JPH0228782A - 被写体像内画像点決定方法 - Google Patents
被写体像内画像点決定方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
シート上の各画素がら得られた画像信号に基づいて、上
記被写体像内の画像点を求める方法に関するものである
。
画像信号に適切な画像処理を施した後、画像を再生記録
することは種々の分野で行なわれている。たとえば、後
の画像処理に適合するように設計されたガンマ値の低い
X線フィルムヲ用いてX線画像を記録腰このX線画像が
記録されたフィルムからX線画像を読み取って電気信号
に変換腰この電気信号(画像信号)に画像処理を施した
後コピー写真等に可視像として再生することにより、コ
ントラスト、シャープネス、粒状性等の画質性能の良好
な再生画像を得ることのできるシステムが開発されてい
る(特公昭61−5193号公報参照)。
線エネルギーの一部か蓄積され、その後可視光等の励起
光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光
を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体
等の被写体の放射線画像を一部シート状の蓄積性蛍光体
に撮影記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等
の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝
尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像
信号に基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記
録材料、CRT等に可視像として出力させる放射線画像
記録再生システムかすでに提案されている(特開昭55
−12429号、同5B−11395号。
同55−116340号等)。
ステムと比較して極めて広い放射線露出域にわたって画
像を記録しうるという実用的な利点を有している。すな
わち、蓄積性蛍光体においては、放射線露光量に対して
蓄積後に励起によって輝尽発光する発光光の光量が極め
て広い範囲にわたって比例することが認められており、
従って種々の撮影条件により放射線露光量がかなり大幅
に変動しても、蓄積性蛍光体シートより放射される輝尽
発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設定して光電変
換手段により読み取って電気信号に変換し、この電気信
号を用いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示
装置に放射線画像を可視像として出力させることによっ
て、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像を得
ることができる。
た放射線の線量等に応じて最適な読取条件で読み取って
画像信号を得る前に、予め低レベルの光ビームにより蓄
積性蛍光体シートを走査してこのシートに記録された放
射線画像の概略を読み取る先読みを行ない、この先読み
により得られた先読画像信号を分析し、その後上記シー
トに上記先読みの際の光ビームよりも高レベルの光ビム
を照射して走査し、この放射線画像に最適な読取条件で
読み取って画像信号を得る本読みを行なうように構成さ
れたシステムもある(特開昭58−67240号、同5
g−67241号、同58−67242号等)。
と読取装置の出力との関係に影響を与える各種の条件を
総称するものであり、例えば入出力の関係を定める読取
ゲイン、スケールファクタあるいは、読取りにおける励
起光のパワー等を意味するものである。
上記シートの単位面積当りに照射される光ビームの強度
の大/小、もしくは上記シートから発せられる輝尽発光
光の強度が上記光ビームの波長に依存する(波長感度分
布を有する)場合は、上記シートの単位面積当りに照射
される光ビームの強度を上記波長感度で重みづけした後
の重みづけ強度の大/小をいい、光ビームのレベルを変
える方法としては、異なる波長の光ビームを用いる方法
、レーザ光源等から発せられる光ビームの強度そのもの
を変える方法、光ビームの光路上にNDフィルター等を
挿入、除去することにより光ビムの強度を変える方法、
光ビームのビーム径を変えて走査密度を変える方法、走
査速度を変える方法等、公知の種々の方法を用いること
