JPH02279154A - 衛生材料用表面材 - Google Patents

衛生材料用表面材

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JPH02279154A
JPH02279154A JP1102150A JP10215089A JPH02279154A JP H02279154 A JPH02279154 A JP H02279154A JP 1102150 A JP1102150 A JP 1102150A JP 10215089 A JP10215089 A JP 10215089A JP H02279154 A JPH02279154 A JP H02279154A
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JP
Japan
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fibers
crimp
paper
fiber
polyester
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Pending
Application number
JP1102150A
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English (en)
Inventor
Kenji Hiramatsu
憲二 平松
Masaki Okazaki
正樹 岡崎
Tamemaru Ezaki
江嵜 為丸
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02279154A publication Critical patent/JPH02279154A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生理用品や衛生材料の表面材に関するもので
あり、特に、嵩高性、柔軟性、地合の均−性及び伸縮性
に浸れた衛生材料表面材およびこの表面材を安価に生産
性の高い抄紙法で製造する方法を提供するものである。
(従来の技術) 衛生材料用表面材(以下、単にフェーシング材と称す。
)は、一般に繊維長が20〜60+sa+程度であり、
捲縮を有する再生繊維や合成繊維などの短繊維を用い、
梳綿機によりシート状ウェッブとしたのち、繊維と繊維
をニードルパンチや水流により絡合させたり、接着剤を
用いて結合させたり、熱融着性バインダー繊維を混合し
、熱により接着させたりする方法、いわゆる乾式法によ
る不織布が使用されている。このような乾式不織布には
比較的繊維長の長い繊維を用いなければならないこと即
ちセルローズパルプや靭皮繊維等の繊維長の短い比較的
安価な原料を使うことができず、さらに生産工程上必ず
捲縮のある繊維を用いねばならない制約がある。しかし
該不織布シートは柔軟性に富み、嵩高で、かつ引裂強力
が高いためにフェーシング材として使用するに当っては
大変良い性質を有している。しかし生産性は、カードか
らウェッブを作る作業が入るため湿式抄紙法などに比べ
極端に低く、経済性に問題があり、さらに出来たシート
は一般に機械方向に繊維が配列されるため巾方向の強力
が極めて劣ること、カードから不織布化するためにシー
ト地合の不均一性が高く、毛羽やネップや未開繊の欠点
を生ずるなどフェーシング材として使用するためには問
題を有していた。
パルプを用いた乾式法も公知であり、たとえば特殊な解
綿機を用い空気にて繊維を移送、積層し、ラテックスバ
インダーで接着するシートが土林氏の不織布技術講習会
テキスト27頁(62,2,27於大阪)に示され、不
織布情報(62,5,lO,、14頁〜18頁)にも紹
介され販売されている。しかしながら該方式は製造面で
極めて特殊な装置を必要とする他に製造速度が遅く、さ
らに得られるシートの強度が低いという欠点を有してい
た。
一方、乾式不織布に対して湿式不織布はいわゆる紙を製
造する抄紙方式であり、主原料としてセルローズパルプ
や靭皮繊維を用いた洋紙や和紙がその中心である。その
製造方法は、パルプ類で代表される天然繊維や再生繊維
、合成繊維などとバインダー繊維の混合スラリー液から
長網、円網、短網等を用いてフェルト上に該繊維を抄き
上げ、この湿紙をヤンキータイプ又は多筒式の乾燥機に
て乾燥することにより生産される。この方法で得られる
紙の性能は緊度(嵩密度)が高く、引張り強度の高い、
印刷性の優れた毛羽のないしのが主である。逆に緊度の
低い、柔軟なティシュベーパーやトイレットペーパーな
ども紙の厚さを薄くすることで生産されている。しかし
紙抄き方式ではシート化するために繊維を二次元配向を
させねばならず、本質的に三次元性を有する嵩高性(嵩
密度0.22g/cm3以下)が得られるに到っていな
い。
見掛上嵩高性を付与するための手段として現在行なわれ
ている唯一の方法は、機械的にクレープ処理又はエンボ
ス加工処理して三次元化処理を行い、嵩高性と柔軟性を
与える方法であるが、この方法ではシート内部の三次元
性に欠け、本来の嵩高性、伸縮性の改良にはなっていな
