするように架橋ポリエチレン層側を融着して
,鉛の金属固型物が入った容器を得た. 得られた10個の容器に、1カ所の孔より食塩水を入れ
、食塩水とラミネート金属シート間の導通をテストした
ところ、全て導通は認められなかった. 比較例2 比較例1で得たラミネート金属シートを実施例2と同じ
方法で熱融着させ、食塩水を入れて導通をテストしたと
ころ、IO個の容器の内8個の容器で導通が認められた
. 比較例3 実施例lと同様な方法により. 10umの変性ポリエ
チレン/ 4g/as”の接着剤/60gmの架橋ポリ
エチレン(ゲル分率55%)の構成になるようにドライ
ラミネートした後に、エージング処理して,全体の厚み
が741IIHの熱溶融接着用積層フィルムを得た. 得られたフィルムを用いて実施例1と同一条件で金属に
ラミネートした.このラミネート金属シートの樹脂フィ
ルム層の厚みは70ga+であった.このラミネート金
属シートを実施例2と同じ方法で熱融着させ食塩水を入
れて導通をテストしたところ、10個の容器の内4個の
容器で導通が認められた. [発明の効果]

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)200℃で変形しない耐熱性樹脂フィルムの一方
    の面にゲル分率が5%以上の架橋ポリオレフィン層を、
    そして、もう一方の面に不飽和カルボ酸又はその無水物
    で変性した変性ポリオレフィン層を積層して成ることを
    特徴とする熱溶融接着用積層フィルム。
JP1116931A 1989-05-10 1989-05-10 熱溶融接着用積層フィルム Pending JPH02295736A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019089350A (ja) * 2017-01-17 2019-06-13 大日本印刷株式会社 積層フィルム及び成形体

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