JPH02293853A - 積層型電子写真用感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、導電性基板上に電荷発生層及び電荷輸送層を
設けて成る積層型の電子写真用感光体に関する。

（従来技術及びその問題点） 一般に上記の様な積層感光体は、所謂機能分離型の感光
体として従来から公知である。

この様な積層感光体においては、例えば表面にマイナス
の電荷が均一に付与された後に行なわれる画像露光によ
り、電荷発生層中にキャリャ（負電荷）が発生し、この
キャリャに基づいて電荷輸送層中においてホール（正孔
）の注入及びその移動が行われ、感光体表面の負電荷が
中和されて静′２ｉ！潜像が形成される。

従って従来公知の積層感光体においては、電荷輸送層中
におけるホールの注入が容易に行われる様に、電荷発生
物質としては、電荷輸送物質よりもイオン化ポテンシャ
ルが高いものが使用されていた。

然しながら、上記の様な組み合わせで電荷発生材料と電
荷輸送材料とを用いた場合には、繰り返し使用した時の
表面電位の安定性が悪いという問題がある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上述した問題を２ｆｆｆｉ類の電荷発生材料
を組合わせで使用することによって解決したものである
。

即ち本発明によれば、導電性基板上に電荷発生層及び電
荷輸送層を設けて成る積層型電子写真用感光体において
、 前記雇荷輸送層は、電荷発生層に用いられる電荷発生材
料のイオン化ポテンシャルよりも小さいイオン化ポテン
シャルを有する第１の電荷輸送材料と、電荷発生材料の
イオン化ポテンシャルよりも大きいイオン化ポテンシャ
ルを有する第２の電荷輸送材料とから成ることを特徴と
する積層型電子写真用感光体が提供される。

（作　用） 本発明は、電荷輸送層を形成する電荷輸送材料として、
電荷発生層に使用される電荷発生材料のイオン化ポテン
シャルよりも小さいイオン化ポテンシャルを有するもの
と、大きいイオン化ポテンシャルを有するものとの組合
わせを用いることを顕著な特徴とする。

即ち、先行技術の様に、電荷発生材料に比してイオン化
ポテンシャルが小さい電荷輸送材料のみを使用した場合
には、電荷輸送層中においてホールの注入は有効に行わ
れるとしても、繰り返し使用によって感光体表面電位が
低下してくるという不都合を避け得ないのである。

一方、本発明に従って上記の如く２種類の電荷輸送材料
を組合わせで使用する場合には、後述する実施例に示さ
れる様に、繰り返し使用に際しても感光体表面電位の低
下が有効に回避されるのである。

即ち本発明者らが、鋭意研究の結果、電荷輸送層に使用
される電荷輸送材料のイオン化ポテンシャルを、電荷発
生層に使用される電荷発生材料に比して、イオン化ポテ
ンシャルの小さい物質とイオン化ポテンシャルの大きい
物質とを絶対値０．２ｅＶ以内の範囲で組み合わすこと
により、電荷輸送層中においてホールの注入を防げるこ
となく良好な残留電位を維持でき、なおかつ良好な帯電
能をも有することが判明した。

（発明の好適態様） 本発明の積層感光体は、導電性基質と、該基質上に設け
られた電荷発生層と、該電荷発生層上に設けられた電荷
輸送層とから成る。

県二立１Ｉ 導電性基体としては、アルミニウム、銅、錫、ブリキ等
の金属箔や金属板を、シート或いはドラム状にしたもの
が使用される。

また二軸延伸ポリエステルフィルム等のフィルム基体や
ガラス等に、上記の金属を、真空蒸着、スパッタリング
、無電解メッキ等の手段で施したものも使用される。ま
た導電性処理した紙も使用し得る。

電荷発生層 前記導電性基体上に設けられる電荷発生層は、電気絶縁
性の結着樹脂中に電荷発生材料を分散させたものである
． 用いる電気絶縁性結着樹脂は、それ自体公知のものであ
り、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、スチレン
樹脂、エボキシ樹脂、シリコーン樹脂、アルキド樹脂、
塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体樹脂等が使用される。

また電荷発生材料としては、光を受けて電荷キャリャを
発生するものであれば、電子写真の分野で周知のものが
何れも使用される。

例えば、フタ口シアニン系顔料、ペリレン系顔料、キナ
クリドン系顔料、とラントロン系顔料、ジスアゾ顔料、
ポリスアゾ顔料等を挙げることができる。

この様な電荷発生材料は、一般に粒径が５ミクロン以下
となる様に前記結着樹脂中に微細分散され、通常結着樹
脂１００重量部当り５乃至１ｏｏ重量部、特に１０乃至
５０重量部の量割合で使用される。