い。しかし湿式抄紙法によれば安価なセルローズパルプ
、靭皮繊維、故紙などを用い、坪量lO〜50g/s”
程度の紙が1分間に数百〜数千mの速度で生産できると
いう高生産性を有しており、この点で極めて優れた方法
であると言える。
本発明者らは特殊なポリエステル複合繊維を用い湿式抄
紙法の大きな特長であるあらゆる天然9、再生、合成繊
維との混抄性を有していることを利用して、元来、水を
媒体としたシートフオーメションを用いると繊維間自由
度が損なわれて、緊度の高いシート、即ち紙ライクなも
のしか得られないという致命的な欠点を取り除き、高い
生産性と経済性に富み、嵩高で柔軟性に富んだフェーシ
ング材が得られる可能性があることに注目し、本発明に
到達した。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、あらゆる繊維の混合が可能であるとい
う特長を有する湿式抄紙法は経済性と生産性に富んだ製
造方法であるが、この方法では現在嵩高性および柔軟性
のある紙は得られていない、。
この製造方式では嵩高性を得るためには捲縮を付与した
合成繊維を用いる方法が考えられるが、高い嵩高性を得
るために捲縮数の高い繊維を用いたならば単繊維同志の
絡み合いが起こり糸玉となり均一な分散性は得られない
。たとえ分散が出来たとしても紙抄き時に平面状に繊維
が配列されることや、ヤンキドライヤーあるいは多筒式
ドライヤーで熱圧してその嵩がつぶされることとなり、
充分な嵩高性は得られない。更に混合する繊維がセルロ
ーズパルプであれば一層嵩高性が得られないという問題
がある。
更にシート化に当っては、用いるバインダーの制約があ
り、柔軟性、嵩高性を損わずに、かつ工程通過性のよい
バインダーの選定が必要である。
湿式抄紙には、ポリビニルアルコール系の粉末あるいは
繊維状バインダーが用いられているが、乾燥後のバイン
ダー樹脂が硬く、嵩高性、柔軟性を要求されるものには
問題がある。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は、捲縮形態がスパイラル捲縮である偏
心芯鞘型又はサイドバイサイド型ポリエステル複合繊維
が30重量%以上、そして熱融着性バインダー繊維が5
重量%以上含まれており、2.5g/cm”荷重時嵩密
度が0.06g/a@’以下であることを特徴とするフ
ェーシング材であり、そして170℃の乾熱処理におけ
る自由収縮率が20%以下で、かつ該乾熱処理後の捲縮
形態がスパイラル捲縮で40ケア25mm以上の捲縮数
の捲縮を発現する潜在捲縮能を有する偏心芯鞘型又はサ
イドバイサイド型ポリエステル複合繊維を30重量%以
上と200℃以下で熱融着するバインダー繊維を5重量
%以上含む繊維混合物の水分散液から湿紙を抄き上げ、
130〜180°Cの熱処理を行なうことを特徴とする
フェーシング材の製造方法である。
本発明における衛生材料用表面材(フェーシング材)と
は使い捨ておむつや生理用品等の直接人体に接触する部
分に使用される材料を始め、治療用としても人体に接触
するような材料、例えば貼付剤基布や患部保護のための
あて布等に使用される材料をも含むものである。
本発明において使用されるポリエステル複合繊維は、最
終的に得られる芯地の嵩密度をo、oag/cm3にす
ることができる程の捲縮発現能を有していれば、特別に
限定されることはなく、好ましくは170℃の乾熱処理
における自由収縮率が20%であり、40ケア25s+
s以上の捲縮数を発現する複合繊維である。このような
ポリエステル複合繊維は、例えば共重合ポリエステルと
ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレ
ート等のホモポリエステルとを適切に組み合わせて紡糸
することによって得られる。ここで共重合ポリエステル
としては、イソフタル酸、5−金属スルホイソフタル酸
等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セパチン酸等の
脂肪族ジカルボン酸、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、l、4−ブタンジオール、ペンタエリス
リトール等の脂肪族多価アルコール、2.2°−ビス(
4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン等の芳香族
多価アルコール等によって変性されたポリエチレンテレ
フタレート等の共重合ポリエステルを使用することがで
きる。共重合割合は共重合する化合物の種類によって異
なるので一概には言えないが、複合繊維として組み合わ
せるもう一方の重合体との間で溶融粘度差が100〜1
.500ボイズ程になるような、変性量であればよい。
又、共重合ポリエステル及びホモポリエステルの両者に
おいて、本発明の効果を損わない範囲で種々のモノマー
で変性されていることは何ら差支えのないことである。
しかしながら、捲縮発現能を含め、特に優れた性能の7
エーシング材を得るために、本発明においては、好まし
くは、2種類のポリエステル重合体から構成され、その
