JPH02282394A - 新規ペプチド及び血圧降下剤 - Google Patents

新規ペプチド及び血圧降下剤

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JPH02282394A
JPH02282394A JP1104265A JP10426589A JPH02282394A JP H02282394 A JPH02282394 A JP H02282394A JP 1104265 A JP1104265 A JP 1104265A JP 10426589 A JP10426589 A JP 10426589A JP H02282394 A JPH02282394 A JP H02282394A
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Susumu Maruyama
進 丸山
Hideoki Tanaka
田中 秀興
Hidekatsu Maeda
前田 英勝
Shinsuke Mitsuyoshi
三吉 新介
Toshiyuki Kaneko
俊之 金子
Yasuko Yoshizawa
吉沢 康子
Fumio Fukui
福井 史生
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Showa Sangyo Co Ltd
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Showa Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はいちじく樹木由来の新規オリゴペプチド、及び
それらのオリゴペプチド、またはいちじく樹液もしくは
果肉由来の物質を含有する液またはその濃縮物を有効成
分として含有する血圧降下剤に関する。上記有効成分は
一般に安全性が極めて高く、安価かつ人足に供給できる
ので、本血圧降下剤は医薬品としてのみならず、血圧降
下作用を持たせた機能性食品として用いることができる
〔従来の技術〕
高血圧症は近年増加の傾向にあり対策が望まれている。
従来、高血圧症の予防、治療に有効な物質は数多く知ら
れている。また一方、日常の食物の1■取を通して病気
の主として予防に役立てようとする機能性食品に対する
関心が高まっている。
これらの観点から安全性の高い食品またはそれらの加水
分解物等から血圧降下作用を有する物質を見い出すこと
が行われている。例えば牛乳カゼインのトリプシン加水
分解物から単離されたアンジオテンシン変換酵素(A 
CE)阻害物質またはそのペプチダーゼ処理物を血圧降
下剤として用いることが提案されている(特公昭6o−
23oss−q、同60−23086号、同60−23
087号、牛、′」開閉61−36226す、同61−
36227号)。また最近では、魚類タンパク質または
大豆タンパク質のバチルス属細菌由来のセリンプロテア
ーゼ、バチルス属細菌由来の金属プロテアーゼまたは植
物由来のチオ−ホゾ1:Iテアーセによる加水分解物を
血圧降下剤として用いることが提案されている(特開昭
62.−1.69732号)。
(発明が解決しようとする課題〕 新規有用な血圧降下剤は常に求められている。
また医薬品としてのみならず、日常の摂取を通して高血
圧等の種々の症状の予防等を図る機能性食品も求められ
る昨今である。
本発明は優れたACE阻害作用ならびに血圧降下作用を
有し、安全性が極めて高く、医薬品としてのみならず機
能性食品としても使用可能な特定のオリゴペプチド及び
それらを含有する血圧降下剤を提供ずろことを目的とす
る。また本発明は、優れたACE阻害作用ならびに血圧
降下作用合有し、安全性が極めて高く、安価かつ大量に
供給でき、医薬品としてのみならず機能性食品としても
有用な血圧降下剤を提供することをも目的とする。
〔課題を解決するだめの手段〕
本発明者らは、血圧降下作用を有する物質を種々検索し
た結果、いちしく樹木に由来する特定新規メリゴペプチ
