JPH02258007A - フイルター用紙 - Google Patents

フイルター用紙

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Publication number
JPH02258007A
JPH02258007A JP8059789A JP8059789A JPH02258007A JP H02258007 A JPH02258007 A JP H02258007A JP 8059789 A JP8059789 A JP 8059789A JP 8059789 A JP8059789 A JP 8059789A JP H02258007 A JPH02258007 A JP H02258007A
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JP
Japan
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fibers
paper
filter
fiber
filter paper
Prior art date
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Application number
JP8059789A
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English (en)
Inventor
Masaki Okazaki
正樹 岡崎
Kenji Hiramatsu
憲二 平松
Tamemaru Ezaki
江嵜 為丸
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02258007A publication Critical patent/JPH02258007A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/08Filter cloth, i.e. woven, knitted or interlaced material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2239/00Aspects relating to filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D2239/02Types of fibres, filaments or particles, self-supporting or supported materials
    • B01D2239/0216Bicomponent or multicomponent fibres
    • B01D2239/0225Side-by-side
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2239/00Aspects relating to filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D2239/08Special characteristics of binders

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、圧力損失が少なく、かつ捕集効率および地合
の均一性にすぐれ、さらに鴬高性、柔軟性及び伸縮性に
優れたフィルター用紙に関するものである。
(従来の技術) フィルター素材として従来織布又は不織布タイプのもの
が用途別に使用され、特にフィルターの用いられる分野
はエヤーフィルター及び液体フィルターに分けられる。
エヤーフィルター用としては、空気中の粗塵用としては
ロック又は乾式不織布が用いられ、これらは、目の粗い
ものとなっており、一方中性能から高性能になるに従っ
て湿式法によって得られる繊維径の小さな目の細いフィ
ルターメディアになっている。このように、中性能、高
性能になるに従いフィルターの目が細くなり、その圧力
損失が大きくなるので濾過面積を大きくとる必要が生じ
てくる。
またフィルターメディア表面に塵埃が付着すると、その
圧力損失は急上昇し、フィルター寿命は短いものとなる
。これらの欠点を改良するために種々の検討がなされて
いる。例えば特開昭53−67176号公報には、密度
の異なるシートの貼合によシ解決する方法が示されてい
る。しかしこのものはフィルター構成が複雑であり、さ
らに接合面での問題が出てくる。さらに、このフィルタ
ーは乾式法と言われる不織布よりなるもので、構成繊維