ができる。
いシステムかによらず、得られた画像信号(先読画像信
号を含む)を分析し、画像信号に画像処理を施す際の最
適な画像処理条件を決定するようにしたシステムもある
。この画像信号に基づいて最適な画像処理条件を決定す
る方法は、蓄積性蛍光体シートを用いるシステムに限ら
れず、たとえば従来のX線フィルム等の記録シートに記
録された放射線画像から画像信号を得るシステムにも適
用されている。
読取条件、画像処理条件を求める方法は種々提案されて
いるが、その方法のひとつとして、画像信号のヒストグ
ラムを作成する方法か知られている(たとえば、特願昭
59−12658号)。画像信号のヒストグラムを求め
ることにより、たとえば画像信号の最大値、最小値や、
頻度が最大となる点の画像信号の値等を知ることができ
、これらの各個から蓄積性蛍光体シート、X線フィルム
等の記録シートに記録された放射線画像の特徴を把握す
ることができる。そこでこのヒストグラムに基づいて最
適な読取条件1画像処理条件を求めることにより、観察
適正のすぐれた放射線画像を再生出力することが可能と
なる。
は、被写体の観察に必要の無い部分に放射線を照射しな
いようにするため、あるいは観察に不要な部分に放射線
を照射するとその部分から観察に必要な部分に散乱線が
入り画質性能が低下するため、放射線が被写体の必要な
部分および記録シートの一部にのみ照射されるように放
射線の照射域を制卜艮する照射野絞りを使用して撮影を
行なうことも多い。
件1画像処理条件を求めるにあたって、分析に用いた画
像信号が、照射野絞りを用いて撮影した記録シートから
得られた画像信号である場合、この照射野の存在を無視
して画像信号を分析しても撮影記録された放射線画像か
正しく把握されず、誤った読取条件、画像処理条件が求
められ観察適正の優れた放射線画像が再生記録されない
場合が生ずる。
める前に、照射野を認識し、照射野内の画像信号に基づ
いて読取条件1画像処理条件を求める必要がある。
形状をしていても正確に照射野を認識することのできる
汎用性のある方法としては、例えば、照射野内に含まれ
る所定の点からシート端部に向かう放射状の複数の方向
に沿った各画素に対応する画像信号に基づいて、照射野
の輪郭上にあると考えられる複数の輪郭点を求め、これ
らの輪郭点に沿った線で囲まれる領域を照射野と認識す
る方法が、本出願人により既に提案されている(特願昭
82−93633号)。
必要があり、さらには照射野内のうちの被写体像内の点
であることが望ましい。ただし、照射野絞りは被写体の
うちの必要な部分のみを撮影するために使用するもので
あるため、照射野絞りを使用した撮影では、照射野内(
特に照射野の略中心)の画像点はほとんどの場合被写体
像内の画像点となる。
られた放射線照射野内に対応する画像信号を分析するこ
とにより、適切な読取条件1画像処理条件が求められる
。
で照射野を認識するためには、その前提として照射野内
(望ましくは被写体像内)の画像点を見つけ出すことが
必要となる。
像点とする方法も考えられる。例えば第5A図に示すよ
うに、記録シート1の中央に照射野2かある場合は、記
録シート1の中心点Cは照射野2内の画像点となり、前
述したように、はとんどの場合被写体像3内の画像点と
なる。
中心Cから外れている場合は、この方法では、照射野2
内の画像点を求めることはできない。また、照射野絞り
を使用しないで撮影を行なった場合は、第5C図に示す
ように記録シート1の中心点を含む全点か照射野2内の
画像点ではあるが、この場合照射野絞りが使用されてお
らず、被写体像3が照射野2の略中心(この場合は記録
シート1の中心Cと同一)にない確率は、第5A図、第
5B図のように照射野絞りを使用して撮影を行なった場
合と比べて高く、したがって記録シートの中心点Cが被
写体像内の画像点ではない場合も多い。
に照射野を認識することのほか、放射線画像の一部を例
えば拡大して可視画像として再生出力する場合に、放射
線画像のどの部分を中心とした可視画像を出力するかを
決定する際にも有効である。
は使用しないで撮影することにより得られた被写体像を
含む放射線画像の、被写体像内の画像点を求める方法を
提供することを目的とするものである。
像を含む放射線画像が記録された、蓄積性蛍光体シート
、写真フィルム等の記録シート上の各画素から得られた
画像信号に基づいて、各画素に対応する画像信号値また
はこの逆数でそれぞれ対応する各画素を重み付けして記
録シートの重心を求め、この重心を、被写体像内の画像
点とすることを特徴とするものである。