ト、いらじく樹液もしくはいちじく樹液由来画分例えぽ
いぢしく樹液の比較的低分子量画分、及びいちしく果肉
(いわゆる可食部としてのいもしく)由来画分、例えぽ
いらしく果肉液の比較的低分子量画分が血圧降下作用を
有すること、及びこれらを用いることによって上記課題
を解決できることを見い出した。
すなわち請求項1記載の本発明は新規なオリゴペラブチ
1−であるL−Ala−1,−シal−L−へ5n−L
−Pro−L−11eL−/lrg 、 L−Leu−
L−Tyr−L−Pro−L−Val−L−Lys及び
LLeu−L−νa I −L −A r 12及びそ
れらの酸付加塩を提供し、請求項2記載の本発明はL−
Ala−L−Val−L−八5n−L−Pr。
L−11e−L−八rH,,l、−1,eu−L−Ty
r−L−Pro−L−Val−L−Lys及びL−Le
u−L−Val−L−Arg及びそれらの酸付加塩から
なる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含
有する血圧降下剤を提供し、請求項3記載の本発明はい
ちじく樹液、いちじく果肉を粉砕し固液分離して得られ
る液、またはいちじく樹液もしくはいらしく果肉を粉砕
し固液分離して得られる液を分別して得られる分子11
0000以下の物質を含有する液、またはそれらのいず
れかの濃縮物を有効成分として含有する血圧降下剤を提
供する。
以下、本発明を請求項1及び2の発明と請求項3の発明
とに分けて説明する。
請求項1及び2の発明におりる酸付加塩は、製薬−ヒ許
容される酸(無機酸及び41機酸)付加塩、例えば塩酸
塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、安息香酸
塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩
、クエン酸塩、シュウ酸塩、メタンスルポン酸塩、t〜
ルエンスルポンH塩、−7スバラギン酸塩、グルタミン
酸塩等を特徴する請求項1及び2のオリゴペプチドはイ
チジク樹木特にイチジク樹液中に存在するので、そこか
り単離精製するか有機化学的な合成方法によりアミノ酸
を段階的に導入することによって製造される。
また、加水分解酵素の逆反応を利用したペプチド合成法
、遺伝子工学的手法等によっても製造することができる
すなわち、いししくの木に傷をつけて得られる乳液状の
イチジク樹液を好ましくは含有されるフィシン等のプロ
テアーゼの作用を封じるため加熱処理(例えば100°
C115分)し、操作性の観点から必要に応じ水で希釈
し、濾過、遠心分離等適当な手段で固液分離し、得られ
る液を限外濾過、ゲル濾過等の分離処理に付して高分子
物質(例えば分子量10000より大の物質)を除外し
、得られる水溶液をペプチドの分茄精裂、分別に通常用
いられるカラムクロマトグラフィー(例えばSP−セフ
ァデックスC25カラムクロマトグラフイー、セファデ
ックス1.11−20カラムク1コーントグシフイ=(
ファルマシア社製)等)、高速液体クロマトグラフィー
〔例えばアクアボアTM prep−10(アプライド
・ハイオシステムズ社製)カラム、リクロソルブ1律−
セレクI−B (メルク社製)カラム等を用いる高速液
体クロマトグラフィー〕゛ζ分離精製、分別して目的と
する個々のオリゴペプチドを得ることができる。
有機化学的合成法として【J液相法、固相法の2利■が
あり、1ii1.FfでばBoc (クーラ・トリーゾ
ナルオー1−ジカルボニル)基などで保護したアミノ酸
をDMl+(ジメチルホルムアミド)に溶解し、1)C
C(ジシクロへキシルカルボジイミド)及び11叶((
1−ヒトIコキシヘンヅトリアゾール)の存在下で一昼
夜反応させ、カルボキシ末端側から順次結合させる。ま
た、後者ではアプライ1−・ハイオシステムス社製ペプ
チド合成装置(430Δ型)なとて、PAM(フェニル
アセタミドメチル)樹脂にアミノ酸を順次伸長させ、フ
