JPH0229172Y2 - - Google Patents

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JPH0229172Y2
JPH0229172Y2 JP1984187082U JP18708284U JPH0229172Y2 JP H0229172 Y2 JPH0229172 Y2 JP H0229172Y2 JP 1984187082 U JP1984187082 U JP 1984187082U JP 18708284 U JP18708284 U JP 18708284U JP H0229172 Y2 JPH0229172 Y2 JP H0229172Y2
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cables
compression ring
lattice
cable
diagonal
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は例えば野球場、アメリカンフツトボ
ール場、大展示場の屋根等に利用する空気膜構造
に関するものである。
〔従来の技術および問題点〕
空気膜構造は内外の気圧差により、屋根等を構
成する膜材に緊張力を与え、外力に抵抗できるよ
うにしたもので、従来の鉄筋コンクリート構造等
に比べ、低コストで短かい工期で施工ができ、さ
らに透明または半透明の膜材を用いることによ
り、室内が明るくなるといつた利点を有してい
る。
ところで直径200m級の野球場やアメリカンフ
ツトボール場等に空気膜構造の屋根を架けるよう
に計画する場合、ケーブルの配置とコンプレツシ
ヨンリングの応力が問題となる。ケーブルの配置
は理想的には円の中心を通つて放射状にするのが
よく、その場合コンプレツシヨンリングにはほと
んど曲げ応力がかからず、圧縮力だけで設計する
ことになり、コンプレツシヨンリングの部材が経
済的になる。
しかし、実際には中心にケーブルが何段も重な
り非常に重くなつてしまい、ポンデイングの原因
にもなり現実的ではない。そのため多くの場合、
第4図に示すようにケーブルを格子状に配してお
り、その結果コンプレツシヨンリングに曲げ応力
が作用することとなる。
この考案の空気膜構造は上述の従来技術におけ
る問題点を解決することを目的としたもので、格
子状に配置したケーブルに最少限の斜交ケーブル
を配することにより、コンプレツシヨンリングに
生じる曲げモーメントをコントロールするように
した。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案の空気膜構造は従来の格子状ケーブル
に加え、これと斜交する応力調整用の斜交ケーブ
ルを用いていることを特徴とする。格子状ケーブ
ルは平面的に見て格子状に配され、これに取付け
た膜材が外気圧より高い内圧によつて膨らまされ
るようにして支持される。各ケーブルの端部は鉄
筋コンクリート製等のコンプレツシヨンリングに
固定され、コンプレツシヨンリングを内側へ引張
るので、コンプレツシヨンリングに曲げ応力、軸
力が作用するが、斜交ケーブルによりできる限り
均等な応力分布にし、曲げモーメントを小さくす
ることができる。従つて実質的に軸力(圧縮力)
によつてコンプレツシヨンリングの断面が決定さ
れる。膜材は合成樹脂フイルムその他の材料から
なり、一重膜、二重膜等のものを一層あるいは複
数層設けてもよい。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例を示したもので円
形のドームに適用した場合である。
鉄筋コンクリート製のコンプレツシヨンリング
1には、多数本の格子状ケーブル2の端部が固定
され、前記格子状ケーブル2の一部と斜交する応
力調整用の少数本のX状斜交ケーブル3の端部が
固定され、前記各ケーブルに膜材が取付けてあ
り、内部の気圧を大気圧よりわずかに高めること
により、屋根部分全体を支持した構造となつてい
る。
第2図および第3図は上記実施例と第4図に示
した従来例について、強風時にコンプレツシヨン
リング1に生じる曲げモーメントM0,M1と円周
方向の軸力N0,N1を比較したものである。第2
図から明らかなように曲げモーメントについては
斜交ケーブル3によつて応力調整することによ
り、この考案の実施例の場合M0は従来例の場合
M1に比べ極端に小さくなり軸力主体で設計でき
るようになる。また第3図に示されるように軸力
N0については円周方向に均等に近くなるが、従
来例の場合N1に比べあまり低減されない。
〔考案の効果〕
この考案の空気膜構造ではケーブルの配置に関
し、従来の格子状ケーブルに加え、応力調整用の
斜交ケーブルを配しているため、コンプレツシヨ
ンリングに生ずる曲げモーメントが大幅に低減さ
れる。従つてコンプレツシヨンリングを軸力主体
で設計でき、部材の節減も図れるので経済的であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す平面図、第2
図は強風時にコンプレツシヨンリングに作用する
曲げモーメントを従来例と比較した曲げモーメン
ト図、第3図は同じくコンプレツシヨンリングに
作用する軸力を従来例と比較した軸力図、第4図
は従来例の平面図である。 1……コンプレツシヨンリング、2……格子状
ケーブル、3……斜交ケーブル、4……膜材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンプレツシヨンリング1には、多数本の格子
    状ケーブル2の端部が固定され、前記格子状ケー
    ブル2の一部と斜交する応力調整用の少数本のX
    状斜交ケーブル3の端部が固定され、前記各ケー
    ブルに膜材が取付けてあることを特徴とする空気
    膜構造。
JP1984187082U 1984-12-10 1984-12-10 Expired JPH0229172Y2 (ja)

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JPS61100758U JPS61100758U (ja) 1986-06-27
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4946974A (ja) * 1972-09-11 1974-05-07

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5963107U (ja) * 1982-10-22 1984-04-25 株式会社竹中工務店 空気膜構造に於ける膜材支持構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4946974A (ja) * 1972-09-11 1974-05-07

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JPS61100758U (ja) 1986-06-27

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