JPH0752284B2 - 未露光認識方法 - Google Patents

未露光認識方法

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JPH0752284B2
JPH0752284B2 JP63265143A JP26514388A JPH0752284B2 JP H0752284 B2 JPH0752284 B2 JP H0752284B2 JP 63265143 A JP63265143 A JP 63265143A JP 26514388 A JP26514388 A JP 26514388A JP H0752284 B2 JPH0752284 B2 JP H0752284B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、放射線画像を撮影記録する記録シートから得
られた多数の画像データから、該記録シートの全部また
は一部領域が未露光領域であるか否かを認識する未露光
認識方法に関するものである。
(従来の技術) 記録された放射線画像を読み取って画像データを得、こ
の画像データに適切な画像処理を施した後、画像を再生
記録することは種々の分野で行なわれている。たとえ
ば、後の画像処理に適合するように設計されたガンマ値
の低いX線フイルムを用いてX線画像を記録し、このX
線画像が記録されたフイルムからX線画像を読み取って
電気信号に変換し、この電気信号(画像データ)に画像
処理を施した後コピー写真等に可視像として再生するこ
とにより、コントラスト,シャープネス,粒状性等の画
質性能の良好な再生画像を得ることのできるシステムが
開発されている(特公昭61-5193号公報参照)。
また本願出願人により、放射線(X線,α線,β線,γ
線,電子線,紫外線等)を照射するとこの放射線エネル
ギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射
すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄
積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写
体の放射線画像を一旦シート状の蓄積性蛍光体に撮影記
録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光
で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光
を光電的に読み取って画像データを得、この画像データ
に基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材
料、CRT等に可視像として出力させる放射線画像記録再
生システムがすでに提案されている(特開昭55-12429
号,同56-11395号,同55-163472号,同56-104645号,同
55-116340号等)。
このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線写真シ
ステムと比較して極めて広い放射線露出域にわたって画
像を記録しうるという実用的な利点を有している。すな
わち、蓄積性蛍光体においては、放射線露光量に対して
蓄積後に励起によって輝尽発光する発光光の光量が極め
て広い範囲にわたって比例することが認められており、
従って種々の撮影条件により放射線露光量がかなり大幅
に変動しても、蓄積性蛍光体シートより放射される輝尽
発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設定して光電変
換手段により読み取って電気信号に変換し、この電気信
号を用いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装
置に放射線画像を可視像として出力させることによっ
て、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像を得
ることができる。
上記システムにおいて、蓄積性蛍光体シートに照射され
た放射線の線量等に応じて最適な読取条件で読み取って
画像データを得る前に、予め低レベルの光ビームにより
蓄積性蛍光体シートを走査してこのシートに記録された
放射線画像の概略を読み取る先読みを行ない、この先読
みにより得られた先読画像データを分析し、その後上記
シートに上記先読みの際の光ビームよりも高レベルの光
ビームを照射して走査し、この放射線画像に最適な読取
条件で読み取って画像データを得る本読みを行なうよう
