JPH02290755A - シール部材を備えたドア用モールデイングのクリップ止め方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は自動車ドアの下部を被覆するモールディング、
特にその下縁に沿ってシール部材を取付けたモールディ
ングの下部をドア外板にクリップ止めする方法に関する
ものである。

［従来技術］ ドアの下部がタイヤからの小石等で傷付けられるのを防
ぎ、かつ装飾も兼ねて、第１図に示すようにドア１の下
部外面にこれを覆う幅広のモールディング３を取付けた
自動車が増加している。そして第５図に示すように、こ
のモールディング３の下縁に、モールディング３とロッ
カ２との間の隙間をシールするゴムまたは合成樹脂のシ
ール部材４を取付けることが行なわれている。このシー
ル部材４は先端がドア閉時にロッカ２に圧接されるシー
ルリップ４１を備えている。

［本発明が解決しようとする課Ｍ］ ところで、モールディング３は第５図に示すようにドア
１への取付け部から下端までかなりの長さがあり、また
モールディング３の下部とドア外板１１との間には間隙
があることから、ドアを閉める時、あるいは自動車走行
時にモールディング３の下部に振動が生じる。そしてド
ア１を強閉したり、走行時の路面状態によっては振動音
が生じるおそれがある。

そこでこの対策として発明者は、上記シール部材には上
記シールリップ以外にシール部材の基端に沿う位置から
車内方向に伸びて先端がドア外板の下端に当接する第２
のシールリップを設けるとともに、モールディングの下
部裏面にモールディング長手方向に所定の間隔をおいて
リテーナを設けてこれとドア外板とをクリップ止めする
ことを検討した。

この手段によってモールディングの振動音のおそれはな
くなるが一方において次のような問題が生じる。

即ち、モールディングの下端とドア外板の下端との間は
第２のシールリップで閉じられているから、クリップ止
めするに際しては第２のシールリップの先端をつまんで
下方へ引張って開口させ、そこからクリップを挿入して
クリップ止め作業をしなければならない。しかしながら
第２のシールリップの先端はドア外板に接しているから
、その先端はつまみにくく、しかも作業者は一般に手袋
をはめているので先端を開く作業は極めて面倒であって
作業性が悪い。

そこで、第２のシールリップにはクリップ止め位置に対
応する個所で先端に切欠きを設けてつまみやすくするこ
とが考えられるが、第２のシールリップには切欠き穴が
各所に存在することになり見栄を損ねる。

そこで本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、第
２のシールリップにて下端が閉じられたモールディング
とドア外板との間の間隙内でクリップ止めを行なうに当
り、第２のシールリップに切欠きを設けるなど、見栄を
害することなく、クリップ止め作業性を大きく向上せし
めることを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は第２図ないし第４図に例示するようにモールデ
ィング３の下端に取付けたシール部材４のシールリップ
４１、４２のうち、モールディング３とドア外板１１間
の間隙Ｃの下端開口をシールする第２のシールリツプ４
２の先端に、ヒレ状の把手部４３を根元で引裂き可能に
形成し、この把手部４３を引いて第２のシールリツプ４
２を開き、開かれた開口からクリップ８を挿入してモー
ルディング３側のリテーナ６１とドア外板１１の突起部
、例えばドア外板１１に設けたブラケット７の先端とを
間隙Ｃ内でクリップ８にて止め、然る後、把手部４３を
引裂き除去することを特徴とする。

［作用、効果］ 第２のシールリップ４２を開く作業が容易となり、クリ
ップ止めの作業性が大きく向上される。

また把手部４３はクリップ止め後に除去することで、第
２のシールリップ４２の外観がそこねられない。

［実施例］ 第１図ないし第４図に示す実施例において、ドア１の外
板１１の下部を覆うモールディング３の下縁にはゴム製
のシール部材４が取付けてある。

シール部材４は、芯金６を埋設した基部４０、第１のシ
ールリップ４１および第２のシールリップ４２を備えて
おり、基部４０がモールディング３の下縁に嵌着せしめ
てある。この状態で第１のシールリップ４１の下端はロ
ッカ２の外面に設けたロッカモール２０に接し、第２の
シールリップ４２の先端はドア外板１１の下端に接する
ようになっている。そしてこの第２のシールリップ４２
によりモールディング３とドア外板１１との間の間隙Ｃ
の下端が閉じられる。

