JPH02281510A - ワイヤハーネスの移し替え方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、自動車用のワイヤハーネスの製造方法に関
するもので、特にワイヤハーネスの工程間の移し替え方
法に関するものである。

［従来の技術］ 自動車には各種制御機器、照明機器などの給電、配電に
多くの電線が使われている。この自動車の電装品は、最
近の急速な高級装備化、エレク１−ロニクス化のため増
大しており、これに伴ってワイヤーハーネスの回路数が
増加する方向にある。

従来のワイヤハーネスの製造工程としては、製造工程進
捗の度合に併せて、組立・加工用などのの図板が変わっ
ていくことにより、移し替えの必要がある。この各工程
毎にワイヤハーネス各部位の位置関係は損なわれ、この
ため各工程毎に手作業によって、布線作業を行ないワイ
ヤハーネス端末部の位置関係を再現している。

［発明が解決しようとする課題］ しかしたがら、このような従来の手作業による布線作業
にあっては、布線作業自体、ワイヤハーネスの端末箇所
数が多く、また布線位置も複雑であるため、作業に熟練
を要し、新人では困難であり、熟練者といえども作業上
の誤りを起すことがある。また、布線作業時に、ワイヤ
ハーネスを構成する部品や電線などが、ひっかかりやぶ
つかりあいによる破損の発生があるという問題点があっ
た。

この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、ワイヤハーネスの初期布線がら完成品までの
工程を−・連作業とすることにより、上記問題点を解決
することを目的としている。

［課題を解決する為の手段〕 この発明は、自動車用ワイヤハーネスの移し替えで、ワ
イヤハーネスの一次組立品の形状に倣って設定された保
持位置、その保持位置に対応した複数の把持具、その把
持具を固定する移動板を有し、上記把持具の閉鎖により
一次組立品を保持し、そして二次組立品の作業場所に移
送し、把持具の開放により一次組立品を落下させる方法
としたことである。

すなわち、ワイヤハーネスの一次組立図板上の位置表示
治具により示される配線位置と、同一配線位置関係にあ
る次工程の二次組立図板が準備されている。この図板上
に布線された自動車用ワイヤハーネスの一次組立品の各
折曲点及び端末部を保持部とし、該保持部の各々に対応
した把持具を上記図板に対して近接自在とした移動板に
設け、上記移動板の図板への近接時に上記把持具にて上
記保持部を把持させ、しかる後移動板を二次組立に供す
る図版上へ移動させることにより、上記ワイヤハーネス
の一次組立品を上記図板上に布線された形状を保ったま
まで二次組立に供する図板上に移し替えさせる方法であ
る。

移動板は、−次組立図板上で一次組立加工の終わったワ
イヤハーネスを各部位の位置関係を損ねぬように、所定
の部分を把持具（ロボットハンドなど）で保持する。そ
して、−次組立図板上の位置と同一の位置関係にある次
工程の二次組立図板上に移送し、把持具を一斉に開放す
ることにより、自由落下または二次組立図板上の治具に
キャッチングさせることにより、ワイヤハーネスを設置
する機構を持っている。なお、保持治具は、移動板に設
けられた把持具を開放することによりワイヤハーネスの
一次組立品を上記保持治具に受け入れることができるよ
うに、二次組立を供する図板上に設けられ上方を拡開し
た略Ｕ字形状の受入部を有する構造である。

このようにワイヤハーネスの移し替えを機械化し同一位
置関係を形成させることにより、手作業による布線作業
の全部または一部を省略できる。

［作用］ ワイヤハーネスの形状に倣って複数の把持具の位置が設
定され、固定されている把持具固定装置である移動板を
備えているので、ワイヤハーネスの各部位を把持具で保
持でき、そのままの形を維持して、次工程に移送・設置
するため、再度複雑な布線作業を行わなくてもよい。

［実施例］ 本発明について、図面により１実施例を説明する。第４
図は二次組立品７でワイヤハーネスの組立て完成品であ
る。第５図は一次組立品４でワイヤハーネスを構成する
予備組立品の一例図である。

