JPH022927Y2 - - Google Patents

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JPH022927Y2
JPH022927Y2 JP2427586U JP2427586U JPH022927Y2 JP H022927 Y2 JPH022927 Y2 JP H022927Y2 JP 2427586 U JP2427586 U JP 2427586U JP 2427586 U JP2427586 U JP 2427586U JP H022927 Y2 JPH022927 Y2 JP H022927Y2
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fuel passage
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動車等に搭載されるLPガス内
燃機関(以下LPガス・エンジンともいう)の燃
料供給装置に関し、特にその始動性の改良に関す
るものである。
(従来の技術) 自動車等に搭載されるLPガス・エンジン用燃
料供給装置の一般的な従来例を第9図に示す。燃
料タンク1は圧力容器からなり、フイルタおよび
遮断電磁弁を備えた燃料通路2によりベーパライ
ザ3に接続されている。燃料タンク1の液体状の
燃料は、それ自体の有する圧力でベーパライザ3
の一次減圧弁4を押し開けて一次減圧室5に入
り、気体となる。一次減圧室5の燃料は、エンジ
ン(図示しない)の運転中、規定値以上のベンチ
ユリ負圧によつて開弁される二次減圧弁6を通つ
て二次減圧室7に入る。二次減圧室7で減圧され
た燃料は、主燃料通路8を通り、キヤブレタ9の
ベンチユリ部10に開口されたノズル11からエ
ンジンに供給される。主燃料通路8の下流端部に
は、定常運転において経済空燃比を維持するよう
に調整された燃料流量調整弁12が設けられてい
る。
また一次減圧室5には、ダイアフラム弁からな
る緩速燃料供給弁13が取り付けられ、緩速燃料
通路14を介して、主燃料通路8の流量調整弁1
2より上流側に連通されている。これにより一次
減圧室5からキヤブレタ9に、始動時の燃料およ
びアイドル運転時の燃料が供給される。始動操作
に際しては、キヤブレタ9のスロツトル・バルブ
15をアイドル位置にしたままスタータ(図示し
ない)を回す。このとき発生するエンジン吸気管
負圧が、スロツトル・バルブ15の下流側に開口
した負圧ポート16に作用し、負圧通路17を介
して緩速燃料供給弁13を開く。低温時以外の始
動では、上記操作により緩速燃料通路14を通じ
てキヤブレタ9に供給される緩速燃料によつて始
動が完了する。
しかしながら低温時になると、エンジン・オイ
ルの粘度増大などのため、スロツトル・バルブ1
5がアイドル位置にある状態では、混合気が少な
く爆発力が不足して完爆に至らない。このためス
ロツトル・バルブ15の開度をアイドル位置より
やや大きく開いて、吸入空気量と燃料量を増さな
ければならない。しかもこの場合の混合比は、エ
ンジン暖機状態での同レベルの吸入空気量に対す
る混合比より濃くなければならない。これに対し
て従来、スロツトル・バルブ15のアイドル位置
の僅かに上流側で吸気通路に開口した始動ポート
18が設けられ、始動燃料通路19を介して主燃
料通路8の流量調整弁12の上流側に連通されて
いる。スロツトル・バルブ15の開度をアイドル
位置よりやや大きく開くと、始動ポート18がス
ロツトル・バルブ15の下流側に位置するように
なり、吸気管負圧が始動燃料通路19に作用す
る。始動燃料通路19には始動電磁弁20が設け
られ、スタータ(図示しない)が作動している
間、始動燃料通路19を開いている。こうして二
次減圧弁6は、ベンチユリ負圧と吸気管負圧によ
つて大きく開かれ、燃料が増量して供給されるこ
とにより始動が完了する。以上は例えば特開昭60
−32968号公報に示されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら上記のような燃料供給装置におい
ても、6気筒エンジンやエンジン慣性の大きい場
合には、低温時にクランキング回転が低くなり、
吸気管負圧が小さいため緩速燃料供給弁13が開
かず、クランキング動作においてエンジンが爆発
しないことがあつた。
この考案は、低温から高温まで、かつエンジン