ッ化水素などにより樹脂及び各種保護基を切断し、目的
とするメリゴペプチドを得る。
本オリゴペプチドの酸(=J加塩は常法により製造する
ことができる。例えば上記により製造したいずれかのオ
リゴペプチドとそれに対し1当量の前記したような適当
な酸とを水またはエタノール等の溶媒中で反応さ−Uて
)容媒を真空あるいは凍結乾燥により除去するごとによ
り製造することができる。
本オリゴペブチI及びその酸付加塩はACE阻害作用な
らびに血圧降下作用を有し、ヒトをはじめとする哺乳動
物の高血圧症の治療、予防に有効であると期待される。
本オリゴペプチド及びその酸付加塩はそのまま、または
通常少なくとも1つの製薬補助剤と製薬組成物にして使
用する。
本オリゴペプチIζ及びその酸付加塩は非経口的(ずな
わぢ、静脈注射、直腸投与等)または経口的に投jj、
 (、、各投与方法に適した形態に製剤するごとができ
る。
注射剤としての製剤形態は、通常滅菌水水溶液を包含す
る。上記形態の製剤はまた緩衝剤pH調節剤(リン酸水
素ナトリウム、クエン酸等)、等張化剤(塩化すl−I
Jウム、グルコース等)、保存剤(パラオキシ安息香酸
メチル、P−ヒドロキシ安息香酸プロピル等)等の水以
外の他の製薬補助剤を含有することができる。該製剤は
細菌保持フィルターを通ず濾過、組成物・\の殺菌剤の
混入、組成物の照射や加熱によって滅菌するごとができ
る。
該製剤はまた殺菌固体組成物として製造し、用時滅菌水
等に溶解して使用J“ることもできる。
直腸投与剤は坐剤の形態をとることができ、活性成分に
加え、種々の坐剤用賦形剤、例えはカカオ脂、ワックス
等を含有することができる。
経口投与剤は胃腸器官による吸収に適した形に製剤する
。錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、粉末剤は常用の
製薬補助剤、例えば結合剤(シロップ、アラビアゴム、
ゼラチン、ソルビット、l・ラガカント、ポリビニルピ
ロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース等)、賦形剤
(ラクトース、シュガー、コーンスターヂ、リン酸カル
シウム、ソルビット、グリシン等)、滑沢剤(ステアリ
ン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリ:1−ル
、シリカ等)、崩壊剤(ポテトスターチ、カルボキシメ
チルセルロース等)、湿潤剤(ラウリル硫酸ナトリウム
等)を包含するごとができる。錠剤は常法によりコーテ
ィングすることができる。
経口液剤は水ン容液等にしたり、トライプロダクトにす
ることができる。そのような経口液剤は常用の添加剤例
えば保存剤(p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプ
ロピル、ソルビン酸等)を包含していてもよい。 本血
圧降下剤中の本オリゴペプチドまたはその酸付加塩のけ
ば種々かえることができるが、通常5〜100χ(w/
皆)、特に10〜60χ(w/w>が適当である。本血
圧降下剤の投与量は有効成分として10〜200mg/
kr;/dayが適当である。なお、本オリゴペプチド
の象、性B?、性はLDso(ICR系マウス、経口投
与) > 3g/kgである。
また、本オリゴペプチドは多量に摂取しても生体に悪影
響を与えない利点を有することから、そのまま、または
種々の栄養分等を加えて、もしくは飲食品中に含有せし
めて血圧降下作用、高血圧予防の機能をもたせた機能性
食品、健康食品として食してもよい。すなわち、例えば
各種ビタミン類、ミネラル類等の栄養分を加えて、例え
ば栄養ドリンク、豆乳、スープ等の液状の食品や各種形
状の固形食品、さらには粉末状としてそのままあるいは
各種食品へ添加して用いるごともできる。
かかる機能性食品、健康食品としての本血圧降下剤中の
有効成分の含有量、摂取量はそれぞれ上記製薬における
含有量、投L′3Nと同様でよい。
次に請求項3記載の発明について説明する。