うちの熱高収縮性側のポリエステル重合体成分(A)と
しては、主たる成分がエチレンテレフタレート単位より
なり、かつ共重合体成分として金属スルフォネート基を
有するイソフタル酸と必要に応じてイソフタル酸を共重
合した改質ポリエステルを用い、一方熱低収縮側のポリ
エステル重合体成分(B)として、実質的にポリエチレ
ンテレフタレートからなるポリエステルを用い、これら
二種類のポリエステル重合体を偏心芯鞘型、又はサイド
バイサイド型に複合紡糸した繊維を使用することが望ま
れ、更には、170℃乾熱処理における自由収縮率が2
0%以下で、かつ該乾熱処理後の捲縮形態がスパイラル
捲縮で捲縮数40ケ/25am以上の捲縮を発現する潜
在捲縮能を有することが望まれる。又、該複合繊維は熱
処理前において繊度l〜6デニール、捲縮数O〜20ケ
/2511繊維長3〜20++vであることが好ましい
。本発明においては、該ポリエステル複合繊維30重量
%以上と、200℃以下で熱融着するバインダー繊維5
重量%以上とを混合し、水分散液となし、長網、短網、
円網で湿式抄紙法により抄き上げ、乾燥後130−18
0°Cで空気中で熱処理し、2.5g/am’荷重時嵩
密度が0.06g/cm3以下のフェーシング材を得る
ものである。
ここでバインダー繊維については、熱融着温度が200
℃以下の熱可塑性ポリマー単独からなる繊維やバインダ
ーとして機能しうる程度に該ポリマーが繊維の表面に存
在するような複合繊維(例えば、芯鞘型の鞘成分が該ポ
リマーであるものやサイドバイサイド型)であれば特別
に限定されることはなく、形態としては、繊度1〜15
デニール、繊維長3〜201Qlの熱融着性バインダー
繊維を使用することが好ましい。
又、本発明においては、上記のポリエステル複合繊維や
熱融着性バインダー繊維の他に、必要に応じて、セルロ
ーズパルプ、靭皮繊維等の天然繊維、レーヨン等の再生
繊維、ポリエステル系、ポリアミド軽、ポリアクリロニ
トリル系、ポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系
、ポリ塩化ビニル系等の合成繊維から選ばれた1種又は
2種以上の繊維を併用してもよい。この場合再生繊維及
び合成繊維は繊度0.2〜6デニール、捲縮数O〜20
ケ/25+nmS繊維長3〜20mmであることが好ま
しい。
本発明のフェーシング材においては、2.5g/am”
荷重時の嵩密度が0.06g/cm3を越える場合には
、本発明の目的であるソフト性に優れ、ペーパーライク
感のないフェーシング材が得られない。
本発明に用いられる潜在捲縮能を有するポリエステル複
合繊維において、高熱収縮側の重合体成分(A)は、好
適には繰返しの主たる構成単位かエチレンテレフタレー
トよりなり、かつ共重合体成分として金属スルフォネー
ト基を有するイソフタル酸を1〜6モル%と、イソフタ
ル酸を0〜lθモル%、好ましくは4〜8モル%の範囲
で有している改質したポリエステルである。イソフタル
酸を共重合しなくても、ポリエステルの重合反応は適度
にすすみ本発明の範囲内の潜在捲縮能を有するポリエス
テル複合繊維を生産することができるが、フェーシング
材の嵩高性を一層高めるためにはイソフタル酸を共重合
するのが好ましい。イソフタル酸が10モル%を越える
と適度の重合度を安定に得ることが難しくなり、かつ捲
縮堅牢性が低下する場合がある。また共重合する金属ス
ルフォネート基を有するイソフタル酸は、溶融粘度を適
度に保ち、潜在捲縮発現能を本発明の範囲内に顕在化す
るために用いられる。本発明における金属スルフォネー
ト基を有するイソフタル酸としては5−ナトリウムスル
フオイソフタル酸、5−カリウムスルフオイソフタル酸
、5−リチウムスルフオイソフタル酸が挙げられる。こ
れらエステル形成誘導体等の金属スルフォネート基を有
するエステル形成性化合物をポリエチレンテレフタレー
トを重合する際に1〜6モル%の範囲で添加し、また上
記イソフタル酸を必要により添加し共重合させることに
より重合体(A)は得られる。これ以外にも、予め金属
スルフォネート基を有するイソフタル酸を高割合で共重
合したポリエチレンテレフタレート重合体を作製してお
き、また必要によりイソフタル酸を高割合で共重合した
ポリエチレンテレフタレート重合体も作製しておき、こ
れらを共重合割合としてそれぞれ1〜6モル%および0
−10モル%の範囲となるようにポリエチレンテレフタ
レートと混合するマスターバッチ方式等によっても得る
ことができる。金属スルフォネート基を有するイソフタ
ル酸の共重合割合が1モル%未満では、熱処理時の収縮
応力の発現が弱く、捲縮発現性が劣る。6モル%以上で
は重合体の溶融粘度が高くなりすぎ縮合反応において適
度の重合度のポリマーを安定に得ることが難かしくなり
、紡出時の結晶性が高くなるために経時変化を起こし易
くなり延伸性の低下をきたし十分な潜在捲縮性を有する
複合v&維を得られない。好ましくは1〜5モル%で、
更に好適には2〜4モル%である。さらに(A)の重合
体には、高熱収縮性を多(損わない範囲で上記以外の共
重合成分が導入されていてもよい。また(A)の重合体
の固有粘度は0.45〜0,66が好ましく、特に0.