この予備組立品を数種類組合わせて二次組立品７を完成
させる。第６図はこの発明によるワイヤハーネス組立方
法のための製造装置で、−次組丘部Ａ、二次組立部Ｂ、
搬送制御部Ｃで構成する。

なお、搬送制御部Ｃの搬送部は手動、またはエアー、油
圧などの公知の駆動装置技術で構成する。

第７図は公知技術であるロボットハンドを利用した把持
具の詳細であり、エアーにより保持指の開閉を行うもの
で、保持指の内面は可撓性を有する、例えばゴムやプラ
スチック等が嵌込まれ、電線集束品であるがために変形
しやすい一次組立品４の保持を容易にかつ確実にする。

第８図は一次組立品４ならびに二次組立品７の加工作業
用のワイヤハーネスの保持治具３で、上部のＵ型部分は
組立品のワイヤハーネスの外径寸法・付属部品等により
適当な形状の物を各々選択できる。第２図・第３図に示
す組立図板５，６は、この保持治具３をワイヤハーネス
の形状・寸法に合わせて組立図板上に固定したものであ
る。

つぎに組立方法を説明すると、第６図に示される一次組
立品４の一次組立図板５上で、二次組立品７の部分形状
と同一の形状に組立てられた一次組立品４がある。搬送
部９にて稼働する、あらかじめ−次組立品の所定の場所
を保持する位置に設置された複数の把持具２を設けた移
動板１により、第５図の一次組立品４に：印により示し
た保持部８を同時に掴み、第８図に示した一次組立図板
５上の保持治具３から上方に持上げ、所定の高さにて停
止すると、二次組立部Ｂの二次組立図板６の方向に搬送
し、二次組立図板６上に設けた保持治具３の上方に停止
する。保持治具３より所定の高さにちかづけ、把持具を
一斉に開放することにより、自由落下または二次組立図
板６上の保持治具３にキャッチングさせることにより、
ワイヤハーネスを設置する。

移動板１は、搬送制御部Ｃの搬送部９により、上述の工
程を繰返す為に一次組立図板５上に戻り停止する。

［発明の効果］ このようにワイヤハーネスの移し替えを機械化し同−位
ｆｆ　１ｍ　係を形成させることにより、手作業による
布線作業の全部または一部を省略できる。

このため複雑な布線作業を省略出来ることにより組立て
作業の効率が向上し、布線作業の工程でのワイヤハーネ
ス部品の破損が無くなる。またワイヤハーネス製造工程
間のライン化が容易で、一連作業の工程となり仕掛製品
の減少となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、移動板に設置された複数の把持具、第２図は
、−次組立図板の保持治具に取り付けられた一次組立品
、第３図は、二次組立図板の保持治具に取り付けられた
一次組立品、第４図は、二次組立品、第５図は、保持部
が示されている一次組立品、第６図は、この発明による
ワイヤハーネス組立方法のための製造装置の一実施例で
保持部の一部断面を示す略図、第７図は、公知技術であ
るロボットハンドを利用した把持具の略図、第８図は、
保持治具を示す。 １：移動板、２：把持具、３：保持治具、４ニ一次組立
品、５ニー次組立図板、６：二次組立図板、７：二次組
立品、８：保持部、９：搬送部Ａニー次組文部、Ｂ：二
次組立部、Ｃ：搬送制御部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）図板上に布線された自動車用ワイヤハーネスの一
   次組立品の各折曲点及び端末部を保持部とし、該保持部
   の各々に対応した把持具を上記図板に対して近接自在と
   した移動板に設け、上記移動板の図板への近接時に上記
   把持具にて上記保持部を把持させ、しかる後移動板を二
   次組立に供する図板上へ移動させることにより、上記ワ
   イヤハーネスの一次組立品を上記図板上に布線された形
   状を保ったままで二次組立に供する図板上に移し替えさ
   せるようにしたことを特徴とするワイヤハーネスの移し
   替え方法。
2. （２）二次組立を供する図板上に上方を拡開した略Ｕ字
   形状の受入部を有し、かつ二次組立品形状に対応した複
   数の保持治具を設け、移動板に設けられた把持具を開放
   することによりワイヤハーネスの一次組立品を上記保持
   治具に受け入れることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載のワイヤハーネスの移し替え方法。