いちじく樹液としてはいちしくの木に傷を付して得られ
る乳液を用いることができる。いししく樹液は含有され
るプロテアーゼを失活させるため分別に先立ち加熱処理
(例えば100°C110分)するのが好ましい。一方
、いちじく果肉を操作上の観点から必要に応じ水を加え
、含有されるプロテアーゼを失活させるため好ましくは
加熱処理(例えば100°Cl2O分)し、粉砕し、濾
過、遠心分81(等により固液分離して液を回収する。
いちじく樹液またはいぢじく果肉からの上記固液分離液
を、限外濾過、ゲル濾過等の分別手段に伺して分子量1
0000以下の物質を含有する液をf′+る。」−記い
らしく樹液、いぢじく果肉由来固液分離液、もしくはそ
れらの分号吋夜、またはそれらのいずれかの濃縮物(例
えば濃縮液、濃縮固体、噴霧乾燥物、凍結乾燥物等)(
以下、これらを包括して分別液等またはそのPA縮物と
いう)を請求項3の血圧降下剤の有効成分として用いる
ことができる。なお、上記fa縮は常法により行って差
し支えない。
この分別液等またはその濃縮物はそのまま製薬組成物と
して、または少なくとも1つの製剤補助剤と製薬組成物
にして使用する。この分別液等またはその濃縮物は経口
的または非経口的(例えば直腸投与)にヒトをはじめと
する哺乳類に投与し、各投与方法番こ適した形態に製剤
化することができる。
経口投与剤及び直腸投与側の製造、製剤補助側倒は請求
項2の発明と同様でよい。
請求項3の血圧降下剤中の分別液等またはその濃縮物の
量は種々かえることができるが、通常固形物基準で1〜
100%が適当である。本血圧降下剤の投与fflは活
性成分(固形物)として0.5〜500mg/J/da
yが適当である。本活性成分は毒性をイ1さない。例え
ば実施例4で得られるいちじく樹液低分子画分凍結乾燥
品及び実施例5で得られるいちじく果肉液低分子画分凍
結乾燥品の急性毒性はいずれもLD5゜(ラット、経り
投与) >5g/kgである。
また、請求項3の分別液等またはその濃縮物は多量に摂
取しても生体に悪影響をυ、えない利点を有することか
ら、請求項1のオリゴペプチドと同様、そのまま、また
は種々の栄養分等を加えて、もしくは飲食品中に含有せ
しめて血圧降下作用、高血圧予防の機能をもたせた機能
性食品、健康食品として食してもよい。かかる食品とし
ての請求項3の血圧降下剤中の活性成分(固形物)の含
有量及び摂取量は製薬におけると同様でよい。
[実施例〕 次に本発明を実施例により説明する。
災施讃す−[いちじく樹液からの新規オリゴペプチドの
精製 いぢじく樹液200mNを100°C15分間加熱処理
し、蒸留水600mRを加えた後不溶物を濾去した。つ
いで、濾液をアミコン社製限外濾過膜(置−10) (
分画分子量1.0000)に通して高分子物質を除去し
た。
得られた水ン容液IO雁をファルマシア社製イオン交換
樹a sp−セファデックスC25のカラム(2X 4
7c−に添加し、300m1の蒸留水、ついで130雁
の0.1Mギ酸アンモニウム(1)117.0> で溶
出した。次に、溶出液を0.5門ギ酸アンモニウム(p
H7,0)に切す換え、52〜104m1の溶出画分を
A液、130 mfl付近の溶出画分をB液とした。A
液、B液をそれぞれ減圧濃i宿後、セファデックスLl
+−20カラム(2X 62cm)に添加し、30%メ
タノールで溶出して脱塩した。
脱塩後のA液をさらにアプライド′・ハイオシステムズ
社のセミ分取用高速液クロ装置で分画した。
溶出条件しよ下記による。
カラム; アクアボアTM Prep−10溶出液: 
 0.1% TFA  存在下、3.5から67%ノア
セトニトリルグラジェント(所用 時間40分) 流速:  6 mR/min 検 出: UV210nm この条件下で、5.4分付近に溶出されてくるACE阻
害物質をt’LP−1,(I’iHtree Late
x Peptide)  とした。また、6.5分付近
に溶出されてくるA CiE阻害物質をFLI’−2と
