JPH02284997A - 消臭洗剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は消臭の効果と、使用する人の手肌の荒れを防
止する効果を併せもつ安全な消臭洗剤に関し、茶葉から
抽出されるカテキン化合物を含む茶葉タンニン画分と黒
砂糖から抽出される特定オリゴ糖（黒糖オリゴ）を必須
配合成分としてなる洗剤を提供するものである。従来、
台所用洗剤は、食器、果物、野菜等を洗浄し、その表面
に付着したごみ等を徘棄処理する目的で使用されるもの
であるが、その一方で台所で生ずる生ごみ例えば動物性
タンパク質などからは特有の悪臭が発生しこれを除去す
るために、台所では種々の消臭剤が用いられている。

生ごみや食物の腐敗物から発生する悪臭としてはアンモ
ニア、トリエチルアミンなどの含窒素系悪臭物質が多く
、一般家庭では特に台所の流しなどから発生しその悪臭
の消去が望まれていた。そこで現在、トリエチルアミン
或はその他の窒素系悪臭物質を処理する家庭用消臭剤が
種々提案されているが、これら従来の消臭物質は、通常
トリエチルアミン、アンモニアなどを酸性物質で中和し
て物質そのものを変化して臭いをなくそうとするもので
ある。実際、現在の家庭用の消臭剤等には主成分として
リンゴ酸、フマル酸などの有機酸が配合されていること
が多い。しかし、台所用の洗剤は、中性もしくは弱アル
カリ性であり、これら消臭剤を流し台などに使用しその
後直ちに台所用洗剤を使用すると、洗剤によって消臭剤
が中和されてしまって消臭効果が発揮できないという欠
点があった。動物性蛋白質が付着した食器、布等を洗剤
とともに所詮漬けおきすることがあるが、この場合臭は
その容器周辺に揮散する。ところが、消臭剤を用いて前
記漬は置き洗浄の際の消臭効果を期して使用しても、消
臭剤の種類によれば洗剤の泡立ちが極端に悪くなり洗浄
効率が低下し、漬は置き洗浄の際には、消臭剤は使用で
きないという問題があった。

また従来の洗剤のもう一つの欠点は、それを使用する人
の手肌の表面に荒れや損傷を与えるという問題である。

これは洗剤の主成分が界面活性剤であるため、使用者の
皮膚表面から脂肪分が脱脂され手荒れの原因となるもの
と思われる。

この発明は、上記従来の事情に照らし鋭意研究の結果、
洗剤中に茶葉より抽出した茶葉タンニン画分と黒砂糖か
ら抽出した特定オリゴ糖を含有させることにより台所で
食器、果物、調理具などを洗浄すると同時にそれらに付
着した悪臭や台所の配水バイブやトラップなどに付着残
存した食物、特に動物性腐敗物から発生する悪臭を洗浄
効率の低下なしに消去し、さらにはそれを使用する人の
手肌の荒れを防ぎ、皮膚損傷の害を回避しうることを見
出したものである。

この発明で使用する茶葉タンニン画分は、茶葉（Ｔｈｅ
ａ　５ｉｎｅｎｓｉｓ　Ｌ、）および又は阿仙薬（Ｕｎ
ｃａｒｉａｇａｍｂｉｎ　Ｒｕ１ｉａｃｅａｅ１等から
抽出されるが、その方法としてはその出発物質である茶
葉、具体的には通常市販されている不醗酵茶（緑茶）、
半醗酵茶（ウーロン茶など）、醗酵茶（紅茶など）の茶
葉の乾燥物又は、乾燥粉末を、まずアセトン−水−工−
チル、酢酸エチルなどの溶媒で抽出し、該抽出液を樹脂
吸着剤で処理することによってタンニン画分を得ること
ができる。　この茶葉タンニン画分には、カテキン、エ
ビカテキン、エビノロカテキン等のカテキン化合物を含
み、これらは前記の処理法を繰り返すことによって選択
的に精製できる。