は、上記と同様にして画像信号を得た後、この画像信号
に基づいて、各画素に対応する画像信号値またはこの画
像信号値の逆数をそれぞれ対応する各画素に対応づけた
ときに、記録シート上の互いに異なる2つの方向のそれ
ぞれについて、画像信号値またはこの逆数を上記各方向
に累積してプロットした累積分布を求め、これらの累積
分布のそれぞれについて最大の累積値の略半分の値に対
応する各方向についての座標点を求め、これらの座標点
により定まる記録シート上の位置を、被写体像内の画像
点とすることを特徴とするものである。
逆数のいずれを用いるかについては、以下の方法を用い
ることができる。すなわち、画像信号を得た後、この画
像信号に基づいて、記録シートの周辺部に対応する画像
信号値を代表する第1の代表値と、記録シートの全部ま
たは略中央部に対応する画像信号値を代表する第2の代
表値とを求め、これら第1の代表値と第2の代表値との
大小を比較し、この比較結果に応じて画像信号値または
この逆数の一方を選択することができる。
信号」には、たとえば蓄積性蛍光体シートから発せられ
た輝尽発光光を光電的に読み取って得た画像信号や写真
フィルムを透過しまたは写真フィルムから反射された光
を光電的に読み取って得た画像信号等が含まれるが、か
ならずしもこれらに限られるものではない。
の値をいう。
代表する第1の代表値」は、かならずしも記録シートの
周辺部に対応する画像信号全てに基づく必要はなく、周
辺部に対応する画像信号値を代表しているとみなし得る
範囲で変動があってもよい。すなわち周辺部に対応する
画像信号値を代表しているとみなし得る範囲で、周辺部
の一部に対応する画像信号に基づいて第1の代表値を求
めてもよい。
る画像信号値を代表する第2の代表値」は、上記周辺部
と同様に、かならずしも記録シート全体または略中央部
に対応する画像信号全てに基づく必要はなく、記録シー
トの全部または略中央部に対応する画像信号値を代表し
ているとみなし得る範囲で変動かあってもよい。すなわ
ち、記録シートの略全領域または略中央付近のまわりに
所定の広がりをもつ領域に対応する画像信号に基づいて
第2の代表値を求めてもよい。
する画像信号のたとえば平均値、中央値。
らその画像信号の数を加算してプロットした累積ヒスト
グラム(後述する第2C図のグラフB参照)から求めた
所定の累積値に対応する画像信号の値等が用いられるが
、第1の代表値と第2の代表値は同一の演算方法により
求めたもの(たとえば両者とも平均値)でなくともよく
、それぞれ適切な代表値が選択される。
に対応する画像信号値またはこの画像信号値の逆数でそ
れぞれ対応する各画素を重み付けして記録シートの重心
を求めるものであるため、この重心が実用上十分な高確
率をもって被写体像内の画像点として求められる。
素に対応する画像信号値またはこの画像信号値の逆数を
それぞれ対応する各画素に対応づけたときに、記録シー
ト上の互いに異なる2つの方向のそれぞれについて上記
画像信号値または上記逆数を上記各方向に累積してプロ
ットした累積分布を求め、これらの累積分布のそれぞれ
について最大の累積値の略半分の値に対応する各方向に
ついての座標点を求めるものであるため、これらの座標
点により定まる記録シート上の位置が、上記重心と同様
に、実用上十分な高確率をもって被写体像内の画像点と
して求められる。
は上記逆数のいずれを用いるかについては、撮影の際に
照射野絞りが使用され記録シートのうちの狭い範囲にの
み放射線画像が記録されているか、あるいは照射野絞り
を使用せずにまたは使用しても記録シートの広い範囲に
わたって放射線画像が記録されているか、また、記録シ
ートに記録された放射線画像がいわゆるネガ像かポジ像
かによって異なる。このため、これらの情報を直接用い
て、撮影または読取りの都度上記画像信号値または上記
逆数の一方を選択することも考えられるが、上記ネガ像
又はポジ像の一方のみを取り扱うシステム、または記録
シートとして蓄積性蛍光体シートを用いるシステム等、
ネガ、ポジの区別のないシステムなどにおいては、記録
シートの周辺部に対応する画像信号値を代表する第1の
代表値と、記録シートの全部または略中央部に対応する
画像信号値を代表する第2の代表値とを求め、これら第
1の代表値と第2の代表値との大小を比較することによ
り、照射野絞りが使用され記録シートのうちの狭い範囲
にのみ放射線画像が記録されているか、あるいは照射野
絞りを使用せずにまたは使用しても記録シートの広い範
囲にわたって放射線画像が記録されているかを判定する