した。Iン目+−1、l化11−2を減圧乾固し、高速
液クロで分析したところ、l?LP−1は単一の物質で
あることが判明した。1iLP−2は若干の夾雑物をふ
くみ再度アプライド・ノ\イオシステJ、ズ社のセミ分
取用高速液クロ装置で単一物質に精製した。
前記脱塩後のB液はメルク社の分析用カラム(リクロソ
ルブ1lP−セレク目1)を用いた高速液クロにより更
に分画した。溶出条件は下記による。
溶出液:0.1χTFA  存在下、■4から56χの
アセトニトリルグラジ:I−ント(所用時間20分) 流速:  1mf/min 検 出:  UV 21Or+m この条件下で4.5分に溶出されてくるACB阻害物質
を1rLP−3とした。上記溶出液を減圧乾固し、高速
液クロで分析したとごろFLP−3は単一の物質である
ことが判明した。
次に上記1’LP−1、2,3の構造解析を行った。表
1に6N塩酸による力■水分解後のアミノ酸分析値(日
立835型アミノ酸分析計による)、質量分析値(日本
電子I(χ−110による)、アミノ酸配列分析(アブ
ライドハイオシステムズ社477Aプロテインシークエ
ンザーによる)を示す。
側妃址I  いちしく樹液由来新規ペプチドの化学合成 a)  L−Ala−L−Val−L−八5n−L−P
ro−L−11e−L−八rg(PLP−1)の合成 アプライド・ハイオシステムズ社製ペプチド合成装置(
430A型)に0.5 ミリモルのBoc−L−Arg
(Tos)0−CHz−PAM樹脂及び各2ミリモルの
Boc−L41e、Boc−L−Pro 、Boc−L
−Asn 、 Boc−L−Val 、Boc−LAl
aを装填し、OCCによる無水対称法により、LAla
−L−Val−L−Asn−L−Pro−L−11e−
L−Arg(Tos)OC11□PAMを合成した。次
に、ペプチド研究所製フッ化水素処理装置に上記合成ペ
プチド樹脂を導入し、アニソール1.5mlを添加後、
液体フン化水素10 dを導入した。−20″C30分
、0°c30分の反応後、フン化水素を減圧下に除去し
、ペプチドを無水:1−一テル、クロロホルムで交互に
3回洗浄し、2 N il=酸60m1にペプチドを溶
解させ、凍結乾燥した。この方法によりL−Ala−L
−Val−L−Asn−L−Pro−L−11e−LA
rgの白色粉末185mgを得た。
本オリゴペプチドの分析値を表2に示す。
b) L−Leu−L−Tyr−L−Pro−L−Va
l−L−Lys(FLP−2)の合成アプライド・ハイ
オシステムス社製ペプチド合成装置(430A型)に0
.5 ミリモルのBoc−L−Lys(CI−z)−0
−CHz−PAM樹脂及び各2ミリモルのBocL−V
al 、 Boc−L−Pro 、Boc−L−Tyr
(Br−z) 、、 Boc−LLeuを装填し、DC
Cによる無水対称法により、LLeu−L−Tyr(B
r−z)−LJro−L−Val−L−Lys(CI−
z)−〇011□PAMを合成した。次に、ペプチド研
究所製フッ化水素処理装置に上記合成ペプチド′樹脂を
導入し、アニソール1.5mflを添加後、液体フ・ン
化水素10m1を導入した。−20°C30分、0°C
30分の反応後、フッ化水素を減圧下に除去し、ペプチ
ドを無水上−チル、クロロボルムで交互に3回洗浄し、
2N酢酸60雌にペプチドを溶解させ、凍結乾燥した。
この方法によりL−Leu−L−Tyr−L−Pro−
L−Val−L−Lysの白色粉末160n+gを得た
本オリゴペプチドの分析値を表2に示す。
c)  L−Leu−L−Val−L−八rg(FLP
−3)の合成アプライド・ハイオシステトズ社製ペプチ
ド合成装置(430A型)に0.5 ミリモルのBoc
−L−Arg(Tos)0−Ctlz−PAM樹脂及び
各2ミリモルのBoc−L−Val、Boc−L−Le
uを装填し、DCCによる無水対称法により、L−Le
u−L−Val−L−Arg(Tos)−0CHzPA
Mを合成した。次に、ペプチド研究所製フッ化水素処理
装置に上記合成ペプチド樹脂を導入し、アニソール1.
