JPH0228336Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は石油、ガス等を燃料とする家庭用の
暖房機等の燃焼装置に関するものである。

〈従来の技術〉 従来、一般にこの種の燃焼装置は例示するまで
もなく、放熱器又は、熱交換器に温風用送風機を
対向させ温風を室内に放出して温風暖房するもの
が主流となつている。

〈考案が解決しようとする問題点〉 ところが、特定地域（例えば北海道）に於いて
は、温風が出る暖房は嫌われている。

この理由としては、家屋が密閉構造であること
と、昔からの炎の状態が見えるペチカや暖炉を使
用していたことと、更に温風が体に吹きつけると
膚が乾繰すると共にモヤとした不快感を与えるこ
と等がその理由とされている。

そこで、温風を出さないように温風用送風機を
設けなければ良いのであるが、しかし屋外に吸排
気装置を備えたものは、排気口までの間が短いた
めと、温風用送風機を設けない事によつて放熱器
が強制的に熱交換されないためにより高温度
（260℃以上）の排気ガスの排出となり非常に危険
である。

〈問題点を解決するための手段〉 この考案は、箱状の外枠内にバーナ及び燃焼室
と連通する第１放熱器を設け、該第１放熱器は煙
導口を介して外枠内で第２放熱器を連通させ、更
に該第２放熱器は外気を吸排気し外枠外方に突設
した吸排気装置の排気管を取付けた燃焼装置に於
いて、前記第２放熱器に空気を流通する冷却路を
複数個設けると共に該冷却路に外枠内の空気を送
風する冷却用送風機を対向させて温風吹出口のな
い外枠内に設けて成る燃焼装置に係るものであ
る。

〈作用〉 周知の燃焼操作することにより、燃焼による排
気ガスは排気案内筒５の排気口１放熱器２を迂回
し、この時周囲に放熱しつつ煙導口６より第２放
熱器７内に入室し排気管１１に至るが、この時冷
却用送風機１３にて冷却路１２内に冷風が吹込ま
れ排気ガスは温度低下（260℃以下）されつつ吸
排気装置１０により屋外に排出される。

一方冷却用送風機１３にて第２放熱器７に吹込
まれた空気は温風吹出口のない外枠内を循還さ
れ、従つて集中して外枠１外に温風として放出さ
れる事なく、接続箇所等より若干漏洩するだけ
で、膚が乾繰したり、あるいはモヤとした不快感
を与えることはない。

従つて、排気温度を260℃以下に低下させた安
全な燃焼装置を提供でき、且つ温風を放出するこ
ともない。

〈実施例〉 １は温風吹出口のない箱状の外枠でその内部の
上方に第１放熱器２を内装しながらベース板３上
に立設する。

前記第１放熱器２のほぼ中央を耐熱透明体から
成る燃焼室４を連通した円筒状の排気案内筒５に
て貫通され、一側方に煙導口６を介して箱状の第
２放熱器７を外枠１内で連通している。

前記第１放熱器２内は排気案内筒５から煙導口
６側に向かつて仕切板８を延長して区割し、且つ
排気案内筒５には煙導口６の反対側に排気口９を
開口している。

前記第２放熱器７は外枠１内に位置すると共に
他端には、外枠１外方に突出し屋外から外気を吸
収し屋外に排気ガスを排出する吸排気装置１０の
排気管１１を接続している。

又、第２放熱器７内にはパイプ状の複数の冷却
路１２を貫通している。

１３はシロツコフアンを用いた送風圧の弱い冷
却用送風機で、第２放熱器７の下方の冷却路１２
に対向させて設け、冷却路１２に外枠１内の空気
を送り第２放熱器７内を通過する排気ガス温度を
低下させ、且つ外枠１空気を循還するようにして
外枠１外に放出されないよう構成する。

１４は燃焼室４下方に位置したバーナで、燃焼
用送風機１５より燃焼空気を取入れ、油量調節器
１６より燃料を取入れる。

１７は第１放熱器２の下方の燃焼室４周囲を湾
曲状に覆う反射板で、前方に輻射熱を反射させ
る。

１８は吸気管で、吸排気装置１０と燃焼用送風
機１５との間を接続する。

以上の如くこの考案は構成するもので、次に作
動について説明すれば、周知の燃焼操作すること
により、燃焼による排気ガスは排気案内筒５の排
気口９より第１放熱器２を迂回し、この時周囲に
放熱しつつ煙導口６より第２放熱器７内に入室し
排気管１１に至るが、この時冷却用送風機１３に
て冷却路１２内に冷風が吹込まれ排気ガスは温度
低下（260℃以下）されつつ吸排気装置１０より
排出される。

一方冷却用送風機１３にて第２放熱器７にて吹
込まれた空気は温風吹出口のない外枠内を循還さ
れ、従つて集中して外枠１外に放出される事な
く、接続箇所等より若干漏洩するだけで、膚が乾
繰したり、あるいはモヤとした不快感を与えるこ
とはない。

〈考案の効果〉 この考案によれば、箱状の外枠１内にバーナ１
４及び燃焼室４と連通する第１放熱器２を設け、
該第１放熱器２は煙導口６を介して外枠１内で第
２放熱器７を連通させ、更に該第２放熱器７は外
気を吸排気し外枠１外方に突設した吸排気装置１
０の排気管１１を取付けた燃焼装置に於いて、前
記第２放熱器７に空気を流通する冷却路１２を複
数個設けると共に該冷却路１２に外枠１内の空気
を送風する冷却用送風機１３を対向させて温風吹
出口のない外枠１内に設けたものであるから、温
風を放出せず、従つて膚が乾繰したり、あるいは
モヤとした不快感を与えることを防止し、しかも
排気ガス温度を低下させられ、安全な燃焼装置を
提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案一実施例の縦断面図、第２図
は同平面断面図。 １……外枠、２……第１放熱器、４……燃焼
室、６……煙導口、７……第２放熱器、１０……
吸排気装置、１１……排気管、１２……冷却路、
１３……冷却用送風機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱状の外枠１内にバーナ１４及び燃焼室４と連
   通する第１放熱器２を設け、該第１放熱器２は煙
   導口６を介して外枠１内で第２放熱器７を連通さ
   せ、更に該第２放熱器７は外気を吸排気し外枠１
   外方に突設した吸排気装置１０の排気管１１を取
   付けた燃焼装置に於いて、前記第２放熱器７に空
   気を流通する冷却路１２を複数個設けると共に該
   冷却路１２に外枠１内の空気を送風する冷却用送
   風機１３を対向させて温風吹出口のない外枠１内
   に設けて成る燃焼装置。