が2〜500デニールの繊度で繊維長が20〜300■
程度であり、捲縮を有する再生繊維や合成繊維などの短
繊維を用い、梳綿機によりシート状ウェッブとしたのち
、繊維と繊維をニードルパンチや水流により絡合させた
り、接着剤を用いて結合させたり、熱融着性バインダー
繊維を混合し、熱により接着させたりする方法で製造さ
れている。このような乾式不織布は、嵩高性に富み、か
つ引裂強力が高いためにフィルターとして使用するに当
っては大変良い性質を有している反面、次のような多く
の欠点を有している。まず第一に乾式不織布は湿式不織
布と比べ比較的繊維長の長い繊維を用いなければならな
いとと即ちセルローズパルプや靭皮繊維等の繊維長の短
い比較的安価な原料は使うことができず、さらに生産工
程上必ず捲縮のある繊維を用いねばならないという制約
がある。またカードからウェッブを作るため湿式抄紙法
に比べ極端に地合の均一性に欠け、フィルターとしては
欠点の多いものとなると共に生産性の点でも劣るという
問題点もある。さらに乾式不織シートは一般に機械方向
に繊維が配列されるため厚さ及び巾方向の強力が概めて
劣ること、カードから゛不織布化するためにシート地合
の不均一性が高く、ネップや未開繊等の欠点を生ずるな
どの問題点も有している。
一方、メルトプローンと言われる極細繊維を用いたもの
もいわゆる乾式法であるが、このものはその目付斑や強
度の点からフィルターとしては問題が残っている。
乾式不織布に対して湿式不織布はいわゆる紙を製造する
抄紙方式であり、主原料としてセルローズパルプや靭皮
繊維を用いた洋紙や和紙がその中心である。その製造方
法は、パルプ類で代表される天然繊維や再生繊維、合成
繊維などとバインダー繊維の混合スラリー液から長網、
円網、短網等を用いてフェルト上に該繊維を抄き上げ、
この湿紙をヤンキータイプ又は多筒式の乾燥機にて乾燥
することにより生産される。この方法で得られる不織布
の性能は緊度(嵩比重)が高く、引張り強度の高い、印
刷性の優れた毛羽のないものが主である。逆に緊度の低
い、柔軟なティッシュペーパーやトイレットペーパーな
ども不織布の厚さを薄くすることで生産されている。し
かじ紙抄き方法ではシート化するために繊維を二次元配
向をさせねばならず、本質的に三次元性を有する嵩高性
が得られるに到っていない。フィルター用紙にとって嵩
高性は、圧力損失を下げ、捕集効率を高め、かつ濾過寿
命を長くするために欠くことができない。すなわち、湿
式抄紙法は、どこでも入手可能なセルローズパルプをは
じめとする他のあらゆる繊維の混合が可能であるという
特長を有する経済性と生産性に富んだ製造方法であるが
、この方法では現在嵩高性のある不織布は得られていな
い。
この製造方式では嵩高性を得るためには捲縮を付与した
合成繊維を用いる方法が考えられるが、高い嵩高性を得
るために捲縮数の高い繊維を用いたならば単繊維同志の
絡み合いが起こり糸玉となり均一な分散性は得られない
。たとえ分散が出来たとしても紙抄き時に平面状に繊維
が配列されることや、ヤンキドライヤーあるいは多筒式
ドライヤーで熱圧してその嵩がつぶされることとなり、
充分な嵩高性は得られない。更に混合する繊維がセルロ
ーズパルプであれば一層嵩高性が得られないという問題
がある。
更にシート化に当っては、用いるバインダーの制約がア
リ、柔軟性、嵩高性を損わずに、かつ工程通過性のよい
バインダーの選定が必要である。
湿式抄紙には、ポリビニルアルコール系ノ粉末あるいは
繊維状バインダーが用いられているが、乾燥後のバイン
ダー樹脂が硬く、嵩高性を与えるには問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、従来の湿式法では、中性能あるいは高
性能フィルター用紙しか得ることが出来なかった点を改
善し、湿式法であるにもかかわらす粗塵用として使用す
ることができるフィルター用紙、さらに中性能用フィル
ターとしても圧力損失が少なく、捕集効率が高く、かつ
濾過寿命の長いフィルター用紙を提供するものであり、
しかもその製造方法が湿式法であることより、繊維長の
短い安価な原料を用いることができ、しかも乾式法と比
べて極めて高速で製造でき、経済性および生産性に優れ
たフィルター用紙を提供する、ものである0 (課題を解決するための手段) すなわち本発明は、捲縮形態がスパイラル捲縮である偏
心芯鞘型又はサイドバイサイド型ポリエステル複合繊維
が30重重量板上、そして熱融着性バインダー繊維が5
重量係以上含まれており、2.5f/4荷重時嵩比重が
0.06以下であることを特徴とするフィルター用紙で
ある。そしてこのようなフィルター用紙の代表的な製造