45〜0.50が好ましい。
熱低収縮側の重合体成分(B)には★質的にポリエチレ
ンテレフタレートからなるポリエステルを用いることが
できる。もちろん、重合体(A)の捲縮発現効果を著し
く減少させない限り重合体(B)は共重合が行なわれて
いてもよい。また(B)の重合体の固有粘度0.60〜
070となる重合度が好ましい。
必要に応じ無機物質として例えば酸化チタン、酸化ジル
コニウム、酸化硅素、アルミナ等の金属酸化物、難燃剤
、抗菌剤、消臭剤、芳香剤、ドデシルベンゼンスルフオ
ン酸ソーダのような親水化剤を混合してもよい。さらに
(A)、(B)の重合体には繊維の捲縮性を大きく損わ
ない範囲で他のポリマーが添加されていてもよい。
使用する紡糸口金は、丸型、三角型、土量、8字型、T
型などの孔形を有する複合型口金が考えられるが、勿論
これらに限定されるものではなく、また複合形態も特に
限定されないか、一般に偏心芯鞘型よりもサイドバイサ
イド型の方が捲縮発現力が優れている点で好ましい。
本発明に用いる潜在捲縮性複合繊維は前記(A)、(B
)の2種類の重合体成分を270〜290℃の範囲で前
記の口金を用い、複合比率(A) : (B)−40〜
6060〜40の範囲で偏心芯鞘型又はサイドバイサイ
ド型、好ましくは前述したようにサイドバイサイド型の
複合繊維とするのが特に好ましい。2種類の重合体成分
の紡出時の溶融粘度は(A)>(B)であることがよく
、285℃における溶融粘度差が100〜1500ボイ
ズ、好ましくは、300〜1.000ポイズの範囲であ
ることが優れた潜在捲縮能を有する複合紡糸繊維を得る
上で好ましい。複合比率が50:50から外れるに従い
口金吐出部で二−イング現象を起しやすくなるので(^
) : (B)= 45〜55・55〜45の範囲が最
も好ましい。
次に、フェーシング材に嵩高性、柔軟性、伸縮性、伸長
回復性を与えるためには潜在捲縮性複合繊維を熱処理し
てスパイラル捲縮を発現させることが重要である。更に
、スパイラル捲縮数とその時の捲縮の形状(曲率)がシ
ャープであることが重要であり、具体的には170℃の
乾熱処理により捲縮数は40ケア25mm以上でスパイ
ラル捲縮を発現することが好ましい。捲縮数が40ケ/
25+3未満では嵩高性、柔軟性および伸縮性が著しく
低下し、嵩密度の高いフェーシング材になってしまう。
また熱処理時の収縮率はフェーシング材の風合、嵩高性
および伸縮性に重要な関係をもち、一般的な加工条件で
あるプレセット温度160〜180℃、フェーシング材
に対する最終乾燥熱処理温度13G−180℃を満足す
る代表温度として170℃を選び、繊維を170℃で自
由収縮熱処理した時の収縮率が20%以下であれば、こ
れらの項目が充分に満足される。
収縮率が20%を越えるとフェーシング材として風合が
硬くなったり、捲縮特性、特に捲縮堅牢性が低くなり、
耐久性が低下したものになる。
このよう、な潜在捲縮能と熱収縮性とを有する捲縮性複
合繊維は、熱高収縮側の重合体(A)と低収縮側の重合
体(B)との溶融粘度差および、重合体(A)における
共重合割合、(A)と(8)の複合比率、そして紡糸後
延伸工程における延伸条件および緊張熱処理条件などを
適切に選定することにより得られる。延伸条件は紡糸後
繊維の最大延伸倍率の60〜75%で延伸することによ
り潜在捲縮能l最大限に発生させることができ、この状
態で緊張熱処理を130〜11110℃の範囲で処理す
ることにより、高い結晶性を維持することができ、高い
潜在捲縮力が養われる。
また、潜在捲縮性複合繊維は湿式抄紙用に未捲縮の繊維
を用いるのが通常ではあるが、捲縮性を更に向上させる
ために一般的な方法である押込み式捲縮機により水分散
時に未分散が発生しない程度の機械捲縮、捲縮数3〜2
0ケ/25■を付与した原綿としてもよい。捲縮数が2
0ケ/25a+mを越えると、ビータ−やパルパーで離
解が充分されないため好ましくない。潜在捲縮性ポリエ
ステル複合繊維の繊度は1〜15デニールが良く、更に
好ましくは2〜6デニールである。lデニール未満では
スパイラル捲縮の・発現性はよいものの捲縮の発現力が
弱(、嵩高性が得られにくい。また15デニールを越え
た領域ではゴワゴワしたフェーシング材となり柔軟性に
欠け、さらに、フェーシング材としての強度が弱くなる
ため好ましくない。繊維長は湿式抄紙用として水に均一
に分散すること及び捲縮の発現性が効果的であることか
ら3〜20mmが好ましく、特に4〜1OIlfllが
好ましい。3mn+未満では水中分散性は良いものの繊
維が短かくなるため毛羽、紙粉の発生を惹起するために
好ましくない。20IRI@を越えると繊維の分散性が
悪く、ブロック状になるため均一なフェーシング材が得
られにくい。
また本発明で使用する潜在捲縮性ポリエステル複合繊維
のフェーシング材中での含有率は30重量%未満では各
繊維の捲縮発現はあるものの熱融着性バインダー繊維や
その他の繊維と混抄し、熱処理により捲縮発現を得ても
、他の添加繊維の拘束に打ち勝つ応力発現が得られない
。そのために30重量%以上が必要であり、好ましくは