ことができ、この比較結果に応じて上記画像信号値また
は上記逆数の一方を選択して、この選択された上記画像
信号値または上記逆数を用いて上記いずれかの方法によ
り被写体像内の画像点を定めることができる。
る。
使用した、放射線画像読取再生装置の一実施例の斜視図
である。この放射線画像読取再生装置は前述した蓄積性
蛍光体シートを用いる装置である。
取手段100の所定位置にセットされる。この所定位置
にセットされた蓄積性蛍光体シート11は、図示しない
駆動手段により駆動されるエンドレスベルト等のシート
搬送手段15により、矢印Y方向に搬送(副走査)され
る。一方、レーザー光源16から発せられた光ビーム1
7はモータ24により駆動され矢印方向に高速回転する
回転多面鏡18によって反射偏向され、fθレンズ等の
集束レンズ19を通過した後、ミラー20により光路を
変えて前記シート11に入射し副走査の方向(矢印Y方
向)と略垂直な矢印X方向に主走査する。光ビーム17
が照射されたシート11の箇所からは、蓄積記録されて
いる放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光21が発
散され、この輝尽発光光21は光ガイド22によって導
かれ、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)23によ
って光電的に検出される。上記光ガイド22はアクリル
板等の導光性材料を成形して作られたものであり、直線
状をなす入射端面22aが蓄積性蛍光体シート11上の
主走査線に沿って延びるように配され、円環状に形成さ
れた出射端面22bにフォトマルチプライヤ23の受光
面が結合されている。入射端面22aから光ガイド22
内に入射した輝尽発光光21は、該光ガイド22の内部
を全反射を繰り返して進み、出射端面22bから出射し
てフォトマルチプライヤ23に受光され、放射線画像を
表わす輝尽発光光21の光量がフォトマルチプライヤ2
3によって電気信号に変換される。
信号Sはログアンプ26で対数的に増幅され、A/D変
換器27でディジタル化され、画像信号S。が得られる
。得られた画像信号SQは一旦記憶手段28に記憶され
た後、画像処理手段29によって読み出される。
、この画像点から蓄積性蛍光体シート1■の端部に向か
う放射状の複数の方向に沿った各画素に対応する画像信
号に基づいて、照射野の輪郭上にあると考えられる複数
の輪郭点が求められ、これらの輪郭点に沿った線で囲ま
れる領域が照射野として認識される。照射野が認識され
ると、この照射野に対応する画像信号S0に適切な画像
処理が施される。
れ、再生手段30ではこの画像信号SQに基づく放射線
画像が再生記録される。
画像点を画像信号SQに基づいて決定する方法について
さらに説明する。
め画像信号値を表わす場合も画像信号を表わす場合と同
様に80を用いる。)またはこの画像信号値の逆数17
S0でそれぞれ対応する各画素を重み付けして、蓄積性
蛍光体シート11の重心が求められ、この重心が被写体
像内の画像点とされる。
いて演算を行なうか、それとも上記逆数1/S0を用い
て演算を行なうかを決定する必要がある。この実施例に
示すシステムでは、前述したネガ像、ポジ像の区別はな
く、蓄積性蛍光体シート11に蓄積された放射線エネル
ギーに略比例する光量の輝尽発光光が得られるものであ
るため、上記画像信号値S0を用いるかまたは上記逆数
1/Soを用いるかは、撮影に際して照射野絞りが使用
され、蓄積性蛍光体シート11のうちの狭い範囲にのみ
放射線画像が記録されているか、あるいは照射野絞りを
使用せずにまたは使用しても蓄積性蛍光体シート11の
広い範囲にわたって放射線画像が記録されているかによ
り定められる。この照射野に関する情報は、たとえば撮
影の都度、図示しないキーボード等の入力手段により画
像処理手段29に入力してもよいが、本実施例では、以
下に述べる方法によりこの装置自身で上記画像信号値S
0を用いるか上記逆数1/S0を用いるかの判定が行な
われる。
光体シート11上の狭い領域にのみ放射線が照射された
様子を表わす図、第2B図は、照射野絞りを使用しない
で撮影され、蓄積性蛍光体シート全面にわたって放射線
が照射された様子を表した図である。
ど照射されていないため、この領域の各画素から得られ
た画像信号SOは、非常に小さな値を有している。第2
A図、第2B図に示す照射野12のうち、被写体像13
以外の領域は、放射線が被写体を経由(透過又は反射)
せずに、直接蓄積性蛍光体シート11に照射された領域