5mβを添加後、液体フッ化水素10mを導入した。
20°C30分、0°C30分の反応後、フッ化水素を
減圧下に除去し、ペプチドを無水エーテル、クロロホル
1、で交互に3回洗浄し、2N酢酸60戚にペプチドを
溶解させ、凍結乾燥した。この方法によりL−Leu−
L−シal−L−Argの白色粉末60mgを得た。
本ペプチドの分析値を表2に示す。
災施血主  いちしく樹液由来オリゴペプチ1′及び合
成オリゴペプチドのA、 CB阻害効果の検討 いちじく樹液由来新規オリゴペプチド口、P−1,2,
3及びそれらの合成オリゴペプチドについてACE阻害
活性を以下のごとく測定した。すなわちまず、5gのラ
ビットラングアセトンパウダーを50mflの0.1M
ホウ酸ナナトリウム緩衝液pH8,3)に溶かし、40
,0OOG 、40分の条件下で遠心処理し、その上澄
液をさらにハイドロキシアパタイトで精製し、1 un
it/mgproteinのアンジオテンシン変換酵素
液を得た。
本オリゴペプチドの種々の濃度の水溶液をそれぞれ試験
管に0.03mff1入れ、ごれに基質として、0.2
5m1のヒブリルヒスチジルロイシン(最i冬6 度5
n+M、Na(1300mM含む)を添加し、ついで上
記アンジオテンシン変換酵素液0 、1. mlを加え
、37°Cて30分間反応させた。その後、IN塩酸0
.25mff1を添加して反応を停止させた後、1.5
mRの酢酸エチルを加え、酢酸エチル中に抽出されたヒ
プリル酸の■9 228nrnでの吸収値を測定し、これを酵素活性とし
た。なお、この条件で本オリゴペプチドを含まない場合
の228nmの吸収値は0.35であった。
このような実験を複数行い、阻害率を次の弐より算出し
た。
A;阻害剤を含まない場合の228nm吸収値B:阻害
剤添加の場合の228nm吸収値上記阻害率が50%の
ときの本オリゴペプチドの濃度ICs。値を求めた。結
果を表3に示す。
−尖細lユ  FLP−L、 FLP−2の血圧降下作
用体重200gのWistar系雄性ラット(日本ラッ
ト(株)、1群6〜8匹)をウレタン1.25g/kg
腹腔内投与により麻酔し、常法に従って組頭動脈圧を1
−ランスデューサー(SKI−590,日本光電(株)
)を介して連続的に記録した。下腿静脈より、生理食塩
水に熔解したFLP−1またはPLP−2を投与し、そ
の5.15.25及び35分後にアンジオテンシンI(
ヒ1〜配列、シグマ社)100ngノkgを繰り返し投
すして、前後の最高血圧の変化を4(す定した。対照と
しては生理食塩水を投j、5. したものを用いた。結
果を表4及び表5に示した。
実差乎J 5   PLP−3の血圧降下作用体重15
0gのWistar系雄性ラット(日本ラット(株)、
1群3匹)をウレタン1.25g/kg腹腔内投与によ
り麻酔し、常法に従って組頭動脈圧をトランスデユーサ
−(SKU−590,日本光電(株))を介して連続的
に記録した。
下腿静脈より、ヘキサメトニウム5mg/kgを投与し
、自律神経系の影響を抑えた後、同しく下ルB静脈より
生理食塩水に溶解したPLP−3(100mg/kg)
を投与した結果、投与直後に約20mm)1g血圧降下
が見られた。
実]相影  いちじく樹液低分子画分の血圧降下作用 いちじくの樹皮に傷をつけて流れ出る樹液(乳液)を収
集した。樹液200mff1を1.00°Cで10分煮
沸し、分画分子量10,000の限外il&、過膜(ア
ミコンI]■10)を用いる限外濾過に付して、浸出し
てくる低分子画分を回収し、凍結乾燥して白色粉末25
gを得た。
次にこの粉末の血圧降下作用を調べた。動物は10週金
白然発症高血圧ラット(Still) (、日本ラット
(株)(♂、体重240〜280g、 1群5匹)を用
いた。
試料は生理食塩水にン容解し、有効成分として2&/k
g I腹腔内りこ投与した。対照として生理食塩水を腹
腔内に投;j−シた。投与直前及び投j3.1.3.5