ドア外板１１の下部外面には、これに沿う形状をなす板
体のブラケット７が設けてあり、モールディング３の幅
方向中央部でクリップ５によりモールディング３と一体
にドア外板１１に固定せしめてある。

シール部材４の基部４０に埋設された芯金６は上方へ仲
出しており、伸出部６０がモールディング３の裏面から
突出する突起３１にリベット止めしてある。上記仲出部
６０には長手方向に所定間隔をおいてリテーナ６１がリ
ベット止めしてあり、該リテーナ６１はドア外板１１に
沿う方向に伸び、上記ブラケット７の下端部と重合する
ようになっている。そしてこの重合部は断面Ｕ字形の合
成樹脂製のクリップ８にて結合せしめてある。これによ
り芯金伸出部６０、リテーナ６１およびブラケット７を
介してモールディング３の下端とドア外板１１の下端と
が結合される。

さて、シール部材４の第２のシールリップ４２の先端に
はクリップ止め位置と対応してシール部材４の長手方向
に所定の間隔をおいてヒレ状の把手部４３が形成してあ
る。この把手部４３は第４図に示すように２本の脚部４
３１にて第２のシールリップ４２の端縁に接続しており
、脚部４３１の根元は細く、かつ薄くしてあって把手部
４３を引張ることで破断可能としてある。また、把手部
４３には一方の面に突起４３２が形成してあって、第３
図に示すように根元から折曲げて第２のシールリップ４
２に重ね合せ、突起４３２を第２の一ルリップ４２に設
けた穴４２０に差し込むことで重ね合せ状態を保持せし
めるようになっている。

しかして上記のシール部材４を用いてクリップ８のクリ
ップ止めを行なうには、シール部材４の基部４０をモー
ルディング３の下端縁に嵌め込むとともに、芯金伸出部
６０をモールディング３にリベット止めして、シール部
材４をモールディング３に取付ける。この際、把手部４
３は作業の邪魔にならないように、第３図に示すように
第２のシールリップ４３に重ね合せた状態にしておく。

モールディング３とドア外板１１間の間隙Ｃの下端は第
２のシールリップ４２で閉じられる。

次に把手部４３を引張って第２のシールリップ４２の穴
４２０からはずし、そして把手部４３を下へ引張ること
で、第２のシールリップ４２にて閉じられた間隙Ｃの下
端が開かれる。この状態でクリップ８を間隙Ｃ内に挿入
してリテーナ６１とブラケット７の先端部の重合部にク
リップ止めするのである。

然る後、把手部４３を脚部４３１の根元で引裂いて除去
する。

しかして、手袋をはめた作業者でも第２のシールリップ
を容易に開いてクリップを挿入できるからクリップ止め
作業性は大きく向上され、把手部は引裂き除去されるの
でシール部材の見栄かそこねられることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車の側面図、第２図ないし第４図は本発明
の実施例を示すもので、第２図は第１図の■−■線に沿
う位置でのモールディングおよびシール部材を備えたド
ア下部の断面図、第３図は折重ね状態とした把手部を有
するシール部材の断面図、第４図は把手部の正面図、第
５図は従来のドア下部の断面図である。 １１・・・・・・ドア外板 ２・・・・・・ロッカ ３・・・・・・モールディング ４・・・・・・シール部材 ４１・・・・・・第１のシールリップ ４２・・・・・・第２のシールリップ ４３・・・・・・把手部 ６１・・・・・・リテーナ ７・・・・・・ブラケット ８・・・・・・クリップ Ｃ・・・・・・間隙 第３図 第４図 −５５８一 弟５ロ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 自動車ドアの下部を被覆するモールディングであつて、
   その下縁に沿って、下方へ伸びて先端がロッカの外面と
   当接する第１のシールリップとドア外板方向へ伸びて上
   記モールディングとドア外板との間隙の下端開口を閉じ
   る第２のシールリップを有するシール部材を取付けたモ
   ールディングの下部を上記間隙内でドア外板にクリップ
   止めするに際し、上記シール部材として第２のシールリ
   ップの先端から伸び根元を引裂き可能としたヒレ状の把
   手部を形成したシール部材を用い、上記把手部を第２の
   シールリップの先端と一体に下方へ引いて上記間隙下端
   を開口させ、該開口からクリップを挿入して上記モール
   ディングとドア外板とをクリップ止めし、クリップ止め
   後、上記把手部をその根元から引裂き除去することを特
   徴とするシール部材を備えたドア用モールディングのク
   リップ止め方法。