であり、この領域の各画素から得られた画像信号SQは
非常に大きな値を有している。被写体像13に対応する
各画素から得られた画像信号S0は、被写体を経由した
後の放射線が蓄積性蛍光体シートに照射された領域に対
応するものであるため、中間的な値を有している。
る画像信号に基づいて、この領域14を代表する第1の
代表値か求められる。この第1の代表値としては、領域
14に対応する画像信号の平均値か採用される。また、
蓄積性蛍光体シート11の全体に対応する画像信号に基
づいて、このシート11の放射線画像の全体を代表する
第2の代表値が求められる。
説明する。
0のヒストグラム(グラフA)と累積ヒストグラム(グ
ラフB)の−例を示したグラフである。横軸は画像信号
値S0を示しており、縦軸は、グラフAについては画像
信号SOの各個の発生頻度、グラフBについては、グラ
フAの頻度を順次累積した累積値(%)を示している。
すような累積ヒストグラムが求められ、この累積ヒスト
グラムから累積値(%)30%に対応する画像信号値S
30が求められ、このS30が第2の代表値とされる。
ると、この2つの代表値の大小が判断される。第1の代
表値は、前述したように領域14に対応する画像信号S
0の平均値である。第2A図に示す放射線画像の場合は
、領域14は照射野絞りにより放射線が遮ぎられた領域
であるため、この領域14に対応する画像信号の平均値
は小さな値を示す。また、この領域14は第2B図に示
す放射線画像の場合は、被写体を経由(透過又は反射)
せずに直接放射線が照射された領域であるため、この領
域14に対応する画像信号の平均値は大きな値を示す。
応する第1の代表値と第2B図に対応する第1の代表値
との略中夫の値が選ばれている。
し、第1の代表値く第2の代表値の場合は、撮影に際し
て照射野絞りが使用され、蓄積性蛍光体シート1のうち
の狭い範囲にのみ放射線画像が記録されている場合に対
応し、この場合は後述するように画像信号値SQを用い
て被写体像内の画像点を求めるべき旨の決定が行なわれ
る。また、第1の代表値〉第2の代表値の場合は、撮影
に際して照射野絞りが使用されていないかもしくは使用
されていても蓄積性蛍光体シート11の広い範囲にわた
って放射線画像が記録されている場合に対応し、この場
合は後述するように画像信号値S0の逆数1/SQを用
いて被写体像内の画像点を求めるべき旨の決定がなされ
る。
対応した画像信号値S0、逆数1/S0のグラフの一例
を放射線画像とともに示す図である。
1のうち狭い領域にのみ照射野12が形成された放射線
画像を示している。この場合に直線に沿った各画素に対
応する画像信号値S0をプロットすると、グラフCに示
すように、照射野12内の各画素に対応する画像信号が
大きな値を有する。
素を重み付けして重心を求めることにより、この重心は
照射野12内の画像点として求められ、かつ、前述した
ように照射野絞りは被写体の必要な部分のみを撮影する
目的で使用するものであるため、この重心は実用上十分
な精度をもって被写体像13内の画像点とに求められる
。
1の全面が照射野12に対応した放射線画像を表わして
いる。この場合に、直線に沿った各画素に対応する画像
信号値SQの逆数1/s0をプロットすると、グラフD
に示すように、被写体像内の各画素に対応する上記逆数
1/SQが大きな値を有する。したがって、この場合、
上記逆数1/ S oで対応する各画素を重み付けして
重心を求めることにより、この重心が被写体像内の画像
点として求められる。
対応する各画素を重み付けして重心を求めることは、以
下に示す演算を行なうことをいう。
並ぶ画素の座標をj (正の整数)で表わし、各画素(
i、j)に対応する上記画像信号値SQまたはその逆数
1/S0をpQ、j)で表わす。また、Px(j)=Σ
P(i、j) ・・・・・・(1)P y
(i)−ΣP(i、j) ・・・・・・(2
)で表わし、X方向、X方向の重心をXc+V。とする
と、 Σi −Py(i) Σj −PX(j) により、重心の座標(xe、ye)が求められる。
は、前述した重心を求める演算に代えて、上記画像信号
値S0またはその逆数1/S0でそれぞれ対応する前記
各画素に対応づけたときに、前記記録シート上の互いに
異なる2つの方向(ここではX方向とX方向)のそれぞ
れについて、画像信号値Soまたはその逆数1/S0を
X方向。
を求め、これらの累積分布のそれぞれについて最大の累
積値の略半分の値に対応するX方向。
であってもよい。この場合、これらの座標点xc 、y