方法を挙げれば、170℃の乾熱処理における自由収縮
率が20係以下で、かつ該乾熱処理後の捲縮形態がスパ
イラル捲縮で40ケ/25智以上の捲縮数の捲縮を発現
する潜在捲縮能を有する偏心芯鞘型又はサイドバイサイ
ド型ポリエステル複合繊維を30重量%以上と200℃
以下で熱融着するバインダー繊維を5重量4以上含む繊
維混合物の水分散液から湿紙を抄き上げ、130〜18
0℃の熱処理を行なうことにより得られる。
スパイラル捲縮を有するポリエステル複合繊は好ましく
は、2種類のポリエステル重合体から構成され、そのう
ちの熱高収縮性側のポリエステル重合体成分(A)とし
て、主たる成分がエチレンテレフタレート単位よりなり
、かつ共重合体成分として金属スルフォネート基を有す
るイソフタール酸、たとえば5−ナトリウムスルフォイ
ンフタール酸、5−カリウムスルフオイノフタール酸、
5−リチウムスルフオイソフタール酸等を1〜6モルチ
とイソフタール酸を0〜10モル係共重合した改質ポリ
エステルを用い、一方熱低収縮側のポリエステル重合体
成分(B)として、実質的にポリエチレンテレフタレー
トからなるポリエステルとを用い、これら二種類のポリ
エステル重合体を偏心芯鞘型、又はサイドバイサイド型
に複合紡糸することにより得られる。このような繊維は
、通常170℃乾熱処理における自由収縮率が20係以
下で、かつ該乾熱処理後の捲縮形態がスパイラル捲縮で
捲縮数40ケ/ 25 m以上の捲縮を発現する潜在捲
縮能を有する。このような熱処理前においては繊度1〜
6デニール、捲縮数0〜20ケ/25m、[1維長3〜
20mgであるポリエステル複合繊維30重量%以上と
、熱融着温度が200℃以下の熱可塑性ポリマーからな
る繊維又は表面部分が該ポリマーで覆われた芯鞘型の複
合繊維である、fIl、度1〜6デニール、繊維長3〜
20W1捲縮数O〜20ケ/ 25 mを有する熱融着
性バインダー繊維を5重量%以上、そして必要により、
セルローズパ°ルプ、靭皮繊維等の天然繊維、レーヨン
等の再生繊維、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリア
クリロニトリル系、ポリオレフィン系、ポリビニルアル
コール系、ポリ塩化ビニル系等の合成繊維から選ばれた
1種又は2種以上の繊維であって、そのうち再生繊維及
び合成繊維は繊度0.1〜6デニール、捲縮数O〜20
ケア 25 w1繊維長3〜20mである繊維を混合し
、水分散液となし、濃度0.02〜1重量係の水分散液
から長網、短網、円網で湿式抄紙法により抄き上げ、乾
燥後130〜180℃で空気中で熱処理することによ’
) s  2.5 f’ /ca荷重荷重比嵩比重、0
6以下のフィルター用紙を得るものである。2.5 ?
 /lri荷重時荷重型嵩比重06を越える場合には、
本発明の目的である圧力損失が少なく、捕集効率に優れ
、さらに濾過寿命の長いフィルター用紙が得られない。
潜在捲縮能を有するポリエステル複合繊維には必要に応
じ無機物質として例えば酸化チタン、ホトンセラミック
、酸化ジルコニウム、酸化硅素、アルミナ、あるいは難
燃剤、抗菌剤、消臭剤、芳香剤、さらにはドデシルベン
ゼンスルフォン酸ンーダのような親水化剤が混合されて
いてもよい。
さらに前記(A)、(B)の重合体には繊維の捲縮性を
大きく損わない範囲で他のポリマーが添加されていても
よい。
使用する紡糸口金は、O型、Δ型、十型、■型、T型な
どの乱形を有する複合型口金が考えられるが、勿論これ
らに限定されるものではなく、また複合形態も特に限定
されないが、一般に偏心芯鞘型よりもサイドバイサイド
型の方が捲縮発現力が優れている点で好ましい。
本発明に用いる潜在捲縮性複合繊維としては、前記(A
)、(B)の2種類の重合体成分を270〜290℃の
範囲で前記の口金を用い、複合重量比率(A) : (
B) = 40〜60 : 60〜40の範囲で偏心芯
鞘型又はサイドバイサイド型に複合紡糸、好ましくは前
述したようにサイドバイサイド型に複合紡糸したものが
特に好ましい。
また潜在捲縮性複合繊維は湿式抄紙用に未捲縮の繊維を
用いるのが通常ではあるが、捲縮性を更に向上させるた
めに一般的な方法である押込み式捲縮機により水分散時
に未分散が発生しない程度の機械捲縮、すなわち捲縮数
3〜20ケア25頓を付与した原綿としてもよい。捲縮
数が20ケ/25m+を越えると、ヒーターやパルパー
で離解が充分されないため好ましくない。潜在捲縮性ポ
リエステル複合繊維の繊度は1〜15デニールが良く、
更に好ましくは2〜6デニールである。繊維長としては
、湿式抄紙用として水に均一に分散すること及び捲縮の