この電荷発生層は、通常０．０５乃至３μｍ、特に０．
３乃至１μｍの厚みで設けられる。

尚、以下の第１表に、主な電荷発生材料の４１３造及び
イオン化ポテンシャルを示す。

工１４１１厘 電荷発生層上に形成される電荷輸送層は、上記と同様の
結着樹脂中に電荷輸送材料を分散させて成るが、本発明
においては、用いる電荷発生材料に比してイオン化ポテ
ンシャルが低い第１の電荷輸送材料と、イオン化ポテン
シャルが高い第２の電荷輸送材料との組み合わせが使用
される．即ち、用いる電荷輸送材料自体はそれ自体公知
のものであるが、本発明によれば上記の様な２種類の電
荷輸送材料が組合わせで使用されるのである。

以下の第２表に主な電荷輸送材料とそのイオン化ポテン
シャルを示す。

ＴＰＤを５０重量部とＴ〜　４０５を５０重量部とした
こと以外は、実施例ｌと同様にして電子写真感光体を作
成した。

実施例４ 電荷輸送層で用いる電荷輸送材料を、４Ｍｅ−ＴＰＯを
４０重量部とＴ−４０５を６０重量部としたこと以外は
、実施例１と同様にして電子写真感光体を作成した。

実施例５ 電荷輸送層で用いる電荷輸送材料を、４Ｍｅ　一ＴＰＤ
を３０重ユ部とＴ−４０５を７０Ｉ！量部としたこと以
外は、実施例１と同様にして電子写真感光体を作成した
。

比較例１ 電荷輸送層で用いる電荷輸送材料を、４Ｍｅ一ＴＰＤを
１００重量部としたこと以外は、実施例１と同様にして
電子写真感光体を作成した。

比較例２ 電荷輸送層で用いる電荷輸送材料を、Ｔ−４０５を１０
０重量部としたこと以外は、実施例１と同様にして電子
写真感光体を作成した。

（電子写真感光体の評価） 帯電能、残留電位等の電子写真特性は、第２図に示す装
置で測定した。

各実施例で得られた電子写真感光体５を回転させながら
、コロトロン１を用い−６ＫＶの条件でコロナ放電を行
い負に帯電させるとともに表面電位ｖ０（ｖ）を、７の
位置に配置した表面電位計で測定した。

次いで、半導体レーザー２（λ＝７８０ｎｍ，露光強度
＝０．７　ｍＷ／ｃｍ２、露光時間＝２６０μｓｅｃ　
）を用いて、感光体を露光し、露光後４００ｍｓｅｃ経
過後の表面電位を残留電位Ｖｒｆ’　（Ｖ）　とした。

次いで、コロトン３を用い＋４ＫＶの条件でコロナ放電
を行った後、ＬＥＤ　（λ＝６３０ｎｍ）を用いて、感
光体を露光し、除電行程４を行った。

上記電子写真行程を１００サイクル行った後の表面電位
ＶＩＯ。ｇｐ　（Ｖ）を測定し、感光体の当初の表面電
位Ｖ，，（Ｖ）　　との差を、△ｖ−ｐ（ｖ）　　とし
て算出しその結果を表に示した。

表　　３ 子写真感光体は、残留電位は低いが、繰り返し使用によ
る表面電位の安定性のものであった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、表面電位低下量及び残留電位と、電荷輸送材
料の組み合わせ量比との関係を示す線図であり、 第２図は、感光体の電子写真特性を測定するための装置
を示す図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）導電性基板上に電荷発生層及び電荷輸送層を設け
   て成る積層型電子写真用感光体において、前記電荷輸送
   層は、電荷発生層に用いられる電荷発生材料のイオン化
   ポテンシャルよりも小さいイオン化ポテンシャルを有す
   る第１の電荷輸送材料と、電荷発生材料のイオン化ポテ
   ンシャルよりも大きいイオン化ポテンシャルを有する第
   ２の電荷輸送材料とから成ることを特徴とする積層型電
   子写真用感光体。
2. （２）第１及び第２の電荷輸送材料のイオン化ポテンシ
   ャルは、電荷発生材料のイオン化ポテンシャルに対して
   、±０．２ｅＶの範囲内にある請求項（１）記載の電子
   写真用感光体。
3. （３）第１の電荷輸送材料と第２の電荷輸送材料とは、
   重量基準で１０：９０乃至９０：１０の割合で使用され
   る請求項（１）記載の電子写真用感光体。