50重量%以上である。また水中での分散性を向上させ
るために製造工程中で表面処理油剤を添加してもよい。
潜在捲縮性を効果的に発現するためにはフェーシング材
の抄造方向または厚さ方向に力のかからない熱処理方法
が好ましい。例えば、エンドレス金網上のシートに14
0〜180℃の熱風を吹きつけるとか、スルードライヤ
ーを通す方法が考えられるがζヤンキー式、多筒式でも
かまわなく、装置にとられれるものでない。
熱融着性バインダー繊維は、潜在捲縮性ポリエステル複
合繊維と、必要により用いられる天然繊維、再生繊維、
合成繊維とを混抄した時、ドライヤーパート及び潜在捲
縮性ポリエステル複合繊維を熱処理により、捲縮発現さ
せる工程で各々の繊維間を効果的に接着する役割を有す
るものである。
即ち90−130℃のドライヤーパートで熱融着しても
よいし、また擬似的に接合していてもよい。更に130
〜180℃の熱処理において捲縮発現と同時に熱融着に
より繊維間が接着するのが好ましい。これらのことから
、さらに熱融着性の点と潜在1を縮性ポリエステル複合
繊維の熱処理温度から熱融着温度が200℃以下である
ことが必要条件である。
200℃を越える温度では熱融着させると潜在捲縮性ポ
リエステル複合繊維の性能低下をきたすため好ましくな
い。
熱融着性バインダーは熱可塑性ポリマーからなる繊維で
ないと柔軟性が得られないため好ましくない。好ましい
ものとしてはポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系繊維、又は共重合により低融点または低軟化
点化したポリエステルやポリアミドからなる繊維が挙げ
られる。当然該ポリマーで覆われた芯鞘型の複合繊維も
用いることができる。この場合、芯成分としては、未変
性のポリエステル系、ポリプロピレン系、ポリアミド系
等のポリマーが用いられる。
用いる熱融着性バインダー繊維は)−tSデニールが好
ましく、1デニ一ル未満では水中での分散性が悪くなり
好ましくなく、15デニールを越えるとバインダー効果
が少なくなること及びフェーシング材の風合が悪化する
ことから好ましくない。
捲縮数に関しては水分散性を得るために未捲縮のものを
用いるのが好ましいが、熱処理時の嵩高性を向上させる
ために水分散性を損わない範囲の20ケ/25m5以下
の捲縮を与えてもよい。20ケ/25mmを越える捲縮
では水分散時の糸のからまりが起こり、好ましくない。
熱融着性バインダー繊維の含有率は5重量%以上必要で
あり、好ましくは10〜40重量%である。
5重量%未満では潜在捲縮性ポリエステル複合繊維及び
必要に応じて天然繊維、再生繊維、合成繊維とを混抄し
た時の紙力及び伸縮回復性及びフェーシング材表面に出
る毛羽の発生防止等に対して効果を示さない。
次に本発明に用いるその他の繊維として、天然繊維であ
る叶葉樹、広葉樹からの未晒又は晒パルプ、こうぞ、み
つまた、麻、ラミー等の靭皮繊維、コツトンリンター、
竹、麦からの植物繊維などを利用することもできる。ま
た再生パルプや故紙などを利用してもよい。これらは未
叩解バルブであっても、あるいはカナデイアンフリーネ
スか100〜?50m1!程度に叩解したものであって
もよい。これら天然繊維を用いることは、洋紙や和紙に
代表される如く得られるフェーシング材により高い強度
をもたらす。さらに水との親和性が高く、吸収速度も大
きく、吸水量も大きいという特長をもたらす。また経済
性にも優れたものとなる。本発明の目的は前述したよう
に、通常の紙の製造方法によっても乾式不織布のような
性能を有しているフェーシング材を得ることにある。本
発明において、セルローズバルブとの混抄の意義は、高
速で抄紙でき、熱処理により乾式不織布の如き風合と適
度な吸水性を示すものが得られることである。
次に、再生繊維はビスコースから得られるレーヨンに代
表されるものであるが、再生繊維を用いると従来から生
産されているレーヨン紙に対して嵩高性に優れ、かつレ
ーヨンの有する親水性と抄紙性から柔軟性及び風合のよ
い伸縮性のあるフェーシング材を得ることができる。
その他の添加繊維として、合成繊維がある。ポリエステ
ル系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリアクリロ
ニトリル系、ポリ塩化ビニル系等の合成繊維は柔軟性及
び嵩高性を与え、風合をよくする。またポリビニルアル
コール系の合成繊維はフェーシング材の腰を強くするも
の、さらに親水性を高めるものとして利用することがで
きる。
再生繊維や合成繊維は、好ましくは繊度0.2〜15デ
ニールのものが選ばれる。0.2デニ一ル未満では水中
分散性が悪く毛玉になりやすい。一方、15デニールを
越える場合は得られたフェーシング材がゴワゴワして硬
くなり、柔軟性が不充分となる。繊維の捲縮数は水中分
散性を考慮すれば未捲縮であるのが好ましいが、分散性
を損わない範囲で、更に嵩高性と柔軟性、伸縮性を与え
るために、20ケ/25■以下の捲縮を与えてもよい。
捲縮数が20ケ/25■を越えると該繊維の水中分散性