に構成されたシステムもある(特開昭58-67240号,同58
-67241号,同58-67242号等)。
ここで読取条件とは、読取りにおける輝尽発光光の光量
と読取装置の出力との関係に影響を与える各種の条件を
総称するものであり、例えば入出力の関係を定める読取
ゲイン,スケールファクタあるいは、読取りにおける励
起光のパワー等を意味するものである。
また、光ビームの高レベル/低レベルとは、それぞれ、
上記シートの単位面積当りに照射される光ビームの強度
の大/小、もしくは上記シートから発せられる輝尽発光
光の強度が上記光ビームの波長に依存する(波長感度分
布を有する)場合は、上記シートの単位面積当りに照射
される光ビームの強度を上記波長感度で重みづけした後
の重みづけ強度の大/小をいい、光ビームのレベルを変
える方法としては、異なる波長の光ビームを用いる方
法、レーザ光源等から発せられる光ビームの強度そのも
のを変える方法、光ビームの光路上にNDフィルター等を
挿入,除去することにより光ビームの強度を変える方
法、光ビームのビーム径を変えて走査密度を変える方
法、走査速度を変える方法等、公知の種々の方法を用い
ることができる。
また、この先読みを行なうシステムか先読みを行なわな
いシステムかによらず、得られた画像データ(先読画像
データを含む)を分析し、画像データに画像処理を施す
際の最適な画像処理条件を決定するようにしたシステム
もある。この画像データに基づいて最適な画像処理条件
を決定する方法は、蓄積性蛍光体シートを用いるシステ
ムに限られず、たとえば従来のX線フイルム等の記録シ
ートに記録された放射線画像から画像データを得るシス
テムにも適用されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記各システムにおいて、一枚の記録シート
(蓄積性蛍光体シート,X線フイルム等)上の分割された
複数の領域にひとつずつ異なる放射線画像を撮影記録す
ることがある。この場合、たとえば先読みで得られた先
読画像データに基づいて分割パターンを認識し、分割さ
れた各領域毎に最適な読取条件を求め、本読み時にはこ
れらの読取条件の平均的な読取条件で読み取ることが行
なわれている。ところが、たとえば記録シートを4分割
しそのうちの3つの領域に放射線画像を撮影し、他のひ
とつの領域は未露光のまま、該記録シートの読み取りを
行なって画像信号を得る場合等、得られた画像データに
未露光の領域のデータが含まれる場合がある。この場合
に上記と同様にして本読み時の読取条件を求めると、本
読み時に読取る必要のない未露光の領域から求めた読取
条件も考慮して本読み時の最終的な読取条件が求められ
るため、最終的な読取条件が適切な範囲から外れ、画像
データが不適切なデータ値を有するものになってしまう
ことがあった。
また、上記のように記録シートを分割して複数の放射線
画像を撮影記録することは無関係に、誤って未撮影の記
録シートから画像データを読み取り取るように該記録シ
ートが読取装置にセットされることがある。この場合、
先読みにより得られた先読画像データに基づいて本読み
の読取条件を求めると、この読取条件は正常な読取条件
から極端に外れているため、本読み時にこの読取条件を
実現するために、たとえば読取手段としてのフォトマル
チプライヤへの印加電圧や増幅器の増幅率を極端にあげ
るようなことが起こり、部品を劣化させる等種々の悪影
響を及ぼすことがあった。
本発明は、上記事情に鑑み、得られた画像データ(先読
画像データを含む。)から、記録シートの全部または一
部領域が未露光か否かを認識することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明の未露光認識方法は、放射線画像を撮影記録する
記録シートから得られた多数の画像データのうち、該記
録シート上の全部または一部の領域に対応する画像デー
タのヒストグラムを求め、該ヒストグラムの特徴を表わ
す特徴量を求め、該特徴量を所定量と比較し、該特徴量
と該所定量との大小に応じて、前記領域が放射線の照射
の行なわれていない未露光領域であるか否かを認識する
ことを特徴とするものである。
ここで、上記「該ヒストグラムの特徴を表わす特徴量」
とは、未露光領域の画像データがほぼ近似した値を有す
ること(画像濃度が平坦であること)、及び/又は放射
線の照射量と画像データの値が比例する場合に該画像デ
ータの値が低いことを利用して、該画像データのヒスト
グラムからその特徴を抽出した量をいい、たとえばヒス
トグラムの頻度が最大となる点の該頻度、該頻度に対応
する画像データの値、ヒストグラムの全幅、最大の画像