慣性の大きいエンジンに対しても始動性のよい
LPガス・エンジン用燃料供給装置の提供を目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この考案は、液化燃
料を一次減圧室で気化し二次減圧室で低圧化する
ベーパライザと、前記二次減圧室から主燃料通路
を介してベンチユリ部開口に供給された気体燃料
と吸入空気とを混合するキヤブレタと、前記キヤ
ブレタに設けられて前記主燃料通路の面積を制御
する燃料流量調整弁と、前記一次減圧室に設けら
れて吸気管負圧で作動する緩速燃料供給弁と、前
記緩速燃料供給弁から前記燃料流量調整弁の上流
側に連通する緩速燃料通路とからなる燃料供給装
置であつて、前記燃料流量調整弁の上流側から分
岐した始動燃料通路を設け、前記始動燃料通路に
スタータ作動時のみ通路を開く始動電磁弁を設
け、前記始動電磁弁の下流側の始動燃料通路を分
岐させて吸気通路のスロツトル・バルブに近接し
た上流側の開口と下流側の開口にそれぞれ連通さ
せ、前記分岐部には低温始動時は下流側開口に、
それ以外は上流側開口に連通させる感温式燃料切
換弁を設けたことを特徴とするLPガス内燃機関
の燃料供給装置である。
(実施例) 以下実施例を示す図面に基づいて、この考案を
説明する。第1図は、この考案の第1実施例の全
体構成図を示す。従来と同一の構成要素には、第
9図と同一番号を付して説明を省略する。ベーパ
ライザ3は隔壁3aにより2区画に仕切られ、一
方の区画はさらにダイアフラム21で仕切られて
一次減圧室5と調圧室22が形成され、他方は同
じくダイアフラム23で仕切られて二次減圧室7
と調圧室24が形成されている。調圧室22に
は、ダイアフラム21を付勢する圧縮スプリング
25が挿入され、調圧室24には開口26を介し
て大気が導入されている。一次減圧室5には、ダ
イアフラム21に係合されたレバーからなる一次
減圧弁4を介して、燃料パイプ2が接続されてい
る。一次減圧室5と二次減圧室7は、ダイアフラ
ム23に係合されたレバーからなる二次減圧弁6
を介して相互に連通されている。
この考案による燃料供給装置は、始動燃料通路
19が始動電磁弁20の下流側で燃料通路31と
32に分岐し、燃料通路31はスロツトル・バル
ブ15の上流側の始動ポート18に連通してい
る。燃料通路32は、スロツトル・バルブ15の
下流側で吸気通路に開口した始動ポート33に連
通している。燃料通路31,32の分岐部には感
温式燃料切換弁34が設けられている。この実施
例の感温式燃料切換弁34は、第2図およぴ第3
図に示すように、弁体35がワツクスからなる感
温体36に取り付けられ、始動ポート18または
始動ポート33にそれぞれ連通する燃料出口34
aと34bの切換えが行なわれる。感温体36は
エンジン冷却水温度、エンジン・ルーム雰囲気温
度などを感知できる場所に取り付けられている。
37はリターン・スプリングである。なお感温体
36は、第4図に示すように、形状記憶合金バネ
を使用してもよく、またはバイメタルとすること
もできる。また第5図は別の実施例として、三方
電磁弁38と温度スイツチ39からなる感温切換
弁34を示す。第6図および第7図は、三方電磁
弁38の低温時および高温時の状態を示す。
上記のような構成のLPガス内燃機関用燃料供
給装置において、低温時以外は、始動操作により
発生するエンジン吸気管負圧が、スロツトル・バ
ルブ15の下流側に開口した負圧ポート16に作
用し、負圧通路17を介して緩速燃料供給弁13
を開く。この結果、緩速燃料通路14を通じてキ
ヤブレタ9に供給される緩速燃料によつて初爆が
起る。さらにスロツトル・バルブ15が開かれ、
始動ポート18から二次減圧室7の始動増量燃料
が供給されることによつて始動が完了する。
低温時の始動に際しては、感温式燃料切換弁3
4が低温を感知して、始動ポート33、燃料通路
32、始動燃料通路19を連通状態にしている。
始動操作により発生するエンジン吸気管負圧は、
スロツトル・バルブ15の下流側に開口した負圧
ポート16とともに、始動ポート33にも作用す
る。このためベーパライザ3の二次減圧弁6に
は、ベンチユリ負圧とともに吸気管負圧が加わ
り、二次減圧弁6が開いて二次減圧室7の燃料が
キヤブレタ9に供給される。したがつて、低温お
よびエンジン慣性が大きいためクランキング回転
数が上がらず、始動時の吸気管負圧の不足により