か悪くなり玉状となり好ましくない。繊維長は2〜20
+n+nが好適で、更に好ましくは3〜10mmである
。21未満では水中分散性は良いものの繊維が短いため
に毛羽の発生や紙粉の発生となる。一方20mmを越え
ては水中分散性が悪くなり、毛羽やひも状物となったり
して均一な地合や風合のものが得られにくい。かかる再
生繊維及び合成繊維の断面形状は円形のものに限定され
ず、偏平型、U字型、Y字型、T字型、星型、三角型等
の異型であってもよく、さらにその断面の中に中空部分
を有していてもよい。また繊維形態はフィブリル状のも
のでもよい。
本発明においては、上記天然繊維、再生繊維および合成
繊維からなる群から選ばれる1種又は2種以上の繊維を
選択して目的に応じて使用することができる。
以上、本発明のフェーシング材に供する繊維原料は、本
発明で規定する潜在捲縮能を有するポリエステル複合繊
維と熱融着性のバインダー繊維と、そして必要に応じて
添加されるその他の天然繊維、再生繊維および合成繊維
からなる群から選ばれる繊維から構成されることを必須
条件としている。
本発明のフェーシング材の製造方法は、潜在捲縮能を有
するポリエステル複合繊維を30重量%以上、熱融着性
バインダー繊維を5重量%以上、そして必要に応じセル
ローズバルブ繊維等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維
、及びその他の合成繊維からなる群から選んだ1種又は
2種以上の繊維からなる繊維混合物を1〜lO重量%の
スラリーとなるように水を投入しビータ−又はパルパー
にて離解し、均一な水中分散液をつくる。更にチエスト
にて0.5〜5重量%水分散液となるように゛希釈し撹
拌しながら繊維の均一水中分散スラリーを得て、これを
抄紙原液とする。かかるスラリーは必要に応じ振動スク
リーンや除塵装置を経て丸網又は傾斜型ワイヤーの長網
や短網に移送し循環白水で割りながらスラリー濃度(ス
ラリー中のバルブ濃度)0.02〜1重量%でワイヤー
上に抄き上げる。抄き上げは円網−槽でもよいし多槽抄
きとしてもよい。
さらに円網と長網又は短調の組合せで抄紙してもよい。
フェルト上に抄き上げられた湿紙は真空脱水によりあら
かじめ余剰の水分を除去し乾燥機に移る。乾燥機のタイ
プはヤンキータイプのものでもよいし、多筒式のもので
もよい。好ましくは回転する金網上の湿紙を熱風にて乾
燥し、加熱することにより一気に乾燥と熱処理を行い捲
縮を発現させる方法である。これ以外に、ヤンキー式又
は多筒式でも、乾燥温度90〜130℃で湿紙を乾燥し
巻き取り、熱処理工程にて捲縮発現をする方法などを用
いてもよいし、さらに連続工程の場合は乾燥工程の後で
、捲縮発現のための熱処理工程を通す方法を用いてもよ
い。熱処理工程は130〜180℃の温度が必要で熱風
式で熱風が紙層を貫通する方法が好ましいが、熱輻射型
のものでもよいし、熱ロール、熱板接触方法でもよい。
好ましい嵩高性と柔軟性を得るために、抄紙方向、巾方
向及び厚さ方向に張力がかかることを極力避けるのが好
ましく、通常は紙が移動に足りるだけの張力下で行なわ
れる。熱処理工程を経て捲縮発現したフェーシング材は
通常その表面平滑性と毛羽伏せを行うために一定間隔を
とった130〜200℃の熱ロールに通される。また模
様付け、強度向上のためのエンボス加工を施こしてもよ
い。該フェーシング材は冷却され、巻き取るに足りる張
力下で巻き取られる。
以下に、これらの具体的な例を実施例及び比較例にて説
明する。実施例および比較例中、%は重量に基づく値で
ある。
実施例1 (潜在捲縮性ポリエステル複合繊維の製造例)重合体成
分(^)としてエチレンテレフタレートを主成分とし、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸2.θモル%共重合
した固有粘度0,55.285℃における溶融粘度2,
300ボイズの改質ポリエステルを用い、重合体成分(
B)として実質的にエチレンテレフタレート単位のみか
ら成る固有粘度0.65.285℃における溶融粘度1
 、800ボイズのポリエステルを用いて、複合溶融紡
糸装置による丸断面口金孔から285℃で複合比率50
:50のサイドバイサイド型とし、345g/winの
吐出量、1150F@/minの速度で捲き取り、ケー
ブルデニール2700の未延伸糸を得た。これらの未延
伸糸を延伸倍率2.4倍、延伸温度75℃で延伸し、緊
張熱処理温度t s o ”cで熱処理を行い、単繊維
繊度2.4デニールのストレートな潜在捲縮繊維を得た
。この繊維の170℃の乾熱処理による自由収縮率は8
%、捲縮数は53ケ/25■であった。該潜在捲縮性繊
維を@維長5Iに切断して抄造用原料とした。
実施例2 (潜在捲縮性ポリエステル複合繊維の製造例)重合体成
分(A)としてテレフタル酸を主たるジカルボン酸成分
とし、イソフタル酸5モル%、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸2.5モル%共重合した固有粘度0.45.