データの値等をいう。
(作用) 本発明の未露光認識方法は、領域内の画像データのヒス
トグラムを求め、該ヒストグラムの特徴を表わす特徴量
を求め、該特徴量に基づいて未露光領域か否かを判断す
るようにしたため、該領域内全体の画像データから未露
光領域か否かを判断することになり、ほぼ確実にその認
識が可能となる。
(実施例) 以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明す
る。
第5図は、本発明の未露光認識方法の一例を用いた放射
線画像読取装置の一実施例を示した斜視図である。この
実施例は蓄積性蛍光体シートを用い、先読みを行なうシ
ステムである。
放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シート11は、まず
弱い光ビームで走査してこのシート11に蓄積された放射
線エネルギーの一部のみを放出させて先読みを行なう先
読手段100の所定位置にセットされる。この所定位置に
セットされた蓄積性蛍光体シート11は、モータ12により
駆動されるエンドレスベルト等のシート搬送手段13によ
り、矢印Y方向に搬送(副走査)される。一方、レーザ
ー光源14から発せられた弱い光ビーム15はモータ23によ
り駆動され矢印方向に高速回転する回転多面鏡16によっ
て反射偏向され、fθレンズ等の集束レンズ17を通過し
た後、ミラー18により光路を変えて前記シート11に入射
し副走査の方向(矢印Y方向)と略垂直な矢印X方向に
主走査する。この光ビーム15が照射されたシート11の箇
所からは、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた
光量の輝尽発光光19が発散され、この輝尽発光光19は光
ガイド20によって導かれ、フォトマルチプライヤ(光電
子増倍管)21によって光電的に検出される。上記光ガイ
ド20はアクリル板等の導光性材料を成形して作られたも
のであり、直線状をなす入射端面20aが蓄積性蛍光体シ
ート11上の主走査線に沿って延びるように配され、円環
状に形成された出射端面20bに上記フォトマルチプライ
ヤ21の受光面が結合されている。上記入射端面20aから
光ガイド20内に入射した輝尽発光光19は、該光ガイド20
の内部を全反射を繰り返して進み、出射端面20bから出
射してフォトマルチプライヤ21に受光され、放射線画像
を表わす輝尽発光光19の光量がフォトマルチプライヤ21
によって電気信号に変換される。
フォトマルチプライヤ21から出力されたアナログ出力信
号Sは対数増幅器26で対数的に増幅され、A/D変換器27
でディジタル化され、先読画像データSpが得られる。こ
の先読画像データSpは輝尽発光光の光量の対数と比例し
た値を有するデータである。
上記先読みにおいては、蓄積性蛍光体シート11に蓄積さ
れた放射線エネルギーの広い領域にわたって読み取るこ
とができるように、フォトマルチプライヤ21に印加する
電圧値や増幅器26の増幅率等の読取条件が定められてい
る。
得られた先読画像データSpは、記憶手段28に入力され、
一旦記憶される。その後、記憶手段28に記憶された先読
画像データSpが読み出されて演算手段29に入力され、演
算手段29では、入力された先読画像データSpに基づい
て、まず蓄積性蛍光体シート11上が複数の領域に分割さ
れて該各領域毎に撮影が行なわれた場合の分割パターン
が認識され、次に各分割領域が未露光領域か否かが認識
され、未露光領域を除いた領域の先読画像データSpに基
づいて本読みの際の読取条件G1、たとえばフォトマルチ
プライヤ21′に印加する電圧や対数増幅器26′の増幅率
等が求められる。
先読みの終了した蓄積性蛍光体シート11′は、本読手段
100′の所定位置にセットされ、上記先読みに使用した
光ビームより強い光ビーム15′によりシート11′が走査
され、前述のようにして定められた読取条件G1により画
像データが得られるが、本読手段100′の構成は上記先
読手段100の構成と略同一であるため、先読手段100の各
構成要素と対応する構成要素には先読手段100で用いた
番号にダッシュを付して示し、説明は省略する。
A/D変換器27′でディジタル化されることにより得られ
た画像データSQは、画像処理手段50に送られる。画像処
理手段50では画像データSQに適切な画像処理が施され
る。この画像処理の施された画像データは再生装置60に
送られ、この画像データに基づく放射線画像が再生表示
される。
ここで、演算手段29で先読画像データSpに基づいて分割
パターンを認識し、次いで各分割領域が未露光か否かを