緩速燃料吸気弁13が開かなくても、二次減圧室
7の燃料によつて始動が完了する。
なお上記の作用において、エンジンの始動環境
が低温から高温になるにつれてエンジン・オイル
の粘度が小さくなり、したがつてクランキング回
転が高くなり、始動時の吸気管負圧も大きくな
る。このとき下部始動ポート33から二次減圧弁
6に負圧を導くと、キヤブレタ9に供給される燃
料が過剰になり、第8図に実線で示す空燃比を有
する混合気となつて、かえつて初爆を得るのが困
難になる。このため切換弁34は、温度が高いと
きは始動ポート18に切り換える構成になつてい
る。
(考案の効果) この考案は以上説明したように、LPガス内燃
機関の燃料供給装置において、キヤブレタに設け
られた主燃料通路の燃料流量調整弁の上流側から
分岐した始動燃料通路を設け、この始動燃料通路
にスタータ作動時のみ通路を開く始動電磁弁を設
け、前記始動電磁弁の下流側の始動燃料通路を分
岐させて吸気通路のスロツトル・バルブに近接し
た上流側の開口と下流側に開口にそれぞれ連通さ
せ、さらに前記分岐部には低温始動時は下側開口
に、それ以外は上側開口に連通させる感温切換弁
を設けたことによつて、6気筒エンジンやエンジ
ン慣性の大きい場合にも、低温時の始動が円滑に
行なえる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の全体縦断面図、第
2図および第3図は第1図の燃料切換弁の低温お
よび高温状態をそれぞれ示す詳細図、第4図およ
び第5図は燃料切換弁の別の実施例をそれぞれ示
す断面図、第6図および第7図は第5図の燃料切
換弁の作用説明図、第8図は始動時の空燃比と雰
囲気温度の関係を示す説明図、第9図は従来例の
全体縦断面図である。 3……ベーパライザ、5……一次減圧室、6…
…二次減圧弁、7……二次減圧室、8……主燃料
通路、9……キヤブレタ、10……ベンチユリ
部、11……ノズル、13……緩速燃料供給弁、
14……緩速燃料通路、15……スロツトル・バ
ルブ、18,33……始動ポート、19……始動
燃料通路、20……始動電磁弁、31,32……
燃料通路、34……感温式燃料切換弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 液化燃料を一次減圧室で気化し二次減圧室で低
    圧化するベーパライザと、前記二次減圧室から主
    燃料通路を介してベンチユリ部開口に供給された
    気体燃料と吸入空気とを混合するキヤブレタと、
    前記キヤブレタに設けられて前記主燃料通路の面
    積を制御する燃料流量調整弁と、前記一次減圧室
    に設けられて吸気管負圧で作動する緩速燃料供給
    弁と、前記緩速燃料供給弁から前記燃料流量調整
    弁の上流側に連通する緩速燃料通路とからなる燃
    料供給装置であつて、前記燃料流量調整弁の上流
    側から分岐した始動燃料通路を設け、前記始動燃
    料通路にスタータ作動時のみ通路を開く始動電磁
    弁を設け、前記始動電磁弁の下流側の始動燃料通
    路を分岐させて吸気通路のスロツトル・バルブに
    近接した上流側の開口と下流側の開口にそれぞれ
    連通させ、前記分岐部には低温始動時は下流側開
    口に、低温時以外は上流側開口に連通させる感温
    式燃料切換弁を設けたことを特徴とするLPガス
    内燃機関の燃料供給装置。
JP2427586U 1986-02-20 1986-02-20 Expired JPH022927Y2 (ja)

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JP2427586U JPH022927Y2 (ja) 1986-02-20 1986-02-20

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JP2427586U JPH022927Y2 (ja) 1986-02-20 1986-02-20

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JPS62135859U JPS62135859U (ja) 1987-08-26
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