285℃における溶融粘度1.900ポイズの改質ポリ
エステルを用い、重合体成分(B)として、実質的にエ
チレンテレフタレート単位のみから成る固有粘度060
.285℃における溶融粘度1,100ボイズのポリエ
ステルを用いて、複合溶融紡糸装置による丸断面口金孔
から285℃で複合比率50:50のサイドバイサイド
型とし、345g/minの吐出量、1150m/mi
nの速度で捲き取り、ケーブルデニール2700の未延
伸糸を得た。これらの未延伸糸を収束後、延伸倍率25
倍、延伸温度70℃で延伸し、緊張熱処理温度145℃
で熱処理を行い、単繊維繊度25デニールのストレート
な潜在捲縮繊維を得た。
この繊維の170℃の乾熱処理による自由収縮率は7.
5%、捲縮数は60ケ/25mmであった。該潜在捲縮
性繊維を繊維長5Iに切断して抄造原料とした。
実施例3〜6及び比較例1〜3 実施例1.2で得た潜在捲縮性ポリエステル複合繊維と
熱融着性バインダー繊維、さらにセルローズパルプ繊維
を表−1に示す配合にて同時にTAPPIt*準離解機
に2g#!の濃度に300カウント離解した。更に0.
2gIQに希釈し、TAPPI標準角型抄紙機にて目標
米坪1140g/m”となるようにスラリーをサンプリ
ングして抄造した。湿紙は70°Cにて1分間乾燥後1
70℃の空気乾燥機中の金網上において4分間熱処理を
行い捲縮発現したフエーソング材用嵩高紙を得た。
使用した熱融着バインダー繊維は鞘部分が130℃で融
着する変性ポリエステルで芯部分が通常のポリエステル
繊維よりなる複合繊維[(昧)ラレ製ソフィット■N 
−720で繊維2デニール、繊維長5a+mlである。
またセルローズパルプは未晒の針葉樹パルプで未叩解品
である。
得られた嵩高紙において、潜在捲縮性ポリエステル複合
繊維は、スパイラル捲縮となっていた。
以下余白 実施例3〜6は本発明にかかわるもので嵩密度0.22
g/cm’以下となり嵩高の紙が得られ、剛軟度及び吸
液量の性能も満足するものである。比較例1〜3は本発
明の範囲外の領域である。いずれも実施例に比較し嵩密
度も高く剛軟度ら高く、硬い風合の、フェーシング材性
能としては好ましくないものであった。
次に実施例3〜6で得られた紙をセチルホスフェートカ
リウム塩の01%水溶液に50℃で浸漬し、ローラー絞
り機で絞り率200%に絞り、85℃で3時間乾燥し、
裁断して使い捨ておむつのフェーシング材として使用し
た。これらのフェーシング材に対して人工尿を用いたぬ
れ特性、肌ざわり及びフィツト性を評価したところ、従
来のフェーシング材では達成されない程のソフトタッチ
性及び肌ぞい性を有し、かつぬれ特性もフェーシング材
としての要求性能を充分に発揮しているものであった。
実施例7〜12及び比較例4〜7 実施例2で得た潜在捲縮性ポリエステル繊維と熱融着性
バインダー繊維及び各種ポリエステル繊維及びレーヨン
を表−2に示す配合にて計量後、同時にTAPP I標
準離解機に2g/12の濃度になるように投入し、30
0カウント離解して水分散スラリーを得た。更にTAP
P I標準角型抄紙機にて目標米坪量40g/m”にな
るように抄造した。湿紙は70℃にて1分間乾燥後、1
70℃の空気乾燥機中の金網上、で4分間熱処理を行い
、捲縮発現したフェーシング材用嵩高紙を得た。
熱融着バインダー繊維は前記実施例3〜6および比較例
1〜3に用いたクラレ製品ソフィット侃)N −720
と同一である。用いたポリエステル繊維は次のようなも
のである。
EP133X5      1.3     5   
   ”        0RPC133x5    
 1.3     5      〃18EPTC2G
3x5 2.0  S  T型 18レーヨンは大和紡
(抹)製レーヨン、SD(セミダル)■、5デニール、
繊維長5■、捲縮なしのしのを用いた。
得られた嵩高紙において、潜在捲縮性ポリエステル複合
繊維はスパイラル捲縮を有していた。
実施例7〜12は本発明の嵩高性、柔軟性の特長を有し
、水の吸液量も紙の20〜30倍量に達する。
比較例4,5.7は熱融着バインダー繊維の量が少く、
原紙強度が低い取扱いができず、170℃の乾熱処理後
の紙も捲縮は発現するものの紙強度が低くかった。
以下余白 実施例13 実施例2で得た潜在捲縮性ポリエステル繊維40%と熱
融着性バインダー繊維20%及びポリエステル繊維クラ
レ社製EPO43X540%の配合にて、実施例7〜1
2とまったく同じ方法で抄造した。
熱融着性バインダー繊維はチッソ社製(EAChop 
3デニールの繊維長5IIII11)のポリエチレンが
鞘成分でポリプロピレンが芯成分となっている複合繊維
を用いた。その結果、坪量<t、Og/m’、厚さ0.