認識する方法について説明する。
分割パターン認識方法としては、たとえば以下に示す方
法が考えられる(本出願人による特願昭62-092759号参
照)。
第1図は、放射線画像の一例と、第5図の読取装置の先
読手段100でこの放射線画像を読み取って得られた先読
画像データSpとその微分値ΔSpとを表わした図である。
蓄積性蛍光体シート11が縦横に線分A,Bに沿って各2分
割、合計4分割され、そのうちの3つの領域11a,11b,11
cには放射線画像が撮影記録されており、領域11dは未露
光領域である。領域11a,11b,11cには各照射野2a,2b,2c
内に人体の頭部を被写体とした被写体像3a,3b,3cが撮影
記録されている。また各照射野2a,2b,2c内には放射線が
蓄積性蛍光体シートに直接照射された直接放射線部4a,4
b,4cも形成されている。この実施例のシステムでは、1
枚の蓄積性蛍光体シート上に放射線画像を形成するパタ
ーンとして、該シート11全面に1つの画像を記録する場
合、図に示す線分Aに沿って左右2つに分割する場合、
線分Bに沿って上下2つに分割する場合、および線分A,
Bの2本で分割される4つの領域に分ける場合の4通り
がある。そこで、分割の最大限である4つの各領域毎に
照射野認識が行なわれる。照射野認識方法としては、本
実施例では以下の方法が用いられる(特願昭62-93633
号)。
ここでは領域11cの中心Cから放射状に延びる複数の線
分5の各々に沿って、各線分5上の各画素に対応する先
読画像データSpに微分演算が施され、先読画像データSp
の値が急に下がった点が照射野と考えられる領域の輪郭
点として求められる。
以下、上記複数の線分5のうち、ξ軸に沿った線分上の
輪郭点を求める場合について説明する。
グラフAは、ξ軸に沿う各画素から得られた先読画像デ
ータSpの値を表わすグラフである。
照射野2内の、放射線が蓄積性蛍光体シート11に直接照
射された直接放射線部4の先読画像データSpの値が最も
高く、照射野2の輪郭で急激に先読画像データSpの値が
下っている。また被写体像3とその周辺の直接放射線部
4との境界でも先読画像データSpの値が急激に変化して
いる。
グラフBは、グラフAに示す先読画像データSpを、中心
Cからξ軸の負方向(図の左方向)、ξ軸の正方向(図
の右方向)に微分して得られたグラフである。
グラフBにおいて中心Cからξ軸の負の方向に向かう線
分上には、下方に突出した主なピークはc1があり、ピー
クc1のの位置が輪郭点として定められる。
グラフBにおいて中心Cからξ軸の正の方向に向かう線
分上には下方に突出したピークc2があり、ピークc2の位
置が輪郭点として定められる。
以上のようにして、中心Cと領域11cの端部とを結ぶ複
数の線分5の各々について輪郭点al(lは正の整数;第
1図の実施例ではl=1〜9まで図示されている。)が
求められる。これら輪郭点alが求められた後、これらの
輪郭点alに沿った線を求めれば、その線が照射野の輪郭
となる。
第2図は第1図に示した放射線画像の、上記方法により
認識された照射野を示した図である。
蓄積性蛍光体シート11の各領域11a〜11dのうち3つの領
域11a,11b,11cは円形の照射野2a,2b,2cが認識される
が、領域11dについては上記方法により下方に突出した
ピークが見あたらないため、領域11d全体が照射野2dと
して認識される。
第3A図,第3B図は認識された他の形状の照射野を示した
図である。これらの図に示すように照射野2a′,2b′ま
たは照射野2a″が線分A,Bに跨がって連続した領域を形
成するときは、分割パターンは、第3A図に示す場合は左
右2分割、第3B図の場合は分割なしと認識される。本実
施例においては、第2図に示す照射野2a〜2dが互いに不
連続であるため、4分割と認識される。
以上のようにして分割パターンが認識された後、次に各
領域11a〜11dが未露光か否かが認識される。
この認識を行なうために各領域11a〜11dのそれぞれにつ
いて先読画像データSpのヒストグラムが求められる。
第4A図,第4B図は、それぞれ領域11c,11dに対応する先
読画像データSpのヒストグラムを表わす図である。
領域11cには、放射線画像が記録されており、該画像内
の種々の組織により先読画像データSpがばらつく。一方
領域11dは未露光であるため、該領域11dに対応する先読
画像データSpは、値が小さく、またばらつきが非常に小
さい。このため、領域11c,11dに対応するヒストグラム
を比較すると領域11cのヒストグラムの方が、先読画像
データSpの最大値Smax、平均値、最大値Smax−最小値