発現性が効果的であることから3〜20■が好ましく、
特に4〜10mが好ましい。3w以下では水中分散性は
良いものの繊維が短かくなるため毛羽、紙粉の発生を惹
起し、好ましくない。20mmを越えると繊維の分散性
が悪く、70ツク状になるため均一な紙が得られにくい
また本発明において潜在捲縮性ポリエステル複合繊維の
添加率が30重量%未満では各繊維の捲縮発現はあるも
のの熱融着性バインダー繊維やその他の繊維と混抄し、
熱処理によ#)捲縮発現を得ても、他の添加繊維の拘束
に打ち勝つ応力発現が得られない。そのために30重重
量風上が必要でるり、好ましくは50重量%以上である
。また水中での分散性を向上させるために製造工程中で
表面処理油剤を添加してもよい。
潜在捲縮性を効果的に発現するためには抄造方向または
厚さ方向に力のかからない熱処理方法を用いるのが好ま
しい。例えば、エンドレス金網上の紙に140〜180
℃の熱風を吹きつけるとか、スルードライヤーを通す方
式が考えられるが、ヤンキー式、多筒式でもよく、装置
にとられれるものでない。
熱融着性バインダー繊維は、潜在捲縮性ポリエステル複
合繊維と、必要により用いられる天然繊維、再生繊維、
合成繊維とを混抄した時、ドライヤーパート及び潜在捲
縮性ポリエステル複合繊維を熱処理により、捲縮発現さ
せる工程で各々の繊維間を効果的に接着する役割を有す
るものである。
即ち90〜130℃のドライヤーパートで熱融着しても
よいし、また擬似的に接合していてもよい。
更に130〜180℃の熱処理において捲縮発現と同時
に熱融着により繊維間が接着するのが好ましい。これら
のことから、さらに熱融着性の点と潜在捲縮性ポリエス
テル複合繊維の熱処理温度から熱融着温度が200℃以
下であることが必要条件である。200℃を越える温度
では熱融着させると潜在捲縮性ポリエステル複合繊維の
性能低下をきたすため好ましくない。
熱融着性バインダーは熱可塑性ポリマーからなる繊維で
ないと柔軟性が得られないため好ましくない。好ましい
ものとしてはポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系繊維、又は共重合により低融点または低軟化
点化したポリエステルやポリアミドからなる繊維が挙げ
られる。当然波ポリマーで覆われた芯鞘型の接合繊維も
用いることができる。この場合、芯成分としては、未変
性のポリエステル系、ポリプロピレン系、ポリアミド系
等のポリマーが用いられる。
用いる熱融着性バインダー繊維は1〜15デニールが好
ましく、1デニール以下では水中での分散性が悪くなり
好ましくなく、15デニールを越えるとバインダー効果
が少なくなることから好ましくない。捲縮数に関しては
水分散性を得るために未捲縮のものを用いるのが好まし
いが、熱処理時の嵩高性を向上させるために水分散性を
損わない範囲の20ケア25箇以下の捲縮を与えてもよ
い。20ケ/25智を越える捲縮では水分散時の糸のか
らまりが起こり、好ましくない。
熱融着性バインダー繊維の添加率は5重量幅以上が必要
であり、好ましくは10〜40重量係である。5重量幅
未満では、潜在捲縮性ポリエステル複合繊維及び天然繊
維、再生繊維、合成繊維を混抄した時のフィルター用紙
の紙力及び伸縮回復性を向上させない。
次に本発明に用いることのできるその他の繊維として、
天然繊維である針葉樹、広葉樹からの未晒又は晒パルプ
、こうぞ、みつまた、麻、ラミー等の靭皮繊維、コツト
ンリンター 竹、麦わらからの植物繊維などが挙げられ
る。また再生パルプや故紙などを利用してもよい。また
レーヨン等の再生繊維あるいは合成繊維などを用いても
よい。
なかでもポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアミ
ド系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系等の
合成繊維は紙に一層の嵩高性を与える。またポリビニル
アルコール系の合成繊維は紙の腰を強くする。
再生繊維や合成繊維は、好ましくは繊度0.2〜15デ
ニールのものが選ばれる。0.2デニ一ル未満では水中
分散性が悪く毛玉になりやすい。一方、15デニールを
瞠える場合は、得られた紙に含まれる繊維本数が少なく
なり、空間部分は多くなるもののフィルター効果として
の捕集効率が低下し又紙力も弱くなり好ましくない。繊
維の捲縮数は水中分散性を考慮すれば未捲縮であるのが
好ましいが、分散性を損わない範囲で、更に嵩高性と伸
縮性を与えるために、20ケ/25g以下の捲縮を与え
てもよい。捲縮数が20ケ/ 25 rm以上では該繊
維の水中分散性が悪くなり玉状となり好ましくない。繊