224n+m(J I S  P  8118による)
、嵩密度0.180g/cm3(J I S  P  
8118による) 、2.5g/m″荷重時の厚さ0.
82111+m、嵩密度0.050g/cI++3の紙
を得た。
乾湿の引張り強度は15mm巾で各々0.04.0.0
4kgであり、その伸度は各々25.3.23.5%で
あった。
剛軟度は32+ssと大変柔軟性に富み、水の吸液量は
紙1gに対し33gと大きな吸液性を示した。
また実施例7〜13で得られた紙を、前記と同様にして
生理用品のフェーシング材とし、ぬれ特性、肌ざわり、
フィツト性を評価したが総て満足のゆくものであった。
本発明に於ける各特性値等の測定法は次の通りである。
(1)固有粘度、フェノールと四塩化エタンの等最重量
混合溶液中30℃で測定。
(2)繊度: J I S  L−1015−7−5−
IAの方法により測定。
(3)捲縮数: J I S  L−1015−7−1
2−1の方法により測定。
(4)  自由収縮率: J I S  L−1015
−7−15の方法に準じ、170℃の雰囲気中に30分
間処理、デニール当たり300mgの荷重をかけて測定
(5)紙物性の測定 坪  1:  J  I  S  P8124嵩密度;
紙(フェーシング材)を4枚重ね合せ、2.5 g/c
+a’となるようにプラスチック板を当て、マイクロメ
ーターで厚さを測定し、−枚当りの平均値の厚さから求
めた。またこれ以外の方法としてJIS  P811g
の方法により厚さおよび嵩密度を測定する方法によって
も測定した。
強度及び破断長: J I S  P8113剛軟度:
カンチレバー法(J I S  L1079吸液!二液
体物質として水を用いた。l。
CIIIX、10cffiの大きさに切り取った紙料の
重ffi(we)を測定する。水に15分間浸漬放置し
、紙料中の空気が置換されたことを確認する。紙料を空
気中にひき上げ液滴の落下がなくなる時の紙料型jl(
L)を測定する。
本発明においては、特定の潜在捲縮性ポリエステル複合
繊維と熱融着性バインダー繊維及び必要によりその他の
天然繊維、再生繊維、合成繊維を混抄し、熱処理するこ
とにより、従来の湿式抄造設備を利用して嵩高で柔軟で
均一な品質のフェーシング材が得られる。
特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)捲縮形態がスパイラル捲縮である偏心芯鞘型又はサ
    イドバイサイド型ポリエステル複合繊維が30重量%以
    上、そして熱融着性バインダー繊維が5重量%以上含ま
    れており、かつ2.5g/cm^2荷重時嵩密度が0.
    06g/cm^3以下であることを特徴とする衛生材料
    用表面材。 2)天然繊維、再生繊維、ポリエステル系、ポリアミド
    系、ポリアクリルニトリル系、ポリオレフイン系、ポリ
    ビニルアルコール系、ポリ塩化ビニル系等の合成繊維か
    らなる群から選ばれる一種または2種以上の繊維が含ま
    れている請求項1記載の衛生材料用表面材。 3)170℃の乾熱処理における自由収縮率が20%以
    下で、かつ該乾熱処理後の捲縮形態がスパイラル捲縮で
    40ケ/25mm以上の捲縮数の捲縮を発現する潜在捲
    縮能を有する偏心芯鞘型又はサイドバイサイド型ポリエ
    ステル複合繊維を30重量%以上と200℃以下で熱融
    着するバインダー繊維を5重量%以上含む繊維混合物の
    水分散液から湿紙を抄き上げ、130〜180℃の熱処
    理を行なうことを特徴とする衛生材料用表面材の製造方
    法。
JP1102150A 1989-04-20 1989-04-20 衛生材料用表面材 Pending JPH02279154A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012148060A (ja) * 2010-12-27 2012-08-09 Kao Corp 吸収性物品

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