Smin、頻度の最大値Fmaxの存在する先読画像データの値
SFがいずれも大きく、また同じ画素数の画像データがば
らつくため頻度の最大値Fmaxが小さいという特徴を有す
る。
したがってこれらの各値のいずれかをヒストグラムの特
徴を表わす特徴量として求め、該特徴量を所定量と比較
することにより、該特徴量と該所定量との大小に応じ
て、各領域11c,11dが未露光領域であるか否かが認識さ
れる。この実施例では、領域11a〜11cは未露光領域では
ない(放射線画像が記録されている)と認識され、領域
11dは未露光領域であると認識される。
このようにして未露光領域が認識されると、未露光領域
ではない領域、すなわち領域11a〜11cの各照射野2a〜2c
に対応する先読画像データに基づいて、本読みの際にこ
の照射野2a〜2c内の画像データを適切な読取条件で読取
るように読取条件G1(第4図参照)が定められる。この
ように分割パターンにおいて未露光の領域を除いて読取
条件G1を定めることにより記録された放射線画像をより
適切な読取条件で本読みすることができる。
また、放射線画像が蓄積記録されていない未露光のシー
ト11から得た先読画像データSpに基づいて機械的に本読
みの際の読取条件G1を求めると、微弱な輝尽発光光から
所定の大きさの画像データを得ようとして本読み時のフ
ォトマルチプライヤ21′(第4図参照)の増幅率をあげ
るため、該フォトマルチプライヤ21′に超高圧が印加さ
れ、該フォトマルチプライヤ21′の劣化を促進する結果
となる。また、このまま処理を続けると時間の無駄とも
なる。
そこで分割パターンか否かにかかわらず、まずシート11
全面に対応する先読画像データSpに基づいて該シート11
に放射線画像が記録されているか否かを判断してもよ
い。
上記実施例においてはヒストグラムの特徴量としていく
つか限定的に列挙したが、本発明の未露光認識方法で用
い得る特徴量としては前述したものに限定されるもので
はなく、前述したものの他にも、たとえば(Smax+Smi
n)/2、 等種々の特徴量を採用することができ、さらにこれら多
数の特徴量の組合わせでもよく、特定のものに限定され
るものではない。
また上記実施例では、先読手段100と本読手段100′とが
別々に構成されているが、前述したように先読手段100
と本読手段100′の構成は略同一であるため、先読手段1
00と本読手段100′とを一体にして兼用してもよい。こ
の場合、先読みを行なった後、蓄積性蛍光体シート11を
一回バックさせ、再度走査して本読みを行なうようにす
ればよい。
先読手段と本読手段とを兼用した場合、先読みの場合と
本読みの場合とで光ビームの強度を切替える必要がある
が、この切替えの方法としては、前述したように、レー
ザー光源からの光強度そのものを切替える方法等、種々
の方法を用いることができる。
また、上記実施例では、演算手段29で本読みの際の読取
条件を求める場合について説明したが、本読みの際は、
先読画像データSpにかかわらず所定の読取条件で読取る
こととし、演算手段29では、先読画像データSpに基づい
て、画像処理手段50において画像データSQに画像処理を
施す際の画像処理条件G2を求め、第4図に破線で示すよ
うに演算手段29で求めた画像処理条件を画像処理手段50
に入力するようにしてもよく、また、演算手段29で上記
読取条件と画像処理条件の双方を求めるようにしてもよ
い。
さらに、上記実施例は、先読みを行なう放射線画像読取
装置の例であるが、本発明は先読みを行なわずにいきな
り上記本読みに相当する読取りを行なう放射線画像読取
装置にも適用することができる。この場合、読取りの際
は所定の読取条件で読み取られて画像データが得られ、
この画像データに基づいて、演算手段により画像処理条
件が求められ、この求められた画像処理条件は画像デー
タに画像処理を施す際に考慮される。
また、本発明は、蓄積性蛍光体シートを用いる装置のほ
か、従来のX線フイルムを用いる装置等にも用いること
ができる。
第6図は、X線フイルムに記録されたX線画像を読み取
るX線画像読取装置の一実施例の斜視図である。
所定位置にセットされた、X線画像が記録されたX線フ
イルム30がフイルム搬送手段31により、図に示す矢印
Y″方向に搬送される。
また、一次元的に長く延びた光源32から発せられた読取
光33は、シリンドリカルレンズ34により収束され、X線
フイルム上を矢印Y″方向と略直角なX″方向に直線状
に照射する。読取光33が照射されたX線フイルム30の下
方には、X線フイルム30を透過し、X線フイルム30に記
録されたX線画像により強度変調された読取光33を受光