。′により定まる蓄積性蛍光体シート11上の位置(x
c +ye’)が、被写体像内の画像点として求めら
れる。
分布の一例を表わした図である。
の逆数1 / S oを各画素(i、j)に対応させて
P (i、j)で表わす。
は、 px(j)=ΣP(i、j) をX方向(j方向)にプロットしたグラフを表わしてお
り、グラフF、グラフHは、それぞれグラフE、グラフ
Gに示すPy(i)、Px(j)をそれぞれX方向、X
方向に累積した値(%)、を表わしている。すなわち、
グラフF、グラフGはそれそ”れ を示している。
第4図におけるグラフF、グラフHが50%に達する点
Xc 、yc′である。
とにより、この座標点(xc’+ye’)が、上記重心
を求めた場合と同様、被写体像内の画像点となる。
前述したように、この画像点から蓄積性蛍光体シート1
1の端部に向かう放射状の複数の方向に沿った各画素に
対応する画像信号に基づいて、照射野の輪郭上にあると
考えられる複数の輪郭点が求められ、これらの輪郭点に
沿った線で囲まれる領域が照射野として認識され、この
照射野に対応する画像信号SOに適切な画像処理が施さ
れる。
、照射野の認識に用いる場合について説明したが、被写
体像白画像点を求めることは、照射野の認識にのみ用い
られるものではない。たとえば、第1図に示す再生手段
30で可視画像を得る場合に、上記のようにして画像処
理手段29において被写体像白画像点を求めることによ
り、被写体像が蓄積性蛍光体シート11の端に記録され
た場合であっても、この被写体像を中央に配置した可視
画像を得ることができる。
取装置について説明したが、先読みを行なって先読画像
信号を求め、この先読画像信号に基づいて照射野を求め
、この照射野内に対応する先読画像信号に基づいて本読
みの際の読取条件を求めるシステムにも本発明の被写体
像白画像点決定方法を用いることができることはいうま
でもない。
か、従来のX線フィルムを用いる装置等にも用いること
ができる。
るX線画像読取装置の一実施例の斜視図である。
録されたX線フィルム40がフィルム搬送手段41によ
り図に示す矢印Y′方向に搬送される。
取光43は、シリンドリカルレンズ44により収束され
、X線フィルム上を矢印Y′方向と略直角なX′力方向
直線状に照射する。読取光43が照射されたX線フィル
ム40の下方には、X線フィルム40を透過しX線フィ
ルム40に記録されたX線画像により強度変調された読
取光43を受光する位置に、上記X線画像のX′力方向
各画素間隔に対応した多数の固体光電変換素子が直線状
に配置されたMOSセンサ45が設けられている。この
MOSセンサ45は、X線フィルムが読取光48により
照射されながら矢印Y′方向に搬送される間、X線フィ
ルム40を透過した読取光をX線画像のY′方向の各画
素間隔に対応した所定の時間間隔で受光する。
路図である。
生するフォトキャリアによる信号は、固体光電変換素子
46内のキャパシタCi (i =1,2.・・・・
・・n)に蓄積される。蓄積されたフォトキャリアの信
号は、シフトレジスタ47によって制御されるスイッチ
部48の順次開閉により順次読み出され、これにより時
系列化された画像信号が得られる。この画像信号は、そ
の後増幅器49で増幅されてその出力端子50から出力
される。
ィジタルの画像信号に変換され、その後、この画像信号
に基づいて、前述した実施例と同様にして、被写体像内
の画像点が決定され、この画像点を用いて照射野が認識
される。尚、本実施例において、MOSセンサ45の代
わりにCCD、CP D (Charge T’rim
ing Device)等を用いることができることは
いうまでもない。またX線フィルムの読取りにおいても
、前述した蓄積性蛍光体シートの読取りと同様に光ビー
ムで2次元的に走査して読取りを行なってもよいことも
もちろんである。
光しているが、X線フィルム40から反射した光を受光
するように構成することができることももちろんである
。
写体の放射線画像が記録された記録シートから得られた
放射線画像を表わす光を読み取って画像信号を得、この
画像信号に基づいて放射線画像を再生出力する放射線画
像読取再生装置一般に適用することができる。
決定方法のひとつは、各画素に対応する画像信号値また
はこの逆数でそれぞれ対応する各画素を重み付けして記
録シートの重心を求めることにより、この重心を被写体
像内の画像点として定めることができる。また、本発明
の他の被写体像内画像点決定方法は、各画素に対応する
画像信号値またはこの画像信号値の逆数をそれぞれ対応