この発明で使用する特定オリゴＰ（黒糖オリゴ）とは、
黒砂糖より抽出される色素成分であり、フェニルグルコ
ース化合物［３，４−ジメトキシフェニル−〇−Ｄ−グ
ルコースおよび３．４．６−ドリメトキシー〇−Ｄ−フ
ェニルグルコース］を含む。この色素成分の特定オリゴ
糖は例えば次の方法によって得られる。黒砂１１（庶糖
の未精製品−いわゆる粗糖）を適当量の水に溶解し、こ
れを吸着剤に接触させて色素成分を吸着剤に吸着させ、
吸着剤を今−置型に水洗した後、色素成分を溶剤で吸着
剤から溶離する０通常、この溶離作用は吸着剤を充填し
たカラムクロマト法により行なう。例えばこの場合に使
用する吸着剤としては非極性のポリスチレン系の樹脂吸
着剤例えばアンパーラ−ｉ’）−ＸＡＤ−１，７：／パ
ーライトＸＡＤ−２（ロームアンドハース社製）及びセ
ルバクロムＹＡＤ−２（セルバ社製）が好適である。こ
のカラムにによる吸着、溶解の操作は回を重ねることに
よってより純度の高い色素成分を得ることができるが、
初回段階で〜得た粗色素成分もこの発明においては、洗
剤の配合成分として使用できる。即ち流出液を減圧下で
濃縮し流エキス、軟エキス、乾燥エキスとして用いてよ
い。

上記のごとくして得られた茶葉タンニン画分と黒糖オリ
ゴとを、常用の台所用洗剤に添加、配合して本発明の消
臭洗剤を得る。　その添加量は、洗剤に対し茶葉タンニ
ン画分を０．１％〜ＩＯ％（カテキンとして）、黒糖オ
リゴを　０．０１〜１％（粗色素成分として）の範囲で
選定配合する。

以下、この発明にかかる消臭洗剤の実施例及び比較例を
示すことにより、その効果をより明確なものとする。

先ず、前述した方法により茶葉タンニン画分のカテキン
と、黒砂糖抽出物の黒糖オリゴを調製した。洗剤にカテ
キンのみを配合したものを実施例１、カテキンと黒糖オ
リゴ両方を配合したものを実施例２とし、両方とも配合
しなかったものを比較例として、それぞれ表１のごとき
配合量で調製した。

なお、上記以外の洗剤成分の配合は次のとおりである。

界面活性剤　　３５％ アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウムポリ才キシエ
チレンアルキルエーテル 脂肪酸アルカノールアミド エチルアルコール　　１５％ 硫安、尿素　　　　　少量 水　　　　　　　　　残部 計１０００ｍ１ 表 消臭効果をもつか否かを試すため、次の検査をおこなっ
た。

悪臭物質としてトリエチルアミン水溶液（１，４００ｐ
ｐｍｌ　と酢酸水溶液（３０，０００ｐｐｍ）を調整し
た。各悪臭物質水溶液２０ｍ１を試験管に取り、実施例
１と比較例の各２ｇづつを加え、１０人の試験者に夫々
の臭気の比較をしてもらった。判定基準は次のとおりで
ある。

判定基準 ０：無臭 ■＝やっと感知できる臭い ２：何の臭いであるかは分かる弱い臭い３：楽に感知で
きる臭い ４：強い臭い ５：強烈な臭い 結果をまとめて表２に示す 茶菓タンニン画分のカテキンを配合した洗剤が表 又は時々手荒れすることがあるという主婦（２０〜３５
才）夫々１０人を対象として、表１の配合例による実施
例１．実施例２及び比較例の夫々の洗剤を１か月間づつ
区切って、毎日使用させた。

その結果はつぎの表３及び表４のとおりであった（本頁
以下余白） 次に黒糖オリゴを配合した本発明の消臭洗剤の使用者の
手荒れなどに対する防止治世効果をみるために、従来の
洗剤でよく手荒れすることがある表 従来の洗剤でよく手荒れするという主婦１Ｏ人対象 従来の洗剤で時々手荒れするという主婦１Ｏ人対象 （記入数字は人数） （記入数字は人ｒｒ′ｉ、） 茶菓タンニン画分及び黒糖オリゴを配合することによる
洗剤本来の洗浄力減退の有無について検討するため、実
施例１、実施例２および比較例の各試験済溶液を、水１
００ｍ１中に添加し、５分間撹拌棒で撹拌し、泡立ちや
泡の起立の持続性等を５人の試験者に目視で確認させた
。その結果、何れとも泡立ちや泡の起立の持続性に格別
の差はなかった。

以上の結果から明らかな如（、この発明に係る消臭洗剤
は、従来の洗剤のもつ洗浄力を些かも減することなく、
生ごみや食物の腐敗等による窒素系悪臭その他に対して
画期的な防臭、消臭の効果をもつと同時に、それを使用
する人の手肌の荒れを防止する効果を合せもつものとし
て、極めて有用である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ［１］茶葉から抽出されるカテキン化合物を含む茶葉タ
   ンニン画分と、黒砂糖から抽出される特定オリゴ糖（黒
   糖オリゴ）とを必須配合成分としてなる消臭洗剤。 ［２］茶葉タンニン画分がカテキン化合物である前記特
   許請求の範囲第１項記載の消臭洗剤