する位置に、上記X線画像のX″方向の各画像間隔に対
応した多数の固体光電変換素子が直線状に配置されたMO
Sセンサ35が設けられている。このMOSセンサ35は、X線
フイルム30が読取光33により照射されながら矢印Y″方
向に搬送される間、X線フイルム30を透過した読取光を
X線画像のY″方向の各画素間隔に対応した所定の時間
間隔で受光する。
第7図は、上記MOSセンサ35の等価回路を示した回路図
である。
多数の固体光電変換素子36に読取光33が当たって発生す
るフォトキャリアによる信号は、固体光電変換素子36内
のキャパシタCi(i=1,2,……,n)に蓄積される。蓄積
されたフォトキャリアの信号は、シフトレジスタ37によ
って制御されるスイッチ部38の順次開閉により順次読み
出され、これにより時系列化された画像信号が得られ
る。この画像信号は、その後増幅器39で増幅されてその
出力端子40から出力される。
出力されたアナログの画像信号はサンプリングされてデ
ィジタルの画像信号に変換され、その後、画像信号に基
づいて、前述した実施例と同様にして、未露光領域が求
められ、この未露光領域を除いた領域に対応する画像デ
ータに基づいて画像処理条件が定められる。尚、本実施
例において、MOSセンサ35の代わりにCCD,CPD(Charge P
riming Device)等を用いることができることはいうま
でもない。またX線フイルムの読取りにおいて、前述し
た蓄積性蛍光体シートの読取りと同様に光ビームで2次
元的に走査して読取りを行なってもよいことももちろん
である。また上記実施例ではX線フィルム30を透過した
光を受光しているが、X線フイルム30から反射した光を
受光するように構成することができることももちろんで
ある。
このように、本発明の未露光認識方法は、放射線画像を
撮影記録する記録シートから得られた多数の画像データ
に基づいて、該記録シート上の全部または一部の領域が
未露光領域か否かを判断する際に広く適用できるもので
ある。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明の未露光認識方法
は、記録シート上の全部または一部の領域に対応する画
像データのヒストグラムを求め、該ヒストグラムの特徴
を表わす特徴量を求め、該特徴量を所定量と比較するよ
うにしたため、上記領域が放射線の照射の行なわれてい
ない未露光領域が否かを有効に認識することができる。
このことにより、より適切な読取条件及び/又は画像処
理条件を求め、あるいは、それ以後の作動を停止する等
の処置を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、放射線画像の一例と、この放射線画像から得
られた先読画像データおよびその微分値のグラフを表わ
した図、 第2図は、第1図に示した放射線画像の、認識された照
射野を示した図、 第3A図,第3B図は、認識された他の形状の照射野を示し
た図、 第4A図,第4B図は、第1図,第2図に示した領域11c,11
dに対応する先読画像信号のヒストグラムを表わした
図、 第5図は、本発明の未露光認識方法の一例を使用した、
放射線画像読取装置の一実施例の斜視図、 第6図は、X線フイルムに記録されたX線画像を読み取
るX線画像読取装置の一実施例の斜視図、 第7図は、MOSセンサの等価回路を示した回路図であ
る。 2a,2b,2c,2d,2a′,2b′,2a″……照射野 3a,3b,3c……被写体像 4a,4b,4c……直接放射線部 5……線分 11,11′……蓄積性蛍光体シート 19,19′……輝尽発光光 21,21′……フォトマルチプライヤ 26,26′……対数増幅器 27,27′……A/D変換器 28……記憶手段、29……演算手段 30……X線フイルム、35……MOSセンサ 50……画像処理手段、60……再生装置 100……先読手段、100′……本読手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線画像を撮影記録する記録シートから
    得られた多数の画像データのうち、該記録シート上の全
    部または一部の領域に対応する画像データのヒストグラ
    ムを求め、該ヒストグラムの特徴を表わす特徴量を求
    め、該特徴量を所定量と比較し、該特徴量と該所定量と
    の大小に応じて、前記領域が放射線の照射の行なわれて
    いない未露光領域であるか否かを認識することを特徴と
    する未露光認識方法。
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