維長は2〜20閣が好適で、更に好ましくは3〜IOW
である。
以上、湿式抄紙に供する繊維原料は、不発明で規定する
潜在捲縮能を有するポリエステル複合繊維と熱融着性の
バインダー繊維と、そして必要に応じて添加されるその
他の天然繊維、再生繊維および合成繊維からなる群から
選ばれる繊維である。
また必要により無機繊維類を添加してもよい。
このような原料繊維を用い、湿式抄紙し、捲縮発現およ
び熱融着させることによりs  2.5 f /7荷重
時の嵩比重が0.06以下のフィルター用紙が得られる
。フィルター用紙の目付(坪量)としては、具体的な用
途分野により大きく異なり一層には言えないが、通常は
30〜200 f / rn”である。
本発明のフィルター用紙は、それ単独であっても、ある
いは他のフィルター材と一体化して用いてもよい。たと
えば本発明のフィルター用紙の一面により目の細いフィ
ルターを一体化することにより、−層高性能なフィルタ
ーが得られる0その際の一体化方法としては、フィルタ
ーを構成しているバインダー繊維を有効利用する方法や
、接着剤により点接着する方法、抄き合せを用いる方法
等種々の方法が挙げられる。また本発明のフィルター用
紙を°複数枚種層して使用することもできる。
その際には嵩比重や使用している繊維太さ等の異なる複
数の本発明フィルター用紙を重ねて用いてもよい。
本発明に於ける各特性値等の測定法は次の通シである。
(1)固有粘度:フェノールと四塩化エタンの等最重量
混合溶液中30℃で測定。
(2)繊度: JISL−1015−7−5−IAの方
法により測定。
(3)捲縮数: JISL−1015−7−12−1の
方法によシ測定。
(4)  自由収縮率: JISL−1015−7−1
5の方法に準じ、170℃の雰囲気中に30分間処理、
デニール当たり300■の荷重をかけて測定。
(5)紙物性の測定 坪    量: JISP8124 嵩 比 重:紙を4枚重ね合せ、  2.5P/I−f
fIとなるようにプラスチック板を当て、マイクロメー
ターで厚さを測定し、−枚当りの平均値の厚さから求め
た。
(6)強度及び裂断長、JISP8113(7)  圧
力損失及び捕集効率:捕集効率はJ I 5−B−99
08の形式1により測定した。また圧力損失はJIS−
L−1096の7ラジール型試験器で風速4.3 cm
/ 8e cに於いて測定した圧力差である。本発明の
チは特にことわりのない限りすべて重量%である。
(8)濾過寿命:試験ダスト11種(中位径2μ)を用
い濾過面積78.5Jに0.5f1分の割合で添加し、
最終圧力損失が30 +a+Aqに到達した時の時間(
分)を濾過寿命とした。
以下に、本発明を実施例及び比較例により説明する。実
施例および比較例中、俤は重量に基づく値である。
実施例1 重合体成分(A)としてエチレンテレフタレートを主成
分とし、5−ナトリウムスルホイソフタル酸2.0モル
チ共重合した固有粘度0.55の改質ポリエステルを用
い、重合体成分(B)として実質的にエチレンテレフタ
レート単位のみから成る固有粘度0.65のポリエステ
ルを用いて、複合溶融紡糸装置による丸断面口金孔から
285℃で複合比率50 : 50のサイドバイサイド
型とし、345t/minの吐出量、1150 m/m
inの速度で捲き取り、ケーブルデニール2700の未
延伸糸を得た。これらの未延伸糸を延伸倍率2.4倍、
延伸温度75℃で延伸し、緊張熱処理温度150℃で熱
処理を行い、単繊維繊度2.4デニールのストレートの
潜在捲縮繊維を得た。この繊維の170℃の乾熱処理に
おける自由収縮率が8俤、捲縮数は53ケ/25IIl
l+であった。該潜在捲縮性繊維を繊維長5mmに切断
して抄紙用原料とした。
実施例2 重合体成分(A)としてテレフタル酸を主たるジカルボ
ン酸成分とし、インフタル酸5モル係、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸2.5モルチ共重合した固有粘度0
.45の改質ポリエステルを用い、重合体成分(B)と
して、実質的にエチレンテレフタレート単位のみから成
る固有粘度0.60のポリマーを用いて、複合溶融紡糸
装置による丸断面口金孔から285℃で複合比率50:
50のサイドバイサイド型としs  345f/min
の吐出量、1150 rrpminの速度で捲き取り、
ケーブルデニル2700の未延伸糸を得た。これらの未
延伸糸を収束後、延伸倍率2.5倍、延伸温度70℃で
延伸し、緊張熱処理温度145℃で熱処理を行い、単繊
維繊度2.5デニールのストレートな潜在捲縮繊維を得
た。
この繊維の170℃の乾熱処理による自由収縮率は7.