.7時間後に、ラッ1− マウス用非観血血圧計TK〜
350(ユニコム社製)を用い、Ta1l−Cuff法
で血圧を測定した。
結果を最高血圧±S、E、で表6に示した。表6より明
らかなごとく、いらじく樹液低分子画分が投与後1.3
時間の血圧を有意に低下させた。
実施料ユ  いもしく果肉法低分子画分の血圧降下作用 いちしく 1250g及び水2000mNの混合物を1
00°Cで20分煮沸し、粉砕して、2500rpmで
20分速心分離した。上清を限外濾過(分画分子i 1
0 、000、アミコンロ−10)シ、濾液を凍結乾燥
して凍結乾燥品23gを得た。
凍結乾燥品の血圧降下作用を動物を1群6匹とした以外
実施例6と同様にして調べた。
結果を最高血圧±S、E、で表7に示した。表7より明
らかなごとく、いちしく果肉液低分子画分は投与後1〜
7時間の血圧を上意に低下させた。
表3 いちしく樹液由来オリゴペプチド及び合成オリゴペプチ
ドのACE阻害効果(実施例3)1(、o値 いちじく由来  合成 Val−L−八5n−L−Pr。
Arg   (FLP−1) Tyr−L−Pro−]−Val (FLP−2) I7−八rg (FLP−3) i、−八I a −L L−11,e−L L−Leu−L −Lys L−Leu−L−Val 4.5μH 14μh 14μh 5.0μN 14μi 表4 PLP ■ の昇圧抑制作用 (実施例4) min 5m1n 5m1n 5m1n コントロール NLP−1(100mg/kg) NLP−1(50mg/kg) 28±3  32±3   27±4 27±43±1
.”14°±1 22±1  25±16±3124±
2   31±4 32±4表5 +1LP−2 の昇圧抑制作用 (実施例4) 5n+i、n 5m1n 5m1n 5m1rl コントロール FLP−2(1001ng)kg) 27±4  33±5 28±5 29±55±212
5±5 27±4 28±5〔発明の効果〕 請求項1及び2記載の本発明によれば優れた血圧障下作
用を有するいちじくの樹木由来の新規オリゴペプチド及
びそれを有効成分とする血圧降下剤がそれぞれ提供され
る。
請求項3記載の本発明によればいちじく樹液もしくは果
肉由来の物質を有効成分とする血圧降下剤が提供される

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、L−Ala−L−Val−L−Asn−L−Pro
    −L−Ile−L−Arg、L−Leu−L−Tyr−
    L−Pro−L−Val−L−Lys及びL−Leu−
    L−Val−L−Arg及びそれらの酸付加塩。 2、L−Ala−L−Val−L−Asn−L−Pro
    −L−Ile−L−Arg、L−Leu−L−Tyr−
    L−Pro−L−Val−L−Lys及びL−Leu−
    L−Val−L−Arg及びそれらの酸付加塩からなる
    群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有す
    る血圧降下剤。 3、いちじく樹液、いちじく果肉を粉砕し固液分離して
    得られる液、またはいちじく樹液もしくはいちじく果肉
    を粉砕し固液分離して得られる液を分別して得られる分
    子量10000以下の物質を含有する液、またはそれら
    のいずれかの濃縮物を有効成分として含有する血圧降下
    剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018131414A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 株式会社植物ハイテック研究所 未利用作物組織から高栄養価機能を持つルビスコを調製する方法

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