する各画素に対応づけられたときに、記録シート上の互
いに異なる2つの方向のそれぞれについて上記画像信号
値または上記逆数を上記各方向に累積してプロットした
累積分布を求め、これらの累積分布のそれぞれについて
最大の累積値の略半分の値に対応する各方向についての
座標点を求めるものであるため、これらの座標点により
定まる記録シート上の位置が、上記重心と同様に、被写
体像内の画像点として求められる。
り扱うシステム、または記録シートとして蓄積性蛍光体
シートを用いるシステム等、ネガ。
は、記録シートの周辺部に対応する画像信号値を代表す
る第1の代表値と、記録シートの全部または略中央部に
対応する画像信号値を代表する第2の代表値とを求め、
これら第1の代表値と第2の代表値との大小を比較する
ことにより、照射野絞りが使用され記録シートのうちの
狭い範囲にのみ放射線画像が記録されているか、あるい
は照射野絞りを使用せずにまたは使用しても記録シート
の広い範囲にわたって放射線画像が記録されているかを
判定することができ、この比較結果に応じて上記画像信
号値または上記逆数の一方を選択して、この選択された
上記画像信号値または逆数を用いて上記いずれかの方法
により被写体像内の画像点を定めることができる。
使用した、放射線画像読取再生装置の一実施例の斜視図
、 第2A図は、蓄積性蛍光体シート上の狭い領域にのみ放
射線か照射された様子を表わした図、第2B図は、蓄積
性蛍光体シート全面にわたって放射線が照射された様子
を表わした図、第2C図は、蓄積性蛍光体シートの全面
に対応する画像信号S0のヒストグラム(グラフA)と
累積ヒストグラム(グラフB)の−例を示したグラフ、 第3A図、第3B図は、画像信号値S Q +逆数1
/ S oのグラフの一例を、放射線画像とともに示す
図、 第4図は、X方向、X方向の画像信号の値の分布および
それらの分布の累積分布の一例を表わした図、 第5A図は、記録シートの中央に照射野のある放射線画
像を表わした図、 第5B図は、照射野が記録シートの中心から外れた放射
線画像を表わした図、 第5C図は、照射野絞りを使用せずに撮影したことによ
り記録シート全面が照射野である放射線画像を表わした
図、 第6図は、X線フィルムに記録されたX線画像を読み取
るX線画像読取装置の一実施例の斜視図、第7図は、M
OSセンサの等価回路を示した回路図である。 1・・・記録シート2.12・・・照射野3.13・・
・被写体像 11・・・蓄積性蛍光体シート14・・
・周辺部 12・・・輝尽発光光23・・・フ
ォトマルチプライヤ 26・・・ログアンプ 27・・・A/D変換器2
8・・・記憶手段 29・・・画像処理手段30
・・・再生手段 40・・・X線フィルム45・
・・MOSセンサ 第 3A 図 第 B 図 区 Uノ 沫
Claims (2)
- (1)被写体像を含む放射線画像が記録された記録シー
ト上の各画素から得られた画像信号に基づいて、前記各
画素に対応する画像信号値または画像信号値の逆数でそ
れぞれ対応する前記各画素を重み付けして前記記録シー
トの重心を求め、この重心を、前記被写体像内の画像点
とすることを特徴とする被写体像内画像点決定方法。 - (2)被写体像を含む放射線画像が記録された記録シー
ト上の各画素から得られた画像信号に基づいて、前記各
画素に対応する画像信号値または画像信号値の逆数をそ
れぞれ対応する前記各画素に対応づけたときに、前記記
録シート上の互いに異なる2つの方向のそれぞれについ
て、画像信号値または画像信号値の逆数を各前記方向に
累積してプロットした累積分布を求め、これらの累積分
布のそれぞれについて最大の累積値の略半分の値に対応
する各前記方向についての座標点を求め、これらの座標
点により定まる前記記録シート上の位置を、前記被写体
像内の画像点とすることを特徴とする被写体像内画像点
決定方法。(3)前記画像信号を得た後、この画像信号
に基づいて、前記記録シートの周辺部に対応する前記画
像信号値を代表する第1の代表値と、前記記録シートの
全部または略中央部に対応する前記画像信号値を代表す
る第2の代表値とを求め、これら第1の代表値と第2の
代表値との大小を比較し、この比較結果に応じて画像信
号値または画像信号値の逆数の一方を選択し、このよう
にして選択された前記画像信号値または画像信号値の逆
数を用いて前記被写体像内の画像点を定めることを特徴
とする請求項1または2記載の被写体像内画像点決定方
法。
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