5%、捲縮数は60ケ/ 25 msであった。
該潜在捲縮性繊維を繊維長5mに切断して抄紙原料とし
た。
実施例3〜6及び比較例1〜3 実施例1.2で得た潜在捲縮性ポリエステル複合繊維と
熱融着性バインダー繊維、さらにセルローズパルプ繊維
を表−1に示す実施例3〜6及び比較例1〜3の配合に
て同時にTAPPI標準離解機にて22/lの濃度に3
00カウント離解した。
更に0.2f/lに希釈し、TAPPI標準角型抄紙機
にて目標坪量80 ? / rn”となるようにスラリ
ーをサンプリングして抄紙した。湿紙は70’Cにて1
分間乾燥後170℃の空気乾燥機中に金網上において4
分間熱処理を行い捲縮発現したフィルター用紙を得た。
使用した熱融着バインダー繊維は鞘部分が130℃で融
着する変性ポリエステルで芯部分が通常のポリエステル
繊維よりなる複合繊維〔■クラレ製ソフィット■N−7
20で繊維2デニール、繊維長5鶏〕である。またセル
ローズパルプは未晒の針葉樹パルプで未叩解品である。
得られたフィルター用紙において、潜在捲縮性ポリエス
テル複合繊維は、スパイラル捲縮となっていた。
実施例3〜6は本発明にかかわるもので嵩比重0.06
以下となり、嵩高のフィルター用紙が得られ、このもの
は捕集効率、圧力損失および濾過寿命の点で共に満足で
きるものであった。比較例1〜3は本発明の範囲外の領
域である。いずれも実施例に比較し嵩比重も高くフィル
ター性能としては好ましくない。
実施例7〜12及び比較例4〜7 実施例2で得た潜在捲縮性ポリエステル繊維と熱融着性
バインダー繊維及び各種ポリエステル繊維及びレーヨン
を表−2に示す実施例7〜12及び比較例4〜7の配合
にて計量後、同時にTAPPI標準離解機に22/lの
濃度になるように投入し、300カウント離解して水分
散スラリーを得た。
更にTAPPI標準角型抄紙機にて目標坪量802/d
になるように抄紙した。湿紙は70℃にて1分間乾燥後
、170℃の空気乾燥機中の金網上で4分間熱処理を行
い、捲縮発現したフィルター用紙を得た。
熱融着性バインダー繊維は前記実施例3〜6および比較
例1〜3に用いたクラレ製ソフイット■N−720と同
一である。用いたポリエステル繊維は次のようなもので
ある。
EPO43X5   0.4  5   円型   0
EP133x5    1.3   5     p 
       0EPC133X5   1.3   
5     tt      18EPTC203X5
 2.0  5   T型  18EPU183x5 
 1.8  5   U型   0レーヨンii大和紡
■製レーヨン、SDl、5y”ニル、繊維長5m+、捲
縮なしのものを用いた。
得られた嵩高紙において、潜在捲縮性ポリエステル複合
繊維はスパイラル捲縮を有していた。
以下余白 実施例7〜12は不発明のフィルター用紙に係るもので
あり、すぐれた性能が得られている。−方比較例4,5
.7は熱融着バインダー繊維の量が少なく、原紙強度が
低く取扱いができず、170℃の乾熱処理後の紙も捲縮
は発現するものの紙強度が低く、また比較例6はフィル
ター性能に劣るものであった。
(発明の効果) 前述したように、潜在捲縮性ポリエステル複合繊維と熱
融着性バインダー繊維及び必要によりその他の天然繊維
、再生繊維、合成繊維、無機繊維等を混抄し、熱処理す
ることにより、従来の湿式抄造設備で嵩高なフィルター
用紙が得られる。しかも本発明ではパルプの混抄が可能
である。本発明のフィルター用紙はフィルター効果に極
めて優れ、空気フィルターとして換気用、空気調和用。
自動車塗装ブース用、一般工場空調用、家庭用クーラー
、家庭用ウィンドクーラー 及びエアーコンディショナ
ー用、家庭用電気掃除機用集塵袋、防塵マスクメディア
等の用途に用いることができる。また液体用フィルター
として、工業用の上下排水及び食品製造時の排水、工程
液体、有機油に含まれる異物除去等、たとえば自動車用
のガンリン又は軽油などのオイルフィルターへの利用モ
可能である。
特許出願人  株式会社 り ラ し

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 捲縮形態がスパイラル捲縮である偏心芯鞘型又はサイド
    バイサイド型ポリエステル複合繊維が30重量%以上、
    そして熱融着性バインダー繊維が5重量%以上含まれて
    おり、かつ2.5g/cm^2荷重時嵩比重が0.06
    以下であることを特徴とするフィルター用紙。
JP8059789A 1989-03-30 1989-03-30 フイルター用紙 Pending JPH02258007A (ja)

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